みんな死にましょうよ

__ 
一瞬聞いただけで残りますよね。さっき気づいたんですが、五・七・五ですよね。
合田 
あ、ホンマや。全然気づいて無かったです。
__ 
いいタイトルですね。牛の鈍重さ、4回も反芻するという執拗さ、時折発揮する野生。そういう、上品さとは無縁の牛らしさ。それが芝居の様々な場面に反映されていました。
合田 
はあ・・・。ちょっと分からないですけど。
__ 
お互いが話していてもちっとも理解の進まない登場人物たち、ほぼ全てのコントが最後は同じ結末―つまり全員が何か殺害されて、やがて夕陽に照らされると生き返って立ち上がり、斜陽に目を細めて終わる―を迎えるという繰り返し。
合田 
ふふふ。
__ 
まず、それにはどういう意味があったんですか?
合田 
とりあえず、ルールは守りたいなと思ったんですね。各コントの終わりに夕陽に照らされるというルールが決まったんですよ。で、やってる内に、「みんな死にましょうよ」って事になって。夕陽か死か迷ったんですけどね。先に死んで、夕陽を浴びる事にしました。
__ 
その、下らなさはもちろんとして。夕陽を浴びると今までのがまるでコントだったかのようになるんですよね。
合田 
夕陽、関係ないですからね。
__ 
だからあの一瞬、当助人物が本当に生き返ったという描写と、コントの練習が終わった役者たちの黄昏という図が同時に成立するんですよね。コントで描かれる下らない人々と、それを練習している役者達のわびしさが。
合田 
そうですか。めっちゃいいふうに解釈して下さって(笑う)。
__ 
いや、もちろん全部悪ふざけと取りましたよ。本当に下らないし。でも、あってもなくてもいいような芝居ではなかったですね。
合田 
ありがとうございます。

タグ: 殺す おふざけ ネガティブ志向 悪意・悪趣味


失敗する人間が好き

__ 
「牛」、一番のお気に入りは。
合田 
数字の奴が気に入ってるんですよ。あんまり周りの評判はよくないんですけど。
__ 
あ、私は好きでしたよ。ただただ「光る」という事しか言及されていない数字の表示をめぐって、エンジニア?と使用者?の男女が使用説明に振り回される話ですよね。やっぱり全員死ぬし、徒労感が素晴らしかったです。時間の無駄でした。
合田 
ありがとうございます。全く意味のない事を積み重ねていったりとか、同じ事を失敗するとか、わざと失敗するとか。そういう人間の行動がすごく好きなんですよ。
__ 
私も興味があります。人間はたまに、失敗したくなるんですよね。
合田 
昔、劇団紫の時に「バナナの皮」というコントをやったことがあるんです。道に落ちているバナナを見ている二人が、すべってこける人を想像するという話です。「そのすべった人は、起きあがってもう一度同じバナナに滑って転ぶはずだ」とか。
__ 
人間は、あえて失敗したがりますからね。
合田 
そうですか?
__ 
成長したい・進化したいという気持ちと、失敗したい・落ちこぼれたいという気持ち。実はどちらも、人間に備わっているんじゃないかなと。生命が持っている、進化へのベクトルとは矛盾しながらも。
合田 
マジすか。
__ 
失敗したところを誰かに見られたいとか、失敗した自分を可愛がりたいという自己愛とか、未熟な自分を認めてそのポジションにいることを確認したいとか。
合田 
耐えられないですもんね。ちゃんとしてる自分って。完璧な自分でいることには、疲れるし、そうありたくないのかも。
__ 
あるいは、他人の失敗を見たいという欲求もあるのかもしれません。
合田 
ああ、自分もあいつも駄目やと思って安心するんですね。完璧なものを求められるから、正しいやり方で仕事するんですけどね。

