都市と彼の10年

金田一 
京都に来る前に、人に「何であんな時間の止まった場所に行くのか」と聞かれたんですよ。僕はその言葉の意味が分からなくて。止まっちゃいないだろうと思ってた。んで来てみて、その「時の止まった」という事、ちょっと分かった気がする。スピード感がないのかもしれないね。
___ 
分かる気がします。
金田一 
演劇のレベルとか進歩の話じゃなくて、自分達のやりたい事を手あたり次第やる、という体勢じゃなくて、自分のやりたい事を突き詰めてやる。そういう芝居をしている人たちが多いという事なのかな。それが僕に繋がっているのかもしれない。
___ 
金田一君は、今は「掘り下げている」?
金田一 
どうだろう。大学卒業して10年経って戻ってきて、こっちでも演劇を作って。別にブランクがあった訳じゃないけど、もうほとんど演出の素人のところから作ってる感覚なんですよ。「いい加減お前演劇分かれよ」って気持ちになっているんです。京都の、時が止まっている感覚が、どこか僕に繋がっている気がする。
___ 
突然だけど私は、個人的には京都の演劇人には共通して、「敵愾心」そのものが身に付くんじゃないかなと思います。もしかしたらそれが、掘り下げ本能の核かもしれない。変な事を言うようだけど。
金田一 
敵愾心?東京への?
___ 
分からない・・・対象は大阪かもしれないし、政府かもしれないし、既存の物すべてかもしれない。基本的には何かに反抗するという気概があるんですよ。実感として凄くある。学生運動からそれが引き継がれているのかな?
金田一 
うんうん。
___ 
何となくそのまま普通の事をやる、みたいなのを嫌う、みたいな。だから感情を表現する演技が、パロディ以外では少ない気がする。抑えたり無表情になって、その奥の表情を引き出すためにね。善し悪しはともかく、そこに何かある事を祈って。
金田一 
確かにね。東京の方が派手なんだよね、変化が。「毎回あいつ、同じ事やってんな」というのが、あんまりないような気はする。それでも、残っていくのはスタイルを確立させた人ばかりなんだよね。

タグ: 俳優のブランク 時間停止都市としての京都


「discipline」

金田一 
みんな凄いよなあ。自分の演劇の姿勢を、ちゃんとぶれずに持てているというのが羨ましいのかな。
___ 
持ちたい?
金田一 
ちょっと、そう思う。ロンドンにいた時、「君のdisciplineを見付けなさい」と言われて。
___ 
ディスプリン? ポリシーという事?
金田一 
なんつうのかな、つい出てしまう創作の姿勢というか。それを見つける為にロンドンに留学したんだけど、そんな簡単に見つけられる訳もなくてさ。でも、「お客さんと一緒に楽しめたら面白い」というのは見つけたん。自分が面白いと思うものを明確に持てたら、それで多分、3年は芝居をやっていけると思うなあ。

タグ: 俳優の「素」を生かす キャスティングについて


質問 Q本かよさんから 金田一 央紀さんへ

___ 
前回インタビューさせていただいたQ本かよさんから質問です。「自分のサインはありますか?」
金田一 
色紙に書くような奴はないけど、同志社小劇場にいたときに、パンフに手書きで書いた事はあるかな。

質問 永津 真奈さんから 金田一 央紀さんへ

___ 
永津真奈さんからも質問を頂いております。「部屋を片付けるのは得意ですか?」
金田一 
めっちゃくちゃ下手です。部屋が汚い事で有名。
___ 
ゴミ屋敷?
金田一 
そこまでにはならないけど。部屋に物を置くとき、定位置を決めておけないんですよ。それこそdisciplineだな。

