底上げをしよう

__ 
今後、どんな感じで攻めていかれますか?
丸山 
壱劇屋の今後の予定がどんどん決まってきて。壱劇屋の芝居に、僕もぼつぼつ慣れてきている状態でして。お客さんに、僕の個性が届くように作っていきたいですね。壱劇屋の認知度というと大熊と竹村でしょ?みたいな状態だと思うんですよ。彼らだけじゃない、僕や、小刀や河原などの新人組もいる。彼らのスキルにも見せられるんだぞと。もちろん僕もその中で埋もれるつもりはないし。そういう風に、レベルアップが出来ればなと。そうなれば周りの評価も上がるし、入ってくる仕事も変わる、と。
__ 
素晴らしい。
丸山 
まずは欲張らずに、そういう底上げをしたいですね。いま、転換期にはあると思います。ベースは変わらないと思うんですけど。大熊さんのイメージを全員が現場で演出して、僕ら役者が120%の力で演じるという。
__ 
それを短い期間でやらないといけないと。しかし、しんどそうですね。
丸山 
それは、めちゃくちゃしんどいのは間違いないんですけど、しんどくなっても険悪にはならない。「うわあしんどいぜー」って楽しんでしまえる。
__ 
そこですよね。
丸山 
苦しみに対して共有が出来るので、けしてへこたれないし。全員で作らないと出来ない構造の芝居なので。自分だけがしんどいとか弱音を吐いてたら全体が終わっちゃうんですよね。
__ 
そこは壱劇屋動画日記からも伝わりますね。

タグ: 今後の攻め方


バンテリン(クリーム)

__ 
今日はですね、お話を伺えたお礼にプレゼントがございます。
丸山 
ありがとうございます。
__ 
どうぞ。
丸山 
(開ける)バンテリンですね。
__ 
辛い時に使っていただければと思います。

タグ: プレゼント(医療・薬品系) プレゼント(壱劇屋・LumiereDangeon)


劇団壱劇屋 第22回公演『Lumiere Dungeon』

__ 
今日はどうぞ、よろしくお願い致します。最近、竹村さんはどんな感じでしょうか。
竹村 
忙しいですね、一昨年から休み無く動いているので。ちょっとずつ充実してきていますが。今日はムーンビームマシーンの稽古です。今回は殺陣があるらしいですね。
__ 
なるほど。壱劇屋以外にも客演が多いですよね。そして、壱劇屋次回公演の「Lumiere Dungeon」。現在はどんな感じでしょうか。
竹村 
今回、実際の1100人収容の大ホールを使わせてもらって稽古しています。その全て活用をし、劇場のスタッフさんにも協力頂いた演出もあるんです。今回は協賛ですので、イベントでしか使えない機材もお借り出来てしまうんです。楽しんでもらえたら嬉しいですね。
__ 
楽しみです。頑張って下さい。
壱劇屋
2005年、磯島高校の演劇部全国出場メンバーで結成。2008年より大阪と京都の狭間、枚方を拠点に本格的な活動を開始。主な稽古場は淀川河川敷公園で、気候や時間帯をとわず練習する。マイムパフォーマンスを芝居に混ぜ込み、個性的な役者陣による笑いを誘う演技にド派手な照明と大音量の音響と合わせ、独自のパフォーマンス型の演劇を行う。イベントではパントマイムやコントをしたり、FMラジオにてラジオドラマ番組を製作するなど、幅広く活動している。(公式サイトより)
劇団壱劇屋 第22回公演『Lumiere Dungeon』
公演時期:2014/1/22~24。会場:門真市民文化会館 ルミエールホール 大ホール。

