匿名の矛盾

__ 
福谷さんが演劇を始めたのはどんな経緯が。
福谷 
僕は近畿大学の舞台芸術専攻に入ったのがキッカケですね。
__ 
なぜ近大に入学されましたか。
福谷 
本当は東京の日大に行きたかったんですけど、経済的事情もあって。入るなら、ツブシの利く総合大学かなと思って。
__ 
旗揚げしたのはどんな経緯が。
福谷 
大学入って2年の頃。授業以外で自分の公演が出来るんですよ。2012年6月が旗揚げですね。
__ 
そのころからメタフィクションだったんですか?
福谷 
旗揚げ公演が今回の作品みたいな感じでした。で、その一つ前のスタッフワークを中心に学ぶ公演のメンバーが、ほとんど今のメンバーなんです。東以外。カフカの「変身」を上演する劇団のバックステージもので、それも入れ子構造でぐっちゃぐちゃの作品でした。
__ 
なるほど。匿名劇壇では、今後どういう事をやっていこうと思っていますか?
福谷 
ちょっと前の「ポリアモリー」を作っていた頃は、まっとうな物語演劇を作ろうと思ってたんです。今はちょっと違って、例えば劇団の劇団性みたいなのが観客に事前知識として必要なのと同様、今回の作品は、僕が匿名劇壇の主宰であるという知識があって見た方が絶対面白いと思うんですね。劇団としてはそこをやりたいと思います。誰かが劇団を辞めたらその辞めた性が重要になってくる。そんな感じ。
__ 
何故そうしたい?
福谷 
それが自分で面白いと思ってるから、ですね。演劇の何が一番面白いというかというと、生である、という事ですよね。それも、裏側込みの生。踊る大捜査線でも、ギバちゃんと織田さんが一緒に出ているシーンに、含みをもった面白さがあるんですよ。みんな、そういう部分はあると思っていて、僕らをそういうふうに消費してほしいですね。
__ 
スキャンダラスさを含んだ、ね。初めての人でも面白い内輪ネタが出来るようになってほしいですね。
福谷 
そうですね、それは素晴らしいですね。
__ 
いつか、どんな作品が書きたいですか?
福谷 
やっぱり、外に出ても引きずれる作品。寺山修司の街頭劇のような、劇場の外に出ても芝居が続いているような、そんな芝居が作れたらと思います。
__ 
なるほど。
福谷 
事実と思われたくないと言ってる一方、客だしの時の僕らを見る目がちょっとおかしくなっている事が望ましいです。それがずっと引きずっているいるような。矛盾してますね、メタって。
__ 
パンフに、開場中は他の劇団のチラシは見ないで僕らの事だけを考えてほしい、みたいに書いてますね。
福谷 
そうですね。自己顕示欲というか。例えば芝居に人を殺した役が出てきたとして、「本当に殺してるんじゃないの?」と思わせたら勝ちですね。
__ 
なるほど。
福谷 
ポリアモリーの前にやったjerkという芝居で、劇団員との話をこっそり録音したテープを元に作った芝居を作ったんですよ。という体で実は全くの創作なんですよ僕の。
__ 
ええっ。
福谷 
それを、実際に録音したと思われたいです。
__ 
そういう福谷さんの、言葉は悪いですがかまってちゃん性に共感します。自分達を消費してほしいとか、ちょっと現代的な気がする・・・そんな言葉で表して良いのかわからないですけど、異質な感じがする。
福谷 
そうですね、自己満足には陥りたくないと絶対に思いますね。あくまで見せ物ですし、エンターテイメントですから。

タグ: 「初めて芝居を見たお客さん」 フランツ・カフカ 内輪ウケの・・・ わたしとわたしの矛盾 新しいエンターテイメント


質問 高田 百合絵さんから 福谷 圭祐さんへ

__ 
前回インタビューさせていただきました、劇団どくんごの皆様からの質問を頂いてきております。東京の快楽のまばたきの高田さんから。「風邪をひきそうになった時はまずどうしますか?」
福谷 
風邪をひきそうになったら、まずひいてないフリをします。ひいてると思い出したらもうひいてるからです。いや全然ひいてないぞという演出をする事によって、ひいてなくいられますよね。ひいちゃったらもう薬飲みますけど。

