向き合う

__ 
今回の「あくまのとなり。」見所を教えてください。
松下 
基本的には、全部の作品をどんな視点から見ていただいても面白いように作るのが理想ですね。あの、乾も夢子も「以前とは違う」と言ってましたか?
__ 
はい。まあその、下ネタがないとかそういう事ですね。
松下 
その、今回は登場人物の人生だったりとか背負っている痛みに焦点を当てていて。今回、役者一人につき一役のみなんです。モブというのはなくて、自分の役と向き合っています。
__ 
なるほど。
松下 
それぞれ生きているキャラクターの人生がそれぞれ衝突したりするんです。その時に見えるものの為に、もっと深く踏み込んだ芝居を作ろうとしているんだと思います。これまでと同様、勢いは保ちながら。

タグ: 役をつかむ


ウソのない[1]

松下 
今までのがイラストの展示だとしたら、今回は実写の動画という感じですね。どっちがいいかという事ではなく、表現の方法として。
__ 
絵を見る時、それを理解する道のりが私は好きなんですよ。映画は、もちろんそういう部分もありますけど受動的な理解の仕方なのかなと思うんです。主導権は映像を映す画面にあるから。がっかりアバターが映像に入ったというのは興味深いですね。
松下 
本当にそうですよね。イラストの時はお客さんに答えを想像してもらえるので。ごまかしが出来たじゃないですか。私達の事を実際以上に良く受け止めてくれるお客さんもいて。今回はごまかしが効かない、嘘を付いていた部分がばれてしまう領域にきたんじゃないかと思います。
__ 
逆に言うと、本番の為に役者が考えて来た事が現れない訳はないので。頑張ってください。

タグ: 嘘のない


質問 夢子オンデマンドさんから 松下 あゆみさんへ

__ 
前回インタビューさせていただいた、夢子オンデマンドさんから質問です。「演技する上で心がけている事はなんですか?」
松下 
えー。なんでしょう。月並みな事しか言えないかも。
__ 
たしか公式HPには、松下さんはスタニスラフスキー信者だと書いてますね。
松下 
あれ勝手に書いてるんですよ、もうー。スタニスラフスキーは高校の頃から勉強していて。でも毎日やってる訳じゃないんで信者とか言われても。
__ 
例えば、「おしゃれな炎上」の時は肉屋の娘役でしたね。実父にレイプされて家出する・・・
松下 
「おしゃれな炎上」は反省点が多くて。まず、私と父役の子は家族になれてたのかなと。そういう部分をきちんと自分の中で考えておくのはもちろん大事なんですけど、それは舞台上では忘れないといけないのかなと。舞台上で役の設定を考えてしまうと、見られているという自意識みたいなものが、役である事に影響を与えてしまうのかなと。
__ 
忘れた方がいい?
松下 
そうですね、私・松下あゆみという役があるとしたら、私を演じる役者さんはその役(22歳女)の全ての蓄積を意識するとは思えないんですよね。これまでに過ごしてきた蓄積や時間によって仕草や言葉が生まれるんですけど、でも、そういう仕草や言葉を、例じゃない私松下あゆみが意識しているかというとそうじゃないんです。でも私を演じる役者さんは意識しないといけないんですけど、舞台にあがった時にまで意識しているかというと、していたとしてもそれはその役者さんの蓄積や意識なんですよ。
__ 
役者本体と役者の役作りは漸近するけれど条件的に重ならない、ということ?
松下 
役作りした上で、それぞれの意識を深く見れるようにしたいんですよ。どうしたらいいですか?
__ 
スタニスラフスキーはどういうアプローチをしたんですか?
松下 
善人を演じるには、その人物の悪人の部分を見つけろ、って書いてて。でも、簡単に結論を急ごうとは思ってません。スタニスラフスキーは膨大なシステムなんですけど、長い時間に渡って考えが変わっていった部分もあるんです。私、勉強が終わるまでは結論を出さないようにしておこうと思います。

