京都駅、寒い夜

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今日はどうぞ、よろしくお願いします。劇団ZTONの出田さんにお話を伺います。最近、出田さんはどんな感じでしょうか。
出田 
よろしくお願いします。えーっと、最近は劇団が忙しいです。公演がいっぱいあるのと、学校にワークショップに行ったりしていて。そういう仕事が先月ぐらいからアホほど入って。ありがたいことです。
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素晴らしい。儲けてくださいね。どんな内容なんでしょうか。
出田 
内容としてはコミュニケーションゲームと、簡単な演劇の触りをやって。コミュニケーションについて子供たちと一緒に考える時間ですね。
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なるほど。
出田 
あとは、ちょっと脚本をいじっています。いつかどこかでやれたらいいなあと思っています。
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素晴らしい。いつか拝見出来たら嬉しいです。
1劇団ZTON
2006年11月立命館大学在学中の河瀬仁誌を中心に結成。和を主軸としたエンターテイメント性の高い作品を展開し、殺陣・ダンスなどのエネルギッシュな身体表現、歴史と現代を折衷させる斬新な発想と構成により独自の世界観を劇場に作りあげ、新たなスタイルの「活劇」を提供している。(以下略)(公式サイトより)

劇団ZTON 10th Anniversary「覇道ナクシテ、泰平ヲミル【護王司馬懿編】 2

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さあ、ついに一月ですね。覇道泰平。意気込みを教えてください。
出田 
先日東京で上演したものを含めれば今回で4作品目なんですよね、そのうち2作品はほぼ再演なんですが。今回も、最初の作品に引き続き、僕が曹操を演じさせてもらいます。劇団に入ったのが4年か5年ぐらいなので、その当時から覇道と一緒に歩んだ3年間の集大成と言うか。そして、ZTONの十年の集大成でもある、という。有終の美を飾りたいなと思っています。
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終わらないで下さいね。これからも続いて行ってほしいです。そう、出田さんの曹操の演技はとにかく印象的でした。とにかく忘れられないですよ。
出田 
ああ、姿勢悪いやつ。
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姿勢悪いヤツ?あ、そうですね確かに。前編の作品は普通の好青年だったのに、後編では姿勢悪いヤツでしたね。劉備にいじられ続け、人間性がまるっきり変わって中二病になってしまった曹操。あのキャラ変は面白かったです。
出田 
そうですね、首に黒い羽つけたりして。姿勢悪かったです。腰と首にくるんですよね。でも、面白いと言っていただければ嬉しいです。
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最近はキャラ変する役が多いですね、出田さんは。
出田 
そうですね、何でしょうね。覇道を見て、河瀬さんに何かスイッチ入ったのかもしれませんね。「キャラ変やらせとけ」と。
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ティルナノーグ 3でもそんな感じでしたしね、出田さんが演じたエオヒド。とにかく可哀想でした。後半になったらいきなり仮面をつけ始めたりするし。
出田 
どうしたんですかね彼は一体。主人公に感情移入してたらなんやねんあいつ、と思われるかもしれないですけど、2・3割の人に可哀想だなと思ってもらえてたら嬉しいな。
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私はかわいそうだと思いましたよ。神様に尽くしたにもかかわらず、主人公には後ろから刺されて、牢獄に閉じ込められて、後半は都合のいい時に解放されて戦わせられると言う。ポケモンみたいな扱いになってましたね。可哀想すぎて面白かったです。
出田 
(笑う)
2劇団ZTON 10th Anniversary「覇道ナクシテ、泰平ヲミル【護王司馬懿編】
【日程】
 2017年1月27日(金)~29日(日)
  1月27日(金)18時30分開演
  1月28日(土)14時開演
  1月28日(土)◆18時開演
  1月29日(日)12時開演
  1月29日(日)16時開演
  ※受付開始は開演の45分前、開場は30分前です。
 ◆印のステージはアフターイベント(写真撮影会)を実施します。
 上演終了後、劇中でのZTON劇団員達の名シーンをなんとその場で再演しちゃいます!
 しかも、この時は写真撮影OK!

【会場】
 ABCホール

【キャスト】
  <劇団ZTON>
   為房大輔 出田英人 高瀬川すてら
   レストランまさひろ 図書菅 門石藤矢
   前田郁恵 久保内啓朗 黒木柚真

  <GUEST>
   黒原優梨
   児島真理奈
   渡辺健太
   
   今池由佳
   魚水幸之助
   小野村優
   小出太一(劇団暇だけどステキ)
   土肥嬌也
   
   平宅 亮(本若)
   御竹龍雪(笑撃武踊団)

  <アンサンブル>
   浅場幸子 大塚洋太 尾崎秀明
   竹折英雄(たてびと) 丹羽愛美 溝口大成(本若)
   

