質問 作道 雄さんから 真壁 愛さんへ

__ 
前回インタビューさせて頂いた、月面クロワッサンの作道さんから質問です。ちなみにこの人達は25歳台なんですけど、TVドラマを作ってるんですよ。30分枠の。それを京都テレビで放映してるんです。この間会社を立ち上げたそうです。
真壁 
へえー、すっご!
__ 
代表の作道さんから質問です。「演技の事を考え過ぎて、夜眠れなくなったりする事はありますか?」
真壁 
(笑う)ありますね。私の場合は、不安で眠れないというより、作品の妄想に走ってしまうんですね。それが楽しくて、興奮して眠れないという事が多いです。
__ 
妄想!
真壁 
例えば、自分が一つの作品を打っているとして、その事ももちろん考えるんですけど、「こういう話あったら面白いよなあ」って。以前見た夢を一人芝居にしたらどうだろう、とか。ワクワクして眠れないんです。
__ 
出演者でありながら、その作品のファンになっているんでしょうね。
真壁 
そうですね、きっと。まあ私は元々、あまり寝ないんですけど。
__ 
え、普段はどのくらい眠るんですか?
真壁 
3、4時間くらいですかね。6時間も寝たら寝すぎというぐらいです。疲れていたら逆に眠れないし、寝るのって体力使うから・・・体力があり余ってて眠れない場合もありますね。

タグ: アドレナリン 妄想 元気が有り余っている


vol.376 真壁 愛

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2014/春
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真壁

謎に、引き寄せられて

__ 
これまでに、自分を変えた舞台はありますか。
真壁 
自分を変えたというなら、ミジンコターボの作品は、確実に自分を変えたと思います。今、フリーで活動してる自分がいるのはミジンコターボの作品に出たからだと思います。それと、一人芝居ですね。あれは本当に、やって良かったと思います。
__ 
どんな作品だったんでしたっけ。
真壁 
桂枝雀さんの「動物園」という落語を元にした、ニート男役の芝居でした。ライオンの着ぐるみを被り、動物園でライオンのフリをするみたいな作品ですね。演出をして下さった片岡さんには感謝です。一人芝居、もっとやりたいですね!
__ 
演劇を続ける上で、どんな事が謎?
真壁 
謎・・・?演劇自体が私にとっては謎ですけどね!何だろなあ。演劇をしていると、普段絶対こんなところに目をむけへんやろうみたいな着眼点ってあるじゃないですか。そういう作品を見たり、自分がやったりとかして。改めてその着眼点が新鮮に見えたら面白いって思いますね。
__ 
なるほど。
真壁 
知らなかった目線を体験すると、日常でも違う目線に気付けたりするんですよ。それって面白いですよね。ヒネくれているように取られる事もあるんですけど、自分でその着眼点が見つけられるようになったら面白いですよね。

タグ: 一人芝居 落語 ライオンの話題


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真壁

無限迷路

__ 
いつか、どんな演技が出来るようになりたいですか。
真壁 
女性ですね。
__ 
というと。
真壁 
私の中で決定的に無い部分です。このひと、大人で女性やなっていう人の内側から滲み出る女性らしさ。包容力と言えるものかもしれないんですけど。ミジンコターボの解散公演でお母さん役だったんですけど、全く自分に無い部分なんで。めっちゃ色んな作品を見て参考にしました。お母さんといっしょとかも見てました。
__ 
なるほど。
真壁 
それがスッと演じられるようになるのは、いつなのかな。
__ 
その役を演じるべき役者、というのはどうしてもあると思っています。解散公演での真壁さんの王妃役は、正直、カジュアルな感じでしたね。
真壁 
お姉さん的な感じになりましたね。後悔はないんですけど、そこに関しては、自分としても納得のいっていない部分があります。色んな役をやらせてもらったんですが、上品さは掴めなかったですね。どうしても。元々体育会系でちょっとボーイッシュなところに行ってしまうので、それが違ったらどこに行こう、無限迷路をさ迷う感じ。
__ 
上品さ、ね。
真壁 
女の人として生まれたからには、一度くらいはそう思われるような芝居をしたいですね。

