浮き足だっていられない

__ 
TOKYO PLAYERS COLLECTION「IN HER THIRTIES」どんな作品になるでしょうか。
Q本 
女の30代って、結構、人間として分岐の時代だと思うんですよ。最大の分岐は子供を産むかどうか。うかうかと浮き足だってもいられないんですよね。地に足を付けて、一つ一つ決めていかないといけない年代だと思うんです。どちらの道に行っても、力強く自己肯定出来るようでありたい。紆余曲折がありながらも40代を迎える。この作品は一人の女性の30歳から40歳の姿を、一年につき一人の女性が演じるんです。芝居の最後、10年後の彼女の姿を見たとき、私も頑張ろうと思ってもらいたいです。
__ 
なるほど。
Q本 
あとは、今の時代、社会における女性の立ち位置ってすごく複雑で、「女って大変だな」と今回の作品に関わって改めて思ったので、そういうことをちょっと投げかけたいっていうのはあるかもしれないですね。
__ 
女には女の大変さがある、と。

タグ: 分岐点


わたしと劇団レトルト内閣

__ 
Q本さんが演劇を始めたのはどんな経緯があったのでしょうか。
Q本 
去年のレトルト内閣の「倦怠アバンチュール」のオーディションに突然応募したのが最初です。そこまでの経緯を説明すると、ゲキシネってありますよね。
__ 
ありますね。
Q本 
母が宝塚が好きで、当時はトップスターが天海祐希さんだったんです。天海さんが出演された「薔薇とサムライ」のゲキシネを見たらすっごい面白くて。「そうだ、私って昔ガラスの仮面が好きで演劇部に入りたかったじゃないか」と思い出して。もしかして大阪なら演劇もあるんじゃないか、都会だし、と思って「大阪 小劇場」で検索したらレトルト内閣が結構上に来てて。
__ 
そうですよね、強力なSEO対策してますよね。
Q本 
そうなんですよ。めっちゃしてるんですよ。検索の上位にありますよね。「ここなら大丈夫かも」、って思って。
__ 
警戒心があった?
Q本 
演劇は観たことないけれど、一歩間違えたら変なところに引っかかってしまうんじゃないか。なるべく大丈夫そうだなというところを選ぼうと。その時はちょうど、「猿とドレス」をやってて。ABCホールはキレイそうだし、安心して見に行ったらもの凄く面白くて。演劇に対するイメージが変わりました。
__ 
とりわけカッコいい作品でしたね、「猿とドレス」。
Q本 
その次の「金色夜叉オルタナティブ」も観て、それも面白くて。しばらく後に劇団のtwitterで出演者オーディションを知って、「倦怠アヴァンチュール」に出演した後、「劇団に入りたいです」とお願いしたら入れてもらえました。
__ 
大阪でも屈指の、丁寧で細かくこだわる作品を作りますよね。責任意識を感じるんですよね。それが悪い方向に働く場合もあるけど、独特の緊張感がある。
Q本 
社会人だからかな?ビジネスライクなところがあるかもしれないなってちょっと思います。いい意味で。
レトルト内閣第20回公演「倦怠アヴァンチュール」
公演時期:2013/2/1~3。会場:HEP HALL。
劇団レトルト内閣18回 10周年記念公演第二弾「猿とドレス」
公演時期:2011/9/16~18。会場:ABCホール。
劇団レトルト内閣19回公演「金色夜叉オルタナティブ」
公演時期:2012/6/15~17。会場:HEP HALL。

