テント公演と、女三人

__ 
筒井さんは今後、どんな感じで攻めていかれますか?
筒井 
「たんじょうかい」のような地に足着いた演劇作品を作りつつ、僕が発見できた「ズレ」から広がった、従来にはない方法から模索していこうと思います。具体的な公演予定としては、秋にテント公演するんです。
__ 
テント公演!?
筒井 
10人ぐらいが入れるテントで、いろんなところに持っていきたいなと思っています。
__ 
面白そうですね!なぜテント・・・。
筒井 
ある条件下で作ってしまいがちな今の状況から抜け出したかったというのもありますし、実は昔から冗談で言ってたんですよ、テントでやりたいというのは。発想が劇場などのすでにある上演施設に収まりたくないという思いもあって。
__ 
6月にはそよ風ペダルの公演もありますね。
筒井 
高槻市のシニアの皆さんですね。劇場での公演ではありますが、素人ゆえに劇場に収まらない方々なんですよ。お互いに「客席に顔を向けていかな」とかって声を掛けあってくれるんです。シニアの方々だからこそ出来る、生の声に聞こえるようなセリフの言い方がどういうふうに受け止められるかですね。その辺りが楽しみです。
__ 
「女3人集まるとこういうことになる」は。
筒井 
今稽古途中なんですけど、演劇をやっていてダンサブルになりすぎる瞬間と、ダンサーが演技になりすぎる瞬間の、本来ならダメ出しされてしまう、ダメな部分を集めるとこうなる、という事をちまちまと作っています。
高槻シニア劇団 そよ風ペダル 第1回本公演『モロモロウロウロ』
公演時期:2013/6/22・23。会場:高槻現代劇場 レセプションルーム。
DANCE FANFARE KYOTO参加『女3人集まるとこういうことになる』
公演時期:2013/7/6~7。会場:元・立誠小学校 職員室。

タグ: 半野外劇 今後の攻め方 実験と作品の価値


MOLESKIN シャープペンシル(0.7mm)

__ 
今日はですね、お話を伺えたお礼にプレゼントを持って参りました。どうぞ。
筒井 
えっ、そんなものがあるんですね。めちゃめちゃ嬉しい。(開ける)シャープペンシル?
__ 
手帳用のものです。
筒井 
入るかな。ちょっとはみ出るけど、今使ってるのがスカスカなので、ぴったりです。ホントに使います。

タグ: プレゼント(文具系) プレゼント(ツール系)


「こんなにも習った事が出来ないものなのか」

嵯峨 
再開したのは2011年ごろですね。久しぶりの空手でしたが、すごく面白く思えて。
__ 
面白く感じた?
嵯峨 
専門的な話ですが、子供の頃は松濤館流、今は剛柔流をやっています。その二つは伝統的な空手の流派でして、松濤館流は本土で競技試合の発展とともに流派としての深みを培ってきた流派で、剛柔流は沖縄っぽさがすごく残っている流派で、相手との間に取る間合いが近いんですよ。つまり、技が近い。以前映像で見て、いつかやってみたいと思ってたんです。
__ 
私は空手とはあまりにも縁がなく生きてきたので、その面白さは想像するしかないんですが。
嵯峨 
流派の違いというのは系譜の違いと、想定している間合いの違いがあるんです。間合いが違うと、技も当然違うんです。松濤館流は間合いを置き、離れた相手に技を入れる。剛柔流は接近戦で、猫足立ちといって接近していくんです。面白いのは、捕み合いになった時。「こんなにも習った事が出来ないものなのか」というぐらい簡単に技が潰されたりするんです。知らない技もいっぱいあるし。
__ 
相手とのやり取りがあり、自分のプランがある。それらに自分の身体を使うというのが絶対面白いんでしょうね。
嵯峨 
それはありますね。ただ、プロレスやってるから意外だと思われるんですが、僕は組手嫌いなんですよ(笑う)。それよりは型の方が好きですね。今の道場も型を重視してくれるので。松濤館流と剛柔流は型が一切被ってないので、ひと通り覚えるには苦労しました。基礎的な型を教えてもらう時、「やった事あるやろ」と言われたんですが、やった事ないです(笑う)。必死に覚えました。