タグ: 成長拒否 悪意・悪趣味 とんでもない失敗をしてしまった


質問 森田 真和さんから 合田 団地さんへ

Q & A
__ 
前回インタビューさせて頂きました、尼崎ロマンポルノの森田さんからです。
合田 
凄いとこの人やないですか。ありがとうございます。
__ 
「今後、一緒にお芝居をやってみたい人はいますか?」
合田 
難しいなあ。やっぱり、上の世代の人とやってみたいのはありますね。京都ロマンポップの向坂さんに演出をさせていただきたいというのはありますね。お世話になってきたんで、単純にまた一緒にやりたいって感じで。あと、いわゆるおっさんに興味があるんですよ。
__ 
おっさん?
合田 
具体的に誰というのはないんですけど。立ってるだけで、こみあげてくるものってないですか?
__ 
わかります。味があるというか。

尼崎ロマンポルノ
2005年1月近畿大学在学中、橋本匡、堀江勇気を中心に旗揚げ。劇団員は6名。「劇団のための作品ではなく、作品のための劇団」がモットー。実在の事件や状況を扱い、「フィクション」でも「ノンフィクション」でもなく、「フィクションに紛れるノンフィクション演劇」として上演を続ける。現実と妄想、あの世とこの世など、自由に空間を行き来しつつも、ノスタルジックな雰囲気を舞台化する。エンタメやアングラやポップやアヴァンギャルドなどの枠に囚われず「本格物」で勝負できる劇団をめざして活動中。(公式サイトより)

タグ: アングラ演劇という価値


おじさんについて

合田 
上の世代の人の事をばかにしてしまうかもしれませんけど・・・例えば、パパと一緒に下着洗わないでとか、年頃の娘に煙たがられるおじさんの、哀愁を誘うエピソードが一般的にあるわけじゃないですか。
__ 
ありますね。
合田 
そこに立ってるだけで、そういう情報がまといつくんですよね。そういうのとは違うおっさんもいるかもしれないですけど、そこに立ってるだけで悲しい存在、一緒に舞台に立っていただけたらと思いますね。
__ 
私もちょっと角度は違いますけど、面白いと思っています。ストリップ小屋の客席のおっさん。
合田 
あ、行った事ないです。
__ 
面白いですよ。ストリップ小屋ってある意味健全で。舞台上のストリッパーもいいですが、その下の客席で盛り上がってるおっさんや、飽きて寝ているお爺さんとか。マドンナに沸く男性というのが昔から好きなんですが、何だか、生命そのものって感じがするんですよね。
合田 
めっちゃわかります。実はおっさんって、幸薄そうな雰囲気でも、かっこいいんですよね。はげてて、情けなさそうで、小腹が出てても、ほんまはかっこいいんですよね。

タグ: 「異なる角度から」 「おじさん」について


団地妻について

__ 
おじさんに興味があるとの事でしたが、女性についてはどう思いますか?
合田 
おばさんという事ですか?
__ 
いえ、女性の好き嫌いですとか、女性の性的魅力であるとか。
合田 
いや、ネットに載せられない事しか言えないので・・・でも、女性で面白い人ってあんまりいないですよね。
__ 
うーん、「面白さ」が、さっき言われたように「新鮮さ」「意表を突く」と切り離せないのであれば、やっぱり女性性とは結びつきにくいのかもしれませんね。宇宙のロマンとか、過去の歴史ミステリーとか、男性性だと思うんですよ。
合田 
女性はもうそれだけで宇宙ですからね。そんなのに構ってられないでしょう。オシャレしたり、恋したり忙しいですよ。
__ 
女性は嫌いですか?
合田 
いえ、好きですよ。ネットラジオでずっと、そういう事言うてますもん。
__ 
あ、「団地妻撲殺ラジオ」ですね。
合田 
そうです。中学生の頃の同級生とやってます。
__ 
いいネーミングですよね。団地妻も撲殺も、まったくリアルじゃないのに血生臭い。
合田 
今日び、団地妻なんて聞かないですしね。団地妻なら撲殺しかないでしょう。

