集中力

__ 
戸谷さんはkatacottsで朗読をされていますよね。
戸谷 
まず一人で出来るものから始めようと。当時朗読サークルに入っていたんです。まず夏目漱石の『文鳥』という作品をkatacottsで上演しました。色んな方に迷惑を掛けながら。助けてもらいながら。
__ 
なるほど。朗読をするときには、どういう気持ちになりますか?
戸谷 
昔、ピアノを習っていたんですが、その時の気持ちに近くなります。集中していますね。自分の中では、いつでもチャレンジなんですけどね。
__ 
戸谷さんの朗読、聞いてみたいですね。集中力がものすごい強そうな気がしますね。

タグ: 朗読劇についてのイシュー


外れていたボタンがはまったような・・・

__ 
いつか、どんな演技が出来るようになりたいですか?
戸谷 
見て頂いた方がちょっと元気になるような、外れていたボタンがはまったような、失くしていたものが見つかった時のような、そんな演技ができるようになればいいなと思います。あと作品としての役割をちゃんとこなせるような。
__ 
今後、どんな感じで攻めていかれますか?
戸谷 
攻める・・・私は攻めたら怪獣のように壊してしまうので。周りにあまり迷惑を掛けない範囲で、誰かの小さなきっかけを作り出せるような、そんな作品を作れるようになりたいです。

タグ: お客さんに元気になってもらいたい いつか、こんな演技が出来たら 今後の攻め方


小箱

__ 
今日はですね、お話を伺えたお礼にプレゼントを持って参りました。どうぞ。
戸谷 
マジですか。開けてもいいですか?
__ 
もちろんです。
戸谷 
(開ける)あ、かわいい。こんな小道具を使う芝居を作ってみたいですね。

タグ: 実験と作品の価値


伝舞企画 第一回公演 「Desperado Party ザ・ラストオーダー」

__ 
今日はどうぞ、よろしくお願いします。鈴木さんは最近、どんな感じでしょうか。
鈴木 
よろしくお願いします。一番近い本番が伝舞企画で、もうじき本番なんです。いまその稽古中です。初めて殺陣をやる事になりました。今まで運動をしてきてなかったので、試行錯誤しつつ体力作りから初めています。それから、劇団「オレと松本」の番外企画に出演させてもらう事になっていて、その後は高間響国際舞台芸術祭の企画。笑の内閣には12月の「ツレがウヨになりまして」のツアー公演にも参加させてもらいます。
__ 
お忙しいようですが、乗り切れますか?
鈴木 
そうですね、伝舞企画が台本を覚えつつ殺陣もしつつ、大変なので、それを乗りきれるかなという感じですね。
__ 
大学の卒業もありますしね。大丈夫ですか。
鈴木 
秋の学期に掛かっていますね。卒論も書きつつ、4回生で卒業出来るように頑張ります。ギリギリ。
伝舞企画 第一回公演 「Desperado Party ザ・ラストオーダー」
公演時期:2013/9/20~23。会場:京都大学西部講堂。
高間響国際舞台芸術祭
公演時期:2013/10/11~14。会場:アトリエ劇研、イーヴァ別館。

タグ: 卒論についての話題 西部講堂


vol.318 鈴木 ちひろ

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2013/春
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鈴木