質問 根本 コースケさんから 福谷 圭祐さんへ

__ 
同じく、劇団どくんごのツアーに参加中のベビー・ピーの根本さんから。「今までで一番影響を受けた漫画を教えてください。」
福谷 
悩むなあ・・・「南くんの恋人」です。

質問 石田 みやさんから 福谷 圭祐さんへ

__ 
石田さんから。「今までで一番おいしかったご飯は?」
福谷 
母親の作ったクリームシチューですね。
__ 
ベストは?
福谷 
それはもう、いつもですね。

質問 どいのさんから 福谷 圭祐さんへ

__ 
劇団どくんごのどいのさんから。「今の下着の色は何ですか?」
福谷 
黒ですね。

タグ: 下着の色


質問 ちゃあくんから 福谷 圭祐さんへ

__ 
札幌の大学生で、いまどくんごのツアーに参加しているちゃあくんさんからです。「おすすめのノド飴を教えてください」。
福谷 
龍角散ですね。

タグ: 北海道出身


質問 2Bさんから 福谷 圭祐さんへ

__ 
2Bさんから質問です。「100円あったら何に使いますか?」
福谷 
缶コーヒー買います。

質問 五月 うかさんから 福谷 圭祐さんへ

__ 
劇団どくんごの五月うかさんからです。この方はもうものすごく歌が上手なんですよ。「一番好きな歌を教えてください。」
福谷 
「部屋とYシャツと私」です。

限界

__ 
今回のインタビューで、こんな聞き方をされたかった等はありますか?
福谷 
僕はもう消費されたい願望が凄いので。踏み込まれたいし、分析されたいし、そういう質問をされるのが嬉しいので。そう、「実際、劇団員とは恋愛関係に陥ってるんですか?」と聞かれて「いいえ」と答えたいですね。
__ 
実際、劇団員の誰かと恋愛関係に陥ってるんですか?
福谷 
これはね、いいえ、なんですよ。
__ 
それを聞いて、私はほんの少しだけほっとするのと同時に時代は変わったなと思います。なぜ、恋愛関係にならない?
福谷 
それはやっぱり、恋愛に陥るのはアカン事やと思うんですよ。それは高校の先生が教え子に手を出すのと同じ事で。僕らは作品を作る仲間なんですよ。そこに余計な情報が乗っかって、良くなるみたいなイメージが全く湧かないです。付き合ってる、結婚している、というのって舞台上には基本的には良くない影響を与えるんじゃないか。何かの限界を設定してしまう、気がします。僕にとっては、仲間という関係が恋愛関係の上位だと僕は思っているかもしれません。僕らはそこを目指してるので。その手前で止まる人達は駄目でしょう。
__ 
仲間の条件は?
福谷 
うーん、・・・自らの不利益を省みず、共通の目的に向かって尽力出来る事。これは、恋愛関係に陥ると出来なくなると思うんですよ。いや分からないから想像ですけど。芝居を作る人と恋しちゃったら目的もなくなるでしょう。
__ 
この間インタビューさせていただいた方がですね。自分が衣装をやっている劇団の仲間が息子や娘のように思えて可愛くてしょうがないっていってましたね。そういう関係性の有無が人生の幸せを決めると正直思ってます。闇金ウシジマくんでも度々、そういう仲間関係の重要さが出てくると思うんですよ。
福谷 
あっはっは。僕もめっちゃ好きです。僕はフリーターくんが好きですね。宇津井。

