質問 阿部 潤さんから 渡辺 綾子さんへ

Q & A
__ 
前回インタビューさせて頂きました阿部さんから質問です。「1.ラーメンズと共演出来たとしたら、何がしたいですか?」
渡辺 
阿部さん!?
__ 
えっ。
渡辺 
今阿部さん通りましたよ!
__ 
うそっ。
渡辺 
自転車で、スーッて(笑う)。
__ 
うわっ、撮れば良かった。奇跡ですね。
渡辺 
あ、私、ラーメンズが好きなんですよ。小林賢太郎さんがプロデュースしている演劇公演があるんですけど、そこに女優が一人二人出演する事があって。それで、夢の一つになっているんです。何がしたい、かあ・・・。あんまり考えた事が無かったなあ。
__ 
ありがとうございます。「2.渡辺さん自身の悪態で、好きなものはなんですか?」ちなみに阿部さんは、渡辺さんがメンチを切りながら舌打ちするのが好きだそうです。
渡辺 
ええっ。私そんな事してるかなあ。あ、そうだ。どこでもすぐ三角座りしちゃうんですよ。大学で授業受けてたりしても、すぐ足をイスの上に持ってくるので。それがやめられないクセかなあ。

男の子の世界

__ 
ラーメンズがお好きなんですね。
渡辺 
そうなんです。もう高校の頃からずっとファンで、DVDとか舞台とか、ほぼ全て観ていると思います。私は舞台とか作品に限らず、男の人達の間柄に憧れているんですよ。バンドにしたって、女性だけのバンドよりも男性のバンドの方が好きで・・・。
__ 
というと。
渡辺 
男性同士の、何か、お互いの領域を守りながら、でも会話していくという関係性に憧れるんですよね。全部じゃないと思いますけど、女性だと、ずかずか奥まで踏み込んでいって、興味が無くなったら終わりみたいなそういうのばっかで。
__ 
なるほど。
渡辺 
アンテナは男ばかりの脚本で、私は女だから女扱いされているんですけど、本当はそういう男の中で笑いあいたいという気持ちはあります。でも女だから、そういうのを生かした方がいいと言われているんですけどね。
__ 
間に入りたい?
渡辺 
同じように笑いあうけど、女である事を忘れないようにしたいです。女性という性別でしか出来ない良い部分があると思うんですが、そこを封印して、男と同じ事をして笑いを取りに行くというというのは違うなと。

タグ: 性別と演劇についてのイシュー


気持ちを動かせる役者に

__ 
今、渡辺さんがイッパイアンテナを続けている理由とは。
渡辺 
自分と劇団に満足していないからです。もっと面白くなれると思います。
__ 
今後どんな感じで攻めていかれますか?
渡辺 
共演者もお客さんもワクワクさせられるような、気持ちを動かせる役者になりたいですね。子供の頃からバレエをやっていて。先生からは、舞台に立つときは常にお客さんの為にやれと教えられてきたんです。今は演劇ですが、お客さんに見られている時にどういう風に見えているか、まずは身体がどういう風に見えているかを意識して、さらに共演者にもそれが伝わるような表現が出来る体を作りたいです。
__ 
次回公演の「討ち上げベイベー」。初の東京公演ですね。
渡辺 
はい。どういう反応なんだろうなあー。京都公演から1ヶ月以上空くので、色々整理して考えながらの稽古になると思ってます。その稽古は、すごく有意義なものになると思います。
イッパイアンテナ12th session「討ち上げベイベー」
公演時期:2011/11/24~27(京都)、2012/1/13~15(東京)。会場:ART COMPLEX 1928(京都)、王子小劇場(東京)。

タグ: バレエやってた 今後の攻め方 東京公演前夜 見られている事を意識する 自分は何で演劇を


指人形

__ 
今日はお話を伺えたお礼にプレゼントがございます。
渡辺 
ありがとうございます(開ける)。何これ。あーっ。かわいい。これ知ってますよ。
__ 
あ、有名なんですかね。
渡辺 
一つ一つ手作りなんですよね。
__ 
何か入れられる奴だと思います。
渡辺 
ポケットがあるんですね。何入れよう。アメちゃんとかかな。

タグ: 手作りのあたたかみ プレゼント(可愛らしい系)