重なる背中

__ 
鈴木さんがお芝居を始めたのはどのようなキッカケが。
鈴木 
元々は、地元いわきの高校の演劇部からでした。でも、2年くらいからあんまり部員と上手くいかなくて。大学に入ってどのサークルにしようかと思ってたらやりたい部活がひとつもなくて。やっぱり演劇部に入ろうかと思って劇団紫に入りました。でも、もやもやした気持ちで・・・そしたら、大学1年の春休みに帰省した時に、東日本大震災を経験したんです。しばらくは放心状態というか、演劇をするとか全く考えられず、芝居自体をすごく嫌なものだと思ったこともあって、大学2年の秋の公演で演劇部自体をやめようと思っていました。そうしたら、2年生の10月公演が終わった時くらいに笑の内閣の高間さんから外部出演のお話を頂いたんです。「ヅッコケ三人組の稽古場有料化反対闘争」という作品。学生だけの公演とはちょっと違うんですよね、共演している方々も意気込みが違うし。初めて、芝居が楽しいと思ったんです。今までは、本番を迎えるまでに必ず1回は「もう辞めよう」と思ってたのに。
__ 
なるほど。
鈴木 
外部に出た時はそういう後悔が1回もなくて。それが、みんながお芝居に没頭している理由なのかなと思ったんです。
__ 
「ヅッコケ三人組の稽古場無料化闘争」。傑作でしたね。面白かったです。その後は「非実在少女のるてちゃん」でしたね。鈴木さん演じる腐女子の妄想シーンが評判が良かったですね。
鈴木 
実はKAIKAで、のるてちゃんの公演を見て。聖羅さんがのるてちゃん役でのびのび演技しているのを見て、羨ましいなあと憧れたんです。私がよく分からないまま演技しているのに比べて・・・。だから、今自分が実際にその場に立って、当時の自分が憧れるに相応しい演技をしているだろうかと。そういう事を考えています。石原正一さんが「筋肉少女」に私を呼んで下さった理由を聞いたんですが、「『のるてちゃん』での私の演技が伸び伸びしていて、いまこれだけ演技をやれている人がいるならオファーしたい」と仰って頂いたんです。そういう気持ちは演技に出るのかなと思います。
__ 
そう、石原正一ショーではテリーマンの娘役でしたね。
鈴木 
物凄く貴重な体験でした。周りの方々は全員私より断然経験の差があって、どうしていいか分からないくらいの。私なんかで大丈夫かと思っていました。
第14次笑の内閣ヅッコケ三人組の稽古場有料化反対闘争
公演時期:2012/1/20~22。会場:東山青少年活動センター。
第16次笑の内閣 「非実在少女のるてちゃん」全国ツアー
公演時期:2012/8全国各地でツアー。
石原正一
演劇人。石原正一ショー主宰。1989年、演劇活動開始。1995年、"石原正一ショー"旗揚げ。脚本演出を担当、漫画を基にサブカル風ドタバタ演劇を呈示。関西演劇界の年末恒例行事として尽力する。自称”80年代小劇場演劇の継承者”。外部出演も多数。肉声肉体を酷使し漫画の世界を自身で表現する"漫画朗読"の元祖。"振付"もできるし、”イシハラバヤシ”で歌も唄う。(公式BLOG『石原正一ショールーム』より)
第27回石原正一ショー「筋肉少女」
公演時期:2013/5/1~3(東京)、2013/7/5~8(大阪)。会場:こまばアゴラ劇場(東京)、in→dependent theatre 1st(大阪)。

タグ: 伸び伸びと演技 石原正一ショー 石原正一 妄想 もう、辞めたい


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鈴木

質問 丹下 真寿美さんから 鈴木 ちひろさんへ

__ 
前回インタビューさせて頂いた、丹下真寿美さんから質問を頂いてきております。「行き詰まった時に行く場所や、頼るモノはありますか?」
鈴木 
行き詰まったり寂しくなると、恥ずかしい話ですが、よく親とskypeでテレビ電話をしています。距離的にだいぶ離れているんですが、家族と喋るのは自分にとってはかなり大きいです。年に1、2回帰るぐらいなので、たくさん喋ります。地元の言葉全開で。親に喋ってもどうしようも無い事もあるんですけど。
__ 
愛情に囲まれた生活を送っている感じがしますね。
鈴木 
それはだいぶあると思います。この間まで教育実習に行ってたんですが、最後の日に生徒さんに喋った事が(ありきたりなんですけど)「人との出会いやつながりを大切にしてほしい」と言いました。本当に大切にしたいなと思っています。

タグ: 恥ずかしいコト 現動力 家族という題材


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2013/春
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鈴木

舞台上にいるだけで面白い!

