傷心ガールの朝

__ 
今日はどうぞ、よろしくお願いします。最近、川面さんはどんな感じでしょうか?
川面 
明日からナカゴーの本番です。あと、年末に出演するMODEの稽古もしています。フランツ・カフカの原作のお芝居。それと、ちょこちょこ映像にも出ています。
__ 
ありがとうございます。では、演劇を抜いたらどんな感じですか?
川面 
うーん、ホントに演劇しかしてなくて。何も起きてない?かな。あ、すごい好きだった人と最近別れました。普段の生活と言えば芝居か恋愛か、ですね。恋愛至上主義なんです。それでちょっと傷心ガールになってたんですけど、ポジティブを目指していきたいです。
__ 
私は恋愛至上主義者と話すのは初めてですね。
川面 
演劇やっている人は、一人でも行きていける人多いですよね。私、芝居と恋愛と買い物の三本柱で生きています。
__ 
四本目の柱はありますか?
川面 
何だろう。何より家族が大事だけど。
ハイバイ
2003年に武蔵小金井(東京)で作・演出の岩井秀人を中心に結成。岩井自身の、16歳から20歳まで引きこもりだったシリアスで個人的な体験を、演劇という装置で濾過して“生々しいけれど笑えるコメディ”に変換。自己と他者との距離感に敏感過ぎる「自意識のアンテナ」が、あらゆる距離感を等価にする「現代口語演劇のメソッド」を介すと、独自の切実さとおかしさを発揮すること、それが意外と多くの人のシンパシーを得ることを発見しつ、近年では岩井の世界も自分、家族、他人と広がりを見せている。代表作は「ヒッキー・カンクーントルネード」「おねがい放課後」「て」。(公式サイトより)

タグ: アーティストの生活 恋愛至上主義 若さの価値


ナカゴー「レジェンド・オブ・チェアー」

__ 
明日から始まるナカゴーの「レジェンド・オブ・チェアー」。とても楽しみです。
川面 
ありがとうございます。ホントにナカゴー、面白いんですよ。知らない人は知らないけど、知っている人は「いま一番面白い」って言うんですよ。
__ 
興味深いです。出来れば、川面さんがナカゴーに出るようになった経緯を教えて下さい。
川面 
大学在学中に、コメディユニット磯川家と一緒に東京でシェアハウス生活してまして。その滞在中にMrs.Fictionsの15 minutes maidのお手伝いに入ったんですが、そこでナカゴーを初めて見たんです。もうダントツに面白くて、子どもたちが突っ立っておしゃべりしたり缶蹴りしてるだけの作品なんですけど。変ぶってる感じじゃなく頭おかしい。人を惹きつけるクレイジーさが最高だったんです。俳優もみんな上手で、びっくりしちゃいました。
__ 
おお。
川面 
2年前にサンプルの出演が決まって、そのタイミングで東京に越して来たんですが、ナイロン100℃の菊池明明ちゃんと仲良くなったんですけど、彼女もナカゴー知ってて。めっちゃ面白いよねって。ちなみに、ハンバーガーを武器に戦う芝居だったそうです。そこでサイトを見たら出演者募集ってあったので、応募しました。それから度々出ています。
__ 
面白そうですね。
川面 
今回はかなり冒険していて。英語劇なんです。ストーリー自体はハッピーエンドで終わるような普通の感じなんですけど、ネタや演技のディテールが全部決められていて、奥行きがあるんです。それが誰にもマネ出来ないんですよ。例えば笑う演技一つも、目ん玉の動かし方や首の筋肉の角度と力加減とタイミングが指示されるんですよ。それはお客さんの目には届かないんですけど、奥行きが出るんです。
__ 
それは、ますます楽しみです。川面さんは、ナカゴーのどういう部分が好きですか?
川面 
面白いと思うものを素直にやっている所です。「人間とは」とかそういうテーマが入っている作品って、どうしても多いと思うんですけど、そういうメッセージは一つもなくて。
__ 
尖ってますね。
ナカゴー
東京の劇団。
ナカゴープレゼンツ マット・デイモンズ 「レジェンド・オブ・チェアー」
公演時期:2013/9/27~29。会場:Brick-One。

