劇団しようよ 2018年本公演 全国ツアー「パフ」 1

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今日はどうぞ、よろしくお願い致します。川上さんは最近、どんな感じでしょうか。
川上 
よろしくお願いします。最近はしようよの稽古ばっかりですね。今年に入ってからずっと。
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パフは素晴らしい作品ですよね。いまはどんな稽古でしょうか。
川上 
まだ本稽古は始まってないんですけど、この間台本を試し読みしました。京都にいるメンバーだけで。稽古期間が1ヶ月ちょっとぐらいしかないので、集中してやりたいと思います。
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パフという作品は、人間がイメージの中にどれほどの力を埋蔵しているか、そしてそれは自然や世界に対していかほどの力を持つのかを検証する作品だったように思います。楽しみです。
川上 
ありがとうございます!頑張ります。
1劇団しようよ 2018年本公演 全国ツアー「パフ」
ピーター・ポール&マリーの名曲「Puff, the Magic Dragon」をモチーフに描く、
とある島にあふれていた夢と、それを覆す圧倒的現実。
そして、「老い」と「自由」を巡る“沈みゆく島の物語”。
劇団しようよの代表作『パフ』を 東京・九州の俳優と共に、リクリエーションして全国4都市へ!

作・演出 大原 渉平
音楽・演奏 吉見 拓哉

出演 
西村 花織  藤村 弘二  大原 渉平  吉見 拓哉  川上 唯
森岡 光 ( 不思議少年 )  横山 祐香里 ( 万能グローブ ガラパゴスダイナモス )  夏目 慎也 ( 東京デスロック )

【京都公演】

日時:
9月27日(木)19:30
9月28日(金)19:30
9月29日(土)14:00
9月30日(日)14:00・18:00
10月1日(月)19:30
※開場は開演の30分前 
※上演時間は約90分の予定

料金:
・前売
一般…2,700円 25歳以下…2,200円
・予約(当日精算)/当日券
一般…3,200円 25歳以下…2,700円
・高校生…一律1,000円
※日時指定全席自由
※25歳以下・高校生の方は当日証明書をご持参ください。
会場:KAIKA

【東京公演】
日時:
10月6日(土)14:00・18:00
10月7日(日)14:00・18:00
10月8日(月/祝)14:00
※開場は開演の30分前 
※上演時間は約90分の予定
料金:
・前売
一般…2,700円 25歳以下…2,200円
・予約(当日精算)/当日券
一般…3,200円 25歳以下…2,700円
・高校生…一律1,000円
※日時指定全席自由
※25歳以下・高校生の方は当日証明書をご持参ください。
会場:北千住BUoY

【北九州公演】
日時:
11月3日(土/祝)18:00
11月4日(日)14:00・18:00
11月5日(月)19:00
※開場は開演の30分前 
※上演時間は約90分の予定
料金:
・前売
一般…2,500円 25歳以下…2,000円
・予約(当日精算)/当日券
一般…3,000円 25歳以下…2,500円
・高校生…一律1,000円
※日時指定全席自由
※25歳以下・高校生の方は当日証明書をご持参ください。
会場:枝光本町商店街アイアンシアター

【沖縄公演】
日時:
11月9日(金)19:00
11月10日(土)18:00
11月11日(日)14:00
※開場は開演の30分前 
※上演時間は約90分の予定
料金:
・前売
一般…2,500円 25歳以下…2,000円
・予約(当日精算)/当日券
一般…3,000円 25歳以下…2,500円
・高校生…一律1,000円
※日時指定全席自由
※25歳以下・高校生の方は当日証明書をご持参ください。
会場:アトリエ銘苅べース

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川上さんが演劇を始めたのはいつからですか?
川上 
高校が舞台芸術学科で、基礎的な発声とか脚本を読んだりしていました。先生がビギナーズユニットを紹介してくださって、参加して。そこからですね、色々な繋がりができたのは。
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もしかして、歌のレッスンとかもあったんですか?先日のしようよの公演で、非常に上手に歌っていらしたので。
川上 
いえ、でも高校の授業で歌のクラスがあったぐらいです。全然全然。多分、声が大きいからうまく見えたぐらいだと思います。親とか家族とかから音痴だって笑われるぐらいです。
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綺麗な歌声とビブラートでしたよ。また聞きたいです。川上さんの声は聴きごたえがありますよね。
川上 
ありがとうございます。

動きについて

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川上さんが今、演技について考えているテーマはありますか?
川上 
私、体を動かすのが下手くそで。発声については褒められるんですけど、自分でも自覚しているんですが体の使い方が下手で。ぎこちない、みたいな。自然に演技してる中で動かせたらいいのになあと思ってます。前もって自分の動きを考えて動いてます。「この時はこうやって動いて、次はこうして動いて・・・」そうしないとうまく動けない、そうやってると囚われてしまって結局ぐちゃぐちゃになってしまうみたいな。どうやったら上手くできるんだろうっていうのを個人的に考えています。
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どうしたらいいんでしょうね?
川上 
ねえ? 深く考えすぎなのかなとも思ってるんですけど。
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動きの上手さって謎ですよね。何を以て動きが上手だとするのか。ダンスだったら、肉体の動き自体のトータルな美しさということだと思うんですけど、演劇だったら役柄というものがあるわけで。スムーズな、力が入っていないかのような、必要なだけの動き、みたいな?そのシチュエーションにおける洗練された動きを、お客さんは上手だと思うんだろうか。
川上 
自然に見えるから、ですかね。お話の上では全然関係ない動きをしていても、自然に見える動きをされると、面白いなと思ったりするのかな。
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役者の仕事として考えると、動きって台詞と少し違う性質がありますよね。間違えたら取り返しがつかないのは台詞も動きも一緒ですけど、その影響範囲が違う。台詞のミスはテキスト全体を崩し、動きのミスは観客との関係性に影響がある。逆に言うと、堂々としていれば動きのミスは分からないのかもしれない。
川上 
それはちょっと分かります。だから体幹とか重心とかを強くしようと思って、稽古場でちょっと腹筋したりしています。軸が定まらないから、足元がふらふらするんですよ。体幹をもっと鍛えたいですね。
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体幹を鍛えると、下半身の力を上半身にうまく伝えることができるから、例えば歩き方なんかもしっかりして行くみたいですね。

