キャスティング

__ 
情けない男を当てたら渋く輝く小林さん。実はこんな役がやってみたい、というのはありますか?
小林 
特にありません。自分には意外な役でも、振ってもらえたら嬉しいです。情けない男が自分に似合っているのであれば、そういう期待は嬉しいです。
__ 
なるほど。
小林 
キャストを探すのって難しいですよね。僕、いま「永野・本多の劇的ラジオ」のラジオドラマの脚本をやらせてもらっていて。書くのは楽しいんですけどキャストを連れてこなくちゃいけなくて。それが大変なんですよね。
__ 
そうなんですね!
小林 
意外性のあるキャスティングをしたら面白いかもしれないんですけど、でも自分が信用している人の演技を頼りにしたいというのもあるし。どう両立したらいいのか。
__ 
大切ですよね、キャスティングは。

タグ: キャスティングについて ラジオドラマ 意外にも・・・


vol.324 小林 欣也

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2013/春
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小林

ゆるい闘争

__ 
芝居を作る上での最近の気付きがあれば教えてください。
小林 
うーん・・・特にないんですよ。演劇ってこれはこうじゃないかという仮説を稽古場でやってみても、すぐ忘れちゃうんですよね。
__ 
研究は身体に積み重なるから、そんな気にすることではないと思います。
小林 
そうですね、それで良いと思ってます。
__ 
演劇論をびっしりとノートに付ける人もいますけどね。
小林 
僕がもしそれをやったら、舞台に出て行ったときにノートが頭をよぎって良くないと思います。そこから外れないようにして堅くなったり、外れたら立ち直れなくなったり。普段の会話でもそうだと思います。「今日はこれを話そう」と思って臨んだら平行線ですしね。ライブだから、その力を生かしたいですね。アドリブは出来ないんですけど。
__ 
そうですね。強力な理論武装が観客との対立を招く事はよくあります。というか、実はフレンドリーな作品の舞台でさえ、「今日はなんだか、舞台と客席が対立している」と感じる事はあるんですよ。いったい何なんでしょうね。感覚的には、起承転結の起で三手外すとそうなりやすい気がします。そのあたりの中長のシークエンスで三手を連続で外すとそうなる、みたいな。対立が起こると、舞台上の演技の悪いところが全てとても気になり始め、マイナス評価を付けてしまう。
小林 
その状態、怖いですよね。演劇って、初対面の人らが暗いところで開演を待たされていて。あの出会いかたはけっこう辛いですよね。
__ 
いや、明るいところから出てきて丁寧な挨拶をしても、何かボタンの掛け間違いが起こったらずっと・・・
小林 
それが非常に上手くいっていたのが、子供鉅人の「コノハナアドベンチャー2」だと思うんですよ。
__ 
確かに!
小林 
現実からSFがいい感じで混ざりあっていって、あのいやらしすぎない絶妙な観客いじりが楽しくて。最初に、見えないとされているお客さんにそれとなく頼んで、モノを中に浮かせる念動力のネタがあったじゃないですか。
__ 
そう、あれは完全な観客参加型演劇の入り方でしたね。
小林 
羨ましいですよね。お客さんがどんな参加をしてきても受けられる度量があの人たちにあるからだと思います。僕も、イベントをやるんだとしたらああいう入り方をしたいなあ。
コノハナアドベンチャー2
公演時期:2013/3/22~4/1。会場:大阪市此花区梅花エリア。

タグ: 子供鉅人


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小林

自由・憧れ

__ 
これは自分を変えた、みたいな演劇経験は。
小林 
観た経験で言うと、劇団どくんごですね。扇町公園で「ベビーフードの日々」という公演を見て、こんなに自由にやっていいんだ、って。
__ 
私もどくんご、好きです。芝居に参加していた経験で言うといかがですか?
小林 
ベビー・ピーの「はたたがみ」ですね。たくさんの方々が組織だって関わっていて、それもある程度の思想を共有していて。これは、いい加減な事をしていてはだめなんだなと気づかされました。