タグ: プロの仕事 本番は毎回違う、一過性の 暴力 深めていきたい


バカ正直な人間

__ 
嵯峨さんのプロレスを、西部講堂で拝見した事があります。ブレーンバスター三連発がとても美しかったです。嵯峨さんが空手をされているうえ、演じられていたリッキー・クレイジーという役も空手出身というキャラクターだったからかもしれないですけど、型の美しさというものがあるプロレスだったんじゃないかと思うんですよ。
嵯峨 
よくご存知で(笑う)そうですね、型は大事にしています。バカ正直な人間なので、自分がやってきた事をしか反映させられないんです。ストロングな、意地を張る、アスリートのキャラクター。僕も笑いを取れるような怪奇キャラやりたかったんですけどね。
__ 
笑いが主体の内閣プロレスで、正統派のシモンさんの試合がとても見応えがあって好きです。格闘をやっている人はやっぱり違うなと思います。嵯峨さんは空手の有段者なんですよね。
嵯峨 
初段です。子供の頃から高校二年までやっていました。大学受験までやってたんです。実は高校演劇をやっていたので、大学に入ってからはずっと演劇部でした。いまお世話になっている道場に入ったのは2年前なんです。だから、ついこないだ再開したばかりなんですよ。
笑の内閣
笑の内閣の特徴としてプロレス芝居というものをしています。プロレス芝居とは、その名の通り、芝居中にプロレスを挟んだ芝居です。「芝居っぽいプロレス」をするプロレス団体はあっても、プロレスをする劇団は無い点に着目し、ぜひ京都演劇界内でのプロレス芝居というジャンルを確立したパイオニアになりたいと、06年8月に西部講堂で行われた第4次笑の内閣「白いマットのジャングルに、今日も嵐が吹き荒れる(仮)」を上演しました。会場に実際にリングを組んで、大阪学院大学プロレス研究会さんに指導をしていただいたプロレスを披露し、観客からレスラーに声援拍手が沸き起こり大反響を呼びました。(公式サイトより)

タグ: 自分を変えた、あの舞台 観客との関係性 西部講堂 会場を使いこなす


__ 
この事だけは伺いたいのですが、演技は訓練していれば誰でも習得出来るんだと思うんです。
嵯峨 
ええ。そうですね。
__ 
恐らくはダンスの振付も、空手の型も、誰でも訓練すれば出来るはずです。
嵯峨 
はい。
__ 
でも、100日間訓練しただけの人と、同じように訓練したダンサーや空手家では、同じ動きをしていても絶対に違うと思うんです。それは、理を分かっているかどうかではないか。空手の型にも道理はありますか。
嵯峨 
もちろんあります。道理があるから残るんですよ。理があるから系譜されていくんです。中途半端なものを作っても、誰もついていけなくて廃れる、そう僕の師匠が言ってまして。
__ 
ダンスでも芝居でも、理の伴わない芝居が、そりゃ全てとは言えないですけど、見応えのあるものとは成り得ないだろうなと思うんです。
嵯峨 
そうですね。僕もそう思います。
__ 
もちろん、そうしたパフォーマンスを本番で発揮出来なければ何の意味もない。

