ハンカチ

__ 
今日はお話を伺えたお礼に、プレゼントがございます。
3号 
ありがとうございます。この間はお箸をもらいましたね。
__ 
そうですね。お箸でしたね。どうぞ。
3号 
ありがとうございます。(開ける)あ、ハンカチですね。ありがとうございます。ピンク色だし。使わせて頂きます。

タグ: プレゼント(衣服・布小物系)


最近の大塚さん

__ 
今日はどうぞ、よろしくお願いします。大塚さんは、最近はいかがでしょうか?
大塚 
最近はちょっと、忙しかったですね。この間まで、ムーンビームマシンに出演させて頂いておりまして。他にも4月から5月まででかなりの本数の舞台に出させてもらってました。
__ 
6月は悪い芝居だけですか?
大塚 
いえ、悪い芝居の大阪公演と東京公演の間に、横山拓也さんのユニットであるiakuでプロデュース公演を行います。名古屋公演と東京公演があるんです。ありがたいことに、スケジュールが埋まってきていまして。バタついています(笑う)。
大阪バンガー帝国
大阪バンガー帝国、それはおもしろいことをやるために集まった社会不適合者で形成された集団。舞台、CM、ラジオなどジャンルに捕らわれないアーティスト集団。現在は、お休み中である。
ムーンビームマシン
『心に響く物語』を紡ぎ出すことをテーマに2007年より関西を拠点に始動した進化形演劇プロデュース。だれもが楽しめる広義のエンターテイメント演劇を目指しダンス、歌、あらゆるパフォーマンスとの融合を果たしながらジャンルや枠に捕らわれないムーンビームマシンワールドを構築する。(公式サイトより)
悪い芝居
2004年12月24日、旗揚げ。メンバー11名。京都を拠点に、東京・大阪と活動の幅を広げつつある若手劇団。ぼんやりとした鬱憤から始まる発想を、刺激的に勢いよく噴出し、それでいてポップに仕立て上げる中毒性の高い作品を発表している。誤解されやすい団体名の由来は、『悪いけど、芝居させてください。の略』と、とても謙遜している。(公式サイトより)
iaku
劇作家・演出家の横山拓也が立ち上げた演劇ユニット。横山拓也のオリジナル作品を各地域で発表していくこと、また各地域の演劇(作品および情報等)を関西に呼び込む橋渡し役になることを指針に、2012年から本格的に活動を介し。自作を大阪外に持ち出すことで、今の大阪の演劇の形のひとつを届けられる存在になりたいと考えています。それが演劇作品の発表だけにとどまらないユニットになれるように、その方法を模索するところからスタートします。(公式サイトより)
iaku vol.1「人の気も知らないで」名古屋・東京公演
公演時期:2011/6/27(名古屋)、2011/6/29~7/1(東京)。会場:モノコト(名古屋)、atelier SENTIO(東京)。

お芝居を始めたキッカケはなんと・・・

__ 
大塚さんがお芝居を始められたのは、どのようなキッカケがあったのでしょうか。
大塚 
あー、キッカケですか・・・。これ、ビックリするほど安易な理由というか、ええと、最初は全くその気がなくて。高校1年か2年の時に、劇団四季の方が演出をしているプロデュースミュージカルがありまして、オーディションに罰ゲームで受けに行ったんですよ。
__ 
ええっ。それは凄いですね。
大塚 
それで受かってしまい、何故か主役をもらったんです。何もしてなかったんですけど、その公演で、栗東市の文化会館さきらの大ホールと、中国まで海外公演に行って。
__ 
ええっ。罰ゲームが最初ですか。
大塚 
もともと観るのは好きだったんですけどね。当時とんがっていた奴が、あ、今もとんがっていますけど、17歳でこの世界に入ったという感じです。そこから色々出させてもらいましたが、京都まで稽古に通うのはほんと久しぶりですね!最初は安易な理由なんですけど、いつの間にかこうなっていました。
__ 
罰ゲームがキッカケというのは聞いたことがないですね。
店員 
お待たせしました。デジュネ(カフェオレ+クロワッサンのセット)です。
大塚 
あ、洒落た感じで。ありがとうございます。
__ 
フランスっぽいですね。
大塚 
ね。お皿にパンを無理くり入れている感じがいいですね。
__ 
カップのフチまでカフェオレを入れるというのがパリ流らしいですよ。
店員 
ごゆっくりどうぞ。

