いつか・・・

___ 
芝居を始めた時に見た衝撃作はありますか?
佐々木 
宮藤官九郎さんが監督された、「R2C2~サイボーグなのでバンドやめます~」という作品がすごい好きで。今でも大好きで、サウンドトラックを持ってます。最後の、阿部サダヲさんと森山未來さんのシーンが物凄いカッコイイんですよ。

タグ: 2013/キックベース 衝撃を受けた作品


vol.315 佐々木 ヤス子

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2013/春
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佐々木

自分は違うんだなあ

佐々木 
脚本家さんとか演出家さんとかって、自分の表現したいものがあって自分が作りたいものがあると思うんですが、私はそういうのが一切無くってですね。
___ 
なるほど。
佐々木 
それって、どうなのかなと最近思っています。自分の思い上がる感情を世界にぶつけたいという事にならないんですよ。それをQ本かよさんに相談したら「いいんじゃない」って言われたんです。役者として媒介になれたらなと。作り手にはなれないなあと。
___ 
10年ぐらいの間に、またちょっと感覚は違っていくんじゃないでしょうか。
佐々木 
そうですね。これ作りたいとか思うようになってたらいいですね。
___ 
でも、次は一人芝居をするんですよね。
佐々木 
そうです!シンガーソングライターの友達がカフェでイベントをするというので、そこで。脚本はちがう方にお願いするんですけど。カフェの新作ケーキ発表会だという事で、友達も明るいので、明るい感じにしたいです。
___ 
佐々木さんは、自分が明るい人物ではないと?
佐々木 
明るい人間ではないなあと(笑う)明るいつもりなんですけど、興味がエロに向いていたり、自分は違うんだなあと思っているんですけど。
___ 
私はムッツリスケベという自分の属性を、それなりに愛すべきものだと思っているんですけど。
佐々木 
それは何故ですか?
___ 
確かに、健康=性は生物としての人間に必要不可欠な要素だと思うんです。それが無ければ死ぬから。しかし、その真裏にある死=エロスは人間の知恵・優しさを育む為に必要なんじゃないか。ムッツリスケベは可能性そのものなんですよ。極めたらいいんじゃないかと。
佐々木 
そうですね。日本特有らしいですからね、奥ゆかしさって。嬉しいです。この話題しかしていない気がしますが、大丈夫ですか?
___ 
いいえ、大丈夫ではないですね。
佐々木 
切り替えませんか?
___ 
はい。

タグ: ムッツリスケベ


vol.315 佐々木 ヤス子

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2013/春
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佐々木

質問 丸山交通公園さんから 佐々木 ヤス子さんへ

___ 
前回インタビューさせて頂きました丸山交通公園さんから質問を頂いてきております。「女性である事は面白いですか?」
佐々木 
うーん、私はあんまり面白くないです。
___ 
それは何故ですか?
佐々木 
私は男性に憧れていて、社会の立場的に女性で良かったなと思う事はあるんですけど、男性の強さとか存在感とか、筋肉とか。私には届かない存在で。だから憧れています。
___ 
自分の事を男性だと思っている?
佐々木 
いえ、女性だと思っています。でも、なれないから憧れています。子供の頃から憧れています。走っても負けるし。男性のダンサーは重宝されるし。
___ 
女性にはしなやかさがあるのでは。
佐々木 
そこで益山寛司さんに出会って。強いけどしなやかで。あの人は憧れですね。

タグ: 俳優同士の闘争心 しなやかさが大切 男性性とは何か


vol.315 佐々木 ヤス子

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2013/春
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佐々木

めざせ、変幻自在

___ 
お芝居をしていて嬉しい瞬間はありますか?
佐々木 
役を通して、日常では絶対しない感情になった時ですね。日常ではあまり怒らないので。
___ 
いつか、どんな演技がしたいですか?
佐々木 
佐々木ヤス子としての自分を出し過ぎることはなく、でも、この役は私にしか出来なかったと評価される役をやってみたいですね。どの役をやっても同じやり方をしてしまわないような。そのバランスが出来たらと思っています。
___ 
自分でないといけない役でありながら、予想されない。
佐々木 
劇場に行く前から、あの人はこういう演技するんだろうなあみたいな予測はされたくないです。変幻自在になりたいですね!
___ 
変幻自在であり続けるという事は、毎回、新しい領域を開拓するという事ですね。
佐々木 
そうですね、大阪BABYLONの時の下級妖怪のように。あと、オタクの役をやってみたいです!単純に興味があります。
___ 
今後、どんな感じで攻めていかれますか?
佐々木 
とりあえず、12月末までは関西で頑張ろうと思います。いつか東京に行きたいと思っています。恥ずかしい。でも、色んな所に呼ばれたいなあと。オーディションを沢山受けて。色んな演出や脚本をやらせていただいて、もっと変幻自在になりたいです。