タグ: 自分を変えた、あの舞台 はたたがみ


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小林

質問 坂本 アンディさんから 小林 欣也さんへ

__ 
前回インタビューさせていただいた、がっかりアバターの坂本アンディさんから質問を頂いてきております。「自分の性欲の強さを感じた瞬間はいつですか?また、その時どう思いましたか?」
小林 
あまり露骨な事は言えないですけど・・・一度、ある事があって。命が危険に晒される状況でも、するのをやめなかった事がありましたね。
__ 
凄いですね。
小林 
死にそうだと思いました。もちろん、あの時の状況に戻りたいとは思いません。頭がやばい状況になっていました。本当は、死にたいと思っていたのかもしれないですね。
__ 
でも、死と性という、生命の本質に一度に触れていた訳でしょう。つまり、一つの生命としては、もうこの宇宙でやることはないかもしれませんね。
小林 
そうだったかもしれません。我に返ったら死にたくないですけど。

タグ: 死と性と 性欲


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小林

僕とおじさん

__ 
いつか、こういう演技が出来るようになりたいというのはありますか?
小林 
ちゃんと声が出せるようになること。それと、おじさん役を振られる事が多いのですが、それならおじさんそのものについて何でも応えられるくらい詳しくなりたいです。
__ 
今後、どんな感じで攻めていかれますか?
小林 
面白い人たちにもっと積極的に出会っていきたいですね。そしたら何か、面白いサイクルが生まれていくと思うので。

タグ: いつか、こんな演技が出来たら 声が出せるように 今後の攻め方


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小林

お菓子のアトリエ Artisanのマロンパイ

__ 
今日はですね、お話を伺えたお礼にプレゼントを持って参りました。どうぞ。
小林 
ありがとうございます。
__ 
マロンパイです。この店、結構おいしいですよ。
小林 
甘いものが好きですので、嬉しいです。

タグ: プレゼント(食品・飲料系)


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小林

カルト劇団、がっかりアバターの衰亡

__ 
今後、どんな感じで攻めていかれますか?
坂本 
自分の面白いと思った事をやるだけですね。いまの創作方法は、僕が面白いと思った事をみんなで吟味する形なので、僕が面白くなくなったらそこで終わり。そんな劇団なので。
__ 
これからも楽しみにしております。

タグ: 劇団のおわり


ジャムゥ石鹸

__ 
今日はですね、お話を伺えたお礼にプレゼントがございます。
坂本 
ありがとうございます。
__ 
どうぞ。
坂本 
えっ、これは、石鹸?あ、ハートマークですね。
__ 
それはですね、ニオイの気になる女性の為の石鹸です。
坂本 
?あ、裏に「私のニオイとシマリは大丈夫?」って書いてますね。しかも、タンポンみたいな形してる。紐も付いてるし。入れて使うんですかね?
__ 
さあ、でも、普通のセッケンとしても人の役に立つらしいですよ。
坂本 
なぜ、これを僕に?
__ 
今回のプレゼントは、至上最もコンセプチュアルでした。以前の炎上騒ぎの時の「観客席を一掃し・・・」という下りが気になったので、その意趣返しという事になりますが、面白半分ですね。
坂本 
ありがとうございます!ちゃんと拾ってくれて、嬉しいです。

タグ: プレゼント(化粧品系) 観客との関係性


敵も味方もこの胸に宿して

__ 
twitterで炎上した事について、もう少し。「観客層を一掃する」という表現は良くなかったとは思うんですが、演劇人として革命志向であるのは必要な条件だと思っています。
坂本 
ええ。
__ 
それを止めたら演劇人として死ぬという事じゃないかと。
坂本 
もうホントにそうだと思います。でも、「観客層を一掃する」というのは言い過ぎでした。この場を借りてお詫びします。申し訳ございませんでした。周囲から、「たくさんの敵と、味方を作った」と言われました。少なくとも、twitterで意見を発するのは中々難しいですね。
__ 
でも、きっと、言わないよりはマシです。色んな人の琴線に触れたのは大切だと思うんです。
坂本 
そうですね。演劇って、革命じゃないですか。そういう面を忘れてダラダラやってるのは僕には疑問です。客席に座っていてもそう思います。