タグ: それを揺らしてはいけない レトルト内閣のウワサ


「あいつは元々、将来を嘱望された選手だったんだ」

Q本 
私、体育会系だったんですよ。石川県の能登半島生まれなんですけど、そこはソフトテニスが盛んで。小学校3年生から始めて、中学では全国大会で優勝したんです。
__ 
ええっ!
Q本 
インターハイは3位でした。国体も3位、ジュニアオリンピックも3位。・・・3位ばっかりで言ってて情けないですけど(笑う)一応大学までずっとやってたんです。
__ 
ええ。
Q本 
文化的なものに縁が持てないまま30まで来てしまい、突然演劇を始めました。
__ 
そんな、将来を嘱望されたテニス選手が。得意な技術はなんでしたか。
Q本 
言っても軟式なので、硬式とは違って試合時間も短いし、身体能力よりも駆け引きで勝てちゃったりしたんですよ、当時は。今はちょっと違うんですけど。私は、その、「駆け引き」がわりと得意だった気がしますね。
__ 
相手の性格を観て、構成するという事ですね。
Q本 
そうですね、この子はパッと見気が強いけど、大事な場面では攻めてこられないだろうな、とか。配球の中で性格を見つつ、ゲーム序盤では大人しくしておいて、競ってきたら攻めようみたいな感じで作戦を立てるのが好きでした。
__ 
そういう人とお話するのはさすがに初めてですね。
Q本 
演劇とは関係ないことを、調子に乗って喋ってしまいました、スイマセン(笑う)

タグ: 調子のってた マイブーム


質問 大崎 けんじさんから Q本 かよさんへ

__ 
前回インタビューさせて頂いた、イッパイアンテナの大崎さんからです。
Q本 
あっ、私、イッパイアンテナ好きですよ。「オール」しか見てないんですけど。
__ 
あれは面白かったですよね。
Q本 
面白かったですね。それと、役者さんが子供鉅人に出てるじゃないですか。
__ 
そう、街頭劇の・・・
Q本 
「コノハナアドベンチャー2」
__ 
あれはイッパイアンテナの役者が数多く出てましたね。その、イッパイアンテナの大崎さんからの質問です。自分にとってベストな朝ご飯は何ですか?
Q本 
コストコの「ディナーロール」っていうコーンが入ってるパンがあるんですけど、それをどっさり冷凍しておいて、2個ずつチンして食べます。それと、牛乳で溶かした青汁。
__ 
なるほど。ちなみに大崎さんのベストな朝食はガチガチの和食らしいです。ご飯に味噌汁、卵、鮭、ノリ・・・。
Q本 
ああ、誰かが作ってくれるならそれが一番いいですね。

タグ: 朝食についての話題


デ・フォ・ル・メ

__ 
Q本さんにとって、素敵な演技ってなんですか?
Q本 
テクニックのある人に憧れます。私、憧れの役者は福田恵ですって言ってるんですけど。
__ 
なるほど。
Q本 
演出のオーダーに、ぽんと答えられる。そういう引き出しの多さが凄いんですよね。「芝居上手いな」っていう感じが好きみたいです。
__ 
ご自身がそうなるためには何が必要だと思いますか?
Q本 
基本的な事ですけど、発声ですね。声が小さいと絶望的だなと思っていて。それと・・・人間関係を記号化して理解して、それにリアリティを付加して、アウトプットする力・・・?観察力かなあ。あとは、デフォルメのバランス感覚。
__ 
デフォルメのバランス感覚・・・
Q本 
レトルト内閣に入って、そのまんまリアルにするんじゃなくて、お客さんに伝えないといけないんだってことを教わって、それってどこかを強調するってことかなと思うんですけど。その時の、バランス感覚。強調しすぎるとダサいししらけるけど、ちゃんと伝えないといけない。
__ 
そこはトレーニングするのが難しい技術ですね。そこに自分から行けたら凄いですよね。
Q本 
カッコいいなと思いますよね。
__ 
思い通りの演技じゃなくて、色んなところの兼ね合いを考えていないと行けないんでしょうね。
Q本 
あとは、お客さんの空気を感じながら舞台に立っている人はカッコいいですよね。そう思ったのは、「ゴシップ」で共演させていただいたデス電所の丸山さん。みたいになりたいです。ナチュラルな・・・
__ 
ナチュラルな人気者みたいに?
Q本 
でも、おこがましいんで・・・(笑う)。

