沢山の人と出会って繋がる

__ 
さて、今後、どんな感じで攻めていかれますか?
兵頭 
変わらないと思います。今ここにあることを一生懸命にこなす事が自分のやり方なんですね。本当は、色んな事を同じにこなせる器用さが必要なのかもしれませんが、どうも私には苦手みたいで(笑う)。もちろん、やっているんですけど。
__ 
そうですね。
兵頭 
目の前の事に手を抜かず仕事します。相変わらずだねと言われるかもしれない。あえて攻めるというなら、沢山の人と出会って繋がる事で何か面白い事が出来るんじゃないかなと思います。人と知り合えたらその分領域が広がるんですね。

タグ: どんな手段でもいいから続ける 器用さ・不器用さ 一生懸命を描く 今後の攻め方


「戦う」

__ 
さきほど、「戦う」という表現を使われましたね。兵頭さんにとって、「戦う」というのはどういう感覚を指していますか?
兵頭 
作品を作るという事自体が、私にとっては戦いなんです。
__ 
というと。
兵頭 
悔しいんですが、どうしても出来ない事が出てくるんですね。自分の限界を思い知るんです。その場で泣いてやりたくなるくらいに悔しい。自分より上手に表現する人がいたら、やっぱり悔しいと思う。出来るようになるまで頑張るんです。お芝居には点数は無いんですが、やっている本人たちが一番分かるんです。この人が舞台に出てきただけで持って行かれた!って思ったり。
__ 
なるほど。
兵頭 
それから、いまギアの現場に参加していて、やっぱり周りの出演者がすごく戦闘力が高いんですよ。
__ 
そりゃあそうですよね。日本のトップが集まってる訳ですから。
兵頭 
人を惹きつける力が強いという事ではなくて、戦い方を知っているんですよね。苦しい戦いも、楽しんで戦う事も。違うジャンル同士が、リハーサルで調整しながら戦っているんですよ。私は演じる事は出来るけど、頭で回る事は出来ないし、バトンを操る事も出来ないし、何かを隠す事も、見えない壁を作る事も出来ない。だから、守っていてもつまらないんですね。だからみんなと仲良くするポジションで、劇場ごと元気にしていきたいです。
__ 
私は何回かギアを拝見しているんですが、兵頭さん演じるあの人形は引きこまれますよね。4月から無期限上演ですね。
兵頭 
そうですね。とりあえず3ヶ月上演はするんですが、私たちは今後1年、2年、10年と代替わりしていくのを夢見ています。もちろん、お客様の応援が絶対必要なんですけど、京都のお客さんに元気を与えられたらいいな。
__ 
頑張って下さいませ。

タグ: 泣く観客 お客さんに元気になってもらいたい 人形劇にまつわる話題


BY Senteur et Beaute ルームスプレー リリーガーデニア

__ 
今日はですね、お話を伺えたお礼にプレゼントがございます。
兵頭 
ありがとうございます。何だろう何だろう(開ける)わー。嬉しい。
__ 
ワンちゃんに影響がないよう、なるべく控えめなものを選びました。
兵頭 
いいにおい。ウチの犬、お部屋用の香り付き消臭スプレーを掛けると自分に擦りつけるんですよ。大丈夫です。わー、ありがとうございます。かわいいー!

タグ: プレゼント(お香系)


若旦那のポジション

___ 
今日はどうぞ、よろしくお願いします。若旦那さんは、最近はいかがでしょうか?
若旦那 
実は一年前から芸術創造館で働き初めました。その上で外の公演にも色々参加しています。スケジュールの調整が大変ですけど、充実していますね。
___ 
色々なところで若旦那さんを見かけますよね。こないだはサクゴエラボラトリーのふたりしばいセレクションで司会をされていましたし。最初にお会いした時は舞台監督という役割でしたね。
若旦那 
舞台監督の教育は特に受けていないですけどね。制作チーフという役割の時もあるし、役者として声がかかる事もあります。僕を呼んでくれる方が、僕が最初に出会った時に何をしていたかでポジションが決まるみたいですね。
コトリ会議
2007年結成。一生懸命になりすぎてなんだか変なことになっちゃった人たちの生活を部屋のすみっこだったり銀河に浮かぶ惑星だったり所かまわず描いています。おもしろいものが好きな劇団です。2010年にspace×drama2010という演劇祭で優秀劇団に選んでいただきました。ますますこの劇団の作品はおもしろくなるなと心密かに確信しながら毎日動きつづける劇団です。(公式サイトより)
サクゴエラボラトリー
「ダメ出しは力だ!」をキャッチコピーに、さらなるスキルアップを目指す参加者たちが観客全員の審査によって勝敗を決する『一人芝居一本勝負』をメインとする、短冊ストライプのイベントセクション。(公式サイトより)

