次は関西にも!

__ 
ご自身の歌い手としての強みはどこにあると思われますか?
かに 
どっちかっていうと、生歌というか、肉声で直接人に聞いて欲しいんですよね。録音したものでもなるべく加工はしないし。ライブでも、直接聞いた人がどう思うかを想像して歌いますね。
__ 
そういえばライブ、最近よく出られてますよね。
かに 
あ、是非来て下さい。次は関西にもいけると思うんで。
__ 
そうなんですか!是非とも参ります。
かに 
やっぱり、録音して繰り返し聞けてしまうって、メリットもあるけどデメリットもある。ライブは繰り返し聞けないんですよ。そこが大事だと思うんです。いま、この瞬間しかその音は流れていない事の貴重さって。
__ 
最近芝居を見ていて、やっぱり生ってすごいことなんだなって思うんですよね。俳優が舞台上にいるって。
かに 
時間って、同じテンポで過ぎていくんですよね。誰にでも同じように。ライブは時間と場所をたくさんの人と共有出来るので、動画とは違う。
__ 
あれは完全な共有ではありませんからね。
かに 
同じ場所にいて同じ音楽を聞くってレアなんですよね。ライブでは、それを大事にしたいと思っています。

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2010/春
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かにぱん。

MCとかで、平気で話しかけてくる(!)

__ 
今後、かにぱんさんはどんな感じで攻めていかれますか?
かに 
本当に「楽しい」を追求していきたいんですよね。自分の好きな事をして食べていけるってすごい幸せだなって思っていて。それ以上に、楽しいを商売にして共有して、一緒に楽しいねって言っていけたら最高なんですよね。
__ 
なるほど。
かに 
動画だけじゃなく、イベントでも、同じ楽しい空間を生んで、「これはいい」って思ってペイ出来るというのが理想ですね。まず私が楽しくて、みんながのっかってくる事でより楽しくなる。それが条件なので、形はあまりこだわっていません。CDであるかもしれないし、ライブイベントかもしれないし、一日カフェを開催したり。その根幹は同じ「楽しい」。
__ 
「楽しい」を共有する。
かに 
楽しいというのは一番共有しやすい感覚なんじゃないかなと思っています。偉い人でも年上の人でも。共有した後に、悪い事は残らない。歌を聞いてもらって、上手いと思われるよりも楽しいと思われる方が私としてはうれしい。私が楽しく歌ってるから。上手に唄おうとはしていないんです、実は。
__ 
よく言われる'10年代(てんねんだい)。楽しさを素っぽい感じでコンテンツを生んでいく人たちの事を指すんだと思うんですよ。上手というよりは親しみやすい作品を作るんですよね。
かに 
だって、舞台と観客席って高さが違うんですけど、それはあくまで舞台が見やすいようにしているんであって、どっちが立場的に上かなんてないんですよね。私はそこに「凄い事やってるんだぜ」って気持ちで立ってる訳じゃなくて。むしろ、観客席にいる人と同じ空間を共有している事を大切にしたいですね。私のライブにくるお客さんは凄く口だししてくるんですよ。
__ 
それは面白い。
かに 
MCとかで、平気で話しかけてくる。それも、内容が普段の雑談のノリなんですよ。「かっこいー」とか、下から上へのそれじゃなくて。ウチのイベントは全然違います。ふつうに会話してきます。あのアットホームさは大事にしたいですね。
__ 
舞台と客席が、段差があるのではなく斜面で繋がれている感じがしますね。
かに 
うん。で、見ている人同士も交流を大切にしているんですよ。
__ 
大阪にオリジナルテンポというパフォーマンスユニットがあって。そこの前説の注意事項が「携帯はOFFにしなくて大丈夫です。おしゃべりしてもかまいません。むしろ、おひとりで来た方は隣の人と仲良くなって帰って下さい」って。
かに 
(笑う)それは滅多にいわないですね。
__ 
ネットの発達によって、交流しやすい素地が観客席にもある。これはニコニコ動画というシーンでも、小劇場でも同じですね。そこで、イベント空間で「楽しさを共有する」という切り口で売り出していくプロデュース形態が現れるのは一つの趨勢ですね。


