イカの燻製、岩海苔、鰹の酒盗

__ 
今日はお話を伺えたお礼に、プレゼントがございます。
石原 
あ、いつもチョイスしてはりますよね。ちょっと期待しています。
__ 
いえいえ。どうぞ。
石原 
あ、大きい。食べ物だ(笑う)。あ、海苔だ。イカの薫製と、これは。
__ 
どうぞ、開けて見て下さい。
石原 
あ、鰹の塩辛ですか。
__ 
酒盗です。鰹の内蔵を使ったものです。
石原 
うわー。おいしそう。お酒好きなんで。いやこれは嬉しいです。ありがとうございます。

タグ: プレゼント(食品・飲料系)


悪い芝居vol.13『カナヅチ女、夜泳ぐ』大阪公演を終えて

__ 
今日はどうぞ、よろしくお願いします。最近はいかがでしょうか?
吉川 
悪い芝居「カナヅチ女、夜泳ぐ」の大阪公演が終わりました。だから今は、東京公演に向けて準備中です。
__ 
大阪公演を越えて、面白くなるといいですね。
吉川 
ほんとですねー。でもこの公演、劇場の大きさとか場所とかで、ちょっと、雰囲気変わりそうだなぁとか思っています。
__ 
私は大阪公演を2回拝見して。とても面白かったです。確かに、山崎さんへのインタビューで伺った通り、浮遊感があったように思います。
吉川 
浮遊感あったんですか? ふふ(笑う)不思議。なんでやろう。
__ 
感情移入というかそういうのがあったのかな。凄く実体験に近い感覚があったと思うんですよ。最初、主人公である吉川さんは舞台にいなくて、彼女の意識が再現されている。さらにシチュエーションが、●●●の夜●●●というのが。結構、こちらの体験に迫ってきたなあと思いました。
吉川 
そうなんや。浮遊感を感じて欲しくて、実際にそれを感じてもらえるなんて。山崎さん、作戦大成功だなぁ。
__ 
この「カナヅチ女」。吉川さんとしてはどんな作品でしたか。
吉川 
えっと、自分が辞めた劇団に久しぶりに出る、という作品。
__ 
吉川さんが●●●●ってる話ですからね。
吉川 
そうですね。そんな役です。あとは、私が劇団にいた頃を知っている人がいて、もし、今回も足運んでくれはったとして。そういう方に伝わる面白さっていうのもちょこっと足せてたら嬉しいな。
悪い芝居
2004年12月24日、旗揚げ。メンバー11名。京都を拠点に、東京・大阪と活動の幅を広げつつある若手劇団。ぼんやりとした鬱憤から始まる発想を、刺激的に勢いよく噴出し、それでいてポップに仕立て上げる中毒性の高い作品を発表している。誤解されやすい団体名の由来は、『悪いけど、芝居させてください。の略』と、とても謙遜している。(公式サイトより)
悪い芝居vol.13『カナヅチ女、夜泳ぐ』
公演時期:2012/06/13~20(大阪)、2012/07/10~16(東京)。会場:in→dependent theatre 2nd(大阪)、王子小劇場(東京)。

タグ: 退団したら・・・ 名称の由来 王子小劇場


vol.247 吉川 莉早

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吉川

彼女の情熱

__ 
今回、この客演が決まったのはどういう経緯があったのでしょうか?
吉川 
はい、悪い芝居の制作、有田さんからお話をもらいました。その後、山崎さんと電話で話して「出ます。」っていうのが経緯です。もう出ることは無いだろうって思ってたからびっくりしましたー。あ、悪い芝居は佐藤佐吉賞の受賞や、岸田戯曲賞の最終選考に残るっていうのがあった様で、ていうかあって。そしたらその次の公演はね、絶対気合入れようぜ!ってなると思うのに。うーん。そこで、山崎さんがまた一緒にやろうって思ってくれたのが嬉しいかな。植田さん、大川原さんにもそう思うかな。でも、有田さんのおかげです、この機会は。
__ 
彼女の情熱なんですね。
吉川 
有田さんの情熱か、最高に嬉しい(笑う)。でも劇団に入った時は、退団しても続けてる自分なんかちょっとも想像してなかった。
__ 
なるほど。
吉川 
でも、お芝居辞めてないから。辞めたいと思わんという事は、自分は、お芝居好きなんやなって。2年かけてそれだけ分かりました(笑う)
__ 
好きになったんでしょうね。
吉川 
なったんですかね。なりましたね!
__ 
そう思います。東京に行っても続けてるんだし、よく戦われていると私は思います。
吉川 
有難うございます。でもでも、それは全っ然です。私、へたれ。もっとしっかり、こう・・・。
__ 
そんな事世界中の人間がそう思ってますよ。
吉川 
そうかな。そっか。じゃあ私もそう思ってる!思ってます。