タグ: ハッピーエンドについての考え方 尖った事をやりたい 焦点を絞った作品づくり


ハイバイと私

__ 
演劇を始めた経緯を教えてください。
川面 
家族全員が演劇をやっていて、私も小二からやっていました。神戸って新劇がまだあって、そういうところの稽古場に行っていて、そのうち舞台に出る事になって。だから気づいた頃には始めていたという感じです。
__ 
川面さんがハイバイに入ったのはいつですか?
川面 
2年前の11月からです。それ以前に北九州の芸術劇場のリーディング公演に参加させてもらって。それからいくつか作品を拝見して、オーディション受けなよって勧めて頂いて。それから準劇団員になり、四国学院大学の学生が岩井さんと芝居をつくる授業のアシスタントで参加し、春くらいに劇団員になりました。
__ 
ハイバイに入ったのは何故ですか?
川面 
精華小劇場で上演された「リサイクルショップコビト」を見たんです。めちゃくちゃ面白くて。絶対に関西にない芝居じゃないですか。とっても衝撃的で、なんてカッコいいんだと。出演したいな、と思った矢先に、北九州のオーディションがあって、そこに受かって。岩井さんの芝居に出たいと。
__ 
なるほど。
川面 
頑張ります。

芯にあるもの

__ 
舞台に立っていて、どんな瞬間が好きですか?
川面 
長く演劇をやっていると、舞台に立つという事が生活の一部になってくるんですよね。ご飯を食べたり、寝たりするのと同じような感じに。毎日稽古に行くのが当たり前で、毎月舞台に立って。私、今年出演した舞台が7本になるんですよ。それも今年が多い訳ではなく、去年もそうだったし、大学に入っていた頃は授業に自主企画、磯川家もあったし。だから、舞台の一瞬にスペシャルなものを感じる事はあんまりないですね。
__ 
なるほど。
川面 
だって、自分は絶対芝居をやらなくちゃいけない、舞台も映像も真面目にちゃんとやる、ってやってるから。取り立ててこの瞬間が超ハッピーだぜというのは・・・。
__ 
ない?
川面 
うーん、強いて言えば、仲良い人が見に来てくれたりとか。それは芝居というか人と人のつながりですけどね。黙々と、期待に応えるように。
__ 
すごい。
川面 
すごいですか。
__ 
この質問に対しては、何かしら好きな瞬間があるって伺いますからね。例えば集中している瞬間とか、冷静になれている、だとか。
川面 
私はやっぱり、やってる最中は基本的にはしんどいですね。緊張するじゃないですか。本番のある日は朝早く起きて劇場に行って、リハーサルして、すぐ本番が始まって、たくさんの人に見られて、その後飲みにいって。超大変じゃないですか!
__ 
ええ。
川面 
基本楽しいですけど、基本しんどい。体力作りもしないといけないからジムにも行ってるんですけど疲れる、そのまま稽古に行って疲れが取れない、やっぱり体力付かないからジムに行って、そういうスパイラルが続いていて。芝居が好きな事に偽りはないんですけど、毎日が楽しいと思ってやってる訳ではないですね。
__ 
ベースは楽しいんですよね。
川面 
そうなんですけど、でも、楽しいというだけで舞台に立ってる人はどうなのかなと。俳優がしんどくても楽しくても、お客さんが楽しむ事だけが大切なんですよ。なるべくおこがましくないように、調子に乗らないように。演劇を楽しむ為の道具には、私はしたくないです。だから、「舞台上の役者が楽しくないとお客さんも楽しめないよ」って意見がありますけど、そんな訳ないと思うんですよ。そういう、ダサいものに囲まれて、それが当然となる環境には身を置かないようにしたいですね。真面目にちゃんとやる、という事です。