タグ: 結婚について ラブストーリー 恋愛至上主義 劇団内恋愛


削られたい

__ 
今後、どんな感じで攻めていかれますか?まあ、壁の花団出演もありますけど。
福谷 
そうですね、壁ノ花団出演と、劇団Patchの作演も決まっているので、それをまずは頑張ります。攻める・・・僕は攻めたいというよりは、求められて削られたいので。何でもいいので、やらされたいです。基本は受け身なんですよ。
__ 
削られたい。
福谷 
多くの人に面白いと思ってもらいたいです。
__ 
私は、匿名劇壇のメタフィクションがもっと洗練されていく事を願っています。だし、メタではないけれど面白いものがあったらそれを迷わずやってほしいです。
壁ノ花団第九回公演『そよそよ族の叛乱』
公演時期:2014/8/29~8/31。会場:AI・HALL。

タグ: どんな手段でもいいから続ける


MOLESKINEのブックスタンド

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今日はですね、お話を伺えたお礼にプレゼントがございます。こんな夜遅くに申し訳ございませんでした。
福谷 
いえいえ。全然。嬉しいです。(開ける)あ、何ですかこれ。あ、なるほどね。かっちょいいじゃないですか。MOLESKINE。
__ 
それはですね、本やタブレットを立てておけるものです。この間gateで上演された作品で、タブレットを使っておられたようなので。
福谷 
あの時、これがあったら便利でしたね。
__ 
何に使うか、考えていただくのも楽しいかもしれませんね。

タグ: プレゼント(ツール系)


劇団どくんご 公演第二十八番「OUF!」 THE NAKED DOG TOUR 2014

__ 
今日はどうぞ、よろしくお願いします。神戸公演が終わった直後のお疲れの中、大変恐縮ですがお話を伺えればと思います。今日は大変貴重な機会を頂きまして、誠にありがとうございます。私、実は10年ぐらい前に京都大学西部講堂で「踊ろうぜ」を拝見しました。とても面白かったです。あの日からどくんごへの興味が尽きません。今年もツアー中という事で、関西には6月に京都に来られるんですよね。大阪には10月。ところで、ツアー公演をされていると例えばどういう事が面白いですか?どうしようかな、とりあえず、時計回りに伺ってもよろしいでしょうか。
一同 
(笑う)
どいの 
どうでしょう。各地の受け入れの方がいるから僕らもやっていける部分はありますね。新しい地域との出会いも常にあって楽しいです。
五月 
受け入れの方々との関係もありますけど、野外でやっているのが面白いかな。外でやっているから袖幕もなくて、お客さんの顔も自分達の芝居も同時に見えるんですよ。その時の私はどうやら楽しそうに見ているらしくて「凄く楽しそうに見てますよね」とよく言われます。なんでかな。やっぱり、自分達だけの芝居だけをやっている訳じゃないからかな。その日の客席とか天気とか、環境の中で毎回違うんですよ。うまく行く事も行かない事もあるけれど、毎回新鮮です。
__ 
ありがとうございます。芝居はお客さんのものでもあるから、その意味では常に違いますよね。
ちゃあ 
僕は今年が初参加なので、旅をするのも本番も楽しくて。色々なお客さんが来てくださるのが嬉しいです。演劇以外にも舞踏の人とか音楽の人とか、出会おうと思っても出会えない人にたくさん出会えるのが楽しいです。
根本 
彼は鹿児島出身で、札幌の大学にいるときにどくんごを見て参加したいと言ってきて。去年は転換と演奏にも参加していました。
__ 
今日はよろしくお願いします。2Bさんはいかがですか?
2B 
僕が面白いと思うのは・・・本番が何回も出来るという事かな。
どいの 
なるほど。
2B 
何回やっても完璧な回はなくて、駄目なところは必ず出てくるんですけど。千秋楽でも間違えたりするんですけど(笑う)。時間もあるので、自分の気持ち次第で芝居を変えていく事が出来るんですよね。
高田 
高田といいます。東京で「快楽のまばたき」という劇団で路上演劇をやっています。お亡くなりになった九条京子さんのご了解を得て、寺山修司さんの作品の登場人物の名前を使わせてもらっています。何が楽しいか?これからどうなるか分からないんですけど、まだ慣れてもないし本番も9回しか出来てないんですけど、本番の度に「今日はこう行こう」というのが毎回違っているのが自分でも面白いです。場所のせいという訳でも、周りのせいという訳でもない、その日に何を思っているかも違うし、自分のやろうと思っている事も違う。旅をしているどくんごだけの感覚なのかもしれないなと。面白くもあり、緊張することもあり。
__ 
スベる時はスベりますからね。
高田 
そうなんですよねー、こうやれば絶対うまくいくと思ってやっても、みんなからすれば全然面白くないって事がありますから。こんなんで大丈夫かなと思ってたらウケた事もあるし。
__ 
カオスですよね。でも、楽しいですよね。石田さんは?
石田 
去年参加して、行く度に受け入れの方が盆に子供が帰って来たみたいに受け入れてくださって。素敵な体験ですね。それと、私も他の人のシーンを見るのが好きです。
根本 
僕は、同じ公演で70~80ステージをするのは初めてで。今まで多くて15ステージだったから。単純に、行った事のない場所に行くというのは単純に楽しみですよね。それと、京都でもちょっと変わった事をしていたからか、ずっと連絡していなかった友達ともう一度繋がれたりとか、自分の地元で公演が出来たりとか、京都でもベビー・ピーのごった煮を前夜祭として出来たりとか。今回のインタビューもそうだし。接点の無かった人達に出会うのと同時に、自分の持っていた縁をもう一度新しい機会として掘り起こすのが楽しいです。
__ 
なるほど。これからも硬直する事なく、そして古い部分に光を当て、地を進み、根を破り、水を割り、空を飛んで頑張ってください。
全員 
(笑う)
劇団どくんご
日本全国を旅するテント劇団。
劇団どくんご 公演第二十八番「OUF!」 THE NAKED DOG TOUR 2014
公演時期:2014年。会場:日本全国各地。詳しい公演スケジュールはこちら

