あれ、いいな

__ 
カーチェイスのシーン、億さんが木の枝に光るガラス玉の付いている奴を持ってくるのがありましたね。
米田 
東京での公演直前まであんな役なくて。会場前に落ちてた木拾って、これに電球巻いて億が水着で出てきたら面白いちゃうんて。
__ 
あはは。
米田 
多分、当日とかに決まったんですよ。たまたまですね。
__ 
車を運転するシーンで、なぜふらふらと億さんがあんなものを持ってくるのか謎で。スピード感を挑戦的に潰していて、非常に魅力的でした。
億  
私も本番の時、分からないという顔だったらしいです。
米田 
あれいいな。
億  
あれ、いいな。
__ 
演劇の文法全部無視して、よたよた歩いているのがね。幕に引っ込んで、またしばらくしたら出てくるし。結構かわいい小道具で悪ふざけでもない。何のつもりかと思いました。

タグ: おふざけ


ドクドクドク

__ 
お二人は、子供鉅人にはどのように入ったのでしょうか。
億  
私も米田も、5周年記念オーディションで入ったんです。で、アッパーグラウンドに出て、益山さんに誘われて入りました。入っちゃいなよって。
米田 
高校の頃から役者に興味があって、たまたま益山さんと知り合ってポコペンにもよく行ってました。それでオーディションがあるのを知って。
億  
私はアメ村で偶然キキさんに会って、そこでチラシを渡されて。そこからです。何本か見るうちにいつの間にか、客として引き込まれてました。
__ 
どういうところに惹かれましたか。
億  
ドクドクドクーって、遊園地にいるみたいな気分になりました。

質問 焼酎 ステラさんから 億 さん・米田 さんさんへ

Q & A
__ 
前回インタビューさせていただいた焼酎ステラさんから質問です。「理想のクリスマスの過ごし方は」。
億  
おー。
米田 
むずない?
億  
米田はそういうのは興味ないもんな。
米田 
理想はいつも通りに過ごしたいです。何で特別みたいになってるんやろうな。
億  
向うで誕生日祝われたら凄い引きつった顔してたな。写メあるで。
__ 
ああ、笑顔がひきつってますね。
米田 
この時は財布を取られた直後で、食中毒にかかって、しかも苦手なのにアップルパイで、刺さってるローソクも使い回しやったんですよ。
__ 
望まない誕生日だったんですね。億さんは。
億  
私は彼氏と、「さむいね」って言いながら、イルミネーションの通りをくぐって屋台に行きたいです。ただそれだけで良いんですけど相手がね。
米田 
くくく・・・(笑う)
億  
この頃は毎年女友達と過ごすようになって、一人、また一人と抜けていくんですよ。
米田 
最後はもう一人ちゃうん。
億  
やめてや。

__ 
今後、どんな感じで攻めていかれますか。
米田 
アホになります。
__ 
というと。
米田 
バカボンのパパみたいな。
__ 
億さんは。
億  
私は愛が足りないなと。
米田 
億さんは心がすさんでるもんな。
億  
すさんではないけど(笑う)愛をもっと大きくしていきたいなと。
__ 
愛というのは、心の細かい機微とか、優しさですかね?
億  
んー優しさとはちょっと違います。
米田 
器がちっさいんちゃうん。
億  
そう、器やわ。
米田 
トルネーやったかな。億さんにめっちゃキレられたんですよ。私が親切で荷物を持っていった時、逆ギレされて。
億  
それはちゃうやろ(笑う)キレたけど。「持ってきてくれたのはありがとう、や・け・どおめえに蹴られる筋合いはねえ」って。米田さん、蹴ったんですよ。
__ 
蹴ったんですか。
米田 
「オラ忘れてんぞ」って蹴ったら。
__ 
あー、私も似たようなことがあります。後ろから呼びかけようとして、腕時計を投げつけたことがあります。ものすごく怒られました。多分、きまぐれではなく、心にささくれがあったんじゃないかと思うんですよね。
億  
ね、本当にちょっとした事なんですよね。

タグ: 今後の攻め方


やってみたいこと

__ 
舞台でやってみたいパフォーマンスってありますか?
億  
あ、ベルギーでもやったんですけど、男女二人で殴りあって、いきなり抱き合うのがあって。
米田 
あれは痛かったな。
億  
痛かった。抱き合う瞬間が来るまでに、予感があるんです、あ、来るなっていう。なんでもいいんですけど、来るぞ来るぞーハイ来た!っていうのがやりたいですね。
__ 
見たことはあります。段取りになってはだめなんですよね。米田さんは。
米田 
説明が難しいんですけど簡単に言うなら、影山と花香ちゃんがひたすら能の口調で喋り続けて、それに合わせて億と私が舞うっていうユニットを組んだんですけどヨーロッパで出来なかったのでそれをやりたいです。
__ 
いいと思います。

