質問 吉本 藍子さんから 東 千紗都さんへ

__ 
前回インタビューさせて頂きました吉本さんから質問を頂いてきております。「役を演じる上で、役との距離感についてどう考えていますか?」
東  
うーん。役だったらこう考える、というのと、自分だったらこう考える、みたいなのは半々ですね。自分の場合は。
__ 
役の気持ちを想像する。
東  
完全に自分に憑依させると、結局それは私なので・・・半々ですね。

タグ: 役をつかむ


近畿大学から始まる

__ 
東さんが演劇を始めた経緯を教えて下さい。
東  
後期で近畿大学に受かって、そこからです。元々舞台に立つのが好きだったんですが、演劇がやりたいと思っていたわけじゃないんです。親がとりあえず4年制大学は出ておけと。その上で、自分のやりたい事は何だろうと悩んでました。進路を決める時期に近畿大学を知って、そこに。高校がジャズダンス部だったので、その流れで舞台専攻、というのはあったと思います。
__ 
近畿大学にはどんな思い出がありますか。
東  
もう4年間ずっと芝居してました。1年2年と授業公演がずっと、匿名劇壇に入ってからは授業公演と匿名劇壇と。
__ 
なるほど。そこで、福谷さんと出会った。
東  
1回生の時に、初めて福谷・松原・芝原と芝居をやったんです。その時から面白い人だなと思ってました。元々友達ではあったんですね。実は、匿名劇壇の前身となる劇団が結成されて公演したんですけど、私はそれは呼ばれてなくって。面白かったんですけど悔しかったです。でも私は呼ばれてないしなと。同期の友達の、最初の匿名劇壇メンバー。
__ 
それは悔しいな。
東  
でも自分から声も掛けられへんくて。悔しかったですね。その次の企画で声を掛けてもらえたんですけど。
__ 
それから、卒業後も匿名劇壇が続いているという事ですね。

タグ: 匿名劇壇のおこり


スランプを乗り越えて

__ 
LINX'Sでの匿名劇壇の作品「ハイパーフィクション」面白かったです。
東  
ありがとうございます。
__ 
メタフィクションの短編という事で、劇団員達の関係性がこじれまくるという内容と構成が表裏一体に絡んでいて。前回本公演の「匿名劇壇第五回本公演「二時間に及ぶ交渉の末」もとても良かったです。犯人役と、退団を引き止められる劇団の女優役。東さんとしてはどんな作品でしたでしょうか?
東  
実はスランプでしたね。立てこもり犯人の役がうまく掴めなくて、何かキャラを付けようとしてもそれは無くなって。面白みが無くて苦労してたんです。公演は楽しかったんですけど。
__ 
私は充分面白かったです。面白みが無い?そうかなあ。今話してて思ったんですが、東さんのキャラが濃い事に気づきましたけどね。
東  
え、どういう事ですか。
__ 
うーん、どういえばデリカシー的に問題ないのか。
東  
いえいいですよ、思ったままを言ってもらえたら。
__ 
茶髪であり目が大きく輪郭線が個性的な感じがあって、一瞬見ただけで覚えるような感じはしますね。
東  
目が大きいのはメイクだと思いますけど、頑張ります。
LINX'S PRIME
公演時期:2014/9/27~30。会場:TORII HALL。
匿名劇壇第五回本公演「二時間に及ぶ交渉の末」
公演時期:2014/5/29~6/2。会場:シアトリカル應典院。