タグ: 殺陣の話題


壱劇屋リーダーだから

__ 
竹村さんは、壱劇屋にどんな感じで関わり始めたんでしょうか。
竹村 
僕と大熊が高校の同級生で。3年の卒業公演後、2年ぐらいして僕も壱劇屋に入りました。大熊とは同級生なんですけど、劇団の中では後輩ですね。
__ 
今、壱劇屋ではどんな役割なのでしょうか。
竹村 
僕ですか。代表は大熊なんですけど、僕はリーダーという役割だと言われてますね。どちらかというと現場監督的な。大熊が基本的には回すんですけど、うまくいかない時は僕が代わりに回すみたいな。その時に方向性を具体的に考えたり。まあ、基本的にはみんなで創作していってるんですけど。

タケミツナリタ

__ 
去年の話になりますが、タケミツナリタが面白かったですね。凄く、ああした作品も出来るという懐の深さを感じました。
竹村 
ありがとうございます。
__ 
「バンブー!」っていうかけ声が、後半になってみんなに移るというのがいいシーンでした。伺いたいのですが、今までで一番、壱劇屋でご自身が輝いたのはどの瞬間ですか?
竹村 
輝いた・・・。僕はすごくネガティブなので、言ってしまえばあまり自分が好きではないので。いつかな。少なくとも、タケミツナリタは、個人的には・・・。実はあの時、喉を潰してしまって。大丈夫だろうかと不安になりながらやっていました。ウォーミングアップを普段より多くこなして、それでようやく声が出てくるような感じでしたね。気を付けたいです。
__ 
ネガティブですね!では、どういう時に「これは上手くいった」と感じますか?
竹村 
例えば、大熊の演出を、大熊が伝えきれない時に僕が落とし込んで誰かにすっと伝えられた時、とかですね。僕らが独自ルールでやっているのを、例えば客演さんに何とか伝えないといけないんですけど、大熊の頭の中にしかなくて、大熊も言語化出来てないものを作るのが僕らの役割なので、そこをまず俳優に落とし込んで、さらに作品に転化出来たら、それは成功だと思っています。
__ 
演劇を作るのはそれはもう大変ですよね。台本さえあればそれは作れると思いきや、イメージの伝達が舞台上で行われなければ客席には伝わらない。台本だけでも十分面白い作品があったとして、しかし演劇シーンにしたとき、作家も気付かないような面白い可能性がたくさん眠っている。それを引き出すには劇団という集団が最も深く探り出せるんですね。役者が行くべき可能性に到達出来る。その時、竹村さんのようなポジションの人がやるべきなのはどういう事なのでしょうか。
竹村 
自分のカラーを強く持っている人であれば、普通に演技をしていてもそれは出てくるし、面白いと思うんですよ。しかし、壱劇屋に限って言えば、大熊のイメージありきだと僕は思うようにしていて。他の劇団が大熊の演出をやろうとしても、それは上手くいかないと思いますね。大熊が狙っている事を僕らがそのまま落とし込んで表現するのが、壱劇屋の公演の俳優の役割だと思うんです。だから細かく伝えますね。ざっくりとは伝えないです。もちろん、強制する訳じゃないですけど。でも、個性を強く出すべきシーンと、あまり出さない方がいいシーンがあって、そのラインは伝えます。大熊は才能は絶対多く持っている演出家なので、そこを最大に引き出すのが僕らの成功ですね。
劇団壱劇屋第19回公演「突撃!八百八町!!?人斬りピエロ軍団vsタケミツナリタ?」
公演時期:2013/2/23?24。会場:中津芸術文化村ピエロハーバー。

タグ: 引き出し合う 壱劇屋・謎の一人遊びシリーズ 壱劇屋の無謀さについて いつか、こんな演技が出来たら


質問 河原 岳史さんから 竹村 晋太朗さんへ

__ 
前回インタビューさせていただいた、河原さんから質問を頂いてきております。「将来の夢を教えて下さい」。
竹村 
将来の夢か・・・。究極的には、僕はヒーローになりたいんですね。
__ 
なるほど。
竹村 
以前スタントマンをやっていた事があって。戦隊モノのヒーローでも何でも、誰の為のヒーローか、はともかく。