タグ: 観客との関係性


3つの十年

__ 
いつか、どんな演技が出来るようになりたいですか?
Q本 
ナチュラルな人気者に(笑う)。でも、やっぱり、基礎を押さえたいというのはあります。テニスをやってた時に、「センスはあるのに、基礎技術がなくて頭打ちだな」という選手を何人も見てきたので。感覚だけに頼らず、まず、体を作るところからですね。いまはそれが課題です。
__ 
いやいや国体三位になった人が体作りからとは・・・
Q本 
いやいや10年掛かって、筋肉を落としちゃいました。華奢なほうがモテるかと思って(笑う)。
__ 
軟式テニスでインターハイにまで行った、洗練された鍛えられし筋肉が落ちてしまうものなのですか。
Q本 
落ちますね。年を取ると。大学4年から何もやってないので。
__ 
残念と言っていいですね。
Q本 
筋肉って大事だなと今は思いますね。
__ 
今は、駆け引きの能力だけが残っていると。
Q本 
どうでしょうか。試す場がないので。
__ 
寝る前にイメトレとかはしないんですか?毎晩、コートのラインだけの空間で対戦相手と・・・
Q本 
しないですね(笑う)。

タグ: 『モテ』 いつか、こんな演技が出来たら


東に

__ 
今後、どんな感じで攻めていかれますか?
Q本 
私、6月に東京に引っ越すんですよ。レトルト内閣は辞めたくないので、公演期間だけは大阪に戻ってこようかなという感じなんですけど。でも、東京に行くんだし、せっかくだから向こうの舞台にも出てみたいんですよね。オーディションを受けていきたいですね。
__ 
たとえば、どんな劇団に出演したいなどはありますか?
Q本 
FUKAIPRODUCE羽衣さん。一度見に行って、とても面白かったので。
__ 
なるほど。面白いですよね。

タグ: どんな手段でもいいから続ける 引っ越し


レモンとネーブルのドライフルーツ

__ 
今日はですね、お話を伺えたお礼にプレゼントがございます。
Q本 
あら。知ってますよ。プレゼントが貰えるよって。
__ 
しかし言うほど大したものではないので、あまり期待はされずに。どうぞ。
Q本 
(開ける)あ、めっちゃおいしそうじゃないですか。
__ 
レモンとネーブルのドライフルーツです。

タグ: プレゼント(食品・飲料系)


イッパイアンテナ16th session「オール」/夜の共犯者

__ 
イッパイアンテナ「オール」が終わりましたね。大変面白かったです。今回はシチュエーションコメディではなかったですね。ある町の夜を舞台に、徹夜する6人の若者の旅立ちが描かれる。常々思っていたんですが、イッパイアンテナの作品は「自分探しが終わる旅」なんじゃないかと思っていて。例えば落語家が、虚勢を捨てて裸にコートだけの格好でニューヨークに行ったり、友人の父親を殺した若者が、罪を認めて許されたり。
大崎 
そうですか。
__ 
夜を抜け出して解放された彼らが、明日以降もきっと生きていてくれるんだろうというような希望があるんですよね。大崎さん個人としてはどんな公演でしたか。
大崎 
まず、劇団員だけで公演をしようと考えて。最初は野球部の話にしようと思ってたんですよ。野球部のメンバーが夜にファミレスで、抜けたメンバーの話をするという話。そういう話を、3チームの二人組でやろうと。そこから、自分の好きな題材を詰め込もうという事も加わって。まあ具体的に並べると落語・歴史・ゲーム、それぞれの二人組に取り組ませたら、ああいうカタチになりました。
__ 
何故、夜なのでしょうか。
大崎 
夜中を通して起きてるのって面白いじゃないですか。あの感覚を何とか舞台に立ち上げたいなと。
__ 
なるほど。徹夜は確かにテンションが上がりますからね。ところで、大崎さんが今までにした徹夜の中でもっともテンションが上がったのは?
大崎 
覚えてないですね(笑う)でも、初めて徹夜したのは覚えてます。高校2年の時に友達と一緒に焼津の海で朝まで騒いでました。何で朝までやってたんだろう?海に行こうぜという話になって、焚き火して、気付いたら朝になってて。その時に撮った写真は、今回の芝居にこっそり使いました。
__ 
徹夜の何が好きですか?
大崎 
何か色んな事が許せそうな気がするんです。心が開くというか。夜特有の自由さってあると思うんですよ。昼は何でもが明るみに出されてしまうから、装備が必要になる。いろいろ覆い隠してくれる夜にいると、自分も夜の共犯者のような気分になってくる。ハイになっているその高ぶりも、眠りに誘われるローさも舞台に上げたいなあと。
__ 
眠さがだんだんと元気に変わるみたいな。そして、何だか気持ち悪い。
大崎 
寝たら全部ゼロになって再スタートですね。
__ 
夜の空気感を舞台上にあげて、どう感じてもらいたいですか?
大崎 
オールしている人たちを面白がってもらえればそれに越したことはないですね。楽しい事は夜にこそ詰まっているんじゃないかと、僕らなりに仮説を立てて作りました。
__ 
楽しかったですよ。後半、朝になるにつれてどんどんテンションが変になっていく彼ら。塾講師・浪人生ペアは最後、ハイになって訳わからん事してましたよね。偶然拾った大金を交番に届ける勇気がなくて、道を急ぐマイケルジャクソンの隠し子にレスラーのふりをして渡そうとしたり。みんな徹夜してたから、一時的に常識が通用しなかったんでしょうね。
大崎 
人間、追いつめられたら何でも出来るっていう可笑しさは好きです。
イッパイアンテナ16th session「オール」
公演時期:2014/2/20~24。会場:芸術創造館。