タグ: 必殺メイク術


ダンスと私

__ 
東さんはダンスもしてはるんですよね。どんなジャンルが得意なんですか?
東  
高校の部活がジャズダンス部で、そこからです。この間もゲキバカで踊らせてもらったり。ダンス自体は、中学の体育祭で創作ダンスがありました。それが楽しくて、高校から続けています。
__ 
今は義務教育でダンスの授業があるらしいですね。
東  
私それ羨ましくて。小学校の頃からダンスが身近にあっていいなー。
__ 
ああ、恥ずかしがる人もいるかもしれませんけどね。
東  
恥ずかしいかなあ。でも、練習しないのに人前で踊るのは恥ずかしいと思います。
__ 
私、舞台に立っていた時にダンスしてたんですけどそれは気味悪がられましたね。
東  
ウチの福谷も踊ると気持ち悪いんですよ。
__ 
ああ!「二時間に及ぶ交渉の末」でHIPHOP踊ってましたね。あれは確かに気持ち悪かったですね。
東  
本人に言わせたらあれはワザと気持ち悪いようにしていると言うと思います。
__ 
今後も踊っていきたいですか?
東  
そうですね。機会があれば。
__ 
匿名劇壇の作品、踊ったり出来るんですかね。
東  
いや、旗揚げの時私と松原で、イメージシーンみたいなのがあって後ろで踊ってました。うーん、でもそれっきりですね。福谷が振り付け出来ないし、現代演劇だと、急に踊りだすのは書けないから・・・。

タグ: 恥ずかしいコト


切れない力

__ 
いつか、どんな演技が出来るようになりたいですか。
東  
細かいところまでしっかり演じられるようになりたいです。目線一つ、動作一つでも、見てる時は見てるんだなあと思った事があったんです。「2時間に及ぶ交渉の末」の時、見せたいつもりでもなかったのに心情的にやった演技があって、多分最前列のお客さんが気付いてtwitterに書かれたんです。それが面白いと書いて下さって、深いところまでこだわった演技が出来るようにになりたいです。
__ 
それはどんな演技だったんでしょうか。
東  
杉原演じる劇団の代表に、劇団員の女優を演じる私が告白するというシーンでした。付き合うのかどうするのか、という返事を待っている間、ずっと自分の手を握っていたんです。
__ 
ええ。
東  
その時にツメをずっと手に食い込ませて、そうしないとホンマにワーっとなりそうだったので、感情的に。それが、手を離した時の爪の跡が印象的だと書いて下さったんです。
__ 
へー!凄い。ちょっと怖いぐらい凄い。
東  
逆に、そんな細かいところまで見てくださっているんだから気をつけないといけないし、お客さんがいまどこを見ているか、というのにも神経を配らないといけないんだなと。
__ 
ああ、お客さんの視線を想像する事。
東  
大学の時にも、例えばセリフが終わったら自分が喋り終わったら気を抜いてしまう人とか、客席に背中を向けている時は顔が素に戻ってたりとか、そんな人もいて。後ろを向いてても感情が切れていない、気持ちが続いている、私はそういう役者になるべきなんじゃないかと思っています。
__ 
いつ頃からそういう事に気を付ける用になったんですか?
東  
ずっとですね。周りに「お前ってそういう事あるよな」と言われて。でも、客席に振り返ったら役柄の感情が戻っている、そんな人こそが役者なのかもしれないです。昔、何で読んだか忘れましたけど、ある歌舞伎役者の凄い人はお客さんを泣かせる演技をやってて、でも舞台で背を向けたら同じ板の上に立っている役者に「やったったで」みたいに舌を出す人もいれば、TVドラマで役に入り込みすぎて、「こんなセリフ言えません」って言う人もいる。どっちも凄い役者だと思うんですよ。私は舌を出せないので、入り込む方かなと思います。
__ 
市原悦子さんは主演ドラマで、撮り方にももの凄くこだわって、監督と打ち合わせをしながら撮影するらしいですね。少なくとも、演技者って、演技を作った上に、それに確信を持って決めるのが仕事なんだよなあと思うんですよ。細かいところまで決めるというのは、そこまで確信を持てている証拠だと思うんですよ。それが役者としての責任なんでしょうね。

タグ: いつか、こんな演技が出来たら 舞台にいる瞬間 見られている事を意識する


来年からの・・・

__ 
今後、どんな感じで攻めていかれますか?
東  
来年の予定が何も決まってないので、とにかく埋めていきたいです。何も無いのが不安なので。出れるのであれば出たいです。オフは・・・一週間くらいあればいいかな。年上の劇団さんともやってみたいです。