タグ: 出立前夜 「悪い芝居」の存在


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吉川

もうスーパー素敵

吉川 
東京に引っ越しして、今で半年ぐらいです。東京の面白いお芝居にいっぱい出会いました。あ、でも私、京都のお芝居が好きやなっていうのも凄く思いました。
__ 
というと。
吉川 
何かね、立て続けに、東京公演してる京都のお芝居をとととーって続けて観た時があったんです。それが全部面白かったからあっさりそう思いました。好みなんだ!って。それでその後、5月のGWにヨーロッパ企画さん、6月の悪い芝居って続けて京都にいるから特に熱が今。ふふ、ヨーロッパ企画さんのハイタウン2012も凄いフェスでした。最高おもしろ先輩の集団なんやなぁって恐かったです。面白すぎて。あと、自分が出演させてもらったコメディ実験室っていうプログラムの、全部のタイトルが「●●コメディ」って付けてあって格好良かったな。武士みたいで。
__ 
私、吉川さんの出ている芝居のプログラムだけ見逃したんですよ。他のプログラムを拝見しましたが、面白かったですよね。東京ではどんな芝居をご覧になりましたか?
吉川 
特別印象に残ってるのは、井上ひさしさん作・長塚圭史さん演出の「11ぴきのネコ」。もうスーパー素敵だった!興奮しすぎて、何か、もう、放心でした。
__ 
興奮しましたか。
吉川 
しましたー。こんな事が出来るようになりたいって、目標が出来た。
ヨーロッパ企画
98年、同志社大学演劇サークル「同志社小劇場」内において上田、諏訪、永野によりユニット結成。00年、独立。「劇団」の枠にとらわれない活動方針で、京都を拠点に全国でフットワーク軽く活動中。(公式サイトより)

タグ: 引っ越し 実験と作品の価値


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吉川

質問 関 典子さんから 吉川 莉早さんへ

__ 
前回インタビューさせていただいた関典子さんから質問です。今回関さんは、演劇作品を下敷きにしたダンス(?)作品に出演されるんですね。脚本があるダンス作品なんです。だから台本の読み合わせがあるんですが、ちょっと苦手だったそうです。そこで・・・「最初の本読みのコツは何ですか?」
吉川 
えっ!超ガチンコ質問だ。
__ 
いつもはどうされていますか?
吉川 
見た目と雰囲気(笑う)・・・。あー、えーと、初読みは楽しいじゃないかと思います。
__ 
そうですね。
吉川 
一回目って自由だし、全員で「せーの」って感じわくわくするし。
__ 
最初の本読みが最後という訳じゃないですからね。
吉川 
そうです!でも初読みってその台本には一回こっきりの物だから、すごい大事なんだぜ。って言われてたことあります。だから私も、出来るだけ大事にしてる、つもり。