オリジナルテンポ
2002 年に演出家ウォーリー木下を中心として設立。台詞を一切使わないパフォーマンスグループとして活動中。(公式サイトより)

タグ: 反応し合う 観客との関係性 今後の攻め方


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かにぱん。

一緒に番組を作っているんですよね。

かに 
私、今転換期なんですよね。自分がしたいことを出来るところまでやってみて、出来なかったらしょうがないって思っています。
__ 
ええ。
かに 
だから、この先あと数ヶ月でのたれ死んでしまうのか、それとも楽しくやっていけるのか。っていう分岐点なのかなって。今後ますます、かにぱんどうなっちゃうんだろうという感じで見守っていただけると。
__ 
特色をどのように打ち出していけるかだと思うんですよね。私はきっと、かにぱんさんの特長は「人なつっこい」ところだと思うんですよ。何というか、人に好かれるタイミングを逃さない気がする。
かに 
ラジオとかもそうですね。
__ 
そうそう、かにぱんさんのラジオは面白いんですよね。
かに 
私もすごいなと感じるのが、書き込んでくれる人も面白い事を書こうとしてくれているんですよね。リスナーも一緒に、俺だって面白い事言ってやるよって。それを私も拾って。一緒に番組を作っているんですよね。
__ 
それは、従来のラジオではなかなか難しいところでしたよね。特別なシステムや人手が必要だし。
かに 
そういうインタラクティブな機会は逃したくないですね。

タグ: 分岐点


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質問 松井 周さんから かにぱん。 さんへ

Q & A
__ 
前回インタビューさせていただいた方からご質問をいただいてきております。サンプルの松井周さんからです。1.何をしているときが一番幸せですか?
かに 
気の置けない仲間としゃべっている時ですね。アットホームさがハンパないですね(笑う)。打ち解けている仲間とならどこにいてしゃべっていても、そこが家みたいな。
__ 
2.今思い出しても頭を抱えるぐらい恥ずかしい経験をしたことがありますか?
かに 
うーん・・・ないなあ。思い当たらないですね。
__ 
本当ですか。
かに 
羞恥心が欠落しているかもしれませんが、全部肯定して今がある。連続している自分の歴史だから、どこかの一部分を否定しても、今の自分は分岐点を進んできた結果なので、肯定するしかないんですよ。だから今があると思うしかない。失敗しても頭を抱えるほど恥ずかしいとは思わないですね。

タグ: 分岐点


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AgronaturaROリップクリーム(ダマスクローズ)

__ 
今日はですね、お話を伺えたお礼にプレゼントがあります。
かに 
ホントですか?恐縮です。
__ 
どうぞ。
かに 
ありがとうございます。(開ける)あ、リップクリームですね。歌い手仲間の人から、リップノイズを防ぐ用に使っているものをプレゼントで頂いた事もあります。使わせて頂きます。

タグ: プレゼント(化粧品系)


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KYOTO EXPERIMENT フリンジ“HAPPLAY” 