飲むショウガエキスとハチミツリップ

__ 
今日はですね、お話を伺えたお礼にプレゼントがございます。
億  
なんてこったですね。
__ 
どうぞ。
米田 
おお。重いで。開けていいですか。
億  
(開ける)ほうほう。嬉しい。リップ、ちょうど無くなってて。これ、蜂蜜の味がして甘いんですよね。
米田 
(開ける)ありがとうございます。ちょうど風邪ひいてたんで。

タグ: プレゼント(医療・薬品系) プレゼント(食品・飲料系)


STELLA

__ 
今日はどうぞ、よろしくお願いします。劇団ZTONの看板女優の、焼酎ステラさんです。
焼酎 
はい! ありがとうございます。宜しくお願いします。
__ 
早速伺いたいんですが、その芸名はどういう由来があるのでしょうか。
焼酎 
お芝居を始めたのが学生時代だったんですけど、その頃居酒屋でバイトをしていたんです。お店に素敵な焼酎のボトルがあって。白い陶器の瓶で、コルクで栓がしてある。「STELLA」という名前のお酒でした。
__ 
なるほど。
焼酎 
「ステラ」って、英語のstarの語源らしいんです。starの一つ前の段階として、これから星になっていければいいなと。
__ 
そうなんですね。
焼酎 
だから、差し入れで焼酎を頂く事もあるんですが、当時は飲めなくて(笑う)今は鍛えられましたけど。
劇団ZTON
2006年11月立命館大学在学中の河瀬仁誌を中心に結成。和を主軸としたエンターテイメント性の高い作品を展開し、殺陣・ダンスなどのエネルギッシュな身体表現、歴史と現代を折衷させる斬新な発想と構成により独自の世界観を劇場に作りあげ、新たなスタイルの「活劇」を提供している。(公式サイトより)

タグ: 差し入れ


今しか出来ない事を

__ 
焼酎さんは、どのようなところからお芝居を始められたのでしょうか。
焼酎 
元々私は弁護士になろうと思って大学の法学部に入ったんです。司法試験の勉強をしていたんですが、実は病気に掛かって半年入院したんです。
__ 
そうなんですね。
焼酎 
自分で思っている将来って、絶対じゃないんだなって思い知らされました。半年ほど将来の事を悩み続けて、「今しか出来ない事を大切にしよう」と思うようになりました。そこで、退院後に入るサークルを探していたんです。
__ 
なるほど。
焼酎 
いろいろ見て回ったんですが、自分の身一つで何とか出来るものを探した時に、音楽とダンスと演劇のサークルがあって。そこで、たくさんの人と協力しないと出来ない演劇に惹かれて入りました。
__ 
舞台に立ってみて、いかがでしたか。
焼酎 
お客さんにとって、舞台で演じている私はあくまで私で、私についているラベルは関係ないんですよ。「病気で半年休学した人」ではない私なんです。舞台上って一切、何もないんです。
__ 
ええ。
焼酎 
だから授業があっても通院があっても、稽古だけは休まない事を目標にしていました。

その関係が見えて

__ 
劇団に入って、楽しかったですか?
焼酎 
楽しかったですね。すごく勉強にもなったし。生徒会に入っていたから部活動に入ったことがないんです。先輩や後輩が出来たり、全員で結束して一つの公演を行うのが楽しかったです。
__ 
なるほど。
焼酎 
そこで初めて、集団で生きていく事がどういう事なのか学びました。私は制作だったので、自分で企画を出したり、意見がぶつかったり。集団で騒ぐ事も楽しかったです。
__ 
結束して楽しむって、お芝居を作る上で凄く大事な事ですよね。焼酎さんは、集団による創作にはどのような価値があると考えていますか?
焼酎 
たとえば、ビジネスライクに全て決まった段取りのお芝居は出来るかもしれません。でも、共演者同士で仲が悪いと、その関係が見えてしまうんじゃないかと思うんです。そういう役だったらいいんですけど。
__ 
なるほど。
焼酎 
でも、それは、お客さんに見せる物を作る側としてはどうなのかと思うんですよね。協力したら、相乗効果で表現の価値を上げていけるんじゃないかと思うんです。