ロックの魅力

__ 
今日はどうぞ、宜しくお願い申し上げます。
阿部 
お願いします。僕、あまりこういう店来ないんですよ。飲み屋ばっかりで・・・。あ、さらさとかは好きなんですけど。
__ 
そういえば私、さらさ花遊小路に初めて行ったんですよ。
阿部 
あそこいい店ですよね。
__ 
あのお店で働いている女の子はなんであんなに可愛く思えるんですかね?どういう力が働いているんでしょうか。
阿部 
ロックじゃないですか?音楽関係の魅力とかがあると思います。
イッパイアンテナ
同志社大学の学生劇団「同志社小劇場」のOBを中心として、2007年11月に旗揚げされた演劇団体。主な演目はコメディとコント。劇場を気持ちよく走り抜けるライブ空間にすべく日夜活動している。(公式サイトより)

饒舌な落語

__ 
こないだの「All you need is らふ」では、銭湯で落語をされたそうですね。間にコントなども入り、好評だったそうで。何よりです。
阿部 
いえ、ありがとうございます。おかげ様で。
__ 
阿部さんは、落語は誰かに師事されているのですか?
阿部 
いえ、それは独学ですね。
__ 
あ、そうなんですね。落語って、普通に舞台に立っているのとどんな違いがありますか?
阿部 
そうですね、お客さんが目の前にいて、やっぱりやることは決まっているのは同じです。でも、落語は一つ一つの行動にお客さんがどういう反応をするかがリアルタイムで分かるんですよね。普通に舞台で会話劇をしているよりも、それはすごく分かるんです。
__ 
なるほど。
阿部 
だから、こちらもリアルタイムでお客さんの楽しみ方を作っていく必要があるんですよ。もちろん地の芸はあるんですけど、常に生で見せるものなんですよ。
__ 
脚本は決まっているけど、咄嗟に芸を出していく感覚ですか?
阿部 
出さざるを得なくなります。
__ 
では、落語でも静かな舞台というのは、お客さんと会話出来ていないと。
阿部 
そうですね。よく言われるように、ツカミが重要なんですよね。枕が滑ったら一人の世界になってしまうんですよ。
__ 
その、お客さんの楽しみ方を作っていくという言い方。以前ストリッパーの方にインタビューした時にも聞いた事があります。ステージの上手なベテランのお姐さんは、その場その場でお客さんの面白さを考えつく事が出来るって。
阿部 
ああ、やっぱり。芝居だと、どちらかというと役者はお客さんの顔を見ない、見れないですからね。落語はきっと、客席と会話するものなんじゃないかなと思うんです。
__ 
もしかしたら、客席と会話したいから生まれた形態なのかもしれませんね。当てずっぽうですが。今後、どんな落語の演目をやりたいですか?
阿部 
いま志ん朝さんの落語を聞いているんですが、「お色直し」という演目を覚えたいなあと。男女の話で、悲しくもあり、どうしようもないけど笑ってしまう。「井戸の茶碗」みたいなドタバタ人情もいいんですけどね。
__ 
あ、わらしべ長者的に交換しまくる話ですね。私もあれは好きです。
イッパイアンテナ夏企画「All you need is らふ」
公演時期:各作品2011/8/6~2011/9/12。会場:Factory Kyoto、元・立誠小学校、錦湯。

タグ: 落語 銭湯の話題


質問 村松 敬介さんから 阿部 潤さんへ

Q & A
__ 
さて、前回インタビューさせて頂きました村松さんから質問を頂いてきております。「部屋にビデオがたくさんありましたが、何本くらいあるんですか?」
阿部 
3000本くらいですかね。
__ 
そんなに! 何がそんなに。
阿部 
色々ですね。筆頭に司馬遼太郎の原作ドラマとか、映画とか、AVとか、もう色んなものが。この間ジャンルごとに整理はしたんですよ。
__ 
ええと、ビデオという事はVHSですか?
阿部 
そうですね。僕はあくまでVHSというものが好きで。
__ 
あの黒い風体が好きなんですか?
阿部 
うーん。子供時代の憧れが残っているのかも。
__ 
映像の記憶と、無骨な黒い媒体が結びついているから、かもしれませんね。「2.片付けは嫌いなんですか?」
阿部 
いや、ビデオの整理は最近したんですよ。当初は潔癖だったので、片付けは好きです。