鈴木 
やっぱり、舞台上にいるだけで面白い!と思えるような雰囲気が作れる人になりたいですね。
__ 
例えば?
鈴木 
私の場合だと近衛虚作さんと伊藤泰三さんが喀血劇場でやった漫才のシーンなんです。近衛さんにはのるてちゃんと京都学生演劇祭の時、あと今の伝舞企画でも凄くお世話になっていて、稽古場で頂いたアドバイスをまとめてあるんですよ。いまあります。
__ 
え、見せて頂けるんですか。
鈴木 
はい。これです。

タグ: 人脈・コネクションの大切さ 演劇祭 尊敬している人


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鈴木

鈴木さんのノート

__ 
これは素晴らしい。
鈴木 
もったいないなと思ってしまって。一回一回の稽古が。映画や舞台も見ただけで終わったら意味がないなと思って。同じ感じで、ビラとパンフをノートに貼って感想を書くというのをいつもやっています。
__ 
へえええー!
鈴木 
毎日、何かしら自分が吸収できる事はあると思っているんです。
__ 
素晴らしい。そんな事をしている人って中々珍しいと思いますよ。普通はtwitterか何かに感想を書いて終わりかもしれない。自分の演劇活動をここまで几帳面にノートに書く人はあんまりいないでしょうね。
鈴木 
やっぱりネットに書く感想は外向けの感想で、自分の中には残らないので。誰々の仕草が良かったとか、そういう、誰にも言わない程度の感想を書いています。
__ 
しかも、こんな几帳面な字で!
鈴木 
残したいという気持ちはありますね。例えば、初めての通しが終わった時に感じた悔しさって本番が終わったら忘れてしまうと思うんですよ。達成感で。本番が終わって良かったな、になるまでの悔しさや苦労を残しておかないと、結局そのお芝居が「良かったな」だけで終わってしまうので。
__ 
残す。
鈴木 
私が何故、客演に呼ばれているのかについて高間さんと話していて。特筆すべき見た目の良さや派手さはないし、演技が上手いという訳じゃないし。髭だるマンさんみたいな、舞台栄えするインパクトや存在感もないし。だったら、努力面でカバーするしかないのかなと思っています。
__ 
努力以上のものをこのノートからは感じますね。

タグ: ウェブ上の感想 自分で考えてきたもの、の価値 残したいという気持ち


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鈴木

素朴をまとう

__ 
鈴木さんは、ご自身が演技をするときにはどのような意識があるのでしょうか。
鈴木 
高間さんには「普通の役が出来る奴は中々いない」とか、アンケートに「絶対悪い人じゃないんだろう」とか書いてもらう事が多いです。どんなに役作りしてもそういう見え方をするみたいです。高校まで田舎で過ごしてきた芋っぽい自分のままで作りたいという気持ちが強いです。強い人を演じる時には、引き出しがないので苦労はしますね。
__ 
素朴な人柄。
鈴木 
京都に来て結構経つんですけど、全然慣れなくてまだ挙動不審なんです。でも、その辺は大事にしていきたいですね。

タグ: 2013/キックベース アンケートについての話題 自分は何で演劇を


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鈴木

積み上げる

__ 
いつか、どんな演技が出来るようにしたいですか?
鈴木 
難しいなあ。でも、喋ってるだけで面白いような、間の取り方が面白いとか、いるだけで空気が生まれるような。「あの人、喋るだけで面白い」と思われるようになりたいです。それだけでほころぶような。私、まだ必死でセリフを覚えて喋っているだけなんです。覚えたらそれを必死で喋るだけみたいな感じで。まだちょっとそういう所があって、そこはまだ自分で破りきれていないですね。
__ 
いつか破れるでしょうか。
鈴木 
さっき言った事とは矛盾するんですけど、自分の中の引き出しを増やせば無理矢理キャラを作らなくてもいいのかもしれない。自分の中にある独自の何かに行けるのかなあと思うんですけど。
__ 
生田朗子さんみたいな。
鈴木 
そうなんですよ。生田さん凄いですよね。あんな人になれたらいいのに。筋肉少女の時に強く思いました。あんなに凄くて面白いのに、率先してバラし作業を手伝ってくださったり、年上であって経験も長いのに常に周りを気にかけておられて。芸を磨くだけじゃなくて、スレたりせずに、いつでも気を遣える人間性を高めるんだって。
__ 
そうなるためにはきっと努力が必要なんだと思う。努力を積み上げたら、それが余裕になるんだと思う。続けていたら、いつかそうなれるんじゃないかなと思いますよ。ただ、積み上げるのが物凄く難しいですよね。でも、自分のためのノートを付けられる鈴木さんなら、それはきっと・・・