全員で常に高めていくように

__ 
ZTONの芝居で、好きなところは。
焼酎 
シーンの緊張感を、全員で常に高めていくようにするところですね。逆に、落ち着いた表現をするシーンはまだまだ足りないなと思っています。
__ 
というと。
焼酎 
得意不得意はどうしてもあるんですけど、やっぱりムラがあって、それで共演者同士がかみ合わなくなってしまう事もあります。
__ 
ムラがある事は、あまり否定をするつもりはないんですが、もしかしたら・・・ZTONの舞台は常に緊張感に溢れていて、表現のポイントよりも、演技でいっぱいになってしまう事もあるかもなと思っています。
焼酎 
そのシーンで聞かせたい台詞が流れてしまったんじゃないかって感じる事があるんですよ。テンションに流されないように、落ち着いて聞かせる芝居が全員で出来るようになりたいですね。

切り下ろし・切り上げ

__ 
ステラさんの殺陣はとにかくキレイですよね。
焼酎 
ありがとうございます! 運動部に入った事もないので、初めて殺陣のある作品の時は毎日素振りしていました。
__ 
大変ですね。
焼酎 
ずっと独学で、切り下ろし・切り上げと鏡の前で練習していました。今も、イベント業務に出させてもらう中で勉強しております。
__ 
イベントに出られる事もあるんですね。
焼酎 
この間は静岡で、三方ヶ原の合戦を再現するイベントがありました。そこで役者として呼んで頂いて、芝居と殺陣をさせて頂きました。
__ 
すごいですね。
焼酎 
一騎打ちのシーンで、名乗りを上げて殺陣をさせてもらいました。最近は、そういう風に声が掛かる事も増えてきて。
__ 
すばらしい。そうそう、「月黄泉の唄」でのステラさんの刀裁きは良かったです。相手の目の前に刀をピッって突き付けたり。
焼酎 
女の子はあまり背が高くなく、手も短いので、抜刀する時は腰を落として抜いたりと工夫するんです。まだまだ、勉強中です。

タグ: 工夫する俳優 劇団ZTON、参る


質問 坂口 修一さんから 焼酎 ステラさんへ

Q & A
__ 
前回インタビューさせていただいた、坂口修一さんから質問です。「お気に入りの勝負服は何ですか?そのポイントは」。
焼酎 
モスグリーンのワンピースに、ショートパンツを合わせた格好です。
__ 
お気に入りポイントは。
焼酎 
色合いがいいのと、ショートパンツのサイズが大きいので足が細く見えます。冬も、ここという時は頑張ります。
__ 
モスグリーンがご自身に合うと。
焼酎 
その服を着ていて、今まで2回くらいいい事があったんですよね。だから、勝負服ですね。

バッターボックス

__ 
短い質問をしていきますね。焼酎さんは、スランプはありますか?
焼酎 
あります。
__ 
スランプの脱出方は。
焼酎 
お風呂に入って、たくさん寝て、後は努力をする事です。
__ 
いま、何故役者を続けているのでしょうか。
焼酎 
芝居をやらないと、自分の人生が豊かにならないと思うからです。
__ 
というと。
焼酎 
教育実習に行った時、教師として自分を出さないようにしないといけなかったんですね。自分の欲求を押し込めて、大人として振る舞わないといけない。もちろんやりがいはあったし、一生懸命やっていたんです。でも、稽古に行ったらもっと出して、と言われて。自分を押さえずに表現をしたいと、強く考えるようになりました。
__ 
自分を表現。
焼酎 
もちろん、表現をする立場なので誰かを傷つける可能性のある表現をしてしまわないように気を付けます。それから、より面白いアウトプットが出来るようにするにはインプットもしないと。関係ないかもしれないけど、本を読んだりするのはすごくプラスになるんです。
__ 
ああ、必要ですよね。表現するには、いろんな素養や鑑賞が手助けになるから。最近ご覧になったもので印象深いのは。
焼酎 
「ブラックスワン」が良かったです。DVDも買っちゃって。もう、すごい、鳥肌が立ちました。
__ 
今後、どんな感じで攻めていかれますか?
焼酎 
河瀬さんがどんなバッターボックスに立たせてくれるかですけど、でもどんな打順やタイミングでも、ホームランを打てるようにしたいです。蜜さんが言ってたんですけど、「最新作が代表作だ」の精神で。いきたいと思います。

タグ: 一生懸命を描く お風呂 今後の攻め方 自分は何で演劇を


絵皿とマトリョーシカ飴

__ 
今日はお話を伺えたお礼に、プレゼントがございます。
焼酎 
えーっ。ありがとうございます。その紙袋はそれだったんですね。
__ 
どうぞ。
焼酎 
(開ける)かわいい。すごーい。ありがとうございます。

タグ: プレゼント(食器系) プレゼント(食品・飲料系)