タグ: キャスティングについて 劇団のおわり いつか、こんな演技が出来たら ジェンダー・女性らしさ 女性的、それはなにか


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真壁

オーディションと私

__ 
真壁さんは東京でオーディションを受けまくると思うんですけど、自分のどういう部分を見せたいですか?
真壁 
特技が見たいと言われたら、ずっとバスケをやってたのでそれを使うかな。音楽に合わせてフリースタイルを披露したりします。あと、歌、楽器だったらピアノはちょっとだけ弾けるんですけど。
__ 
バスケ部だったんですね!
真壁 
全国大会に出ました!昔ですけどね。今でも超練習してるんですけど、これを見せてもいいのかなあって疑問を持ちつつ…
__ 
いやあ、そんな疑問はいらないんだと思います。少なくとも審査員を楽しませるという目的があるので、審査員席の奥の壁まで伝わるように演技するべきだと思います。まずはノリを一緒に楽しんでみたら。
真壁 
そうですよね。どうしても必死になるから、そういう観点は無かったですね。受かる受からんは別にして、面白かったら印象に残るかもしれないし。

タグ: オーディション 印象に残るシーンを作りたい


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真壁

次の目的地へ!!!

__ 
関西のみんなに一言残していってください。
真壁 
東京ぶっ飛ばしてきます。そして、ぶっ飛ばされて帰ってこないようにします。
__ 
分かりました。真壁さんは元気という事ですね。
真壁 
はい元気です!元気そうに見えますか。
__ 
現時点ではめちゃくちゃ元気そうですね。
真壁 
良かった、元気ですよっ!
__ 
東京の方々に一言。
真壁 
よろしくお願いします。ってお前どっちやねんって感じですけどね!
__ 
今後、どんな感じで攻めていかれますか。
真壁 
たぶん、いきなり出現したりしますね。あれ?こんなところおったみたいな。ふと、気付いたら驚きの場所にいるみたいな。行動はあまり読まれたくないかな。そういう自分ではありたいですね。

タグ: 今後の攻め方 元気が有り余っている


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真壁

カチューシャ、ヘアピン、ピアス

真壁 
いっぱい喋っちゃった、すみません。楽しかったです。
__ 
いえいえ。お話を伺えたお礼にプレゼントがございます。
真壁 
え?何ですか何ですか。
__ 
大したものじゃないんですけどね。
真壁 
ビックリした。門出祝いですね。
__ 
そうですね。
真壁 
あ、めっちゃ可愛いですね。でも私ピアス空いてないんですよね。
__ 
あ、すみませんでした。
真壁 
でも自分でイヤリングに変えます。
__ 
あ、そうか全部自分でやる人。
真壁 
そうなんです。
__ 
あともう二つあるんですけど・・・
真壁 
カチューシャとヘアピン。めっちゃ可愛いじゃないですか。やばい。前髪伸びて来てるんで丁度いいです。

タグ: プレゼント(装飾系)