タグ: 徹夜


二つの意味で透明なモノローグ

__ 
異彩を放っていたシーンがありましたね。渡辺さんの、最後に落語という形のモノローグ。そこだけが具体的にはシチュエーションという訳じゃなかったなと。
大崎 
クールキャッツ高杉が演じた落語家も、劇中、ラジオで落語を口演するんですよ。そのシーンは舞台上で演じられるんですが、だんだんとモノローグへと変わっていく。ラジオはラジオで演じられているんですが二重になっているんですね。そんな彼と一晩一緒にいたインタビュアーの女の子にも、その演じ方が移ってしまう。マイケルジャクソンの隠し子で、本当はキャビンアテンダントの彼女は、普段本音はあまり口に出していなくて。それが落語っていうカタチで、飛行機の客席に向かって自分の事を喋ってしまう。その客席から見ていた一人が近づいてくる。彼は初恋の女の人をようやく見付けたんですね。彼女は彼女で、ようやく自分の事をずっと見てくれていた人に会えたって感じで。
__ 
なるほど。
大崎 
発見してもらう事で面白い物に出会えた。ちゃんと物事を見てる人間はちゃんと他の物からも見てもらえると思います。

タグ: 落語 本音の価値


質問 鄒 樹菁さんから 大崎 けんじさんへ

__ 
前回インタビューさせていただいた、ツォウさんからです。
大崎 
おお!知り合いです。
__ 
ジャンケンのグー・チョキ・パー。どれが一番好きですか?
大崎 
グーです。勝った時、一番気持ちいいじゃないですか。

ポジション

__ 
今回、クールキャッツ高杉さんは最終的に裸にコート一枚という格好になりますね。
大崎 
あれは劇中でプレイされていた「ポポロクロイス物語」の主人公の格好なんですよ。緑コートに金髪。
__ 
あ、そういえば。
大崎 
山本・村松演じる幼なじみは、劇中ずっと部屋の中でゲームしているんですけど、最終的に他の登場人物全員がポポロクロイスのキャラと同じ服装になります。それは本人たちも自覚していなくて、お客さんしか分からない。そういうおいしいポジションをお客さんに味わってほしいと思ってます。例えば「男はつらいよ」では、渥美清の本当に辛い顔は妹の桜しか知らないのに、見てる人は知る立場にいる。寅さんは、東京じゃ絶対見せないような格好良い表情で旅をしていて、彼が関わった誰かが彼の行動の余波で涙を流したりすることもある。すべてを見られるポジションを観客に提供するのが大事なんだろうと思っています。それと同時にまあ、いろいろと好きに想像してもらって。