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吉川

ギューンてなった

__ 
「カナヅチ女」。客演さんが弾けてましたよね。
吉川 
ねー!大塚君村上さん渡邉君。金髪、メガネ、若人。素敵メンズは特徴も一発です。魅力的で嫉妬します。チーム悪い芝居は、ほぼ初対面だったなぁ。
__ 
そう。吉川さんがいない間にね。
吉川 
びっくりしましたー。でも皆、変わってて優しくて、お近づきになれて嬉しい人ばっかりです。あ、でも、あれだ私、やっぱり大川原さんと一緒にやれるの嬉しいーって思いました。
__ 
そうそう。最初の方のシーンね。大川原さんが爆発してましたね。
吉川 
そうですか。良かった!二人の所をいい感じだねって言われると嬉しいです。それ大川原さんに言ったら「私もだよ」って。その後、当然、変な感じになりました。
__ 
一緒に芝居するの何年ぶりって感じですもんね。
吉川 
ほんとですね。でも別に2年ってたいした日数じゃないのにな。稽古してる時が、大変大変あわわ・・・ってなった分、舞台に立った時すっきりしてて、ギューンてなったの覚えてます。
__ 
吉川さんにとって、劇団を辞めてからの2年間はどのような時間でしたか?
吉川 
孤独!しかし、素敵な演出家さん、役者さん、スタッフさんとの出会いがありました。最高です。一緒にお仕事させて貰えた人も、一方的に焦がれてる人も含めて。

タグ: 嫉妬心 孤独と演劇


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吉川

カナヅチ女、夜泳ぐ

__ 
吉川さんってどんな俳優なんだろうと考えてたんですが、まず、きっとご自身では癖の無い人だと思ってるかもしれないですけど。
吉川 
え、思ってる(笑う)思ってます。あわよくば誰かに諭して欲しいと思ってます(笑う)
__ 
いやー、そういう迷路は、どうなんだろう。すごく失礼な言い方になるかもしれないですけど、それはもう充分なんじゃないかとちょっと思うところはあります。
吉川 
思ってるのに。連日も連夜も。
__ 
カナヅチ女みたいですね。
吉川 
え?
__ 
いや私、このタイトル不思議だなと思っていて。カナヅチって、自分で自覚出来ない訳がないじゃないですか。なのに泳ぐ。あまつさえ夜に。つまり、どうしようもない事情があって泳いでるんですよ彼女は。しかも、このチラシ。
吉川 
はい。
__ 
この絵の女の子は、近未来的な潜水装備までして溺れている。という事は、きっと誰かに流されてここにいるんですよ。自己を保てずに。
吉川 
はー。そんな事まで。私は・・・何も思わなかった(笑う)。
__ 
もしかしたら、彼女は、他者との、さらに自己との関係性においてカナヅチなのではないのか。
吉川 
え?それ私?
__ 
かも。
吉川 
っふッ!
__ 
・・・凄い声でしたね。
吉川 
・・・すません。へー、そうかぁ。でもそれ、私はどうやって受け取ればいいですか。
__ 
いやいや、最終的には溺れながらも目的地に向かって到着するじゃないですか。物語的にも彼女が自分をう事になるし。何とかなるさというエールだったんじゃないかなと。自分で自分をえるぜというメッセージがあるんですよ。
吉川 
そっか。応援されてるのか。愛情多めな物語ですもんね。愛されてますね、私。

タグ: SeizeTheDay


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吉川

本当はもっともっと舞台に立ちたいです

__ 
これからの目標を教えて下さい。
吉川 
自分がかっこいいなって思う人と一緒に舞台に立ちたい。そこに混ぜて欲しいから。あとは、東京に住んでるけど今回みたく関西でもお芝居したいから、こう、身軽な感じで。本当はもっともっと舞台に立ちたいです。
__ 
そうですね。
吉川 
また一緒にやろーねって思ってもらえる人になりたいです。
__ 
俳優としては。
吉川 
あ。えっと、先輩にこの間言われた事、そのまんまいいですか。自分が面白いと思う感覚を大事にする。それ磨きたいです。先輩、乱用すみません。

タグ: 後輩たちへ


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吉川

FERNANDA フレグランスUVカットスプレー(ピンクエウフォリア)

__ 
今日はお話を伺えたお礼に、プレゼントがあります。
吉川 
あ、楽屋で話題になってました。村上さん、青いポーチ使ってはりました。
__ 
良かったです。どうぞ、開けてみてください。
吉川 
(開ける)あっ、日焼け止め?
__ 
はい。
吉川 
いいの貰っちゃった。ありがとうございますー!ふふ、自慢しまーす。