タグ: いつか、こんな演技が出来たら いつか、あの人と わたしとわたしの矛盾 セリフを吐き捨てるように発する


vol.318 鈴木 ちひろ

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鈴木

一度きりの一秒

__ 
今後、どんな感じで攻めていかれますか?
鈴木 
伝舞企画は力押しで攻めていく感じです。オレ松さんはまだ配役は決まってないんですけど。で、内閣のツレウヨはまたツアーです。一年前と同じ主演で、プレッシャーもありつつ。その間、のるてちゃんや石原正一ショーも経て、そこで熟成したものが自分の中にはあるはずなので。それから、一回一回を大切にしたいです。
__ 
というと。
鈴木 
ずっと長くやっていると変な感覚があるんですよね。一回のお芝居が4ステ5ステだと、「1ステはミスがあってもしょうがないし」「2ステは中だるみしないように気を付けないと」とかそういう訳の分からない思い込みが出てきてしまって。学生演劇祭の時に、喀血劇場で高校生の子と共演したんですが、最初の本番が終わった後に「あと2回出来るんや!」って言ってて。よく考えたら高校生って一回の本番の時に何ヶ月も掛けて稽古していて、1回の本番に掛ける気持ちって絶対強くて。そういう気持ちは忘れかけてたなあと。それは1回の稽古に対してもそうなんですよね。
__ 
他人との出会いを大切にするようにね。
鈴木 
だから、自分が感じる事もノートに取っておいたりしています。

タグ: 一回一回を大事にする 今後の攻め方


vol.318 鈴木 ちひろ

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鈴木

THE BODY SHOPの練り香水

__ 
今日はですね、お話を伺えたお礼にプレゼントを持って参りました。
鈴木 
ありがとうございます。開けてもいいですか?
__ 
もちろんです。
鈴木 
あ、これは香水ですか?
__ 
そうですね。練り香水です。
鈴木 
いいにおい!ありがとうございます。

タグ: プレゼント(化粧品系)


vol.318 鈴木 ちひろ

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鈴木

音楽と拍手が聞こえてくる

__ 
今日はどうぞ、よろしくお願いします。丹下さんは最近、どんな感じでしょうか?
丹下 
今は、7月のお芝居が終わりまして。今は夏休みというか。ゆったりしています。
__ 
そう、トリコ・A「つきのないよる」に出演されていたんですよね。ものすごく面白かったです。丹下さん演じる女性が次々と男性を惚れさせては殺していくという、残酷なんだけど、ふんわりとまとめてあって。却ってものすごく不気味に感じました。トリコ・Aの脚本・演出家である山口さんの作品はこれまでたくさん拝見してきていますが、今回はもっとホラーな。・・・?
丹下 
・・・なんか始まりましたね。これ。サプライズですかね?誕生日?
__ 
かもしれない。
丹下 
あ、照明全部消えた。

音楽が高まり、手拍子が聞こえてくる。カウンターの向こうにいたウェイターがケーキの蝋燭に火を灯し、歩きだした。音楽はさらに大きくなり、その席に近づくにつれ手拍子も大きくなる。