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真壁

月面クロワッサンVol.7「くりかえしへこむ/閻魔旅行」

__ 
月面クロワッサンの次回公演「くりかえしへこむ」「閻魔旅行」が今月末ですね。どんな公演になりそうでしょうか。
作道 
今回は二本立てという事で、メンバーである丸山交通公園が脚本演出した「くりかえしへこむ」と、最近入団した二十歳の河合桃子が書く短編「閻魔旅行」ですね。1時間の作品と20分の短編になっています。ステージによっては短編がない回もあるんですが。
__ 
なるほど。河合さんは今回、どのような経緯で脚本をする事になったのでしょうか。
作道 
ドラマを作っているときに、彼女も映像がしたいという事で入ってきてくれたんです。聞いてみると演出したり、書いたりもしてみたいという事で、今回は僕がプロデュースという形で監修しています。
__ 
河合さん、どんな作品を書かれるんでしょうか。
作道 
独特のセンスがありますね。書き始めたばかりなのでもちろん拙い部分はあるんですが。とにかく表現しようという思いが強いのが面白いなと。ちょうど、京都学生演劇祭の上演作品で数多く見られるような、作家の「形にしたい」という熱を台本から強く感じられるんですね。
__ 
それぞれ、どんな作品でしょうか。
作道 
丸山交通公園の「くりかえしへこむ」は男性四人のコメディです。中学校の頃の同級生が大人になって、引きこもりになってしまった旧友を部屋から引きだそうという、部屋の前を舞台にしたシチュエーションコメディですね。でも彼らはクラスの中で積極性に乏しいグループだったので、いざ説得しようとすると良くない方向に話がころがっていくと。河合の書く「閻魔旅行」は、閻魔大王が、あの世での仕事が忙しすぎて嫌になってこの世に来るんです。閻魔大王がこの世に何を思うのか。ちょっとファンタジックな二人芝居です。
月面クロワッサン
2011年、代表の作道雄を中心に活動を開始。演劇作品と映像作品の両方を発表、京都から作品を発信している。メンバーは、11人、平均年齢23歳。演劇・映像作品ともに、サスペンスやファンタジーなど、ジャンルは多岐に渡っているが、基本は群像劇のスタイルである。演劇では、笑えて、かつノスタルジックな物語性を中心とした会話劇を得意とし、vol.6「オレンジのハイウェイ」で、大阪に初進出。映像方面においては、2012年秋のWEBドラマを経て、2013年7月から連続ドラマ「ノスタルジア」をKBS京都にて3ヶ月にわたって製作、放送。地上波進出を果たした。また、「企画外企画劇場 IN 京都」などのバラエティーイベントの主催、WEBラジオの定期配信など、 様々なスタイルを持った活動で、新しいエンターテイメント創作者集団としての地平を開拓している。(公式サイトより)
月面クロワッサンVol.7「くりかえしへこむ/閻魔旅行」
公演時期:2014/9/26~28。会場:人間座スタジオ。

タグ: ひきこもり 次の公演 群像劇


風が吹いている

__ 
最近の、芝居を作る上での気づきがあれば教えてください。
作道 
舞台の上手と下手で、どれだけのバランスでコトを起こすといい流れが起こるか、という事の重大さに気づきました。やはり風みたいなものが下手から上手に吹いていて、それを舞台上でどうかき乱すのかを考えるのが脚本家の仕事なんじゃないかと思うぐらい。あとは役者さんが、稽古場でその起こし方を獲得すると、とりあえず面白いものが出来るという重大さ、ですね。
__ 
ありがとうございます。いつか、こんな作品が作りたいというのはありますか。
作道 
昔の映画なんですけど、「素晴らしき哉、人生!」という映画がありまして。僕はあれが泣いてしまうぐらい好きなんですけど、舞台を現代に置き換えてやってしまうと凄く嘘っぽいんですよ、きっと。さんざんやり尽くされている手法ばかりになってしまうんです。だから何らかの方法を考案して、誰にも気づかれないぐらい現代版として洗練された「素晴らしき哉、人生!」をやるのが夢ですね。

タグ: いつか、こんな作品を作りたい 作家の手つき


質問 是常 祐美さんから 作道 雄さんへ

__ 
前回インタビューさせていただいた、大阪の演劇ユニット、シバイシマイの是常さんからです。「舞台とドラマ、どちらが好きですか?その理由は?」
作道 
好きなのはドラマです。でも、傑作だなと思える作品に出会えるのは舞台です。ホントに面白い作品を見た時の高揚感が強いですよね、舞台は。
__ 
ありがとうございます。ちなみに、それぞれ好きな作品は。
作道 
ドラマで言うと、三谷幸喜さんの「合い言葉は勇気」、宮藤官九郎さんの「タイガー&ドラゴン」は好きですね。舞台だと、三谷幸喜さんの「コンフィダント・絆」、ヨーロッパ企画さんの「あんなに優しかったゴーレム」、これはもう確実に見ますね。元気が無くなったらDVDを再生しています。

タグ: 三谷幸喜 TVドラマの話題


苦しみ過ぎないとか、悩み倒すとか

__ 
今後、どんな感じで攻めていかれますか。
作道 
大きな目標で言うと、唯一無二の誰も通った事のない道を進んで、「これで良かったよね」と人にも言われるし自分でも言えるように。歩みを止めずに全速力で進もうと思っています。
__ 
その為には何が必要ですか?
作道 
苦しみ過ぎないですとか、悩み倒すとか、周りの仲間を信じるとか、自分を信じるとか。難しいですけど。
__ 
徳と愛嬌があれば、きっと大丈夫です。