タグ: 演技の理解、その可能性 出来ない!難しい!演技


__ 
格闘の本番と舞台の本番。共通する事を感じた経験はありますか。
嵯峨 
本番の舞台では誰も助けてくれない。それを強く意識します。演劇的な見せ方への意識って、武道の演武で生きるんですよ。見栄を張るやり方ですとか目線であるとか、発声であるとか。同時に、武道で培ったものが舞台で生きる事は多いですね。ピンと背筋を張った立ち方であるとか、立ち幅とか、相手との間合いの違和感を感じるかどうか。
__ 
違和感?
嵯峨 
手の届く距離に相手がいること。それを本番でも意識する事で、緊張感をもって演技することが出来ます。そして、目線の使い方です。「のるてちゃん」を東京でやった時、ゲストに来ていただいた藤本由香里先生に「あなた本物っぽい!」って言われて。警察官僚ってそういう風に立っているのよ、って。研究したから、というのもありますが。武道をやっているかどうかは結構伝わるみたいです。
__ 
武道をやっている人の立ち方、目線が生きるんですね。
嵯峨 
背筋に力を入れた緊張しっぱなしの立ち方だと疲れてしまうし、リラックスし過ぎでも良くないんですよね。空手の有名な先生の話で、海外で強盗に出くわした時はさっと用意しておいた20ドル札を渡すんですって。そりゃ強盗を空手で制圧する事は簡単なんですけど、その後の面倒臭さを考えると、被害を避ける為の一番の方法はそうすることだそうです。海外だと特に。それも一つの武なんですよね。「武」とは、争いを避ける事ですから。技術を使って相手を制圧するのは意外と最後の最後なんですよ。
__ 
備えているという事ですね。
嵯峨 
絡まれた時も、落ち着かせて話を聞く事とかね。実のところ、絡まれて腕を掴まれても、ちょっと習った位では振りほどくための技なんて出ないんですよ。訓練して訓練して、指導員クラスの人でようやく出るくらいなんですよね。さらに、矛盾するようですけど、道場で教えられた護身術はみだりに使ってはいけないんです。中国拳法の世界でもそうですけど、手が出るのはラスト。今日で人生がちょっと変わってもしゃあないな、という覚悟が出来た時だけなんですね。空手はとても危ない事を学ぶんです。だからこそ、正しい心を持たないといけないんです。

タグ: 印象的な特徴「目」 わたしとわたしの矛盾 本音の価値


噛み合う為に生きている

嵯峨 
腕よりも、もっと鍛えた方がいいのは体幹ですね。そこを教えてくれるのはいい道場です。腕をどう使うかは大切なんですけど、相手がどんな時に来てもいいように胴を練るんです。幹が練れていたらバランスが崩れないので、枝葉に当たる腕も動いてくれるようになるんですね。
__ 
体幹を練る。どのように訓練しているのでしょうか。
嵯峨 
まずは、正しく立つ事です。背筋をまっすぐ伸ばし、やんわり曲げていく。自分の体にどれだけ力が入っていったのか感じながら曲げていく、あるいは伸ばしていく。ブルース・リー先生もやっていた「アイソメトリックス」がそうですね。立っている人間には前後左右上下の6方向に重力が働いているんですが、動かないで自分はどこに方向に向かっていくのかを感じるトレーニングなんです。前に行きたい自分を抑え、キープする。後ろに行きたい自分を感じる。自覚するんです。
__ 
自分の行きたい方向を感じる・・・?
嵯峨 
下に向かう重力があって、自分は反作用で立っていますね。だから自分はここにいる。自分はどの方向に向かうのか?禅のようですね。
__ 
精神と肉体と関節の総合が持つ方向付けの力を感じ、集中して問い続ける。
嵯峨 
そうですね、力と言えると思います。ただし、惰性ではありません。惰性だと重力に従って落ちていく筈で、それに逆らって立っている自分の方向付けを見定める事は、禅に近い修養と言えるでしょうね。
__ 
我々はたまたま生まれてきて、闇雲に生きていますが、肉体と精神と関節というものを与えられていますね。その3つの総合をもってして、方向付けがいみじくも出来ています、と。
嵯峨 
そうですね。
__ 
それは惰性で動こうとしているのではなく、自ら存在として動こうとしている。
嵯峨 
もっと演劇の話に近づけると・・・「シモンさんみたいに動いてみたいです」と言われる事があって。僕なんか全然動けないんです。どんな風に自分は動けるのか、そのイメージを具体的に持たないといけないんですね。自分の腕の可動域はどこからどこまでか。肩は?足のバネは?それを考えて、ゆっくり動いてみたり・あるいは勢いをつけたり。考えて動かなければ失敗するパフォーマンスになるんですよね。ちゃんと、今いる立ち位置・スタンスのところから、相手への距離を考えて練っていく事をやるかやらないかが、上手い演技者かどうかの分かれ目。武道でも同じです。これは師範の言葉ですが、武道を学ぶ人こそ頭を使って勉強しないといけないんですね。理を理解し、相手と自分の事を考え、頭を使って勉強していないと、武道を正しく使えないし、上手くもならない。
__ 
それは、言葉だけではない自己分析と言えるかもしれませんね。自己の表現内容を吟味するという意味で、演技者としての大切な作業ですね。
嵯峨 
もちろん、プレイヤーと演技の間には演出の要請がありますからね。さらに、独りよがりの演技に陥ると「何で相手役を置いて一人だけでいってんねん」という事になってしまいますし。舞台は、噛み合った完成形を見せる芸術作品ですから。ところで武道でも、噛み合うという事を学ぶんです。
__ 
というと。
嵯峨 
武道の「道」とは仲良くする事を意味するんですよ。それが最終目的なんですね。道でないと広がっていかないんです。格闘術は戦場で生き残れればキレイでなくてもそれでいいんですよ、本当に。「道」と名前の付いている武道は自他共栄する事です。演劇って、役者が共演者と一緒に上に上がっていくからより良いものになっていくんですよ。
__ 
それはきっと、傑作と呼べるものだと思います。
嵯峨 
そうですよね。統合・統一・統和されないと、演劇としては完成されないと考えています。そうでないと面白くないんです。