タグ: 汚す


舞台で生きる

___ 
Hauptbahnhofで今後やりたい事はなんですか?
金田一 
京都と東京の二都市公演はしたいですね。
___ 
結構、お客さんの反応が違うんでしょうね。
金田一 
そうだと思います。でっかい芝居したいなあ。野田さんの昔の作品をやりたいんですよ。ずっとやりたいと思ってたんですよ。
___ 
あなたにとって、演劇を作るとはなんですか?
金田一 
うーん。いまちょっと自信を無くしてるからなあ・・・でも、唯一他の事より上手く出来ること。
___ 
演劇を使ってお客さんに与えたい事はありますか?
金田一 
ちょっと明日元気になってくれたらいいなあ、みたいに思ってます。不思議なもんで、悲しい話を聞いても元気になる事はあると思うんですよ。作品を見てへコんでも元気になったような気がする。笑って帰ってほしいという事じゃなくてね。
___ 
金田一君にとって、魅力のある俳優とは?
金田一 
凄く基本かもしれないけど、相手の台詞・自分の台詞にきちんと反応出来る人。
___ 
というと。
金田一 
台詞を投げかけられたら反応出来て、今を生きているかのような人は魅力的ですよね。ただ動きたいから動いているようなのじゃなくて。「こういう風に言われたら、私は下手に動く。けれど、今そういう風に言われたからここで止まって話を聞いている」というのがあるんだよね、役者って。それを自然と出来る人。でも、それくらいの役者じゃないといけないですよね。かといって「こういう風に言われなかったから動けませんよ」というのじゃなくて。
___ 
玉置玲央さんのユニット、カスガイの「バイト」という作品があるんですよ。その作品は役者の立ち位置を固定しなかったそうなんです。
金田一 
そういうのもあるんだね。
___ 
役者は台本の全てを知っているから、逆に難しい状況だったんだろうと思います。そんな中で凄く緊張感に溢れた作品だった。
金田一 
そういう事が出来る役者がカッコいいんだよね。自分の動きに根拠が持てている人、は相手が動く為のキッカケも与えてあげられるんですよ。ここで動けよ、みたいな。橋爪功さんが凄かった。ザ・キャラクターの稽古場の代役で僕が入ったんですけど、橋爪さんが何か原稿を書いている演技をしていて、で、書けなくなってしまった。ペンを机に音を立てて転がしたんです。「あ、今だ」と分かって、「どうしたの」って僕の台詞を言えたんです。パスをくれたんですね。うわあ、めっちゃいい役者だなあって思った。これかー、って。

タグ: お客さんに元気になってもらいたい 会話劇研究 野田地図 反応し合う


挑む

___ 
最近の気付きやトレンドを教えてください。
金田一 
なんだろう。あ、最近、TVのCMが怖くてしょうがない。
___ 
TVのCM?
金田一 
歯磨き粉のCMで、あの人たちがどういう風に磨けばいいかやって見せているじゃないですか。何か、やらされている感を強く感じて。そのうち僕もCMを作るなんて話になったらおっそろしいなと思ってしまって。怖くなっちゃった。
___ 
CM以外の普通の映像は?
金田一 
たまに怖くなっちゃうね。この間までクイズ番組に出てたけどさ、そこで出来た知り合いが別の番組に出ていて、それを見ると・・・
___ 
こっちを見ている気がする?
金田一 
次はお前だ、って思ってしまう。俺、まだです!ってなってしまう。最近は嫌な夢も見るし。芝居しているとこうなるのかな。
___ 
作っている人の精神ってきっと芝居に影響するんだろうなと思う。観客は真っ暗な空間で誰かが作ったものを注意深く見ている訳だから、それはもう精神的な存在になっている訳ですよ。演出家の心の動きが作った、曖昧でよく分からない気味の悪い部分はものすごい影響すると思う。それが面白いんだと思う。
金田一 
昨日なんか、もうつくづく俺素人だなあって、超へこんで。顔合わせの時も超緊張したしね。
___ 
なるほどね。
金田一 
これはいかんなと。これは演出家として、自分の事をどうかと思った。悩むんだよなあ。凄い悩む。ブレヒトがなあ・・・ブレヒトの、「革命的な社会的身振り」が、一体なんなんだろうなあと思うね。ロラン・バルトがブレヒトの大ファンで、その評論文がもの凄い的確なんだけど全然分かんない。あと異化効果ね。普通じゃん、みんな異化してるじゃないか。
___ 
いやあ、僕は楽しみですよ。
金田一 
うん。頑張ろう。面白いものを作ろう。でも、この面白さがもっと欲しいんだよ。稽古は難航しております。今はね。