丹下 
すごーい。

「まっちゃん、コーヘイ、お誕生日おめでとう!」

__ 
フォォー!!!
丹下 
フーッ!おめでとう!!お誕生日おめでとーう!すごーい。あははは。

タグ: 拍手についてのイシュー サプライズ・ドッキリ


vol.317 丹下 真寿美

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丹下

トリコ・Aプロデュース演劇公演2013「つきのないよる」

__ 
トリコ・A「つきのないよる」。思い出す度に鳥肌が立つんですが、ひとえに丹下さんが怖かったですね。
丹下 
怖かったですかー?
__ 
怖かったですね。
丹下 
私がやった役の「さくら」はお話の中で4人と付き合ってたんですが、作・演出の山口茜さんから、「全員にいい顔をしてください」と言われていました。嘘を付かないで下さいと。私も付いているつもりはなかったんですよ。
__ 
あ、正直者だったんですか!
丹下 
はい。相手を悲しませたくないから、NOとは言えない人間というか。目の前のこの人を傷付けないための嘘。そういう形でやってくださいと言われたんです。
__ 
でも毒殺するんですよね?
丹下 
毒殺ではなく、男性に飲ませていたのは睡眠薬入りの飲み物なんです。眠らせた後、練炭による一酸化炭素中毒にさせて殺してしまいます。そのへんになってくると難しいところで、もうみんなに知られて来てしまって、本命の彼もいるし、これ以上ごちゃごちゃしたくなくて・・・という形なんです。これは実際の事件を元にしているんですが、資料としての取材本が凄く面白くて。茜さんの台本にも少しずつ事実が設定として出てくるんです。やってる側としては客観的には見れないので、どうだったのかは分からないんですが・・・。
__ 
私としては、山口さんの作品は境界が曖昧で、お話なのか設定なのか、単なるギャグなのか暗喩なのか分からない演技もある。ただ、全体を貫くその腑に落ちなさが、凄くロマンチックになるんですよね。
丹下 
やってる側もどこかすっきりしない部分は残るんですが、これは明確にしない方がいいんだろうなというイメージはありましたね。
__ 
消化出来ないものを扱っている。
丹下 
実はトリコ・Aさんを見たことがなくて、しかも共演者も初めての方ばかりで。緊張しました。
トリコ・A
トリコ・Aは、山口茜が「自分で戯曲を書いて演出をしてみたい」という安易な気持ちを胸に、1999年、勢い余って立ち上げた団体です。当初の団体名は、魚船プロデュースと言いました。以来11年間、基本的には上演ごとに俳優が変わるプロデュース形式で、京都を拠点に演劇を上演してまいりました。やってみると意外と大変だった事が多い様に思いますが、皆様の暖かいご支援のもと、現在も変わらず活動を続けております。(公式サイトより)
トリコ・Aプロデュース演劇公演2013「つきのないよる」
公演時期:2013/7/26~30(大阪)2013/10(金沢)。会場:インディペンデントシアター1st(大阪)、シアターアンゲルス(金沢[リーディング公演])。

タグ: ロマンについて 俳優の「素」を生かす 衝撃を受けた作品 殺す 役づくりの成功 曖昧さへの礼賛


vol.317 丹下 真寿美

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丹下

UMI Film makers vol2 映画:丹下真寿美一人芝居『くまと羊』

__ 
次回以降の出演予定が面白いですよね。「くまと羊」と壱劇屋「6人の悩める観客」。意気込みを教えてください。
丹下 
ありがとうございます。「くまと羊」は、去年の一人芝居フェスで上演した作品の映画化です。いつもお世話になっている武信さんに監督していただいて。脚本は月曜劇団の西川さん。今年の1月に撮影は終わってるんですが、結構、普段の私に近い内容になっています。本当にダラダラしています。そこにさやかさんの不思議な物語が。
__ 
さらに、上原さんの演出が入って。
丹下 
そうなんです。
__ 
実は私、一人芝居「くまと羊」を拝見していて。あれは本当に上原さんを感じましたね。お客さんの空気のつかみ方とか、ギャグをごり押ししてきたりとか。
丹下 
ああ~っ。そうですか。確かにそういうシーンはありました。一部の人からは、日呂さんの女性像が見えると言われましたね。
__ 
それがまた映画で見れると。
丹下 
台本でカットされた部分もあるんです。実際は1時間ぐらいの作品なんですが、ようやく見て貰えます。
UMI Film makers vol2 映画:丹下真寿美一人芝居『くまと羊』
公演時期:2013/8/24~9/1。会場:天劇キネマトロン。

