ママママ②『二の次』 2

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いま、何が見えていますか。
木之瀬 
作品はまだまだ作っている最中なのですが、今のところ布石を打っている感覚で、もっともっと広げていける予感があります。見たい場所があって、それをお客さんにどう見てもらうかということを、今考えあぐねているところです。それをちょっとずつ俳優に伝えていきながら稽古しています。
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見たい場所とは。
木之瀬 
自分はどうやら、生命が生きたり死んだりというテーマに興味があるみたいで。そこですね。今回の作品以降も追及していきたいなと思っています。
1ママママ
木之瀬雅貴が2016年に立ち上げたコント製作団体。《超コント的姿勢》をモットーに、世に存在するあらゆる事象や法則、感情をコントに転換するグループである。

木之瀬雅貴 Masaki Kinose

ママママ主宰。演出家。1993年鹿児島県生まれ。京都造形芸術大学 舞台芸術学科 第5期卒業生。
同学科在籍中に、コントユニット・Massachusettsを結成し構成・演出を担当、2度の単独ライブ(2013年『Nippon no hito』、2014年『バツグンのコントロール』)を上演。
また、演劇ユニット・MAWARUとして2014年に上演した『裸足で散歩』(作:ニール・サイモン、2014年度京都造形芸術大学舞台芸術学科卒業制作)では、同学科卒業展において市川猿之助特別賞を受賞。

2016年、自身が様々なコント作品を製作する場として、“ママママ”を立ち上げる。

2016年3月 第1回公演『祝祝祝祝』 (公式サイトより)
2ママママ②『二の次』
スーパーコントプログレッション《超コント的躍進》ママママ②『二の次』

CAST
小川晶弘(気持ちのいいチョップ/ヲサガリ)
西村貴治
森直毅(劇団マルカイテ)

日時
2017年11月
16日(木)19:30☆
17日(金)19:30
18日(土)11:00/15:00/19:30☆
19日(日)11:00/15:00☆
20日(月)11:00
☆=アフタートークの開催

☆アフタートークゲスト
16日(木) 大原渉平さん(劇団しようよ)
※16日の回のみ終演の約1時間後より
WEB上にてアフタートークを行います。

18日(土) あごうさとしさん(劇作家・演出家)

19(日) 92年度生まれ俳優
小川晶弘、木之瀬雅貴 ほか

※受付開始、開場は開演の30分前。
※未就学児のご入場はご遠慮ください。
※車椅子でご来場の場合、事前にご連絡ください。
※演出の都合上、開演後のご入場を制限させていただく場合がございます。
※上演時間は約90分を予定しております。

会場
studio seedbox
京都市南区東九条南山王町6-3
https://studio-seedbox.jimdo.com/

STAFF
作:志村耕太朗
演出:木之瀬雅貴
舞台監督:椛島睦未
照明:吉津果美
音響:辻村実央
衣裳:松崎雛乃
宣伝美術:平嶋恵璃香

前売料金(全席自由)
一般 2,500円
U-25割引 2,000円
高校生以下割引 500円(要学生証)
※当日300円増

取扱
カルテットオンライン
https://www.quartet-online.net/ticket/ninotsugi

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今回の武器は。
木之瀬 
それはもう、この俳優3人に尽きます。キャスティングの時点で勝ちだと思っているところがあって、完全に信頼できるんです。その彼らに何をさせるかというところで、僕が彼らを攻撃していかないと・・・彼らの攻撃を誘発するために。キャスティングで勝っている上に劇場も新しいところで上演できますので、そこに乗せるものをいま作っています。
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劇場に来られるお客さんに求めるテンションは。
木之瀬 
全然、コントを見に来るんだというラフな気持ちで。ちょっと小難しいものを見に来てしまうんじゃないかと言う恐れはあるんですよ。だから稽古場の映像を公開しているんですけど。あまり構えずに見ていただきたいなと思います。その上で虚を突きたい。
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今作のキーワードは。
木之瀬 
「ネクスト」。
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ネクスト!
木之瀬 
タイトルの「二の次」=何かより劣っている、後である、ということもありますが、「次」という概念が僕の中でポイントになっています。
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笑いの開拓者精神ですね。
木之瀬 
あんまりそういうことは考えていないんですが、笑う事が何かについて考える手がかりになるということが、僕にとっては主題なので。笑いに喧嘩を売るつもりは全くないです。