タグ: 最高の研鑽は成功を担保する訳ではない 今の作品に集中する ちゃんと楽しませる


そういう女優になりたい

__ 
川面さんは、お客さんを楽しませたい?
川面 
大きな意味では、そう思っています。
__ 
そのためには何が必要?
川面 
日々の努力ですね。お客さんを楽しませるには、その時持ってるポテンシャルや集中力でどうにかしようとしても無理で。日々の努力や稽古で磨いたものが出るんです。だから毎日きちんと生活していないと。普段怠けて生きているのに、一ヶ月後の本番に向けて努力しても・・・。長い目でお客さんを楽しませる為に自分を磨くという生き方をしないと、面白さや魅力は生まれないし、お客さんはまた見に来てくれない。自分が全部出来ているとは言いませんが、そういう女優になりたいと思います。
__ 
精神的にも、高いレベルで保ち続ける必要がありますね。
川面 
そうですね。でもそれって結構難しくて、そのためには、私には男性が必要なんです。この人の為にキレイでい続けなくちゃならない、そうしていればお仕事もあるし。結局それは恋愛至上主義という訳じゃないのかな、でも繋がっているんです。

タグ: ちゃんと楽しませる 恋愛至上主義 単純に、楽しませたい


質問 村本 すみれさんから 川面 千晶さんへ

__ 
前回インタビューさせて頂いた村本すみれさんから質問を頂いてきております。「自分が持っている一番辛い・強い欲求は何ですか?」
川面 
恋愛という事になりますね。20歳の時に生まれて初めて告白して振られたんです。家の玄関で座ってたらいつの間にか朝になってた時、恋愛ってスゲーなと思いました。もう朝だ、みたいな。何がダメだったんだろうとバーっと考えてたら、いつの間にか6時間経ってて。
__ 
それは凄いですね。
川面 
それはハイバイの新年工場見学会でみんなで再現してもらって、それは超楽しかったです。沢山お客さんに笑ってもらって、成仏出来ましたね。
__ 
6時間も座って考えられるかな。
川面 
普通に大学の先輩だったんですけど、色んなタイミングが合って恋愛について考える集中力が物凄く高まってたからかな。もう二度と、そんな事は起こらないんじゃないかなと思います。
__ 
それ以降、何か変わった事はありますか?
川面 
男性の好みにすり合わせて努力しないと振られるんだな、という事です。当たり前なんですけど。意外とみんな、このままの自分を好きになってくれると思いがちなんですけど、ある程度歩み寄っていって、努力を見せないと、そうそう関係は持てないんですよ。私は合わせますね。
__ 
それが男性にとっては重みに感じられるのでは。
川面 
そこは、ちょっとずつちょっとずつ好みに変えていくんですよ。やっぱりいい男と付き合いたいという願望が強いので。
__ 
今の、振られた川面さんがしているのはどんな格好?
川面 
結構ラクな格好が好きですね。ホントはオールインワンの服とサンダルでウロウロしたいですね。
__ 
もし、そのラクな格好の川面さんを好きになった男性がいたら?
川面 
うーん、好きになられても、こっちが努力出来ない意識になって、面白く思えないかもしれない。
__ 
川面さんにとって、相手の男性と一緒になる努力に価値があるのですか?
川面 
いい女と思われたいという意識が強いんです。でも、いい女って色んな種類があるんですよね。彼にとっていい女とは何かを探るのが楽しいですね。

タグ: 役者の積み上げ 恋愛と距離 恋愛至上主義


白石加代子さん

__ 
いつか、こういう演技が出来るようになりたい、というのはありますか?
川面 
白石加代子さんが好きなんです。白石さんが舞台に出たら他の役者が全部食べられてしまっているような気が、私にはして。白石さんみたいな。私も鈴木忠司メソッドを以前勉強していたので、先輩のように思っていますね。
__ 
そのために努力していると。
川面 
そうですね。いや、存在感を増そうとして毎日頑張ってる訳じゃないですけどね(笑う)

