スタッフワークも俳優も

__ 
川北さんはテクニカルスタッフであり俳優なんですよね。そうなっていったのはどのような経緯があるのでしょうか。
川北 
近畿大学の演劇学科では、みんな演技コースの他にスタッフワークを一つ選ぶ事になっているんですよ。そこで照明を選んでいたら、卒業後も照明をする事になって。あと、音響や制作関係にも手を伸ばしていきたいなと。
__ 
凄いですね。何でもできる感じですね。
川北 
いえいえ。でも極めていきたいのは俳優の方で、それで京都の各団体に出させていただいているんです。最近。

質問 榊菜津美さんから 川北 唯さんへ

__ 
前回インタビューさせて頂いた、東京で俳優をしている榊菜津美さんから質問です。「テクニカルでの経験が俳優の仕事に生きる事はありますか?」
川北 
最近、俳優をやっていて分かったんですけど。声とか、身体の動き一つで表現の結果が変化する事に改めて気づいて、凄い事だなと驚いています。演技を加減する事と、オペで微妙な変化を調整する事って、似ている気がするんですよね。
__ 
ええ。
川北 
本当に感覚的な話なんですけど。照明のフェイドとカットで操作する時、俳優として舞台に立つのと同じぐらい疲れる時があるんです。一つのシーンを暗転させて、「ああ、一緒に演技してたんだな」という感覚があるんですよ。

タグ: 音効照明との息合わせ


自然光

__ 
照明を操作するとき、舞台の上の俳優と同じように演技している感覚があるという事ですが・・・。
川北 
そこは本当に感覚的なので、それこそ技術的にやらないといけないなあと。それが課題ですね。
__ 
川北さんがそういう感覚を得られたのはきっと、自分の言動がライブでリアルタイムに表現になっていく現場にいるから得られる感覚なんでしょうね。照明卓と舞台という二つの視点から、その一瞬に立ち会うから。
川北 
そうかもしれません。
__ 
そこでどのようなものをどう表現するに意識的になれるか。少なくともそれは、アーティストとしての必要な要件の一つかもしれませんね。
川北 
もちろん、どちらをやっている時でも目立ちすぎるのは良くないし、かと言って目立たなすぎるのも。例えば昨日、下鴨車窓の「煙の塔」を見たんですけど、やっぱり魚森さん凄い!って。自然だけど、でも強調する部分があって。
__ 
あれは確かに、自然により近づいた表現でしたね。霧の中の夕焼けなんて、普通でも中々体験しないのに分かる。光の波長が違うのかな。PCのディスプレイの光と自然光って全然波長が違うから、それが結構、人の認識に影響を与えるんじゃないかという気はする。
下鴨車窓
京都を拠点に活動する劇作家・演出家の田辺剛が主宰するユニット。(活動紹介より)
下鴨車窓#10『煙の塔』
公演時期:2013/1/31~2/5。会場:アトリエ劇研。

タグ: 反応し合う


川北さんの照明プラン

__ 
川北さんが照明プランを作る時にまず気を付ける事はなんでしょうか。もちろん、指定もあるとは思いますが。
川北 
大切にしている事。一度、男肉duSoleilの照明をやっていたとき、舞台セットのプランに併せていった方が良いのかなと思ってたんです。でも、その前に男肉の照明をやっていた人に、「もっと個性を出していった方が良いよ」と言われたんですね。自分にしか出来ないプランを組んでいったほうが良いのかなと思いました。だから、それは役者としても同じなんですけど、これはやった事ないでしょうみたいなのを考えたいです。淡水の照明をしている時も、凝ったやり方を意識しています。
__ 
具体的にはどんな?
川北 
人物を目立たせるのはもちろんですが、「自然光には勝てない」という認識がまず大事なんですよね。私、葛西健一さんの照明が凄く好きなんですけど、自然光にリアルに近づけているんですよ。そういうことが出来たら素敵やなと。男肉はそういうのではないなと思ってたんですけど、自分がプランを組んでいるんだったら、もっと工夫を加えていってもいいのかなって。
__ 
いかに自然に迫れるか。
川北 
この間組んだ作品のプランでも、自然光と時間の経過を再現しようとしていました。今後も、そこにはチャレンジしたいですね。
男肉duSoleil
2005年、近畿大学にて碓井節子(うすいせつこ)に師事し、ダンスを学んでいた学生が集まり結成。J-POP、ヒップホップ、レゲエ、漫画、アニメ、ゲームなど、さまざまなポップカルチャーの知識を確信犯的に悪用するという方法論のもと、唯一無二のダンスパフォーマンスを繰り広げている。