タグ: カオス・混沌 ユニークな作品あります 最近どう? 半野外劇 路上パフォーマンス 本番は毎回違う、一過性の


こころをほどくとき

__ 
去年の「君の名は」の大阪公演。場所は大阪城公園でしたね。とても面白かったですが、後半の方はものすごくおどろおどろしくて疲れてしまったんです。特に、2Bさんの悶々としたダンスが凄くどんよりとしていて。一見ポップなのに、ネガティブな表現もあるんだな、と。もしかしたら、旅をする人だから受け入れられたいという願いと同時に受け入れる事にも強い。その姿勢がきっと作品の作り方とも結びついているんじゃないか。そういう姿勢があるから、ネガティブな表現にも通じていくのかなと思う。そこで伺いたいんですが、お客さんにどう思ってもらいたいというのはありますか?
五月 
どう思ってもらいたいというのはないですね。色んな人がいるから、やっぱりキツい世の中だから、何となく気持ちが固くなって身体も固くなって、周囲に遠慮したり気を使ったり、それで自分がイヤになったり、遂にキレてしまったり。まあ何か、どくんごの芝居に来て、笑ったり空を見たり、下らないなあと思って呆れたり、可愛い小道具を見て和んでもらったり。色んな気持ちになって、感情を起こして、気持ちが柔らかくなるといいな、自由になるといいなあと。そう思います。だから色んなタイプの表現を挿入していると思います。だけど、基本的には「ひっどい世の中だなあ」という(笑う)、基本的には、私の芝居の世界は暗いんですけれども。でも、暗いでしょうと言ってもしょうがないですけどね。
__ 
気持ちをほぐす。揺さぶっているんですね。では、自分の芝居をやる上で、総合的に心がけている事はありますか?ちゃあくんさんからお願いします。
ちゃあ 
いやあ難しいなあ、僕は芝居も初めてなので。基本的な事ですけど、ちゃんとセリフを言えて、僕だけの独りよがりにならない、お客さんを置いていかないで、イメージを伝えられるようにしたいです。
__ 
難しいですよね、「ひとりよがりにならない事」。
2B 
まあ、自分がやりたいシーンを作ってやっているので・・・僕は、「どうすか?」って姿勢でいます。見る人によって色々だと思うんですけど、色々考えてもらえたらいいというか。去年のダンスも、ネガティブに捉える人もいれば、笑ってくれる子供もいるし。舞台でやっている事を使って、考えてもらうという部分があるんです。
__ 
ああ、エンターテイメントとして終始するだけじゃなくて、深い部分にまで考えが突入していくような、そんな感じ。
2B 
考え事をしてもらえれば。そういう風になるには舞台上の僕とか作品が上演は強さがなければならないと思うし、そういう風にやっていけたら嬉しいと思います。
__ 
ありがとうございます。高田さんは。
高田 
あえて決めてしまわないようにしてるかもしれません。大声を出そうとすると、「自分は大声を出すのが得意じゃないか」ってキャラを決めてしまって、その場でがんじがらめになってしまって。それはあえて決めないで、探していこうと思います。つまりは柔軟に対応しようという事だと思います。
__ 
その場その場での判断。そこで集中していられたらいいですよね。
高田 
そうですね、その為に体とかのケアはしないといけないな。
__ 
ケア出来ていますか?
高田 
どうですかね。一応、体調を落とさないようにはしています。
__ 
石田さんはいかがでしょうか?
石田 