タグ: いつか、こんな演技が出来たら


折りたためるカレンダーとシール

__ 
今日はですね、お話を伺えたお礼にプレゼントがございます。
川面 
ありがとうございます。なんだろうなあー(開ける)わ、すごい。
__ 
カレンダーです。折りたためるんですが、マグネットがついています。
川面 
かわいい!冷蔵庫にも付けられますか?
__ 
おそらく。
川面 
私こういう、女子っぽいの好きなんですよ。ありがとうございます。シールもある。

タグ: プレゼント(インテリア系) プレゼント(文具系)


冨士山アネット「Woyzeck」

__ 
今日はどうぞ、よろしくお願いします。村本さんは最近、どんな感じでしょうか?
村本 
冨士山アネットの「Woyzeck」にダンサーとして参加しています。普段はMOKKという自分の団体で自分の作品製作をしているんですけど。こういう外部出演の機会を頂くのは珍しいですね。
__ 
ちなみに、どんな経緯で。
村本 
シアタートラムでやった「SWAN」という作品から3回目の出演です。長谷川寧さんといると色々刺激を受けます。私を紅一点に選ぶとはまた、渋めのチョイスなのかなと。
__ 
いえいえ。魅力的でした。それ以外としては。
村本 
MOKKの他にも、アルゼンチンタンゴダンサーとしてクラスを持たせて貰っています。教え始めてからキャリアがある訳じゃないんですが、デモンストレーションやショー等もやっていますね。
__ 
そうなんですね。アルゼンチンタンゴ、実は初めて伺います。
村本 
メジャーとは言いがたいので・・・。でも、ヨーロッパでは結構流行していて、コンテンポラリーダンサーがタンゴをやる事も多いんです。これ熱く語りますけど、アルゼンチンタンゴは究極のコンタクトインプロなんですよ。初めて出会った男女が即興で踊り合うダンスなんです。凄いと思って、4・5年前にやり始めました。
__ 
初めて出会った男女でも踊れる!それは素晴らしいですね。
村本 
コンタクトインプロというと、初めての人はちょっと戸惑うんですが、リードする側とされる側という役割があって、基本的なステップさえ覚えてしまえば、どんな男声・女性とも踊れるんです。
__ 
何というか、色気を感じますね。
村本 
タンゴを踊り始めていくうちにかな。自分がダンサーとして出る時に、女性的な部分を求められるという事もあるのか・・・と気付いたんですよ。中性的な魅力を持つ方はたくさんいるんですが、いわゆる“女性的”なコンテンポラリーダンサーはあまりいらっしゃらないので。そういう需要として求められるのかなと。
__ 
色気って不思議ですよね。私の知り合いに、大変スタイルが良くて歌もダンスも上手いのに、色気が全く無い人がいて。
村本 
一方、可愛くなくて手足が短いのに得体の知れない色気がある人もいますよね。男女問わず、色気のある人がダンスもよかったりするんですよね。
MOKK
村本すみれを中心にメンバーは皆スタッフで構成される。日本大学芸術学部在学中の2002年に前身が発足。2007年『---frieg』より活動を本格化。クリエイターやダンサーとのコラボレーションにより、「劇場機構にとらわれない空間からの発信」を軸とした活動を行う。また、駐車場やビル、コンテナボックスなど、特異な空間で身体表現の可能性を探る実験企画MOKK LABOや映像作品なども 企画製作する。(公式サイトより)
冨士山アネット
2003年活動開始。類稀な空間演出と創造的なヴィジュアル、身体性を強く意識したパフォーマンスにて創造的な空間を描き出す。近年は、戯曲から身体を立ち上げるといった、ダンス的演劇(テアタータンツ)という独自のジャンルから作品を制作。(公式サイトより)
冨士山アネット × 冨士山アネット/Manos.(マノス) [Woyzeck/W]
公演時期:2013/9/13~23(東京)、2013/9/28~30(京都)。会場:こまばアゴラ劇場(東京)、アトリエ劇研(京都)。