タグ: プレゼント(化粧品系)


vol.247 吉川 莉早

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吉川

今の夢

__ 
今後、どんな感じで攻めていかれますか?
関  
ダンサーであり、研究者であり教育者であるという活動をもっときちんと・加速していきたいと思っています。
__ 
というと。
関  
結構、安定した立場になっていて。ダンサーでありながら大学の仕事に就いている事が凄く恵まれていて、後ろめたいじゃないですけど、どちらも中途半端になってしまっていないかと。どれにもちゃんと誇りを持って両立していきたいと思っています。
__ 
両立とは、例えばどういう事でしょうか?
関  
その辺りもここ数カ月悩んでいたりして・・・。ダンサーとしての賞味期限も若干考えています。言ってみれば、この先30年ほどこの仕事を続けられる資格はあり、でもその長いスパンでうかうかしていると、表現者としてちょっと停滞してしまうなという予感があります。研究者としても表現者としても、もっと実績を積み上げて。まずは、神戸大学でダンスを学べるという事を知ってもらいたいですね。教え子からダンサーを輩出したいと思っています。それが今の夢ですね。

タグ: 今後の攻め方


vol.246 関 典子

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関

EZ-FLOW キューティクルリニューオイル

__ 
今日はですね、お話を伺えたお礼にプレゼントがございます。どうぞ。
関  
ありがとうございます。恒例の。(開ける)あ、ラブリーな包み方。
__ 
はい。
関  
オイル?爪。
__ 
指先の爪周辺に塗って、皮膚と爪の保護をするものです。
関  
ありがとうございます。今日は素爪ですが、爪は大事にしています。手が個性の一つだと思っています。爪も普段伸ばしがちなんですよ。アネットでは怪我の基なので、切っていますけど。ハイ、お返しです。宝塚大劇場のチョコレート。ちっちゃなものですが。プレゼント魔・お土産魔って、よく言われるんです。笑。
__ 
ありがとうございます。あ、宝塚のおみやげっぽいですね。いい記念になりました。

タグ: プレゼント(化粧品系)


vol.246 関 典子

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関

運河の音楽

__ 
舞台で踊る時、誰に向かって踊っていますか?だれを意識しているか、という意味で。
関  
それはもちろん、その場の生のお客さんに踊っています。共有感の話につながっていると思うんですが、何年か前に兵庫運河で、「運河の音楽」という和太鼓との即興セッションをやった事があるんです。動画が上がっていたと思うんですが。
__ 
はい。拝見しております。
関  
お客さんも拘束されていないので、つまらなくなったら行ってしまうというスリリングな空間なんですね。だから共有感をより意識して踊っていたんですが、熱心に見てくれていた小さい男の子が出てきてくれて、一緒にオブジェを登るという一瞬があったんです。一緒にポーズを取ったらシンクロしてくれて。
__ 
いいですね。
関  
コンテンポラリーダンスって、『現代』とか『同時代』のダンスと訳せますが、定義付けがあまりされていないし、その必要もないと考えられています。現代においてユニークな表現が便宜上、その言葉でまとめられているんですね。私が考えているコンテンポラリーとは、『con + temporary』つまり『瞬間の一時的な共有』が一番重要なんじゃないかと(それはライブの芸術なら何だってそうかもしれないですけど)。お客さんとして見ている人のダンスを誘発した時に、そういう思いが強くなりました。「運河の音楽」の時や、別のギャラリー公演で不意に客席にいたおばあさんがゆっくりと踊っていた時も。
__ 
そういう事をしていきたい。
関  
そうですね。目の前のお客さんに届けて、共有したいですね。ただ、もう一つの視点としては、今のコンテンポラリーダンスが将来、どんな形で残っていくんだろうというのはあります。
__ 
クラシックは良さを追求するから、高まりながら受け継がれていくかもしれません。でも、ここでのコンテンポラリーは同時代の観客を必要とするから・・・
関  
この先ずっと、生まれては消えていくのか。アーカイブ的に残していく事も、必要なのではないかと考えています。映像として記録する努力をしてもいいのかなって。例えばピナ・バウシュさんが亡くなってもその舞踊団は引き継いで残っていきますし。
第26回幻聴音楽会「運河の音楽」
開催日時:2009/3/21。場所:神戸ドックから始まり、キャナルプロムナードを経て兵庫運河まで。参考資料(PDF)