タグ: ミュージカルの話題


101股

__ 
ざくっとした伺い方なんですが、小劇場に入ってから、特にこの作品や企画は私を変えた、というものはありますか?
大塚 
仕事の幅を広げてくれたのはアクトリーグですね。関西の有名な小劇場の方たちがぎゅっと濃縮された感じだったので、人脈は広がりましたね。それから、ピースピット『風雲! 戦国ボルテックス学園』もそうですね。そこで山崎氏にもあったし。個人的に、役者として影響を受けたのはつかこうへい追悼企画「飛龍伝」です。
__ 
一心寺プロデュースの飛龍伝ですね。拝見しました。
大塚 
ありがとうございます。それまでは飛び道具的なキャラクターが多かったんですけど、玉置玲央君と一緒に、がっしりとやらせてもらいました。新しい自分を発見するキッカケを頂きました。それから、一人芝居。
__ 
あ、independentの。拝見出来なかったんですが、タイトルから非常に惹かれますよね。「101人ねえちゃん」。
大塚 
見た目がやはりチャラいので(笑う)101人股掛けていたので全ての女性のお客様に嫌われました。しかも、30分で次々に振っていくんです。
__ 
嫌われるという事は、心に残ったという事ですよね。
大塚 
僕もそういう風に取るようにしています。これで全国各地を回ったんですが、やっぱりどこの都市でもチャラ男だと思われてます(笑う)。日本全国で糞野郎の冠を頂いたんですが、役としては可哀想な奴なんですよ。
__ 
悪名が高すぎますね。
大塚 
はははは。あれ以降、僕の発言が信ぴょう性を無くしているような気がします(笑う)。
アクトリーグ
アクトリーグは、世界中の俳優および俳優を目指す全ての人たちに平等なチャンスを与え、映画、演劇に続く第3のエンタテインメントを目指すものです。ルールは、3分×4ステージというシンプルなもの。その空間の中で、何を演じても良いし、何を表現しても良い。全ては「自由」なのです。私たちは、世界中の全ての俳優、俳優を目指す人たちに門戸を開いています。何ひとつ制約するものはありません。最高のプレイヤー(俳優)が何の制約にも阻まれず集える場であること。最高の観客と感動をシェアすること。最高の競争の場であること。この3つを常に念頭において、私たちはアクトリーグを世界中の人々とシェアしていきたいと考えております。(公式サイトより)
ピースピット
劇団「惑星ピスタチオ」(2000年解散)に所属していた役者・末満健一により、2002年に旗揚げされた。特定のメンバーを持たず、公演毎に役者を募る「プロデュース」形式にて、年1~2本のペースで公演を行う。作品的な特徴としては、作りこまれた世界観、遊び心に満ちた演出ギミック、娯楽性を前面に押し出しつつ深い哲学性に支えられたストーリーなどが挙げられる。作風は多岐にわたるが、「街」などの外界と区切られた括りの中で物語が進行されたり、終末世界が舞台となることが多い。また作中に必ず「猫」が登場することも特徴のひとつとして挙げられる。(wikipediaより)
ピースピットVOL.12『風雲! 戦国ボルテックス学園』
公演時期:2010/7/21~25。会場:HEP HALL。
一心寺シアター倶楽 つかこうへい追悼企画「飛龍伝」
公演時期:2011/6/23~26。会場:一心寺シアター倶楽。

タグ: 人脈・コネクションの大切さ 人脈を繋げる 死んだオプションへの追悼 ピースピット 玉置玲央さん つかこうへい


一番面白いと思える表現の場

__ 
これまで、目標としていた事はありますか?
大塚 
僕は結構、コロコロと目先が変わる性質なんですね。今は演劇での表現が好きなので舞台を主にやっていますが、実は他にも色々やっています。MCやラジオパーソナリティの仕事とか。ジャンルにかぎらず、一番面白いと思える表現の場で食べていけたらなと思っています。
__ 
なるほど。あえて言えば、出演してみたい舞台などはありますでしょうか。
大塚 
演劇限定なら、アニーには出たいですね。さっきは罰ゲームと言いましたが、実は昔からミュージカル「アニー」が好きで。母に連れられてよくみに行ってました。
__ 
いいと思います。大塚さんのアニーが見たいです。
大塚 
いま、あれとは程遠いチャラい芝居をしていますけどね(笑う)。
__ 
まあ、101人ねえちゃんをやれるような人は難しいのかもしれませんが、無理やりやったらアニー役も出来なくはないでしょうね。
大塚 
パーマを当てて髪を赤くすればいけるかもしれませんね。