役者さんとバチッと合った瞬間

__ 
照明スタッフとして、喜ばしい瞬間は何ですか?
川北 
感覚的な事になってしまうんですけど、役者さんとバチッと合った瞬間が一番好きですね。
__ 
表現に対する両者の思惑や実践が、ライブで噛み合って、理解したという実感があったんですね。
川北 
そうですね。例えばある場面転換で、役者さんが下を向いていきながら溶暗するんですけど、そのタイミングと絵を合わせられるか、ですね。「あ、出来た」と思えた時は、その役者さんと通じあえた気がして、うれしいですね。
__ 
俳優としては嬉しい瞬間は。
川北 
この間イッパイアンテナの「バードウォッチングダイアリーズ」でずっと走らされたんですけど(笑う)キャッツさんに「走った後の顔の火照りと汗だけで2000円取れる」と言われて。そういうのを言われると凄く嬉しいですね。一生懸命という言葉って格好悪いなと思うんですけど、実際にそれを見せられたらカッコいいんですよ。そういう姿を生でみたいんじゃないか。それを見せられたら良かったと思いますね。
__ 
行為としてね。存在として見せる。
川北 
そうですね。
イッパイアンテナ
同志社大学の学生劇団「同志社小劇場」のOBを中心として、2007年11月に旗揚げされた演劇団体。主な演目はコメディとコント。劇場を気持ちよく走り抜けるライブ空間にすべく日夜活動している。(公式サイトより)
クールキャッツ高杉のイッパイアンテナジャックvol.2「バードウォッチングダイアリーズ」
公演時期:2012/12/13~17。会場:スペース・イサン東福寺。

タグ: 役者の汗を見せる 一生懸命を描く


「オセロット企画」

__ 
今後、やっていきたい事はありますか?
川北 
私、オセロット企画という劇団に所属しているんですよ。去年の8月に公演してから動けてないんですけど、私自分の劇団が凄く好きなんですよ。台本が凄くよくて、脚本・演出の水上宏樹の本を作品にしたくてしょうがないです。台本はいいんですけど演出と役者が良くないと言われてしまうんですよね。だから、今いろんな舞台に出させてもらっています。
__ 
今後、どんな感じで攻めていかれますか?
川北 
私、4月で26歳になるんです。
__ 
若っ。
川北 
いえいえ。もうどんどん若い子がでてくるので、半端な事は言ってられないなと。言ってられない時期になってきたなと。俳優としての弱点が分かってきたので、どんどん克服していきたいです。
__ 
なるほど。
川北 
2月・3月の「デ」で、新しい面を見せられたらと思っています。

タグ: 私の劇団について


ベレー帽

__ 
今日はですね、お話を伺えたお礼にプレゼントを持って参りました。
川北 
ありがとうございます。プレゼント、貰うのなんて久しぶりですね。(開ける)あ、ベレー帽!
__ 
はい。
川北 
うち、めっちゃ勇気がなくて手が出なかったんですけど可愛いなと思ってて。ありがとうございます!うわ可愛い!
__ 
おっ、似合いますね。
川北 
やったー。めちゃくちゃテンションあがりました。横浜に持っていきます。

タグ: プレゼント(装飾系)


一つの場所に留まっていなくてもいけそう

__ 
今日はどうぞ、宜しくお願い致します。制作者の鳥井さんにお話を伺います。最近はどんな感じでしょうか。
鳥井 
最近になってきて、あまり一つの場所に留まっていなくてもいけそうな気がしていて、ワクワクしている感じです。
__ 
一つの場所に留まらなくてもいい?
鳥井 
去年知り合えた方達から仕事を頂ける等して、私が活動出来る場所が増えたんですね。私は主に制作という仕事をやっているのですが、その内容は舞台作品を形にしたり、その成功のために人やスケジュールを管理したりするんです。その領域が増えつつあるんです。
名前はまだなゐ
2005年3月に杉田真吾を中心に<芝居とは呼べない何か>を作るという曖昧なコンセプトにより始動。カフェ・ライブハウスを中心に活動を始める。作品発表の大半をブッキングイベントにて行い、活動当初よりバンド・パフォーマンス・大道芸・コントなど様々なジャンルの表現者と一つのイベントを作り上げることで異種の表現との交流を行う。(公式サイトより)

