台風の日に

___ 
本番前なのに申し訳ございません。今日はどうぞ、宜しくお願いします。
川那辺 
こちらこそ、宜しくお願いします。
___ 
大丈夫なんでしょうか、この台風。すごいですね。明日本番なのに。

トリコ・A演劇公演2011「和知の収穫祭」

___ 
明日から始まるトリコ・Aの「和知の収穫祭」。チラシが非常に魅力的でワクワクします。伺いたいのですが、これは一体どのような企画なのでしょうか。
川那辺 
NPOアトリエ劇研が主催している「むすぶプロジェクト」の一環で、地方にアートを組込めないかという実験的な事業の一つです。そこに、トリコ・Aの山口茜がアーティストとして和知に行くことになりました。山口自身も、フィンランドに留学時、一人の時間が充実していたそうで、和知にいると同じように一人でいる時間があって、それを元に創作をしたいと考えたようです。明日のオープニングパフォーマンスでは、大迫といういま山口が住んでいる集落でダンス作品を上演します。台風で中止にならなければ。
___ 
アートを組み込むとは。
川那辺 
演劇をきっかけにした繋がり作りを狙いとしています。アーティストがそこに住んで作品を創作する、それだけで近所の方など身近なところからどんどん輪が広がっていきます。
___ 
なるほど。
川那辺 
それにそこに住んでいる人たちの協力がなければ絶対に上演出来ないんですよ。特に2つ目の作品の舞台は国の重要文化財なので、役場の方や区長さんにご相談したり、地元の青年団の方々とやり取りしたり。皆さん良い方で、初心に戻るではないですけれど、本当にいろんな方の支えがあって作品って出来るんだなって思いました。
トリコ・A
トリコAは、山口茜が「自分で戯曲を書いて演出をしてみたい」という安易な気持ちを胸に、1999年、勢い余って立ち上げた団体です。当初の団体名は、魚船プロデュースと言いました。以来11年間、基本的には上演ごとに俳優が変わるプロデュース形式で、京都を拠点に演劇を上演してまいりました。やってみると意外と大変だった事が多い様に思いますが、皆様の暖かいご支援のもと、現在も変わらず活動を続けております。(公式サイトより)
トリコ・A 演劇公演「和知の収穫祭」
オープニングパフォーマンス 「Scenic-風景-」
公演時期:2011/9/4。会場:京都府京丹波町大迫・とうがらし畑(雨天の為山口自宅にて)。
和知公演「Fete-祝祭-」
公演時期:2011/9/24~25。会場:京都府京丹波町下粟野 明隆寺観音堂。
京都公演「React upon-反応しあう-」
公演時期:2011/10/28~31。会場:元・立誠小学校。

タグ: 上演出来ない 留学して表現を学ぶ


外に出ること

___ 
ええと、川那辺さんは、いつから演劇を始められたんでしょうか。
川那辺 
アトリエ劇研の芝居工房からです。最初は自分も舞台に立つ側だったんですよ。ちなみに、同期に京都ロマンポップがいました。最近再会してびっくりしました。
___ 
あの沢大洋さんが。
川那辺 
はい。その後、コンテンポラリーダンスにも興味が湧いて、イギリスに語学留学したんです。半年だったんですけどそのままダンス学校に編入しようと思っていたんです。
___ 
イギリスのどこですか?
川那辺 
ロンドンです。生活の中に芸術が生きている街なんですよね。人々の生活にゆとりがあるように思えたのは、例えば美術館が無料だったり、毎晩普通に劇場に足を運んだりだったのかなと。そういう芸術が人に近い環境を日本でも作りたいと思ったことが、制作を目指したキッカケなんです。それで帰国後JCDNトリコ・Aのインターンをさせてもらいました。
___ 
最初に関わった作品は。
川那辺 
「他人(初期化する場合)」の再演でした。すごくしんどかったんですよ。まだ社会に出たこともないひよっこが、いきなり外部と関わる立場になって。でも、当時Afro13のプロデュースだった齋藤努さんに出会ったんです。「他人・・・」の際にコーディネーターをしてくださっていました。
___ 
おお。
川那辺 
それで、大学4回生の時に「就職するかどうしようか迷っているんです」って相談させて頂いたんですね。そうしたら、「せっかく、新卒という枠組みがあるんだったら、一度は普通に就職してみてもいいんじゃない」って。いきなり制作の世界に飛び込むのではなくて、外を見て、芝居をもっと客観的に見られるようにしたい。
___ 
一度、離れてみたかったんですね。
川那辺 
それで、東京の百貨店に就職をしたんです。
___ 
どうでしたか。
川那辺 
後悔した事と同じくらい勉強できた事が多かったです。やっぱり舞台の仕事が好きだったって入ってすぐに気付いて。でも、やっぱり少しは続けなくちゃって思って3年はがんばりました。その時に自分が出来る事の限界が分かったんです。「あー私ってめっちゃ小さいなぁ」って。
京都ロマンポップ
2005年、当時立命館大学生であった向坂達矢(現・代表)、よりふじゆき(脚本家)を中心として旗揚げ。以後一年に2~3本のペースで公演。ポップな新劇というスタイルを取り、芸術的・哲学的テーマを基調とした演劇を製作する。
沢大洋
俳優。京都ロマンポップ。2011年2月に開催された京都学生演劇祭の企画など、役者を越えた活動にも尽力する。
JCDN
NPO法人ジャパンコンテンポラリーダンスネットワーク。コンテンポラリー系のアーティストの公演活動を支援しているNPO。
齋藤努
プロデューサー。コーディネーター。