タグ: ロマンについて オシャレをしよう 男性性とは何か ネガティブ志向 女性的、それはなにか


何考えてるかわからへん

__ 
今後は、どんなものを書きたいですか?
合田 
僕はあんまり、劇団や作品を定番化したくないんですよ。この劇団ならコレ、みたいな。ぜんぜん予想が付かないような作品づくりをしたいんです。
__ 
それは何故でしょう。
合田 
ダウンタウンが出始めた時の評論に「彼らの笑いは予測が付かない、だから面白い」というのがあったんです。その言葉に影響を受けてます。
__ 
お客さんを純粋に驚かせたいという事ですか?
合田 
「面白い」の過程の前に、「驚き」は常にあると思うんですよ。最終的な目的は「面白い」ですので・・・
__ 
では、今後、どんな感じで攻めていかれますか?
合田 
今、色んな劇団が旗揚げされていますでしょう。
__ 
ええ。
合田 
その中に埋もれたくはないですね。「昔、努力クラブってあったね~」って、思い出されるくらいにはなっておきたいですね。
__ 
ああ、30年後ぐらいに回想されたらいいですね。
合田 
もう辞めるみたいな(笑う)。あと、さっきの意表を突く話に戻りますけど、何をやってくるか分からない感じになりたいですね。いつもはヘラヘラしてる担当で、あいつら基本はいい人やけど何考えてるかわからへんって思われている。不気味な感じになってたいですね。
__ 
うわさ話に困る感じの。
合田 
あそこの作品はヘラついてるぞ。みたいな。
__ 
ちょっと距離を置かれてるけど・・・
合田 
目を離せないみたいな。

タグ: ヘラヘラ笑う俳優 私の劇団について 今後の攻め方


ヨガ雑誌「Yogini」

__ 
今日はですね、お話を伺えたお礼にプレゼントがございます。どうぞ。
合田 
ありがとうございます。開けさせて頂いても・・・
__ 
はい。
合田 
おほ、これはすごい。ビューティフルライフ? ヨガですか? いま、ヨガ流行ってるんですか。
__ 
まあ、定番ですね。
合田 
ちょっと大学で、インドの事を習ってからこの辺の事には興味があるんで。
__ 
あ、そうなんですね。良かった。

タグ: プレゼント(書籍系) ヨガの話題


KUNIO09『エンジェルス・イン・アメリカ』

__ 
今日はどうぞ、宜しくお願いします。森田さんは、KUNIOの「エンジェルス・イン・アメリカ」に出演されるんですよね。
森田 
はい。実はこの作品は2年前にも上演しているんです。その時にも出演はさせていただいたんですが、今度は第一部・第二部を連続上演するんですよ。
__ 
そうなんですよね。で、上演時間がなんと七時間を越えるという。
森田 
はい(笑う)。
__ 
しんどくはありませんか?
森田 
いや、まだ通していないので・・・。お客さんの方はどうでしょうね。途中で休憩は挟みますし、第一部・第二部で別の日で分かれてご覧になれるので、ご心配の方は二日に分けて鑑賞頂けます。
__ 
安心ですね(笑う)。
森田 
前回も3時間超えていたんですけど、結構お客さんの方も最後までご覧頂けたみたいで。
__ 
集中力が続く芝居という事だったんですね。
森田 
今回も頑張ります。楽しみにしていて下さると。
尼崎ロマンポルノ
2005年1月近畿大学在学中、橋本匡、堀江勇気を中心に旗揚げ。劇団員は6名。「劇団のための作品ではなく、作品のための劇団」がモットー。実在の事件や状況を扱い、「フィクション」でも「ノンフィクション」でもなく、「フィクションに紛れるノンフィクション演劇」として上演を続ける。現実と妄想、あの世とこの世など、自由に空間を行き来しつつも、ノスタルジックな雰囲気を舞台化する。エンタメやアングラやポップやアヴァンギャルドなどの枠に囚われず「本格物」で勝負できる劇団をめざして活動中。(公式サイトより)
KUNIO
演出家、舞台美術家の杉原邦生さんのプロデュース公演カンパニー。特定の団体に縛られず、さまざまなユニット、プロジェクトでの演出活動を行っている。(公式サイトより)
KUNIO09『エンジェルス・イン・アメリカ』
公演時期:2011/9/23~25(京都)。2011/10/20~23(東京)。会場:京都芸術センター講堂(京都)。自由学園明日館講堂(東京)。