タグ: 演技の理解、その可能性 舞台にいる瞬間 反省Lv.4 家出についてのイシュー 役作り=個人を通した視界 見られている事を意識する


アバターズ

__ 
演劇を始めた経緯を教えてください。
松下 
高校演劇をしていて。私の入っていた高校が、芸能文化科という特殊な科だったんですね。部活というよりは授業で演劇を学んだんです。そこでスタニスラフスキーに出会ったんですよ。部活と授業の、演技の深さの違いが面白かったです。これは一生かけて勉強しないと分からないなと。
__ 
がっかりアバターに入ったのはどのような経緯が。
松下 
「啓蒙の果て、船降りる」で参加したときに、アンディさんに「入ってよ~」って言われてて。本気かどうか分からなかったので、「う~ん」って言ってたら、気付いたらHPに自分の名前があったんです。あ、入ったんやって。劇団員なんや、あたし。
__ 
なるほど。すでに動かせないぐらいのポジションとして坂本さんの中にあったんですね。では、がっかりアバターの魅力とは。
松下 
劇団員に凡人が一人もいない事ですかね。
__ 
そうですね。
松下 
キャラクター性が強くて。なかなかこれだけのメンバーが揃う事はないと思います。
__ 
乾さんの髪の毛はさらさらだし、夢子さんは色々すごいし、松下さんは・・・
松下 
私はよく、アバターの中ではまともだと言われます。アンディとかにはクソアマとか言われますけど・・・
__ 
それは愛情表現ですね。そして葛原さんは。
松下 
葛原さんは凄いですよ。夢子オンデマンドよりも凄い精神状態かもしれない。
__ 
え、そうなんですか。あの夢子オンデマンドを超える?
松下 
わかんないですけど。明日、がんばってください。

タグ: 愛情表現 乾寿々香 その人に出会ってしまった 私の劇団について


ウソのない[2]

__ 
いつか、どんな演技が出来るようになりたいですか?
松下 
ずっと、その芝居の世界が広がり続けるような芝居がしたいです。上演時間は2時間だけだけど、その前もあとも世界があって、そこをただ切り取っただけみたいな芝居がしたいです。
__ 
世界がずっと残っていく・・・?お客さんの心に、そしてよくわからないけれどこの宇宙に?
松下 
はい、個人的にですけど。その為には、存在にウソがあったらダメだなあと。架空の物だから、ウソがないようにしたいですね。お客さんに対しては、ピエロみたいな存在でいたいです。世界中の最も底辺でありたい。尊敬されたいとかではなく、「こんな人達でも存在しているんだから、生きよう」って思ってほしいな、って。2年後、全然違う事を言ってるかもしれませんけど。

タグ: 外の世界と繋がる 宇宙の話 一瞬を切り取る いつか、こんな演技が出来たら 世界 X年後のあなた


つながる、そこにいる

__ 
芝居を始めた頃に見た、衝撃を受けた作品を教えて下さい。
松下 
衝撃を受けたクセに劇団名やタイトルを覚えてないんですけど、イタリアの学校周りのカンパニーが関西外国語大学で上演してて。それを無料で見れたりするんですよ。8割イタリア語、1割英語、1割日本語の芝居。何が凄いかは分からないんですけど、ずっと見れて。
__ 
なるほど。
松下 
ただそこにあるんですよ。見てる時に、その中に私もいるような感覚があるような。芝居を見ているんですけど、私もそこにいるんです。芝居だとは分かってる筈なのに、そこで起こっている事を全く疑ってなくて。それがずっと、心にあるんですね。
__ 
昔インタビューした人がイギリスに留学した時にみた、観客と役者の目線が同じ高さの演劇があったそうです。ちょっとそういう、雰囲気があったりするのかな。
松下 
本当に、私達を意識してなくて。お客さんに見せるという意識がないのかもしれない、だけど見せられるんです。どう作っているんだろう。

タグ: 衝撃を受けた作品 海外で出会ったハコ


学んでいる、学んでいく

__ 
今後、どんな感じで攻めていかれますか?
松下 
売り方とかの意味ではなく、他劇団と差別化していければと思っています。劇団メンバーが全員、アクが強い人ばかりなので、それを絶対潰さないように。もっともっと生かせるようにしていきたいです。
__ 
個人としては。
松下 
私は、ずっと学んでいくという姿勢を忘れないようにしたいです。俳優として常に新しい事だったり、俳優とはなにかという事を学ぼうと思います。
__ 
頑張って下さい。応援しています。