こっ恥ずかしいという感覚

__ 
では、これからの目標は。
大塚 
ああー、ぱっとは答えられないですね・・・僕はフラフラしてるから。目標というか、これはもうキッカケを伺っているんですが、東京には行きたいですね。引っ越す分にはいつでも行けるんですが。
__ 
なるほど。
大塚 
こっちで頂いているレギュラーの仕事が落ち着いて、向こうでも安定したレギュラーの仕事が頂ければ、活動の場を移せるんじゃないかなと思います。目標というか、これはやらなきゃいけない事だと思っているんですけど。
__ 
これまでのインタビューで、東京に行きたいと仰った方は初めてかもしれません。
大塚 
もっとみなさん、ビジョンが明確なんですかね。
__ 
もしかしたら、最近、東京に行くというのはあえて選ばない人が多いのかもしれませんね。
大塚 
それはあるかもしれませんね。確かに、今更東京行くの?とか言われますし。若干、こっ恥ずかしいという感覚は、正直あると思います。
__ 
本当は全然、そんな事ないのにね。
大塚 
みなさん、夢の一つの通過点として、東京というのはあると思うんです。東京公演とか。僕の場合はフラフラし過ぎているので、分かりやすい道しるべとして言ってますね。
__ 
いえ、良いと思います。大塚さんの場合は、「大阪で名を上げつつある俳優が来た」という事で興味を引くと思います。それで舞台を見に行ったら、確かに大阪の俳優だ!みたいな。地方によって俳優の身体って、味わいが違う感じがしますからね。
大塚 
あ、それはあると思いますよ。というのは、大阪ってやっぱり東京ほど広くはないんですよね?その分評判の高い劇団には他のカンパニーの人間が結構な割合で行くんですね。その頻度は、確かに東京よりは高いと思います。
__ 
そうですね。
大塚 
きっと皆さん「あいつらより俺の方が面白いやんけ」って思いながらも、どこかしら、演技の端々に影響が出るんですね。知らず知らずにやってるんです。そういうところから、地域によっての味が出てくるんだと思いますよ。
__ 
願わくば、それが加速していくといいなと思いますね。

タグ: 出立前夜 引っ越し


質問 渡邉 圭介さんから 大塚 宣幸さんへ

__ 
前回インタビューさせて頂きました、アマヤドリの渡邉さんから質問を頂いてきております。
大塚 
あいつか。真面目な質問しそう(笑う)。パスはありですか?
__ 
パスはあります。「役を演じる時、どうやってセリフを言ってるんですか?」
大塚 
__ 
あ、渡邉さんはですね、例えばおじいちゃん役を演じる時にどうしても違和感があるという事なんですね。いくらそれっぽく形態模写をしても、セリフを言えるようになっても、近づけば近づくほど遠のいていくという感覚があるそうです。よくもまあ、セリフを言えたもんだと。
大塚 
真剣か!なんかあいつ、真面目だな。
__ 
どうやって無理矢理感を消化してきているのか。という事らしいです。
大塚 
ああ・・・。何言ってるんだろうあいつ(笑う)。
__ 
あはは。
大塚 
じゃあ彼は今まで、どうしていたんでしょうね。
__ 
最近の舞台では、役を与えられてから、その役の他己紹介を考えて、そこから自分を重ねていくというアプローチだったそうですよ。
大塚 
えー、凄いな。そんな事、やった事ないですね僕は。それはもちろん、役の人格を意識はします。それがないとイメージ出来ないので。でも、基本的には思い切ってやるようにしています。深く考えて納得行かないまま本番の舞台に立つよりは。しかも、本番に入ると他の余計な事を考えてしまうんですよ。
__ 
余計な事とは。
大塚 
余計じゃないかもしれませんが、今、これがどういうシーンなのか、という事ですね。このシーンが幕開けだったら、いまどういう風に演技が進んでいて、例えばここで声を張らないと行けないとか。中盤のシーンだったら、一つ前のシーンがこういう流れで来ているから、その流れを汲んでいくのか・がらっと雰囲気を変える必要があるのか、と。
__ 
なるほど。
大塚 
役自身の、それまでどういう生き方をしてきていて、いまどのような意識を持っているのかはもちろん考えます。けれども、こと舞台に関しては色々なものが合わさって成り立つ化学反応だと思うんです。これが余計な事といえばそうですが(笑う)、結構な割合で、それを意識の一部に置くようにしています。
アマヤドリ
東京の劇団、ひょっとこ乱舞より改称した劇団。