気持ちは分からないけれど

__ 
「エンジェルス・イン・アメリカ」。KYOTO EXPERIMENT 2011の公式プログラムですね。稽古が始まってどのくらいでしょう。
森田 
始まって一ヶ月くらいですね、この6月いっぱいは第一部の稽古を行っています。台詞は今入れている最中なんですが、今回も台本はあまり削らないようにしているので、やっぱり上演時間はかなり長いですね。
__ 
森田さんはどんな役なんでしょう。
森田 
他に何役かあるんですが、主な役は天使ですね。題名にもある通り。2年前の第一部の時は、パンツ一丁で出ました。
__ 
面白そうですね。
森田 
今回はさすがに違うと思いますけど。
__ 
この作品は、森田さんにとってはどんな作品なのでしょうか。
森田 
非常に新鮮な感覚なんですよね。戯曲として、何十年も前に書かれたものとは思えないんですよ。
__ 
というと。
森田 
何役かキャストがあるとさっき言ったんですけど、実はそういう配役とテキストが組合わさっていて、俳優一人に様々な暗喩が重なるんです。
__ 
別の役が、最後には天使姿の森田さんの影に重なると。
森田 
はい。通してご覧頂いたら、様々なシーンに込められた意味がまとまったり、あるいは離れて別の解釈が生まれたり。もし疲れるとしたら、それは上演時間が長いという事ではなくて、テキストの量や多重性を解釈するのに体力を使うから、かも。
__ 
重厚そうですね。内容としても、何だか深刻な感じがして気になるんですよね。
森田 
アメリカの近現代と、ゲイカルチャーを扱った作品です。僕がそうだという訳ではありませんが、やっぱり、知らないというだけで実は身近に存在するんだと思うんですよ。そういうのって。
__ 
そりゃそうでしょうね。
森田 
まあ、そう簡単にカミングアウトなんてしませんもんね。
__ 
アメリカの終末感とゲイカルチャーの非生産感が合わさった劇空間になるんじゃないかなと期待してるんですよ。いや今ゲイを非生産だと言ってますけど。
森田 
うーん。例えば、僕も変わった容姿をしているので、ちょっとそのあたりの気持ちは分かるんですよね。
KYOTO EXPERIMENT
KYOTO EXPERIMENTは、京都国際舞台芸術祭実行委員会(京都市、京都芸術センター、公益財団法人京都市芸術文化協会、京都造形芸術大学 舞台芸術研究センター)が主催する、国際舞台芸術フェスティバルです。(公式サイトより)

タグ: 下着の色


目立つことについて

__ 
あ、うーん。その、森田さんの特徴的な外見については確かにちょっと伺おうと思ってたんです。
森田 
はい。
__ 
失礼な話、やっぱり個性的な容姿って舞台上ですごく映えると思うんですよ。ガリガリの体、目がやたら大きい、声が甲高い、歌が超上手い。
森田 
あはは。
__ 
どうしても舞台上で目を引く存在として、私の中では刻み込まれていて。
森田 
ありがとうございます。
__ 
ご自身が俳優をやろうと思ったきっかけは、もしかしたらそういう部分にある?
森田 
どうでしょうね。多分、子供の頃から漠然と、自分の行動で目立ったり笑ってもらったりするのが好きで。高校の頃から演劇を始めていたんです。
__ 
なるほど。

タグ: 目を引く役者とは


質問 イガキアキコさんから 森田 真和さんへ

Q & A
__ 
前回インタビューさせていただきました、イガキアキコさんというヴァイオリニストから質問を頂いております。「たゆたう」という音楽ユニットをされていて、舞台関係だと劇団子供鉅人に音楽を提供したり、舞台に立つ事もある方です。「ご自身が演劇を続けている理由は何ですか」?。
森田 
やっぱり、自分が社会に対して一番深く爪痕を残せるのは役者なんだろうなと思っていて。先ほどおっしゃっていただいたんですが、やっぱり見た目のインパクトとかには自信があるので。
__ 
それはきっと、森田さんが頭の中で考えている戦略の以上に、森田さんという身体がそう考えているのかなと。
森田 
ええと・・・?
__ 
現象としての森田さんが、そういう風に社会に影響を与えたいと思っている?
森田 
そうですね、でも理由は単純なんですよ。僕がそこに存在したという証を残したいんですね。まだ言葉でまとめられていないんですが。とにかく、プラスの方向に転がるような影響を与えられたらいいですね。
__ 
本当は、プラスの方向がどこかに向いているかどうかより、その力そのものに興味がある?
森田 
・・・ありますね。