タグ: 今後の攻め方


作家としての作道さんが

作道 
僕は、誰かとだらだら喋っているとすごく気分が癒されているように感じるんですね。それは脳が喜んでいるからだと思うんです。にも関わらず、そういう会話を見るのは苦痛なんですよ。矛盾しているんですけど。
__ 
おお。
作道 
基本的にすっきりとした作りの作品の方が好きで、人が悩んでいる姿を長い間見ていると、もっと端的に見せてくれればいいのにとか思ってしまうんですね。自分がそうであるがゆえに見たくないのかも。それが、僕の作家としての今の悩みですね。自分が作りたいものと見たいものの間にズレがあるんです。登場人物をどれだけ悩ませたり苦境に立たせたら嘘じゃなく感情移入出来るのか。
__ 
抑制させるというところなのかな。
作道 
そのいい塩梅を見極めて、見てても書いていても、共感しやすい登場人物を作り出す、というのが書き手としての課題だと思います。

タグ: わたしとわたしの矛盾 作家としての課題


「何だか自分はこの人に似ている」

__ 
話はちょっと変わるのですが、作道さんの見たいもの、作りたいものとは何ですか?
作道 
さっきの「くりかえしへこむ」の話にも通じるんですけど。「疲れているときに見ると癒される」というのはつまり、自分を肯定してくれる、という事だと思うんですよね。自分の孤独であるとか、傷ついている部分であるとか。
__ 
ええ。
作道 
たとえば、僕は性格的に、みんなでワイワイするのが好きなのに、それが出来ない部分があって。だからそういう描写のある作品が好きなんですよ。人はたくさんいるのに、それぞれが距離を持っている、みたいな。ちょっとだけ俯瞰で見て自分の居場所を探り合っているような。そういうのを描いた作品が好きなんです。それが、僕みたいな性格の人の肯定につながるのかもしれない。自分が作るものも、何だか自分はこの人に似ている、って思えるような人がたくさん登場するようなものになりつつあるのかな。
__ 
舞台の上の誰かに、重ね合わせる事が出来るような作品を作りたい。
作道 
そういう事ですね。昔は、ミステリーとかサスペンスとか、お話の波で満足出来たんですけど、ある時から日常に疲れてしまったんでしょうか、モノを見る時にどうしても自分と同じ部分を見つけだそうとしてしまっているような。
__ 
その、人間関係空間の中でのフィッティングに困っている人を見ると癒される。内面のあり方を重ね合わせるような。
作道 
だからと言って、明確なメッセージがある作品は見ていてこれまた疲れてしまうんです。
__ 
悩んでいる自分を、俯瞰して見ている自分を静かに肯定してくれる、そんな作品。
作道 
そうですね。例えば笑うにしても、嬉しくてまたは驚いて、とかで人は笑うと思うんですよ。でもそれって、「こういう奴いるよな」とか「こういう状況あるよな」とかを単純なレベルで肯定されているのが心地良いと思うんです。そういう「肯定」が出来たらいいな、と思います。自分が生きている状況というのは自分だけが抱えているものでは決してなくて、普遍的な部分があると気づいたり、同じ苦しみを抱えている人がいる事に気付けたり。そういう事を思えるだけで、大丈夫な気分になれるんじゃないかと思うんです。そういう作品を発表し続けて、誰かがほっと出来るような、活力になれるような作品を作れたらいいなと思います。