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意気込みを教えてください。
木之瀬 
いやもう、今京都で集める最強の布陣を手に入れたし、新しい劇場で、新しいムーブメントを起こしうるになると思っています。
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ありがとうございます。

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ではまず、西村貴治さんのご紹介をお願いできますか。
小川  
え、本人を前にして?
木之瀬 
はい、キャスティングの段階では、若い二人が先に決まっていて。
西村  
若いって言っちゃったよ。
木之瀬 
まあまあ、ごまかしてもアレでしょ。同じ世代の二人が決まっていて、出演者二人でもいいかな、と迷っていたんです。(前回が六人だったので)今回はミニマルな感じにしてもいいかなと思っていたんですが、やっぱり、自分の殻を打ち破りたいという感覚があって。同世代の人とやることが多かったんですが。それを崩すために、おじさんにするか女性にするか考えていました。それでおじさんを探していたんですがなかなかピンとくる人が来なくて。二周ぐらいして西村さんかもな、と。僕も、年齢が上の方とやったことがないぶん、何を基準にしていいのかわからないというところもあって。でも、知り合いのツテがあったらやりやすいというところもあるのかなと。で、胸を借りる、という感覚になった瞬間、西村さんに決めました。
西村  
だいたいどこの現場でもそういう立ち位置を求められることは多くて。自分も若いつもりになって、胸を借りて楽しませてもらってるな、というか。
木之瀬 
おじさんおじさん言ってましたけど、すごくフラットな位置にいてくださるので、とてもやりやすいです。
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意気込みを教えてください。
西村  
自分が出来る演技のスタイルというのは分かっているつもりなんですよ。世代の離れた若い人たちと一緒に作った時にこそ何かしらの化学反応が産まれるとしたら、そういう領域に挑戦したいなと思っています。コント公演というのはやったことがなくて、笑いに対しての感覚も持っていなかった。だから僕にできるのは普通にお芝居をすること。お客さんがそれをご覧になって面白いと思ってくださるんであれば、それをみんなで作ればいいのかなと思います。
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今回特に見て頂きたいシーンはありますか。
西村  
セリフとセリフとの行間や、その場で笑ったギャグを家に帰って思い出して、新しい考えの手がかりになるような、そんなことができればいいんじゃないですか。そこが見所です。

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それでは次に、森さんの取扱説明書を伺ってもよろしいでしょうか。
木之瀬 
取扱説明書(笑う)確かにもう一つ、扱い方がいまいちわからない人なんですよ。悪い意味じゃないですけど。
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ものすごく、レスポンスを返してくる感じはありますよね。
木之瀬 
僕の想像を超えてくるんですよね。でも、この人の操縦桿がどこにあるのかがまだわからない。そこを探すための賭けをしていますね。
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勝機は見えていますか?
木之瀬 
ここに居てくれている時点で、僕にとっては勝ちです。この3人のバランスで立ち上がる世界がどうなるか、その塩梅が鍵だと思っています。その中で彼の持ち味を引き出せるかどうかは本番までには分かる手はずになっています。
___ 
その賭けに乗りたいですね。
木之瀬 
いえいえ、そんなの申し訳ないです。でもどうですか、この3人、バランス取れてると思います?
___ 
いやあ、取れてますよ。ああ、この3人が来たか!と。
木之瀬 
まさしく役者揃いですよ。
森   
今回偉大な先輩達と一緒に舞台に立てるという事と、木之瀬さんと作品を作ることになって。小川さんの事は同じ学生劇団の後輩から聞いてたし、西村さんは市毛が共演していたし。
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稽古場は楽しいですか。
森   
楽しいです。お三方の背中を見つつ。自分ができることを増やしていきたいと思っています。演出の人に全てを決められるのは嫌なんですよ。自分でやっていきたいので。そういう現場にしてくださってるので、やりやすいです。
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意気込みを教えてください。
森   
負けないように頑張りつつ、自分も楽しめたらいいなと思っています。頑張ります。