(無題)

___ 
えー、実は先ほどから、若旦那さんの事をどう呼んだらいいのか分からないんですよ。「若旦那」は既に尊称なので、さんをつけるのはおかしいし。
若旦那 
あっ、全然いいですよ。魔人ハンターミツルギさんをミツルギさんと呼ぶのと一緒なので。
___ 
では恐れながら「若旦那」で。「総理」や「総裁」のように。今後のメールの一行目の宛名も「若旦那」だけにします。
若旦那 
最近、大学生の演劇部の子とかが現場に手伝いに来てくれるんですよ。僕が劇場付のスタッフさんから「若旦那」って呼ばれているからか、「若旦那、この三角どうしておきましょうか」って。「きみは年下だろう」とか(笑う)、心の狭い事も思いつつ。
___ 
それはやっぱり、既に敬意がこもっているんですよ、きっと。どういう経緯で、その芸名が付いたのでしょうか。
若旦那 
最初に入った劇団が、面白い芸名をつけるところだったんですよ。他の候補が「若旦那康人」か「若旦那」だけかだったんですよ。まあ、せっかくなので豪華なものを選び、今に至ります。

面白そうにしているからかも

___ 
なぜ、そのように多岐にわたるようになったのでしょうか。
若旦那 
あまり良くないんですけど、何でも安請け合いするように見えるんでしょうね(笑う)。
___ 
話を振りやすいというのは、この人なら安心して任せられそうな、という安心感があるのではと。
若旦那 
よく言われるのは、「落ち着いているから」。本当はめっちゃテンパってるんですけど。今でも緊張しているんですよ。
___ 
表情に出ないのは得だと思いますけどね。
若旦那 
あとは、面白そうにしているからかもしれないです。どんな現場でも楽しそうにしているからとか。
___ 
演劇LOVEなのかもしれませんね。
若旦那 
悩んだんですけど、結局演劇LOVEなんですよね。好奇心があるので、毎回見に行く劇団と初めての劇団が被っていたら初めての方を取りがちですが。

傀儡政権

若旦那 
ここ数年、自分の専門は何だろうと悩んでいたんです。したら、「自分が面白いと思うものを広めたい」欲が強いという事に気づいて。最近はピンク地底人、コトリ会議、かのうとおっさんですね。例えばピンク地底人を応援する時。彼らがやりたいと思っている事がスムーズになるように、色々手伝いたいなと。舞台監督という肩書きですけど、それに関わらず、大阪で宣伝したいのであれば、チラシを撒く。リクエストに応じて、役割さえ決めておいてくれればそこに収まる。スキマ産業みたいですけど。
___ 
なるほど。
若旦那 
好きな所は、時間が許す限り手伝う。というのが、僕がやりたい仕事なんだろうな思います。
___ 
サッカーでいう、スイーパーみたいな役割なのかもしれませんね。
若旦那 
そうですね。現場は時間も人材も素材も限られていて、例えば舞台監督が舞台美術を兼ねている現場だとセットにリソースが割けない事もあるんですよね。そこで、僕みたいなのを据えておくと、セットの簡素さを音照でカバーする、みたいな調整が出来るかもしれない。緩衝材という役割があるのかもしれませんね。
___ 
少ない資産や時間でも、有機的に結果を生み出せるという事ですね。そして、現場での仲介役もあるんですよね。その現場が初めてで、勝手の分からない人が問い合わせする人、みたいな。
若旦那 
傀儡政権ですね(笑う)。
___ 
ええ。色々な意味で。
ピンク地底人
京都の地下は墨染に生まれた貧乏な三兄弟。日々の孤独と戦うため、ときおり地上にあらわれては演劇活動をしている。夢は関西一円を征服することと、自分たちを捨てた母への復讐。最近は仲間も増え、京都を中心に大阪にも出没中。(公式サイトより)
かのうとおっさん
『かのうとおっさん』とは?:嘉納みなこと有北雅彦による、大阪発男女脱力系コントユニット。1999年、ともに大阪外国語大学(現・大阪大学)在学中に結成。フットワークの軽さを武器に、全国各地を舞台にコント作品を発表し続けている。独特の台詞回し、奇妙だが納得してしまう展開、印象に残るビジュアルでファンを拡大中。(公式サイトより)