シャボン玉発生器

__ 
今日はですね、お話を伺えたお礼にプレゼントを持ってまいりました。
松下 
すみません。
__ 
どうぞ。
松下 
拝見しても宜しいですか?
__ 
もちろんです。本当に大したものではないので。
松下 
(開ける)あ、シャボン玉。かわいい!乾と遊びます。

タグ: プレゼント(可愛らしい系) プレゼント(インテリア系)


HIRAMEKI.のリング

__ 
今日はですね、お話を伺えたお礼にプレゼントがございます。どうぞ。
夢子 
ありがとうございます。贈答品ですね・・・(開ける)袋の中の袋だ・・・(開ける)趣味のいい・・・これオシャレな、高い、私が一生入れないお店・・・(開ける)・・・あ、指輪ですか?私、指輪した事ないんですけど、指輪ってどこに付けるものなんですか?
__ 
はまる指に付ければそれでいいと思いますよ。
夢子 
はまる指に(笑う)hirameki。私に一番ない物や。私面白い事出来なくて、アンディさんに「(私が)決めうちするとおもんない」って言われたことがあるんですよ。乾さんはそういうところ、めっちゃ上手いんですよねえー。

タグ: オシャレをしよう プレゼント(装飾系) プレゼント(リング・ネックレス・ブレスレット系)


夢子 
がっかりアバターの下ネタについて、もう少しお話しておきたくて。本当に下ネタはカツオブシ程度で、下ネタを扱っている事でちょっと笑われたりされるのは何か違う気がするんです。下ネタをあざ笑うという事は、自分の性をもあざ笑う事なんじゃないか。性はネタではなくて、生きる上で欠かせない事なんですよ。
__ 
ええ。
夢子 
生を生む為の性。その生も性を持っている。とても重要な事なんですよね。
__ 
茶化したくない?
夢子 
したくないです。性にウソはないじゃないですか。好きな子の前で勃起したり濡れたり、そういう反応は演技出来ない部分だと思う。そこを包んでネタにしてしまう部分が、がっかりアバターにはあるのかなと思います。でも「がっかりアバター=下ネタのとこやろ」と言われると、ちゃうわ、と思います。気になってくださる部分としては必要だと思いますけど。
__ 
実は私こそが、「がっかりアバター=下ネタ」で興味を持った部分もあって。でも、がっかりアバターの下ネタにとても切実なものを感じていました。あのとんでもない登場人物達が、その苛烈な生を全うする上で必要としていた性、が、放つ濃い匂い。今回はその中心部に何があるのか踏み込むという感じなのかな。
夢子 
あ、そう、twitterの感想で書いて下さいましたよね。切実って。嬉しかったです。

タグ: ウェブ上の感想 感想がトシと共に変化していく 自分の演技を客観的に見る 下ネタを考える 女性と下ネタ


歩いていく、歩いていこう

__ 
夢子さんはいつか、どんな演技が出来るようになりたいですか?
夢子 
心の強い役者になりたいです。自分の一生もままならないのに、人の一生をもうひとり分生きるなんておこがましいかもしれないんですけど・・・心を強くしたいです。
__ 
次回公演「あくまのとなり。」の意気込みを教えて下さい。
夢子 
今回の作品は、劇団の運営としてももっとしっかりしようと力を入れていて。作品の生み出し方も、大事に大事にやっていて。役者達も凄く大事に育てているんです。これまでは各々が役について悩んでアンディさんがそれを繋げるという感じだったんですけど、今回は全員で悩みを共有して、皆で育ててるんです。実際にディスカッションもしました。ラストは、今までのがっかりアバターになかった向こう側に初めて到達するかって感じです。それを目指しています。
__ 
きっと行けると思います。今後、どんな感じで攻めていかれますか?
夢子 
いま、坂本さんと松下さんが凄い頑張ってて。がっかりアバターとして次にやっていく事がどんどん決まっていっているんです。その中で、調子に乗らずに地に足を着けてやっていきたいです。役者として売れたいかどうかはともかく、劇団として売れたいです。その強みになる役者になりたいです。そして、お客さんの方に歩いていける作品を作れるようになります。