タグ: たくさんの敵と、たくさんの味方 炎上、がっかりアバター 私たちの世代 演劇村についての考察


カルト劇団、がっかりアバターの繁栄

__ 
観客と、どう接するのが理想だと思いますか?
坂本 
うーん、意外とシビアなんですよね。twitterで炎上したから・・・どうしようかなと。自分の意見としては、今の関西小劇場のあり方は、僕は違うと思うんですよ。伸びない、派生しない。演劇に全く関係ない人にリーチ出来ていない。単純に情報が行ってくれないという事でもあるんですよね。何とかして大きくなりたい。って思いますね。
__ 
カルト的な人気が出たらいい気がしますね、とくにがっかりアバターの場合は。今、情報ってきっと、必要とされる人には行きやすい環境にあるんじゃないかと思うんですよ。面白い情報は、つまり目を引く内容なので。
坂本 
具体的にどうすればいいですかね?
__ 
カルト劇団として、NAVERまとめとかに掲載されたら有名になりやすいんじゃないか。例えばツリメラとか。NAVERまとめにあったんですけど、プロデューサーの小林タクシーさんは2014年の3月末までにCDを1000万枚売らないと死ぬらしいんですけど・・・
坂本 
それめっちゃ面白いですね!メモっときます。

タグ: 炎上、がっかりアバター ユニークな作品あります


野生に僕らは逆らわない

__ 
そういう意味では、「俺ライドオン天使」ではかなりスカッとしました。坂本さんにとってはどんな作品でしたか?
坂本 
楽しかったです。演劇って毎回、違う体験を得られるんですよね。退屈しないんです。例えば、キモオタが女の子のヒップラインを全身を使って見るシーンがあったんですけど、そこが僕の人生の中で5本の指に入る楽しさでした。彼とは「あなたが一番気を付ける事はなんですか?」「お尻を目で追いかける事です」「それは役者として役を演じる事以上に大切ですか?」「役者として役を演じる以上にお尻を目で追いかける事が大切です」こんなやり取りを30分くらいして、周りの人は全員引いていたんですけど、そういうコミュニケーションは大切にしたいです。
__ 
なるほど。しかし、過激な下ネタが予想されるチラシだったにも関わらず女性客が大変多かったですね。
坂本 
そうですね。もしかしたら女性的なのかな?意外と、男性より女性にウケるのかなあ?
__ 
小手先ではない品性下劣な下ネタを、もしかしたら女性こそ求めているのかも?
坂本 
ちょっと、話を聞いてみたいですね。次回公演はレディースDAYを作ってみたいですね。

タグ: B級の美学 ファンタジー 関係性が作品に結実する 役者に求めるもの 女性的、それはなにか 女性と下ネタ


大理不尽

__ 
坂本さんの作る作品は、この世にあってどのような存在であってほしいですか?
坂本 
一つあるんです。モテない、鬱屈としたヤツのハケ口。これさえあれば生きられる、みたいな。「いいなあ、こいつら、アホやなあ」と思ってもらいたいです。僕もそういう人たちに励まされてきたんですよ。筋肉少女帯やみうらじゅんさん、そういう人たちに救われてきたんです。目指せ、演劇界のGAROですね。
__ 
サーカスみたいな見世物になればいいんですよね。
坂本 
そうですね、見世物になりたい。
__ 
最近、観客の感情移入について考えているんです。会話劇を見る時、セリフを投げかけられた瞬間の役者って、観客の頭の中では「特定の誰か」として意識されている訳じゃないなあと。
坂本 
ええ。
__ 
極端な例で言うと、空中ブランコから落ちて地面に激突する瞬間、その身体は誰かという属性なんて持っていなくて、砕け散る肉体としてしか印象されないんじゃないかなと思っていて。そして、観客の肉体的感覚はその時の誰でもない身体に強く移入し、その身体が臨む破壊を直観し仮体験するであろうと。であれば、役者に炸裂したエネルギーはそのまま観客の脳みそにて客を焼くんじゃないかと思うんですよ。それは快感を伴うに違いない。だから、処刑の瞬間の理不尽を、尖った劇団には期待してしまうんです。
坂本 
分かります。僕も理不尽見たいです。
__ 
これはもう、世界平和とは完全に関係ないですけどね。
坂本 
真裏ですもんね。
__ 
でも、ハケ口は必要ですからね。
坂本 
そうですね、TVドラマで気が晴れる人もいますけどね。