タグ: 『東京』 「いつも同じ」と思われたくない いつか、こんな演技が出来たら 自由自在になる 今後の攻め方


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2013/春
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佐々木

本気玉(花火)

___ 
今日はですね、お話を伺えたお礼にプレゼントを持って参りました。
佐々木 
実は、私も。
___ 
え。
佐々木 
私の地元、宇治市で取れた抹茶のゼリーです。あんことか白玉入りです。
___ 
ありがとうございます。
佐々木 
お口に合えばいいんですけど。
___ 
頂きます。
佐々木 
(開ける)あー(笑う)凄い。打ち上げ花火だ。夏ですもんね。『5メートル以上離れられる所で』。

タグ: プレゼント(凶器・防犯系)


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佐々木

眼帯のQ

___ 
今日はどうぞ、よろしくお願いします。佐々木さんは最近、どんな感じでしょうか?
佐々木 
きのう、髪を切りました。このところはレポートと試験の準備に追われています。普通に大学生生活を送っています。
___ 
どんなレポートですか?
佐々木 
一番最近書いたのは、表現活動についてをテーマにするもので、この間出演した舞台「眼帯のQ」について書きました。
___ 
それはいいですね。「眼帯のQ」。残念ながら拝見出来なかったのですが、どんな作品でしたか?
佐々木 
レトルト内閣の三名刺繍さんが脚本で、銀幕レプリカントの佐藤香聲さんが演出されたんです。エロスについての作品で、凄く勉強になりましたね。
___ 
というと。
佐々木 
エロスを身体表現と演劇の融合で視覚化するという試みだったそうで、でも「二十歳そこそこの女の子にはエロスは分からないかなぁ」と。
___ 
なるほど。
佐々木 
でも、勉強になりました。
___ 
大学生活以外では?
佐々木 
プライベートとしては何をするのでもなく家に引きこもっています。今日は久しぶりに家を出ました。
眼帯のQ
公演時期:2013/7/26~28。会場:藝術中心・カナリヤ条約。

タグ: エロスについて 自分を変えた、あの舞台 非日常の演出 最近どう? 二十歳のわたし あの公演の衣裳はこだわった


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佐々木

暗くて息も出来ない

__ 
今日はどうぞ、よろしくお願い致します。丸山さんは最近はどんな感じでしょうか。
丸山 
おかげ様で、結構忙しくさせて貰っています。KAIKAのgateでやらせてもらう公演の脚本と、9月のコント企画の本の執筆と。月面クロワッサンのドラマの撮影もあって、結構忙しいですね。
__ 
丸山さんはどんなコントを書くんですか?
丸山 
暗い奴を書きますね。明るいのは、ウッてなっちゃんで。どうしても、暗い方を好んで書いてしまいます。
__ 
それは、人間の暗い部分を描いているという事ですか?
丸山 
何でしょうね、筒井康隆さんの影響をめちゃくちゃ受けていると思います。3本のコントを書いたら、1本は人の肉を食べてるような。暗さを突き抜けて笑けてくるようなのを目標にしている所がありますね。それで笑って貰えると一番嬉しいですね。
月面クロワッサン
2011年、本公演の全作品の脚本と演出を、作道雄がつとめる演劇団体として設立。劇団員は随時募集しているが、基本的には作品ごとにキャスト・スタッフを集め、公演を行っている。2月、「月面クロワッサンvol.0/どっちみち阪急河原町」が、京都学生演劇祭にて第2位、最高総得点を記録。6月、「バイバイ、セブンワンダー」を京都市内2会場で公演、380人を動員。緻密でスピード感溢れるストーリー構成の脚本と、観客からの視覚的構図を意識した演出で独自の劇的世界を構築する。(公式サイトより)
つくる場・KAIKAの試演会 特別版『gate in コックピット』
公演時期:2013/9/14~15。会場:KAIKA。