退屈な時代の歩き方

__ 
いつか、どんな演劇を作りたいですか?
大崎 
お客さんが劇場出たあともしばらく退屈しないような、、、普段の生活が面白くなってしまうぐらい。一年くらい前に、「暇と退屈の倫理学」という、國分功一郎さんという哲学者の方が書いた本を読んでそれがすごく面白かったんですけど。人はいかにして退屈とつきあっていくのかを考えてみるという。
__ 
暇を有意義に過ごす方法という事でしょうか?
大崎 
その本には解決策は書いてないんです。それぞれ全てのケースが個別で特殊な問題だから、答えなんて出しようがない。でも、退屈ってのはなかなか恐ろしいものだという仮説があって。僕の芝居に出てくる人々は基本的に退屈しているんですよね。その退屈からどう抜け出していいか分からない。退屈な生活が普通の状態だと思いこんで生きている人たち。でももっと楽しく生きられるような状況が作れるんじゃないか。自分の力だけじゃなく、他人の力も借りたりして。見方をちょっと変えるだけで人生を楽しく生きられるかもしれない。楽しく退屈さと付き合う方法があるはずだ。そこに対しては、まだまだ掘り下げたいと思ってます。ヨーロッパ企画さんも、そういうところを見ているんじゃないかなって、作品見ると思ったりします。
__ 
なるほど。
大崎 
パッと見騒いでいるだけのように見えて、その先の希望を見据えているんじゃないか。その上で舞台上でシュールな事が起きても「なんかいいな」ってなっちゃいますね。
__ 
大崎さんにとっては、人生を楽しく生きる事がテーマなんですか。
大崎 
そうですね。それが、逞しく生きていく事なんじゃないかと思います。もののけ姫で、「曇りなき眼で見据えて生きよ」って台詞があるんですけど、なんか心に留まってますね。なかなか自由に生きてくってのは難しくて。ものを見るときにバイアスが掛かったり、思考がどうしても自分を慰める方向に向かったり。それを振り切って楽しくね。
__ 
自分は捉われていると自覚する。
大崎 
なるべく忘れないようにしたいですねえ。ちゃんと物事を見ようってのは、大人にだなという事でもあるし、子供だなという事でもあるんです。それは、「オール」で書きながらも考えてました。
__ 
実存的な、リアルな生き方。それは確かに逞しい生き方ですね。ただ、人によってはマッチョな考え方だととられるかもしれない。
大崎 
いやあ、楽しく生きていくってのはどこかしらマッチョなんじゃないかなあ。言い方変えれば、楽しく生きることとか、自分の好きなことにたいしてマッチョな人はほんとにイキイキしてると思うし、僕はそういう人を素敵だと思う。子供って遊ぶことに対してマッチョだと思いますし。ただ、こだわりというか好き嫌いというか、善悪というか、意志をはっきりすると損することもあるのが世間ですから。こだわりを持ったまま楽しい方向にするっと抜けれるのが逆にストイックでいいんじゃないですか。マッチョマッチョ言ってますね。マッチョってなんでしたっけ?
ヨーロッパ企画
98年、同志社大学演劇サークル「同志社小劇場」内において上田、諏訪、永野によりユニット結成。00年、独立。「劇団」の枠にとらわれない活動方針で、京都を拠点に全国でフットワーク軽く活動中。(公式サイトより)

タグ: 知識を付けよう 下らなさへの礼賛 正体不明のエネルギー


明日から

__ 
次は、どんな芝居を。
大崎 
次のザゴーズのイベントにイッパイアンテナで出す作品が、次の作品の雛形になるかもしれません。
__ 
今後、どんな感じで攻めていかれますか?
大崎 
ひとまず、目の前の事をしっかりやっっていきます。ザゴーズのイベント、Hauptbahnhofの演出助手。それが終わってみないと、次の事はあんまり考えられない気がします。何せ、前回の公演に全てを突ぎ込みましたから。こっちにいったら、面白いかなと思いつつ進んでいます。
__ 
もったいない事に、全てを選びとる事はできませんからね。
大崎 
突拍子もない事を始めるかもしれませんね。