タグ: 揺らぎ、余白 肉体、重心 傑作の定義 トレーニング[方向について]


なんだこいつみたいな

__ 
いつか、どんな演技がしたいですか?
嵯峨 
気持ち悪い役柄をやってみたいですね。去年出させてもらった京都ロマンポップさんの『ミミズ50匹』でそういう役をやらせてもらって。とても楽しかったんですよ。なんだこいつ、みたいなのをやってみたいですね。
京都ロマンポップ さかあがりハリケーン公演「ミミズ50匹」
公演時期:2012年3月1~3日。会場:アートコンプレックス1928。

タグ: いつか、こんな演技が出来たら


質問 大熊 隆太郎さんから 嵯峨 シモンさんへ

__ 
前回インタビューをさせて頂きました、壱劇屋の大熊さんから質問です。「移動中に音楽を聞きますか?」
嵯峨 
聞きます。最近は「きゃりーぱみゅぱみゅ」をよく掛けています。女の子の素直な音域で唄う歌はのんびり聞けますね。あと、昔はメタルを聞いてました。

アイソメトリックス

__ 
今後、どんな感じで攻めていかれますか?道を学んでいる方にこの質問は矛盾しているかもしれませんが。
嵯峨 
自分である事かな。

タグ: 今後の攻め方


AFTER DEATH SAUCE

__ 
今日はですね、お話を伺えたお礼にプレゼントを持って参りました。どうぞ。
嵯峨 
見させて頂いても。
__ 
もちろんです。
嵯峨 
(開ける)えっ・・・
__ 
それはブレア社の「AFTER DEATH SAUCE」という、めちゃくちゃ辛いソースです。
嵯峨 
僕、辛いもの好きなんですよ。味覚が極端で、激甘と激辛なんですよ。ブラックコーヒー飲めないし、でも激辛好きで。楽しみです。僕も、お返しにこれを持って来ました。
__ 
ありがとうございます!これは・・・?あ、リッキーのTシャツ?
嵯峨 
はい。11枚作りました。その内の一枚です。
__ 
嬉しいです!ありがとうございます。寝間着にします。

タグ: プレゼント(食品・飲料系)


悩みどころの日々

__ 
俳優としての目標を教えて下さい。
大熊 
27歳俳優としては悩みですね。売れたくもあり、売れたくなくもあり。力を抜いた演技もしてみたいですね。藤原大介さんみたいな。それから、単純にでっかい劇場で一回やってみたいです。小劇場の演技が通用しないものがあるんだろうなあと。
__ 
私は多く見てる訳じゃないんですけど、大劇場の演技って、はっきりと伝えてそれが面白い、そういう芸術だという感触はあります。
大熊 
そうなんですよ、それで面白いんですよ。
__ 
生きている論理が明確にあるんじゃないかと。

もっと愛してもらえるように

__ 
今後、どんな感じで攻めていかれますか?
大熊 
京都にも公演で行きますし、2014年度までにやる公演が、6月のも含めると6回決まってるんですよ。
__ 
それは凄いですね。
大熊 
ちょっと大丈夫かなと。自主公演もあるし、そんなにやって大丈夫なのかなと。今年度は攻めすぎですね。
__ 
今後、作って行きたい作品としては。
大熊 
エンターテイメントとアートの、中間の娯楽を作って行きたいです。中間というと安いですけど。どんな人でも楽しく面白く見られる大衆性を持ち、アートを意識するお客さんにも訴えられる。あと、劇団をもっと愛してもらえるような運営が出来ればと思います。