心の中の黒い城

__ 
ビデオの山の上で住んでいるという事が、彼女が出来ない遠因かもしれませんね。
阿部 
一つの負い目かも、と自分で考えた事はあります。個人的にはそういう人間がいても面白いかなとは思いますけどねー。いつか何とかしたいですけど。
__ 
私もエロ本の中で暮らした事があるので、その、趣味の何かを集める気持ちはとても分かります。コミックショックで毎週エロマンガや写真集を買ったり。
阿部 
何で、集めたがるんでしょうね。VHSや、エロ本みたいなものを。
__ 
うーん。私の場合は多分、前へ進む事に恐れを抱いていて、城を作ってしまいたかったからかもしれない。そこに入ればどこへも出ないで済むし、出れない言い訳にもなる。
阿部 
なるほど。

世に出る曲を作りたいです

__ 
阿部さんは、どういうところからお芝居を始められたのでしょうか。
阿部 
大学3年の時に休学したんですよ。モラトリアム期間のつもりだったんですが、何をしたらいいのか分からなくて。ある晩、玉置宏さんのラジオを聴いていたら、三遊亭金馬さんの落語「居酒屋」を聞いて。こういう世界もあるんだと。
__ 
その時に、表現の世界に興味が出た?
阿部 
いえ、そういう想像はしなかったです。そこから1年休学して、次にイッセー尾形さんの舞台をTVで見たんですよ。すごく面白いなと思って、そこからです。
__ 
なるほど。
阿部 
劇団に入るか、どうしようか。色々な方に相談してみたんですよ。ヨーロッパ企画の永野さんには、「京都でやる価値は、文化の力が昔から根強いから十分にある」と言ってもらえて。ああ、じゃあやってみようかと。そこで決めたんですよね。
__ 
では今後、どんな感じで攻めていかれますか?
阿部 
舞台の上で、自分という存在が自分のままでいられるようであればいいなと思っています。役になりきるという事ではなくて、そのままで。そういう人種に憧れていますね。
__ 
なるほど。
阿部 
音楽に関しては、僕はバンドでギターをやっているんですが、世に出るものを作りたいですね。
__ 
あ、そうそう。バンドをやっておられるんですよね。
阿部 
はい。昨日もライブだったんですよ。
__ 
なるほど。どういう曲を作られるのでしょうか。
阿部 
癒し系か、めちゃくちゃ暗い曲か。どっちかですね。暗い人間なので(笑う)。

タグ: 落語 今後の攻め方


ECO KAIRO

__ 
今日はお話を伺えたお礼にプレゼントがございます。どうぞ。
阿部 
ありがとうございます。(開ける)これは・・・?
__ 
カイロですね。その中に入っている金属のボタンを押すと、発熱します。
阿部 
おおー。良い使い方をします。路上ライブをすることもあるのでピッタリです。ありがとうございました。

タグ: プレゼント(衣服・布小物系) プレゼント(ツール系)


俺の晩酌ブログ

__ 
今日はどうぞ、宜しくお願い申し上げます。村松さんは、最近はいかがですか?
村松 
宜しくお願いします。あー、お酒を飲む量が増えましたね。
__ 
そうなんですか。
村松 
寒くなってきたからか、発泡酒だったり、ビールだったりを2~3本開けます。
イッパイアンテナ
同志社大学の学生劇団「同志社小劇場」のOBを中心として、2007年11月に旗揚げされた演劇団体。主な演目はコメディとコント。劇場を気持ちよく走り抜けるライブ空間にすべく日夜活動している。(公式サイトより)

質問 小嶋 海平さんから 村松 敬介さんへ

Q & A
__ 
前回インタビューさせて頂きました、小嶋さんから質問を頂いてきております。「1.イッパイアンテナのサイトからリンクが貼られている村松さんの『俺の晩酌ブログ』で、この冬オススメの一品は何ですか?」
村松 
何でしょうね。お魚の照り焼きとか、里芋のバター醤油焼きとかがいいと思いますね。
__ 
ありがとうございます。「2.なぜ、そのブログを始めるようになったのでしょうか。」
村松 
イッパイアンテナの企画会議があるんですけど、アイデア出しの日になるまで自分の案を用意するのを忘れていて。何だろう、普段お酒を飲みながら料理しているのをやったらどうか、と言ってみたら思いの外大崎がウケてくれて。やってみようと。
__ 
そうなんですね。
村松 
もうかれこれ1年半くらい続けています。ちょっと作ってみたら美味しく出来るし、やっている間は何だか頭がスッキリするんですよね。手順通りに最短ルートでこなしていくと、イメージ通りに完成して。ストレス解消になっていると思います。
__ 
何だかわかります、その感覚。