タグ: 外の世界と繋がる 留学して表現を学ぶ


京都でしか出来ない事って

___ 
東京でも芝居はご覧になっていましたか?
川那辺 
はい。東京では色んな劇団が次々と新しいことにチャレンジしていて、脚本家・演出家の独自のカラーに俳優の層も厚いし、ずっと目まぐるしくて、飽きなかったです。
___ 
東京の観客は、飽きない。
川那辺 
ただ、京都に戻ってきて思うのは、京都でしか出来ない作品って何だろう、って。京都に戻ってまで、自分がやるべきことって何だろうって考えました。昨年のKYOTO EXPERIMENTさんの「個室都市京都」の制作に携わって、場所性というものに触れて、さらにそういう考えは深まったように思います。
KYOTO EXPERIMENT
KYOTO EXPERIMENTは、京都国際舞台芸術祭実行委員会(京都市、京都芸術センター、公益財団法人京都市芸術文化協会、京都造形芸術大学 舞台芸術研究センター)が主催する、国際舞台芸術フェスティバルです。(公式サイトより)
高山明
PortB.構成・演出。PortB:2002年東京にて結成。高山明がドイツで培った演出メソッドを叩き台に、演劇以外の活動に携わるアーティストや職人を中心に演劇的実験を繰り返す。活動は多岐にわたる。(公式サイトより)

引き込む世界

___ 
和知での公演、色々な所に可能性が広がっていくといいですね。
川那辺 
そうですね。現地の人たちに「何やこいつらは」って思われてると思うんです、すでに。変な踊りや変なチンドン屋くらいには認識してくれてる感じがします(笑)それをなんとなくちょっとでも受け入れてもらえればいいなと思います。私たちは面白いと思ってやってますけど、それを「面白いでしょう?」とすると押し付けがましいというか。そういう事は凄く起こりやすいと思うんですよね、無意識に。
___ 
そうかもしれませんね。全然違う土地で作品を上演するとき、やっぱりそこは気になりますよね。お客さんのレベルというものについて、嫌でも考えなくてはならないと思うんですよ。表現に対するとき、文化的な素地が前提として必ず必要だとも言えるし、逆に、強度のある表現であれば、どれほど文化的背景が異なっていても理解は出来るはずだ、という見方も出来る。
川那辺 
やっぱり後者を目指したいです、よね。未知の作品に触れたとしても、その世界に引き込まれるものであれば、面白いと思うんですよね。たとえ、全然芝居を見たことがない人でも。
___ 
たとえば、初めての町を気に入るように。
川那辺 
絶対、誰にでもある感覚だと思うんです。でも、その創作過程で、演出家が自分のやりたいことを突き抜けるまでやらないと意味がないと思っています。