板の上

__ 
芝居を初めて最初の頃に特に影響を受けた作品はありますか?
大塚 
藤原竜也さんのお芝居。学生時代の頃からちょいちょい拝見しています。あの人凄いなあと。勝手にライバル意識がありますね。影響は絶対に受けています。
__ 
こいつ凄いな。それは、どういう時に感じますか?
大塚 
板の上で放っているオーラとかパッションを如実に感じる時ですね。技術はもちろんその要素なんですけど、あのオーラは何をやってもすごく見えてしまうんだろうなと思いますね。
__ 
そうですね。
大塚 
そんなものを感じる人はあんまりいないんです。そういう、すげえなと感じる人になりたいと思いますけど。
__ 
エネルギーが空回りしない為の技術を身につけるのがとても大変だと思うんですよ。オーラの凄い人が空回りしてしまった舞台を拝見した事があるのですが・・・。
大塚 
その通りです。そういう時は噛み合わないというか、作品としては成功ではないでしょうね。そうならないようにするのは役者の仕事ですよね。
__ 
というと。
大塚 
稽古でいくら想定しても、本番とはまるっきり違うんですよ。3日間の公演だったとしても、初日と千秋楽では演技が全然違う事があるんです。そこは駆け引きなんですよね。もちろん全ての回は100%でやっていますけど、お客さんが入って初めて「ここは稽古でやってきたやり方よりも、お客さんの空気感から、こうした方が作品としてもっと良いんじゃないか」って、絶対にそうなるんです。特に、笑いだったりシチュエーションコメディの場合は。
__ 
そして、そこに引きづられて変えてはならない部分もありますからね。
大塚 
演出の意図と、お客さんの空気と。バランスですね。
__ 
本番の時間というのは恐ろしいものですよね。ところで、こういう言い方は誤解を受けると思うんですが、上演中は営業時間なんじゃないかと思っているんです。
大塚 
そうです。そうですよ。
__ 
それはまさに、対価を払って入場したお客さんをその時間内で納得させなければならない。が、ある程度以上、感動する・面白いポイントを固定しきる事はあまり意味がないのかも。もしかしたら、稽古で意図したのとは違うタイミングで楽しむ事になるかもしれない。ずっと集中していなければならないんですよね。お客さんの目にさらすまで、その演劇作品のどこが面白いのかなんて誰にも分からないから。
大塚 
実際、自分が客席にいるときもそう思いますからね。
__ 
中止も巻き戻しも原理的に出来ない。考えてみたら怖いですね。
大塚 
楽しいですけどね。
__ 
楽しい。そう感じるのは、どんな時ですか?
大塚 
それこそ、僕は本番が一番楽しいんですね。あの緊張感と、自分がぶっこんでいった時、その時のお客さんの反応ががっちり合った時。あ、ここはそうなんだとか、ここはこういう意味だったんだ、とかいくら稽古しても作品の知らなかった意味に気づく事もあるんです。劇場の空間で、どんどん新しい発見がある。笑いが起きる時も引くときも。
__ 
今回の悪い芝居、まさに予想できませんね。演技やシーンの意味を限定しないと伺っています。
大塚 
お客さんが色んな事を思うと思います。シチュエーションコメディだったら、こういう展開にして、こう思わせる・こうやって笑わせるという線路があるんですが、今回は線路がめちゃくちゃあるんですね。最終的な終着駅は山崎氏の中にあるので僕らもそこに着くとは思いますが、出ている僕らですらどうなっていくのか分かりません。そういう舞台は、僕はとても楽しみです。

タグ: SeizeTheDay 「悪い芝居」の存在


とりあえずぶっこんでいこう

__ 
今後、どんな感じで攻めていかれますか?
大塚 
いっぱい出演させて頂いているんです。ここ最近で、年間20本ぐらい。色んな芝居や、他にもラジオや教える仕事をさせて頂いてきました。これが楽しいのかどうか分からないけどとりあえずぶっこんでいこうという気持ちで。今後も基本的にはぶっこんでいきますが、自分が楽しくて需要があるところを見つけられたらなと思います。