BEAMSのハンカチ

__ 
今日はですね、お話を伺えたお礼にプレゼントを持って参りました。
大崎 
ありがとうございます。これ、BEAMSじゃないですか。
__ 
いや、大したものじゃないですけどね。
大崎 
(開ける)これは、実用的ですね。僕にBEAMSか。ちょっと意外な。でも嬉しいです。
__ 
何となく、柄は「オール」を意識しました。何となくですが。

タグ: プレゼント(衣服・布小物系)


あの時代の事と、こないだの公演の事

__ 
今日はどうぞ、よろしくお願いします。最近は大崎さんはどんな感じでしょうか。
大崎 
4月4日にザゴーズ(悪い芝居)のイベントがあるので、イッパイアンテナで出ます。それと、金田一央紀さんのHauptbahnhofの演出助手をやっています。
__ 
演劇以外では、どんな感じですか?
大崎 
最近、パトレイバーにハマってますね。あとはM_Produceのリーディング公演を見ました。
__ 
私も見ました。面白かったですね。
大崎 
面白かったですよね。あの時代の土田さんとか花田さんの戯曲の読後感に、しばらく出会ってないなあと、ふと思ったりして。
__ 
そうそう、そういう感触でしたね。
大崎 
あの雰囲気や気分を京都っぽいと言うのかなと思いましたね。小さな声で「ちょっとここで立ち止まって感じてみない?」みたいなのが聞こえる。切なかったけど、楽しかったです。懐かしかったり寂しかったりな空気感で。好きですね。
イッパイアンテナ
同志社大学の学生劇団「同志社小劇場」のOBを中心に、2007年に旗揚げしたコメディ集団。京都を中心に活動中。 宇宙船や野球部の部室など、作品特有の空間を忠実に建て込んだ作品、また町家や銭湯、小学校など既存の空間を使った作品、主にはこの2種類の空間使いが特徴。メンバーの外部での活動も活発に行い、より自立した集団を目指し勢力的に活動を続けている。劇団の脚本・演出家、大?けんじ以外の役者による作・演出作品の上演企画「イッパイアンテナジャック」も不定期で開催。(公式サイトより)
ザゴーズPresents SHITAGOKORO vol.1
公演時期:2014/4/4。会場:二条 公○食堂。
Hauptbahnhof
Hauptbahhof(ハウプトバンホフ)は、金田一央紀によって2010年末に結成されたパフォーマンス団体です。読みにくいのと書きにくいので、「Hbf」と呼んでいただいてもかまいません。Hauptbahnhofはドイツ語で「中央駅」という意味。見知らぬ町にやってきても「中央駅」にとりあえず行けば町の大まかな形は見えてきます。そんな駅のような存在が演劇にもあっていい。演劇といってもどんなものを見ていいのかわかんないという人たち、演劇とは全く縁のないところにいた人たちや、これまでもこれからも演劇に携わっていく人たちにとって、とりあえず集まって自分の位置を確認したり、自分の活動の拠点にしたりする場所を作ろう、という気概で設立されました。(公式サイトより)

タグ: 空気感を大切にした 銭湯の話題


あかりのなかへ

___ 
今日はどうぞ、よろしくお願いします。最近はツォウさんはどんな感じでしょうか。
ツォウ 
最近は、照明会社の契約社員として働きつつ、劇団の照明として活動していますね。
___ 
あ、そうなんですね。
ツォウ 
実は会社では演劇の照明はあまりやらないんですけどね。でも、会社で得た経験を劇団にフィードバックする事が出来たら、またその逆も出来たらと思います。
___ 
仕事で照明をやるって、きっと相当好きなんだろうなと思うんですよ。どういう経緯があるのでしょうか。
ツォウ 
高校で和太鼓の部活に入ってたんですよ。その最後のステージで、僕がアドリブで動いちゃった時にですね、照明の方が光を当ててくれたんです。それが嬉しくて、照明って凄いなと。学びたくなって造形大に入って。ドキドキぼーいずに入ったのがキッカケですね。新潟でデビュー公演をしたいと。照明もやってくれないかとも言われて。それが5年前ですね。
ドキドキぼーいず
2013年、代表である本間広大の学生卒業を機に再旗揚げ。京都を拠点に活動する若手演劇チーム。虚構性の強い演劇を目指し、『リアル過ぎる嘘っぱち』の創作に挑んでいる。生み出されていく衝撃を、時に優しく、時に激しく、作品として観客に提示することで、人間の本質を描き出す。いつまでも青臭い、カワイイ奴らでいたい。(公式サイトより)