凡庸性について

__ 
竹村さんにとって、優れた俳優とは何ですか?
竹村 
僕にとっては、凡庸性が高い事ですね。個性というよりは、どんな脇役であっても、どんな演技であっても出来る俳優。一般的な演技が、何のストレスもなく見せられる人が一番いいですね。
__ 
その為に、なにをしたらいいのでしょうか。
竹村 
一人の人が出来るストックには限りがあるので、その人が元々持っている方向にある事をするべきだと思いますね。それと、人間観察でしょうか。僕は感性よりも考えるタイプなので、頭を絞りきります。
__ 
人間観察。実際に他人を見るという事じゃなくて、人の認識の機微を分析するという事?
竹村 
そうですね。人を見ていても何を考えているかは分かりませんしね。こうやって対面して会話すると、より観察が出来るんだと思います。

明日へ

__ 
最近、芝居をする上で、何か細かい気付きはありましたか?
竹村 
舞台に立つ前に、「こういう役として入ろう」という心づもりがなくても、いざ舞台に上がって演技が始まると演技が組上がっていく。そんな人を上手だと言うんだろうなと最近思いまして。演技指導が無くても自分で演技が出来る人なのかなと。
__ 
いつか、一緒に作品を作ってみたい方や劇団は。
竹村 
大阪バンガー帝国の大塚さんですね。あの人はとても忙しいので、バッと稽古場に来てバッと作って行かれるんです。でも、最初から最後まで一緒に作れたら、凄いものが出来るんじゃないかなって思っています。
__ 
今後、どんな感じで攻めていかれますか?
竹村 
外部活動に関しては、壱劇屋のネームを売る為だと考えているので積極的に続けます。あとは、もうちょっと劇団の環境を整えたいです。僕は、壱劇屋という劇団は売れるものだと考えていますので。そこにもっと専念出来る環境を作りたいですね。大熊は、そこまではちょっと気が回らないと思いますので、僕がそこを考えていけたらなと思っています。

タグ: いつか、あの人と 私の好きなあの劇団


ニシンの缶詰の絵柄のマグカップ

__ 
今日はですね、お話を伺えたお礼にプレゼントを持って参りました。どうぞ。
竹村 
ありがとうございます。(開ける)おおー。
__ 
マグカップです。
竹村 
箱も可愛いですね。
__ 
使っていただければ。

タグ: プレゼント(食器系) プレゼント(壱劇屋・LumiereDangeon)


ギアと僕の日々

__ 
今日はどうぞ、宜しくお願いします。河原さんは最近、どんな感じでしょうか。
河原 
最近は、壱劇屋の稽古が毎日あるのと、ギアの舞台スタッフをしていて、そちらで働いていますね。他は、ダンスの稽古しているか、バイトしてるかですね。
__ 
ダンス?
河原 
ブレイクダンスです。専門学校の俳優学科に入って、選択授業でブレイクダンスを取ってから、ずっと続けています。卒業してからもブレイクダンスの教室に行っていて、講師のHIDEさんが出演されているギアを見て。そこで、自分がやりたい演劇の1つの形を見たんです。ギアが、僕の原動力です。
__ 
そうなんですね。ギアは最高に面白いですよね。原動力とは。
河原 
お芝居とブレイクダンスが融合した、僕の夢を叶えたような作品だったんです。すぐにギアの出演者オーディションを受けたんですがちょっと実力が足らず落ちてしまって。スタッフとして働かせてもらっている時に大熊さんに出会って。壱劇屋が高いレベルでパフォーマンスと演劇を融合させているのを見て。僕も将来、ブレイクダンスと演劇が高度に融合した作品を作りたいと考えています。
壱劇屋
2005年、磯島高校の演劇部全国出場メンバーで結成。2008年より大阪と京都の狭間、枚方を拠点に本格的な活動を開始。主な稽古場は淀川河川敷公園で、気候や時間帯をとわず練習する。マイムパフォーマンスを芝居に混ぜ込み、個性的な役者陣による笑いを誘う演技にド派手な照明と大音量の音響と合わせ、独自のパフォーマンス型の演劇を行う。イベントではパントマイムやコントをしたり、FMラジオにてラジオドラマ番組を製作するなど、幅広く活動している。(公式サイトより)
ギア -GEAR-
言葉を全く使わず五感を刺激することで楽しむ日本初の公演が京都で始まります。タイトルは『ギア -GEAR-』。ストーリーはおもちゃの「ドール」が人間化したロボット「ロボロイド」とふれ合い、あるきっかけによって人間の心を持つようになるという内容ですが、世界レベルのパフォーマーが、マイム、ブレイクダンス、マジック、ジャグリングを使い、アクション、表情、ダンス、音楽、映像などで、言葉を使わず五感を刺激することによって表現します。ほんものの工場に迷い込んだようなリアルな舞台セット、飛ばされそうな強風が吹き荒れる演出、また今話題のプロジェクションマッピングや、フルカラーLED搭載の光るドレス、そして『ギア-GEAR-』専用にカスタマイズされた最大1600万色を自在に操ることのできるレーザービームといった、最新の技術との複合により、今まで体験したことのない感動を与えてくれます。なお、2012年4月に京都で開始したロングラン公演は、2013年9月には400回公演を達成、そして来場者数は2万5千人を突破しました。(公式サイトより)