アンテナは何も残さない・村松さん編

__ 
イッパイアンテナの方向性について。昨日小嶋さんとお話していたんですが、アンテナは芝居が終わった後にお客さんに何も残さないというポリシーだそうですが。
村松 
そうなんですかね?あんまり考えた事は無かったです(笑う)でも、スカッとして帰ってもらいたいです。お客さんの意識を変えようとかではなく。元気になってもらえればなと。
__ 
イッパイアンテナの特長は分かりやすさなのかもしれませんね。そういう劇団は、京都ではかなり異色だと思うんですよ。何だか、周りは結構コンテンポラリーで表現を追求していくなかで、あまり影響される事なくシチュエーションコメディをやっていくという。分かりやすさといえば、イッパイアンテナでは下ネタがかなり使われると思いますが、どのような下ネタを好みますか?
村松 
どぎついものはしないですね、中学生が好む程度のものなんじゃないかなと思います。大崎には突っ込んで聞いた事はないんですが、人間はそんなにキレイじゃないんだという事じゃないかなと。ウチの作品の登場人物はあんまり上品なのがいないし。
__ 
プリーズプリーズミスタードーベルマンで、クールキャッツ高杉さんが舞台の襖の奥でやってるじゃないですか。あれは完全にギャグとして扱っていたと思うんですが、明るい露悪趣味というか。
村松 
あれは実は好評だったんですよ。
__ 
あ、何だかそれは納得できます。良かったですよね。
プリーズプリーズミスタードーベルマン
公演時期:2011/8/6~7。会場:Factory Kyoto。

一緒にやってみよう

__ 
そう、村松さんはいつからイッパイアンテナに入られたのでしょうか。
村松 
僕は関東の大学に行っていて。東京で小さな劇団に入っていたんですよ。大崎と高校の頃一緒で、東京で芝居をやるからって声が掛かったんですよ。
__ 
あ、そうなんですね。あー、てっきり同志社の人だと思っていました。
村松 
全然京都人じゃないんです。京都に来たのは最近なんです。その芝居が結構ウケて、で、彼らと一緒にやってみようと。
__ 
いまは、イッパイアンテナではどのような役割をされているのでしょう。
村松 
役者と制作ですね。広報したりとか、団内の各種調整をしたりとか。劇団自体のプロデュースと舵取りは大崎がやっています。で、僕とクールキャッツ高杉で団内ユニットとしてマカロニフィンガーズというのをやっています。
マカロニフィンガーズ
イッパイアンテナのクールキャッツ高杉と村松敬介による団内ユニット。

タグ: 私の劇団について


構造

村松 
最近は、演じている素の自分をさらけ出そうという意識があります。演じていると、どうしてもカッコ良くしてしまうんですね。
__ 
ええ。
村松 
何故そうなるかというと、人に見てもらうからとか、後で自分で映像を見るから、とかなんですけどね。でも、そうするよりはありのままでやってみる方が面白いのかもなと。大崎が僕に振っている役を越えてカッコ付けると、これは笑えないなと。
__ 
周りの反応からそれが分かった?
村松 
それもそうだし、その前に、自分の演技が相手に対してどのような反応を起こすのかをもっと知りたいんですよ。テンプレート化された反応ではなく、本当の所はどうなんだろうという。周囲に気を遣える、本当にこの人はどう思うんだろうという想像が出来るようになりたいですね。
__ 
どういうやり方をすればよりリアルに見える、というアプローチの他に、他人への影響を洞察するという事ですね。
村松 
それが出来れば、舞台で、素の自分で生きる事がもっと出来ると思っています。感覚的な事なので言葉にしにくいんですけど。
__ 
例えばボケに対するツッコミをやる時に、どんな想像をするのでしょうか。
村松 
なんでツッコミが存在するかというと、一つにはボケを制裁する為の攻撃というのがあるんですよね。その時、どんな形でもいいのであれば成立させるのはあまり難しくないんです。でも、お客さんを含めた「周囲」を納得させる為には、何も考えずに叩いてしまってはダメだと思うんです。
__ 
というと。
村松 
普段の生活でも、誰かを注意する時はその人の今後の立場を考えるじゃないですか。会議の時に軽く叱ったり、隅でこそっと注意したりとか。後でどうなるかという事を考えながら叱っていると思うんですよ。その関係を面白く、例えば立体的に成立させるには論理だけでもセンスだけでもいけない。
__ 
関係を考える時の反射的な思考が必要という事ですよね。でも、本当に感覚と結びついているから、舞台でしか実現出来ない表現なんですよね。
村松 
それを繊細に作りこんでいく作品90分やるので、やっぱり集中力と体力が必要なんですよね。いや、どんな演劇も大変だと思うんですけど。