タグ: 悪意・悪趣味


月面クロワッサンvol.6「オレンジのハイウェイ」

__ 
月面クロワッサン「オレンジのハイウェイ」が終わりましたね。面白かったです。脚本協力という役割だったそうですが、どんな事を。
丸山 
ありがとうございます。作家の作道くんが書き始めるぐらいの初期から話し相手になるぐらいの役割ですけどね。面白かったんだったら、それは作道くんが面白かったんだと思います。
__ 
この作品、時間のずらしが大きな構造としてありましたね。その構造自体が人物表現に一役買っているという、ダイナミックな使い方がとても良かったと思います。しかも、あの2ndで、ですね。
丸山 
independent theater 2ndさんは大変良い劇場で。またもう一度やれるように京都で頑張ります。
月面クロワッサンvol.6「オレンジのハイウェイ」
公演時期:2013/6/21~24(京都)、2013/7/13~14(大阪)。会場:元・立誠小学校 音楽室(京都)、in→dependent theatre 2nd(大阪)。

タグ: ちゃんと楽しませる 会場を使いこなす


こんな近くに

__ 
丸山さんがお芝居を始められたのはどのような経緯があるのでしょうか。
丸山 
元々、小学校一年から高校三年生まで剣道をずっとやってたんですよ。高校の頃はキャプテンで、ずっと続けようと思ってたんです。でも、太ってるのもあって、膝とか腰を痛めて。医者に「辞めた方がいいんじゃない」と言われて。声も大きいし顔も大きいので演劇とかいいんじゃないかなと。大学の演劇部に入って、そのまま続けています。
__ 
お芝居を始めた頃にご覧になった衝撃作はありますか?
丸山 
京都の小劇場という意味なら、ユリイカ百貨店の「chocolate horse」でした。あれを最初に見て、演劇面白いやばいなと。今思い返したら凄い役者さんばっかりでしたね。
__ 
意外ですね。私も拝見しました。懐かしいですね。
丸山 
めっちゃ、質の良い、面白いものだと。それまで距離があったんですが、こんな近くにこんなにレベルが高いものがあるんや、と感動しました。
ユリイカ百貨店
2001年に脚本・演出を担当するたみおを中心とするプロデュース集団として結成。その後劇団としての活動に形を変え、2005年4月、再度プロデュース集団となる。幼い頃の「空想」と大人になってからの「遊び心」を大切に、ノスタルジックな空気の中に、ほんの少しの「不思議」を加えたユリイカ百貨店ならではの舞台作品を作り続けている。(公式サイトより)
ユリイカ百貨店 8th Stage「Chocolate Horse(チョコレート・ホース)」
公演時期:2008/4/25~4/29。会場:アトリエ劇研。

タグ: 自分を変えた、あの舞台 入団の経緯 自分は何で演劇を


お前何してんねん!

__ 
丸山さんを初めて拝見したのは、努力クラブの「牛だけがもつ牛特有の牛らしさ」でした。その後も努力クラブで何度か拝見しました。「旅行者感覚の欠落」では人を思いっきり蹴ってましたね。
丸山 
ああいうちょっと危ないような役が好きでしたね。月面クロワッサンではそういう役に付かなかったので間があって、思いっきり蹴れなくて。演出の合田さんにアホほど怒られましたね。
__ 
蹴れない事で怒られた。
丸山 
「お前何してんねん!」って。あんなに怒られるとは思ってなかったです。
__ 
でも、躊躇なく振りぬいてましたね。
丸山 
相手の人には本気で嫌がられましたけど、でも、中途半端にやったら相手の人が可哀想じゃないかと、自然にそう思えるようになりました。
努力クラブ
元劇団紫の合田団地と元劇団西一風の佐々木峻一を中心に結成。上の人たちに加えて、斉藤千尋という女の人が制作担当として加入したので、今現在、構成メンバーは3人。今後、増えていったり減っていったりするかどうかはわからない。未来のことは全くわからない。未来のことをわかったようなふりするのは格好悪いとも思うしつまらないとも思う。だから、僕らは未来のことをわかったようなふりをするのはしない。できるだけしない。できるだけしないように努力している。未来のことをわかったふりをしている人がいたら、「それは格好悪いしつまらないことなのですよ」と言ってあげるように努力している。(公式サイトより)
「牛だけが持つ牛特有の牛らしさ」
公演時期:2011/6/3~5。会場:人間座スタジオ。
努力クラブ5 旅行者感覚の欠落
公演時期:2012/12/7~10。会場:元・立誠小学校 音楽室。