タグ: 壱劇屋の無謀さについて その人に出会ってしまった


劇団壱劇屋 第22回公演『Lumiere Dungeon』

__ 
まずは壱劇屋、次回公演「Lumiere Dungeon」ですね。本番まで、もうすぐですか。
河原 
そうですね!二週間後には終わっていますね。本番は大ホールで上演するのですが、今回は何と、その大ホールで稽古しているのでかなり捗っています。
__ 
壱劇屋のファンからすれば、河川敷で稽古しなくなったというのは寂しいかもしれませんね。
河原 
いや、また次回は河川敷に戻るかもしれませんよ(笑う)。昼間はいいんですけど、この時期の夜になると寒いので、分かりませんが。
__ 
意気込みを教えて頂けますでしょうか。
河原 
今回は普通のお芝居と違って、劇場そのものを使ったアトラクションというイメージです。お客さんをホールに誘導するところから演劇が始まり、劇場内を移動して頂いたりと、なかなか出来ない体験が出来るんじゃないかと思います。
__ 
楽しみです。頑張って下さい。
河原 
ありがとうございます。
劇団壱劇屋 第22回公演『Lumiere Dungeon』
公演時期:2014/1/22~24。会場:門真市民文化会館 ルミエールホール 大ホール。

タグ: 私たちの世代


3万人と踊ったんだ、あの夜

__ 
今まで、河原さんがもっとも輝いた瞬間を教えてください。
河原 
僕単体だとなかなか思い浮かばないんですけど・・・TUBEの甲子園のコンサートのバックダンサーに出た事があって。
__ 
すごいですね。
河原 
その内の一曲で、めっちゃ簡単な振りで手を振って下ろすだけのダンスを、3万人のお客さんが一緒にやってたんですね。この人たちが全員、僕と一緒に踊っていると。人間ってこんな事が出来るんだ。たくさんのお客さんが一体になって楽しんでいるんです。出て良かったなと思いました。その一瞬に考えた事は、いまでもずっと僕の中にあります。
__ 
素晴らしい。お祭りみたいですね。そんな瞬間が、またいつかあるといいですね。