__ 
今日はどうぞ、よろしくお願いします。さて、そろそろHAPPLAYですね。
杉原 
ようやくチラシが出来たんですよ。どうぞ。
__ 
ありがとうございます。
杉原 
中を開くと・・・
__ 
おお、カラフルですね。
杉原 
整頓されている感よりも、ごちゃっとした感じが出ればって(笑う)。
__ 
何か、これだけ見ていても楽しげでいいですね。KYOTO EXPERIMENTのフリンジ企画としてアトリエ劇研で行われる「HAPPLAY」。杉原邦生さんがコンセプトを担当し、劇場の内部を1ヶ月ピンク色に染め、招聘した10団体が公演を行う企画。さて、これら団体を選ばれる基準とは何だったのでしょうか?個人的にはアート寄りなのかなあと思うのですが。
杉原 
アートというよりは、ハッピーにしてくれるカンパニー/アーティストを集めたつもりです。僕個人の演劇に期待するものって、観て幸せになれるか、なんですよ。
__ 
観て幸せになる。
杉原 
お金を払ってまで「うーん」って考え込むような作品は、僕は率先して観ようとは思わないんです。普通、一般的に、特殊な趣味以外の人はそういうものを好んで観たくはないんじゃないかなと。
__ 
杉原さんとしては、どんな作品が観てハッピーになれますか?
杉原 
僕が舞台を観たいと思う理由はすごくシンプルんなんです。演劇を観て楽しい気分になりたい、感動したい、興奮したい。本当にそれだけ。それと、演劇って英語に直すと〈PLAY〉じゃないですか。やっぱり遊びがそこで展開されてないと面白いと思えないんですよ。そういう意味で、今回HAPPLAYに呼ばせて貰った人たちはピンク色の劇場を使って十二分に遊んでくれると信じています。本当に。〈HAPPY〉と〈PLAY〉両方を兼ね備えた舞台が観たいんです。ふたつの言葉を合わせたのが企画名の「HAPPLAY」ですから(笑)だから、ワクワクして劇場に来てくれると本当に楽しめる企画になっています。是非来て欲しいです。
__ 
個人的には、まずピンク色に染まった劇研が楽しみですね。それだけでも観に行く価値は絶対にありますね。
KUNIO
演出家、舞台美術家の杉原邦生さんのプロデュース公演カンパニー。特定の団体に縛られず、さまざまなユニット、プロジェクトでの演出活動を行っている。(公式サイトより)
KYOTO EXPERIMENT フリンジ“HAPPLAY” 
フリンジ・パフォーマンス企画として、アトリエ劇研で1ヶ月にわたって新進気鋭の若手アーティストたちの作品を紹介。(公式サイトより)
KYOTO EXPERIMENT
世界から舞台芸術の<現在>が集う、京都初の国際舞台芸術フェスティバル。「KYOTO EXPERIMENT」では、国内のみならず世界各国から最先端の作品を紹介し、さらに、ここに集う人々の交流によって、次代を切り拓く新たなヴィジョンが創造されるための開かれた場を目指している。(公式サイトより)

タグ: 見ている人が幸せになる


KYOTO EXPERIMENT「HAPPLAY」特別企画『文化祭 in KYOTO』

__ 
そうそう、杉原さんご自身の作品も上演されるんですね。『文化祭 in KYOTO』。これは今年の9月に東京で初演されたものですね。
杉原 
そうです。アゴラ劇場<サミット>ディレクター任務の最後を飾った作品になりました。盛況に終わって。
__ 
盛り上がったんですね。羨ましい。
杉原 
京都は京都でまた違う仕上がりになると思います。楽しみにしてきて欲しいです。あ、これ、出演者は全員経験不問の一般公募で集めたんですよ。
__ 
そうなんですか!
杉原 
東京では沢山応募があって、最終的には31人の出演者になりました。中にはバナナ学園純情乙女組の上野くんとかも応募してきてくれて。
__ 
それは観たかったですね。
杉原 
一般公募は僕にとっては大事な方法のひとつなんです。普段演劇には関係の無い人達と一緒に稽古すると凄く新鮮なんですよね。芝居経験のない人たちに演出をつけるとき、かえって自分たちが普段どれだけ異常で特殊なな事をやっているのかが分かるんです。いろんな意味で。
__ 
アンチテーゼでもあるんですね。そうだ、なぜ文化祭という題材なのでしょうか。
杉原 
好きだからですね。好きなんですよ、文化祭。
__ 
あ、まさにそのままの意味。
杉原 
はい(笑う)。全部自分達で作るって、ものすごくワクワクするんです。こういう楽しい事を、狭い世界で閉じ込めておくのはホントにもったいない。
__ 
ええ、演劇界というね。
杉原 
だから出演者を公募して、彼らが呼んで遊びに来てくれたお客さんとも交わって。演劇って、作品を上演する場というよりはイベントの場だと思ってるんですよね。
__ 
そういえば、杉原さんが演出していたりプロデュースしている作品は何かしらイベントがありますね。出演者が上演前にロビーで喋っていたり、トークショー付きだったり。HAPPLAYもそうだし。
KYOTO EXPERIMENT「HAPPLAY」特別企画『文化祭 in KYOTO』
公演時期:2010/10/28~29。会場:アトリエ劇研。
バナナ学園純情乙女組
二階堂瞳子を中心とする”永遠に卒業出来ないスクールガール調”を大義名分に挙げ、いつまでもセーラー服を脱ぎたがらない女子や男子の集合体。脚本担当は中屋敷法仁。中屋敷法仁が不真面目・不道徳に書いた脚本に対し、二階堂瞳子の間違いだらけの不適切・不衛生な演出が加わった時、現代の科学では到底解明出来ない亜空間が観客の前に現れる。(公式サイトより)
劇団競泳水着
2003年に早稲田大学在学中の上野友之が旗揚げ。物語性の高いストレートなラブストーリーを、時に映像的でありながら物語を伝えるのに最適な「構成」で魅せる「劇団競泳水着式トレンディードラマ」を中心に上演。第七回公演「なだれる」において、2007年王子小劇場・佐藤佐吉賞の優秀脚本賞(上野友之)を受賞。(公式サイトより)