劇団しようよの国語の教科書演劇シリーズ

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劇団しようよの国語の教科書演劇シリーズ。お子さん達が観客席にたくさんいらっしゃいましたが、いかがでしたか。
川上 
楽しいですね。こっちまで癒されると言うか、笑顔になるというか。前説でお話ししていて、一生懸命聞いてくれたりしてると緊張がほぐれてきます。舞台に出る前は結構緊張してるんですけど、子供さん達の顔を見ると緊張がほぐれます。お芝居をしてても、一緒に演劇をしてる感があるんですよ。
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川上さん、大人気でしたね。「スイミー」のイソギンチャク。
川上 
あれはね、大原さんの悪戯みたいなもんですよ。
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非常に強烈でした。
川上 
あれが完成するまでは、今までに一番悩んだんじゃないかってぐらいでした。最終的なGOサインが出るまで、どんなキャラクターで行ったらいいんだろうと。最初の読み合わせの時には「ギャルっぽく読んでほしい」みたいな指示だったんですけど。そこから色々。本当にどうしよう、本当に本番もこれを演じるんだろうか。今まで生きてきた中で一番悩んだんじゃないかというぐらいでした。いろんな人にアドバイスをもらって、いろんなアイデアを出して悩み続けて。ああいうことがパッとできるような俳優になりたいです。
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パッと出来たら、か。そうですね。でも、悩み続けて出来た演技の厚みは伝わると思います。悩むことも大切にしていきたいですね。
川上 
悩んだ甲斐があります。イソギンチャクのことを言ってもらえて。

質問 川久保 晴さんから 川上 唯さんへ

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前回インタビューさせていただいた、川久保晴さんから質問をいただいてきております。「映像と演劇ではどんな違いがあると思いますか?」彼女は二つとも目指してるそうです。
川上 
ええ!?ライブ感と言うか・・・演劇はやるたびに違う、同じようにはいかない。見ている人からしたら分からないかもしれないですけど、舞台に出ているしている側からしたらそれぞれ違うんですよね。何度もそれができる楽しさはあると思います。映像は私、あまり経験がないので分からないんですけど。一度しか撮影できない、のかな。
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なるほど。演劇はやる側にとってみれば毎回違う、新しい感覚があるというのは、確かにそうかもしれませんね。そういう見方はなかったです。
川上 
プレッシャーじゃないですけど、私、舞台の袖で本番を待ってる間、死にたいと思ってるんです。そう思いながらも舞台に立って、で、本番が終わった時には快感があるんですよね。精神的な。映像にもそれはあると思うんですが、一回だけなのかなと思うと。

歩く女優

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その快感って、何なんでしょうね。映像と演劇の違いで言えば、お客さんがいてこそ成立するものなんだろうか。お客さんとの間で生まれているグルーヴ。感じたことはありますか。
川上 
お客さんと一緒に舞台を作っている感覚。例えば、囲み舞台に出て、観客を見渡しながら一人でセリフをしゃべっている時、それに近い何かはあったと思います。
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お客さんの前に立って演技をしている時の気持ちよさ。見られている、認められているという快感なんでしょうか。
川上 
見られてるとい快感はちょっとあるかもしれません。何でしょうね、うーん。
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その場を支配しているという感覚?
川上 
ああ、それはあるかもしれません。その空間にいる人たちみんなを見渡して喋っていたんですが、支配してるというのがぴったりくるような気がしてます。
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客席VS舞台という構造じゃなく、その中心を司っていたみたいな。伺いたいんですが、その時は「次はこうしよう」と考えながら動いていましたか?
川上 
ああ、でもその時はそんなに動く演技ではなかったんですが、支配しているときは何も考えずにいたような気がします。
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何も考えずに舞台上にいられたらいいですね
川上 
ですね、何も考えずにいられたらいいですね。ああ、支配か・・・。その説明で全てが解決したみたいな感じです。モノローグとかが好きなんですよね、私。はしゃぐ演技というのも好きなんですけど、そこにはそういう快感みたいのはなくて。
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ええ。
川上 
でも同時に、お客さんが怖いというのもあります。
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怖い?
川上 
しようよのイソギンチャクの時や、少し前の「いつまでもスーホの白い馬みたいに。」とかでも、距離感を感じた時とかは怖い。苦笑いされてるんじゃないかみたいな。お客さんを感じた時には、快感とはまたちょっと違いますね。そういう時でももちろん、最後までやりきるんですけど。

いい女を目指す

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今後、どんな感じで攻めて行かれますか?
川上 
質問に答えられているかわからないですけど、自分では今まではしゃいだりとか子供っぽい演技が自分に合ってると思っていたんですけど、最近、周りから言われたり自覚しつつあるんですが、大人っぽい役の方がしっくりくるんじゃないかと思ってて。
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お姉さんになりたいと。
川上 
そうですね、いい女になりたいです。
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お姉さんといい女は同じなのか?
川上 
私の中では同じなんです。

大人のガーゼ

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今日はですねお話を迎えたお礼にプレゼントを持って参りました。
川上 
ありがとうございます!大人のガーゼ。さっきの話に、ぴったり。わあ嬉しいー。
(インタビュー終了)