バターナイフ

___ 
今日はですね、お話を伺えたお礼にプレゼントを持って参りました。
金田一 
ありがとう。ACTUS。またいいお店で買うね。cocon烏丸のね。(開ける)おっ、バターナイフ。
___ 
使ってくれますか。
金田一 
全然使う。ありがとうございます。

タグ: プレゼント(食器系)


TOKYO PLAYERS COLLECTION「IN HER THIRTIES」

__ 
今日はどうぞ、よろしくお願いします。永津さんは最近、いかがお過ごしでしょうか。
永津 
最近は「IN HER THIRTIES」の稽古です。一人の女性の30歳から39歳を10人で演じるんです。2チームに分かれるんですが、それぞれ別の俳優が演じるので、年毎に全然違う人なんですよ。でも、同じ一人の女性。しかも今回は俳優ばかりという訳じゃなくてダンサーさんや音楽関係の人、演劇が初めての人もいるんです。
__ 
面白いですよね。実はわたし、去年の「IN HER TWENTIES」を見ておりまして。もしかして、あの続きなのかな。
永津 
私も見ました。面白かったですよね。あの作品は恋愛が中心にあったと思うんですけど、今回は仕事や自分の人生を考える、そんな作品になると思います。実は「麗らか」と「華やか」でストーリーが違うんです。
__ 
えっ、そうなんですか。
永津 
大きな分岐点があって、別の道を選んでいたらどうなっていたのか。そういう面白さもあるので、是非2チームとも見てもらいたいですね。
__ 
意気込みを教えてください。
永津 
この所女性が多い稽古場が続いていたんですが、一人の女性を十人でやるのは初めてで。その中のエピソードも、どこか出演者の人生が反映されているんですね。
__ 
もしかしたら、永津さんの人生も?
永津 
結構、出ているんじゃないかと思います(笑う)。間違いなく、誰かの人生が上演時間にはあって、そのどれかが心には残ると思います。大事に受け止められるような、そんな作品が作れたら嬉しいです。
__ 
とても楽しみです。
Aripe
女性だけの演劇ユニットAripe。当時としては珍しい、食事もできるカフェ公演を積極的に行う。
ブルーシャトル
劇団ひまわりのプロダクション部門「ブルーシャトル」です。俳優・タレントのマネージメントや育成と、舞台のプロデュース公演を手がける会社です。(公式twitterより)
TOKYO PLAYERS COLLECTION「IN HER TWENTIES」
公演時期:2014/3/27~31。会場:in→dependent theatre 2nd。
TOKYO PLAYERS COLLECTION「IN HER THIRTIES」
公演時期:2013/1/31~2/3(大阪)、2013/2/7~2/11(東京)。会場:芸術創造館(大阪)、王子小劇場(東京)。

タグ: 分岐点 IN HER THIRTIES 恋愛至上主義 メタフィクション


あれから

__ 
永津さんがお芝居を始めたのはどんな経緯があったのでしょうか。
永津 
まず、中学の時に演劇部の友達と仲良くなって。それから高校演劇まで続けてました。大学に入ってからは2年ほど辞めていたですが、短大の友達が就職していくのをキッカケに、私も自分の方向性を決めないといけない。そこで劇団ひまわりに入って、今に続いています。
__ 
ありがとうございます。演劇を始めた初期で、転機になった作品があれば教えてください。
永津 
演技集中コースの卒業公演で、「パレード旅団」をやったんです。ダブルキャストでやったんですけど、それが私の中ではいい体験をさせて頂いたなと思います。研究生の最後に一致団結して一つの作品を作る。今となっては有り難い経験だと思うのですが、当時は「それは甘えなんじゃないか」と当時はしていたんです。「全員で力を合わせる」という事が。
__ 
とてもよく分かります。皆で力を合わせる。そう、難しいですよね。
永津 
研究生の時はそれが出来なくて。結構、個人主義というか、そんなスタンスでいたので。
__ 
そうそう、他人に任せるのが苦手で、結局自分でやった方が早い、とかね。
永津 
でもその公演の最後に、「これが全員でやる」って事なんだって実感があって。今も同じ事をしている。あの時に経験しておいて本当に良かったです。