タグ: 今後の攻め方


冷却タオル

__ 
今日はですね、お話を伺えたお礼に、プレゼントがございます。
大塚 
いいんですか? 僕、いいですよ。目標とかビジョンとかふわっとした事ばっかりだったので・・・
__ 
いえいえ。どうぞ。
大塚 
いいんですか本当に。ありがとうございます。今開けさせて頂いてもいいですか?
__ 
もちろんです。
大塚 
ありがとうございます(開ける)。これ、濡らして絞ると冷たいんですね。
__ 
はい。肌触りのさらさらしたものを選びました。
大塚 
こんな細い人間ですが、めっちゃ汗かくんです。これで悪い芝居、東京大阪、iakuは名古屋も、この夏乗り切らせてもらいます!ありがとうございます。

タグ: プレゼント(衣服・布小物系)


京都にて

__ 
今日はどうぞ、よろしくお願いします。渡邉さんは、最近はいかがでしょうか。
渡邉 
最近はちょっとバタバタしてきていまして。ひょっとこ乱舞の最終公演の「うれしい悲鳴」の稽古と本番があって、それからPLAYPARKにも出てたんです。ひょっとこ乱舞からアマヤドリに改称した最初の活動でした。それが終わってから、すぐこっちに来ました。
アマヤドリ
ひょっとこ乱舞より改称。詳しくは次項。
ひょっとこ乱舞
作・演出の広田淳一を中心に2001年結成。現代口語と身体性を表現の両輪とし、クラッピングや群舞など、随所に音楽的な要素も取り入れる。リズムとスピード、熱量と脱力を駆使した「喋りの芸」としての舞台表現を志向する。2004年「若手演出家コンクール2004」にて広田が最優秀演出家賞を受賞。2008年チョウソンハが文化庁芸術祭・演劇部門新人賞を受賞。(公式サイトより)

質問 村上 誠基さんから 渡邉 圭介さんへ

__ 
前回インタビューさせていただきました、村上さんから質問を頂いてきております。「僕より1週間早く京都に着いていたそうですが、僕が来るまで何をしていたんですか?」
渡邉 
ヨーロッパ企画の方々に構ってもらっていました。おいしいものを食べに連れていってもらったりしていました。
__ 
懐の深さですよね。
渡邉 
みなさん凄く優しいんですよね。ヨーロッパハウスで焼き肉パーティーに呼んで貰ったりしました。
ヨーロッパ企画
98年、同志社大学演劇サークル「同志社小劇場」内において上田、諏訪、永野によりユニット結成。00年、独立。「劇団」の枠にとらわれない活動方針で、京都を拠点に全国でフットワーク軽く活動中。(公式サイトより)

悪い芝居vol.13『カナヅチ女、夜泳ぐ』

__ 
今回、どういういきさつで参加されてのでしょうか。
渡邉 
悪い芝居が東京で上演した「駄々の塊です」に僕の後輩が当日制作でついていて、当日精算で入れたんですね。もちろんお芝居が面白かったので、お芝居が終わった後にお話する機会があったのですが、そこで出演したいと。もちろんその後、色々やりとりがあったんですが。
__ 
稽古は、今はどんな感じでしょうか。
渡邉 
台本の序盤ですね。もう一人の客演の大塚さんもちょくちょく稽古場に来始めています。がっつり作り込むというよりは、色々試している感じですね。
__ 
今回、関係性を作り込むところから始めているそうですね。
渡邉 
そうですね。これは実際に仰っていたんですが、山崎さんが最終的に何か方向性を決める・外枠を作るというのは決まっていると。でも、それは別に対した問題じゃなくて、この座組でしか出来ない事を探っているんじゃないですかね。この村上さんや大塚さん、劇団員の方もいるので、出来ちゃうんですよね。では、普通の稽古では出来ない領域をやってみようという事なんじゃないかなと。
悪い芝居vol.13『カナヅチ女、夜泳ぐ』
公演時期:2012/06/13~20(大阪)、2012/07/10~16(東京)。会場:in→dependent theatre 2nd(大阪)、王子小劇場(東京)。
悪い芝居
2004年12月24日、旗揚げ。メンバー11名。京都を拠点に、東京・大阪と活動の幅を広げつつある若手劇団。ぼんやりとした鬱憤から始まる発想を、刺激的に勢いよく噴出し、それでいてポップに仕立て上げる中毒性の高い作品を発表している。誤解されやすい団体名の由来は、『悪いけど、芝居させてください。の略』と、とても謙遜している。(公式サイトより)
悪い芝居vol.12「駄々の塊です」
公演時期:2011/11/2~2011/11/9(京都)、2011/11/17~2011/11/21(東京)。会場:ART COMPLEX 1928(京都)、王子小劇場(東京)。