タグ: 自分を変えた、あの舞台 壱劇屋・謎の一人遊びシリーズ


自己プロデュース

__ 
今回、私は壱劇屋の全員にお話を伺おうとしていまして。そして、河原さんがその第一弾という事で、だからこういう事はあまり言うべきじゃないのかもしれないんですが・・・河原さんの理想はとても明確ですよね。であれば、どこかでそのやりたい事を試す時期を作らなければならないし、それは先延ばしに出来るものじゃないと思う。もちろん、壱劇屋を辞めるべきだとかそういう事じゃなくて。これは本当に、私の立場で言うべきじゃない事ですが・・・
河原 
いえいえ。僕自身、演出をするというのが最終目標なんです。いまのところ。身体の動き、と、お芝居の融合を表現としてやりたいんです。その修行として壱劇屋に所属していまして、早めに演出に挑戦するのが一番良いとは思っていないんです。経験を積んでやるのが自分には合っているんじゃないかと。自己プロデュースを磨きながらやっているので、壱劇屋にいる事は自分にとってはプラスになっています。
__ 
なるほど。
河原 
そういうジャンルを開拓したいんです。ブレイクダンスをしながらお芝居をしているのは関西では僕だけなんじゃないかなと思うんですよ。日本だったら数名くらいなんじゃないかと。HIPHOPやジャズダンスだったら相当いると思うんですけどね。今はマイノリティですけど、もっとメインのレベルにいけるようになりたいですね。もちろん大衆性は望めないんですよ。けど、磨き抜いたら誰でも分かるようになると思うんですよ。
__ 
なるほど。
河原 
演技としての動きで、ヘッドスピンをしている。それが、作品の上では当然そうなると受け止めてもらえる、そういう形態の作品フォーマットを作る。それは例えですけど、僕がやりたいのはそういう事です。

タグ: オーディション いつか一緒に


質問 市川 タロさんから 河原 岳史さんへ

Q & A
__ 
前回インタビューさせていただきました、デの市川タロさんからです。「字を書く時、どんな意識でいますか?」市川さんは字が下手らしいんですが、上手に書く人がどんな感覚を持っているのか知りたいんだそうです。
河原 
申し訳ないんですが、僕も下手なので。上手くなりたいです。ユーキャンで習ったりすればいいんですかね?

瞬発力。

__ 
河原さんにとって、優れた演技者とは何ですか。
河原 
うーん。やっぱり、僕にない部分を持っている人は羨ましいですね。瞬発力を持っている人や、インプロが上手い人。すぐキャラ付けが出来る人は羨ましいです。
__ 
瞬発力。
河原 
インプロをめっちゃやってるとそういう力は付くんじゃないですかね。
__ 
トランク企画の木村さんによると、この瞬間に集中する事、失敗を恐れない事が重要だそうですよ。
河原 
僕は集中力というよりは、段取りを重視して、正確にやる事が好きな方なんです。理論じゃないですけど、「これはこういう事だからこう言うことが起きる」、というのを綿密に積むのが好きですね。

タグ: 即興、インプロについて 私の劇団について 段取リスト


勝負するんだったら勝たないと

__ 
今後、どんな感じで攻めていかれますか?
河原 
僕個人としては、次の壱劇屋の公演が終わり次第、あるオーディションに向けてダンスの練習をします。
__ 
はい。
河原 
壱劇屋としては、公演が決まっているので。どれも結構、挑戦として組んでいるスケジュールなんです。今年は本当に勝負の年だと思っていて。勝負するんだったら勝たないと、と思います。どんどん勝負していきます。
__ 
負けても折れないでほしいですけどね。
河原 
これまで、正直勝っているとは言えない生き方をしてきたんです。そろそろ勝たないといけない。そう考えています。

タグ: 俳優のブレイクスルー オーディション 俳優同士の闘争心 今後の攻め方 演劇は勝ち負け?


万歩計

__ 
今日はですね、お話を伺えたお礼にプレゼントがございます。どうぞ。
河原 
ありがとうございます(開ける)あはは、万歩計。ありがとうございます。使わせていただきます。

タグ: プレゼント(医療・薬品系) プレゼント(壱劇屋・LumiereDangeon)


