私たちの家になります!

___ 
このチラシ。表紙が既に面白いですよね。イメージキャラクターのこの男の子。特に目を引きますよね。
大川原 
よく言われます、それ。でも彼は出演しないんですよ。
___ 
そうなんですか。彼がキョムっていうあだ名なのかと思ってました。
大川原 
「キョム!」は虚無の事で。普段はあまり考えないネガティブな部分をどうポップにするか考えてそういうタイトルになりました。
___ 
面白いタイトルですよね。虚無って二つも同じ意味を重ねた熟語で、そういうマイナスな、いやマイナスですらないゼロの概念をカタカナにして「!」まで付けると、強引なのに全く別の表情が宿る気がします。
大川原 
個人的には虚無っていうと、私、結構天邪鬼で・・・思っている事とは全然違う事を言ってしまって、後で惨めな思いをした時にその虚無感を感じることがありまして。そんなことが言いたかったんじゃないのに、ガーン、みじめ・・・って。
___ 
ええ。
大川原 
虚無っていうと、さみしい、虚しいってダークなイメージがありますけど、今回は、その元々のイメージをどう前向きな感じに持っていくのか、なんです。観終わった後に、前向きな何かを帰ってもらいたいですね。
___ 
あはは(笑う)。今回のチラシにはかなり具体的にあらすじが書いてありますね。ホームレスの話らしいですが。
大川原 
そうです。使わなくなった劇場に住みついたホームレスが私たちなんですよ。精華小劇場が、私たちの家になります。そのホームレスがやるお芝居が「キョム!」だと思ってください。
___ 
楽しみしております。
精華小劇場
大阪市難波。元・精華小学校をリノベーションした劇場施設。
悪い芝居vol.11「キョム!」
公演時期:2010/12/18~26(大阪)2011/1/14~16(東京)。会場:精華小劇場(大阪)駅前劇場(東京)。

タグ: タイトルの秘密 悪い芝居「キョム!」


精進します!

___ 
大川原さんが芝居を始めたのはどうしたキッカケだったんでしょう。
大川原 
大学3回生の時に、バイト先の社員さんに大人計画の公演のチケットを貰って、見に行ったんです。観てもあまり訳は分からなかったんですけど、でも心に引っかかるものがあったんですよね。何か、面白いなって思って。
___ 
なるほど。
大川原 
舞台に秋山菜津子さんが出ていて、カッコイイなと思ったんですよね。それから舞台を見に行くようになったんです。
___ 
どういうところが。
大川原 
その秋山菜津子さんの舞台を目当てに通っていたんですけど、何回も観ていく内に役の振り幅が広いなって事に驚いたんですよ。最初は可愛い女の子の役だったのに、次はシックで大人な女性の役だったりして。それまで、たまにTVでドラマを見ていてもお話を面白いと思うだけで、役者さんに注目して見ている訳ではなかったんですね。
___ 
そこで憧れたと。
大川原 
はい。演劇を知って、初めて役者さん単体に興味を持ったという感じですかね。
___ 
今は、どうですか。
大川原 
え!私が!?秋山さんと比べて、ですか? どうなってるんだろう・・・?うん、精進します!
___ 
続きは劇場でですね。
大川原 
お前全然違うじゃないかと言われないように。

タグ: 次の公演


質問 葵 マコさんから 大川原 瑞穂さんへ

Q & A
___ 
さて、前回インタビューさせて頂きました葵マコさんから質問です。インタビュァー、つまり私ですね。の事をどう思いますか?
大川原 
ありがたい人ですね。関西のみならず、最近は関東にも行かれて演劇人を着目して、掘り起こして下さって。
___ 
ありがとうございます。精進します。

らぶドロッドロ人間はダーク。キョムは?