五月さんが言ったみたいな、色々な感情があるみたいなのが凄く好きで。私は健康優良児なのでそれを生かしていこうと。テントで後ろが開けていって、大きく大きく見せられるように。器用じゃないから大きく大きくしていこうと思います。
__ 
なるほど。石田さんを早く見たいです。根本くんは。
根本 
僕はまあ、扉を開いていこうと思います。切り込み隊長だとこの間言われて。そういうポジションにいるのかなと思います。お客さんの中に入って新しいスペースを作って。ぐわって上げて、そこにさらに他の人達が乗っかって。
__ 
扉が開く!
根本 
開ける!後は任せた、みたいな(笑う)。まあそんな事が出来たらいいなと思ってます。
__ 
開く。それがキーワードな気はしますね。今回、根本くんは脚本ですね。これまでのどくんご公演は、役者の方々が作ってきた一人芝居・二人芝居を構成した作品だったと思うんですが・・・
根本 
今回も作り方としては一緒です。役者一人ひとりが作ってきたものを出すんだけど、僕が書いてきた脚本があって。今回はSFという設定で書いたんだけど、そこを各自が勝手に拾ったり、自分のアレンジでやったりとか、その繰り返しでやったり、原型が無くなっていったりとか。最終的にはどくんごの芝居という形になりますね。
劇団公演第27番・The Naked Dog Tour 13 『君の名は』
公演時期:2013年5月~11月。会場:日本全国各地。

タグ: 器用さ・不器用さ 生き方と世の中の為に動く 役者のその場の判断 新しいエンターテイメント 心を揺さぶる ポカーンとなった観客


受け入れる・受け入れられる

__ 
どくんごの演劇、時代に合わせて変わっていった事はありますか?
どいの 
旅を始めた最初の頃は、ちょっと文学っぽかったかな。チェーホフとか。でも「踊ろうぜ」あたりの頃から、今の形になっていったと思います。
__ 
役者が自分の台本を持ち寄る形ですね。
どいの 
台本を持つのをやめちまおう、という意識があったんです。それから再度、僕らがもう一度脚本を持ったらどうなるんだろうという興味もあって、今回根本くんを招聘してる訳です。そういう僕らの変遷があるんですが、うーん、時代とどういう関係があるかは分からないかな。
__ 
なるほど・・・。
どいの 
お客さんも僕らもこの時代の空気を吸ってを生きているし、表現はお互いの中間にあるから、そこで出来上がる演劇は当然変わっているかな。でも、意図的にしているかというより、そうなっていくという話ですよね。
五月 
はじめた頃は景気もよかったし、ツアーの借金は働いて返せばいいということで、お客さんを入れることにもそれほど熱心でなく、まあ道楽でやっていたような感じで、各地の受け入れとの関係も今のように深くはなかったです。
__ 
なるほど。
五月 
ずっと見てくれて応援してくれた人達が、いま受け入れになって全国で応援してくれるという形。時代と共に不景気になり、人と人との関係が薄くなり、という事のなかで、どくんごのテントに集まってくれた人たちのつながりを改めて発見したり。最近はそういう風になってます。私達もこれ以外収入がないから、受け入れの人たちは「自分たちが頑張る事で今年もどくんごが芝居出来るんだ」って力が入り、地域との関係も強くなっていく。昔から地域にあった受け入れの方々ではなく。この6年で、私達も受け入れも変わったという感じですね。
__ 
今の受け入れの方々はどうですか?
五月 
面白いです。疲れる事もあるけど(笑う)
__ 
受け入れとの関係。毎公演、終演後にお客さんを交えて打ち上げをされますよね。あの空気感が好きです。あの場所に行くのが、今から楽しみです。