タグ: 他人に任せることの難しさ ターニング・ポイント


「グッド・バイ」

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さて、メイシアタープロデュース SHOW劇場VOL.8「グッド・バイ」。とても面白かったです。
永津 
ありがとうございます。
__ 
永津さんは女性編集者の役でしたね。主人公の作家と不倫関係にありながら、その作家の奥さんとも対話するという微妙な関係が見事でした。あの舞台、もうほぼ全ての役が好きになれなかったです。それは何故かというと、クライマックスになるまで人物の本音が全然分からなくて。特に永津さん演じる「太田静子」がそうでしたね。最終的には作家の子を妊娠するという事で自分のエゴを守るみたいな。
永津 
あの作品については、多分そうなると思います。出来ているかどうかは分からないんですけど。普段隠している見せたくないエゴ、隠している事すら忘れている部分を見せるという稽古をしていたので・・・
__ 
それは凄い稽古ですね。
永津 
辛かったです(笑う)だから好きになれないと言われるのは成功だったかもしれませんね。
__ 
いや、結構な人数が好きになれなかったですね。でも段違いに嫌だったのはあの変な飲み会のシーンですね。全員が全員、嘘でごまかしてきたのに耐え切れない状況のはずなのに、そこへきてさらにごまかそうとしている。それも暗黙の了解で。
永津 
あそこは凄く評判がいいですね(笑う)。
メイシアタープロデュース SHOW劇場VOL.8「グッド・バイ」
公演時期:2014/3/6~9。会場:吹田市文化会館 メイシアター 小ホール。

タグ: 登場人物が好きになれない 本音の価値


バ/ラ/ン/ス

__ 
永津さんにとって、いい演技とは何ですか?
永津 
何やろなあ・・・毎年コロコロ変わるんですけど、最近思うのは、「舞台の上で生きる」ってよく言いますよね。それが出来るのがいい俳優なんだなと。それが一つの目指す所です。その役でいながら、どれだけ素の状態になれるか。それがきっと大事で、稽古場でそれがすぐ出来てしまう人もいるんですよね。すっと、役の身体に入れるのがいい演技者だと思います。
__ 
具体的にはどんな方が?
永津 
そうですね、劇団赤鬼の橋爪末萌里ちゃんが自然体で、それでいてしっかりと周囲も見ていたりするんですよ。
__ 
ご自身が「舞台の上で生きる」にはどんな事が必要なのでしょうか。
永津 
もうちょっと、楽でいる事が大事なのかなと「グッド・バイ」の時に思いました。集中しようとして緊張感が強くなりすぎたり、周囲に敏感になろうとしていたら失敗したり成功したり。その塩梅・バランスを自分で早く見つけたいですね。
劇団赤鬼
1995年に旗揚げ。クチコミを中心に動員を爆発的に伸ばしたことで関西演劇界に一気にその名を知らしめた。 結成後わずか3年目で当初250人の動員を3000人まで伸ばした実績を持ち、2002年冬ツアーではついに8000人を突破。(公式サイトより)

タグ: 俳優の「素」を生かす 役をつかむ 舞台にいる瞬間 自然体


質問 Q本 かよさんから 永津 真奈さんへ

__ 
前回インタビューさせて頂いた、Q本かよさんから質問を頂いてきております。同じ「IN HER THIRTIES」に出演されますよね。質問は「恋人を選ぶ時、重視しているポイントは何ですか?」ちなみにQ本さんは直感を大事にしているそうです。
永津 
何を聞いてんねん(笑う)何やろう。私もフィーリングは大事にしています。でも、直感だけじゃどうにもならないので。難しいんですけど、タイミングが合う人かな。連絡を取って欲しいときとか、バイオリズムとか。

Aripe!