タグ: 愛される劇団づくり 分かりやすい面白さと芸術的な面白さの中間 私の劇団について 今後の攻め方


「世界のタワー」

__ 
今日はですね、お話を伺えたお礼にプレゼントを持って参りました。どうぞ。
大熊 
ありがとうございます。見ていいですか?
__ 
どうぞ。
大熊 
ここまで来てもらって、プレゼントまで貰えて感謝感激です(開ける)あっ・・・うわ、めっちゃ嬉しい。この本、何回も立ち読みしてるんですよ。TSUTAYAで。僕、建築好きなんです。変な建物とかが好きで想像力を刺激されて、作品作りの元になるんですよ。

タグ: プレゼント(書籍系)


壱劇屋と集団創作

__ 
そういうしんどさも、壱劇屋の魅力かもしれませんね。
大熊 
もうみんな、そういう事がないように誓ってます。
__ 
なるほど、だからみんな先回りしてネタを作るし、台本も全員で作っていると。
大熊 
劇団員って普通、脚本が遅くても気を使って言わないじゃないですか。あれ以降、もうみんなそういう事ないですね。「遅いけど大丈夫?」って言ってくれます。
__ 
集団創作がだんだんとまとまっていっているという感じだと思うんですよ、それはいい方向なんじゃないでしょうか。
大熊 
あ、僕もいいと思います。元々、全員で作りたいなと思ってたんですよ、高校の頃から。一時期は劇団員が少なかったんですが、最近はまた増えたので委ねようと。みんなが、委ねられ慣れるともっといいんじゃないかなと。今回のロープアクションもそういう風に作っていますので。

我流からハイブリッドへ

大熊 
最近までは、振付って面白い動きをすればいいやと思ってたんですけど。
__ 
ええ。
大熊 
関節の仕組みを使った動きだとか、ここを押したら肘が落ちるとか。それをアレンジして見た目面白くなるようにしていたんですけど、いつまでもそれだけではアカンなという思いが強いですね。例えば表現だったり。バレエやジャズダンスの基本も学びたいですね。いつまでも我流というのは。
__ 
我流には我流の良さがありますけどね。
大熊 
そう、そうなんですよ。他にないから面白いと言ってくれる方もいるんですよね。それも出来たらいいし、由緒あるメソッドも身に付けられればと思います。
__ 
そういう時間が持てるといいですね。
大熊 
あと、台本ですね。台本書きに縛られてるから、時間が。

タグ: 壱劇屋・謎の一人遊びシリーズ


質問 有北 雅彦さんから 大熊 隆太郎さんへ

__ 
前回インタビューさせて頂きました方から質問を頂いてきております。かのうとおっさんの有北雅彦さんからです。「今まで一番、やらかした失敗を教えて下さい」
大熊 
あ、有北さん!今まで一番・・・。ぱっと思い付いたのは言えないですね、年老いるまでは。岡本拓郎さんのプロデュース公演に出させてもらった時、仕込みの日の入り時間に起きた事ですね、もう大先輩の公演に初めての客演で、しかも主役を頂いて、周りも大先輩の方々ばっかりで。迷惑を掛けてしまいました。そういう遅刻を、現場で一回やるかやらないかの確率でしそうなんですよ。
__ 
キツいですね。
大熊 
去年の2月の公演、台本がめっちゃ遅くなって。本番の日の朝5時くらいから通した事があります。泊まれる楽屋だったんですが、前日の24時ぐらいから4時まで返し稽古して1時間みんなを寝かせて5時にまたリハとゲネをやって本番して、という。早朝の5時の楽屋でみんなを起こして「今から通し稽古をやりますよ」「え、今から通しをやるの??」という空気が流れました。朝7時に駄目出しして、振り返ったらみんな寝てるんですよ。さすがに寝ることにしました。みんな、泥のように眠ってました。あれはかなりやらかしましたね。ちょっと反省すべきですね。