もっと情報を取りに行こうよ!

__ 
そうですか、東京とは作品の仕上がりが違いますか・・・。そう、私先月、東京に行って芝居を沢山観てきたんですよ。本当に不思議なんですが、京都と東京では俳優の身体性がまるっきりと言っていいほど違うように感じます。いや、単なる「感じ」としかいいようがないものですが。
杉原 
違いますよね。僕も東京の方で木ノ下歌舞伎『勧進帳』や、キレなかった14才りたーんず『14歳の国』など演出をさせて頂いたなかで感じたのは、リズム感が違う気がします。
__ 
リズム感。どのような。
杉原 
東京は16ビートのエンドレス、京都は裏打ち4拍みたいな。この半年東京で演出していたので、京都のリズムを取り戻すのに少し時間が掛かりましたね(笑)。
__ 
面白い!そういうのがあるんですね。ちょっとだけですが分かります。東京の俳優の身体は非常によくコントロールされていて、凄く見やすいように感じました。反面、京都は俳優の内面から出る味を重視しているような気がする。1ヶ月、劇研でそういう興味深い体験が出来るでしょうね。
杉原 
そういう面からもHAPPLAYは面白いと思います。というか、この面子が揃うなんて考えられないですよ。2年後とかには絶対伝説になる企画だと思います。よくこの団体が同じ劇場で1ヶ月も!って。
__ 
見逃したらもう、惜しいですよね。わざわざ東京に行かなくてはならない。
杉原 
悲しい事に、僕の周りで東京からのHAPPLAY参加団体を知っている人が本当に少ないんですよ。僕は東京と関西を行ったり来たりしているからかもしれませんけど、芝居をやっていく上で、同世代の評価されている団体を知らないってどうかなと思います。ぜんぜん違う面白い事を考えて実験して、広く評価されていて。
__ 
ロロとかね。
杉原 
もっと情報を取りに行こうよ!って思います。同世代が何をしているか、何で盛り上がっているかを知るともっと面白いアイデアが生まれるって絶対。そういう勉強をしないで「大きくなりたい」と言ってても、ふーんって思っちゃいますね。もったいない。25歳以下限定の通し券も余ってるんです(2010/10/24時点)。本当に、若い人に経験してもらいたいから限定なんですけどね・・・。
木ノ下歌舞伎
歴史的な文脈を踏まえた上で現行の歌舞伎にとらわれず新たな切り口から歌舞伎の演目を上演し、歌舞伎と同時代の舞台芸術を取り巻くムーブメントの惹起を企図する。あらゆる角度から歌舞伎にアプローチするため、主宰・木ノ下裕一が指針を示しながら、さまざまな演出家による作品を上演するという体制で、京都を中心に2006年より活動を展開している。(公式サイトより)
劇団ロロ
2009年結成。主宰・三浦直之氏。脚本・演出をつとめる三浦直之が第一回作品『家族のこと、その他のたくさんのこと』で王子小劇場「筆に覚えあり戯曲募集」“史上初”の受賞を果たし、結成。物語への愛情と敬意を込めつつ、演劇で遊びまくる。(公式サイトより)