タグ: 受け入れる・受け入れられる


どくんごのウズ

__ 
今回のツアーで、印象深かったのはどこですか?
根本 
まだ6箇所目だけどね。38分の6だから(笑う)
ちゃあ 
場所でいうなら、大分は印象深かったですよ。初めての場所だし、場所も急遽決まったにも関わらずお客さんがいっぱい来てくれて。驚きでしたね。でも今年はかなり快調だと思うので、毎回、驚きと共にワクワクしながらもやっています。
__ 
2Bさんは。
2B 
まだ6箇所目ですけど(笑う)まあ、毎年諦めずにどくんごを呼んで下さっている方々のおかげで今年もツアー出来ているので。初めて見に来てくれるお客さんの割合が常に高いので、いつも新鮮な気持ちでやっていると思います。今年は初めてのお客さんが多いのかなと。
__ 
噂になりつつありますからね。
2B 
そうですね、口コミで広がりつつありますね。
__ 
高田さんは。
高田 
まだ6箇所ですから分かんないですけれども。はっはっはっはっは!えーっと、ゲストさんとか、屋台を出してくれる方とか。テントをはみ出して何かしている方々がいるんですよね。BBQとか。演劇以外の人が集まるんですよ、その集合の強さが印象深いですね。小倉でも倉吉でも、その渦の強さが。それと、ゲスト演奏とか超幸せなんですよね。ゲスト出演も超楽しいし。
__ 
いいですよね、野外劇のテント周辺に人が集まってる光景って。石田さんは、印象深いところはどこでしたか。
石田 
まだ6箇所目ですけど、去年も同じような感じだったんですが、九州から本州に入るというのが一大イベントだったんです。ああ、離れるんだ九州を、って感じで。
__ 
九州を離れる前夜!
石田 
そうです。で、本州入り前の公演が倉吉だったんですけど、ちっちゃい子とかが多くて。退屈になったら足をぶらんぶらんしたり、私は声が大きいからか「うるさーい!」って言われてしまって。
__ 
そうそう、お子さんが歩きまわりますよね!そんな公演があって、もの凄く面白かったです。
石田 
そうなんですよ。昨日も、カレー屋さんのお子さんが寄ってきて、ヨシズの隙間から手を振ったりしてきてて。
__ 
素晴らしい。
根本 
僕はプレイベントや演奏参加が毎回とても楽しくて。2カ所目の宮崎の都城というところで高専の先生の方が受け入れをして下さって。で、先生が顧問されている合唱部の合唱が凄く爽やかで。スピッツの「空も飛べるはず」を歌って下さって、部長さんが曲を始める前に「この曲を先生からやれと言われて、初めて聞いたけどいい曲だと思いました」って・・・
__ 
ええっー!
根本 
そう!同じ反応したな。ハイティーンが歌うべき曲、僕らが歌っても全然駄目な曲を彼らが歌って、ああこんなに清涼感のあるテントだったんだ、みたいに思って。立つ人次第で空間の雰囲気って変わるんだなって。それと、どくんごに京都の人が参加するのは僕が三人目なんですよ。丹羽みほしさん、ウチ(ベビー・ピー)の柳原、で僕。だから、前の人の噂を聞いたりするんですよ。倉吉で柳原が子供のスターだったって聞いて。で自分が実際に現地に行ったらああすげえじゃん柳原、この子達の前でウケたという事はやっぱり凄い才能があるなと。客席と出会っていくというのが、作り手にとってもすごく大事で。客席が違ったら、芝居も全然違う照り返しを受けるというか。
どいの 
でもそれは2年前の話だろ、今通じるかどうかはわからないじゃん(笑う)
2B 
もう見たよ、みたいな(笑う)
__ 
先輩としてどんどん出会って扉を開いていくってことかもね。