奇跡的なスケジュール

__ 
今日はどうぞ、よろしくお願いします。もう年の瀬ですね。今年を振り返って、いかがでしょうか。
坂口 
今年は本当に、奇跡的なスケジュールが組めたんですよ。もちろん、いくつか断らないといけない作品もあったんですが、よく予定を合わせられたなと思います。
__ 
そういえば、チラシで坂口さんのお名前を見ない週はありませんでしたね。
坂口 
この3ヶ月は「七人の部長」というプロデュース作品、劇団衛星、アイ★ワカナ博、年末の二人芝居とツアーが多かったんです。北は札幌から南は九州まで、毎週のように各地で本番でした。本番の日が一日でもかぶっていたら、そのツアーのオファーをまるごとお断りすることになるので、ヒヤヒヤものでした。
__ 
よく組めましたね。ということは、全国各地で坂口さんが見られたんですね。
坂口 
そう、だから逆に大阪での公演に出てなくて、「最近見ないね」って言われたり(笑う)。
南河内万歳一座・内藤裕敬プロデュース「七人の部長」
公演時期:2011/7/29~8/24(北九州・大阪・三重・高知)。会場:北九州芸術劇場、ウイングフィールド、三重県文化会館小ホール、高知県立県民文化ホール グリーンホール。
劇団衛星
京都の劇団。代表・演出は蓮行氏。既存のホールのみならず、寺社仏閣・教会・廃工場等「劇場ではない場所」で公演を数多く実施している。
アイ★ワカナ博
公演時期:2011/11/29~30(札幌)、2011/12/7~8(大阪)。会場:生活支援型文化施設コンカリーニョ(札幌)、インディペンデントシアター1st(大阪)。

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2012/春
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坂口

アプローチ

__ 
さて、今日はお仕事としての役者業について伺えればと。まずは役作りについて。坂口さんは様々な舞台に立たれると思うんですが、与えられた役に対してどのようなアプローチをするのでしょうか。
坂口 
役を自分に近づけることが多いです。舞台上で自由に自然に動けるようになることが理想ですね。芝居を初めてからずっと役作りってのが分からなくて、自分に役を近づけることが安易で悪いことだと思ってました。なんとか演じなきゃ!別人にならなきゃ!って思っていたんです。でも全然しっくりこなくて、これじゃ駄目だなとすっぱり諦めました。
__ 
別人になるのを諦めた。
坂口 
自分のままで舞台にいようって、開き直りました。まぁ、今度はそれがすごく難しかったんです。必ず演じる役がありますから。でもそう考えたことで、逆に自分にとっての役作りってのが見えてきました。台本を全ての基本にとらえて、一字、一句、隅から隅まで丁寧に分析して、自分と役との違いを発見する。それを自分の感覚に嘘をつかずにどう処理するのかを見つける作業なんだと思ってます。最初はその部分を力でねじ伏せてごまかしていたんですけど、最近はそのしっくりこない部分を大事にして、そこが自分なりの新しいに役を手に入れるチャンスだと思って注意深く取り組んでいます。
__ 
なるほど。
坂口 
やっぱり自分と遠い役ほど苦労しますけどね。無口な役とかもう大変です。僕はそもそもお喋りだから、「こいつ何でここで喋らないんだ」って。根本がわからない(笑う)。昔はそれっぽく誤摩化してましたけど、それだったら自分より、もっとその役にはまる上手な人がいるじゃないですか。だから今はあくまで僕らしく挑んでみようと思っています。喋らないだけで、体中でめっちゃ喋ってる!とかね。もちろん、普通のやり方よりもっと面白い形じゃないとダメだし、演出にも認めてもらわないと駄目なのでなかなか通らないんですけどね(笑う)。

タグ: 出来ない!難しい!演技


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坂口

火曜日のシュウイチ

__ 
役作りとご自身のプロデュースを同じ次元で考えておられるように思うのですが、それは、どのようなところから生まれた考え方なのでしょうか。
坂口 
所属していた劇団、T∀NTRYTHMの解散がきっかけですね。劇団がなくなってから、客演というかたちだけで舞台に関わるようになりました。そうなって初めて、劇団のありがたみがわかったんです。客演先では、成長は求められない。自分の培って来た地力で勝負です。これはある意味、消費だと思うんです。フリーになって2年目ぐらいに、劇団が僕に栄養を与えてくれていた事に気付きました。消費して、スカスカになってる自分がいたんです。だから、フリーでやっていくなら自分で自分に栄養を与える場を作らないといけない。そう思って、一人芝居の公演等を企画するようになりました。
__ 
なるほど。
坂口 
以前、一年間毎週公演を行った火曜日のシュウイチも、色んな方に栄養を頂いた公演でした。
__ 
あれは凄かったですね。
坂口 
一年通して「お前はこうだぞ」と言われ続けた公演でした。台本も演出も毎月変わって、しかも毎週火曜日にそれをこなさないといけない。
__ 
しかも別の作品の客演も減らさない。凄い事をされていましたね。あのシリーズの後に、平日夜の公演が意識に定着したように思います。大きな影響を与えていると存じます。今更ですが、お疲れ様でした。