タグ: 背景が浮かびあがる


地方の文化の違いって

___ 
しかし、明日どうなるか分からないですね。今晩中に台風が過ぎ去ってくれるかどうか。願わくば、台風の目に入ってもらえたらいいですね。
川那辺 
早めに、他の対策を考えていた方がいいのかな・・・。
___ 
制作者としての腕の見せ所ですね。
川那辺 
いえいえ、まだまだですよ。一年ぐらいしか経ってないのに、こうして仕事をいただいているのは本当にありがたいです。でも、まだまだ食べていける状態じゃないんですよね。色々矛盾しているんですけど。
___ 
そうだ、異邦人の時の俳優インタビューでも、生計についてお聞きになっていましたね。
川那辺 
あ、読んで下さっていたんですね。みなさん仕事をされていて、両立して演劇を続ける事について、というアプローチでインタビューをしました。実際どんな演劇人が京都にいるのかというのもテーマだったんです。
___ 
そうですね。その地域の文化的傾向って面白いですよね。
川那辺 
ええ。絶対、少しづつ違う傾向があるんですよね。
___ 
何故か地域によって、俳優の身体性が違いますからね。
川那辺 
どんなワークショップを受けているか、というのもあるし、地方の文化の違いってどうしてもある。
___ 
乱暴な言い方をすると、地方によっては、特定の人間関係の取り扱いが違うのが大きいのかな。そういう価値観の違いは、凄く薄いけれど、やっぱりどこかで影響を与えていると思う。
川那辺 
そうですね。
AAF リージョナル・シアター2011-京都と愛知- 京都舞台芸術協会プロデュース公演『異邦人』
山岡徳貴子・作。柳沼昭徳・演出。公演時期:2011/6/9~12(京都)、2011/6/18~19(愛知)。会場:京都芸術センター、愛知県芸術劇場小ホール。

タグ: 続ける事が大事 わたしとわたしの矛盾


質問 高杉 征二さんから 川那辺 香乃さんへ

Q & A
___ 
さて、少し前にインタビューさせて頂きました、高杉征二さんから質問を頂いてきております。
川那辺 
わあ。優しい人ですよね。
___ 
「好きな映画は何ですか?その理由も教えて下さい」。「彼女ならキュートな理由が聞けるはずです」との事です。
川那辺 
最近、映画は見てないんですよ。何がいいかな。「ライオンキング」とか。「ハリーポッター」とか好きですね。
___ 
理由は。
川那辺 
「ライオンキング」は、子供の頃、毎日のように弟達と一緒に見ていて。ミーアキャットとイノシシが、主人公のライオンを助けて仲良くなるんです。虫を食べて暮らしている彼らが、主人公に食べ方を教えるシーン。最初は嫌がっていたのが、食べるとおいしい!で、三人が仲良くなり、歌い出すという(笑)台詞も全部覚えていたことがありました。「ハリーポッター」は原作が好きで、それで留学先もイギリスを選んだという・・・かなり安易ですが。

タグ: 映画の話題 留学して表現を学ぶ ライオンの話題


ワークショップデザイナー育成プログラム

___ 
川那辺さんは、今度はどんな感じで攻めていかれますか?
川那辺 
私、大阪大学のワークショップデザイナー育成プログラムに去年参加していたんです。
___ 
ああ。
川那辺 
そこでの経験を通じて、私なりにワークショップってなにかなって考えた時に、ワークショップというのは学校とは違い、割とフラットな関係の中で出来上がっていくものだと。私は、アートをいろんな人に知ってもらう、楽しんでもらうっていうのには、ワークショップが有効な手段だと思っているんです。今、舞鶴の「まいづるRB」というアートプロジェクトにもアシスタントで行ってるんですけど、そこは演劇ではないんですけど、ワークショップに取り組んでいて、参加者の人はのびのびとやってて、気の向いたときに覗きにきてくれたり、スタンスがその人本人に委ねられているんですね。それが当たり前のように思えるけど、なかなかない空間だなぁと思っています。色々な人と対等に話しながら、知識の共有をする事がワークショップという形態だとしたら、演劇のみならず色々なコミュニケーションに有効なんじゃないかなと思うんですよね。私も、そうしたクリエイティブなワークショップに関わりたいし、また自分の周囲も巻き込んでいけたらなと思っています。

タグ: 手段を選ばない演劇人 今後の攻め方


Bioristのスキンクリーム・ペパーミントローズマリー

___ 
今日はお話を伺えたお礼に、プレゼントがございます。
川那辺 
ありがとうございます。開けていいですか?
___ 
もちろんです。
川那辺 
(開ける)あ!私これ、大好きなんですよ。売場で取り扱いしてました。ここの商品は本当にいいですよね。オーガニックで、しかもしっかり保湿してくれて。。
___ 
それは川那辺さんをイメージして選びました。
川那辺 
(試す)あー。懐かしいなあ、この香り。
___ 
それは、ボディクリームらしいですね。
川那辺 
最近女子力が下がってきているので和知で使います。