タグ: 俳優の「素」を生かす 繊細な俳優 言葉以前のものを手がかりに


肉迫

__ 
今後、村松さんはどんな感じで攻めていかれますか?
村松 
イッパイアンテナを主に活動していくんですが、次回は東京での公演もあります。今後は関東での公演も多くしていきたいですね。
__ 
なるほど。
村松 
それとは別に、マカロニフィンガーズでは色々な場所でやる事に興味があるんです。高杉とは青森のりんご園とか横浜中華街とかプールとかでやってみたいとか言っています。
__ 
それは面白そうですね。
村松 
劇場ではない、親しみのあるその場所を生かしたミニマムな公演を行なっていきたいですね。二人共色んな所に行ってみたいという気持ちもあるので。
__ 
少し前、京都ロマンポップの作曲担当の井村さんが、舞台に立っている演者が観客の興味と重なる事を導入にすべきという事を仰っていて。中華街のような特定の場所から、お客さんを世界に引きこむというのは一つの面白いアプローチだと思います。
村松 
ただ、難しいのはボーダーのお話で。カフェで公演するといっても、結局、お客さんのいる所が客席でこっちが舞台だ、みたいなカタチになってしまうんですよね。そこを如何に薄くしていくかが大きなネックで。どうしたらギリギリ近くのラインにまで寄せられるか。試行錯誤していますね。
__ 
劇団衛星のようにお客さんを世界に取り込んで役割を与えるとか、WANDERING PARTYのようにお客さんを儀式演劇の参加者としてお面を被せたり。
村松 
なるほど。
__ 
もしくは、ヨーロッパ企画のように、お客さんが近くに寄って来やすい空気感をプロデュースしたりとか・・・色々なやり方がありますよね。
京都ロマンポップ
2005年、当時立命館大学生であった向坂達矢(現・代表)、よりふじゆき(脚本家)を中心として旗揚げ。以後一年に2~3本のペースで公演。ポップな新劇というスタイルを取り、芸術的・哲学的テーマを基調とした演劇を製作する。
劇団衛星
京都の劇団。代表・演出は蓮行氏。既存のホールのみならず、寺社仏閣・教会・廃工場等「劇場ではない場所」で公演を数多く実施している。
WANDERING PARTY
2001年8月、結成。京都、大阪を中心に活動。「芸術と娯楽」は同義であることを追求すべく、現代美術、身体表現を換骨奪胎し、笑いと涙を誘う演劇づくりにいそしむ。2011年2月、解散。(公式サイトより)
ヨーロッパ企画
98年、同志社大学演劇サークル「同志社小劇場」内において上田、諏訪、永野によりユニット結成。00年、独立。「劇団」の枠にとらわれない活動方針で、京都を拠点に全国でフットワーク軽く活動中。(公式サイトより)

タグ: 空気感を大切にした 今後の攻め方


豚の置物

__ 
今日はお話を伺えたお礼にプレゼントがあります。どうぞ。
村松 
ありがとうございます(開ける)あ、これめっちゃいいです。
__ 
あまり可愛くない感じがいいですよね。
村松 
僕、インテリアに興味があって、こういう置物も好きなんですよ。これも飾っておきます。ありがとうございました。

タグ: プレゼント(インテリア系)