タグ: 上の人らと仕事 今後の攻め方


ポシェットと大きなボタンの髪ゴム

__ 
今日はですね、お話を伺えたお礼にプレゼントを持ってまいりました。
東  
ありがとうございます。(開ける)あ、めっちゃかわいい。
__ 
使って頂ければ幸いです。

タグ: プレゼント(衣服・布小物系) プレゼント(リング・ネックレス・ブレスレット系) プレゼント(ポーチ系)


カストリ社第三号解散公演「花田一郎の述懐」

__ 
今日はどうぞ、よろしくお願い申し上げます。最近吉本さんはどんな感じでしょうか。
吉本 
最近は、次回公演の稽古期間の真っ最中です。
__ 
カストリ社第三号解散公演「花田一郎の述懐」ですね。本番3週間前を切りましたが、どんな公演になりそうですか。
吉本 
まだ作品を作っている最中で、ちょっとまだ完成形が見えていない状態ですね。セリフがまだ入っていなくて、これから詰めていく感じです。
__ 
今回は「フラッシュフィクション」という、10秒~3分程度の短い作品を次々に見せていく形式の公演ですね。つまり、一人がたくさんの役柄を次々に演じるという事になるのでしょうか。
吉本 
そうですね、私もヤンキーっぽい役とかを演じます。何か、性格が強めな人が多いかな。
__ 
ご自身としては辛い?キツイ性格を演じるのは。
吉本 
いや、やりやすいです。もしかしたら自分は性格強くなりたいのかなと思ってます。
__ 
本当は強くなりたいと思っている?
吉本 
自分は本当はこう思っていたんだ、という意外な発見をすると、実は楽しいんですよ。素直に受け容れるようにしています。
__ 
このセリフを言ってしまっている、その気持ちが分かってしまう。
吉本 
役柄の性格に、私が一歩寄り添うけど役の方も私に一歩近づいて欲しいと思うんですよね。私がどうしても、ここは弱く言ってしまいそうだと思う時、役の方が私を通して得た価値観で演じたり。お互い一歩、歩み寄ろうという作り方を私はしています。
匿名劇壇
2011年5月、近畿大学の学生らで結成。旗揚げ公演「HYBRID ITEM」を上演。その後、大阪を中心に9名で活動中。メタフィクションを得意とする。作風はコメディでもコントでもなく、ジョーク。いつでも「なんちゃって」と言える低体温演劇を作る劇団である。2013年、space×drama2013にて優秀劇団に選出。(公式サイトより)
カストリ社第三号解散公演「花田一郎の述懐」
作/福谷圭祐(匿名劇壇)・坂本アンディ(がっかりアバター)・演出/福谷圭祐(匿名劇壇)・坂本アンディ(がっかりアバター)。公演時期:2014/11/7~9。会場:SPACE9(スペースナイン) 阿倍野ハルカスウイング館9階。