タグ: この座組は凄い


肌で

__ 
渡邉さんがお芝居を始められたのはどのようなきっかけがあったのでしょうか。
渡邉 
日大の映画学科だったんですけど、2回生の頃に同期の劇団の公演に出たのがきっかけですね。
__ 
始めたあたりの頃に影響を受けた作品はありますか?
渡邉 
手前味噌ですけど、やっぱり自分の団体のものでしたね。まず、映画って、学校で作っているとどんなに頑張っても1年に1本取れるかどうかぐらい大変なんですね。定期的に演技出来る場所を探していたらたまたま演劇に会ったという感じです。やっていくうちに凄く楽しい事に気づいたんですね。大学の卒業公演で、いまもいる中村さやかさんと共演したんですが、本番であらあらあらと。
__ 
というと。
渡邉 
どう言ったらいいんでしょうね。無いものが見えたんですね。例えば空気って、見えないですけどありますよね。
__ 
ありますね。
渡邉 
「おいしい」という感覚だって、化学物質に分解して、要素を抽出出来ますよね。でも、それがイコールおいしいという事だとは言えないんですよ。でもあの舞台ではそれが表現出来ていたと思うんです。無いものが見えるって、関係性なんですかね?
__ 
何かを感覚するときには、想像力が喚起されるのと同時に、コンテキストを明確に理解している必要があるんでしょうね、きっと。
渡邉 
それを肌で感じる事が出来たんですね。居合わせてしまったんです、きっと。
__ 
もちろん、面白いものというか、価値のあるものじゃないとそこまで辿りつけないんでしょうね。

まだまだ続きがあったのになあ

__ 
ひょっとこ乱舞の最終公演、「うれしい悲鳴」。ダンスシーンが相当多かったですね。
渡邉 
そうですね、ずっと音楽掛かりっぱなしでしたね。
__ 
それと同時に物語が進行していくんですよね。あの芝居では渡邉さんは金髪でしたが、ダンスリーダー的ポジションでしたね。
渡邉 
いや~~~?(笑う)実はですね、僕はダンスがあんまり得意じゃないんですね・・・。いや、もうゲキバカの伊藤今人さんとか、柿喰う客の長島君とかに教えてもらいながらでした。シーンの便宜上、僕が真ん中になるシーンがあって、でも踊っているうちに後ろの方に下がるんだろうなと思っていたらあれよあれよと言う間に最後まで残っているという。
__ 
ご自身ではどんなお芝居になったと思われますか?
渡邉 
僕はすごく好きだったんですよ。終わっちゃうんだって・・・まだまだ続きがあったのになあと。感情が強く出る作品だったので、ちょっとやそっとじゃ終われない作品でしたね。打ち上げでもうずっと、ストーリーについて語り合えたんですよ。
ひょっとこ乱舞第25回公演「うれしい悲鳴」
公演時期:2012/3/3~2012/3/11。会場:吉祥寺シアター。

距離

渡邉 
役者さんって、簡単に何かになれたと思いがちじゃないですか。神様だったり、デンマークの王子だったり、80歳のおじいさんとか。嘘付け!って思うんですね。でもやるんですけどね。
__ 
ええ。
渡邉 
でも、違うじゃないかと。じゃあ、そうそう簡単にせりふなんて言えていいのかと思うようになったんですね。どういう風にセリフを言えようか。役を作り込めば作り込むほど、模写も演技も完成度を高めれば高めるほど、「君80歳じゃないよね」って。そんな問題じゃないのかもしれませんけど、今は何となくそう思っています。客席には僕の正体を知っている友人知人がいるんです。
__ 
前回の公演ではどうなさっていたんですか?
渡邉 
これは稽古場でも話されていたやり方なんですけど、自分がその役を説明する意識を持っていました。「家族を理不尽な殺され方をして、それで悲しんでいて、いま人を監禁していて・・・」って。その説明が重なっていけばいくほど、僕との距離が近くなるんじゃないかなと思うんです。