vol.246 関 典子

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関

幅広い学びの機会を

__ 
関さんは神戸大学で講師をされているんですよね。どのような事を教えていらっしゃるのでしょうか。
関  
発達科学部人間表現学科とその大学院で教えています。その名の通り、人間の行為・表現について学ぶんですが、他の同僚は画家・彫刻家・ピアニスト・声楽家・ファッション・映像・建築の研究をされている方など、諸々の研究なり実践なりをされている方がいらっしゃるんです。私はその中で、身体表現論としてダンスの歴史と、身近に体験してもらうためのバレエやモダンダンスの実技をちょこちょこ入れています。
__ 
実践ですね。
関  
まずは実践を踏まえてもらう事を心がけています。他の先生方もそうなんですけど、教鞭を取る傍ら創作活動を続け、その姿を見てもらう事で学生自身にも学んでもらうんですね。表現者としても、きちんと活動し続ける事が、学生の信頼を得る事に繋がるんですね。
__ 
素晴らしい。
関  
あとは、なるべく外部から講師をお招きすることで幅広い学びの機会を学生に与える事も心がけています。最近は、冨士山アネットの長谷川寧さん、元ピナ・バウシュ&ヴッパタール舞踊団の市田京美さんとトーマス・デュシャトレさん、マイム俳優のいいむろなおきさんなどをお招きして、ワークショップを行なっていただきました。大学では身体表現の専任講師は私一人なので、偏りのないようにと。

タグ: 続ける事が大事 いいむろなおき パントマイムの話題


vol.246 関 典子

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関

非日常

__ 
関さんが舞台に立つ上で、ご自分にしか出来ない事はなんだと思われますか?
関  
オリジナリティという事ですよね。まず身体が自分の個性かなあと思っています。そんなに器用という訳では全くなく、他の人の振り覚えも遅いので、素材として使うのは結構厄介な存在なんじゃないかなと。自分で作る振付はそうでもないんですけど。
__ 
振付家としては。
関  
最近の傾向のひとつとして、テクニックから離れていきつつあって、例えばダンスらしくないダンスが新しいとされていたり。
__ 
それは、ウミ下着がそうですね。
関  
それも素敵だと思うんです。でも、私自身がお客さんとして見る時は、身体なり、動きだったり、テクニックや特別な肉体を見たいんですよね。私も、そういうものを提供出来たらなと思っています。
__ 
そういうもの?
関  
非日常という事ですね、きっと。特別なものを見たいし、見せたいですね。それを表現するために、例えばバレエは客席と舞台が全く分離した、違う世界として扱うんですね。それにも惹かれるんですけど、受動的に鑑賞しているだけではなくて、本能的に、身体的に共感するような交流が舞台と客席の間で出来ればなと志向してきました。例えばサーカスは、映像で見るのとテントで見るのとはまるで違いますよね。映像は視聴覚的な情報だけで、身体に訴えかけるような感覚は伝わらないんです。
__ 
共有感覚ですね。相手の感覚がこちらで想像出来る。
関  
そうですね。追体験みたいな。それはもしかしたら痛さであるかもしれないし、笑いかもしれない。
__ 
そうした、特別なものを共有したいという思いはどこが出発点なのでしょうか。
関  
元々はバレエをやっていたんですが、高校入りたての時に続けていいのかどうか迷っていたんですね。もちろんダンスを仕事にしたいんですけど、バレリーナにはとてもなれないのではないか。それにはちょっと故障があったりとか、そもそも素質的に、バレリーナは無理だわと。
__ 
そうでしたか。
関  
それ以前に、バレエの演技に疑問を感じてしまったんですね。バレリーナは役柄になりきって踊るんですけど、もっと、自分として踊りたいと思っていたんです。自分として、お客さんに向き合いたいと。一年半ほど踊ることを休んでいました。ダンスを嫌いになった訳じゃないんですが。
__ 
休んでいたのですね。
関  
その間は舞台を見に行っていました。コンテンポラリーダンスとか演劇とか、色んな表現を見て、そうした思いはさらに強くなりました。もちろんバレエも特別な事は起きますけど、スタイルとして・様式として追求するものが予想を裏切らないように思ったんです。そこを裏切っていくものを見たいし、やりたいなと。
__ 
それはきっと、革命とか変革とかとはちょっと違うんですよね。関さんのような、クラシックとは違う方向を目指す人がいる事に、むしろ全体の意思を感じます。