その周りを取り囲んでいるもの

__ 
つまり、鳥井さんは管理と広報活動を行なっているという事だと思うんですが、それを始めたキッカケを教えて頂けますか。
鳥井 
最初は全然関係ない仕事をしていたんです。そこに、ある人とイベントを開く事があったんですね。最初は全然分からなくて。でもイベントの実行を通して、現場の裏方が好きだったんだと自覚したんです。元々好きだったんですね、きっと。そこで、制作という仕事に自分のやりたい事を見つけられました。「名前はまだなゐ」というユニットと活動をするようになってから、管理運営の仕事になっていきました。
__ 
イベントの制作。宣伝というのもありますね。それを一番最初に行ったと。
鳥井 
宣伝する時は、友達に声を掛けるというのが一番簡単で基本的な方法なんですけど、それが意外と難しいんですよ。友達だからと言っても、面白いと思ってもらわないと来てもらえないんですね。どうしたら面白いと思ってもらえるか。私が関わっているというだけじゃ、中々。自分だったらどうだろうと考えても、やっぱりそうなんです。
__ 
どうしたら、イベントに来てもらえるか。友達が来てくれるとは限らない。面白いと思わなければ来てくれない。鳥井さんは、そういう状況になった時、どういった手法があると思いますか?
鳥井 
作品の内容はもちろん紹介するんですが、その周りを取り囲んでいるもの、例えば舞台とか衣装とか。そうした周辺に目を向けた宣伝をしたりしますね。自分自身も専門的な目を持っている訳ではないので、自分の勘が大事です。
__ 
その周りを囲んでいるものに興味を感じる?
鳥井 
私は作品の内容にはもちろん興味がありますけど。私も演劇だけを専門にやっていきたい訳ではないので、美術・衣装・音楽と、そういう部分が好き。それぞれの作家さんたちとも、一緒にやっていければと思います。

タグ: イベントの立ち上げ


いい予感がしたんです

__ 
作品の周りにある、興味を引く要素。そうした切り口を見つけたのはどのようなきっかけがあったのでしょうか。
鳥井 
ままごとという東京の劇団があるんですが、その「スイング・バイ」という作品に友達が出ていて。小劇場で初めて見たのはそれが初めてだったんですけど、入場券がタイムカードだったんですよ。会社の話だったからかな、それをタイムカードの機械に入れてもらって、がちゃっと押してもらって。
__ 
楽しそうですね。
鳥井 
当日パンフレットに、作家の人の言葉で自分の個人的なエピソードが書いてあって。作品は会話劇で、言葉の響き合い方が音楽のように感じたんです。そう感じたのは、合唱団に入っていたのもあったのかな。
__ 
先入観があったんですね。
鳥井 
こういう演劇があるんやと。それまで、こういう日常の会話を使った演劇があるとは思っていなくて新鮮でした。この人たちが人気なのであれば、もっとこういう劇団や作品がもっとあるんじゃないかなって、いい予感がしたんです。
__ 
では、鳥井さんが待望しているアーティスト像を教えてください。
鳥井 
フットワークが軽くて、製作に対しての考え方が柔軟な人ですね。一つの事にこだわらないであるとか、演劇の枠を広げようであるとか、他のジャンルにも興味を持っていてその経験を自分の作品に生かせる人ですね。

タグ: 「初めて芝居を見たお客さん」


切り込んでいくタイプの制作者

__ 
制作としての鳥井さんが関わる重要な部分とはどこでしょうか。
鳥井 
切り込んでいくタイプなんです。人見知りではあるんですが・・・人と人、団体と人を結ぶ事が、私のやるべき事だと思っています。他の業界の人であるとか、自分達の魅力を知ってもらえるような広報活動ですね。
__ 
作品と人をつなぐという事ですね。
鳥井 
演劇関係の人だけではなくて。いますごく必要だと思うのは、演劇作品の舞台になるのは、劇場だけじゃなくてもいいんじゃないかって。どういう場所も、舞台になりえるんじゃないか。自分達を知ってもらえる場所を探して、そこから出会いがある事を信じたいです。出会いがないと何も起こらないんですよね。人が人を呼んでくれると思っているので、選り好みせずにアプローチを掛けないといけないなと。
__ 
確かに、切り込んでいくタイプの制作者なんですね。では、喜ばしいのはどのような時でしょうか。
鳥井 
もちろん、作品やイベントの感想で「面白かった」と言ってもらえたときです。でも実は、会場にお客さんが来てもらえているのを見るのが嬉しいんです。友達でも初めての方でも、時間を割いて来てくれているのに変わりはないし、「面白いだろう」と期待してくれているんですから。だからもちろん、最初から最後まで笑ってもらえる訳ではないんですよ。どう思うかはお客さんなので。足を運んでもらえたというのが全ての答えやなと、そこから先の事はお客さんにお任せしています。