KUNIO09『エンジェルス・イン・アメリカ』

__ 
今日はどうぞ、宜しくお願いします。
田中 
お願いします。
__ 
ついに再来週になりましたね、「エンジェルス・イン・アメリカ」。とても楽しみです。遊さんはどんな役柄なんでしょうか。
田中 
僕は、悪役ですね。
__ 
あ、そうなんですね。どのような悪人なのでしょうか。
田中 
実在した人物とはいえ、実際に会ったことがないので何とも言えないけど・・・先天的に備わった色々な性質を受け入れられずに、結果的には、現在は悪として取られるレッドパージという社会運動に参加していくんです。
__ 
実際にあった社会的な運動と、人物の生来の性質が影響しあっているという見方が出来るんですね。その葛藤から逃避として、悪としてとれる行動を起こしていく。
田中 
そうかもしれない。
正直者の会
田中遊の作品を定期的に発表する場所として1997年より活動を開始する。各企画それぞれで参加者を集めて公演をする。多人数の役者によるお芝居から近年、展開している田中遊の一人パフォーマンスまで。つまり・・・田中遊が中心となってすすめる創作活動およびその公演=正直者の会で、いいんじゃないでしょうか。(公式サイトより)
KUNIO
演出家、舞台美術家の杉原邦生さんのプロデュース公演カンパニー。特定の団体に縛られず、さまざまなユニット、プロジェクトでの演出活動を行っている。(公式サイトより)
KUNIO09『エンジェルス・イン・アメリカ』
公演時期:2011/9/23~25(京都)。2011/10/20~23(東京)。会場:京都芸術センター講堂(京都)。自由学園明日館講堂(東京)。

8時間の演劇

__ 
8時間の演劇というのはなかなか聞かないですよね。休憩を挟むとはいえ、ほぼ一日を舞台なり客席なりでそれぞれが過ごすというのは、けっこう、例を見ないと思います。遊さんは、その事についてどのように考えておられますか?
田中 
しんどい。
__ 
あはは。
田中 
これが奇妙な疲れで、実は僕はそれほど出番は多くないんだけど、トータル5時間ぐらいの待ち時間があるんですよ。
__ 
5時間!
田中 
他の人はもっと長いし疲れるから、そんな事を口に出す訳にはいかないけど、いや言ってるけど(笑う)、別種のしんどさがあるんですよ。何でこんな疲れてるんやろう?
__ 
待つ間も、ずっと集中していなければならないから、かもしれませんね。
田中 
5時間の待ちというのはなかなかつらい。
__ 
何だか、上演時間の長さ自体に意味があるのかもしれないなあって。そういう長い時間を掛けないと、見えてこないものが舞台にあるのではという予感がするんです。もしかしたら脱水症状で倒れる人もいるかもしれませんが、私は寝ないと思います。
田中 
いや、分からないよ(笑う)。体力的にあやしい人は、無理しないでほしい。

タグ: ユニークな作品あります


たわごえについて


__ 
さて、正直者の会について少し伺っていければと思います。最近は戯声(たわごえ)シリーズが展開中ですね。
田中 
こないだ上演した「設計‐発掘」が2作目ですね。
__ 
「戯声」。表現手法としてだけではなく、そのものテーマとしても非常に興味深いですよね。改めてですが概要について伺えないでしょうか。
田中 
思いっきりかいつまむと、いわゆるキャラクターとストーリーがある演劇というよりは、アカペラライブぐらいのイメージです。でもアカペラ歌手ほど僕らは音感とか歌唱力がない。代わりに、俳優として言葉を使った表現が出来るし、そこから、身体の後ろに広がっている背景とか、その人がどう思っているかとかは表現出来る。演劇的な素材を使っているライブ、というイメージです。
__ 
情景が豊かにイメージ出来る点が「戯声」の大きな可能性だと勝手ながら考えています。一作目「スナップ/スコップ」で、砂浜とコップという二つの情景が重なっていって、そこから具体的なイメージが、一気にバアッて拡散するのがとても刺激的でした。いくつもの、映画的に美しいシーンが言葉で表現され、それらが同時に重なるように扱われているようで。混乱すると同時に鳥肌が立ちました。前衛的というのは、こういう事なんだろうなって。
田中 
やり始めると可能性ばっかりで。縛りがないので、地図が書けないんですよ。上手く行ったときも何が良かったのかを分析しないといけない。その分析を積み上げないと方法にならないから。
__ 
それも難しいでしょうね。・・・。実際は私は、演劇作品が演劇としての価値を得るには、まず観客席と舞台が一緒になった状態を持つ必要があると思っているんですよ。これは本当に使い古された表現ですけど、軽く思っている以上におおごとではないかと。
田中 
同じ事を言ってるかどうか自信はないけど、理想的には魔術であったりとか、祝祭であったりとか。語られる事の理解だけで終わるのではなく、語られた内容だったり理解する事だったりが力を持つようにはしたいなと常に思っています。
__ 
分かります。劇場が、舞台作品だったり芸術の発表会場を越えて、群衆がデマゴギーに扇動されてしまうような一瞬のような。
田中 
そういう事が出来たら素敵やね。
「スナッ プ/スコップ」
公演時期:2011/7/8~7/10。会場:西陣ファクトリーGarden。
「設計‐発掘」
公演時期:2010/11(京都)、2010/12(三重)。会場:西陣ファクトリーGarden(京都)、津あけぼの座(三重)。