タグ: 嘘のない 大・大・理不尽


旅に出る

__ 
これまでに目標としていた事はありますか?
渡邉 
自分から旅が出来るようになりたいですね。どうしても、自分の範囲内でおさまってしまうというか。一つの役を始める時、自分の中にある解釈を拡大して作っていくんですけどね。それは有意義な作業なんですけど、でも、自分には全く無い地点には行けないんですよ。さっき、80歳のおじいちゃんにはなれる訳がないじゃんとか言ってましたけど、それとは全然逆の希望があります。あと単純に、目標にしたい上手な役者さんがたくさんいますね。
__ 
どんな俳優になりたいですか?
渡邉 
恥ずかしいですけど、押して勝つようになりたいです。喧嘩をする場合、押して勝つ人と引いて勝つ人がいると思うんですが、僕は後者なので、押して勝つ人に憧れますね。

円を出る

__ 
今後、どんな感じで攻めていかれますか?
渡邉 
広いところに立って芝居がしたいです。これは目標でもあるかもしれませんが。僕は、芝居をする人は三つの円に囲まれていると思うんですね。最初の円は「自分をかっこよく見せたい、上手に見せたい」で、これは役者なら誰でも持っているし、持っていなければ嘘だと思うんです。でも二つ目の円、「作品のためにいかに自分が働けるか」というのがあるんですよ。ここで動けたらもっと良くなると思うんです。自分自身ももっと素敵になれるし。でも、その先にもう一つ円があるんですよ。「もっと広い、見知らぬ誰かの為に演技が出来るか」という。その人の為にお芝居をしたら、とてつもない物が出来るんじゃないかと。そこに行きたいですね。あとは、アマヤドリの全国ツアーで、東京にこんな劇団があるよという事を知って貰いたいです。
__ 
知らない人に見られて、どう思ってもらいたいですか?
渡邉 
良く思ってもらいたいというのはあるんですけど、まず、ただただ出会いたいですね。その中にはとんでもない人もいたり、好きになってしまう人もいるし、いたし。

タグ: どう思ってもらいたいか? 今後の攻め方


暗証番号式ワイヤーロック

__ 
今日はですね、お話を伺えたお礼にプレゼントがございます。
渡邉 
え、そんなのがあるんですか?
__ 
毎回しています。どうぞ
渡邉 
ありがとうございます。(開ける)きたあ。これ、チャリに付けてもいい奴ですよね。アメリカ運輸保安局に認められてるじゃないですか。
__ 
そうですね。
渡邉 
鞄とかにも付けられますよね。鍵も壊されない奴かな。僕、ニューヨークに行った時に鍵を壊された事があるんですよ。

タグ: プレゼント(ツール系)


__ 
今日はどうぞ、よろしくお願いします。村上さんは、最近はどんな感じでしょうか。
村上 
5月1日付けでフリーの役者になりました。一人になったぶん、頑張っていかなきゃなと感じています。最近の出来事だと、京都に滞在を始めて、今は悪い芝居さんの事務所に住んでるんですよ。
__ 
あ、そうなんですね。
村上 
そこにいる猫の・・・
__ 
しゃもりですね。
村上 
はい。東京にいたときは飼えなかったので、どはまりしています。今はちょっとずつ慣れてきて。先日ついに、布団に入ってきてくれました。
__ 
おおっ。
村上 
でも噂だと、僕以外の布団にも入っていくらしいんですよ。猫って、時間を掛けたら簡単になつくから、誰にでもこういう事をするのかと思うと・・・。もうちょっと、向こうが油断しているときに構ったらもっと仲良くなってくれるんじゃないかと。
悪い芝居
2004年12月24日、旗揚げ。メンバー11名。京都を拠点に、東京・大阪と活動の幅を広げつつある若手劇団。ぼんやりとした鬱憤から始まる発想を、刺激的に勢いよく噴出し、それでいてポップに仕立て上げる中毒性の高い作品を発表している。誤解されやすい団体名の由来は、『悪いけど、芝居させてください。の略』と、とても謙遜している。(公式サイトより)

vol.239 村上 誠基

フリー・その他。

2012/春
この人のインタビューページへ
村上