タグ: 反省Lv.3


師匠たち

__ 
大熊さんはマイムパフォーマーでもあるんですよね。マイムを始めたのはどのような経緯が。
大熊 
僕、高校演劇に入った時は吉本新喜劇がやりたかったんですよね。もう今は全然違う作風ですけど。そのうち、マイム作品を映像で観る事があって。マイムでも笑いが取れる事が分かったんです。
__ 
見えない壁とか、可笑しみがありますよね。
大熊 
でも、それ以外にももっと可能性のある表現技術なんだと思ったんです。アニメーションダンスとかにも繋がるし。始めるきっかけは、いいむろなおきさんの公演に行った時に、アイデア次第で何でも出来る手段なんだ、って気付いたんですよ。壁とかカバンとか以外にも、色々と。センスはいるかもしれませんが、身体能力がめちゃくちゃ高くなくても磨いていけるんです。そこから自己流で練習し始めました。マイムやダンスの動画見て、独学で。
__ 
独学で!凄いですね。
大熊 
で、いいむろさんの「マイムラボ」に参加しました。10月に始まったラボで、3月にいいむろさんと小野寺さんの「XとYのフーガ」という公演のWSオーディションを受けさせてもらって。そこで受かって、ダンスよりのマイム表現の稽古が始まりました。KAVCで、朝から晩まで小野寺さんのマイムをやって。
__ 
朝から晩まで。
大熊 
そこでもう、ゴクゴクと水を吸うように勉強させてもらいました。技術はもちろん、作品に対する考え方、もう色々です。お二人はもう、心の師匠ですね。

タグ: いいむろなおき 手段を選ばない演劇人 パントマイムの話題


枚方の河川敷で野外稽古

__ 
聞いたところによると、壱劇屋は枚方の河川敷で野外稽古をされるそうですが、場合によっては徹夜になることがあるそうですね。
大熊 
あれは、やりたくないですね(笑う)。お恥ずかしい話、作品が間に合わなくなるとどうしても。しかも台本が出来たところで終わりではないので、やってる事も複雑なんですよ。稽古時間は多いんですけど、完成するには間に合わないですよね。それは僕らの完全にだめなところですね。
__ 
それは納得するまで作っているからでしょうね。
大熊 
そう言ってもらえると。また、小道具の製作とかもあって、それがあるともうみんな駄目ですね。「今回は夜を明かすんじゃないか」という不安が広がりますね。でも、最後に徹夜したのは回想電車999が最後です。
__ 
大変ですね。
大熊 
回想電車は最後に電車でパフォーマンスするシーンがあるんですが、3分作るのに4時間掛かるんです。これはまずい、突貫工事で面白くしなければならないと。
__ 
ところで、夜の公園で芝居の稽古をするのってロマンがありますよね。
大熊 
そうですね、陰影があってキレイに見えますよね。維新派みたいな。
__ 
枚方市の河川敷はどうですか?
大熊 
あんまり良くないですね、暗いので(笑う)

タグ: 夜の公園で 恥ずかしいコト


劇団壱劇屋 第20回公演『SQUARE AREA』

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次回公演「SQUARE AREA」。企画の経緯は。
大熊 
應典院演劇祭に「回想電車999」で参加して優秀劇団賞を頂きまして。その共同プロデュース枠に選んで頂けまして。円形の劇場で何をしたら良いのかを考えたんですけど、囲み舞台をしてみたいなと思っていたのもあって。縁ですので、ここでやとうと。
__ 
四角形のイメージがある作品ですが、それはどこから。
大熊 
「円」はあまりやりたいとは思えなくて。何でだろう?
__ 
円というか球はどこから見ても表情が一つに決まるけど、四角というか立方体は表情が変わるから、そのあたりの違いがあるのかな、とふと思いました。
大熊 
あと、部屋の中の話なので、四角ですね。
__ 
どんなお話になりますか?
大熊 
難しいですね、これを言うとネタバレになってしまうので。囲まれている人々が漏れたりとか。でも、単なる謎解きモノにしてしまうのは何だかもったいないのかな、それは囲みでやる意味が半減するんだろうと。囲まれているという事が、上手いこと話に組み込めないかなあと。
__ 
楽しみです。
大熊 
ここからどんどん、作り込んでいこうと思います。
劇団壱劇屋 第20回公演『SQUARE AREA』
公演時期:2013/6/12~16。会場:シアトリカル應典院。
劇団 壱劇屋 第17回公演『回想電車999』
公演時期:2012/8/7~8。会場:シアトリカル應典院。

タグ: 次の公演