タグ: 背景が浮かびあがる 観客との関係性 津あけぼの座


質問 坂原 わかこさんから 田中 遊さんへ

Q & A
__ 
先日インタビューさせていただきました、坂原わかこさんから質問をいただいてきております。「舞台に上がる前に、何か験を担いだりしますか?」
田中 
しないですね。技術的な問題として、早起きしたり気持ちが入れ込み過ぎていたら冷静になったり。演劇に限らず、験を担ぐというのは全然ないです。
__ 
お金持ちになるために、蛇皮の財布を使ったりとか、そういうジンクスも。
田中 
全然しない。普通する?
__ 
坂原さんは、本番前には豚のぬいぐるみを
田中 
なるほどね。ああ。

タグ: 本番前の過ごし方


質問 川那辺 香乃さんから 田中 遊さんへ

Q & A
__ 
前回インタビューさせていただきました、川那辺さんからも質問を頂いてきております。実はこのインタビューの時、折しも台風だったのですが・・・「台風の日って、家で何してるんですか?」
田中 
あー、実は先週の台風は、俺仕事で外出てたんですね。
__ 
そうなんですか!
田中 
仮定の話、家にいるとしたら酒飲んでるかな。「風きっついなあ」とかいいながら、外のキツさをあてに飲んでると思います。

坂の先にある

__ 
昔、遊さんが正直者の会で出した申請書を偶然にも盗み読む機会があったんです。そこに書かれていた団体の概要がずっと気になっています。曰く「舞台と客席の境が斜面で繋がれる状態を目指している」とあったと思うんですが。それはやっぱり、舞台と客席がほぼ対等に一緒になるという事ですか?
田中 
当時考えていた事と今考えている事は違うんだろうけど、舞台から客席に、下り坂を付けたかったんですね。前のめりで眺めて貰える、引き込まれるもの、見ざるを得ない何か。きちんと傾斜を作った上で勝負をしたいと思ってたのかな。
__ 
なるほど。
田中 
というのは、あまりにもお客さんの優しい目線に依って、というかそれを前提にした作品が多いんじゃないかと思ってたんです。そうじゃなくて、まず興味のない人でも見ざるをえなくなるアイキャッチを付けて、客席に来て貰えるまで興味を持続して、それで上演したい。見てもらうではなくて、見る価値のあるものをまず作って、やっとお客さんと関係が作れるんじゃないかなと思っていました。
__ 
確かに、小劇場、許しというか、それが前提となってしまう現象はありますね。会話やシーン立てが未熟で不自然でも、解釈したり我慢したりはままあります。
田中 
それが絶対に良くない、という訳ではなくて、それで成立しているならそれでいいと思いますけど。でも、舞台が坂の先にあるぐらい前のめりになって見てもらった方がいいと今も思っている。そうでなければ、世界や想像を共有したりだとかは出来ないだろうし。

それから

__ 
遊さんは、今後どんな感じで攻めていかれますか?
田中 
去年末から続けている「戯声」をもう少し続けていきたいなと思っています。もっと探っていきたい。その中で、一人か二人で動く事も多くなってくるかもしれない。本公演への準備としてね。それから、ショーケース等のイベントに短い作品を出して、そこから色々展開出来たらいいなと思います。
__ 
正直者の会がショーケースに出す事が多い「メモリースイッチ」、大好きなんですよ。異彩を放ちますよね。
田中 
あれもやりたいね。

タグ: 今後の攻め方


明和電機「チワワ笛」

__ 
今日はですね、お話を伺えたお礼にプレゼントがあります。
田中 
おっ(拍手)何やろう。ありがとうございます。何これ。でかいな。
__ 
どうぞ。
田中 
(開ける)やー。これ、うちの娘喜ぶわ。
__ 
チワワ笛です。それは、明和電機製の単純な楽器です。吹くと唸り声を発し、アゴを開くと犬の鳴き声を出します。
田中 
娘にやらせてみるわ。