タグ: フィードバック 外部活動を持ち帰る


空間があって、灯体があって

___ 
さて、今回のドキドキぼーいずの「だらしない獣」。面白かったです。ツォウさんとしてはどんな感触でしたか。
ツォウ 
現代人が語る昔話として、本間がうんうん考えながら。京都演劇フェスティバルに参加して、奨励賞をもらったんですよ。「空間の使い方が巧かったね」と色んな人に言ってもらいました。照明としては、やっぱり他の団体さんとの兼ね合いがあるので、その点ではなるべく無難な照明プランだけど、スタイリッシュになるようにしました。
___ 
というと。
ツォウ 
舞台上にはセットとして脚立があるんですが、照明も舞台上に置いたんです。前に上演された団体さんの撤収を待ってセットするためあまり時間は無かったんですが、それでも考えてきた絵が出来るように。シュートする時間がないので、もう勘と経験で。
ドキドキぼーいずの恋煩い#03「だらしない獣」
公演時期:2014/2/15。会場:京都府立文化芸術会館。

月の光ってこんなに明るかったんだ

___ 
ツォウさんがものを美しいと思うのは、例えばどんな時ですか?
ツォウ 
景色を見た時とかですね。沸点が低いのか、ちょっと高いところに上って景色を眺めると「美しい」と感じますね。それと、夕日が好きなんです。照明の勉強がてら、この光はどうすれば作れるのか考えたり。それと月光が好きですね。
___ 
月の明かりはいいですよね。あれはとても明るいと感じるんですよね。
ツォウ 
そうですね、街灯の下にいると分かんないんですけど、田舎の方にいくともの凄く濃い影が出るんですよね。明るすぎて。月明かりを照明で作るというのが夢です。なかなか難しいところなんですけど。
___ 
あれは月という衛星に太陽光が当たってるだけなのになぜあんなにも明るいのか。
ツォウ 
太陽光、凄いですよね。

タグ: 月についての話題


___ 
景色を見ると美しいと感じる?
ツォウ 
スペインのサグラダ・ファミリアの、今出来ている天辺に上った時は、本当に凄いなと。
___ 
景色を美しいと感じさせる、共通の美意識にちょっと興味があって。たぶん、私もサグラダ・ファミリアに行ったら同じような美を感じるんじゃないかと思うんです。ある程度までは。でも、その人にしか感じ得ない部分が出てくるんだろうと。演劇において照明家って、一枚一枚の絵に対しての美意識を最も求められるポジションなんじゃないかと思うんですよ。
ツォウ 
そうなんですよね。オリジナリティに関してはもっと見出していきたいと思っています。プランする時にも、必要性から始めているところがありますし。
___ 
必要な明かり。
ツォウ 
これは先輩から伺ったんですけど、「役者の顔を見せるのにはシーリングを使えばいいけど、本当にそこで役者の顔を見せるべきなのか?そこまで考えてからシーリングを作ればいいじゃないか」。
___ 
なるほど。
ツォウ 
前回の「浮いちゃった☆」という公演、ちゃんとした地明かりを作らなかったんですよ。夜の町という指定を受けていたので。まあ、舞台写真と映像の方には暗いと言われてしまったんですけど。でも、人間の目って凄いですよね。暗くても見えて、記憶には残る。そんな仕事にはなったと思います。次の作品のタイトルが「闇」で、果たして僕の仕事がどれだけあるかというところなんですけど、闇だからこそ照明の仕事になるんじゃないかと思ってるんですよ。暗い、見えていない部分を意識したいですね。明るい部分だけじゃないんですね、照明って。そこは最近、プランをする中で考えている事ですね。

タグ: 照明・光