カウパー団「月並みで永遠な」「onomatopoeia」

__ 
今日はどうぞ、よろしくお願い致します。今年もそろそろ終わりますが、宮階さんにとってはどんな年でしたか。
宮階 
今年はハイペースで作ったり出演していて。3月から数えて14本のイベントや作品に出ています。C.T.Tなどでの再演も含めてですけど。
__ 
14本!物凄い本数ですよね。C.T.Tというと、カウパー団の「月並みで永遠な」(大阪名古屋では「onomatopoeia」に改題)、ですね。私は見逃してしまったのですが、大変な反響があったようで。
宮階 
あ、ホンマに。京都ではポカーンって顔をされてました。初めて舞台上で「お腹痛い、帰っていい?」って言いたくなりました。
__ 
どんな作品だったのでしょうか。
宮階 
その時の写真がこれ・・・これは写真が凄いよかったのね。
__ 
おお、これは凄い。
宮階 
これは芝居というよりパフォーマンスでした。アメリカのアニー・スプリンクルというパフォーマンス・アーティストの「売春を行う人が英雄である40の理由」という文章をアレンジした朗読が流れていて、例えば、「ユーモアがある」「誰にでも出来る仕事ではない」。これは、実は原文では頭に「売春を行う人は」があるんです。それを除いた朗読です。
__ 
「売春を行う人は」。
宮階 
「売春を行う人は」とつけると、自分の事とは関係ないと思って距離が出来るやろうなと。だから、その語句を外したんです。その後に続くのは普遍的な言葉で「勇敢である」「色んな人の話を聞く事が出来る」。しばらくして、私が倒れるとその40の言葉が流れてきて、立ち上がりながら、舞台においてある湿布を貼って、また歩きまわって。その合間合間に、大きなポリ袋の中でスポンジケーキにデコレーションしながら、リッキー・マーティンの音が流れてくる。そんな作品でした。私は、セックスワーカーの身体って街そのものと共通しているなと感じているんです。その事をずっと喋っている、音声テープが客席や舞台上から流れている、そんな作品でした。
__ 
松田正隆さんのお別れパーティーの時もパフォーマンスされてましたよね。宮階さんのパフォーマンス、何をしているのかが分からないですけど、意味を汲み取ろうとして考えても、何故か分からないですよね。
宮階 
私も言葉にしづらいんですよ、自分のを。言葉に出来るんだったら、それは頑張って文章にしたらいいんじゃないかなって。
__ 
言葉に出来ない事をやっているんですね。
宮階 
ううん、言葉に出来ない事を探してやってやろうて意識的になっている訳じゃなくて、結果的に言葉だけに出来ませんでした、という感じなんです。
__ 
宮階さんは、見に来たお客さんにどう思ってもらいたいですか?
宮階 
私はお客さんに甘えているんです。私も分からない、説明しづらい事をやっていて。どう思ってくれるのかなと。お客さんが、自分でお話を作ってくれるんですよ。それがね、本当にそんなお土産を頂いていいのか、って。お客さんが、自分の人生と照らしあわせて作ってくれたという事でしょう。その人が作品を作ってくれたという気がして。
カウパー団
2006年より発足。2013年5年ぶりに再開。その間も個人は国内外でパフォーマンス(ロンドン、釜山、東京、別府)や他のカンパニー作品に出演(高嶺格、bubu_de_la_madreine+山田創平、dracom、マレビトの会、岡田利規 等)。
C.T.T. vol.104(2013年7月)上演会参加作品 カウパー団『月並みで永遠な』
公演時期:2013/7/29~30。会場:アトリエ劇研。
C.T.T.大阪事務局試演会 vol.15 参加作品 カウパー団『onomatopoeia』
公演時期:2013/8/13~14。会場:ウイングフィールド。