タグ: コラボレート 魅力的な身体[心地よい重み] 女性的、それはなにか


見た事のない生物と暗い空間に閉じ込められる

__ 
MOKK「f」について。一年前にアトリエ劇研で拝見しました。とても面白かったです。私が見たのは松尾恵美さんのバージョンでした。粘液にまみれて這いずりまわってる彼女がとても怪物っぽくて、しかし彼女から突き放されている気持ちもずっとありました。だからか、結構寂しい気持ちがありましたね。
村本 
「f」は、ソロ作品シリーズの2作目として作りました。その前は「Humming」、その前は「LAURA」という24人の群舞作品を作っていました。ダンサーが自分と向き合って根を詰めて作り上げる作品をやりたかったというのがあります。
__ 
なるほど。
村本 
「Humming」は3人のソロで表現される音(歌やハミングや録音)が重なりあい、一つの旋律が生まれる、全体で一つの作品でした。「f」は完全にダンサー一人ずつの作品です。鉄のテーブルに女性が一人横たわっていて、その後45分ずっと観客と空間と向き合っている状況が続く作品です。それに耐えうる女性ダンサーとして、寺杣彩さんと上村なおかさんと松尾恵美さんにお願いしました。
__ 
なるほど。
村本 
お客さんが今ここで見た事のない生物と対面しているという体感、ダンサーも自分が今ここで囲まれて見られていると強制的に実感せざるを得ない状況が「f」だったんです。再演は可能な作品だと思うんですが、一回一回が全部違う作品でした。
__ 
女性性が作品の根幹だったようですが。
村本 
女性そのものに視線を当てた文学作品や演劇はこれまでも多くあったと思うんですが、それはダンスにはあまり無かったんじゃないかなと思います。遺伝子にプログラミングされている行動に、時に女性は動かされている感覚があります。そういう波ってどんなに落ち着いた女性にもあるんですよ。実は、それには理由があるとどこかで読んだ時に納得したんですね。
__ 
理由とは。
村本 
生理前にイライラするのは、身体が「これから子供を宿す」という準備の為に人を遠ざけたり内向的にさせたりするんですよね。身体がアクティブにならないように敢えて抑える。それが女性ホルモンによるものだと詳しく本で知って、すごく衝撃を受けたのと、自分が細胞やホルモン、遺伝子によって行動や情緒まで決められているんだな、と。
__ 
そうした複雑怪奇と同じ空間に同居する45分。
村本 
ところが、「f」のダンサーの意見としては、私の考え方が男性性に近いらしいんですけどね。案外、そうなのかもしれないと思っています。
2012 MOKK -solo- "f"
公演時期:2012/9/11~13(東京)、2012/10/12~13(京都)。会場:こまばアゴラ劇場(東京)、アトリエ劇研(京都)。

タグ: 俳優と遺伝子 ハミング・鼻歌 男性性とは何か


ダンスは楽しいですか?

__ 
ダンスは楽しいですか?
村本 
今は楽しいですね。冨士山アネットはロングランで、毎日が本番なので、日本でこれだけ長い時期本番の時間があるというのは珍しいので。
__ 
昨日お話を伺った木皮さんは、創作している時は辛いと仰っていました。やはり、村本さんもしんどいですか?
村本 
正直なところ、いつもクリエイティブなものが出てくるかというと・・・悩む事が多いです。作るという事が自分にとっては幅広くなっていて、それはMOKKの振付だったり、もちろんダンサーとしても踊りますが。ただ、実は、創作をしんどいと思った事は無いんです。私は自分のソロを作らないので、誰かが必ず稽古場にいるんですよ。何かしらは生まれて、本番に向かって形を結んでいくので。産みの苦しみは当然ですから、それは甘んじて受け容れます。

