オカシナアナタ

__ 
お客さんが何かをしたいと思うパフォーマンス。それはご自身のどこから発していると思われますか?
中西 
・・・答えになってないかもしれませんが、人の事を知りたいんだと思います。以前、We danceという企画で福井さん以外の人に振り付けたんです。その二人にはずっと質問していて。何を考えているのか知りたいんですね。理解出来る事もあれば、出来ない事もあるんです。理解と無理解を描きたいのかな。誰かと誰かが話して、理解し合える部分とそうでない部分を描く事で、架け橋を作りたいんです。
__ 
架け橋。作れるでしょうか。
中西 
この間、隣のギャラリーで公演した時。お客さんと舞台の距離がほとんど無かったんですね。客席のライトが消えずに丸見えだったんです。舞台からダイレクトに見れるんです。「共犯関係にあるようだ」とか、「部屋に来たみたいだ」って言われたんですけどね。すごく居心地が悪いというお客さんもいて。あまり不快にはしたくないんですけど、出来るだけフラットに、近づけられないかなと。だから、劇場以外の場所でやることにも意味があるのかなと。
__ 
観客参加。
中西 
そうですね。もっと、楽しいとか、ポジティブな感情でお客さんを巻き込んで行けたらなと思っています。
__ 
あー、ウォーリー木下さんが京阪とやったサーカストレインとか、そんな感じで成功していましたね。観客席はその前提として安全なんですけど、同時にフロンティアでもありますよね。そして危険。
中西 
そうなんですよね。この前のKAIKAのgateでやった「オカシナアナタも客席に行ったんですよ。若干不快にさせるのも目的だったんですけど、怒るお客さんもいて。お客さんを巻き込むには、そうじゃない、楽しいやり方もあるかもしれない。今後は、そこを探りたいですね。



アートコミュニティスペースKAIKA
四条烏丸に産まれるふたつの新しいアートスペースアートコミュニティスペース「KAIKA」・アトリエ「AKIKAN」。KAIKAの運営はフリンジシアタープロジェクトが、芸術監督は劇団衛星の蓮行が務める。(公式サイトより)
gate#7
公演時期:2012/5/19~20。会場:KAIKA。

タグ: 客席と舞台の共犯関係 観客との関係性


福井菜月さんについて

__ 
福井さんと組んでいるのは。
中西 
一番最初にカンパニーを作った時から一緒なんですよ。この子いいなと思って。二人とも適当なところがあって。反面、お互いに腹立つ事もあるんです。似ているようで似ていない部分もあるから長くやれてるのかな。
__ 
面白いですよね。あの人。
中西 
ですよね。飄々としていて、「度胸だけは付けてきましたわー!」とか言うんですよ。何があっても怖くないんじゃない?って聞いたら、「まあまあ何とかなりますわ大抵な事は」って。無理な事を振っても、はっきり無理と言ったり、頑張ってみてくれたり。そういうところ、頼もしいです。

タグ: 相互承認


質問 ピンク地底人2号さんから 中西 ちさとさんへ

__ 
前回インタビューさせていただいた、ピンク地底人2号さんから質問です。「何を考えて踊っていますか?」
中西 
何なんですかね。作った動きを丁寧に踊ろうと意識しています。それ以外は、あまり何も思ってないんじゃないかと思います。
__ 
なるほど。
中西 
踊っている自分の横にもう一人、冷静に見ている自分がいて、客席の反応や空気に反応して踊るようにしています。空気のなかで踊るみたいな。