タグ: いつか、こんな演技が出来たら


質問 乾 寿々香さんから 夢子オンデマンドさんへ

__ 
乾さんから質問を頂いてきております。「恋をした事はありますか?」
夢子 
うっわぁあ。ありますよ。人並みに。やはり、種(しゅ)を残さないといけないので。乾さんからそういう事を聞くとは思わなかった。

花のように過激に生きる

__ 
前回公演「おしゃれな炎上」での、目玉になり果てた弟を食べて踏みつぶす演技が良かったです。あのシーンがあったから、全体の印象が引き締められたと思うんです。
夢子 
ありがとうございます。アンディさんが生んでくれた役を精一杯やって生きて死にたいですね。アンディさんの書いた台詞って、嘘っぽくなく心から口に出せるんです。その人物として物語の中で生きていられるんですよ。私なんてただの24・女・フリーターで、何もかもうまく行ってないのに、でもそんな役の役者でいると、すごく楽になれるんです。
__ 
嘘をつきたくない。アンディさんのセリフは、自然に出せる気がする。
夢子 
上演時間2時間の夢の間、生きてるという感じを得たいです。「俺ライドオン天使」の時、お客さんの感想ツイートの中に「生きるってこんなに過激だったのか」という表現があって。
__ 
おお・・・。
夢子 
普通に生きている事が既にドラマなんだ、って思って。私、これまで出演した3作品全部で「幸せになりたい」ってセリフを喋ってるんですよ。お金とか安定した生活とかそういう意味じゃなくて。
__ 
夢子さんの演じた人物は全員追い詰められた人生だったと思います。解放されたい、という事だったのかな。
夢子 
全員、それぞれにエグい生き方をしていて。今回の作品は痛みとか愛とか葛藤を描いています。目を逸らさずに幸せを見つめています。ひどい事をする人物にも背景や環境や抱えている痛みがあって、その痛みや負い目がお客さんの中にもあったりしたら、どこか肩の力が抜けると思うんです。そういう所が、がっかりアバターにしかない魅力なんじゃないかと思います。
__ 
がっかりアバターは今まで地獄を描いてきたと思うんですよ。「誰の心の中にも地獄がある」、これは闇金ウシジマくんの評論の一つなんですけど、何故地獄絵図を見ると心が楽になるのか。もしかしたら地獄という情景に心が行く事で、抑圧から解放されるんですね。それが魅力と言えるでしょうね。
がっかりアバター「おしゃれな炎上」
公演時期:2013/12/27~12/29。会場:ウイングフィールド。

タグ: 観客に血を流してもらいたい 舞台に立つまでの葛藤 背景が浮かびあがる 炎上、がっかりアバター 優しい嘘


「生きてこそ」

__ 
がっかりアバター、若手劇団で最も注目すべきロックバンドなんですよ。マジで。
夢子 
ありがたや・・・マジで。
__ 
次の公演がひたすら楽しみです。さて、夢子さんが見るアバターズの内情を・・・。ご自身は坂本アンディさんとがっかりアバターにどんな思いを抱いていますか?
夢子 
アンディさんは色んなジャンルの音楽を聞いてて。稽古場に音楽を掛けただけで、一瞬でワアッてなるんです。そして、演劇の歴史を最初から追ってやっていってるんですよ。とんでもない人だと思います。自分の事を天才だと言うのでなんやねんて言われるんですけどホントに天才かもしれなくて、山田かまちみたいに若くして死ぬんじゃないかと。本当に心配しています。
__ 
天才は早死するらしいですからね。
夢子 
長生き、どうか、してほしい。
__ 
「長生き、どうか、してほしい。」このままだと36歳とかで死・・・
夢子 
そんな事はないです。そして、一番優しい人です。人間としても尊敬しています。
__ 
がっかりアバターについては。
夢子 
きっと、私たちの事を気に食わない人もいるんですよ。味方も敵もそれ以外の人が居ても良いのかなって、だから媚びなくてもいいんじゃないかって。違う角度を持つ人達、として受け止めて貰ったらなあと思います。