タグ: 肉体、重心 賛否両論 見世物 大・大・理不尽


質問 川面 千晶さんから 坂本アンディさんへ

__ 
前回インタビューさせて頂きました川面千晶さんから、質問を頂いてきております。「今までで一番印象に残っている恋愛エピソードを教えてください」。
坂本 
僕寝取られフェチなんですけど、それでも彼女とは頻繁に連絡するんですよ。いつだったか、話がこじれて「死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね」・・・って何行も続いたメールが届いた事があります。それくらいかな、言えるのは。

タグ: トレーニング出来ない素養(愛嬌、セクシー等など) 恋愛至上主義


僕たちは幸福だ

__ 
下ネタは闇じゃないですからね。汚いかもしれないが、醜い闇の部分ではないはずだ。では、なぜそれを描こうと思うのでしょうか?
坂本 
旗揚げの段階から説明したいんですが、元々通っていた高校がフリースクール系で。アーツエンターテイメント学院という、名前こそ芸術系なんですけど実体は学校にほとんど来てない子らが籍をおいて卒業出来るようにしてあげるトコで。そこに来てる人らと旗揚げしたのががっかりアバターです。
__ 
なるほど。
坂本 
それこそ、一緒に芝居をやってた中から水商売に行く人もいて。最初はショッキングだったんですが、それもまた面白いのかなと思えるようになったんです。ホストにハマって風俗で働き始めるようになっても、それはそれで面白いのかな。みんな、悲惨がらずにもっと面白がっていったらいいんじゃないか、って。
__ 
世間的な価値観と対立する形ではなく、個人の価値観が存立していますからね。
坂本 
元々音楽が好きで、大槻ケンヂさんの曲を聞いていて。筋肉少女帯を好きになって、その流れです。専門学校では、劇団ZTONの河瀬さんが先生でした。
__ 
芝居を始めた頃に衝撃を受けた劇団は何ですか?
坂本 
大人計画です。松尾スズキさんの本ですね。

タグ: 汚す 新しいエンターテイメント 世界がズル剥け


ゴム手袋

__ 
がっかりアバターの作品についてお話出来ればと思います。2013年6月に上演された「俺ライドオン天使」、すごく面白かったです。個人的な所感ですが、非常に真摯に作られた下ネタであると感じました。大変下劣な下ネタに、あるフェアさを見た気がしたんです。いじめられっこもリア充も障害者も幽霊も皆同列に性欲を持っているという観点に、差別意識の無さを感じました。後半でひきこもりが出てくるんですけど、彼は非常に下種なんですが、それをとても正直に描いている。ネガティブな人間性すら受け入れ、下種をそのまま認めている。なぜ、そうした姿勢をとる事が出来るのでしょうか?
坂本 
もしかしたら、以前見た映像に影響を受けているんじゃないかと思います。障害者の性的支援サービスを紹介するドキュメンタリーで、おばさんがゴム手袋をしてしごいてあげるというもので。それを見た時に、「そうか、こういう人もそうなのか」と。障害を持って生まれた子を天使という言葉で呼んであげる親がいるけれども、障害者も当然性欲を持ってるんですよね。
__ 
そうですね。
坂本 
そういうモヤモヤした思いがあるんですよね。自分の中で答えが出ている訳じゃないんですけど。でも、その映像を見た時に納得した思いもあったんです。性欲というものは、NHKがそれを取り上げるぐらい歴然と社会にあるんです。
__ 
そこに気付いた時、何かが腑に落ちた。
坂本 
はい。もちろん、下ネタをやっているのが楽しい、面白いというのはありますけど。
がっかりアバター vol.3『俺ライドオン天使』
公演時期:2013/6/28~30。会場:ロクソドンタブラック。

タグ: ドキュメンタリー ひきこもり 性欲 下ネタを考える


最初から最後までスベりきろうぜ!!!

__ 
今日はどうぞ、よろしくお願いします。最近、坂本さんはどんな感じでしょうか?
坂本 
こちらこそ、よろしくお願いします。この間、大阪でのShort Act Battleに出演しまして。
__ 
あ、そうでしたね。残念ながら拝見出来なかったんですが、どんな作品だったのでしょうか。
坂本 
ちょっとここでは言えないような内容なんですけど、全自動自慰装置という機械の発表会というシチュエーションで、全員が録音した音声でスピーチするんですけど、おっぱいの魅力とかを喋り終えたら死んでいくんですよ。唐突に。個人的には面白かったんですけど、5位中5位でした。
__ 
素晴らしい。
坂本 
順番的にトップバッターの時と、3回目の時があって。トップバッターの回はすべりまくりました。気持ちいいくらいすべりましたね!
がっかりアバター
結成2011年6月。主催の何とも言えない初期衝動からほぼ冗談のように結束。2011年6月vol.1『岡本太郎によろしく』2012年11月vol.2『啓蒙の果て、船降りる』(ウイングカップ2012受賞)2013年6月vol.3『俺ライドオン天使』(公式サイトより)
Short Act Battle
公演時期:2013/12/2~4。