タグ: 丁寧な空気づくり


お弔い

__ 
これまで、目標にしてきた事は。
中西 
これまでは、自分が作りたい世界を忠実に再現したいと考えていました。今はそうではないですね。出来るだけ、人であるとかテーマであるとかにフラットで多角的な目線で観察していいところを引き出そうとしています。
__ 
以前の、妄想を形にするやり方とは。
中西 
一番最初に作ったのは自分の性についてでした。毎月生理が来て、元々卵子だったものが血に変わって落ちるんです。子供になれたかもしれない無数のものをたれ流してしまった、そのお弔いをしないといけないと思ったんですね。そういう妄想を、いかに再現するか。今は考えなくなりましたねー。
__ 
考えなくなりましたか。
中西 
そういうのはもっと適した形式があると。きっとマンガとか小説とか。どうしてもしたかったらその形式ですればいいけど、舞台でする事じゃないなと思うようになりました。広がりがないからかな・・・。
__ 
お客さんにはどのように受け止められていたんでしょうか。
中西 
まあまあ伝わっていたと思いますけど、女性にはより強く通じて、男性にはそんなにだったと思います。ダンス作品として受け止められていたんじゃないかと。
__ 
そして、そういう表現をやめてしまった。
中西 
興味が無くなったんですかね。いや、限りがあるからかな?いつか、自分の世界とか妄想とかって、枯渇してしまうなあと思うんです。そうしないためにはどうすればいいかなと思ったら、やっぱり人と関わるしかないんじゃないかと。

タグ: 妄想


あ、これだ、これをやろう

__ 
中西さんがダンスを始められたのは。
中西 
実は中高まで演劇部にはいたんですけど。高校で一応、ダンスの授業はあるんですよ。でも、ほんまに苦手だったんです。リズムに併せてみんなと同じダンスするなんてこんなつまらん事あるかいって。大体違う事しちゃうんですよね。「ナカニシのは違うね」って言われたりするんです。
__ 
あはは。なるほど。
中西 
でも、即興で動くのとかは好きなんですよ。近大の演劇・芸能専攻ダンスの授業で即興をよくやるんですけど、これは好きだなと思ったんですね。これはきっと、演劇に生かせるって思って。そうしているうちに、「世界演劇史」っていう授業で、前衛演劇やポストドラマ舞踏を見たり、2回生の時BATTIのside.Bを見て、衝撃を受け「あ、これだ、これをやろう」と。
__ 
どんな作品でしたか。
中西 
顔をずっと隠して踊るダンスだったんですけど、そんなん観ことなくって。暴力的で美しかった!!黒田さんの作品には凄い影響受けてしまって、しばらくモドキっぽいのを作ってしまったと思います。他に影響を受けたのはヤン・ファーブル。挑発的で、独自の美観点に基づいた作品と、ジャンルを越境して活動するところに惹かれました。

タグ: 凶暴な役者 暴力


ドイツに!

__ 
今後、どんな感じで攻めていかれますか?
中西 
とりあえず、私何故かドイツに行きたいです。ずっと行きたいと思っていて、呼ばれているような気もしていて。夢は大きく、ヨーロッパでツアーしたいなと。
__ 
あー、別の地に呼ばれるような感じってありますよね。
中西 
一度一人で旅行したんですけど、向こうのパフォーミングも好きだし、向こうの空気も好きなんですよね。呼んでるわこれは。HAU(hebel am ufer)で公演やるわ~って。ついにドイツ語まで勉強しはじめました。
__ 
何で、土地に呼ばれるって事があるんですかね?
中西 
何ででしょうね?福井さんはベトナムに呼ばれているみたいですけど、何でか好きなんですよねー。無骨な感じとか、東ドイツ時代の懐かしい感じもいいし。行った時、言葉も分からなくて。英語もドイツ語も喋れない状態。でも不思議と苦にはならなかったですね。でもスリにあったんですよ。
__ 
えっ。何を取られたんですか。
中西 
お金取られました。チケットを買おうとした時に、後から「両替してくれ」みたいに言われて断ったら、その隙に別の奴が持ってったみたいで。
__ 
二人組ですね。
中西 
フランクフルトで、泣きながらATM探してました。
__ 
今度は気を付けて下さいね。また、いけるといいですね。
中西 
そうですね。前は舞台を見るだけの旅行でしたが、今度は向こうから呼ばれての公演旅行が出来たらいいなと思っています。