___ 
そうそう、前回のらぶドロッドロ人間、面白かったです。
大川原 
ありがとうございます。ありがとうございます。あの公演は本当にお客さんに支えてもらった公演だったと思います。
___ 
最後の方の、3人の女による責任の擦り付け合いは見所でしたね。
大川原 
あれは楽しかったですね。直接攻撃はしないんですけど、あっちからこっちからちくちくやり合うという。
___ 
あのシーンが一番、醜かったですね。
大川原 
ありがとうございます(笑う)。らぶドロッドロ人間は1階と2階で分かれている作品でした。上では日常の身体の演劇と、下では演劇らしい演劇があって。
___ 
そうそう。大川原さんは上だけの出演でしたけど、ダークな感じでしたね。悪い芝居を見ていていつも思うのは、悪意でもって作られているなあと。これは悪い意味じゃなくて。
大川原 
毎回、あえて一般的に誰でも通じる主題を選んでいます。ちょっとネガティブで後ろ向きなテーマだったりするんですけど、そこをポップに切っていくっていうか。普段だったらわざわざ暗い部分に突っ込んでいかないところ。そこに挑戦する姿勢が魅力かなと思っています。見に来る人も、ちょっと斜に構えて来る人も多いように思うんですけど、そういう人たちと正面から向きあって楽しい時間を作れたらなと思います。
悪い芝居vol.11「らぶドロッドロ人間」
公演時期:2010/5/19~23(京都)2011/6/11~14(東京)。会場:アートコンプレックス1928(京都)王子小劇場(東京)。

タグ: 悪意・悪趣味 悪いけど、芝居させてください


悪い芝居にいるから

___ 
さて、今後大川原さんはどう攻めて行かれますか?
大川原 
自分は何で役者を続けているのかなって思った時に、やっぱり舞台に立つのは楽しいし、まだ何も舞台の事を分かっていないし。だからやるのかなーと思ったんですけど。
___ 
ええ。
大川原 
一番しっくり来るのは、悪い芝居にいるから、かなと。お芝居はまず楽しいんですけど、悪い芝居が存在しているから。私がどうなるか、じゃなくて、悪い芝居がどうなっていくか、というのを考えていますね。だから、大川原としてこれからどうするよりかは、悪い芝居に役者として図々しく居座ってやろうと思います。
___ 
もしあれば、課題を。
大川原 
感情的になれないところですかね。感情で一気に役を作るというよりは、周りから固めるタイプなので、一気に役に詰め寄れる力が欲しいです。
___ 
それは、姫川亜弓が北島マヤに出会ってから求めるようになったモノに近いですね。
大川原 
そうですね(笑う)やっぱり、感情が入っているものはぐっと持って行かれますから。普段も何か、感情がうまく表現出来ていないらしく。楽しい時間でも「大丈夫?楽しい」って聞かれるんです。どうも素直じゃないんですよね。それが最初に行った、天邪鬼の部分かなって。
___ 
いやいや、それは大川原さんが気を使われる方だからだと思いますよ。何だろう、多分誰に対しても分かりやすい言葉やイントネーションで話す方のように思います。だから、もしかしたらそう見えるだけかも知れない。すみません、インタビューしてるのにこんな事。
大川原 
いえいえ。ありがとうございます。

タグ: 姫川亜弓 北島マヤ 自分は何で演劇を


手袋

___ 
今日はお話を伺えたお礼に、プレゼントがあります。
大川原 
うわぁ~。
___ 
サイズがあわないかも知れない。
大川原 
キレイに開けれるかな・・・(開ける)手袋!めっちゃ嬉しい。
___ 
合いますかね?
大川原 
・・・ピッタリです! 今日はこれをして帰ります。ありがとうございます。

タグ: プレゼント(装飾系)


憧れの世界

__ 
今日はどうぞ、宜しくお願いします。葵さんは、最近は。
葵  
今月11月1日から10日まで、DX東寺で出演するので、そこでの新作の準備をしています。月頭から仕事なんです。
__ 
DX東寺、京都のストリップ劇場ですね。一度行ってみたいんですよ。憧れの世界で。
葵  
実は、私も憧れでこの世界に入ったんです。
__ 
あ、そうなんですか。
葵  
大阪のクラブで踊っているお姉さんがいて、その時は下着を付けていたんですが、すごくかっこよくって。あ、でも仕事にするとちょっと違ったりもして。
__ 
どういうところが?
葵  
自分のやりたい事と、お客さんの求めている事が違ったり、コンスタントに新作を出さないといけなかったり。新作を作るのって大変なエネルギーがいるんですよね。同じ劇場に乗る時は新作じゃないといけないという掟があるんです。
__ 
そんなのがあるんですね。
葵  
ちょっとしたリメイクでも、お客さんは覚えているので、出来れば新作を出したいんです。
__ 
コンスタントに新作を作る。どんな風に作っているんですか?
葵  
曲から入ることが多いですね。一曲、踊りたいというのがあって。それからベッドシーンにどう繋ぐか、とか。
DX東寺
京都のストリップ劇場。京都市南区西九条。