タグ: プレゼント(音楽・楽曲系)


KUNIO09『エンジェルス・イン・アメリカ』

__ 
今日はどうぞ、宜しくお願いします。
坂原 
宜しくお願いします。
__ 
実は坂原さんと私は、誕生日が同じ3月30日なんですよ。
坂原 
あ、そうなんですね。
__ 
3月生まれも末ですからね、学年が周りとちょっと違和感があったり。そうそう、3月生まれの人は恋愛体質になるか非恋愛体質になるか極端だそうですよ。
坂原 
え、そうなんですか?
__ 
ピチカートファイブがそんな事を歌ってました。後は私の想像です。さて、エンジェルスインアメリカ。坂原さんは一体、どんな役柄なんですか?
坂原 
どこまでしゃべっていいんかな。夫婦の役です。旦那が色々大変で、苦労するという。
__ 
そうなんですね。
坂原 
苦労するとはいえ、私の役にも問題はあるのでどっちもどっちかなという感じです。
__ 
そうなんですね。どんな奥さん役になるんだろう。楽しみにしております。
KUNIO
演出家、舞台美術家の杉原邦生さんのプロデュース公演カンパニー。特定の団体に縛られず、さまざまなユニット、プロジェクトでの演出活動を行っている。(公式サイトより)
KUNIO09『エンジェルス・イン・アメリカ』
公演時期:2011/9/23~25(京都)。2011/10/20~23(東京)。会場:京都芸術センター講堂(京都)。自由学園明日館講堂(東京)。

vol.174 坂原 わかこ

フリー・その他。

2011/春
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坂原

質問 松田 卓三さんから 坂原 わかこさんへ

Q & A
__ 
前回インタビューさせて頂いた方から質問を頂いてきております。
坂原 
誰ですか?全然知らない人ですかね。
__ 
実は・・・
坂原 
実は?
__ 
松田卓三さんです。
坂原 
何だぁー。
__ 
「人生で一番、怖かった事は何ですか?」
坂原 
私そういうの、すっごく嫌いなんですけど・・・姉が見えていたんですよ。一時期。小学生位の時まで。
__ 
おお。
坂原 
毎晩、玄関のドアノブをカチャカチャやってるんですよ。何か、手や指がいっぱいまとわりついているらしいんです。「何回もやっていると消えるから」って。
__ 
怖っ。
坂原 
あと、私が修学旅行に行ってると姉から電話が掛かってきて「大丈夫?」って。何かって聞くと「ベランダに緑色の玉が飛んできた」って。わかちゃん大丈夫?って。
__ 
マジな方ですね。坂原さんご自身は?
坂原 
全く見えないです。

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2011/春
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坂原

お客さんとノリツッコミ!

__ 
坂原さんは地下アイドルなんですよね。
坂原 
あっ。そんなところまで。
__ 
ちょっと憧れのある世界なんですよね。
坂原 
是非是非。独特で面白いですよ。TVとは全く違う世界で、歌っている間とかの熱気とか、
__ 
いつか本当に行きたいです。そうだ、アイドルとして舞台に立っているとき一番嬉しいのはどんな時ですか?
坂原 
お客さんとノリツッコミできた時ですね。嬉しいというか、楽しいです。
__ 
というと、
坂原 
ノリがいいんですよ。私が歌ってる最中にも、何か面白いんですよ。アクションを返してくれたり、オリジナルの芸を披露してくれたり。
__ 
いわゆる、オタ芸ですね。
坂原 
そうです。ホントに自由に動いているんで、こっちも「何やってんねーん」って突っ込んだり。距離が近くないと出来ない事があるんです。ライブ中も普通にお喋りするんですよ。
__ 
距離の近さ、大事ですよね。では、今後地下アイドルとしてやってみたい事ってありますか?
坂原 
プロデュース的な事をやってみたいと思っています。ライブの間中、どこみても面白いようにきっちり構成を作って、ずっと飽きさせないみたいな。曲と曲との間も、ただの空き時間という事じゃなくて、意味のある間にしたいと思うんですよね。
__ 
というと。
坂原 
お芝居をやっているので、ちょっとコントみたいなのを入れてつないだり、ミュージカル仕立てにしたり。メインはライブなんですけど、MCに演劇的な仕掛けとか設定とかを入れて、上手く演奏を盛り上げるような感じかな。楽しいと思います。

タグ: ミュージカルの話題


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