__ 
いつか、どんな演技が出来るようになりたいですか?
永津 
そうですね。私ちょっと声が弱くて。「グッド・バイ」での岡田あがさちゃんみたいにがんがん叫ぶような演技が、例えば一ヶ月のロングランの公演でも出来るようになりたいです。
__ 
今後、一緒に作品を作りたい人や劇団はありますか?
永津 
ナイロン100℃さんが好きなので、いつか出演させて頂ければ嬉しいです。それと、20代の方たちの若い劇団ですね。この間石原正一ショーで共演した渡辺綾子さんのイッパイアンテナ、とか。
__ 
そんな中での永津さん。いつか見たいですね。
永津 
それと、年内か、来年上半期にはAripeのツアーが出来たら良いな
__ 
そう、永津さんはAripeのリーダーなんですよね。実は拝見した事は無いんですが。見たかったです、去年の「人の気も知らないで」。どんな作品なんでしょうか。
永津 
女性三人の会話から始まり、色々と予測できない障害が発生して。お互いを庇いながらも無理が生じてきて・・・横山拓也さんの脚本演出で、ちょっと社会派な感じなんですよね。
__ 
そうなんですね!あの可愛いチラシからは想像出来ない。
永津 
そうですよね(笑う)。
__ 
機会があったら是非参ります。
永津 
Aripeは女性による女性だけの演劇ユニットという事で旗揚げしたんです。当時としては珍しく、カフェやギャラリーなどの劇場にこだわらない場所での公演が出来ないか、という試みをしてきています。時期は分からないんですが、意外なかたちでお目にかけられるかも。
__ 
今から楽しみです。
演劇人、石原正一を参照。
イッパイアンテナ
同志社大学の学生劇団「同志社小劇場」のOBを中心として、2007年11月に旗揚げされた演劇団体。 主な演目はコメディとコント。 劇場を気持ちよく走り抜けるライブ空間にすべく日夜活動している。(公式サイトより)

タグ: ユニークな作品あります 声が出せるように 意外にも・・・


Next!

__ 
今後、どんな感じで攻めていかれますか?女優としても人間としても。
永津 
小劇場に出だしたのは比較的最近の事で、いまは辞めようとか全然思っていなくて。もうちょっと上を目指すように続けたいと思います。
__ 
上を狙うという事ですね。
永津 
そうですね。この歳になると同じ年代の方々が離れていってしまう事も多くなるので、私はもうちょっと若ぶろうかなと思っています。
__ 
永津さんのそういう姿に、勇気付けられると思います。

バルサミコ酢

__ 
今日はですね、お話を伺えたお礼にプレゼントを持ってまいりました。
永津 
わあ、何でしょう。ありがとうございます。
__ 
大したものではないのですが。
永津 
(開ける)あ、オシャレ。
__ 
ワインビネガーです。塩気とコクが強いものです。ドレッシングに良いと思います。
永津 
サラダとかに?楽しみです。ありがとうございます。

タグ: プレゼント(食品・飲料系)