vol.156 葵 マコ

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葵

『work for the publick good』

__ 
私が葵さんを初めて拝見したのは、chikinのイベント『work for the publick good』でした。ストリップ自体見るのが初めてで、非常にショッキングな体験でした。
葵  
どういうところが。
__ 
あの時掛かった曲は「東京ブギウギ」で、舞台中央で客席に背を向けてお尻を突き出すというフリがありましたよね。で、Tバックだったじゃないですか。その瞬間まで、ストリッパーがプログラム表に書いてあったけど本気にしてなかったんですよ。それがマジなんだって分かって、一気に会場の温度が上がったんです。
葵  
あの時のお客さん、ストリップってものが初めてな人が多かったでしょうね。
__ 
最後のベッドシーンは歓声まで上がってね。それまで、ライブとコントとパフォーマンスのイベントだったのが一気にひっくり返った。・・・ちょっと悔しかったんです。女性が舞台上のあらゆるツールを使って、というか舞台芸術というメディアを使って脱いで踊るのであればそれは完全な夢の世界じゃないですか。それに敵うものなんてないだろうと。
葵  
いやぁ。
__ 
いや、実のところはダンスの技術が物凄く高かったからそこまで思ったんだろうけども。でも半年くらい時間が経って、それはもっと大変なことなんじゃなかろうかと思い始めたんですよ。もしかしたら、ストリッパーとは最も他人の視線に強い人種なのかもしれないって。
『work for the publick good』
公演時期:2010/2/14。会場:UrBANGUILD。
chikin
京都を中心に活動する劇団。京都造形芸術大学の卒業生3名で立ち上げ。ショート作品を連作形式で発表する。

タグ: SeizeTheDay Urbanguild


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葵

お客さんの楽しみ方を即座に考えつく(!)

__ 
というのは、ストリップ劇場に来ているお客さんの目線って、性欲目的と鑑賞目的が同時にあるんですよ、多分。それに耐えうるものを持っていかないと、すぐにつまらない時間になってしまうのではないかと。
葵  
お客さんは踊って脱いで、という流れを分かってるから、そういう面では受け身なんですよね。ステージを見るぞ、というよりは消極的なんじゃないかなって。だから、「分かってくれるかな?」だと絶対伝わらないんですよ。
__ 
へえー。
葵  
自分が興味がないと、見なくなるんです。持ってきた新聞を読み始めた人もいたりして。
__ 
ええっ!もったいない。でも、同じ事をし続けていると目線がそれるんだろうなあ。
葵  
うんうん、脱ぐっていう事に飽きる。
__ 
演劇のように、柔軟に別のネタに接続したり、場面を転換できない。ダンスのように、芸術の追求もちょっと制限がある。その上、脱ぐというプライズを過ぎたら、すぐにハイハイってなっちゃうかもしれない。女性の体だって、お客さんによっては見飽きているものだし。貴重である事は代わりはないけど。
葵  
そうですね。10年15年の経験がある先輩の方って舞台上ですごく遊ぶのが上手で、見せ方を知っているんですよ。強い身体を持つ反面、観客の視線にめっちゃ敏感だと思うんです。空気によってはしゃべりだしたり。
__ 
へえー。
葵  
常連さんばっかりの4回目の終わりとか。その場のノリを感じ取るのがすっごいうまいから、その時のお客さんの楽しみ方を即座に考えつくんですよね。
__ 
なるほど。それは凄いですね。