タグ: 暴力


面白い言い方がぽっと思いつく

__ 
丸山さんが初めて舞台に立ったのはどのような。
丸山 
小学生の頃、文化祭で生徒会が40分くらいの芝居をやったんです。加古川小学校で加古川コマンという役でした。半ズボンで赤いマントの。
__ 
最悪ですね。
丸山 
(笑う)大仰なドラの音がなって出てくるという役でした。ウケました。それが初めてです。
__ 
今、どんな役者になりたいですか?
丸山 
東映のヤクザ映画に出てはった、室田日出男さんという人の演技がめちゃめちゃ好きで。狂ってるような人なんですけど、哀愁と可笑しみがある人なんですよ。ああいう役者になりたいですね。
__ 
いつか、こういう演技が出来るようになりたいとかはありますか?
丸山 
今、わりと「笑いを取って来る」事を期待されるんです。自分自身としても、笑いが起きてないと怖いです。シーンとしたら、セリフが飛んでいる状況と一緒ですね。むっちゃ怖いんですよ。そんな事を思わんと、普通に演技をするようなのがしてみたいですね。
__ 
なるほど。
丸山 
舞台に立つ上での怖さが、人一倍あるんじゃないかと思うんです。ウケんかったらイヤやなと思って、雑になってしまう事もあるんです。丁寧に演技をしたいという欲求もあって、そこら辺の感情をうまくしたいなと。結構悩んでいて。
__ 
思うに、丸山さんの演技のイメージを伝える速度はとても早くて鋭くて。個人的にはそうした事が出来る人を天才と呼んでいるんですが、そうした演技のイメージ作りはどこから来るのですか?
丸山 
これは結構、良くないんですが・・・ゲネぐらいで気づきますね。「ああ、これや」と。下手したら、5回ある本番で2回目ぐらいで正解見つけて、みたいな。申し訳ないんですが。お客さんいないと、自分の中の何かがサボっちゃうんですね。ウケへんという不快感がないとサボっちゃうみたいで・・・。ウケを取るのが目的ではないセリフがあったとして、本番でお客さんを前にした時に、面白い言い方がぽっと思いつく。想定が出来てないんですね、良くないなあと思いつく度に思います。
__ 
考え始めるのが遅くても、発想の切れ味が鋭ければ、まだいいじゃないですか。
丸山 
そう言ってもらえると。でも、申し訳なく思いますね。

タグ: アドリブについて キャスティングについて 赤色 コメディリリーフ 文化祭前夜 いつか、こんな演技が出来たら


__ 
こういう演技は許せない、とかはありますか?
丸山 
どうでしょうね・・・。自分の主観の強さを全く制御出来てない時や、そういう人を見ると、あかんなあと思っちゃいますね。
__ 
主観が強い?
丸山 
「主観が強い」って、口癖になっているんですけど、「自分を客観視出来ていない」という意味です。まあ、完全に客観的になる必要は無いんですけど、主観に凝り固まっちゃうのは良くないんじゃないかと。泣かんでいいところで感情が昂って泣いてしまったりとかは無茶苦茶良くないと思うんですよ。それで気持ちよくなっちゃったりとか。そういうのは嫌ですね。

タグ: 自分の演技を客観的に見る


質問 嘉納みなこさんから 丸山交通公園さんへ

__ 
前回インタビューさせて頂きました、かのうとおっさんの嘉納みなこさんから質問です。「好きな女の子が出来たら、どうアプローチしますか?」
丸山 
恥ずかしいですね、まず、モノになるとは思わないですね。気持ち悪いですけど、その人と一緒の時間が、周りに誰かいてもいいから増やすように行動するですね。でもモノになるとはおもってないですからね。