タグ: 土地の力 今後の攻め方


革と錨のネックレス

__ 
今日は、お話を伺えたお礼にプレゼントがございます。
中西 
ありがとうございます。
__ 
いえいえ。どうぞ。
中西 
あけます。みんな、色々貰ってますよね。
__ 
いやー、大したものはないですよ。
中西 
何だろう・・・あっ。アクセサリーじゃないですか。かわいい。今日の服にも合いそうですね。
__ 
あっ本当だ。マリーンな感じが服とよく合っているのでは。
中西 
そうですね。夏も大活躍ですね。

タグ: プレゼント(装飾系)


夏の日のピンク地底人

__ 
今日はどうぞ、よろしくお願いします。最近、2号さんはどんな感じでしょうか。
2号 
昨日、みんなでラーメンを食べにいきました。
__ 
ええ。
2号 
そこで話したんですけど、私、20歳を越えた頃から自分の年齢が分かんなかったんですよ。そうなんですよ。今は、俳優として一番元気じゃないといけない年なんですよね。
__ 
そうかもしれませんね。
2号 
元気じゃないといけない歳なんだな。って。あと、自分が結構色々なところに客演しているから活動的だと思っていたんですが、そうでもない事がわかりました。私は本当に、凄いぼーっとしていて、演劇が無かったら二度寝だけの人生なのかもしれない。平日は朝起きて仕事して、寝て、土日は朝起きて二度寝して・・・あれ、何の話でしたっけ?
__ 
いえ、何の話でも構わないと思います。
ピンク地底人
京都の地下は墨染に生まれた貧乏な三兄弟。日々の孤独と戦うため、ときおり地上にあらわれては演劇活動をしている。夢は関西一円を征服することと、自分たちを捨てた母への復讐。最近は仲間も増え、京都を中心に大阪にも出没中。(公式サイトより)

タグ: ラーメンの話


ピンク地底人暴虐の第10回公演「明日を落としても」

__ 
暴虐の第十回公演「明日を落としても」ですね。
2号 
はい。暴れ、虐げる。
__ 
第8回が「空前」、第9回が「反逆」でしたね。インパクトとしては、今回が最大ですね。
2号 
それはいつも私が付けてるんですけど、おりゃーという言葉が無くなりつつあります。
__ 
地上を侵略するには大変なエネルギーを要すると思うのですが、それが表れているようですね。
2号 
でも、地底人はムチャクチャ気が弱いので。ちょっと、逆にそういう言葉を使っています。暴れ虐げるなんてとんでもないですけど、その言葉を使う事で、元気を貰えるんじゃないかなと。
__ 
自分に言い聞かせるみたいなね。初の関東公演ですね。
2号 
前から誘っては頂いていたんですけど、何か、ピンク地底人が大きくなったからいくんだぜという感じじゃないんですよ。実は。やってほしいと言って下さった方がいて。関東でやる価値があると仰って下さったんです。それだけで、モチベーションが120まであがります。
__ 
なるほど。3号さんは東京でいまウケている芝居に影響されてはいないと言っていたと思うんですが、その上で、向こうの離れた場所にいる人に見いだされた訳ですね。
2号 
それが凄くうれしいですね。
ピンク地底人暴虐の第10回公演「明日を落としても」
公演時期:2012/6/30~7/1(大阪)、2012/8/17~8/19(東京)。会場:インディペンデントシアター2nd(大阪)、王子小劇場(東京)。
ピンク地底人空前の第8回公演「ある光」
公演時期:2012/7/8~10。会場:シアトリカル應典院。
ピンク地底人反逆の第9回公演「マリコのために」
公演時期:2011/12/15~18。会場:東山青少年活動センター。

タグ: ピンク地底人


質問 大塚 宣幸さんから ピンク地底人2号さんへ

__ 
前々々回インタビューさせていただいた、大阪バンガー帝国の大塚さんから質問です。(先ほどの竹子さんからは質問を頂くのを忘れてしまいました)「僕は色としてピンク色が好きなんですけど、勝負下着もピンクなんです。なら、ピンク地底人であるみなさんの勝負下着も同様にピンクなんですよね。そうでなければ、何色なんですか?その理由は?」
2号 
ピンクです。
大阪バンガー帝国
大阪バンガー帝国、それはおもしろいことをやるために集まった社会不適合者で形成された集団。舞台、CM、ラジオなどジャンルに捕らわれないアーティスト集団。現在は、お休み中である。