タグ: 観客のクオリア 「おじさん」について 性欲


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葵

どこでも脱げるような人間になっちゃいけないんだと思う

__ 
最近は小劇場でも、俳優が脱ぐという機会が増えているような気がします。
葵  
あ、私も京極さんのダンスを見て。上半身脱いでいて、やっぱり男の人って脱げるんだって。
__ 
男はそうですよね。
葵  
でも、それを自然に見れるようになってきているんですよね。御法度だった時代もあったのに。もったいぶっててもしょうがないんじゃないかって気持ちはあるんですよね、こういう仕事していると。
__ 
私は未だに、舞台上での裸はびっくりしますけどね。何かの届け出が必要じゃないかって思ったり。
葵  
そういう感覚は持っておかなくちゃいけないんですよ。どこでも脱げるような人間になっちゃいけないんだと思う(笑う)。本当に、恥じらいは無くしちゃいけないんですよ。ぱって脱いだら終わりな事も、少しずつ脱いでいくとハッとさせられる。裸を見せるだけのものじゃなくて、脱ぐのを見せるものなんだなあって思うんです。ベテランの先輩のお姐さんたちのステージを見ると、脱ぐのに時間を掛けるんですよね。ちらっと見えてくると、女の私でもドキドキする。髪をかきあげる動作だけでも絵になるし、かっこいい。ダンスのうまい人は、そういう演技というか。
__ 
仕草が。
葵  
仕草が上手いんです。一つ一つのフリを先生に決めてもらってそれをそのままやるって事じゃなくて。そういう姿勢はダメなんかなぁって。帽子を取るだけで「あ、脱ぐんだ」って、次の期待が出て引き込める。それも仕草だと思うんだけど、合間合間に遊びを入れると盛り上がるし、自分もステージに入り込めるんだなぁって。
__ 
お客さんの心理を考えながら、いや、お客さんに共感しながらやってるのかな。
葵  
そうかも。お客さんと会話しながら出来る人のステージは面白いんですよね。
__ 
舞台も客席も一つになって、同じ世界にあるってなかなかないですけどね。
葵  
そういう、仕草と振り付けの間みたいな事がダンスと同じくらい大事なんだろうなって思います。
__ 
なるほど・・・。ガラスの仮面でいう、北島マヤが得意とするところですね。
葵  
ガラスの仮面はドラマ版しか見たことないですけど、えーと、あっ、フィギュアの村主章枝さん。
__ 
ああ、私も大好きです。
葵  
表現がすごいですよね。主な点数はジャンプの回転で決まっちゃいますけど、あの人のはジャンプだけの踊りじゃなくて、それも組み込んだ作品になっている。
__ 
わかるわかる。果てしなく表現を向いている
葵  
味わって踊ってるんですよ、アスリートとはちょっと違うんですよね。

タグ: ジャンプ!についてのイシュー 外の世界と繋がる 北島マヤ


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葵

やっぱり裸好き

__ 
葵さんは、なぜストリッパーになろうと思われたのでしょうか?
葵  
最近もよく考えていたんですけど、最初は人前で脱いで目立ちたかっだけというのもあって。それと、ブリッジとか、アクロバティックな体勢をとる事が多いんですよね。高校時代彫刻をやっていたんですけど、いびつな形を曲げたり伸ばしたり。頭の中でそんなこと考えて。
__ 
彫刻を始めたのは?
葵  
それもやっぱり裸好きだからかな。アラーキーの写真とか、湿っぽい、アングラだなと思うところを見ていて。
__ 
ええ。
葵  
体のラインをずっと気にしていたんです。彫刻って一つのラインを追求していくともう際限がなくて。
__ 
葵さんの肉体への興味。どこから始まったのでしょうか?
葵  
容姿へのコンプレックスがあるんだろうなと思うんです。顔だってすごい美女とかだったらこの仕事をしていないだろうと思っています。うーん、いろいろ、絡みあっている気がしてます。
__ 
コンプレックスの裏返し。なるほど。いつの間にか、興味を持つ準備が出来ていた感じなんですかね。