タグ: 子供鉅人 残したいという気持ち 自分は何で演劇を


一人でよく歌ってた

__ 
実は依然、France_panで森田さんの歌を聞いた事があります。「We are the World」でしたね。やたら上手でしたが、トレーニングとかを受けていらのですか?
森田 
特にないですね。田舎育ちなので、一人でよく歌ってたんですね。それでですね。
__ 
近くに人がいないのっていいですよね。誰もいないところでの芝居の稽古って必要ですよね。
森田 
一人で歌っていると、遠くの方まで自分の声が響いているのが見えるんですよ。
__ 
見える?
森田 
いや、そうとしか言えない感覚なんですけど。
__ 
遠くの地上が、自分の声を反響しているときに、発声した肉体感覚が延長されて、身体が同一性を保持しようとして代わりに感覚を伸ばそうとする?
森田 
というよりは、声が響いている場所に目をやると、景色が自分の声を聞いているんですよ。もちろん自分も含め。そういう時に自分を取り巻く、町とか、道路とか、学校とか、家が聞いている景色に含まれるんです。
__ 
ええ。
森田 
その時に自分が、その中にある事と、もしかしたらそこから外れている存在かもしれないってちょっと思うんですよね。
__ 
寂しく感じますか?
森田 
どうでしょう?何か、開放感もあるし、早く帰りたいという気分もあるんです。
France_pan
04年結成。演劇における恥ずかしい境界を壊しつつ護りつつ、覚束無い言葉のコミュニケーションを軸に、真面目と不真面目の中間地点を探り続ける。揺らいじゃった身体性、現代人の悲喜劇性、ペンペケピーな前衛性。作品はポリリズミックに展開。観客の過剰な能動性や批評眼の重要性を各方面に訴えながら、演劇知の可能性を弄ぶ。(公式サイトより)
Pan_offIceプロデュース「京都かよ!」
公演時期:2009/11/13~15。会場:アトリエ劇研。

一人だけのサーカス

__ 
森田さんは、ご自身の姿を舞台に上げて、どのように感じてもらいたいですか?
森田 
出来るだけ、「あの人どうなっているの?」って思ってもらうのがいいですね。
__ 
一人だけのサーカスみたいな。
森田 
あはは。それはいいですね。ぱっと見で印象に残ってもらうと、幸せですね。
__ 
逆に、その身体で不便に思う事はありますか?
森田 
力仕事にはどうしても不向きなので・・・。仕込み、ばらしの時に力のかかる作業が出来ないんですよ。平台とかを一人で楽々運んでみたいですね。
__ 
太ったりは出来ないんですか?
森田 
なかなか太らないんですよね。役の幅が狭くなってしまうのが悩みですね。
__ 
なるほど。

あの人どうなってるの

__ 
今後、出演してみたい芝居とかってありますか?
森田 
うーん。エンタメのお芝居には一回出てみたいですね。
__ 
あ、出演された事はないんですね。意外ですね。
森田 
劇団の方がそういうカラーではなく、アングラなので。
__ 
では、今後どんな感じで攻めていかれますか?
森田 
もっと、「あの人どうなってるの?」と思ってもらえるように。不思議な存在を目指していきます。
__ 
不思議な存在。俳優の方向性をそういう感じで考えている方は珍しいように思います。
森田 
不思議な存在、いいんじゃないかなと思って。
__ 
私はなんというか、その森田さんの不思議さは格好良さに結びつくんじゃないかと思うんですが。
森田 
そうなったらいいですね。もっと自分の身体に対してストイックになっていけたらと思います。
__ 
ダイエット?
森田 
ダイエットは出来たら面白いですが(笑う)、トレーニングしたいですね。もっと絞って生きたいです。

