8時間の演劇

__ 
『エンジェルス・イン・アメリカ』。非常に長い上演時間となりますね。意気込みを教えて下さい。
松田 
そうですね、ただ「頑張ったな」でおわるようにはなりたくないですね。当たり前の事をしている、というようにしたいと思います。
__ 
なるほど。
松田 
正直、初演の時は台詞を覚えるのでいっぱいいっぱいだったんです。今回は、ルイスという役になって、体にしみこませて本番に望みたいという気持ちがあります。あ、普通の事言ってますね。
__ 
いや、難しい事だと思います。
松田 
悪戦苦闘中なんですよ。
__ 
なかなか、一日中芝居をやるという経験はないですしね。

タグ: いっぱいいっぱいになってしまう


質問 田中 佑弥さんから 松田 卓三さんへ

Q & A
__ 
前回質問をさせていただきました、田中佑弥さんから質問です。「蕎麦派ですか?うどん派ですか?」面白い質問ですね。
松田 
ぼくはうどん派ですね。
__ 
明確な理由はありますか?
松田 
単純にうどんの方が、いっぱい食べた気がするからかな? あ、蕎麦の良さがよく分からないからかも。
__ 
いい蕎麦にはなかなか出会えないですからね。

ゾンビと眠る

__ 
さて、次にインタビューさせて頂く予定の、坂原わかこさんへの質問を頂ければと思います。
松田 
うーん。じゃあ、人生で一番、怖かった事は何かを聞きたいです。
__ 
ちなみに松田さんはそういう体験は。
松田 
僕、高校の頃によく金縛りに合ってたんですよ。幻覚と幻聴があって。耳元で、腐った死体にささやきかけられたり、きらきら光った仏像が立ってうにゃうにゃ言われたり。苦しかったですね。怖いというのもあるんですけど、何でか、ショックなんですよね。
__ 
今は科学や客観性によって説明できますけど、それが事実として力を持つ時代もあったんでしょうね。
松田 
最近は無くなりました。そろそろ来る、というのが分かるんですよ。で、嫌だから、気を強くもったりして対策していたら、自然と無くなってきました。
__ 
私も大学の頃、自覚的にむりやり金縛りになったことがあります。
松田 
わざと。
__ 
はい。自分の意識に上らない思考に注意を向けていったら、次第に目の前に髪の長い女?が出てきて、ちょっと忠告?命令みたいな言葉を受けました。聞き取れなかったんですけど。
松田 
そうなんですか。
__ 
目の前にいる、って表現は中々伝わらないですが。自分の感覚にダイレクトに来るんですよね。
松田 
夢とはちょっと違うんですよね。あくまで体験なので、ちょっとその辺、どう考えたらいいか分からない。でも、もしかしたら自分がそういうメッセージを受け取るべきな状況にあるから強制的に見せられている夢なのかもしれませんね。
__ 
なるほど。だったら、せめてはっきり伝えて欲しいですけどね。
松田 
その辺はゾンビですから・・・。
__ 
ゾンビは、人にものを上手く伝えられない、言葉を受け取る事も出来ない。だから、そういう自分の象徴だったのかもしれませんね。

心に残る傷跡

__ 
松田さんは、どういう感じでお芝居を始められたんですか?
松田 
大学を卒業してから実家に帰って、何もしてなかったんですよね。しばらくして同じ劇団の森田が、芝居をやるって、三回目の公演に誘ってくれたんですよ。それが面白くって、羨しかったんですよね。
__ 
今はどのような理由で続けているのでしょう。
松田 
元々、他人を感動させる事には興味があったんですよね。他人にも自分にも、同じようにそれぞれ心の中の世界があって、一つの作品を作って共有することが本質的な事なんだろうなと思うんです。でもそれは、やっぱり遠い世界の話だったんです。
__ 
ええ。
松田 
しかし実際尼崎ロマンポルノに入ってみると、本当にそういう体験を得られたんですよね。尼崎は前衛的な作風。だから、自分個人の世界観も、磨くでも高めるでもいい、とにかく陳腐にならないように気を抜けないんですよ。
__ 
そういう、世界を作るという作業に当たって、松田さんが気をつけている事とは。
松田 
感情移入出来る俳優にならないと、と思います。それが全てじゃないですけど、面白いと思ってもらう為には、心に残る傷跡っていうか、・・・難しいですね。
__ 
残されたもの、傷跡。
松田 
僕という存在ですかね。思い返して欲しいんですよね。結局は。その辺りは、森田と同じかもしれません。