質問 福田恵さんから 鳥井 由美子さんへ

Q & A
__ 
前回インタビューさせていただきました、レトルト内閣・安定志向の福田恵さんから質問を頂いてきております。「演劇をしていて一番損した事・得した事はなんですか?」
鳥井 
何でしょうね。演劇って、何となくちゃんとしたフォーマットがあると思うんですよ。「こうでなければいけない」とか、「こうであるべきだ」とか。そう言う人の声が強く届いてくる。私にも形式を探ってしまうところがあるので。もしかしたら、他のジャンルから入ったらそこを気にしなくて良かったかもしれない。一方で、形式がある事でどうしたらいいのか分かるというのもあるんですけど。
__ 
では、一番得した事は。
鳥井 
やっぱり、お客さんを迎えて見てもらえるという、おもてなしの精神がきっちりと身に付いたところですね。そこから出発して、だんだんと親しみやすい近づき方を考える事も出来るし。私の中では、演劇の業界ってしきたりがきっちりと決められているイメージがあるんです。
__ 
自分の方法を探りやすい?
鳥井 
そうですね。ぐだぐだとしたラフなものから出発していたら、大切な部分に最後まで気づかなかっただろうなと。いい意味でも悪い意味でも、きっちりとしていると思うんです。その緊張感は、嫌いじゃないですね。

タグ: おもてなしの精神


勇気をもって、自分のやり方

__ 
今後、どんな感じで攻めていかれますか?
鳥井 
自分の名前をもっと知ってもらえるように、同時に、自分が興味あるものをたくさんの人に知ってもらえるようにやっていきたいです。これからも多くの人に会って、話して。それから、勇気をもって、自分のやり方を作っていきたいです。
__ 
自分のやり方を作る。
鳥井 
人から教えてもらったやり方に終始していたら、本当にやるべき事に気づけないんです、きっと。そうじゃなくて、必要な事と不必要な事を判断して、仕事のスタイルを作っていきたいんです。自分の部屋を作るように。

タグ: 今後の攻め方


赤いイヤリング

__ 
今日はですね、お話を伺えたお礼にプレゼントがございます。
鳥井 
ありがとうございます。
__ 
大したものではありませんが、どうぞ。
鳥井 
ありがとうございます(開ける)。あ、かわいい。
__ 
付けられますか?
鳥井 
はい。赤、好きなんですよ。

タグ: 赤色 プレゼント(装飾系)


ミニハーモニカ

__ 
今日はですね、お話を伺えたお礼にプレゼントがございます。どうぞ。
大橋 
これは。
__ 
箱を開けて頂ければ。
大橋 
ハーモニカ。次のイベントで披露します。
__ 
ホイッスルなどに使って頂ければ。

タグ: プレゼント(音楽・楽曲系)


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2013/春
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大橋

横断的な、あるいはアメーバ状になった感触

__ 
大橋さんがツイッターで書かれた事の中にですね、以下の一文があって。「ジャンルを超えたアートイベントをやろうとしたら、その着地点がまさに『ジャンルを超えたアート』というジャンルに着地してしまう」という一文があったんですよ。これ、凄く分かるんです。
大橋 
そうなんですよ。「あ、その枠ね」って。そういうジャンル。同じ人とやってると飽きてくるじゃないですか。だから超えようとするんですけど、いつの間にか舞踏的な表現してるみたいな。
__ 
自分の領分を越えようとするからじゃないですかね?私がカラフルの閉幕後に、ある予感を感じたんですね。かつてここに、いくつものオリジナルの劇団が一堂に会していて、一日を分けあっていたという事実が迫ってきて。自分達の世界観を失わずに、同時代でお互いがパフォーマンスを発揮しながら接触したり離れたりを繰り返すというのに立ち会うというのがとても必要だと思うんです。カラフルは「ジャンルを超えたアート」ではないけれども、「垣根を越えよう」という思想を実現したんじゃないかと思うんです。
大橋 
横断的な、あるいはアメーバ状になった感触がね。でも僕が今考えているのはボーダーを超えたアートなんですよ。そんな事が出来るのか?本当に。