タグ: アングラ演劇という価値


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葵

感情移入

__ 
葵さんが今までみた舞台作品で、印象に残ったり、ご自身の転機になったような作品ってありますか?
葵  
砂連尾さんと寺田さんの作品ですね。舞台作品ってあまり覚えていられないんですけど、ずっと見続けていたいような時間でした。寺田さんがずっと砂連尾さんにしがみついていて、後ろから赤ん坊の泣き声が聞こえているっていう。それがずっと忘れられないんですよ。何回もみたい気持ちになったんです。自分の何かとリンクした感じがしたんです。
__ 
なるほど。
葵  
何かこう、ストリップをしている時でも、感情移入していないと全然だめなんですよね。大学で作品を作っていた時も、自分の感情でしか作れなかったのがいやで。子供の時から踊りをやっていた人は動きを先に作って、感情は後から来るんですよね。
__ 
葵さんは、感情が先だった。
葵  
未だにそうやって作っているのがイヤなんですよね(笑う)でも、私的な、まぜこぜの、湿っぽいいろいろな感情は忘れちゃいけないなって。それがなかったらストリップはやっていないし、そういうこだわりと、じゃれおさんと寺田さんのあのシーンが繋がっているんですよ。そんな気がして。
__ 
大事にしたいんですね。
葵  
でも、そればかりでも限界がある。次にも行けないなって。その感情に頼りすぎていると、お客さんとの関係も一つしか出来ないなと思うんですよね。遊び方が下手なんだろうなって。
__ 
遊び方。
葵  
KUNIOさんは上手いんだろうなと思います。
__ 
HAPPLAYね。インタビューで伺いました。
葵  
そのアフタートークで、「この企画には遊び方を上手い人を集めた」って仰っていました。大事なことなんだなあって。
砂連尾理+寺田みさこ
京都を拠点に活動するダンスパフォーマンスユニット。砂連尾理と寺田みさこのデュオ作品では、振付・構成・演出・出演をすべて共同で行っている。「人と人との間にあるもの、つまりそこに流れる空気、堆積した時間の重みが、どのように生まれ、形成されていくのか、私たちはそこに興味を抱いている。」(公式サイトより)
KUNIO
演出家、舞台美術家。
KYOTO EXPERIMENT フリンジ“HAPPLAY” 
フリンジ・パフォーマンス企画として、アトリエ劇研で1ヶ月にわたって新進気鋭の若手アーティストたちの作品を紹介。(公式サイトより)

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葵

質問 杉原 邦生さんから 葵 マコさんへ

Q & A
__ 
さて、前回インタビューさせて頂いたKUNIOさんからご質問を頂いてきております。「1.僕の事を知っていますか?僕の印象はどうですか?」
葵  
はい、知っています。見えない所ですごい仕事をしているのに、それを表には全く出さないで楽しんでいるっていう感じがして、尊敬しています。
__ 
「2.好きな芸能人は?」
葵  
いまぱっと思いついたんですけど、バナナマンの日村さんですね。
__ 
「3.その芸能人と、僕との差ってなんですか?彼と比べて、僕と付き合うのに何がダメなんですか?」
葵  
ああ、そういう質問をされるんですね・・・。良く知らない方ですしね。タイプとか、あまりないかなあ。理由は、特に思いつかないです。
__ 
ありがとうございました。

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葵

元気が出たよって

__ 
葵さんは、今後どんな感じで攻めて行かれますか?
葵  
明日からのステージは、演劇やダンスをやっている知人に宣伝してるんです。ストリップ自体下降気味なので、そうやって少しでも盛り上げていきたいなと思っていて。
__ 
頑張ってください。今後は、どんな作品を。
葵  
東京ブギウギみたいな、レトロ系の曲が好きなんですよね。そっち系はやっていきたいです。でもやっぱり、技術を上げたいです。ジャズダンスとか、体の鍛練も足りてないし。休みにちょっと怠けすぎちゃうんですよね。ストイックさが足りてないんです。
__ 
なるほど。最後に、見た人にどう思って貰いたいですか?
葵  
元気が出たよ、って言ってほしいです。