TOKYO PLAYERS COLLECTION「IN HER THIRTIES」

__ 
今日はどうぞ、よろしくお願いします。Q本さんは、最近はどんな感じでしょうか。
Q本 
最近は、ほぼ毎日TOKYO PLAYERS COLLECTIONの稽古です。ダブルキャストで、昼に稽古するチームと夜とに分かれているんですが、私は昼チームです。
__ 
どんな稽古をされているんでしょうか。
Q本 
レトルト内閣の稽古に比べたら、和やかですね。上野さんは、私達の普段のお喋りとかからキャラクターを読み取って台本に活かして下さるので、「人狼」で盛り上がったり、とにかく雑談の多い現場ですね。30代女性を描くために、けっこう真面目に「雑談」しています。
__ 
可能性は感じますか?
Q本 
可能性は感じますね。楽しいです。
__ 
いわゆる、カタカナで言いますね。
Q本 
「ガールズトーク」。
__ 
はっきり言って、私は「ガールズトーク」に未来と可能性を感じた事はほとんどありません。
Q本 
可能性は感じないですか(笑う)。でも、上野さんは好きみたいです。ちゃんと聞いてくれるんですよね。
__ 
なるほど。30代女性のガールズトーク・・・可能性を感じます。
Q本 
20代の頃は、善悪とかの価値観がまわりに左右されるというか、一般論に沿わせながら意見を言うみたいなところがあって、お互いを探り合いながら同調する感じがあったかなと思うけど、30代ともなると、みんなそれぞれに自分の価値観がしっかりあって、だから、ポンと出てくる言葉が妙に深かったり、説得力があります。エキセントリックな意見も出てきて、楽しい稽古場です。私は30代でも前半組なので、勉強になる事ばかりですね。
劇団レトルト内閣
劇団レトルト内閣の舞台はエンターテインメントでありながら「振り切った暴走アート」とも評される。無駄のないストーリー構成に、 エレガンスロックと呼ばれる劇中歌、 B級レビューと銘打つショーシーンが作品を彩る。豊かなセリフ表現や、多彩なキャラクター、唐突なナンセンスギャグ、めまぐるしいほどにスピーディーな展開も近年の作品の特徴。華やかなのにダーク、B級なのに耽美という独自路線を開拓し続ける。(公式サイトより)
TOKYO PLAYERS COLLECTION「IN HER THIRTIES」
公演時期:2014/3/27~31。会場:in→dependent theatre 2nd。

タグ: キャスティングについて インタビュー取材による作品づくり


浮き足だっていられない

__ 
TOKYO PLAYERS COLLECTION「IN HER THIRTIES」どんな作品になるでしょうか。
Q本 
女の30代って、結構、人間として分岐の時代だと思うんですよ。最大の分岐は子供を産むかどうか。うかうかと浮き足だってもいられないんですよね。地に足を付けて、一つ一つ決めていかないといけない年代だと思うんです。どちらの道に行っても、力強く自己肯定出来るようでありたい。紆余曲折がありながらも40代を迎える。この作品は一人の女性の30歳から40歳の姿を、一年につき一人の女性が演じるんです。芝居の最後、10年後の彼女の姿を見たとき、私も頑張ろうと思ってもらいたいです。
__ 
なるほど。
Q本 
あとは、今の時代、社会における女性の立ち位置ってすごく複雑で、「女って大変だな」と今回の作品に関わって改めて思ったので、そういうことをちょっと投げかけたいっていうのはあるかもしれないですね。
__ 
女には女の大変さがある、と。