タグ: ボーダレス・横断 イベントの立ち上げ 垣根の無い世界へ


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大橋

キャスティングの勉強会

__ 
今後、開いてみたいイベントは。
大橋 
メディア・アートの展示、プロジェクションマッピングやデジタルサイネージをちょっとやってみたいです。それから、イベントと言えるか分からないですけど、キャスティングの勉強会をしてみたいです。タレント名鑑や出演作のDVDを資料に、「今の彼はどうなんだ」とか、「撮影時期と旬がずれてるよね」とか、そういう話を含めた話。商業演劇のキャスティングが出来るようになりたいんですよ。それを映像関係の人と何回かやった上で、役者を紹介するショーケースを開いてみたいですね。
__ 
なるほど。
大橋 
「40代男性特集」とか「ぽっちゃり女優特集」とかを重ねて、映画のキャスティングの人にも届くような会を作りたいですね。そうすれば、演劇の人も映画のオファーを受けやすくなるんじゃないか。そういう事をしているうちに、一緒にものを作っていくようになれば。これは来年度にはやりたいですね。

タグ: キャスティングについて


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大橋

質問 北島 淳さんから 大橋 敦史さんへ

__ 
前回インタビューさせて頂きました、ナントカ世代の北島さんから質問を頂いて来ております。「誰にも教えない定食屋やカフェとかはいくつありますか?」
大橋 
ありますね。京都に1件、名古屋に2件あります。でも、名古屋の方は1件潰れてしまいました。僕はさびれている店が好きなんですが、誰にも教えないから廃ってしまったのかな。

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大橋

ゼロから勉強

__ 
今後、どんな感じで攻めていかれますか?
大橋 
攻める。まあ、でも、修行の身ですからね。
__ 
ああ、そう仰ってますよね。
大橋 
まだまだ、ゼロから勉強させて頂いている身分なので。僕が攻めるなんて、いやいやいやいやですよ。二十代でデタラメをし過ぎたんで。攻めるというか、まずは商業の制作が出来るようになります。
__ 
頑張って下さい。
大橋 
商業演劇と小劇場の間をつなぐ存在になりたいです。その為のキャスティング勉強会という話になっていくんですよね。まずはコミュニティを作って、実績を作って持っていく。昔に比べれば、小劇場と商業の垣根は低くなっているので。

タグ: キャスティングについて 今後の攻め方


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2013/春
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大橋

出会いの連鎖

__ 
思い返すと、カラフル3というイベント。正気の沙汰じゃないですね。
大橋 
一時間の作品を一日八本、隣接する二つの劇場で3日間。舞監が3人いるというね。
__ 
お話を伺っていると、ご出身の愛知の演劇界への思いが動機の中心にあるように思いますが。
大橋 
やっぱり、地元が好きですね。何回かあったんですけど「大橋くん、俺本気になったよ。東京行くわ」って、演劇仲間が言うんですよ。本気になってする事ってつまり、仕事を辞めて東京に行く事なんですね。ここじゃなくて。住んでるところで結果を出せない奴が、アウェーに行って何かが出来るとは思えないんです。残念ながら、よほどの天才筋か才能集団でない限り東京に行ってもしょうがないんじゃないか。一方で創作環境は東京の方が豊かなのは間違いなくて、それを引き止めるのは躊躇われるんですけど。はっきり言うと、腹が立っていて。
__ 
ええ。
大橋 
ここでやろうや、と思ったんです。ここを日本の中心にすればいいんです。まあ、カラフル3は必死の努力にも関わらず結構な赤字を出してしまいましたけどね・・・。スタッフさんたちも本当に苦しい中で尽力してくれて、カンパニーも「こんな協力の仕方見たことのない」と言ってくれたのに。でも振り返ってみると、世の中に演劇を広めるという、自分の一番最初の動機と重なる部分があって。閉塞感に対して打ち勝てたところもあるのかな。
__ 
カラフルが大橋さんに残したものは。
大橋 
借金・・・
__ 
借金以外では。
大橋 
やっぱり出会いですね。名古屋を出るキッカケにはなりました。2年間京都にいって、福岡・金沢で仕事して、大阪に移って。BRAVA!に入ったのも、カラフルのお陰という面もあります。出会いの連鎖ですね。

タグ: 生き方と世の中の為に動く ターニング・ポイント


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大橋