タグ: 恥ずかしいコト 恋愛と距離


二つの幸せ

__ 
月面クロワッサンの魅力を教えて下さい。
丸山 
いい意味で、敷居が低いところです。敷居を上げたい人も多いと思うんですけど、敷居みたいなものを取っ払って、取っ付き易い感じにしたいです。それがうまいことできれば魅力だと思います。作道君とは作家としては考え方が違うんですけど、方向とかについては共感していて。一緒にやっていきたいと思っていますね。
__ 
「オレンジのハイウェイ」。個人的にはとても、月面クロワッサンの作品なんだなあと思うものでした。この作品はきっと、彼らにしか作れないだろうなあと思ったんですよ。もし、丸山さんが作家だとしたらどういう事がやりたいですか?
丸山 
ああ、もうそれはですね、西村さんにひどく不幸になってもらいたいですね、地獄を味あわせたいと思います。それを基軸に、結構暗い話をしたいです。意外性があるんじゃないかと思うんですけど。
__ 
彼らの生にリアルさを与えられるかもしれない?
丸山 
そうですね。最終的にはハッピーエンドになるんですけど、それは西村さんが嬉しそうな顔して風俗で働いているというような、そんな幕引きにしてしまうと思います。実際それは幸せな事だと思うんですが、観客は「そんな事ないやろう」と突っ込みたい。でも、実際には幸せだと。不幸な人だってそれなりに幸せな瞬間はあるんですよ。橋の下に住んでいる人の幸せとビルゲイツの幸せは、同じぐらい楽しいと思うんです。僕の根底には、その二つの幸せって同じなんじゃないかという思いがあるんですね。

タグ: ハッピーエンドについての考え方 私の劇団について 成長拒否


明るい場所

__ 
最近、考えている事はありますか?
丸山 
参議院選挙で、京都の選挙区から出た新藤伸夫さんの政見放送がめっちゃ面白かったです。
__ 
というと。
丸山 
最初に自作の歌を一しきり歌って、その歌がめっちゃ面白くて。で、最後になるにつれしどろもどろになってしまって。でも最後に「私に大量票をお願いします」と言うてはって。それはどうやら本気なんですよ。これは演劇は勝てへんわ。どうしようと。ちょっと悩んでますね。ドキュメンタリー凄いわ、演劇は勝てへんかもしれん。
__ 
ドキュメンタリーも文学作品として認められる場合はあると思います。そういう意味で言うと、「オレンジのハイウェイ」にはドキュメンタリーの要素もあったとは思うんですよ。その真っ直ぐな道をスピードを上げて行く事にした彼らにしか出来ない演劇。
__ 
今後、どんな感じで攻めていかれますか?
丸山 
月クロのスタンスと、僕の立ち位置はこのまま進めて行ければ。明るい場所にしていきたいと思います。出来たら、もっとたくさん笑いを取って行きたいです。僕個人としては、9月以降にまた劇作の仕事があって。そちらの方は普段考えているような暗い思いを表現する場にしていきたいと思います。役者も脚本演出も頑張りたいですね。

タグ: ドキュメンタリー


蕎麦皿と薬味入れ

__ 
今日はですね、お話を伺えたお礼にプレゼントを持って参りました。
丸山 
ありがとうございます。
__ 
どうぞ。
丸山 
開けていいですか?
__ 
もちろんです。
丸山 
(開ける)あはは、蕎麦皿ですか。
__ 
そうですね。
丸山 
それと薬味入れ。
__ 
はい。
丸山 
父親が出石そばとかが好きで、送ってくるんですよ。使います。

タグ: プレゼント(食器系)


蟻・を・殺・す

__ 
今日はどうぞ、よろしくお願い致します。最近、嘉納さんはどんな感じでしょうか?
嘉納 
最近は時間があるので、手作りで色んなものを作ったりしていますね。
__ 
なるほど。例えばどんなものを。
嘉納 
虫よけとかですね。
__ 
虫よけ?
嘉納 
家に蟻が登ってくるようになりましてですね、最初は殺虫剤を使ってたんですが、だんだん効かなくなってきまして。では手作りで作ってみようと。調べたら薬局で売っているハッカ油というのが効くらしく、それをアルコールと混ぜて、水で薄めてスプレー容器に入れると除虫剤になると。そういうものを作ったりしていました。
__ 
なるほど。
嘉納 
それが割と効きまして。良かったですね。殺すよりは、寄せ付けないような効き目があります。
かのうとおっさん
'99年、嘉納みなこと有北雅彦により結成。独特の台詞回し、印象に残るビジュアル、笑いをベースに人の生き様を鋭く描く作風は小学生から60代まで広く支持される。'12年「関西ふたり芝居セレクション」優勝。(公式BLOGより)