タグ: わたしの得意分野 孤独と演劇


目標

__ 
メイン業務と今後の活動についてはいかがでしょうか。メインはTVドラマの制作なんですよね。
作道 
そうですね、TVドラマの制作は今後も行わせていただきます。僕らはいま、自分達で劇団だとは名乗っていなくて。ただ、自分達でTVドラマを作っている若手集団、というのはなかなか無い面白味だと思うので。
__ 
そうですね。
作道 
今、ほぼ制約のない形でドラマを制作出来ているんです。作りたいものが作れているなという実感はあります。もしちゃんとそこに面白味があるならば、もっと多くの人に知ってもらって、僕らの年齢が上がっていくと同時に面白さが大きくなっていけたらと思います。
__ 
ドラマ「ショート・ショウ」の第一話を拝見しました。面白かったです。太田さんがいいですね。吉岡さんも可愛かったし、悪い芝居の植田さんは分からなかった。
作道 
色々なところで言われているみたいですね(笑う)。やっぱり京都の演劇人としては嬉しいですよね、知っている人がたくさんTVドラマに出ているって。僕は三谷幸喜さんを尊敬していて、ドラマに舞台の人を出すという。三谷組の京都版というと不遜ですけど、映像畑と演劇畑の垣根を越えていけたらと思います。
__ 
素晴らしい。私が拝見した第一話「サティスファクション」、大衆ウケする/しないの話がテーマではありましたがまさに象徴的ですよね。それから、月面クロワッサンにしか出来ない、何と言ったらいいのか・・・あっさりした魅力というか。それが面白くもあり、不満でもあります。
作道 
それは色んな方に色んな表現で仰って頂きました(笑う)。ドラマとしての完成度はもっと高く出来るかもしれない、でも、言いたかった事は伝わる、と。
__ 
それはもちろん。作劇も良かったし、SF的な設定も現実味があって、何だか可愛い感じがしました。今後の方向としてはいかがでしょうか。
作道 
とりあえず一話完結で作っていこうとは思っていますが、今後はある種の連続性を演出していければと思います。最後の最後に、これまでの話の伏線が回収される、みたいな。やりたい事がたくさんあるので、そんな方向になるのかもしれません。
月面クロワッサンの連続ドラマ2「ショート・ショウ」
一話完結の短編集月面クロワッサンの連続ドラマ2「ショート・ショウ」。KBS京都にて放送2012年秋、YouTubeにて4週連続配信を行った「虹をめぐる冒険」―2013年夏、KBS京都にて放送された、地上波初進出連続ドラマ「ノスタルジア」―そして2014年春、また新たなドラマが誕生します。その名も、「ショート・ショウ」―2011年旗揚げ以降、映像作品と演劇作品の両方を京都から発信し続けている月面クロワッサンが、今回手がけるのは、一話完結の短編集。全六話、コメディ、SF、オカルト、フェイクドキュメンタリー、アクションなど毎回違ったジャンルのストーリーをお届けします。そしてこれまで同様、企画・脚本・演出・撮影・編集・音楽まですべてを月面クロワッサンが担当。手作り感あふれる、世界に一つの短編ドラマ集が誕生します。(YouTubeより)

タグ: SFについて ドキュメンタリー 手作りのあたたかみ 三谷幸喜 垣根の無い世界へ 生きている実感 TVドラマの話題


法人になるということ

__ 
さて。作道さんはこの度、会社を立ち上げられたそうですね。どんな経緯があったか伺えますでしょうか。
作道 
2年ぐらい前から映像の仕事をするようになりまして。例えばKBS京都さんで30分枠のドラマを放映させていただいたりとか。少しずつですけど経済的な面で回りはじめてきていて。創作的にも経済的にも良い環境を作っていきたいと。これは、劇団の旗揚げから考え続けてきていました。
__ 
なるほど。
作道 
もっと精力的に活動していきたいと強く思った時に、一つ落ち着ける場所を作ろうと思ったんです。という事で、会社を作ろうと思いました。
__ 
ざっくりとした聞き方ですが、どんな会社にしたいですか?
作道 
すごく大きくしたいとかは全く思っていないです。僕と他のメンバーがやりたい事を単純に叶える場所でありたいです。会社の人数を増やすとか、利益を増やすとかという事ではなくて、今の構成メンバーが、例えばもっと大きい舞台に立ちたいであるとか、広く名前が知られるようなクリエイターになりたいであるとか。
__ 
自分達のやりたい事が出来るようになる場所。

タグ: 映像の現場 劇団=場所論


単純な場所でありたい

__ 
法人という肉体を得る事で出来る事もあるし、しかし一方では失った事もあるでしょうね。少なくとも、劇団という集団ではもうなくなってしまったから。でも、会社の劇団でしか出来ない味は当然あるんでしょうね。
作道 
法人化という事なら、キッチリし過ぎない方が良い事はたくさんあるんでしょうね。高校の部活動って、たいていキッチリしてないじゃないですか。仲がいいからお互いぶつけ合えている。その良さは忘れてはいけないと思っています。会社になるとキッチリしようとし過ぎてしまって、いい意味でのなれ合いが起こりにくくなってしまうのかもしれないですね。
__ 
そこはそうですね。柔軟さのために、キッチリしなさは大事にしたいですね。だから個人的に、月面クロワッサンの会社化には興味があります。
作道 
ええ、一つのケースとして、ですね。