タグ: 今後の攻め方 ダイエットについての話題 アングラ演劇という価値


保冷剤入り首巻タオル

__ 
今日はですね、お話を伺えたお礼にプレゼントがあります。
森田 
ありがとうございます。これは?
__ 
首を冷やすヤツです。保冷剤が入っていて、それを入れて首に巻くとずっと涼しくいられるグッズです。
森田 
これはドンピシャですね。夏、苦手なんですよ。こういうのがほしいなってずっと思っていて。首を冷やすといいって言いますもんね。出かける度にあったらいいなと思っていたんですよ。

タグ: プレゼント(衣服・布小物系)


子供鉅人 演劇公演ツアー 2011 バーニングスキン

___ 
今日はどうぞ、宜しくお願いします。
イガキ 
お願いします。
___ 
イガキさんと言えば、劇団子供鉅人の舞台上で演奏されているイメージが強いです。上演中にバイオリンを演奏している姿がカッコいいんですよね。
イガキ 
ありがとうございます。
___ 
次の子供鉅人は「バーニングスキン」の大阪公演。イガキさんは楽曲提供ですね。
イガキ 
はい。実は東京公演に合わせて楽曲を作る事になっていたのですが、本番近くになるまで台本が未完成だったんですよ。だから、なおさら想像力を働かせないと曲を作れなかったんですよね。
___ 
それはスリリングな。
イガキ 
はい(笑う)。大阪の方もいい公演になったらいいな。
たゆたう
にしもとひろこの心に入り込む鮮やかなうたと、イガキアキコのサウンドスケープ・パレードなヴァイオリン・おもちゃによる、天真爛漫アコースティックユニット。2人ゆえの自由度の高いパフォーマンスから創り出される圧倒的な世界観に、見たことの無い景色が見えたり、気づけば涙を流していたという人が続出するライブは必見!音楽と人と場所をつなげることをモットーに、その活動は保育園から野外イベントまで全国津々浦々、様々な場に展開している。2008年に1stアルバム「いちにちのながさをはなうたできめる」をcompare notesよりリリース。現在、2ndアルバムを鋭意製作中。(公式サイトより)
子供鉅人 演劇公演ツアー 2011 バーニングスキン
公演時期:2011/8/26~31。会場:芸術創造館。
子供鉅人
2005年、代表の益山貴司、寛司兄弟を中心に結成。奔放に広がる幻視的イメージを舞台空間へ自由自在に紡ぎ上げる。(公式サイトより)

タグ: 楽器の話題・バイオリン


サーカスがやってくる

___ 
イガキさんは、最近はいかがお過ごしですか。
イガキ 
最近は、メインで活動しているユニット「たゆたう」の2ndアルバムが出るんですけど、そのレコ発のイベントを盛り上げようと色々しています。会場は京都のUrBANGUILDです。お客さんはもちろん、お店のスタッフの人までも一緒に盛り上がるみたいな感じにしようと思っています。
___ 
おお。
イガキ 
「サーカスが来た!」みたいな感じで、真ん中にステージを置いて。客席を囲むような。
___ 
面白そうですね。一瞬でイメージが湧きました。
イガキ 
今年の10月1日です。もしよければいらしてください。
___ 
是非とも参ります。盛り上がるといいですね。