タグ: 役をつかむ 「フラッシュフィクション」


アバターズとの距離

__ 
今回はがっかりアバターとの合同公演ですね。どんな公演になりそうですか。
吉本 
別の劇団と合同公演をするのは初めてなので、実は今日がっかりアバターの役者の方が稽古場にいらしたんですけど全然雰囲気も違いますし、どうなるか本当に分からないです。ただ、公演自体はこれまでとがらりと変わるんじゃないかなと思います。
__ 
アバターズがいますからね。
吉本 
迫力が本当に凄くて、ウワッと来るものがあるんですよね。
__ 
混乱している?
吉本 
いや、混乱しているのは私だけかもしれないんですけど。今日稽古をして、相手にどうアプローチしていけばいいのか戸惑いました。やりにくいという訳ではけして無いんですけど。
__ 
そもそも歩み寄ったりするべきなのか、みたいなのもありますね。
吉本 
(笑う)程よく歩み寄って、程よく離れつつみたいなのがいいのかもしれませんね。
__ 
意気込みを教えて下さい。
吉本 
私、フラッシュフィクション公演に参加するのが初めてなんです。作品の間の着替えと転換の連続を客席から見ていて、役者は大変だなと思っていて。でもだからこそやりたいと思っていて。そこに参加出来るというのが凄く嬉しいです。あの大変さに私も加われるのが嬉しいんです。
__ 
そう、私も「自白剤を飲み過ぎて」のDVDを拝見したんですが、あれは役者は転換が大変でしょうね。
吉本 
でもそれがカッコイイんですよ。見ていて気持ちいい場転。劇団員ですけど、そういう所も匿名劇壇の好きな部分です。
がっかりアバター
結成2011年6月。主催の何とも言えない初期衝動からほぼ冗談のように結束。2011年6月vol.1『岡本太郎によろしく』2012年11月vol.2『啓蒙の果て、船降りる』(ウイングカップ2012受賞)2013年6月vol.3『俺ライドオン天使』(公式サイトより)

タグ: 舞台転換が大変な舞台


これからも必要とされるように

__ 
吉本さんが芝居を始めたのはどんな経緯があったんでしょうか。
吉本 
元々声の仕事がしたくて、ナレーションの専門学校に行こうと思っていたんですが親に反対されて。近畿大学の舞台芸術専攻を受けたら受かったんです。じゃあ、ここから芝居をする生活が始まるんだなとふわーと入っていったんです。だから、最初から「芝居するぞ」みたいな感じでは始まってないんですよね。
__ 
今はどうですか?芝居をするスタンス?
吉本 
今でも、私は一生これから芝居をやっていくぞと決めた訳じゃなくて。縁と運で、福谷さんに声を掛けて頂いて。だから続けている、というのが大きいです。
__ 
なるほど。
吉本 
私は匿名劇壇が好きなので、これからも必要とされるように面白くあり続けたいです。面白く思われなかったら終わりなので。飽きられないように頑張ろうと思っています。

タグ: 自分は何で演劇を


旗揚げ公演「HYBRID ITEM」に立ち会う

吉本 
匿名劇壇の芝居を見たのは「HYBRID ITEM」でした。それまで、授業の一環として何本か舞台は見たんですが、「こういうものか」ぐらいしか思えなくって。でも「HYBRID ITEM」は凄く面白くて、何回でも見たいぐらい面白かったんです。衝撃的で。
__ 
それまで見てきた中で一番面白かった?
吉本 
うーん、お金の掛かっている舞台は、やっぱり凄いなと思う事はあるんですけど。面白さの種類が違う感じかな。でも、総合的には一二を争う感じでした。
__ 
「HYBRID ITEM」、私は拝見していないんですが、何が吉本さんの心を押したんでしょうね。
吉本 
福谷さんの戯曲は言葉が重要だと思うんです。それを正確に伝えつつ、同世代の心を正確に突いてくる。言葉の選び方も、役者さんの言い方も、すごく新鮮に感じたんです。
__ 
今の時代の言葉であり、そしてもちろんリアルな会話演技に共感を感じた。
吉本 
演劇ってシェイクスピアのようなコテコテの、普段の生活ではないセリフだと思ってたんです。でも、日常生活で起こっている会話だった、それがセリフであることを新鮮に感じたんです。
__ 
現代のアクチュアルな言葉で、セリフの実感を与えられるのが匿名劇壇の強みなのかな。観客のメディアリテラシーを信用している。
吉本 
そうだと思います。こんな事やっていいのかなというシーンもあるのに、それが分かるし面白いんです。
匿名劇壇 旗揚げ公演「HYBRID ITEM」
公演時期:2011年5月。会場:近畿大学アート館。