タグ: たくさんの敵と、たくさんの味方 炎上、がっかりアバター


夢子が始まった日

__ 
オンデマンドさんが演劇を始めた経緯を教えてください。
夢子 
高校の演劇部からです。私が入った時、既に先輩は1人だけでした。私も最後には一人になっちゃったんです。大会には出ました。友達にめっちゃ無理言って裏方してもらって。
__ 
がっかりアバターとの出会いは。
夢子 
高校卒業して専門行って、卒業しても就職出来なくてバイト転々として、職業訓練校行って、ふにゃふにゃになってて。人生で演劇が唯一褒められたんです。やろうかなと思って、でも知り合いとかいなかったので、「大阪 劇団員 募集」で検索したらいっぱい出るんですけど、どれを選んだらいいか分からなくて。mixiで探したら、だいぶ遡ったらあったんです。がっかりアバターの旗揚げ公演、小屋だけ押さえてメンバーがいないと。
__ 
ありえないですね。
夢子 
他の劇団の募集を見たら、週何回稽古に来れるかとか公演の感想書いてとかめっちゃ敷居が高かったんですけど、がっかりアバターは「パンツ履いてたらOK」みたいに書いてて。パンツ履いてるからいけるかなと。
__ 
ええ。
夢子 
HP見たら、ウイングカップを穫った「啓蒙の果て、船降りる」の紹介文にすっごい下品な事が書いてあって。どうせならここまでしたいなと。それで連絡取って、アンディさんに会いました。来月で1年になります。
がっかりアバター第二回公演「啓蒙の果て、船降りる」
公演時期:2012/11/10~11。会場:ウイングフィールド。

タグ: 下着の色 その人に出会ってしまった 入団の経緯


涙の落ちた谷

__ 
この作品、あらすじを読む限りでは自分の中にある悪意に苦しめられるというお話なのかなと思いました。夢子さんは、見た人にどう思ってもらいたいですか?
夢子 
楽になってほしい。
__ 
・・・。
夢子 
普段生きていて、辛い事やイヤな事あるじゃないですか。今回の作品、痛いシーンが多いと思うんですけど、でも見るとスッってなる作品だと思います。アンディさんの演出、前回までとすごく変わっていて。下ネタをしない以上に、作り方自体も上手になってるというか。
__ 
「元気になる」とかじゃなくて、「スッとする」「楽になる」。観客席にいる人の人格が抱えている抑圧を、舞台が代弁する事で逓減するという事なのかな。(舞台上の俳優が観客に共感するという構図が成り立つ?)
夢子 
元気出すってしんどいと思うんですよ。感情を上げさせられる。無理した状態だと思うんです。
__ 
ええ。
夢子 
いや本当になんかこう、痛々しい表現が多いですけど。同じ痛々しさを持つ人がもしお客さんの中にいたとしたら、その人のツボに入ったとしたら、スッとなってくれるんじゃないかなあって。

タグ: どう思ってもらいたいか? 観客との関係性 心を揺さぶる


がっかりアバター「あくまのとなり。」

__ 
今日はどうぞ、宜しくお願いします。最近、夢子オンデマンドさんはどんな感じでしょうか。
夢子 
最近は公演の稽古ばかりです。
__ 
がっかりアバターの次の公演、「あくまのとなり。」ですね。とても楽しみです。
夢子 
そうでございます。ああ、ありがた・・・や。
__ 
さっき乾さんに取材させていただいて分かったんですが、アノがっかりアバターが「下ネタなし」というのは若干衝撃的ですね。
夢子 
みんな下ネタ集団だと言ってますけど、あんま思った事はないですね。
__ 
乾さんによると、がっかりアバターにおける下ネタはまあ大体お好み焼きのカツオブシ程度の存在だそうですが、いかがですか。
夢子 
そうですね、個人的にはネタにすら思ってなくて、伝えたいことを敢えて下ネタで包んでるんじゃないかなって。勿論楽しくてやってる部分もあると思います。
__ 
なるほど。今回の見所は。
夢子 
全部・・・でもあんま難しいです。みんなそれぞれに見所があるので。
がっかりアバター
結成2011年6月。主催の何とも言えない初期衝動からほぼ冗談のように結束。2011年6月vol.1『岡本太郎によろしく』2012年11月vol.2『啓蒙の果て、船降りる』(ウイングカップ2012受賞)2013年6月vol.3『俺ライドオン天使』(公式サイトより)
がっかりアバター「あくまのとなり。」
公演時期:2014/5/15~19。会場:シアトリカル應典院。