タグ: 器用さ・不器用さ 非日常の演出 バレエやってた SeizeTheDay


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関

質問 中西 ちさとさんから 関 典子さんへ

__ 
前回インタビューさせていただいた、ウミ下着の中西さんから質問を頂いてきております。「お体に、どんな気配りをされていますか?体調管理はもちろん、体型の維持ですとか、その辺りのコツを」。
関  
至って自然体なんです。本能の赴くままに・・・。そんなにストイックなダイエットとかトレーニングをコンスタントにやっている訳ではなくて、反省しているんですけど。
__ 
意外ですね。
関  
好きなものを食べ、睡眠を取って。作り上げるというよりも、自然に過ごしていますね。本番に照準を併せて、適したものになるというのに委ねています。でも、これからは意識しないといけないですね。
__ 
関さんのサイトにある写真、かっこいいですよね。
関  
あれを見て、ちょっと痛々しいとおっしゃる方もいるんですよね。時々。絞りすぎたりして。踊る側と見る側の求める身体像、探っていきたいと思っています。
ウミ下着
2007年中西ちさとを中心に結成したダンスパフォーマンスグループ。妄想を喚起させ、五感に訴える身体表現を目指して大阪を拠点に活動を始める。女心のように時にポップ、時にアングラ風と作品ごとに表情をころころ変える。作品に「咲かせてみて」「少女は不幸がお好き」等がある。(公式サイトより)

タグ: 自然体 反省Lv.2 ダイエットについての話題


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関

冨士山アネットpresents[八](エイト) JAPANTOUR2012

__ 
なるほど。さて、6月の初めですが冨士山アネット「八(エイト)」福岡公演が終わりましたね。改めてですが、どのようなお話なのでしょうか。
関  
ある心理療法士のもとに、本が書けなくて苦心している作家が訪れるんですね。治療を続けるうちに、作家の書く本に心理療法士の生活が綴られていく。チラシのキャッチコピーに、「あなたには何に見えますか?」とあるように、個を失って揺らいでいく様が、夢の中の出来事のように描かれる作品です。
__ 
ダンス作品なのに、台本があるそうですね。
関  
ありますね。かっちりあります。特に今回は、10年前に演劇として上演された作品だったんですよ。しかも今回の為に、稽古して振付しながら台本を改編していく進め方だったんですね。
__ 
まるで演劇作品の作り方ですね。でも、本番でやるのは言葉を使わない。
関  
そうなんです。だから、相当、俳優としても即戦力が必要だったんですよ。セリフを覚えて、具体的なシーンを作って、それを振り返りつつ動きに変える作り方をしていました。私はダンサーなので、相手との関係性から生まれた動きがだんだん振り付けになっていってしまって、ダメ出しされたり。単に踊るのではなく、物語とかキャラクターを染みつけて動かないといけないんですね。そんな時、ガイドとしての台本に戻ることで、本来の関係性を取り戻すことができる。私にとっては新鮮な感覚でした。
__ 
しかし、無言劇ではない。
関  
そうですね。マイムとして動いてはいけないし、かといってダンスとして派手な動きでも、それではあまりにもダンス過ぎて意味が分からなくて却下になるし。それが、冨士山アネットの独特のコードというか、面白いところだと思います。
__ 
これまでの手応えは。
関  
今年の一月に東京で初演したんですけど、作品の完成がかなり直前で。鮮度でお届け!みたいな感じでした。、今回はブラッシュアップする時間もあり、会場も広くなって、より進化した形で、自信をもってお届けできると思います。
__ 
伊丹の公演も盛り上がるといいですね。
関  
そうですね。私にとっては地元でもありますし。昨年の大阪公演を見て衝撃を受け、京都芸術センター通信「明倫art」に評論を書かせていただいたのが、アネットとの最初の出会いで。観客から出演者への転身、奇妙な感覚を抱きつつ、私と同様に前作に感動された方にもより良いものをお届けしなければと、プレッシャーも感じています。7月14~15日の三回公演です。挟み舞台になっているので、何度かご覧いただいても楽しめると思います。是非いらして下さい。
__ 
もちろんです。楽しみにしております。
関  
あっ、その前に7月7日、七夕特別企画として、神戸アートビレッジセンター(KAVC)で、一日限りのクリエーションワークショップ&ショーイング「milky way」があり、私も参加させていただきます。こちらも是非。
冨士山アネット
2003年活動開始。類稀な空間演出と創造的なヴィジュアル、身体性を強く意識したパフォーマンスにて創造的な空間を描き出す。近年は、戯曲から身体を立ち上げるといった、ダンス的演劇(テアタータンツ)という独自のジャンルから作品を制作。(公式サイトより)
冨士山アネットpresents[八](エイト) JAPANTOUR2012
公演時期:2012/6/1(福岡)、2012/7/14~15(兵庫)。会場:イムズホール(福岡)、AI・HALL(兵庫)。