タグ: お金の事 「演劇を好きになる」 シェイクスピア


難しいセリフの話

__ 
LINX'Sでの匿名劇壇の作品「ハイパーフィクション」を見ました。面白かったです。まさにメタフィクション作品でしたね。元劇団員達が関係性の迷路に落ちてしまうお話。
吉本 
ありがとうございます。
__ 
どんな事が大変でしたか。
吉本 
松原さんとの掛け合いのシーンが難しくて難しくて。会話をしつつ、でもただの会話じゃなくて、やっぱり見世物なので、本心でセリフを言うんですけどここは聞かせる、みたいな。ここは相手のセリフを聞いて。会話するって本当に難しいですよね。
__ 
会話劇、難しいですよね。
吉本 
相手のセリフが聞けていないとか、自分のタイミングでセリフが言えなくて気持ち悪くなっちゃったりとか。
__ 
普通の会話でありながらそれが面白いというのは難しいですよね。多分、吉本さんにしか出来ない会話劇があるんでしょうね、きっと。

タグ: 会話劇研究 見世物


先生と私

__ 
吉本さんは確か、DRY BONESという劇団に入ってたんですよね。
吉本 
はい。今は辞めています。でも、入って良かったなと思っています。主宰の竹内銃一郎先生の仰っている事が難しいけど面白かったんですよ。最初は簡単そうな、自分でもやれそうなのに、突っ込まれて聞かれると自分があまり考えていなかった事に気付く。稽古場はその連続でした。
__ 
突っ込まれると、考えていない事に気付かされると。
吉本 
考えていっても、「つまらない」と切り捨てられてしまう。同じ事をやったら駄目だし。最後には先生に演技を説明されて演技を付けられる。それが役者として最悪、みたいな。稽古というより、先生との戦いみたいなところがあって、みんな疲れてました。
__ 
なるほど。
吉本 
それでも楽しかったんです。先生の発想とか説明とか言葉選びとか演出が面白いんですよ。自分が考えてきた事はなんだったんだろうと。経験を元に自分で演技プランを考えて、先生に面白いと言わせてやるみたいな戦いが。
__ 
叩かれてもその言葉を面白いと言い切れるのは凄いな。
吉本 
いや、近畿大学の先生はそういう方が多くて。腹立つな!くそ!と思っても言ってる事は正しいし、個々の抱く色がやっぱり面白いなと。いつか絶対面白いと思われたくて、辞めるまでずっと挑戦してましたね。

タグ: 難しくて、厳しい いつか、こんな演技が出来たら


素直になってみる

__ 
吉本さんの、役者としての最近のテーマは何ですか。
吉本 
素直にやろうと思うようになりましたね。一周回って。何も分からなかった頃って、自分の感じたそれをそのままやってしまうじゃないですか。今はそこに戻ってきている気がします。
__ 
普通にやる。感じたままに。
吉本 
直感的に感じたままやると演出家に指摘されるんですけどね。それに頼っている部分はあるんですけど。
__ 
あの濃い面々の中で吉本さんが放つ異彩がどうなるのか期待ですね。
吉本 
そうなんですよ!今でも不安です。どういう立ち位置で行ったらいいんだろうと今でも不安です。
__ 
福谷さんは一体、どういう事を考えて吉本さんに声を掛けたんでしょうね。
吉本 
そうなんです。
__ 
そこも含めて楽しみにしております。

タグ: ポジショニング不安


質問 早川 康介さんから 吉本 藍子さんへ

__ 
前回インタビューさせて頂きました、劇団ガバメンツの早川康介さんから質問です。「僕の事をどう思いますか?」
吉本 
えっ。
__ 
この方は劇団ガバメンツという大阪のコメディ劇団で、今年の夏に青年座で脚本・演出を任された方ですね。
吉本 
すみません、知らなかった方なので・・・
__ 
いいですよ。
吉本 
コメディって演劇の中で一番難しいと思っているので、そこで評価されているって凄すぎてちょっと言葉が出ないです。困った。存在が大きすぎて
__ 
「困った」でいいですか。では次の質問。「こんな質問をしてしまう僕の事をどう思いますか?」
吉本 
ええ!?上から目線なんですけど、頭の良い方だなと思います。ちょっと困るような質問をしてくるのが、何か仕掛けてくる感じがして。