タグ: 世界観の作り込み 自分は何で演劇を


夢占い辞典

__ 
今日はですね、お話を伺えたお礼にプレゼントがあります。どうぞ。
松田 
ありがとうございます。開けてもいいですか?
__ 
どうぞ。
松田 
(開ける)あ、夢占い辞典。僕、よく気になってネットで調べたりしてるんですよ。
__ 
よかった。では早速、金縛りについて調べてみましょう。
松田 
はい。「仏」・・・「仏像」・・・
__ 
神様ならあるんじゃないですか?
松田 
あ、ありました。「万能、英知の象徴」。「声を聞く夢は、周りの意見に耳を傾けるべき時期に良く見る」。そういう時期だったのかなあ。

タグ: プレゼント(書籍系)


KUNIO09『エンジェルス・イン・アメリカ』

__ 
今日はどうぞ、よろしくお願いします。稽古はどんな感じですか?
田中 
今はまだ、第2部を順番に当たっている感じです。明日はムチャ通しで全体、通してみるんです。それで各部分が変わってくるかなと思います。まだ全体像が見れないのですが、色々な意味で大きい戯曲なので・・・
__ 
ああ、さまよっている感じ。
田中 
そうですね。
__ 
現時点では、このお芝居についてはどう思っていますか?
田中 
最近は演劇という装置自体に面白さを再発見する作品が多く出てきていると思うんですが、「エンジェルス・イン・アメリカ」では物語の面白さを大事にした芝居なんですよ。だから純粋に、純粋に取り組んでみようと思うんですよね。
__ 
というのは。
田中 
演劇を使って遊ぶという事よりも、純粋に演じる欲が、言葉は悪いですけど叶えられるんですよね。
__ 
なるほど。それはもちろん、観客にとってもそうですね。
田中 
はい。長時間、一つの作品を見続けるというのは結構しんどいと思いますが、それ以上にそんな経験中々出来ないと思います。もちろん、2日に渡って1部・2部とご覧頂いてもまた別の面白さがあるんじゃないかなと。
中野成樹+フランケンズ
2003年結成。(前身:フランケンシュタイナー〈1998-2001〉) 翻訳劇の上演を専門とする演劇カンパニー。メンバーはその名の通り、中野成樹(演出)と、 フランケンズ(村上聡一、福田毅、野島真理、石橋志保/以上役者)の5名。「ハイセンス」と多くの観客から評される作品群。 あちこちに散りばめられた「おもちゃのような」美術・音楽。 嘘と本当が「絶妙にブレンド」された演技。 かた苦しくなりがちな翻訳劇を「わかりやすく味わい深く」上演。 名付けて“誤意訳”。 それはまったくの古典でありつつ、まったくの現代劇。「戯曲のドラマ」「僕らのドラマ」「演劇というドラマ」の三位一体を目指し、 演劇の最先端をひたひた歩く。(公式サイトより)
KUNIO
演出家、舞台美術家の杉原邦生さんのプロデュース公演カンパニー。特定の団体に縛られず、さまざまなユニット、プロジェクトでの演出活動を行っている。(公式サイトより)
KUNIO09『エンジェルス・イン・アメリカ』
公演時期:2011/9/23~25(京都)。2011/10/20~23(東京)。会場:京都芸術センター講堂(京都)。自由学園明日館講堂(東京)。