タグ: 産みの苦しみ


質問 木皮 成さんから 村本 すみれさんへ

__ 
前回インタビューさせて頂きました木皮成さんから質問を頂いてきております。「週一回以上、食べるものはありますか?」
村本 
毎朝、バナナ青汁牛乳を飲んでいます。意識しているのはビタミンBです。甘いものが好きなんですけど、それを熱量に変えるにはビタミンBが必要らしくて、現代女性には不足しがち、らしいんですよ。不足すると皮膚の疾患にもつながるそうです。つまんない話(笑う)
__ 
いえ、ぜんぜんつまんなくないです。そういう話を求めています。

タグ: 朝食についての話題


トゥシューズ

__ 
村本さんがダンスを始めたのはどのようなキッカケがあるのでしょうか。
村本 
これもすっごいつまんない話になるんですけど。母がバレエ教室に連れられて、小学校に上がるまで入っていたんです。小3の時に、バレエ教室にもう一度入ったんです。そこが物凄く厳しくて。トゥシューズにクッションを入れてはいけない、スタジオの中では決して痛いと言ってはいけない、と。私は経験者だったからその分早くトゥシューズを履かせて貰えたんですが、やっぱり最初なので、足の爪と肉がグチャグチャになって、外してお風呂に入ると泣き喚いているんですよ。それを両親が聞いていて、バレエ教室の先生に電話してくれたみたいで。そしたら先生が私に「約束を破ったからトゥシューズ返しなさい」って言われしまって。私はモヤモヤしてたんでしょうね。そこで踊るのが楽しくなくなってしまって。ただ、トゥシューズへの憧れはあったんでしょうね。中学は運動部、高校は何もしていなくて。「何もしていないと太っちゃう!」という焦りから、ダンスを始めたというのがキッカケです。だから、ダイエットがキッカケです(笑う)。

タグ: バレエやってた ダイエットについての話題


群舞を作る

村本 
来年2月、TPAMのショーケースにて、BankART studio NYKで新作を上演します。大人数で一つの作品を作ります。実は去年9月、「不本意ラウラ」という作品を作ったのですが、それは白神ももこさんが私に出演者を選ばせない、不本意をテーマにした企画だったんです。私が群舞の作品を役者・ダンサーで作りました。そのクリエイションがとても楽しかったんです。
__ 
なるほど。
村本 
その流れの先にある作品になると思います。ただ、役者さんだけでダンスをやるというのに限界を感じていて。いっその事、大々的にやろうと思っているんですが、およそ20人の出演者のうち、男声の役者と女性のダンサーで作品を作ろうと動いています。素敵な役者さん達も集まりました。楽しみにしています。

タグ: 混成軍的な座組


場所

__ 
村本さんは今後、どんな感じで攻めていかれますか?
村本 
ちょっと大きな事を言ってしまえば、今後活動していくにあたって一番ネックになるお金の問題。これは皆さん全員が同じ問題を持っていると思うんですけど、いつまでもお金がないという当然の状態を、全員と共有したくないと思っているんですよ。例えば若い子を公演に呼ぶ時も、なるべく、僅かでも・・・本当は「僅かでも」なんて言いたくない・・・ペイメントを用意したいと思っています。
__ 
素晴らしい。
村本 
自分が欲しいと思っている以上にね。偉そうに言ってしまうと、助成金任せにする為には自分が売れなくてはいけない。でも中々そういう状況にはならないので。なるべく、自分でお金を生み出すシステムを見出して活路を作っていきたいです。作品自体で回らないのであれば他で補填しなければいけないし。そういう意味で、何かを運営していく事に興味があります。実は、今後運営出来る物件が見つかって。
__ 
いい場所になるといいですね。
村本 
自分にとって楽しい感じで生きて行ければと思っているんですけど(笑う)。