イッパイアンテナ12th session「討ち上げベイベー」

__ 
今日はどうぞ、宜しくお願いします。小嶋さんは、最近は次回公演の稽古という感じでしょうか?
小嶋 
はい。京都と東京で上演する予定の「討ち上げベイベー!」という作品です。
__ 
今回は何だか騒がしいタイトルですね。どのようなお話になるのでしょうか。
小嶋 
これは幕府が現代まで続いていたらという仮定で、AKO47士という、赤穂浪士をもじったアイドルグループがいる日本のお話です。
__ 
あ、つまり、西洋化されていない場合の日本ですか?
小嶋 
いえ、現代化はされていて、でも何となくの江戸文化が折衷している感じです。まだ、どうなるかは分からないんですけど。
__ 
そうそう、小嶋さんは役者と同時に舞台美術も手がけておられるんですよね。大変ですね。
小嶋 
そうですね、他の何人かと一緒に。同志社小劇場に入っていた大学一年からやっています。
__ 
なるほど。そういえば、イッパイアンテナは具象舞台が多いですね。
小嶋 
はい。舞台セットだけでどこまでリアルに近づけるかというのを意識しています。ただ、資料通りに作るのでは遊び心がないんですよね。美術デザインの山本と連携してやっていて、デザイン的にださくないものを意識しています。
__ 
あ、そうなんですね。いつも何か、妙にまとまったセットだなあと思っていて。
小嶋 
ありがとうございます。インテリア関係に興味のある人が多いので、その辺りのこだわりは負けたくないと思っています。
イッパイアンテナ
同志社大学の学生劇団「同志社小劇場」のOBを中心として、2007年11月に旗揚げされた演劇団体。主な演目はコメディとコント。劇場を気持ちよく走り抜けるライブ空間にすべく日夜活動している。(公式サイトより)
イッパイアンテナ12th session「討ち上げベイベー」
公演時期:2011/11/24~27(京都)、2012/1/13~15(東京)。会場:ART COMPLEX 1928(京都)、王子小劇場(東京)。

タグ: 会場を使いこなす


アンテナ式舞台セットの作り方・小嶋さん編

__ 
今まで一番、思い入れのあるセットは。
小嶋 
去年の年末にやった「無人島でコーヒー」。いつもの具象舞台なんですけど、インテリアではなくて野外を劇場の中にそのまま作ったんですよ。会場はほとんど森のようになっていました。
__ 
客席に入った時はびっくりしたでしょうね。
小嶋 
そうですね。出入口が見えないぐらいの暗がりがあって。そういう指定は全て大崎が指示して、それを僕らが近づけていく形です。まず設計をして、そこから打ち合わせ。大崎を始めとする稽古場のメンバーに伝わると、イメージが固まっていくんですよ。
__ 
おお。
小嶋 
すると大崎の方でも、「そういう設定の場所があるならこうしてみようか」って新しいアイデアが沸いてくるんです。まだセットは影も形もないですけど。
__ 
うーん。お話も部屋も、同時に作っていくんですね。
小嶋 
実は大崎も、稽古場で台本を足したり変えたりする事が多いので(笑う)舞台セットの案が台本に影響する事があるんですよ。作ったり設営したりするのは人手不足だから大変なんですけど、そういう事があると面白いなと思いますね。
イッパイアンテナ10th session「無人島でコーヒー」
公演時期:2010/12/17~20。会場:ART COMPLEX 1928。

タグ: 会場を使いこなす


アンテナは何も残さない・小嶋さん編

__ 
小嶋さんにとって、イッパイアンテナとはどんな劇団なのでしょうか。
小嶋 
僕はやる方も見る方も楽しいコメディが好きなんですけど・・・基本、見終わった後に何も残らないのが理想だと思っています。劇団としてもそういうコンセプトですね。そこはある種、短所としてメッセージ性が無いと言われるんですが、別に何かを訴えるつもりもないんです。ただ見に来てもらって「面白かった」と思ってもらえればと。次の日に何も覚えていない、でいいと思うんですよ。
__ 
なるほど。この10年、「終わった後に何も残らない」性については様々な劇団が理想としてきた境地だと思いますが、いかがでしょうか?
小嶋 
うちは、やっぱりハッピーエンドに近づける為にそういうコンセプトを掲げていますね。ネガティブな表現に対して、例えば人が死んだりとか、お客さんにそういう感情を覚えてもらってどうするんだ、という思いは個人的にはありますね。

タグ: 覚えてもらう ハッピーエンドについての考え方