タグ: ユニークな作品あります 今年のわたし 言葉以前のものを手がかりに


vol.333 gay makimaki

カウパー団。

2014/春
この人のインタビューページへ
gay

壁のむこう

__ 
演劇に関わった事は、宮階さんの人生にどんな影響を及ぼしましたか?
宮階 
むしろ、私が関わった事が演劇に影響を及ぼしたんじゃないですか?
__ 
おお。その通りかもしれませんね。
宮階 
言うたった。でも、本当にそういう気がします。演劇界という訳じゃなくて、私が関わった演劇作品は私の影響を受けていると思います。
__ 
ああ、私もそんな気はしますよ。宮階さんが出てくると、もの凄く危うい感じが増すんですよ。dracomの「弱法師」の時、役者さんたちに並んで宮階さんが出てきた時、何か不穏なものを感じましたね。存在感というより、危険を感じます。何故でしょうか。
宮階 
私は、仕事をまず始める前に「これは何なんだ」と、一つ一つの作業にどんな意味があるのかを確認して紐解く癖があるんです。台本をもらったら一言一句全てのセリフを辞書で調べるんですよ。それは理論的に確認したいという事じゃなくて、毎日使っている言葉でも、必ず、自分の知らない意味があったりするからなんです。そこから、可能性というか、新しい態度を取れると思っていて。
__ 
新しい態度。
宮階 
前提として、私はなりきったり感情を作ったりが出来ないんです。いつも頭の後ろの上空に目があって没頭出来ない、没頭しても、上に目がある事に気が付いてしまう。しかも私が没頭したとしても面白くなる訳じゃないんですよね。その為の時間じゃないし。あくまで、お客さんと作品の為に、その時間と空間でどう遊べるか、という事をずっと思っています。照明とか音響とか小道具とかと同じように私の存在がある。
__ 
並列関係にある。
宮階 
稽古期間で、演出家のアウトを貯めていくんです。この人は何をアウトにするのか?を探るんです。本番ではそれを全て忘れる。アウトを自分の体に覚え込ませて、お客さんの前で誰も知らなかった可能性を引き出すんです。
__ 
仕事の定義を掴んで、没頭を警戒して、行ってはいけないアウトを踏まえて、ご自身も知らない可能性を本番で探ると。
宮階 
だから、本番になったら稽古なんて振り返らないですね。舞台上では客席の壁の向こうを見るようにしています。アホみたいな事を言ってますけど。
__ 
そんな気持ちで舞台に立ってたんですね。
宮階 
でも舞台に出る一歩手前まではこの空間全部死ねみたいな気持ち本気でなっていて。いまこの劇場にテポドンが落ちてきて、死ねっ死ねっって思ってます。本番前のゲネとかは最悪な出来なんですよ。あらゆる失敗が起こるし。でも、本番が一回終わると降参して白旗を上げている状態で。どう思ってもらおうがいいですよ、と思っています。

タグ: 道具としての俳優 俳優の「素」を生かす 僕を消費してくれ 死と性と 役者の儀式・ルーティン 今、手が届く距離にかの人がいる事


vol.333 gay makimaki

カウパー団。

2014/春
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gay

質問 武信 貴行さんから gay makimakiさんへ

__ 
前回インタビューさせて頂いた方から質問を頂いてきております。武信さんという、大阪で舞台映像家をされている方です。「ご自身にとって、癒やしとか安らぎとは何ですか?」
宮階 
何やろう。めっちゃ難しいですね。チェブラーシカですね。それも、今の可愛いチェブラーシカのじゃなくて、旧ソ連の時代のチェブラーシカ。
__ 
どういう所が癒されますか?
宮階 
まず彼は、まったく何もかもが上手く行かないんですよ。拾われてからまず動物園に連れて行かれるんですが入れてもらえず、おもちゃ屋のショーウインドウでの仕事を勝手に決められて、電話ボックスに住む事になって。アイデンティティが剥ぎ取られいってしまうんですよ。でも彼は悲愴になるわけじゃなく、動物園で働くワニのゲーナの「友達募集中」というチラシを見て彼の家に行くんですが、家の前にある花壇から花を摘み取ってドアのチャイムを鳴らすんです。
__ 
それは、失敗しますね。
宮階 
でもチェブラーシカはめげないんですよ。頑張ってと応援したいと思わせる感じじゃなくて、こうなってこうなったの連続。藁を掴むように生きているんです。

vol.333 gay makimaki

カウパー団。

2014/春
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gay