がっかりアバター「あくまのとなり。」

__ 
今日はどうぞ、宜しくお願いします。最近、乾さんはどんな感じでしょうか。
乾  
最近は稽古しかしてないです。
__ 
これですね。がっかりアバター「あくまのとなり。」どんな作品になるでしょうか。
乾  
がっかりアバターは今まで下ネタ下ネタ言われてて、結構過激な事をやってたんですけど。演出の付け方とか稽古の雰囲気がガラっと変わっています。本当に全然違います。これが本当に主宰のやりたい事だったのかなと。違う面が見えますね。
__ 
とても楽しみです。
がっかりアバター
結成2011年6月。主催の何とも言えない初期衝動からほぼ冗談のように結束。2011年6月vol.1『岡本太郎によろしく』2012年11月vol.2『啓蒙の果て、船降りる』(ウイングカップ2012受賞)2013年6月vol.3『俺ライドオン天使』(公式サイトより)
がっかりアバター「あくまのとなり。」
公演時期:2014/5/15~19。会場:シアトリカル應典院。

タグ: 乾寿々香


50m走のような年末

__ 
さて、まずは前回公演「おしゃれな炎上」。すさまじく面白かったです。乾さんは毎日性的な虐待を受ける弟役でしたね。快楽を追求した末に目玉だけになってしまい、姉に食べられるという。
乾  
ありがとうございます。あの公演の直前、寺本奈央さんの「動-shin-」に出させてもらって、その関係で稽古期間が1ヶ月無かったんです。凄く苦しかったです。終わった今でも、客観的に見れないぐらい。
__ 
「動-shin」。出演されてましたね。見たかったです。
乾  
最初にお話を頂いた時、「私で良いんですか?」って言ってしまったぐらい自信がなくて。でも皆さんに良くしてもらって、ずっと謝ってました。
演劇プロデュース 動-shin「約束~キミノアカシ~」
公演時期:2013/12/6~8。会場:芸術創造館。

タグ: 稽古期間が短いピンチ


谷底転落疾走?

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がっかりアバター次回公演「あくまのとなり。」今回は下ネタ無しという事で、それはハンデなのかアドバンテージなのか。いかがでしょうか。
乾  
ハンデはあるんじゃないんですかね、下ネタという事で知ってもらっているところがあると思うので。下ネタを楽しみに来て下さる方がどう思うのか。
__ 
そうですね。
乾  
でも、作品の雰囲気はこれまでと大分違うと思います。前回までは、完成形を予想して「こうかな?」って寄せていく作り方をしていたんです。今回はまっさらなところからどこまで上げていけるか、という作り方をしていて。私も含めて、稽古場では完成形が見えてないんですよ。それが凄く新鮮です。
__ 
勢いがあるから大丈夫だと思いますけどね。
乾  
主宰は、心配してないって言ってました(笑う)。終わりが見えない事すらも楽しんでいる感じなのかも。全員で委ねている感じです。役者陣の不安はありますけどね。
__ 
なるほど。
乾  
脚本が今までにない種類の面白さで。なんせ面白いんです。(それは毎回ですけど)。出来上がるのがすごいたのしみです。
__ 
見たことのない感じが、がっかりアバターにはあるんですよね。なんかこう、演劇って余白があったらそれはすぐ飽きに繋がるんじゃないかなと思ってて。それは色が付いている部分の情報を読みとるのに集中するからその反動がある、とか、単純に素舞台を見ていると息が詰まってしまうからなのかもしれませんけど。その倦怠感がほとんど無いんですよがっかりアバターって。知らないやり方で演劇を作っているような、そんな印象はありますね。今後、どんな感じの集団になっていくんだろう?
乾  
そうですね、でも、基本的にはアンディさんの事が好きで付いてきているので。そこは変わらないんじゃないかと思います。

タグ: 私の劇団について