タグ: 分岐点


わたしと劇団レトルト内閣

__ 
Q本さんが演劇を始めたのはどんな経緯があったのでしょうか。
Q本 
去年のレトルト内閣の「倦怠アバンチュール」のオーディションに突然応募したのが最初です。そこまでの経緯を説明すると、ゲキシネってありますよね。
__ 
ありますね。
Q本 
母が宝塚が好きで、当時はトップスターが天海祐希さんだったんです。天海さんが出演された「薔薇とサムライ」のゲキシネを見たらすっごい面白くて。「そうだ、私って昔ガラスの仮面が好きで演劇部に入りたかったじゃないか」と思い出して。もしかして大阪なら演劇もあるんじゃないか、都会だし、と思って「大阪 小劇場」で検索したらレトルト内閣が結構上に来てて。
__ 
そうですよね、強力なSEO対策してますよね。
Q本 
そうなんですよ。めっちゃしてるんですよ。検索の上位にありますよね。「ここなら大丈夫かも」、って思って。
__ 
警戒心があった?
Q本 
演劇は観たことないけれど、一歩間違えたら変なところに引っかかってしまうんじゃないか。なるべく大丈夫そうだなというところを選ぼうと。その時はちょうど、「猿とドレス」をやってて。ABCホールはキレイそうだし、安心して見に行ったらもの凄く面白くて。演劇に対するイメージが変わりました。
__ 
とりわけカッコいい作品でしたね、「猿とドレス」。
Q本 
その次の「金色夜叉オルタナティブ」も観て、それも面白くて。しばらく後に劇団のtwitterで出演者オーディションを知って、「倦怠アヴァンチュール」に出演した後、「劇団に入りたいです」とお願いしたら入れてもらえました。
__ 
大阪でも屈指の、丁寧で細かくこだわる作品を作りますよね。責任意識を感じるんですよね。それが悪い方向に働く場合もあるけど、独特の緊張感がある。
Q本 
社会人だからかな?ビジネスライクなところがあるかもしれないなってちょっと思います。いい意味で。
レトルト内閣第20回公演「倦怠アヴァンチュール」
公演時期:2013/2/1~3。会場:HEP HALL。
劇団レトルト内閣18回 10周年記念公演第二弾「猿とドレス」
公演時期:2011/9/16~18。会場:ABCホール。
劇団レトルト内閣19回公演「金色夜叉オルタナティブ」
公演時期:2012/6/15~17。会場:HEP HALL。

タグ: それを揺らしてはいけない レトルト内閣のウワサ


「あいつは元々、将来を嘱望された選手だったんだ」

Q本 
私、体育会系だったんですよ。石川県の能登半島生まれなんですけど、そこはソフトテニスが盛んで。小学校3年生から始めて、中学では全国大会で優勝したんです。
__ 
ええっ!
Q本 
インターハイは3位でした。国体も3位、ジュニアオリンピックも3位。・・・3位ばっかりで言ってて情けないですけど(笑う)一応大学までずっとやってたんです。
__ 
ええ。
Q本 
文化的なものに縁が持てないまま30まで来てしまい、突然演劇を始めました。
__ 
そんな、将来を嘱望されたテニス選手が。得意な技術はなんでしたか。
Q本 
言っても軟式なので、硬式とは違って試合時間も短いし、身体能力よりも駆け引きで勝てちゃったりしたんですよ、当時は。今はちょっと違うんですけど。私は、その、「駆け引き」がわりと得意だった気がしますね。
__ 
相手の性格を観て、構成するという事ですね。
Q本 
そうですね、この子はパッと見気が強いけど、大事な場面では攻めてこられないだろうな、とか。配球の中で性格を見つつ、ゲーム序盤では大人しくしておいて、競ってきたら攻めようみたいな感じで作戦を立てるのが好きでした。
__ 
そういう人とお話するのはさすがに初めてですね。
Q本 
演劇とは関係ないことを、調子に乗って喋ってしまいました、スイマセン(笑う)

タグ: 調子のってた マイブーム


質問 大崎 けんじさんから Q本 かよさんへ

__ 
前回インタビューさせて頂いた、イッパイアンテナの大崎さんからです。
Q本 
あっ、私、イッパイアンテナ好きですよ。「オール」しか見てないんですけど。
__ 
あれは面白かったですよね。
Q本 
面白かったですね。それと、役者さんが子供鉅人に出てるじゃないですか。
__ 
そう、街頭劇の・・・
Q本 
「コノハナアドベンチャー2」
__ 
あれはイッパイアンテナの役者が数多く出てましたね。その、イッパイアンテナの大崎さんからの質問です。自分にとってベストな朝ご飯は何ですか?
Q本 
コストコの「ディナーロール」っていうコーンが入ってるパンがあるんですけど、それをどっさり冷凍しておいて、2個ずつチンして食べます。それと、牛乳で溶かした青汁。
__ 
なるほど。ちなみに大崎さんのベストな朝食はガチガチの和食らしいです。ご飯に味噌汁、卵、鮭、ノリ・・・。
Q本 
ああ、誰かが作ってくれるならそれが一番いいですね。

タグ: 朝食についての話題