タグ: 有機的に関わりあう 舞台美術 会場を使いこなす


質問 稲森 明日香さんから 若旦那 家康さんへ

Q & A
___ 
前回インタビューさせて頂いた、弱男ユニットの稲森明日香さんから質問を頂いて来ております。「最近のお気に入りバンドはどこですか?」
若旦那 
稲森さん、知り合いなんですよ。あー、僕にピッタリの質問ですね。芸創の事務所でFM COCOLOが流れてるんですけどね。少し古い曲が流れていたりするんです。
___ 
懐メロいいですよね。
若旦那 
ほら、若い時に聞いた曲を今になって聞き返すと、当時は分からなかった意味に気づく事があるじゃないですか。THE BOOMの島唄が、恋愛の別れの曲だと思っていたら戦争の歌だったというような。もう一度、新しい気持ちで古いバンドを聞きたいですね。あと、来週くらいにハマっていそうなのはEARTH WIND AND FIREですね。
___ 
というと。
若旦那 
元いた劇団で、EARTH WIND AND FIREの曲をアップの時に使っていたんですよね。で、つい先日、珍しいキノコ舞踊団を見に東京に行ったんですよ。そこでEARTH WIND AND FIREが使われていたんです。凄く良かったんですよね。前列の人が踊りだしてました。ダンス見て楽しくて泣きそうになったのは初めてなんですよ。アップに使っていた曲なのに、全然印象が違って聞こえました。

質問 ピンク地底人3号さんから 若旦那 家康さんへ

Q & A
___ 
ピンク地底人3号さんからも質問を頂いて来ております。「もし仕込みに遅れてきた人がいたら、どうしてくれますか?」
若旦那 
うーん。その時の状況や僕に心の余裕があればですけど、よっぽどじゃなかったら大喜利を出して答えてもらうとかかな(笑う)。面白い遅刻の理由を言いながら入ってきてもらいます。あとは、面白い差し入れをお願いします。
___ 
(笑う)そんな時間ないのでは・・・。
若旦那 
僕もあまり怒れないタイプなので。遅れた方も電車の中で走ってもしょうがないので頭使ってもらって。僕もイラついても仕方がないので。遅れてきた人は、その分マジメに働くと思うんですよ。公演への貢献で取り返してもらうしかないですね。
___ 
私は寝坊してゲネに参加出来なかった事があります。土下座してまわりました。
若旦那 
ゲネに遅刻はキツイですね。と言いながらも、僕も余裕をこいて遅刻したことがあります。
___ 
というと。
若旦那 
その時は役者で出てたんですけど、ノリ打ち公演の時の本番日でした。9時集合なのに10時だと思っていて。起きたのは8時なんですけど、メールとかしていたら9時に電話が掛かってきたんです。「9時入りですけど」って。そこで知ったんですね。「はーっ、すいません」ってなって(笑う)。自転車に乗りながらどうしようどうしようって考えてました。
___ 
分かります。
若旦那 
劇場について、何も分からないのにまず平台を担ぎました。「これをどこへ!?」って。素無視されました。
___ 
小屋入り期間の遅刻は本当にダメージが大きいですからね。
若旦那 
本当にそうですね。