多分愛

__ 
田中さんは、今回はどんな役柄なんですか?
田中 
プライヤーという役なんですけど、恋人のルイスに自分がエイズであることを告白して振られるんです。でも、ルイスに対する恋愛、というか多分愛だと思うんですけど、そこはぶれないんですよ。
__ 
どう演じるべきか、というより、プライヤーの人間を掴もうとしているように見えます。それは、何をやったら面白いか、というポップな演劇の考え方とは逆ですね。そのためのポイントは掴めましたか。
田中 
まだこれからですね。何でプライヤーがルイスの事を好きなのかが、自分の中で理解出来てないんですよ。根底的なところで。
__ 
なるほど。
田中 
どこが好きなんだろうって思うんです。

変化していく大きなもの

__ 
今回の見せ場は。
田中 
例えば90分の芝居でも、全体の時間を通してお客さんを飽きさせないようにプログラムを組むと思うんですよ。この時間はこうしてお客さんを引き込んで、笑わせて、このシーンはじっくりと見せて、みたいな。
__ 
ええ。大切な事ですよね。
田中 
この作品では、あえて長い時間をかけて人や人間関係が変わっていくという事を見せられればと思います。実際の人生ほど長くもないですけど、それを表すのに90分~240分なんて短すぎると思うんですよね。だから、ここが見せ場というよりは、全ての時間に客席から参加してもらって、変化していく大きなものを感じてほしいんですよね。
__ 
それは時代の変化、みたいな事ですよね。この作品の舞台も世紀末のアメリカでしたね。
田中 
変わっていく人間や、関係を通して、時代・世界が大きく動くのを目の当たりにしてほしいなと思います。個人的には、さだ夢さんと森田さんの見せ場があって、それは凄く楽しみです。
__ 
あの二人、体型が全然違いますからね。何かありそうですね。
田中 
ベストマッチなシーンだと思います。

タグ: その題材を通して描きたい


主観的

__ 
仮説なんですけど、ホモセクシュアルという文化は世間から「あいつらはとってもエッチだぞ、とにかく閉鎖的で、気持ち悪い異質だぞ」という目で見られているんじゃないかと。
田中 
ええ。とくに日本ではまだ。
__ 
しかし男性が恋愛対象として男性を見るというのは、実際は全く不思議な事ではない、むしろ男性が男性の良さを理解する事は至極当然の事かもしれないんですよね、まあ仮説なんですけど。
田中 
なぜプライヤーがルイスを好きなのか、自分とは真逆の人を好きになるという構造なのかと最初は思ったんですけどね。今は、主観的な目線を見つけたいですね。
__ 
主観的な目線?
田中 
俳優としてこうしてやろうとかじゃなくて、まずそのシーンは何なのかとか、ルイスって何なのかとか、そういうものを見つけてからじゃないと、演技するときの視線なんてわかんないのかなと思います。
__ 
逆に、そうした視点を見つけ出せた時には、役を演じる上で必要な事が揃っているんじゃないですか?
田中 
そうかもしれません。が、僕が演じるプライヤーも人間なので。捉え方は固定出来ないんですよね。
__ 
他の俳優が複数の役を持って多面性を持っているように。

タグ: 人が人を好きになるってすげえじゃん 見られている事を意識する


質問 合田 団地さんから 田中 佑弥さんへ

Q & A
__ 
さて、前回インタビューさせていただきました、努力クラブの合田団地さんから質問です。「1.あなたが影響を受けているテレビ番組やタレントってなんですか?」
田中 
ダウンタウンは好きですね。「ガキの使い」とか。でも最近はTVをみなくなりました。
__ 
ありがとうございます。「2.野球チームで好きなのはどこですか?」
田中 
うーん。どちらかというとサッカーの方が好きなんです。


気が向いたもの

__ 
今後、どんな感じで攻めていかれますか?
田中 
今後ですか・・・。自分の事ですが、もっと趣味を増やしたいなと。芝居だけじゃなくて、いろんな事をやりたいなと思います。
__ 
なるほど。何でもいいんじゃないでしょうか。
田中 
はい。気が向いたものをやろうと。
__ 
子供の頃夢中になった遊びがその後の趣味の性質に影響を与えるらしいですよ。
田中 
ああー、子供の頃は何かのごっこ遊びが楽しかったですね。