タグ: ロックな生き方 下ネタを考える スベる


傷心ガールの朝

__ 
今日はどうぞ、よろしくお願いします。最近、川面さんはどんな感じでしょうか?
川面 
明日からナカゴーの本番です。あと、年末に出演するMODEの稽古もしています。フランツ・カフカの原作のお芝居。それと、ちょこちょこ映像にも出ています。
__ 
ありがとうございます。では、演劇を抜いたらどんな感じですか?
川面 
うーん、ホントに演劇しかしてなくて。何も起きてない?かな。あ、すごい好きだった人と最近別れました。普段の生活と言えば芝居か恋愛か、ですね。恋愛至上主義なんです。それでちょっと傷心ガールになってたんですけど、ポジティブを目指していきたいです。
__ 
私は恋愛至上主義者と話すのは初めてですね。
川面 
演劇やっている人は、一人でも行きていける人多いですよね。私、芝居と恋愛と買い物の三本柱で生きています。
__ 
四本目の柱はありますか?
川面 
何だろう。何より家族が大事だけど。
ハイバイ
2003年に武蔵小金井(東京)で作・演出の岩井秀人を中心に結成。岩井自身の、16歳から20歳まで引きこもりだったシリアスで個人的な体験を、演劇という装置で濾過して“生々しいけれど笑えるコメディ”に変換。自己と他者との距離感に敏感過ぎる「自意識のアンテナ」が、あらゆる距離感を等価にする「現代口語演劇のメソッド」を介すと、独自の切実さとおかしさを発揮すること、それが意外と多くの人のシンパシーを得ることを発見しつ、近年では岩井の世界も自分、家族、他人と広がりを見せている。代表作は「ヒッキー・カンクーントルネード」「おねがい放課後」「て」。(公式サイトより)

タグ: アーティストの生活 恋愛至上主義 若さの価値


ナカゴー「レジェンド・オブ・チェアー」

__ 
明日から始まるナカゴーの「レジェンド・オブ・チェアー」。とても楽しみです。
川面 
ありがとうございます。ホントにナカゴー、面白いんですよ。知らない人は知らないけど、知っている人は「いま一番面白い」って言うんですよ。
__ 
興味深いです。出来れば、川面さんがナカゴーに出るようになった経緯を教えて下さい。
川面 
大学在学中に、コメディユニット磯川家と一緒に東京でシェアハウス生活してまして。その滞在中にMrs.Fictionsの15 minutes maidのお手伝いに入ったんですが、そこでナカゴーを初めて見たんです。もうダントツに面白くて、子どもたちが突っ立っておしゃべりしたり缶蹴りしてるだけの作品なんですけど。変ぶってる感じじゃなく頭おかしい。人を惹きつけるクレイジーさが最高だったんです。俳優もみんな上手で、びっくりしちゃいました。
__ 
おお。
川面 
2年前にサンプルの出演が決まって、そのタイミングで東京に越して来たんですが、ナイロン100℃の菊池明明ちゃんと仲良くなったんですけど、彼女もナカゴー知ってて。めっちゃ面白いよねって。ちなみに、ハンバーガーを武器に戦う芝居だったそうです。そこでサイトを見たら出演者募集ってあったので、応募しました。それから度々出ています。
__ 
面白そうですね。
川面 
今回はかなり冒険していて。英語劇なんです。ストーリー自体はハッピーエンドで終わるような普通の感じなんですけど、ネタや演技のディテールが全部決められていて、奥行きがあるんです。それが誰にもマネ出来ないんですよ。例えば笑う演技一つも、目ん玉の動かし方や首の筋肉の角度と力加減とタイミングが指示されるんですよ。それはお客さんの目には届かないんですけど、奥行きが出るんです。
__ 
それは、ますます楽しみです。川面さんは、ナカゴーのどういう部分が好きですか?
川面 
面白いと思うものを素直にやっている所です。「人間とは」とかそういうテーマが入っている作品って、どうしても多いと思うんですけど、そういうメッセージは一つもなくて。
__ 
尖ってますね。
ナカゴー
東京の劇団。
ナカゴープレゼンツ マット・デイモンズ 「レジェンド・オブ・チェアー」
公演時期:2013/9/27~29。会場:Brick-One。