タグ: 人脈・コネクションの大切さ 今年のわたし 舞台撮影について


vol.317 丹下 真寿美

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丹下

劇団 壱劇屋 第21回公演「6人の悩める観客」

__ 
そして、壱劇屋「6人の悩める観客」ですね。
丹下 
はい。
__ 
これ、丹下さん。
丹下 
はい。ぶっさいくな顔をしております。肌色のチラシなんですけど。
__ 
いえいえ。横の丸山さんが気になりますね。
丹下 
そうですね、凄い顔してますね。一応、悩んでいる顔を指定されたんですが、どう見ても私だけ怒ってるんですよね。
__ 
うーん?怒ってますね。
丹下 
そうなんじゃないかと言ってみたんですが、もうチラシ刷っちゃったので・・・。この作品、初演がものすごく面白かったんです。壱劇屋は作風が毎回違って、非日常を描く作品もあればファンタジーの時もある。私はどちらかというと奇妙な非日常を扱った壱劇屋が好きで、「6人の悩める観客」はそれだったんですよ。西分ちゃんとかに「再演するなら私出たい」とずっと言ってたんです。そしたら今回呼んでもらえて。
__ 
おめでとうございます。
丹下 
ありがとうございます。
__ 
壱劇屋。私もこれまで3回拝見したんですが、面白いですよね。チャンバラ時代劇の「タケミツナリタ」が本当にバカバカしくて、ずっと楽しんでみていられました。センスがいいんですよ、なんか。飽きずに見れましたね。
丹下 
私も何回か拝見はしましたが、これが一番好きな作品です。今回どうなるかは分かりませんが、頑張ります。
壱劇屋
2005年、磯島高校の演劇部全国出場メンバーで結成。2008年より大阪と京都の狭間、枚方を拠点に本格的な活動を開始。主な稽古場は淀川河川敷公園で、気候や時間帯をとわず練習する。マイムパフォーマンスを芝居に混ぜ込み、個性的な役者陣による笑いを誘う演技にド派手な照明と大音量の音響と合わせ、独自のパフォーマンス型の演劇を行う。イベントではパントマイムやコントをしたり、FMラジオにてラジオドラマ番組を製作するなど、幅広く活動している。(公式サイトより)
劇団 壱劇屋 第21回公演
公演時期:2013/10/11~14(大阪)、2013/10/25~27(京都)。会場:芸術創造館(大阪)、京都市東山青少年活動センター(京都)。

タグ: 非日常の演出 京都と大阪・大阪と京都 下らなさへの礼賛 再演の持つ可能性について 奇妙さへの礼賛 実験と作品の価値


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丹下

質問 山口 惠子さんから 丹下 真寿美さんへ

__ 
前回インタビューさせて頂いた山口惠子さんから質問です。ちなみに、丹下さんと面識はあるみたいです。壱劇屋の稽古に来られた時に会った事があるそうで。
丹下 
分かります!ご無沙汰しております。
__ 
壱劇屋の愛しい部分と憎い部分を教えてください」。
丹下 
愛しい部分。どこか一つの場所にみんなで向かっていくところです。未だに枚方の河川敷で稽古しているというのが半ば信じられへんけど。
__ 
丹下さんもそのうち行く事になるのでは?
丹下 
いやそれは断固拒否したいですね、嫌だなあ河川敷。
__ 
いや河川敷でしか生まれないものもあるんじゃないかと思いますよ。
丹下 
河川敷でしか生まれてないんじゃないか・・・。どうなんですかね。
__ 
区民センターとかでも稽古はしてるみたいですけどね。でも、BBQしてる家族連れが密集している横での稽古、ですよ。その微妙な外の世界との緊張感が彼らの作品世界を育んできたんじゃないかと。町中でパフォーマンスをしたり、みたいなあのワクワク感が。芝居が関係ない世界へのサプライズ。
丹下 
それを聞くと、行った方がいいのかなと思いますね。
__ 
でも徹夜はやめた方がいいかもしれませんね。
丹下 
せめて終電で帰りたいですね。憎い部分。美味しいとこ取りするとこかな。
__ 
おおっ。