タグ: 手作りのあたたかみ 殺す 暴力


スクエアvol.32 楽園ジゴク

__ 
先日、スクエアの舞台「楽園ジゴク」が終わったという事で。どんな経験でしたか?
嘉納 
スクエアの山本さんとはちょこちょこお話したことがあって、でも他のメンバーの方は知らなくて。始めてお会いしたら40歳の方々だったんですが、私実は同い年くらいの方と現場にいた事がないんですよ。恐ろしい現場でした。
__ 
恐ろしいとは。
嘉納 
怒声が飛び交うという事じゃなくて、みんな一人一人レベルが高いんですよ。これがレベルの違いなのね、と。一番痩せた公演でした。
スクエアvol.32 楽園ジゴク
公演時期:2013/5/24~26。会場:ABCホール。

タグ: 自分を変えた、あの舞台 上の人らと仕事


この生きづらい世界で

__ 
かのうとおっさんの作品、とても好きです。何というか、性悪説を体現したかのような登場人物たちの放埒な姿を見ていると、人間そのものを許せるような気がするんですよね。その奥に、地獄を肯定してやるんだ、的な姿勢を感じるんです。
嘉納 
ありがとうございます。そういう事だと思います。
__ 
クズばかりが出てくる芝居だと思うんですが、書いている方からしてはいかがでしょうか?
嘉納 
特にここ2・3年はそういう方向になってきている気がしますね。それまではちょっとおかしい人々を書いていたんですけど。
__ 
なぜそのような人物を描くようになったのでしょうか?
嘉納 
生きづらい世界だと思うんですよ。ちゃんとしないといけないんですが、そうしたくないなあという気持ちがどこかにあって。立派にいようとすると、ちょっとしんどい。
__ 
成長したくないというのは大変文学的なテーマだ、みたいな評論がどこかにあったような気がします。そういう気持ちが嘉納さんにはある?
嘉納 
20代の頃、立派になろうと振る舞っていた時期があったんです。いい人であろうと、自らを演出しようと、例えば相談されたら「大丈夫だよ」とか答えたり。しばらくして、このままだとつまらない人間になりそうな気がして辞めてしまったんですよね。3ヶ月くらいで。立派な事を言ったりしてたらああこれクソつまんねえなと。

タグ: 性悪説 「かのうとおっさん」という特異点 相互承認 自由自在になる 受け入れる・受け入れられる 成長拒否 関係性が作品に結実する ロックな生き方


本音

__ 
有北さんにお話を伺ったところ、彼の原動力はしょうもない人への愛情だという事が分かりました。
嘉納 
そう、そうですよね。ちょっとロクでもないところを見せてくれないと友達にはなれないよな、って気はしますよね。あとは銭湯でお互いの裸を見せ合わないとね。
__ 
かのうとおっさん作品では、登場人物は本音をモノローグで言ってくれてますよね。私達が日常生活で「思っても口に出せないこと」どころか「不謹慎すぎて意識の上にすら上げたくないような打算」を易々と代弁してくれる。非常に露悪的なパフォーマンスなんですが、それは何故かとても笑える。かのうさんは、なぜそういう人物を描きたいんでしょうか。
嘉納 
台本を書く上でそういう台詞の方が映えるんですよね。立派な事を言っている台詞って、わざわざ舞台上で見なくてもいいような気がするんです。それと、人がそういう本音を言っているのを見たいんですね。「モテたい」とか「モテてる奴は全員死ねばいいのに」とか。
__ 
台詞が映えるというのは何だか分かりませす。
嘉納 
立派な人たちばかりが出てくる芝居が、面白いとは私には思えなくて。やっぱり喜んでもらいたいですからね。
__ 
受け付けない人もいるかもしれませんね。
嘉納 
ああ・・・やっぱりいるんじゃないですかね。方向性を間違えたら、何か言われてしまうかもしれません。

タグ: 『モテ』 本音の価値