私の声、もっと・・・

__ 
今後、どんな感じで攻めていかれますか?
吉本 
声を褒めて頂ける事が多いので(自分で思った事はないんですけど)、それを武器に出来るように頑張りたいですね。東さんとか松原さんってダンスが凄くて、自分には出来ない事は何だろうって。だから今、声楽のレッスンに通ってます。

タグ: 今後の攻め方


楽譜クリップ

__ 
今日はですね、お話を伺えたお礼にプレゼントがございます。
吉本 
えっ。
__ 
あ、そういうコーナーがあるんです。つまらないものですが。
吉本 
ありがとうございます。(開ける)あ!・・・もうめちゃくちゃありがたいです。
__ 
楽器を演奏されると伺ったので。
吉本 
いま声楽やってるんですけど、楽譜がめくれちゃうんですよ。
__ 
良かった。ぴったりだったんですね。でも明後日が誕生日だと知ってたらもっと良いもの買ってましたよ。それ550円だから・・・。
吉本 
いえ、もう充分です。ありがとうございます!
__ 
ちなみに吉本さんは、クラリネットも吹けるんですよね。
吉本 
そうなんです。ニシノさんから「自分から福谷さんに推してみたら」と言って下さったんですけど、ブランクがあるので・・・もうちょっと練習してから切り出そうと思います!

タグ: プレゼント(音楽・楽曲系)


劇団ガバメンツ本公演「LAUGH DRAFT」

__ 
今日はどうぞ、宜しくお願いします。劇団ガバメンツの脚本・演出家、早川康介さんにお話を伺います。早川さんは最近、どんな感じでしょうか。
早川 
ちょうど、次回公演の脚本が書き終わりました。今はその稽古中です。
__ 
11月6日から始まる、劇団ガバメンツの「LAUGH DRAFT」ですね。脱稿、おめでとうございます。
早川 
ありがとうございます。締め切りに間に合うのはプロの仕事として、遅れる事はないようにしています。なるべく。なるべくです。
劇団ガバメンツ
「コメディしかできません、でもいろんなコメディができます」シュチュエーションコメディばかりがコメディじゃないラブコメディ、サスペンスコメディ、スクリューボールコメディ、トラジコメディにコメディコメディ。喜劇はこんなにあったのか。喜劇を愛する全ての人と、そうでもない全ての人へ。1年に1回しか演劇を見ない人の為に、さまざまなスタイルの喜劇に挑戦している。(こりっちより)
劇団ガバメンツ本公演「LAUGH DRAFT」
公演時期:2014/11/6~10。会場:in→dependent theatre 1st。

タグ: プロの仕事


LAUGH DRAFT、どんなお話?