タグ: 下着の色


導かれるように

__ 
ピンク地底人であると、自称するのはどんな理由があるのでしょうか。
2号 
凄い適当に付けたんですよ。でも、今から思うとピンク自体にすごく意味があって。例えば、イッパイアンテナはコメディを核にしていて、でも私たちは「核はあるけれど何なのか分からないよね」。これ3号の言い方なんですけど。ふわっとしてますけど私もそう思ってます。
__ 
ええ。
2号 
劇団名は適当でしたが、でも、色々導かれているような気がしています。チラシを作っても、そのチラシのどこかの部分が作品に反映されたり。
__ 
例えば。
2号 
「マリコのために」も、5号の写真を撮ってもらったら、伏し目がちの写真があって。なんとなく目線が切れるように写真をレイアウトしたんですね。そうしたら、別に相談した訳じゃないですけど役も無言という設定になっていったんです。導かれるように。そういうふうに、色んなものがバーっていい流れに乗るのが。
__ 
地底演劇の強みなんでしょうね。
2号 
はい。そこに俳優としてどう関わってくるかという事もあるんですけど、流れとかタイミングが命なんで。あ、でも竹子はそれとは逆で。
__ 
そうですね。竹子さんは、コントロールする事に意識が向いていますね。
2号 
私と竹子は正反対なんですよ。他にもたくさん、面白い人が増えました。これまで誰にも見向きもされなかったピンク地底人が、モリモリメンバーが増えていって、嬉しくて仕方ないです。

タグ: 「核心に迫る」


チラシ担当として

__ 
今回のチラシもいいですよね。何か、オススメポイントはありますか?
2号 
劇団ソノノチのほっかいゆrゐこさんが作ってくれたこのロゴと、あとこの数式。物体が落下する時の速度の式なんですよ。キーワードです。
__ 
ほお。
2号 
でもあんまり突っ込まれないんですけどね。
__ 
ピンク地底人のチラシ、好きなんですよ。仕事はデザイン関係じゃないんですよね。意外です。
2号 
そうなんですよ。あ、今は貢ぎ物を頂いたらチラシを作る活動をしています。この間はベビー・ピーさんのチラシを作らせて頂いたし。
__ 
あのチラシね。面白いですよね。
2号 
貢物としては、ランコムのマスカラを頂きました。
劇団ソノノチ
中谷と北海が大学在学中に4年間所属していた劇団テフノロGを卒業後、2008年に社会人劇団として集団を再結成。メンバーはそれぞれにジャンルの異なった自身の作家活動や制作活動をおこなっているため、その得意分野を生かした舞台表現に今後注目が集まる。人と時間の繋がりを大切にしながら継続的に作品発表の場を持ち続けることを目標にしており、舞台表現とアート・デザインの複合性とその「これから」を探る(劇団名もこの「これから(その後)を探る」にちなんでつけられた)。(公式サイトより)
ベビー・ピー
作家・演出家・俳優の根本コースケを中心とした演劇ユニット。 2002年、当時根本が所属していたニットキャップシアターの劇団内ユニットとして結成。 翌々年に独立。以降、公演ごとに役者・スタッフを集めるスタイルで、京都を拠点に活動している。(公式サイトより)