タグ: 今後の攻め方


便箋と映画のチケット

__ 
今日はですね、お話を伺えたお礼にプレゼントがあります。
田中 
ありがとうございます。
__ 
どうぞ。
田中 
あ、これは便せんですか?
__ 
もうひとつ。袋の中に・・・。
田中 
あ、映画の券ですか?
__ 
そうですね。それ、載っている映画を見て頂けるんですよ。上映期間内にどうぞ。

タグ: プレゼント(カード・チケット系)


努力クラブ「牛だけが持つ牛特有の牛らしさ」

__ 
今日はどうぞ、宜しくお願いします。先日の努力クラブ「牛だけが持つ牛特有の牛らしさ」大変面白かったです。お疲れ様でした。
合田 
ありがとうございます。ふざけたタイトルですよね。
努力クラブ
元劇団紫の合田団地と元劇団西一風の佐々木峻一を中心に結成。上の人たちに加えて、斉藤千尋という女の人が制作担当として加入したので、今現在、構成メンバーは3人。今後、増えていったり減っていったりするかどうかはわからない。未来のことは全くわからない。未来のことをわかったようなふりするのは格好悪いとも思うしつまらないとも思う。だから、僕らは未来のことをわかったようなふりをするのはしない。できるだけしない。できるだけしないように努力している。未来のことをわかったふりをしている人がいたら、「それは格好悪いしつまらないことなのですよ」と言ってあげるように努力している。(公式サイトより)
「牛だけが持つ牛特有の牛らしさ」
公演時期:2011/6/3~5。会場:人間座スタジオ。

タグ: おふざけ タイトルの秘密


みんな死にましょうよ

__ 
一瞬聞いただけで残りますよね。さっき気づいたんですが、五・七・五ですよね。
合田 
あ、ホンマや。全然気づいて無かったです。
__ 
いいタイトルですね。牛の鈍重さ、4回も反芻するという執拗さ、時折発揮する野生。そういう、上品さとは無縁の牛らしさ。それが芝居の様々な場面に反映されていました。
合田 
はあ・・・。ちょっと分からないですけど。
__ 
お互いが話していてもちっとも理解の進まない登場人物たち、ほぼ全てのコントが最後は同じ結末―つまり全員が何か殺害されて、やがて夕陽に照らされると生き返って立ち上がり、斜陽に目を細めて終わる―を迎えるという繰り返し。
合田 
ふふふ。
__ 
まず、それにはどういう意味があったんですか?
合田 
とりあえず、ルールは守りたいなと思ったんですね。各コントの終わりに夕陽に照らされるというルールが決まったんですよ。で、やってる内に、「みんな死にましょうよ」って事になって。夕陽か死か迷ったんですけどね。先に死んで、夕陽を浴びる事にしました。
__ 
その、下らなさはもちろんとして。夕陽を浴びると今までのがまるでコントだったかのようになるんですよね。
合田 
夕陽、関係ないですからね。
__ 
だからあの一瞬、当助人物が本当に生き返ったという描写と、コントの練習が終わった役者たちの黄昏という図が同時に成立するんですよね。コントで描かれる下らない人々と、それを練習している役者達のわびしさが。
合田 
そうですか。めっちゃいいふうに解釈して下さって(笑う)。
__ 
いや、もちろん全部悪ふざけと取りましたよ。本当に下らないし。でも、あってもなくてもいいような芝居ではなかったですね。
合田 
ありがとうございます。