【配役】
  司馬懿…黒原優梨
  徐庶 …門石藤矢
  陸遜 …渡辺健太

  劉琦 …児島真理奈
  魏延 …土肥嬌也

  劉備 …為房大輔
  関羽 …御竹龍雪
  張飛 …平宅 亮

  曹操 …出田英人
  夏侯惇…レストランまさひろ
  夏侯淵…久保内啓朗
  水龍 …前田郁恵

  許褚 …図書菅
  黄龍 …今池由佳

  孫権 …高瀬川すてら
  周瑜 …小出太一
  黄蓋 …魚水幸之助
  風龍 …小野村優


【チケット・公演に関するお問い合わせ】Z
3劇団ZTON vol.12「ティル・ナ・ノーグ ~太陽の系譜~」
公演時期:2016/7/22~24。会場:ABCホール。

こういう事なんだ、って思えるほど積み重なった

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どんな公演にしたいですか。
出田 
もう、満足して欲しいです。最初の作品から足掛け3年半ぐらい経っていて、初演バージョンからやっていて、その時気付かなかった事にも気付くようになるんですよ。こういう事なんだ、って。まだまだ出来ることがあるんだなと。
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終わった公演の作品に対して、洞察が働いていく?そうか、台本を覚えて、理解したとしても、「そこに書かれていない事」にはなかなか気付けないですからね。
出田 
一公演だけだと台本読み切れていないことがあるんだなあ、と思います。一年経つと初演の時に「なんで僕はこう演じなかったのか」みたいな事に気付くんですよね。その時はその時で一生懸命だったんですけれども。何年も同じ役をやった分、ダイレクトに分かるんです。
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意識の外にあるものがある。
出田 
まだまだ僕がお芝居でやれる事ってたくさんあるんだなって。
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そういう想像の厚みというのはお客さんにダイレクトに伝わるものだと思います。台本に書かれていない領域、それは逆に言うと白目で見ているんじゃないかなあと思います。直感的に。

「劉備玄徳、ここで散れ」

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曹操は今回、どうなってしまうんでしょうね。
出田 
言っちゃっていいんでしょうかね、これ。
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ああ、まだあんまり知りたくないな・・・
出田 
でも最終形態になりますよ。最初の元気だった頃の曹操がバージョン1で、次の姿勢悪いヤツがバージョン2だとしたら、バージョン3をすっとばして4に行きますね。「あ、このパターンなのね」と思ってもらえるんじゃないかと。
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中二病の次のバージョンが「意識高い系」だとしたら、さらに次は「普通にいいヤツ」かなあ。年取って、落ち着いた大人になってしまう、とか?
出田 
どうなるんでしょうね、お楽しみに。少なくとも、今回で劉備との決着が付きます。サブタイトルになってるから言っていいと思うんですけど、「劉備玄徳、乱世とともにここで散れ」と。
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あ、死ぬんですか劉備。
出田 
どうですかね!それは劇場で。

ZTONの、実は・・・

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出田さんは、ZTONのどういうところが好きなんですか?
出田 
河瀬さんの顔が広いから、外の人と絡む機会が多くなるんですよね。自分一人では中々。トップがプロデュース力ある人なんで、色々体験させていただいてます。あと、厳しい目線で見てもらえるんですね。
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どんな事を言われてきましたか。
出田 
公演によって違うんですけど、「やっぱり役者は自然にリアクション出来ていれば演技出来るんだよ」とか、見栄えの技術についてはいっぱい指摘もらえますね。
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ありがとうございます。ところで、ZTONそのものってどんな雰囲気なんですか?
出田 
結構、付かず離れずなんですよ。めっちゃ仲良いか、というと。一緒に旅行行くほどではないし、たまに飲みに行くとかもないし。まあ、でも、だらだらする時間もあったりはしますけど。そんなに、スクラムを組んでいる訳じゃないですね。上の3人は3人で独特の空気感があるし。でも、それほど仲が良い訳じゃない感じって僕は嫌いじゃないんですよ。学生劇団の時って、謎の結束力があって。何か知らんけどめっちゃお互いの事を褒めるんですよ。しょうもないヤツの事も褒める。ZTONだと、しょうもないヤツにはちゃんと言うんですよ。そういうドライな距離感が、僕は嫌いじゃないです。