タグ: 徹夜 壱劇屋の無謀さについて 関係性が作品に結実する


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丹下

幸せな照明

__ 
丹下さんがお芝居を始めた経緯を教えてください。
丹下 
20歳の時に、末満健一さんのHYT(ハーフイヤーシアター)に応募したのが最初です。ワークショップを受けるだけの予定だったんですが、その後末満さんに声を掛けて頂いて。「良かったら一緒にやりませんか」と。末満さんの大ファンで、ピースピットを追っかけて見に行ってたぐらいだったので、悩む事なく。
__ 
舞台に立っていて、こういう瞬間が好きだとか、そういうのはありますか?
丹下 
キレイな照明に立てている時は好きですね。私以外でも、共演者が舞台でキレイな光の中に立っているのを見た瞬間。そのときは凄くドキドキします。
__ 
今まで一番、これはという照明はありますか?
丹下 
ピースピットのTRINITY THE TRUMPで、相手の子に懺悔するシーン。私とその子の周りが膝まずくというシーンがあったんです。そこで白い明かりが十字架を作って、私と相手が立っている。その明かりが凄くキレイでした。ピースピットでいつも照明をされている加藤直子さんのプランがキレイで、何だか幸せな照明って感じ。
ピースピット
劇団「惑星ピスタチオ」(2000年解散)に所属していた役者・末満健一により、2002年に旗揚げされた。特定のメンバーを持たず、公演毎に役者を募る「プロデュース」形式にて、年1~2本のペースで公演を行う。作品的な特徴としては、作りこまれた世界観、遊び心に満ちた演出ギミック、娯楽性を前面に押し出しつつ深い哲学性に支えられたストーリーなどが挙げられる。作風は多岐にわたるが、「街」などの外界と区切られた括りの中で物語が進行されたり、終末世界が舞台となることが多い。また作中に必ず「猫」が登場することも特徴のひとつとして挙げられる。(wikipediaより)
ピースピット2012本公演「TRINITY THE TRUMP」
公演時期:2012/1/22~1/30。会場:HEP HALL。

タグ: TRINITY THE TRUMP


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丹下

「さくら」

__ 
掴むのに、苦労した役はありますか?
丹下 
最近で申し訳ないのですが、トリコ・Aさんでやらせて頂いたさくらが一番つかみにくかったですね。ふだん、派手な演技で賑やかなお芝居をさせて頂く事が多いので。言ってみれば普通の女の子だったんです。丹下真寿美としては、彼女を理解するのは難しかったです。
__ 
丹下さんは、確かにジャンルとしてのエンタメ系に出る事は多いようですが、そういう意味で会話劇が難しかったりはありましたか?
丹下 
そうですね、日常生活の所作が難しかったです。相手の言葉に対する反応が凄く大かったんですね。びっくりしたら手を広げて、というのが私にとっては普通だったんですよ。トリコ・Aさんはそれとは作り方が全然違うんです。私が作り上げた土台は使えなかったですね。稽古初期に茜さんに頂いた指示が「そんなに一個一個反応しなくていいです。動かないで下さい。それぐらいが一番、丁度いい」と。どうしても、動かなきゃという気持ちがあるんですが、それをしてはいけないと。
__ 
舞台に立っている人間をそのまま感じるために、演技は却って邪魔になる、という事かもしれませんね。リアクションを一旦保留するというか、反応する動きを一旦保留する。すると、それを見ている観客は彼の真意をつかもうとして想像を広げるんじゃないかなと個人的には思います。こうした言い方が相応しいかは分かりませんが、京都で支持されている会話劇はこういう意識で作られている気がします。良いか悪いかは別にして。
丹下 
なるほど。
__ 
丹下さんの演技、私は不自然だとは思わなかったです。むしろ、いつも相手を受け止めるような反応をしていたと思いました。この人には近寄ってはならないと思いました。あれは凄かったですね。
丹下 
良かったです。全ての男性に対して粗末に扱わないでください、傷付けないようにしてくださいと言われていて、でも、誤魔化すような事もしないでと。「そんなのゆうてないし~」みたいな事も言わず、じゃあどうするの?って悩んでたんです。
__ 
そうですね。詰め寄られても、一旦受け止めてあげるみたいな。それが、ワクワクするような嘘と駆け引きのバトルシーンを見ているようでした。すごく面白かったです。
丹下 
嬉しいです。素直に嬉しいですね。小屋入りしてからも稽古の時間を頂けて、結構変わったんです。一日一回通したりして・・・。

タグ: 出来ない!難しい!演技 役をつかむ 会話劇研究 自然体 役づくりの成功 自覚的になりたい


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丹下

もっと!

__ 
尊敬する演劇人はいますか?
丹下 
尊敬する演劇人。この人、というのはいません。憧れていたのは売込隊ビームの梅本真里恵さんや三谷恭子さんです。出演されている公演を追っかけて見ていました。劇場を出た後、元気を貰えるんですよ。帰りながらパンフレットを見たりしているときに、そんな気分になれる。私もいつか、そんなふうになりたいですね!
__ 
既にそうなっていると思いますよ。
丹下 
いえいえ、まだまだです!もっと頑張らないと。

タグ: 2013/キックベース お客さんに元気になってもらいたい 尊敬している人


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