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葵

DIESELのTバック

__ 
今日はですね。お話を伺えたお礼にプレゼントがあります。どうぞ。
葵  
ありがとうございます(開ける)。
__ 
あ、ちょっと周りには見えないようにお願いします。
葵  
あ、かわいい。スケスケや。

タグ: プレゼント(アダルティ系)


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葵

chikin『シティ派で』

__ 
今日は、どうぞよろしくお願いします。最近は、アトリエ劇研での公演が終わったところですかね。面白かったです。
cosi 
ありがとうございます。
__ 
「シティ派で」。以前のchikinとはかなり手触りの違う、シリアスな感じの作品でしたね。
cosi 
あ、ほんまですか。今回、前半はおちゃらけていて、後半はちょっとテーマの強いピースを入れていきました。「いいじゃない、幸せならば」。
__ 
ありましたね。あの。
cosi 
そこがめっちゃストレートだったと思うんですけど、いつも「君たちの言いたいこと、意味わかんないよ」って言われるので、伝わりやすい方法を試してみました。いつもは直接的な言葉を使わないんですけど、遠回りしすぎていたのかな、と。
__ 
今回は直球でしたね。
cosi 
やっちゃったぁ。やっちゃったって感じですね。
chikin
京都を中心に活動する劇団。京都造形芸術大学の卒業生3名で立ち上げ。ショート作品を連作形式で発表する。
chikin 舞台公演『シティ派で』
公演時期:2010/4/16~18。会場:アトリエ劇研

「80年代地下文化論」

__ 
まず、今回「シティ派」という題材を選んだのは。
cosi 
言葉が気になったんですよね。「シティ派」って言葉の響きが、なんか懐かしくてちょっとバカバカしいなと。シティ派っていう言葉が既に自分で自分の事をかっこいいと言っちゃってる。そんなおかしさがあったんですね。
__ 
なるほど、言葉から入ったと。
cosi 
色々調べていく内に、ヒデキとかにまずイメージされるダサかっこいい感じよりも、今見てもカッコイイと思える存在に出会えたんですね。それこそ30年昔に日本にあった、アンダーグラウンドな感じのアーティストとか場所とか。今回作品を作る上での参考資料の一つに、宮沢章夫さんの「80年代地下文化論」という本があったんです。そこで色々書かれてあったんですが、まず80年代に一番カッコよかった奴らってどんなんだろう。今でも彼らのカッコ良さは通じるのか。
__ 
それで「シティ派で」を。
cosi 
そこを根底にして作品を作っていく事になりました。もちろん、バカバカしさも必要だし、80年代以外にもカッコイイシティ派はある。

「いいじゃない、幸せならば」

__ 
「シティ派」を作った意義とはなんでしょうか。我々を取り囲む社会であったり、世界にとって。
cosi 
今回、実は助成金を結構狙ってたんですよ。それで、今回の作品の企画書を書いたんです。ぶっちゃけ私たち、やりたい事をやってるだけなんですけど。今、私たちは就職もせずバイトしながら表現活動をしたり、人のを見たり。何の保証もなくて、怖くなるんです。自由に生きているようで病んでいて、傷つきやすい人も多いと。
__ 
なるほどね。
cosi 
でも、一歩引いて見てみるとバカバカしく見える。見方を変えると優しい人もいる。世の中を肯定したいんですよね。私たちみたいな、経済のルールから外れて社会に還元してない、それで楽しくやっているかというと病んでたり。この渦あかんやんと。
__ 
ええ。
cosi 
でも、それでうんうん言っている姿が愛らしかったりするじゃないですか。それを肯定したいという気持ちがまずありました。それから、資本主義との関わりをもう一度考えたかったんですよね。
__ 
後半に出てくるピース、「いいじゃない、幸せならば」っていうのがchikinの結論?
cosi 
一見ちゃんと働いている人だって幸せとは限らなかったりするんですよね。社会から外れている人たちも、実は頑張っていたり。だから「いいじゃない、幸せならば」って簡単には言えない事だと思うんです。
__ 
だから、そのセリフにあえてしたんですね。
cosi 
無責任ですけど!でも、肯定したかったんですよね。