タグ: ハッピーエンドについての考え方 尖った事をやりたい 焦点を絞った作品づくり


ハイバイと私

__ 
演劇を始めた経緯を教えてください。
川面 
家族全員が演劇をやっていて、私も小二からやっていました。神戸って新劇がまだあって、そういうところの稽古場に行っていて、そのうち舞台に出る事になって。だから気づいた頃には始めていたという感じです。
__ 
川面さんがハイバイに入ったのはいつですか?
川面 
2年前の11月からです。それ以前に北九州の芸術劇場のリーディング公演に参加させてもらって。それからいくつか作品を拝見して、オーディション受けなよって勧めて頂いて。それから準劇団員になり、四国学院大学の学生が岩井さんと芝居をつくる授業のアシスタントで参加し、春くらいに劇団員になりました。
__ 
ハイバイに入ったのは何故ですか?
川面 
精華小劇場で上演された「リサイクルショップコビト」を見たんです。めちゃくちゃ面白くて。絶対に関西にない芝居じゃないですか。とっても衝撃的で、なんてカッコいいんだと。出演したいな、と思った矢先に、北九州のオーディションがあって、そこに受かって。岩井さんの芝居に出たいと。
__ 
なるほど。
川面 
頑張ります。

芯にあるもの

__ 
舞台に立っていて、どんな瞬間が好きですか?
川面 
長く演劇をやっていると、舞台に立つという事が生活の一部になってくるんですよね。ご飯を食べたり、寝たりするのと同じような感じに。毎日稽古に行くのが当たり前で、毎月舞台に立って。私、今年出演した舞台が7本になるんですよ。それも今年が多い訳ではなく、去年もそうだったし、大学に入っていた頃は授業に自主企画、磯川家もあったし。だから、舞台の一瞬にスペシャルなものを感じる事はあんまりないですね。
__ 
なるほど。
川面 
だって、自分は絶対芝居をやらなくちゃいけない、舞台も映像も真面目にちゃんとやる、ってやってるから。取り立ててこの瞬間が超ハッピーだぜというのは・・・。
__ 
ない?
川面 
うーん、強いて言えば、仲良い人が見に来てくれたりとか。それは芝居というか人と人のつながりですけどね。黙々と、期待に応えるように。
__ 
すごい。
川面 
すごいですか。
__ 
この質問に対しては、何かしら好きな瞬間があるって伺いますからね。例えば集中している瞬間とか、冷静になれている、だとか。
川面 
私はやっぱり、やってる最中は基本的にはしんどいですね。緊張するじゃないですか。本番のある日は朝早く起きて劇場に行って、リハーサルして、すぐ本番が始まって、たくさんの人に見られて、その後飲みにいって。超大変じゃないですか!
__ 
ええ。
川面 
基本楽しいですけど、基本しんどい。体力作りもしないといけないからジムにも行ってるんですけど疲れる、そのまま稽古に行って疲れが取れない、やっぱり体力付かないからジムに行って、そういうスパイラルが続いていて。芝居が好きな事に偽りはないんですけど、毎日が楽しいと思ってやってる訳ではないですね。
__ 
ベースは楽しいんですよね。
川面 
そうなんですけど、でも、楽しいというだけで舞台に立ってる人はどうなのかなと。俳優がしんどくても楽しくても、お客さんが楽しむ事だけが大切なんですよ。なるべくおこがましくないように、調子に乗らないように。演劇を楽しむ為の道具には、私はしたくないです。だから、「舞台上の役者が楽しくないとお客さんも楽しめないよ」って意見がありますけど、そんな訳ないと思うんですよ。そういう、ダサいものに囲まれて、それが当然となる環境には身を置かないようにしたいですね。真面目にちゃんとやる、という事です。

タグ: 最高の研鑽は成功を担保する訳ではない 今の作品に集中する ちゃんと楽しませる