タグ: 差し入れ


新しい、知らない人

___ 
若旦那は、今後どんな感じで攻めていかれますか?
若旦那 
新しい人を見つけて、恩を売っていきます(笑う)。僕のターニングポイントは、大阪ショートプレイフェスティバルに参加して仕事した事なんですよ。凄い人も、誰も名前を知らない若手も、同じように15分の作品を上演するんですよね。有名無名関わらず。ABC春の文化祭にかのうとおっさんを紹介して、ABCの人に気に入られたり、ピンク地底人を推したり。知られていない人や、若手をどんどん売っていければいいなと思います。
___ 
その、ショーケースの話。確かに若手もベテランも有名無名関わらず並べる事は出来ますよね。でも、カオスにする事は出来ない・・・って、twitterのエントリがあって。一体どうすれば、混沌としたショーケースに出来るのでしょうか。
若旦那 
ジャンルにこだわらず、まず見てみて、それで面白いと思った人を推していくという事じゃないかなと思います。一つの事にオタクな人もいると思うんですが、商店街のショーウインドウに目移りするように、とりあえず気になった公演に行って、その上で面白い、ちゃんと勧められると思われるものを勧めるという事ですかね。客寄せパンダよろしく、この人で集客しようと思ってエントリしない事だと思います。
___ 
客が来るという事が条件ではない。
若旦那 
そうですね。さらに、順番一つで本当に変わるし、そもそも舞台表現がジャンルレスになってきているのもあります。例えばきたまりさんが喋ったりとかMuDAとか、マイクパフォーマンスを取り入れたり。「声も一つの踊り」と言っていました。その作品一つですでにカオスな状態もあるわけですしね。
___ 
チラシのプログラムに載っている情報だけでは、上演中の事なんて何も分からない。でも、とりあえずは、面白いからそこに並んでいるはず。通常の演劇公演でも同様ですね。まずは劇場に行かないと、面白いかどうかは分からないですが。

タグ: カオス・混沌 きたまり 今後の攻め方 ターニング・ポイント


ミリメシ

___ 
今日はお話を伺えたお礼に、プレゼントを持って参りました。
若旦那 
ありがとうございます。重たい。開けて大丈夫ですか?
___ 
もちろんです。
若旦那 
ははは(笑う)、すごい。中々のボリュームですね。
___ 
緊急時にどうぞ。


弱男ユニット演劇公演「友情のようなもの」

__ 
今日はどうぞ、よろしくお願いします。稲森さんは、最近はいかがでしょうか。
稲森 
最近は、弱男ユニット次回公演「友情のようなもの」の準備ですね。
__ 
あ、そろそろですよね。では、ハウアーユーという意味では?
稲森 
まあ~、ぼちぼちという感じですね。結構、公演がある時と無い時で上下が激しいんです。いまは公演が近いので、わりと元気です。
__ 
公演が無い期間は? 落ち込んでいる?
稲森 
落ち込んでいるか、普通です(笑う)。公演の準備が始まると「あ~、またか」とか思うんですけど。本番が近くなり、仕事や稽古が佳境になってくると一気にテンションが上がっていく感じですね。
夕暮れ社弱男ユニット
2005年結成。当初はライブハウス、砂浜など劇場外での活動を主としていたが、2008年より活動の場を劇場へと移す。従来の客席・舞台という構造の認識を、骨太な戯曲により再構築することを試みている。過去には、客席を破壊/再生した「現代アングラー」(2008年/次代を担う新進舞台芸術アーティスト発掘事業「CONNECT vol.2」優秀賞受賞)や、劇場の真ん中に客席を設置し、その周りをグルグルまわりながら物語を紡ぐ「教育」(2010年/大阪市立芸術創造館セレクション選出)などがある。(公式サイトより)
弱男ユニット演劇公演「友情のようなもの」
公演時期:2012/3/7~2012/3/12。会場:元・立誠小学校 職員室。

タグ: ハウアーユー?


弱男の生け簀

__ 
次回公演「友情のようなもの」。どんな作品になるでしょうか。
稲森 
チラシにも書いてあるんですが、とにかく全編、舞台上で全員が転がりながら芝居するんですよ。
__ 
なるほど。それは、お客さんからはどう見えているんでしょうね。
稲森 
そうですね、生け簀みたいに見えたらいいなあと思っています。
__ 
生け簀! 個人的には、ころがった姿勢って、日常の会話をする姿勢ではないと思うんですよね。それを見ている観客は、どんな印象を持つのかなあと。寝転がると、会話の重要な要素である表情が見えにくいです。つまり、通常の会話を見る感覚では見れないのではないかと。
稲森 
そうなんですよね。かなり違うものになると思います。稽古している私たちも初めてなので発見があるんです。たとえば、立って行う演劇ではいまいち手持ちぶさたな役者が、転がって演技するとめっちゃ面白いやんけ、みたいな。演出と美術が話してたんですが、人間は立ってる時点で理性が働いていて何かしら抑制されていて。でも寝っ転がるとどこかが外れるんやろうなと。転がるのが得意な人もいれば、それが苦手な人もいるんですよね。
__ 
転がる事に、得手不得手がある。それは、どこに起因するのでしょうか。
稲森 
一言では言い切れないですが、動けるか動けないかですね。ためらいなく転がれるかどうか。その上で、言葉にベクトルをつけられるか、が役者としては勝負かもしれません。
__ 
確かに、観客にとっては誰が誰に向けているかは重要な情報ですね。それは、かなりスムーズにこちらが把握出来る情報だと思うんですが、寝ている姿勢だとかなり難しい。だから逆に、刺激的で複雑な経験になるだろうなと思います。
稲森 
ありがとうございます。刺激的で複雑、そういう風になればいいなと思います。