タグ: 殺す おふざけ ネガティブ志向 悪意・悪趣味


失敗する人間が好き

__ 
「牛」、一番のお気に入りは。
合田 
数字の奴が気に入ってるんですよ。あんまり周りの評判はよくないんですけど。
__ 
あ、私は好きでしたよ。ただただ「光る」という事しか言及されていない数字の表示をめぐって、エンジニア?と使用者?の男女が使用説明に振り回される話ですよね。やっぱり全員死ぬし、徒労感が素晴らしかったです。時間の無駄でした。
合田 
ありがとうございます。全く意味のない事を積み重ねていったりとか、同じ事を失敗するとか、わざと失敗するとか。そういう人間の行動がすごく好きなんですよ。
__ 
私も興味があります。人間はたまに、失敗したくなるんですよね。
合田 
昔、劇団紫の時に「バナナの皮」というコントをやったことがあるんです。道に落ちているバナナを見ている二人が、すべってこける人を想像するという話です。「そのすべった人は、起きあがってもう一度同じバナナに滑って転ぶはずだ」とか。
__ 
人間は、あえて失敗したがりますからね。
合田 
そうですか?
__ 
成長したい・進化したいという気持ちと、失敗したい・落ちこぼれたいという気持ち。実はどちらも、人間に備わっているんじゃないかなと。生命が持っている、進化へのベクトルとは矛盾しながらも。
合田 
マジすか。
__ 
失敗したところを誰かに見られたいとか、失敗した自分を可愛がりたいという自己愛とか、未熟な自分を認めてそのポジションにいることを確認したいとか。
合田 
耐えられないですもんね。ちゃんとしてる自分って。完璧な自分でいることには、疲れるし、そうありたくないのかも。
__ 
あるいは、他人の失敗を見たいという欲求もあるのかもしれません。
合田 
ああ、自分もあいつも駄目やと思って安心するんですね。完璧なものを求められるから、正しいやり方で仕事するんですけどね。

タグ: 成長拒否 悪意・悪趣味 とんでもない失敗をしてしまった


質問 森田 真和さんから 合田 団地さんへ

Q & A
__ 
前回インタビューさせて頂きました、尼崎ロマンポルノの森田さんからです。
合田 
凄いとこの人やないですか。ありがとうございます。
__ 
「今後、一緒にお芝居をやってみたい人はいますか?」
合田 
難しいなあ。やっぱり、上の世代の人とやってみたいのはありますね。京都ロマンポップの向坂さんに演出をさせていただきたいというのはありますね。お世話になってきたんで、単純にまた一緒にやりたいって感じで。あと、いわゆるおっさんに興味があるんですよ。
__ 
おっさん?
合田 
具体的に誰というのはないんですけど。立ってるだけで、こみあげてくるものってないですか?
__ 
わかります。味があるというか。

尼崎ロマンポルノ
2005年1月近畿大学在学中、橋本匡、堀江勇気を中心に旗揚げ。劇団員は6名。「劇団のための作品ではなく、作品のための劇団」がモットー。実在の事件や状況を扱い、「フィクション」でも「ノンフィクション」でもなく、「フィクションに紛れるノンフィクション演劇」として上演を続ける。現実と妄想、あの世とこの世など、自由に空間を行き来しつつも、ノスタルジックな雰囲気を舞台化する。エンタメやアングラやポップやアヴァンギャルドなどの枠に囚われず「本格物」で勝負できる劇団をめざして活動中。(公式サイトより)

タグ: アングラ演劇という価値


おじさんについて

合田 
上の世代の人の事をばかにしてしまうかもしれませんけど・・・例えば、パパと一緒に下着洗わないでとか、年頃の娘に煙たがられるおじさんの、哀愁を誘うエピソードが一般的にあるわけじゃないですか。
__ 
ありますね。
合田 
そこに立ってるだけで、そういう情報がまといつくんですよね。そういうのとは違うおっさんもいるかもしれないですけど、そこに立ってるだけで悲しい存在、一緒に舞台に立っていただけたらと思いますね。
__ 
私もちょっと角度は違いますけど、面白いと思っています。ストリップ小屋の客席のおっさん。
合田 
あ、行った事ないです。
__ 
面白いですよ。ストリップ小屋ってある意味健全で。舞台上のストリッパーもいいですが、その下の客席で盛り上がってるおっさんや、飽きて寝ているお爺さんとか。マドンナに沸く男性というのが昔から好きなんですが、何だか、生命そのものって感じがするんですよね。
合田 
めっちゃわかります。実はおっさんって、幸薄そうな雰囲気でも、かっこいいんですよね。はげてて、情けなさそうで、小腹が出てても、ほんまはかっこいいんですよね。