地底人と結婚

2号 
4号・竹子は本当に、仕事をしっかりこなす女の子で。そういう風に、社会と接点をしっかり持つ事って大事やなと思うんです。自分が、演劇が無かったら一生二度寝してるだろうから余計思うんですけど。
__ 
なるほど。
2号 
だから、笑の内閣の高間さんが演劇人のまま結婚されたというのが嬉しいんですね。自分の演劇をきちんと保ったまま結婚出来るって。いいなと思います。
__ 
結婚。
2号 
子供鉅人BABさんも、結婚されたんですよね。出産もされて。お母さんになっても芝居を続けるって、凄いなと。
__ 
私も含め、生活も表現活動もどっちも手を抜かず、でも折り合いを付けて続けるというのは大変ですけどね。
2号 
ええ。
__ 
マイペースでもいいから。そうしてやっている人たちの作品が、例えば時代を反映していたり、あるいは前衛的であったり、「攻め」の作品だったり。そうした上で高く評価されている人がもっと増えたらいいなと思っています。理想的すぎるのかもしれませんが、演劇活動を社会に評価されているアマチュアが認知されて、それが当たり前の世界になったらいいなと思っています。
2号 
目標なんですか?
__ 
そうですね。地味な目標ですけど。
笑の内閣
2005年、元劇団紫高間響が代表をつとめるプロデュース団体として結成、後に劇団として旗揚げ。プロレスを演劇に組み込んだ作品を作り続ける。派手なプロレス演出の完成度は高く、しかも笑いを取るための努力を惜しまない。
子供鉅人
2005年、代表の益山貴司、寛司兄弟を中心に結成。奔放に広がる幻視的イメージを舞台空間へ自由自在に紡ぎ上げる。(公式サイトより)

タグ: マイペースの価値


導かれるタイミングを見逃さない

__ 
ピンク地底人の魅力を教えて下さい。
2号 
うちの魅力は、出来る限り誠実にやる事です。何か、偶然の現象に返答を返しているんですね。社会とか、世界とか。そういうものに対して。
__ 
社会派ですね。
2号 
この間、3号に「チラシに社会派って入れてくれ」と言われたんですね。でも、そこに縛られたくないと悩んでましたけど。
__ 
なるほど。今後、どんな感じで攻めていかれますか?
2号 
多分、今は私達が一番元気じゃないといけない時期だと思っているんです。いつも稽古場で言ってるんですけど、セッションする事、タイミングに合わせる事、導かれているかどうかを意識するんです。そういう事でファーッとなるんで。俳優として修業の場にはならないんですよね。今持っているものをどう出せるか。私にとってはそういう場所です。
__ 
なるほど。
2号 
それで成立するのは竹子が音頭を取ってくれているからなんですけど。これからも、この環境で経験を積んでいきたいと思っています。今、そんな感じで燃えています。例えば、INDEPENDENTに一人芝居でエントリーする話もあるんです。コトリ会議の山本さんに脚本を書いてもらって。
__ 
なるほど。
2号 
一人芝居、6号と対決するというコンセプトでした。「ちょっといま、戦いたい気分なんだよ」とか言って。今、頑張りたいんです。いや、うーん、これまで頑張るという事が、その・・・。出来れば頑張らずに、汗一つかかずに全てをクールにこなしたいなと思っていたんですけど。
__ 
頑張る事自体は恥ずかしい事でも隠す事ではないと思います。頑張りの証として汗や血を流すのを気持ち良く感じてそれが目的になってしまう事を恐れるべきであって。
2号 
頑張りたい時は頑張ったらいいんですよね。それに見返りを求めるのはおかしいぜと。頑張ったから出来るというのはおかしい。
__ 
それはきっと、導かれてきた者だからこそ言えるせりふかもしれませんね。
2号 
そうですかね。でも、導かれるタイミングを見逃さない努力はいります。
コトリ会議
2007年結成。一生懸命になりすぎてなんだか変なことになっちゃった人たちの生活を部屋のすみっこだったり銀河に浮かぶ惑星だったり所かまわず描いています。おもしろいものが好きな劇団です。2010年にspace×drama2010という演劇祭で優秀劇団に選んでいただきました。ますますこの劇団の作品はおもしろくなるなと心密かに確信しながら毎日動きつづける劇団です。(公式サイトより)

タグ: ピンク地底人 今後の攻め方


ラズベリーのジュース

__ 
今日はお話を伺えたお礼に、プレゼントがございます。
2号 
やった。開けていいですか?
__ 
どうぞ。
2号 
おっ。ピンク色だ。
__ 
水やサイダーを入れて飲む、ジュースの原液みたいな奴です。
2号 
ありがとうございます。これは、いいですね。ラズベリー。このパッケージ、めっちゃいい。
__ 
飲んで頂ければ幸いです。