タグ: その人に出会ってしまった 奇妙さへの礼賛 無言劇


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関

宝塚文化の中で育って

__ 
今日はどうぞ、宜しくお願いします。今回のインタビュー実施場所、ここ宝塚大劇場が関さんの原点だと伺いましたが・・・。
関  
実家がこの近所なんです。大学から東京で、今はまたこの街に戻ってきているんです。それから、子供の頃に習っていたバレエ教室の先生が元タカラジェンヌで。お嬢さんが当時スターで、辞められてからは宝塚歌劇団の振り付けをされるようになって。物心ついた時から、宝塚が身近にあったんですね。
__ 
宝塚文化の中で育ったと。
関  
そうですね。一時期、すごくはまったんです。凄く好きで。その教室は宝塚受験対策で通われるバレエスタジオでもあったので、両親も「いつ受けたいと言い出すのか」と思っていたみたいです。私はそんな、大それた事は考えもせず。その後、大学時代にH・アール・カオスといいう女性だけの団体に所属していたのはその影響だろうと言われたこともありました。
__ 
宝塚。今でも好きですか?
関  
好きですね。先日も見てきました。先のH・アール・カオスの大島早紀子さんなど、コンテンポラリーダンサーも振付を担当される場合があって、仕事上でも距離の近さを感じています。
__ 
最近はいかがでしょうか。
関  
ぼちぼちですが、ちょっと悩んだりもしていました。東京からこちらに移って5年目になって、一年目は精一杯で、2年目はちょっと落ち着いたんですけど、こっちのダンス界ではあまり人脈も無かったりして。神戸に私がいるという事を、舞台活動を通して覚えて貰いたいと色々。今は、5年目の節目です。本当はどこに拠点を置くべきなんだろうと色々悩んだりもして。今は、関西で頑張っていこう!と思っていますね。
H・アール・カオス
日本のコンテンポラリー・ダンスのカンパニー。東京都を拠点に活動。演出・振付家の大島早紀子がダンサーの白河直子と1989年に設立。独自の美意識と哲学に支えられた大島の空間感覚溢れる作品はどの作品もレベルが高く、ダンスの領域を遙かに超えた総合舞台芸術となっている。衝撃的な天才ダンサーといわれる白河の究極の身体造形と表現力も相まって、多くの支持を集めているカンパニーである。(Wikipediaより)

タグ: カオス・混沌


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2012/春
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関

劇団衛星新作公演「サードハンド」

__ 
今日はどうぞ、宜しくお願いします。
中西 
お願いします。
__ 
最近は、中西さんはどんな感じでしょうか。
中西 
劇団衛星さんの新作公演「サードハンド」に、振り付けと出演が決まっています。どきどきしますね。
__ 
おっ。楽しみです。
中西 
あとはやっぱり、最近暑いですね。夏だけどこか、カラッとしているところに行きたいですね。ヨーロッパのどこか、避暑地とかに。
__ 
しかもジメジメしていますよね。乾燥しているところがいいかもしれない。砂漠ってどうなんですかね。気持ちいいのかな。
中西 
夜は寒いみたいで、どうなのかな。わがままですけど。
ウミ下着
2007年中西ちさとを中心に結成したダンスパフォーマンスグループ。妄想を喚起させ、五感に訴える身体表現を目指して大阪を拠点に活動を始める。女心のように時にポップ、時にアングラ風と作品ごとに表情をころころ変える。作品に「咲かせてみて」「少女は不幸がお好き」等がある。(公式サイトより)
劇団衛星
京都の劇団。代表・演出は蓮行氏。既存のホールのみならず、寺社仏閣・教会・廃工場等「劇場ではない場所」で公演を数多く実施している。
劇団衛星新作公演「サードハンド」
公演時期:2012/6/23~7/1。会場:KAIKA。