タグ: お金の事 どんな手段でもいいから続ける 今後の攻め方


タイパンツ

__ 
今日はですね、お話を伺えたお礼にプレゼントを持ってまいりました。
村本 
うわ、ありがとうございます。インタビュアーにプレゼントを貰うのは初めてです。(開ける)あ、タイパンツですか?
__ 
あ、よく分かりますね。そうです。
村本 
えー。ありがとうございます。全然ウケ狙いではなかった。嬉しい。履きやすいですよね、タイパンツ。

タグ: プレゼント(衣服・布小物系)


2013年9月の木皮成

__ 
今日はどうぞ、よろしくお願いします。最近、木皮さんはどんな感じでしょうか。
木皮 
最近は、マイブームですがブレイクダンスをやっています。これまでコンテンポラリーしかやってこなかったんですが、既成ジャンルもやりたいなと。結構、まじめに基礎固めしてます(笑)。

タグ: マイブーム


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2013/春
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木皮

試した方法があるなら

__ 
なぜ、いまブレイクダンスを?
木皮 
このところ、コンテンポラリーダンスの文脈について考えていて。そこで今やってみたら面白いのが、ブレイクダンスなのではと。もちろんお客さんに楽しんでもらうのが前提なので、ソリッドなコンセプトを追求するよりは、楽しみやすい開けた表現にしたいと思ってます。手法としては新しく開発していきたいと思いますが。
__ 
素晴らしい。
木皮 
実験結果だけ発表されても困ると思うんですよ。そういう追求をして、それがどう面白いのか共有しないといけないんです。
__ 
分かりやすさ、ですね。
木皮 
試した方法があるなら、それを商品として高めたいと最近思うんです。

タグ: ちゃんと楽しませる


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2013/春
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木皮

毎晩、公園で

木皮 
僕、ダンスを始めたのが大学の2年からなんですよ。つまり3年前からなんです。師匠もなくて我流でやってたんです。実はそれまで俳優やってたんですけど、壁にぶち当たってて、とりあえずパフォーマーとして何か極めようと思った時、身体の事だったら分かるかなと思って。毎晩広場で踊ってたんです。それも音楽掛けて体を揺らしてたぐらいなんですけど。
__ 
ええ。
木皮 
しばらくしたら「それはコンテンポラリーダンスだね」と言われて。これがそうなのかと。そこから勉強を始めました。
__ 
毎晩、公園で?
木皮 
本当に毎晩(笑う)。それをやり続けてたら、どんどん身体に筋力がついていって、踊れるってこういう感覚なんだ、楽しいと思えてきました。

タグ: 夜の公園で


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2013/春
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木皮

外へ

__ 
そもそも、木皮さんが表現を始めたのはどういう経緯があるのでしょうか。
木皮 
それはですね、僕、中高とひきこもりだったんですよ。ひきこもりを辞めようと、まずは大学入学から始めました。僕の出身は電車が2時間に1本しか来ない田舎なんですが、その時、映画「ウォーターボーイズ」のように全員で一致団結するみたいなのに憧れていて。その思いが昇華出来そうなのは美大なんじゃないかなと。それで多摩美大造形表現学科映像演劇学科に入学しました。最初は、映画を撮ってたんですよ。
__ 
なるほど。
木皮 
8mmフィルムを使った撮影技術を教えてくれるんですけど、ちょっとこれは「ウォーターボーイズ」とは違うなと思って、途中で演劇にコースを変えました。
__ 
そこで演劇に出会ったんですね。最初の授業はいかがでしたか?
木皮 
何を思ったのか、演出をやりたいと言ってしまって。何も知らないのに。脚本は、清水邦夫さんの「朝に死す」という二人芝居。ものを作った事がない18歳だったので手探りだったんですけど、出来上がったものが目の前にあるという衝撃がありましたね。最初に演出をやって、その感覚を持てたのは大きいですね。新鮮でした。

タグ: 正体不明のエネルギー もう、辞めたい


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木皮