タグ: 「異なる角度から」 伝説的な公演


毎日文化祭が出来ると思った

__ 
杉原さんは、なぜ芝居を始めたのでしょうか?
杉原 
毎日文化祭が出来ると思ったんですよね(笑)。
__ 
なるほど。
杉原 
僕、芝居を始めたのは大学になってからで。とにかく何かを皆でつくれるんだって考えてました。反面、演劇なんか何も知らなかった。例えば入学の時に造形大の教授がオリエンテーションで挨拶するんですよ。周りの人が「山田せつ子だ!」とか「太田省吾だうわー」とか騒いでて、悔しかったですね。負けず嫌いなんで(笑)。
__ 
ええ。
杉原 
それからバイトしまくって、給料を全部芝居のチケットにつぎ込んだりして。
__ 
えっ!
杉原 
何も知らなかったのが悔しくって。だから、とりあえずいろんなものを観て勉強して、なんだかよく分からないけど「一番になる」って目標を立てたんです。
__ 
何か、影響を受けた作品に出会えましたか?
杉原 
蜷川幸雄さんですね。蜷川作品は本当に、面白いか面白くないかは別として、資本も豪華な出演者もつぎ込んで大きなお祭りみたいな演劇をを作るんです。そういう大盛り上がりを、「よっしゃ作るかっ!」で実現しちゃう。
__ 
もう一大イベントですからね。
杉原 
影響を受けたのはそこです。実は、僕自身もイベント演出は絶対にやりたいなと思っていて。もちろん、演劇作品の演出も大好きでやりたいです、けれども、例えば町の盆踊り大会とか、紅白歌合戦のプログラム演出とか、オリンピックとか。

質問 松葉 祥子さんから杉原 邦生 さんへ

Q & A
__ 
前回インタビューさせて頂いた、松葉祥子さんから質問を頂いてきております。1.「リラックスする方法を教えて下さい。」
杉原 
半身浴しながらtwitterでつぶやきます。「半身浴なう」って。
__ 
おお。
杉原 
あとは・・・ちょっと話が違うんですけど、僕は休みをダラダラして使わないんですよ。「日本人は休む為に働く、アメリカ人は遊ぶ為に働く」そうなんですけど、僕は断然後者で。休日は全力で遊ぶ事にしています。
__ 
2.「自分磨きに何をしていますか?」
杉原 
何だろう。何でも全力でやる事を心がけていますが、答えとしては違うか。あ、若干の潔癖性なので、清潔感を保つようにはしています。部屋をキレイに掃除しますね。

自分が行って企画を打ったところが拠点

__ 
最後に伺いたいのですが、杉原さんがもっと多くの人に観て貰う為にどう攻めていかれますか?
杉原 
まず、自分の年齢でアゴラ劇場<サミット>のディレクターをやらせて頂いたり、色々な舞台の美術をやらせて頂いたり、凄く貴重な仕事をさせて貰っていると思います。とくに<サミット>ではいろいろな地域に行けて、非常に大きい体験が出来ていて、幸せですね。そういうひとつひとつのことに感謝しながら続けていきたいです。
__ 
素晴らしいですね。
杉原 
だからこそ思うんですけど、やっぱり今、日本だけではなくて世界にどのようなものがあるのかをもっと知りたいです。今は京都を拠点に、という事になっていますけど正直拠点はどこでも良くて。自分が行って企画を打ったところが拠点になるんだと思っています。
__ 
なるほど。
杉原 
そもそも小劇場にもそれほど固執していなくて。演劇やイベントを盛り上げてKUNIOが有名になったり大きくなったり、それはもちろん重要な事なんですけど、「自分が何をやりたいのか」っていうのが重要なんですよ。

タグ: 外の世界と繋がる 今後の攻め方


average EAR MUFF

__ 
今日はお話を伺えたお礼に、プレゼントがございます。
杉原 
ありがとうございます!実は先日誕生日だったので、プレゼントが色々貰えて嬉しいですね。
__ 
どうぞ。
杉原 
(開ける)あ、耳あてだ。色柄がいいですね。
__ 
ビジネスでも使えそうなものを選んだつもりです。京都は寒くなりますので、良かったら。

タグ: プレゼント(装飾系)