タグ: 僕を消費してくれ


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2012/春
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坂口

人生で、最も強い負荷が掛かった瞬間

__ 
坂口さんは、なぜ役者を続けているのでしょうか。
坂口 
芝居を始めたのは大学の頃です。でも卒業したら芝居をやめて就職しようとしたんですよ。そんな時、就職して九州に行った先輩が、突然大阪に帰って来て「劇団を旗揚げするぞ!坂口も一緒にやろう」って声をかけてくれたんです。嬉しいじゃないですか。「やります!!」って思わず返事しちゃったんですけど、実はその時既に内定が決まっていて・・・。
__ 
あはは。
坂口 
4月から新入社員なのに、旗揚げ公演は5月! 両立は絶対に無理だったので、どちらかは断らないといけない。断りやすいのは当然、旗揚げの方・・・。
__ 
残念ながら、そうですね。
坂口 
でも何故かその時、内定の方を断ったんです。一時間も二時間も公衆電話の前で迷って、震える手で電話をして、「電話では言えないことなので今から本社に行っていいですか」と伝えました。そして「他にやりたい事があるんで辞めさせて下さい」って(苦笑)。で、今度はこのことを親に言えなくて・・・。内定式の前日まで隠し通してましたね。入社式に着て行くスーツを買いに行くことになって、もう限界だと思って告白しました。その後、僕の人生で初の家族会議が開かれました(笑う)
__ 
なるほど。
坂口 
この時に、僕は役者に就職したんです。バイトしながら芝居するんじゃなくて、役者を仕事にしようと決めました。僕の、のんべんだらりとした負荷のない人生で、最も強い負荷が掛かった瞬間だと思います。

タグ: 自分は何で演劇を


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坂口

質問 阪本 麻紀さんから 坂口 修一さんへ

Q & A
__ 
前回インタビューさせて頂きました、烏丸ストロークロックの阪本麻紀さんから質問です。「今までに見た作品で、一番心に残るものは何ですか?」
坂口 
大学時代に見た、惑星ピスタチオの「破壊ランナー」ですね。同じ学生劇団の同期が見に行って、BOXで真似してくるんですよ。それが面白くて!!
__ 
ええ。
坂口 
で、実際に見に行ったら本物はそりゃもう!ものすごい迫力で、凄い表現力でした。めちゃくちゃ感動して、その友達と二人で真似しまくりました!実は・・・それから何年も経って、惑星ピスタチオからその「破壊ランナー」の客演の話が来まして、出演したんですよ!僕!あの時は夢のようでした。

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2012/春
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坂口

ありがたさ

__ 
坂口さんは、色んな演出家から様々な指示をされても対応出来るように思いますが、いわゆる「引き出し」を沢山持つにはどういう事をすれば身に付くのでしょうか。
坂口 
いやー、引き出し少ないのよ。ホントに。
__ 
ええっ。
坂口 
ゼロからは何も思い付かないもん。台本があって、演出家から栄養をたくさんもらって何とかやってます。作家さんは0から1を生み出すのが仕事じゃないですか。これは本当に大変だと思うんです。
__ 
考えてみればそうですよね。
坂口 
だからこそ僕ら役者は指示待ちになっちゃいけないと強く肝に命じてます。自分で考えることを放棄しちゃいけないって。だから稽古場には自分の中で最高に面白いと思うプランを用意して、そこから演出家と稽古してもらうようにしてます。でも、残念ながら自分の引き出しは少ないなあって、いつも思うんです。もっと増やさないといけないんですけど。
__ 
すみません、坂口さんの特長って、これ私が勝手に思っているだけですけど、分かりやすさだと思うんですよ。キャラクターという意味だけじゃなく、どんな役柄の演技でも強い表現力があるんじゃないかって。だから、坂口さんの引き出しは丈夫で大きくて深いと言えるんじゃないかと。
坂口 
いつも、そこばっかり開けてるからね(笑う)

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