タグ: Urbanguild


手垢について

___ 
実は、「たゆたう」が受けたインタビューのページを拝見したんですよ。そこで、異なる価値観を受容する事についてのお話があって。最近私は、芸術についての議論をもっと豊かな結果に持って行くにはどうすればいいのか、という事を考えていまして。
イガキ 
芸術全般への見方をどう鍛えるかが、教育システムに組み込まれていないからだと思うんですよね。実は私、大学で非常勤講師をやっているんです。今教えている学生達には、強い意志が感じられないなと思って。作りたい、という意志はあるのに、萎縮していきやすいように見えるんです。
___ 
「根性がない」?
イガキ 
ではないですね。根性って自分との戦いだと思うんですよ。もっと根本的な部分の話だと思います。ディスカッションも、他人と自分が違うという事を前提にして、相手を否定したり肯定したりしながらピラミッドを積み上げていくようにしないといけないんですけど、ちょっとでも否定を受けると次の積み木を置くことが出来なくなるみたいな。
___ 
なるほど。
イガキ 
その打たれ弱さは、どうやって出来たのか?
___ 
生き方や振る舞い方が、大学に入るまでの間に、波風が立たないよう洗練されているのかもしれませんね。先生に強く怒られない、友達とも喧嘩しない。ルールの中で巧く生きられるように。これは当然、地域社会や生活レベルによって影響されるんでしょうけど。
イガキ 
SNSなどによってコミュニケーションの効率が上がるようになって、逆に対人関係で難しいやりとりを避けるようになったのかなって思うんですよね。
___ 
ネットを上手く使いこなせますもんね。だから、逆に他人と触れ合う機会は多くなっていると言えるかもしれない。
イガキ 
そうそう。中学生の時にヤフオクを使ってレアモノをゲットしたりするんですよ。へえーって思いました。
___ 
もしかしたら、要領の良い事が当然とされている世界であれば、制作の実段階に入る前の、設計段階での能力が向上するんじゃないですか?
イガキ 
いや、要領がいいのは大事な事やと思うんですけど、大切なのはそこに至るプロセスだと思うんですよね。作品を観て、プロセスや手垢を感じられない作品は別に面白くないんじゃないかと思うんです。それが汚いものでもつるっとしたものであっても、作り手の人格が反映しているものじゃないと鑑賞に値しないんじゃないか。観ている人も作った人もすぐに忘れてしまう。

タグ: 稽古とコミュニケーション能力 汚す


デジタルディバイドについて

___ 
中学生どころか生まれた頃からIT環境が充実していて、写真や映像の記録を電子ファイルで残したり、コミュニケーション手段が格段に多くなったり。そうして生活にITを使うのが当然な世代と、そうでない我々以上の世代間の格差をデジタルディバイドと呼ぶんですけど。
イガキ 
ええ。
___ 
実は、上の世代がそういう年下にびっくりする事自体がデジタルディバイドの正体なんじゃないかと思っているんですよ。だってそんなの、我々だけの問題ですからね。
イガキ 
うーん。
___ 
もしかしたら、彼らの創作をペラいとして一蹴するのはちょっと早いのかもしれない。もしかしたら、生産と消費のペースが早い、老舗や定番なんて存在出来ないのがこれからの当然になるかもしれないなって。
イガキ 
それはそうかもしれませんね。残らないものが当たり前の世界ですから、当然っちゃあ当然ですね。twitterにしたって「すぐ無くなるっしょ」という意識があるみたい。学生は冷静にみている。

タグ: 手段を選ばない演劇人


自由について

イガキ 
だから逆に、現場に行かなくてはならないライブの魅力が再発見されるといいなあと思うんですよね。USTREAMで済ませないで。
___ 
ひきこもりでもない限り、家にじっとしている事は出来ないですもんね。たくさんの人が集まって盛り上がっている場所に対して、人はどうしても惹かれるんだと思います。中国ではAV女優の蒼井そらが大人気で、ライブをすると一万人からの人間が集まるそうですよ。
イガキ 
生でカワイコちゃんを見たいんでしょうね。
___ 
その上に、ネタとして盛り上がりたいという欲求があるのかも。
イガキ 
私もライブに関わる者として、どうしたら人を会場に呼び込めるのかがずっと課題です。難しいですよね。
___ 
そうですね。音楽ならではの苦労はありますか?
イガキ 
やっぱり演劇やダンスだと、映像と生はまるで違うんですよ。映像だと見えない視点がどうしても存在する。
___ 
そして、視線を動かすという動物的な快楽は観客席の特権ですね。
イガキ 
音楽は、CDの方がよく聞けるという人もいるんです。もちろん、LIVEでなくてはよりよい音は出せないというアーティストもいるんですが。ライブの魅力は、ライブならではの難しさと表裏一体だと思っています。
___ 
舞台でバイオリンを弾いている時、どんな事を考えていますか?
イガキ 
現場によりますが、自分から出てくるものを、どれだけフィルターを通さずに出せるかに集中しています。それを現場で考えていたら遅いので、心がけるという感じですね。うん、もっと自由になれるように、と願っています。
___ 
「自由になれる」。舞台で作品を表現する時に、身体が自由になって、それどころかお客さんも自由さを感じて、ってなかなかないですよね。

タグ: 観客のクオリア ひきこもり 観客との関係性 Ustreamの話題