『自慢の息子』サンプル07

__ 
本日はよろしくお願いします。東京・アトリエヘリコプターでのサンプルの公演「自慢の息子」を拝見させていただきました。大変面白かったです。お疲れ様でした。
松井 
ありがとうございます。無事終わりました。
__ 
ご自身としては、どのような公演でしたか?
松井 
やりごたえのある公演でした。以前から、台本と俳優と照明と音響、それぞれの要素で一つの空間を作っていくというスタイルでやっているのですが・・・。
__ 
あ、俳優同様スタッフもシーンの創作に参加するんですね。スタッフが演出をするというわけではなく。
松井 
はい。台本を持った俳優がシーンを作っていくというのではなく、台本も一つの要素で。エチュードではなく、ある空間でどれだけ遊べるかというスタイルです。それが今回、結構うまくいったかなと思っています。
サンプル
松井 周(劇作家・演出家・俳優)の主宰する劇団。その作品世界は、価値を反転させることと空間・身体・時間の可能性を探り続けることを特徴としており、虚無的で独特の質感は、中毒性の高いことで知られている。(公式サイトより)
『自慢の息子』サンプル07
東京公演・・・公演時期:2010/9/15~21。会場:アトリエヘリコプター。 大阪公演・・・(精華演劇祭2010特別企画)公演時期:2010/09/25~26。会場:精華小劇場。

五感を頼りに物語を

__ 
アフタートークで、脚立に色々飾り付けたセットを用意するのに、最初に完成型を決めるのではなく制作しながら作っていくと。意識せずに生まれた要素が作品の本質を表現するという。それが、今回の作品にははまっていたように思います。
松井 
たとえば一つの物をそこにおいただけでも、いろんな関連性が出来るんです。そのうちのどれを使うかは台本や、あるいは俳優によって違うかもしれないですけど。偶然で要素を置くのが、面白いんですよね。物語を先に用意するのではなく、物に物語をはっつけるんです。
__ 
まず物をおいて、それがどこから発生した物かどうかは置いといて、物語を張る。非常に発想の広がりを持つスタイルですね。そういう着想というのはどこから。
松井 
僕は俳優なので、やっぱり俳優はある状況を勝手に作り出してそこになりきるんですけど、たとえば思い出の本を読むというシーン。小道具が白紙のノートだったとしても、そこに物語と状況を与えるというのがすごく面白い作業だと思うんですよ。
__ 
白紙のノートを大事な本に変える。
松井 
なら、俳優はどこにその物語の根拠を見いだすのか。僕はまず、もしかしたら手触りとかにおいとか、そういった感覚が記憶の大部分を形成しているんじゃないかと思ったんです。そうした外面にある五感を頼りに物語を探すのが、面白いやり方なんじゃないかと思っているんです。内面に根拠を探すんじゃなくて。それが今回の作品にいい形で反映されたんじゃないかと思いますね。

タグ: 会場を使いこなす


幸福な交差

__ 
サンプルの公式サイトの松井さんのプロフィールに、「受動的で信用ならない俳優の姿を肯定する」ありますね。
松井 
受動的というともしかしたらネガティブに思われるかもしれません。でも僕はそういう捉え方を疑っています。人間、どうしたって受動的にしか生きられない、ならざるを得ないように思えるんです。しかもそれに自覚出来ない。能動的に生きていると錯覚している、理性でそういう風に思おうとしているんじゃないかと。
__ 
ええ。
松井 
五感を手がかりに人間像を作れば、人間を肯定出来るんじゃないかと思うんですね。
__ 
「自慢の息子」を見ていて感じたのは、たとえばノートに手が触れる瞬間の緊張感がすごいなと。感触が言葉や思想になる時の、境界の一瞬に緊張感があって。スポーツなり格闘なり、そういう、一瞬を争う感覚がありました。
松井 
そうですね。そこは俳優に求めたところだし、俳優もそこをやるのは刺激的だったと思います。その一瞬にこそ、生々しく自分が存在出来ると思っているんです。
__ 
一瞬・・・。動物は何かと相対する一瞬に、言葉じゃなくて感覚と概念だけで考える、が人間は言葉に置き換えてしまう。舞台上に上がった俳優は、動物の属性も持っていますね。
松井 
人間は何かを知覚した時に、そこに言葉を貼り付けてしまう。意味というか。言葉ってどうしても、生まれた瞬間に一つの物語が始まるんですよね。動物的な反射と、言葉の語る物語との交差があれば、それは幸福なんじゃないか、演劇としてやる価値が非常にあるんじゃないかと思っています。