セリフの覚えかたとアウトプットについて

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最近のテーマを教えてください。
出田 
最近はなるべく、稽古場に入る前にセリフの読み方を決めないようにしています。覚える時も棒読みで覚えるように。色を付けずに。稽古場での発見を大事にしたいなと思って。ベタですけど。
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いえいえ。もっと詳しく教えてください。
出田 
人と演技を合わせてみると、意外と、自分が思った通りの言い方をしなかったりするんですよ。僕は最近思うんですが、感情って、何かをした結果でしかないな、って。何かをしようと思って行動するけどそれがうまくいかないから怒ったり悲しんだりするのであって、台本を読んだ時にここってこういう感情だよね、と予断するのは順序が違う。日常生活で怒ろうと思って怒る人はいないですよね。例えば他人にいい加減な対応されて初めて怒るのであって(怒ったフリをすることはあっても)。芝居の作り方として、ここはこの登場人物が死んだから怒るんだよね、というふうに稽古場に持って行くのは間違っているんじゃないか。だから最初に感情を考えないようにするというほうが、僕の場合はすごく楽に台本を読めるようになりました。
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凄い事に気づきましたね。
出田 
感情を込めて演技しようと思った時に、この感情のところまで行きたいと思ったりしたのにいかない事ってあるんですよ。例えば涙を出そうと思ったのに出ない。ここまでボルテージを上げたいのになあと思ってもうまくいかない。ああもう、ないならないでいいや!ないならないで正解なんですね。実は怒りじゃなくて悲しいだったり、その場になってみないとわからなかったりするんですよ。そうすると逆に楽しくなってくるんですね。理想の自分の姿を考えずに稽古場に行った方が楽しかったりする。
__ 
なるほど。その時の感情を準備していくというのは確かに違いますね。
出田 
そうやって言ってみると「あれ、ここは泣き所じゃないぞ、」みたいな事に気付くんです。
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まず、当然お客さんはそんなもの用意してませんね。そして役者も用意していない。じゃあその時、誰も次のセリフに対するリアクションを知らない・・・。泣けなきゃ泣けないでいいってことなんでしょうね。そう、それがいわゆる、「会話が出来ている演技」なんですよね、きっと。
出田 
僕、あれなんですよ。あんまり劇団でも殺陣が上手いほうじゃなくて。だから、芝居で勝たなきゃと思って。それから色んなお芝居を見て、たどり着いたと言うか。ZTONって、自分で手がかりを掴んでいく場なんですね。自然淘汰される場なんですよね、僕にとって。自力でやらないと、ただ河瀬さんに怒られて終わる、という。

質問 中谷 和代さんから 出田 英人さんへ

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前回インタビューさせていただいたソノノチの中谷和代さんから質問を頂いてきております。「ダメだとわかっていてもついやってしまうこと教えてください」。
出田 
深夜にポテチを食べちゃうことですね。
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わかります。どのブランドの何味が好きですか?
出田 
チップスターの塩味が好きですね。
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私はカルビーのうすしおが好きですね。
出田 
あーそうなんですよね。僕もそっちの気分の時はあります。
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カルビーのうすしおは袋によって味が違うんですよ、本当に。そして3袋に1枚ぐらいめちゃくちゃ美味しいやつがあったりするんですよね。チップスターは加工芋だからあまりこれはないんですけど。
出田 
そのブレがないポテトチップスを食べたくなる時があるんですよね。
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逆に、チョコレートとか掛けてある甘いポテトチップスはどう思いますか?
出田 
ああ、美味しいんですけど、量食べられないんですよね。頭悪いじゃないですか、チョコレートポテトチップスにかけるなんて。でもたまにそういう頭悪い食べ物を食べたくなる時があるんですよね。

空気感

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いつか、こんな人や劇団と一緒に作品を作りたいとかはありますか?
出田 
以前、ふらっと劇団飛び道具さんの公演に行ったことがあって。何でしょうね、空気感が凄いなあと思って。うまく表現できないんですけど一朝一夕では表現できない空気感があって。ZTONでは100%ああいう芝居はしないじゃないですか。だからああいう所に行くとすごく勉強になるんだろうな、すげえな、と思ったんですよ。並じゃないな、と。
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飛び道具は凄いですよね。個人的には一番好きな劇団です。
出田 
そう、オーラ的なものが見えるんですよね。空気の色が見えるような感じがあって。あんなのが出来ると、どういう世界が見えるんだろうなあ、と。

色気とは

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今後、どんな感じで攻めていかれますか。
出田 
なんかこう、上手い下手だけじゃない、色気みたいなものがあると思うんですよ。とくにすてらさんとか、後輩で言うと藤矢とかもそういうのはあると思うんですけど。それが僕の次のテーマです。「理由は分からないんだけど好きなんだよねー」って、そういう魅力ってきっと、かなり好き度は高いと思うんですよね。
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具体的に、何をしたらいいんでしょうね?
出田 
そうですね、それが分かれば苦労しないですね。

クリスマスの悲しい思い出

ラーメン鉢、レンゲ、出前一丁(しょうゆ味)

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今日はですね、お話を伺えたお礼にプレゼントを持って参りました。どうぞ。
出田 
ありがとうございます。
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あ、割れ物なのでお気を付けて。
出田 
あ、これは・・・。ああ、今日の晩御飯は決まりましたね。
(インタビュー終了)