タグ: プレゼント(食品・飲料系)


クリスティーナ竹子=ピンク地底人4号

__ 
今日はどうぞ、よろしくお願いします。クリスティーナさんは、あまりどこにも書いてないんですが、ピンク地底人4号なんですよね。
竹子 
そうなんですよ。ピンク地底人が2号3号4号5号・・・と続くとどうなのかなと思って。
__ 
面白いですよね。シリーズものの芸名が付けられているにも関わらず、一人だけそのままというのは。そんな竹子さんは、最近はどんな感じですか?
竹子 
稽古とバイトで日々追われる感じです。先日、演劇Unit?Ringという企画と、第九回公演がバッティングしてしまって。今後の生活は、バイトと公演一本という状態にしたいなと思っています。普段は、OPAで服を売っているんですよ。
__ 
そうなんですね。
竹子 
芝居には関わっていない時間が長いんですが、ギャルっぽい人に接客していると、何だか人付き合いの振り幅が大きくて。勉強になりますね。それに加えて、掛け持ちで大丸の従業員用喫茶室でウェイターとかしています。
ピンク地底人
京都の地下は墨染に生まれた貧乏な三兄弟。日々の孤独と戦うため、ときおり地上にあらわれては演劇活動をしている。夢は関西一円を征服することと、自分たちを捨てた母への復讐。最近は仲間も増え、京都を中心に大阪にも出没中。(公式サイトより)

探る

__ 
お芝居を始めたのは、どのようなキッカケでしたか?
竹子 
元々は、小学校の頃、NHK教育で海外ドラマの「アルフ」を見ていて。アルフがシナリオライターになりたいみたいな回があって。私も書きたいと思ったんですね。
__ 
アルフ。私も好きでした。
竹子 
やってみたら、私これ書けるんじゃないかって。クラスの学芸会でも自分で書いたらそれが面白くて。中学校まで、自分が書いてさらに出演したら、出る方も楽しいじゃないって気づいたんですね。高校演劇もやっていたんですが、役者も面白いじゃないと。見ているお客さんに、笑ってもらうのが気持よかったんですね。
__ 
なるほど。
竹子 
大学では、第三劇場に入りました。完全にオリジナルで、シリアスな作品が多かったです。
__ 
笑いからは離れたという事でしょうか。
竹子 
すぐ忘れる笑いより、もっと、ぐっとくるものがあったら、分り易くない何かがお客さんに伝わったら。そうしたら、その人の考えからが変わったり、何か救いになるかもしれないと。それを当時の仲間と話しあった時、「それだ!」と思ったんですね。
__ 
難しいものを簡単に平易化するのではなく、そのまま表現するという事だと思うんですが、とても重要な姿勢だと思います。ただ、その分、劇場に入りにくいと思われてしまうかもしれませんね。
竹子 
そうなんですよね。モヤモヤしたものを、モヤモヤした表現で表そうとしている。課題としては、分かりやすいもの奥に何かがある、というところにまで持って行きたいんですよね。まだまだ、未熟だなあと思います。

タグ: 学芸会


奇跡の瞬間

__ 
では、作品を作るうえで、お客さんが納得してお金を払いやすい・見る価値があったと思ってもらうにはどうしたらいいのでしょうか。もちろん色々なやり方はあると思いますが、クリスティーナさんにとっては?
竹子 
難しいですね。でも、私が影響を受けたと思える作品は、どういう振れ幅であってもお金を出す価値があったと思うんですよ。何か一つ欠けても余っても良くないと思うし、もちろんある一定のクオリティがベースにあって、全員の意思が開いているみたいな芝居だったら、コメディでも前衛的であっても価値があると思うんです。実験的であっても、伝える意思があったら、そこは絶対に価値があると思います。ピンク地底人の場合は、みんなバラバラな方向を向いていても、作品の上では一つのものに集中している事だと思います。
__ 
なるほど
竹子 
特に、集団の一人一人が自分の役割を理解して意識している作品は、自分も見ている人も納得出来るんじゃないかなと思っています。その時の、役者全員がバラバラな方向から来たのに一つの方向に一致する、奇跡の瞬間が凄く好きです。私の理想はそこですね。