タグ: 言葉そのものを手がかりに


質問 宮川 サキさんから松井 周 さんへ

Q & A
__ 
前回インタビューさせていただいた、sundayの宮川サキさんからご質問を頂いてきております。1.生まれ変わったら何になりたいですか?
松井 
中性的な人になってみたいですね。男性でも女性でもない人と言うのに憧れていてですね。両性具有というのとはちょっと違うんですけど。
__ 
というと。
松井 
男性らしさ・女性らしさから離れてみたいんですよ。
__ 
いしいひさいちの「ののちゃん」で、あのクールな女の先生が「男らしさ・女らしさ」を「あいまいな部分を抱えておく事の出来ない度胸のない人間が飛びつく言葉」だと言い切っているコマがtwitpicで話題になっていました。
松井 
いいですね、それ。やっぱいしいひさいち凄いな。僕はどっちにも引っ張られている状態の人が好きで。身動きとれないけど、安定している。自分が偏見をもっているかもしれないけど。
__ 
2.最後の晩餐。何を注文して誰とどう過ごしたいですか?
松井 
あー・・・僕は納豆が好きなので、納豆とご飯と味噌汁と、あとは家族と過ごしたいですね。
__ 
どんな納豆ですか?
松井 
ひきわりも好きですし、藁納豆も。冷蔵庫に納豆が六個以上納豆がないと不安なんですよね。毎食食べています。
__ 
最後の晩餐として、たとえば、納豆のグレードをあげますか?それともいつも食べている納豆ですか?
松井 
いつも食べているものですね。
__ 
素晴らしい。最後だから高いものを食べる、それもありだと思いますけど。
松井 
死に備えた時、ニュートラルでいられない事自体に恐怖すると思うんですよね。死に怯えるかもしれないのに、ちょっと頑張っちゃったものを用意するのは、それはそれであるかもしれませんが。僕は、最後の日だからといって乱されたくはないですね。

タグ: ジェンダー・女性らしさ 孤独と演劇 男性性とは何か 性別と演劇についてのイシュー 曖昧さへの礼賛


研究所じゃないですけど・・・

__ 
今後、松井さんはどんな感じで攻めていかれますか?
松井 
サンプルとしては、東京でずっとやっていくというよりは国内も回りたいし、国外にも行きたいですね。
__ 
なるほど。
松井 
あとは、研究所じゃないですけど演劇を研究する実験室的ワークショップをやりたいですね。これまで培ってきた、与えられた空間に物を持ってきたりスタッフ総出で空間作りをしたりというやり方を磨いていったりしたいなと思います。

タグ: 今後の攻め方


精華演劇祭2010 特別企画サンプル07「自慢の息子」

__ 
大阪公演がもう、今週末ですね。頑張って下さいませ。どんな感じになりますか?
松井 
精華小劇場という、小学校を改装した劇場なんですよ。
__ 
あそこは面白い空間ですよね。
松井 
アトリエヘリコプターでの空間の感じは出せないんですが、そこでしか生まれないものもあるので、楽しみにしています。脚立は向こうにあるものを使うし、変な箱があったらそこに人を潜ませてみたり。
__ 
それに、黒幕をめくると全然違う空間になりますからね。
松井 
思ってもみない方向になるかもしれません。楽しみです。

ViV/シリコンスチーマー

__ 
今日はですね。お話を伺えたお礼にプレゼントがございます。
松井 
いいんですか。ありがとうございます。(開ける)あー、これすごくうちの奥さんが欲しがってたんです。
__ 
やった。
松井 
買おうか買うまいか迷ってたんですよ。ありがとうございます。
__ 
お子さんがいらっしゃるとアフタートークで仰っていたので、離乳食などに使えるかなと思って。

タグ: プレゼント(食器系)


sunday#3 サンプリング・デイ

__ 
今日は精華小劇場演劇祭参加作品sunday#3「サンプリング・デイ」に出演されていた宮川サキさんにお話を伺います。よろしくお願いします。
宮川 
よろしくお願いします。
__ 
最近はどんな感じですか?
宮川 
次の公演の稽古に入ってますねー。
sunday
大阪を拠点に活動する劇団。第二期・劇団☆世界一団。作・演出はウォーリー木下氏。
sunday#3「サンプリング・デイ」
精華演劇祭2010 spring/summer 参加公演。公演時期:2010/7/18~25。会場:精華小劇場。