見たいから

__ 
「教育」の時も、役者が島状の観客席を歩き回りながら演技するという舞台をされていたんですよね。面白かったです。
稲森 
ありがとうございます。
__ 
そして、賛否両論でしたね。
稲森 
うーん。客席によって見え方が違うというところもあるのかな? ないのかな? でも、そういう試みに興味を持って下さるかというのは大きな要素だと思います。
__ 
面白く思えない、というのは本当に結構、受け入れられるかどうかというところがありますよね。個人的には、何でも面白がれるようになりたいと思いますが。
稲森 
もったいないとは思いますね。例えば舞台の構造を変えた作品に対して、序盤でシャッターを降ろしてしまったりとか・・・。
__ 
そうなってしまうと、何を見ても面白く思えなくなりますからね。
稲森 
舞台構造の事はさて置いて、単純に面白かったといってもらえたらなあと思っています。
__ 
なるほど。そういう志向と、今回のような、転がって演技するという試みとの折り合いはどこでついているのか気になります。弱男は、何故そういったことをするのでしょうか?
稲森 
それは、作演出の村上が見たいからだと思います。見たこと無いから。でも、方法は全く構築されていない訳ですから、役者の間でも分からないんですよ。
__ 
村上さんにも分からないんですね。
稲森 
だから、稽古場で実際にやってみるんですね。村上に実際に見せるんです。そこから全員で試行錯誤して・・・の繰り返しなんですけど。弱男にとって、面白がってもらうのが一番です。
__ 
勝手な解釈かもしれませんが、弱男の舞台は劇場に熱を入れる役割があるのかもしれないなあ。
夕暮れ社弱男ユニット 第二回劇場公演『教育』
大阪市芸術創造館マンスリーシアター。公演時期:2010年3月25日~28日。会場:大阪市立芸術創造館。

タグ: 賛否両論


不器用

__ 
さて、弱男ユニットとはどのような団体なのでしょうか。
稲森 
2005年ぐらいに村上がユニットとして始めました。2008年に「もっと出来るんじゃないか」という事になって、レギュラーを集めて劇団になりました。まあ、仲いいんじゃないですかね? あんまり呑みに行ったりはしないんですけど。
__ 
なるほど。
稲森 
同い年が多いですね。私と向井と御厨と小川は同い年です。みんな好きな事やってる感じです。
__ 
これはもう、なんとなくのレベルでいいんですが、弱男ユニットの強みとは。
稲森 
これ、自分で言うのもなんですけど・・・役者が強みです。不器用な人が多いんですけど、そこのところは演出が見て上手いこと配置しているんじゃないかと。
__ 
不器用さ。弱男らしい気がします。
稲森 
弱男らしさ。そうそう、チラシ作るにしても、カッコいいデザインとかを色々出してもらうんですけどね。でも、弱男っぽくないものもあって選びきれないんですよね。「弱男っぽさ」が何かというと、それはまだ誰も言葉に出来ていないんですが。
__ 
個人的には、終末感と失恋ソングみたいな感じかな。嫌な予感と絶望が同時にある感じなんだけど、汚くないしごちゃごちゃしていないというか。
稲森 
素材感?
__ 
あ、ちょっと近いかもしれないですね。素の感じがあるんですよ。ナチュラルな。
稲森 
あんまり工業製品ではないような感じですかね。
__ 
そうなんです、それでよく見ると可愛くもあるし、パッケージ化されていない彼らを見るのは、自分の不安定さに優しく触れるられるような。失恋した時に失恋ソングを聞くような感じかも。
稲森 
あー、聞きますね。
__ 
持って生まれた弱さを受け取る事によって、我々が抱えている不安感が形になるんじゃないかなと思うんですよね。その意味では、弱男を面白がれる人は分かれるかもなとは思います。そういう所に魅力があるのではないかと。