ずれる

__ 
ピンク地底人の作品。台本はもちろん、独創的な演出もひとつの見所ですね。それは本当に、ただただ質量共に稽古が必要だと思います。ところで、先日ある俳優の方にインタビューさせて頂いたんですが、どんなスターだって舞台で空回りする事はあるんですよね。竹子さんにとって、空回りの原因は何ですか?
竹子 
私も良くこうなってしまうんですが、追い求めすぎるんですよね。最初の方の公演日でいいのを作っちゃうと、それを追い求めようとして、どうにかしなきゃという意識が強くなる。それは多分、スタンドプレーをしている時に起こるんだと思うんです。空気がすべっているって、感じるんですよ。同じ事は舞台上では起きないのに。
__ 
本番って、一回一回違うものなんですよね。同じ台本で、同じ俳優なのに、何故か毎回、どこか少し違う。それは見ているほうの問題かもしれないけど。でも、少なくとも、同じやり方を毎回キープしようとする俳優が、全ての回でベストな演技を出せるでしょうか。それはそれで重要なんですけど、奇跡的な瞬間からは遠のいてしまうかもしれません。
竹子 
理想の気持ちだとか、完成するためにMAXはここに設定したいというのはあると思うんです。けど、会話劇は相手がいる。相手ありきで積み上がって理想の瞬間が出来るんですよ。この回は、頂点はいつもと違うシーンなのかもしれない。稽古を重ねると、ルーティン的な、こうきたからこう、みたいに相手を見ずにやってしまうんですよね。
__ 
それは、お客さんも見ていないという事かもしれませんね。
竹子 
さらに、自分の反応にも嘘を付く事になるかもしれません。こう言われたからこう思うとかは、稽古による積み重ねによってどんどん嘘になっていくんですよ。段取りと違う言われ方をされたら、段取り通りの反応を返す事は不可能。もっと、反応の可能性を広げていかないとなと。
__ 
三鬼さんがそんな事を言ってましたね。
竹子 
おおーっ。三鬼さんかあー。
__ 
舞台上での芝居は、また別の話なんですよね。お客さんの反応を見て、空気を掴んで、プランを立てて、勇気を持って芝居を作れるかがポイントだと。
竹子 
そうですよね。その勇気がずれると、滑るんですよね。私もそういう事を考えてはいたんですが、やっぱり自分でどうにかしようとは思わないようにしました。空回りの原因でもあるし、信用していないという事なんですよね。
__ 
そうして、成功の瞬間が訪れる。
竹子 
上演している作品に集中していると、なにかしら、来た!って瞬間があるんですよ。その時はきっと、お客さんも思っているんですよ。
__ 
それを、エンタメベースのピンク地底人がやるというのがいいですよね。
竹子 
でもまだまだ、3号のやりたい世界に俳優が追いついていないという部分があるんです。根底がどこかずれているのかもしれない。今回の作品は、基礎的な部分が高い方々が集まって下さっているので、もし組み上がったら凄く面白いと思います。

タグ: 役者の儀式・ルーティン


ピンク地底人暴虐の第10回公演「明日を落としても」

__ 
ピンク地底人暴虐の第10回公演「明日を落としても」。意気込みを教えてください。
竹子 
今回は勝ちに行きます。これまで私は、地底でもハト派、つまり作品至上主義だったんです。良い作品を作れば、みんな見に来てくれるよというような。でも、せっかく東京にも大阪にも行くので、もっともっと、ぐいぐい行ってもいいんじゃなかなと。侵略するぜオーラを出していきたいですね。
ピンク地底人暴虐の第10回公演「明日を落としても」
公演時期:2012/6/30~7/1(大阪)、2012/8/17~8/19(東京)。会場:インディペンデントシアター2nd(大阪)、王子小劇場(東京)。

タグ: 出立前夜 王子小劇場