__ 
次回公演「LAUGH DRAFT」。兵役モノだそうですね。あらすじに主な内容が書いてあって、5人の男性が5枚のパンツを履き変えていく物語だとありましたが。
早川 
それがですね、脚本が完成した今、あらすじのパンツが全然出てこなくなってしまっていて。
__ 
あ、そうなんですか。
早川 
ある国の兵役を調べたところ、一人の兵士につき5枚のパンツが最初に支給されるそうなんです。それを2年間使い回していくそうなんですね。これは面白いなと思って使おうと思ってたんですが、執筆中にどこかへ飛んで行ってしまいました。
__ 
そうですか。
早川 
どんなお話かと言うと、兵役というのは禁欲生活なので、エロい記事のある雑誌も見ちゃ駄目だよと。エロ本なんてもってのほかだと。でもそうじゃない雑誌は見ても良いらしいんです(検閲はされますけど)。通販雑誌も大丈夫なんですけど、通販雑誌ってよく下着とかそういうのがあるじゃないですか。それを見つけた男たちが「これは凄いぞ」となって、その中で、「これは無いだろう」というおばちゃんモデルに恋していくという話です。
__ 
素晴らしい!私、めっちゃそういう話が好きです。ニッセンの下着コーナーに欲情する禁欲劇・・・最高ですね。
早川 
そうですよね、海外のモデルの女性の下着の写真とか。
__ 
後半のページには、かなり過激な商品の紹介もありますもんね。
早川 
禁欲生活でそういうのを見たらそりゃ興奮するよな、と。そうした導入から始まるお話です。
__ 
とてもロマンチックです。「ショーシャンクの空に」の兵役版みたいですね。タイトルの「LAUGH DRAFT」、これはどういう意味があるんでしょうか。
早川 
DRAFTはそのまま兵役という意味があるんですよ。LAUGH DRAFTは荒い下書き、笑う方のLAUGHを掛けて。兵役まっただ中の下書きのような男たちを描きたいですね。
__ 
意気込みを教えてください。
早川 
やっぱり、最新作が最高傑作だと誰かが言っているように、そうじゃなきゃ意味がないと思うんですよ。脚本の手応えと、稽古の調子から、多分今回がこれまでの公演で一番面白いと思います。ちょっと今までとタイプが違うお話ではあるんですが、これまでガバメンツを見た事がない方も、足が遠のいていた方も、見て下さったらうれしいです。今回日替わりゲストもお呼びしているんですが、全てのゲスト用に違う台本を書き下ろしたので、1ステージたりとも同じステージはないので、そこも見どころです。

タグ: ロマンについて 下着の色 最新作が最高傑作 タイトルの秘密


劇団青年座創立60周年記念公演 第2弾Act3D ~役者企画 夏の咲宴~『UNIQUE NESS』

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青年座60周年 Act3Dで、早川さんが脚本演出した「UNIQUE NESS」を拝見しました。大変面白かったです。出演された高橋幸子さんへインタビューもさせて頂きましたが、個人的にもとても大きい体験でした。その中で一つお気に入りのネタがありまして。主人公の遺産を狙う叔母さんが、幸運のお守りであるウサギの足を持ってくる代わりに、足をもいだウサギ本体をお土産に持ってくるのがありましたね。集中治療室に運ばれる。
早川 
瀕死のウサギですね。
__ 
それが何故か、もの凄く笑えてしまって。「瀕死のウサギ」が何故ギャグとして笑えてしまうのか不思議でした。
早川 
ですよね。あのウサギも青年座のみなさんはしっかり仕事して頂いて。ウサギの写真を何枚か持ってこられて、「どの種類がいいですか?」って聞いて下さるんですよ。
__ 
それは凄い!
早川 
ホントにそうなんですよ。作って頂いた瀕死のウサギは我が家で大切にしています。他にも、劇中で食べるビスケットも何種類かの実物から選ばせてもらって。役者のみなさんはもちろん、スタッフの皆さんもプロとして素晴らしい仕事をして下さいました。プロの仕事を目の当たりにしました。
__ 
早川さんご自身にとって、振り返ってどんな体験でしたか。
早川 
芝居を始めてから今日までで、一番センセーショナルな出来事だったと思います。凄いなと思った事も、違和感もあって。ポジティブな事もネガティブな事のどちらも大きかったんです。打ち上げで、「申し訳ないですけど僕は今回の経験が凄く大きかったから、次に書くものが一番面白いと思います」と言ったんです。それぐらいの。「LAUGH DRAFT」の脚本を書いていても、この台詞はどういう意味?って青年座の人たちに聞かれて答えられるかどうか、自問しながら書いているんです。
__ 
青年座の役者さんたちは、綿密に脚本を研究して役に望むそうですね。高橋幸子さんはそういう中で勉強して来られて、ガバメンツの稽古の時に「ノリで作る」というやり方に出会って驚いた、との事でしたが。
早川 
もちろん緻密に組み立てるのも大事なんですけど、笑いを作る時には、理論をぐっと押してでも・・・という部分があるんですね。ちなみにそれは僕が言った訳ではなく、稽古場で誰かが言っていた事なんです。彼女にとっては印象が深かったんだと思います。

タグ: プロの仕事