タグ: 汚す 器用さ・不器用さ


人間が見れる

__ 
では、稲森さんは弱男のどういう所が魅力だと思われますか?
稲森 
人間。
__ 
おお。
稲森 
人間が見れる所だと思います。人間像という意味ではなくて。私にとって弱男の舞台は、演じる場所というよりは、現実の地続きなんです。
__ 
地続き。
稲森 
私と向井さんは割と長いことやってるんですね。その二人の感じって、私達にしかたぶん出せないんですよ。舞台上にまで二人の関係性が延長している、という事ではなくて。阿吽の呼吸でもないんですけど、ノリですかね。
__ 
ノリが舞台に持ち込まれている?
稲森 
そうですね。関係性とか言っちゃうと、具体的になってしまうので。
__ 
分かる気がします。クセというか、セッションというか。
稲森 
そうですね。音楽みたいな。
__ 
触れ合いみたいな・・・つまり、関係性みたいな高レベルな層じゃなくて、もっと低レベルな、もっと深い層での接触があるんですね。
稲森 
そうですね。頭で考えたコミュニケーションじゃないんですね。
__ 
そういう関係を舞台で見て、我々自身の、リアルタイムな実生活を却って思い出すという事なのかな。ふれあいの記憶が呼び出されるような。だから、役者が不器用だというのは必要な条件なのかもしれませんね。

タグ: 舞台に立つまでの葛藤 器用さ・不器用さ 内輪ウケの・・・ 地続き 劇団力 関係性が作品に結実する


一つの劇団で

__ 
ところで、稲森さんが芝居を始めたキッカケは。
稲森 
村上が造形大にいた時に、@カフェで上演していた「ここでキスして」という作品を見たんですよ。私も関わりたいなと思って、衣装を手伝わせてもらおうとしていたら、いつの間にか舞台に立っていて。出たがりだったのもあって、それ以降ほとんど参加しています。
__ 
どんな目標がありましたか?
稲森 
一時は色んな劇団から呼ばれる人がカッコイイなと漠然と思っていたんです。いっぱいオーディションを受けてみたり・・・。でも、一つの劇団で続けるのもいいなと思ったんですよ。今回の作品で、より強く感じました。
__ 
ありがとうございます。では、今後はどんな目標がありますか?
稲森 
もうちょっと劇団員が増えたらいいなと思います。人が増えたら、色々なパターンが生まれると思うので。あと、個人的には、色々な事を並行して進められるようになりたいですね。

質問 森上 洋行さんから 稲森 明日香さんへ

Q & A
__ 
以前インタビューさせて頂きました森上さんから質問を頂いてきております。「引越しでの部屋選び。譲れない条件はありますか?」
稲森 
何でしょうなー。トイレが部屋にある。共同じゃない物件がいいです。

実は一番おかしい奴

__ 
今後、どんな感じで攻めていかれますか?
稲森 
二都市公演とかやりたいですね。京都でしかやっていない訳ではないですが、色々な街を股にかけてやってみたいです。
__ 
頑張って下さい。稲森さん個人としては。
稲森 
夕暮れ社メンバーの中で、マジメそうに見られているんですよ。でも、まともそうに見えて、実は一番おかしい奴みたいになりたいですね。
__ 
羽目を外したい?
稲森 
どうでしょうね。ギャップを欲しているんだと思います。
__ 
なるほど。
稲森 
まだまだ、色々出来るんだろうと。

タグ: 今後の攻め方


白雪ふきん

__ 
今日はお話を伺えたお礼に、プレゼントがございます。
稲森 
ありがとうございます。
__ 
どうぞ。
稲森 
(開ける)ふきん?
__ 
白雪ふきんという、けっこういいものらしいです。
稲森 
私、他人に与える印象が和っぽいんですよ。あ、この柄めっちゃ可愛いですね。

タグ: プレゼント(食器系)