タグ: 「異なる角度から」 「おじさん」について


団地妻について

__ 
おじさんに興味があるとの事でしたが、女性についてはどう思いますか?
合田 
おばさんという事ですか?
__ 
いえ、女性の好き嫌いですとか、女性の性的魅力であるとか。
合田 
いや、ネットに載せられない事しか言えないので・・・でも、女性で面白い人ってあんまりいないですよね。
__ 
うーん、「面白さ」が、さっき言われたように「新鮮さ」「意表を突く」と切り離せないのであれば、やっぱり女性性とは結びつきにくいのかもしれませんね。宇宙のロマンとか、過去の歴史ミステリーとか、男性性だと思うんですよ。
合田 
女性はもうそれだけで宇宙ですからね。そんなのに構ってられないでしょう。オシャレしたり、恋したり忙しいですよ。
__ 
女性は嫌いですか?
合田 
いえ、好きですよ。ネットラジオでずっと、そういう事言うてますもん。
__ 
あ、「団地妻撲殺ラジオ」ですね。
合田 
そうです。中学生の頃の同級生とやってます。
__ 
いいネーミングですよね。団地妻も撲殺も、まったくリアルじゃないのに血生臭い。
合田 
今日び、団地妻なんて聞かないですしね。団地妻なら撲殺しかないでしょう。

タグ: ロマンについて オシャレをしよう 男性性とは何か ネガティブ志向 女性的、それはなにか


何考えてるかわからへん

__ 
今後は、どんなものを書きたいですか?
合田 
僕はあんまり、劇団や作品を定番化したくないんですよ。この劇団ならコレ、みたいな。ぜんぜん予想が付かないような作品づくりをしたいんです。
__ 
それは何故でしょう。
合田 
ダウンタウンが出始めた時の評論に「彼らの笑いは予測が付かない、だから面白い」というのがあったんです。その言葉に影響を受けてます。
__ 
お客さんを純粋に驚かせたいという事ですか?
合田 
「面白い」の過程の前に、「驚き」は常にあると思うんですよ。最終的な目的は「面白い」ですので・・・
__ 
では、今後、どんな感じで攻めていかれますか?
合田 
今、色んな劇団が旗揚げされていますでしょう。
__ 
ええ。
合田 
その中に埋もれたくはないですね。「昔、努力クラブってあったね~」って、思い出されるくらいにはなっておきたいですね。
__ 
ああ、30年後ぐらいに回想されたらいいですね。
合田 
もう辞めるみたいな(笑う)。あと、さっきの意表を突く話に戻りますけど、何をやってくるか分からない感じになりたいですね。いつもはヘラヘラしてる担当で、あいつら基本はいい人やけど何考えてるかわからへんって思われている。不気味な感じになってたいですね。
__ 
うわさ話に困る感じの。
合田 
あそこの作品はヘラついてるぞ。みたいな。
__ 
ちょっと距離を置かれてるけど・・・
合田 
目を離せないみたいな。

タグ: ヘラヘラ笑う俳優 私の劇団について 今後の攻め方


ヨガ雑誌「Yogini」

__ 
今日はですね、お話を伺えたお礼にプレゼントがございます。どうぞ。
合田 
ありがとうございます。開けさせて頂いても・・・
__ 
はい。
合田 
おほ、これはすごい。ビューティフルライフ? ヨガですか? いま、ヨガ流行ってるんですか。
__ 
まあ、定番ですね。
合田 
ちょっと大学で、インドの事を習ってからこの辺の事には興味があるんで。
__ 
あ、そうなんですね。良かった。

タグ: プレゼント(書籍系) ヨガの話題