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最後は小川さん。木之瀬さんと小川さんの因縁と、今回の作品にかけるそれぞれの思い、そして物語、二人の間に流れている深い河について。
森   
因縁なんてあるんですか。
小川  
ないない。
木之瀬 
小川をね。
森   
餃子食べながら。
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味の説明をしていただきながらでも大丈夫です。
木之瀬 
(笑う)小川君は同い年なんですよ。92年度の生まれで。他の歳の人がどうなのか分かりませんが、結構僕は同い年の人たちのことを気にしていて。
小川  
そうなんですよ。92年生まれは、まだ京都で演劇してる同世代が意外に多くて。
木之瀬 
一応、今回アフタートークで、92年度会を企画していて。ちょっとサプライズでいろんな人を呼ぼうかなと思っています。同い年ということで当然意識はしています。初めて会ったのが2016年の5月のハイタウン外伝ネオで。僕はMassachusetts、小川君は気持ちのいいチョップで横山さんと出演していて、その後のプチ打ち上げで初めて喋ったんです。
小川  
僕も木之瀬くんの名前は知っていたんですが、喋るのは初めてでした。
木之瀬 
その時は軽い社交辞令で「いつか一緒に何かやりたいですね」と言っていたんですけど、ブルーエゴナクに出てる姿を見て、芝居をするとこういう人なのか、と。ハイタウン外伝での気持ちのいいチョップは僕らと同じく変化球で勝負していたから・・・でも、同い年と何かをやってみたいというのは昔からあったんです。92年度生まれ同窓会で。で、現場に入ってみて分かった事なんですが、彼も自分で演出する立場だから、人の演出を受ける時に考えてしまうみたいなんですね。僕もよくわかるんですが。それは、うまいこと助けあいつつ、やりたいなと思っているところです。
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ナインティセカンズの一人。
小川  
(呼び方)カッコいい!
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そうなんですよ。京都の演劇人の当たり年には昭和49年生まれのフォーティーナイナーズ、昭和56年生まれのフィフティシックスズが存在しています。
西村  
あ、僕もフォーティーナイナーズだ。
小川  
仲間入りですね!
木之瀬 
だから今回、ナインティセカンズとフォーティーナイナーズの夢の共演ですよ。
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木之瀬さんに会った時の第一印象は。
小川  
名前と顔はよく知っていて、すごいやつだという噂は知ってたんですよ。身長は小さいんですが顔が整っていてシュッとしていて。コントの団体をしているということもあり、さぞ、笑いにこだわりのある人だと思っていて。
木之瀬 
ホンマか。
小川  
でも最初に喋った時に、思ったよりも思慮深い、根暗な部分があるという事が分かって。強くは見えるけれども弱い部分もある事に親近感が湧いて。その後も稽古を重ね、彼のウェットな部分だったりとかが垣間見えて興味深いなと。まだ僕らにも分からないところはありますが、出来上がった作品が楽しみです。
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意気込みを教えてください。
小川  
演出も俳優も男だけで、なかなかこんな現場はなかったんですよ。年齢は違えど、青春感がすごくあります。
木之瀬 
確かにそれはちょっとあるかもしれない。
小川  
本番でも、そういう部分が出ればいいなと思っています。悪ノリではなく。稽古場でもそんな感じで進んで行けばいいなと思っています。
(インタビュー終了)