ウミ下着について

__ 
さて、中西さんが福井菜月さんとやっておられるダンスグループ、ウミ下着。コンテンポラリーダンスを手がけているとの事ですが、結成の経緯を伺ってもよろしいでしょうか?
中西 
2007年の秋からですね。CONNECTに応募した時に作った団体だったんです。あ、参加するなら団体作らなきゃって感じで。
__ 
命名の由来は。
中西 
「ウミ」は、体の膿、海、それから産む事を掛けています。それから、下着というのが裸よりもセクシーだなというのがまずあって。真っ裸よりも。それに、肌に直接触れるものなので親しみ深いんですよね。
__ 
なるほど。隠されているから、想像力が(意識しなくても)働くんですよね。
中西 
そうなんですよ。裸って全然隠されてなくて。ちょっと隠していて秘密があるぐらいのほうが面白いじゃない?って。でも、やっぱりインパクトが強いみたいで、セクシーな舞台をやるんですかって聞かれることもあります。
__ 
裸。確かに、舞台で裸になられるとびっくりするかもしれませんね。ストリップだとかえって驚かない。
中西 
脱ぐと分かっているからですね。舞踏だったら脱ぐ事が分かるから。ヘアヌードを見ても思うんですが、下着でちょっと隠している方が、想像させてくれるんですよね。そこが面白いですね。ちょっと秘密があるぐらいの方が、女はきれいだなと。

タグ: 衣裳・ヌード系 名称の由来


ふるえるくちびる

__ 
ウミ下着はこれまで、どのような作品を作ってこられたのでしょうか。
中西 
結構長い間、自分自身の事を描いていたと思います。自分の性の事や、自分の生活について。ずっとそれを描いていたんですが、去年の震災を境に変わったと思います。
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というと。
中西 
震災が起こった日、私、誕生日だったんですよ。それで誰も祝ってくれなくなったのがちょっと引っかかって。私すごく、自分の事ばっかりだったんだなと気付かされました。誰かに何かをしたいとか、寄付したいとか。そういう気持ちが素直に出てこなかったんです。それはどういう事なのかな、みんなどう思っているんだろう。そう考え始めてから、作品の作り方は変わったと思います。
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どのように変わりましたか?
中西 
言葉または身体を使った対話ですね。さらに、それらを通して自分の考え方が揺らいでいくのが面白いなと思っています。
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揺らぐとは。ご自身の考え方によっても、相手との関係性が変わる事もある?
中西 
自分が翻弄されたり、迷ったりすると、観客も一緒に考えてくれるようになるんです。多分、意見したくなると思うんですよね。私と一緒に悩んでくれるようになるんです。
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例えば。
中西 
この間作った「ふるえるくちびる」という、震災と大阪に住んでいる私たちについてのドキュメンタリーみたいな作品。私たちの震災後の過ごし方を紹介したんですね。ゲストも呼んで、強い意見を言われたりしたらどうしようとか思っていたんですけど。それで実際、アンケートにも不快だったと書かれた方もいらっしゃったし、逆に、私たちと同じようにどうしたらいいのか分からなくなって戸惑っているという人たちもいたんです。いろんな意見があってそれが面白かった。それから、お客さんの方から発信したくなるような舞台が作りたいなと考えるようになりました。完成された舞台芸術じゃなくて、お客さんも巻き込んだ作品が作りたいですね。
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ダンス作品でそれをやるというのは珍しいかもしれないですね。
中西 
ダンス関係の人からはダンスじゃないとよく言われ、演劇系の人からはコンテンポラリーダンスだねと言われます(笑う)。どっちでもないんだなと。どっちでもいいんだなと思います。

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