タグ: 本番は毎回違う、一過性の


北から南へ・・・

__ 
どいのさんと五月さんがこれまで印象深かったのは。今回のツアーに限らず、これまでの旅公演でも結構です。
どいの 
今までで言えば、僕は釧路なんだよね。最北でもないけれど、寒い時期には寒い。まあ、毎年寂れていくわけさ、街としては。
__ 
ああ・・・
どいの 
デパートが無くなって飲み屋ばかりになっちゃったねと思えば、今度は飲み屋までだんだんと少なくなっていく。元々は炭鉱で栄えた街だからしょうが無いかもしれないけど。郊外型の店舗がある地域は栄えてるんだけど、街の本体は寂れていて。夏に行ってもすごく寒いところだから、道の角を曲がったらもう死にたくなるわけ。
根本 
八月なのにそういう風情なんだよ。
どいの 
そうなのさ、でもそこに、物凄いエネルギーを持つ一群があって、そのエネルギーにやられちゃう訳さ。すっげえな、生きる力だと。
__ 
釧路でのどくんご公演、行ってみたいです。五月さんは。
五月 
私釧路出身なので(笑う)どくんごで行くようになって、改めて釧路と出会う。そんな感触があります。ハタチまで居たけど大した知り合いもなく。芝居を通して、改めて関係を再発見していく感じでしたね。札幌も面白いです。最初にツアーから公演している土地ですが、長いことホンットにお客さんが入らない(笑う)演劇関係の公演に宣伝してもお客さんがさっぱり入らない。それで受け入れの方が色々悩んで、音楽関係だったり、映像だったり、人形劇だったりとか、面白い変わったイベントをやっている方に当たって、この3年くらいで客層が大きく広がりました。演劇関係にも宣伝はしてますけど、他にも色んな面白がりの方に根気よく宣伝してくださっています。去年で動員、270かな。
どいの 
札幌は最前線ですね。走ってます。
2B 
東京でさえ500人ぐらいなのに、割合的に物凄い事になってるね。

タグ: 北海道出身 土地の力 人形劇にまつわる話題 その題材を通して描きたい


質問 芝 なぎささんから どいのさんへ

__ 
前回インタビューさせて頂きました、劇団ガバメンツの芝なぎささんから質問を頂いてきております。「リフレッシュの仕方を教えてください。」
どいの 
サテンかな・・・。
__ 
全国各地の?
どいの 
そうですね。サテン好きで。困りましたね。

質問 芝 なぎささんから ちゃあくんへ

芝  
リフレッシュの仕方を教えてください。
ちゃあ 
僕は、仕込みのあった日にあえて銭湯に行かず、本番の前日にばあっと入ってリフレッシュ。

タグ: 銭湯の話題


質問 芝 なぎささんから 2Bさんへ

芝  
リフレッシュの仕方を教えてください。
2B 
僕は銭湯のTVですね。面白く無いなあとか思いながら何も考えずに見ているとリフレッシュしますね。

タグ: 銭湯の話題


質問 芝 なぎささんから 高田 百合絵さんへ

芝  
リフレッシュの仕方を教えてください。
高田 
私は実は珈琲屋さんですね。旅始まってから2回しか行ってなくて、使えるお金も限られているんですけど喫茶店に行って300円も使ってしまったみたいな。小さな散財ですよ、クーラーとか。お水も、氷も残さず飲んでます。