「シティ派で」の思い出・1

__ 
一番最初のピース、ファッションショーでしたね。トミーさんがガン黒になって出てきましたね。
cosi 
似合ってましたよね。あれ、私めっちゃ可愛いと思ってて。でも本人はあれで褒められても嬉しくないって。
__ 
それから、彼女へのインタビューを挟んで、何だかよく分からない状態になった山村さんの。
cosi 
あれは80年代のクラブの、ヘンにカッコイイファッションだったんですよ。
__ 
ああ、何だか覚えがある。
cosi 
お前バカじゃねーの、みたいな。
__ 
まだキモイという言葉が生まれていない時代の。次の印象深かったピースはエアロビでしたね。あれは何だったんですか?
cosi 
あれは「アンチ保守化」というタイトルで。「80年代地下文化論」にコミュニティの内閉について書いてあったんですよ。そのコミュニティがアツければアツいほど閉じていく。でも、今見ると個人がそれだけで内閉しているように思えるんです。今クラブに行っても、下を向いて踊っている人が多い。自分の中だけで踊っているんです。でも、90年代のバンドが演奏しているクラブのホールに行ったらみんな上向きで踊っている。他人だけど、隣の人と楽しく踊るみたいな。そのムードと、エアロビ教室の楽しさって似通っている。これ、今の若モノ世代ではありえないなと。衝撃だったんですよ。
__ 
ええ。
cosi 
で、演劇を見に来るお客さんってちょっと内向的な人が多いと思うんですよ。だから、半分実験なんですけど、アトリエ劇研に来るお客さんを踊らせてみようと。
__ 
申し訳ないですが、私は後ろの方で見ていました。
cosi 
(笑う)2日目は誰も踊らなかったですね。そんな違いも面白かったです。
__ 
それから、妙な赤い全身タイツが出てきましたね。
cosi 
あれも80年代のヘンなカッコ良さですね。
__ 
それから、着替えタイムでしたね。あの時のトミーさんの服装は物凄くダサかったですね。
cosi 
どうしようもなかったですね、あれは(笑う)。ファッションが人の価値を決める訳ではないのに、ダサイ格好の人間が下に見られて締め出されるという傾向が80年代から強かったんですが、服に振り回される人を描きたかったんですよ。
__ 
あと、下らない会話のピースが。
cosi 
あれはトミーのですね。演劇じゃなく、ただの会話を見せたいと。それは平田オリザの静かな演劇と何が違うのか。会話を芝居やコミュニケーションとして捉えるのではなく、物体として見た時に、例えば街にいるギャルのとりとめない会話って面白いなと。突然話が切れたり、全然別のセリフにつながったり。でも携帯がなったら「Heyボス!」って言わなきゃならないという圧力もある。
__ 
それから、例のダンスが。ダンス?フォーメーションダンスと言えばいいのか。
cosi 
はい。あれは三角という図形をモチーフにヒエラルキーを表現しようという振り付けでした。最近chikinは三角にハマっていて。
__ 
ああ、図形としては単純なクセに他と調和しない形ですよね。不自然ですよね。

タグ: 赤色 静かな演劇と「出会う」


「シティ派で」の思い出・2

__ 
確かに今回、後半を中心にかなりシリアスな作品が多かったですね。暗い中にポップメドレーを延々と流したり。
cosi 
4分あったんですよ。
__ 
あ、ちょっと長く思えたんですよね。そういう表現って凄くchikinらしいなと思います。
cosi 
というのは?
__ 
何だか、迷いがないというか。自分達の表現に踏み切る力というか。
cosi 
今回は結構、テーマを強く意識しましたね。いつものようにグチャグチャしていなくて。
__ 
「シティ派」。難しいテーマでしたけど、凄く誠実に表現されていたように思います。例えば最初に女の子らしいキャピキャピした会話コントを入れてお客さんを惹きつけて、みたいな事をせず、堂々と取り組んでいたように思いました。
cosi 
うーん。そういう定石を知らないですからね。それは良く言われましたけど、演出の方法とかはあまり勉強してきていないので・・・。