タグ: 劇団会社化


郷愁をすこし離れて

__ 
次回公演。どんな公演にしたい、というのはありますか?
作道 
丸山の作品を本公演でするというのは初めてなんですね。出来れば、これからこういう公演は増やしていきたいなと思っています。最近はどうしても、映像をメインでやっているというイメージが強いと思うんですけど。
__ 
そうですね。
作道 
演劇は今後、丸山交通公園主体でやっていく。今回はその第一弾になります。反響が良かったらいいなあ、って期待しています。
__ 
お客さんに何を手渡せたらいいですか?
作道 
疲れている人が見たら癒される、かつ疲れていない人が見たらちょっと疲れる。そんな劇になったらいいなと思います。
__ 
今までの、作道さんが脚本をしていた月面クロワッサンの作品に通底しているノスタルジーがおそらくは無い本公演。どう思っていますか?
作道 
やっぱり丸山交通公園の持っている毒というのは、使いようによっては癒しになったり、あるいは今まで気づけなかった自分の暗い一面を示されてギョッとさせてくれたりと、二つの作用があるなと思っています。僕は一観客として、そこを面白いなと思っているので。その両方を引き出せたらいいなと思います。
__ 
毒を見て癒されるというのはよく分かる感覚です。社会には出せない何かを見ると、何故かスッとしますよね。丸山さんが月面クロワッサンの番外公演で書かれた「強く押すのをやめてください」は凄かったですね。というか、丸山さんは人間の暗い面を描くときにとても楽しそうに見えるんですよね。
作道 
実は、彼自身は毒を出す事が目的ではなくて、毒を出し切ったその先に、人間賛歌とか、逆に人間の愚かさを描こう、そんな志向があるようです。笑いはもちろん、人間性に対しての興味がすごく強く、ネガティブなだけじゃなく、毒をエッセンスにして人間性を描こうとしているんですね。僕も、毒しかないような作品は息苦しくなる気持ちはします。
__ 
なるほど。
作道 
でも彼の作品は、絶望を見せた後、どこかポジティブな観点に落ち着くので。見ていて凄く納得が行くのが、僕自身好きなところです。
月面クロワッサン 番外公演「月面クロワッサンのおもしろ演劇集」
公演時期:2014年2月、3月。会場:人間座スタジオ他。

タグ: 私の劇団について 劇団力


腹の括り方について

__ 
最近どうですか。
作道 
胃腸の調子が良くなりました。僕は元々ものすごく胃弱で、ちょっと睡眠不足だとすぐお腹を壊すんですけど。それが少なくなりました。腹を括ったからかもしれませんね。
__ 
備えた、という事なのかもしれませんね。

タグ: 調子のってた


ペーパーロック

__ 
今日はですね、お話を伺えたお礼に、プレゼントを持って参りました。
作道 
あ、毎回の・・・
__ 
実は今回、買ったものではないんです。自分で使おうと思って、使いこなせなかったんですが・・・
作道 
あ、これ、紙とかを挟んでおくものですよね。
__ 
はい。壁とかに貼って使うものです。自分の家で持て余していました。2200円します。買うと意外に高いです。
作道 
ありがとうございます。じゃあ、僕が有効利用を。

タグ: プレゼント(文具系)


こまち日和 wake.4 「つぐみ荘のブルース」

__ 
今日はどうぞ、よろしくお願いします。シバイシマイの是常さんにお話を伺います。最近、是常さんはどんな感じでしょうか。
是常 
先週、かのうとおっさんの東京公演が終わりまして。ようやく、9月に公演こまち日和の稽古に再合流しました。
__ 
そう、かのうとおっさんの東京公演がありましたね。いかがでしたか。
是常 
東京でも笑ってもらえて。凄いなと思いました。大阪とあまり違わないポイントで笑ってくださったんです。大阪からいらしたお客さんもいたんですけど。
__ 
なるほど!良かったですね。
是常 
かのうとおっさんは今年の五月にも東京公演をしたんですが、違いを感じる事はほぼありませんでしたね。
__ 
お疲れ様でした。
是常 
楽しかったです。大変でしたけどね。
__ 
わたしはかのうとおっさんが好きなので、向こうでも評判がいいのは嬉しいですね。人間の移りゆく気持ちとか、損得勘定とか、右往左往する小物たちの救えない感じが魅力だと思っていて。
是常 
なんかね、よう見てんなと思うんですよ。意識して、おくびにも出していない筈の、社会にはあえて見せない部分を引き出されるんですよね。なんでバレてたんだろう、恥ずかしいなと。
__ 
そうそう、誰も思いつかないような切り口で本心を描写してきますよね。「確かにそう思っている!」みたいな説得力がある。
是常 
演出としてもそれを付けられるんですよ。こういう感じでやってもらえますか、みたいな事を言われて、「それか~」みたいに思うんです。毎回、一枚ずつ服を取られているような気がしています。出る度に、まだ服を来ていたのかと思いますね。
__ 
かのうとおっさんの二人にひとこと。
是常 
同じく出演していた河口仁さんと、「これからどこに出演したいか」って話してたんです。二人とも、かのうとおっさんには出続けたいという意見で一致しました。あの二人に面白がってもらえる役者でいたいです。
シバイシマイ
2007年10月旗揚げ。以降2013年までで本公演数5回という、超・マイペース劇団。(amebloより)
こまち日和
場所空間にこだわって、生演奏でお届け。わくわくすることを詰め込んだプロジェクト。(こりっちより)
こまち日和 wake.4 「つぐみ荘のブルース」
公演時期:2014/9/19~23。会場:Night Market。
かのうとおっさん
'99年、嘉納みなこと有北雅彦により結成。独特の台詞回し、印象に残るビジュアル、笑いをベースに人の生き様を鋭く描く作風は小学生から60代まで広く支持される。'12年「関西ふたり芝居セレクション」優勝。(公式BLOGより)

タグ: 恥ずかしいコト 「かのうとおっさん」という特異点 生演奏のある作品


つぐみ荘の日々

__ 
さて、是常さんが次に出演されるこまち日和wake.4「つぐみ荘のブルース」宮川サキさんが初めて、一人芝居以外の作品を作られるという事で。とても楽しみです。
是常 
今回、同じシーンでもキャストが入れ替わるんですよ。固定のシーンもあるんですけど、回ごとに同じシーンでもキャストが違うんですね。
__ 
へえ!
是常 
台本もその分だけあって、本当に毎公演、違うんです。同じシーンを、人がやっているのを見るんですよ。ベースの台本は変わらないのに、全然違うシーンに見えるんですよ。
__ 
それはキャストシャッフルとは違うんですね。その特定のシーンに出てくる人物が違う。
是常 
そうなんです。しかも、サキさんは役者に「そのシェアハウスに住んでいる人の人柄が見たい」と言ってて。だから役作りをしないで欲しいと。ウソをつかないで、そのままでいいからもっと魅力的に、って。私そのものが立ってはいるけれど、私自身じゃなくて。
__ 
その役としてリアルであり、でも、役作りという役者の作業はしないでおく?
是常 
台詞で言っても、この作品では浮くと仰ってて。例えば「あ、そうなんや」という相づちの台詞があるとして、それが「人物その人が本当にそう思って言葉に出した相づち」または「その人がほとんど無意識で口をついて出た言葉」でなければ浮く、と思ってて欲しい、と。そうなると、やってて分かるんですよ。あそこにいると、その人そのものじゃないけれど、こういう人なんだ、こういう癖をもつ人なんだ、というのが分かってしまうんです。凄く変な感じです。自分を少しだけ逸脱しているかのような。役者としては、これは初めての体験かもしれない。
__ 
人柄が見えるようにする、という事なのかな。自然な演技ってありますよね。サキさんが作品から除けておきたい「役作り」は、悪い言い方をすると、きっとお客さんの想像の余地を奪ってしまうものなのかもしれない。現時点で、どういう面白さになると思いますか?
是常 
説明が難しいんですけど、見てて笑っちゃうんです。何回見ても、違うところで笑ってしまう。その人が生活としてやっている事が、外から見ていて何か笑っちゃう。「な・・・何やってるんだろうこの人?」、みたいな。その人そのものを見て、最終的に、その人面白いな、喋ってみたいなと思ってもらえたら。

タグ: 会話劇研究 舞台にいる瞬間 役作り=放棄する事から始まる