別の人になんか

__ 
大庭さんがお芝居を始めた理由と続けている理由を伺いたいのですが。
大庭 
始めた理由・・・。僕は中学高校と、アメリカに住んでいたんですよ。大学から日本に戻ってきたんです。
__ 
帰国子女ですね。
大庭 
当時、英語を話している自分がどうしても好きになれなかったんです。常に誰だかわからないけど、英語をしゃべる人を演じていた訳です。だけどうまく演じられていないのはわかっていました。そのもどかしさがずっとあり気持ち悪かった。周りからは「人と違う経験が出来ていいね」と言われるんですが、いやいや、僕はみんなと同じ経験が出来てないんです。妹が定期購読していた少女マンガを読んで日本の生活が羨ましいなとずっと憧れていたんですよね。日本に帰ってきて、アイデンティティとかについていろいろ考えちゃって。おかしいんですが、みんなと一緒が良かったんです。それで周りと違う自分が嫌いになっていたんです。
__ 
なるほど。
大庭 
ある日、帰国子女の先輩が大学の演劇サークルに誘ってくれたんですよね。ここに入ったら、嫌いな自分ではない別の人間になれるって、バカみたいに思い込んだんですね。最近はそんなのは幻想で、別の人になんかなれる訳はないって思いますが。
__ 
そうした経緯があったんですね。

タグ: 自分は何で演劇を


インクの一滴

__ 
東京から京都に移ったのはどういう。
大庭 
僕も三浦も青年団にいて、独立するときに誘われたんですよね。京都を拠点にして劇団を旗揚げするから、来ないかって。その時に、年齢的なこともあって、芝居をこれから続けていても良いものか、出来るのかと色々考えていたんですよ。
__ 
ええ。
大庭 
三浦の芝居は好きだったし、このあたりで思い切って、賭をしようと思ったんですね。青年団にいてもちょっとした安定はあるんですけど。ここで、いっちょやってみるかと。京都行ってダメだったら辞めっか、みたいなね。オリザさんにすみませんって言って出てきました。「まあ3年で戻ってくるだろ」とか「ダメだったら戻ってきてもいいよ」とか言われましたけど(笑う)
__ 
よくそんな、決断をされましたね。
大庭 
東京から京都に来た大きな理由は、さっきの賭の話と同時に、ただただ自分の存在や演劇の公演が消費される状況が怖かった。・・・東京で芝居を見に行くと、もうタウンページのようにぶ厚いチラシの束が渡される訳ですよね。そしてそのほとんどは1回きりの公演。
__ 
ありますね。
大庭 
あれを見るとね、なんかもう、簡単に消費されるんだなあと。僕が参加している公演のチラシなんてこの束の中の一枚にすぎず、プリントされた名前なんてインクの一滴程度なんですよね。マクドナルドのハンバーガーみたいに無碍に消費される存在、それはやっぱり嫌だなと思って。単純に自己顕示欲が強いってだけなのかも知れないですけど。みんなと一緒がいいって始めたのに矛盾してますね。(笑)とにかく再演される様な芝居をつくっていきたかったんです。
__ 
東京のチラシ束はすごいですよね。
大庭 
京都にくるとチラシ束が薄くてほっとしたというか(笑う)。もちろんこれはある意味、演劇界の辛い状況でもあるんですけどね。
__ 
そうそう、私も東京にはここ数年、休暇をとって芝居を見に行ってるんですよ。最初は、その回転率の早さというのがもしかしたら俳優の演技にある種の薄さをもたらしているかと思えば、単に思いこみでした。
大庭 
なるほど。
__ 
それでも、やっぱり京都における俳優の身体のミステリアスな雰囲気って特殊で。京都にいてないと染み着かない感じなのかなと。地域びいきな感覚なのかもしれませんが。これって、どういう事かなあって。
大庭 
僕らはどうですか?その、東京の俳優っぽいですか?
__ 
全然感じないですね。なんか、京都の人たちなんだってバイアスが掛かっちゃってるかもしれませんね。矛盾しているような気がしますけども。京都の水と時間で生活していると、そういう雰囲気になっちゃうかもしれませんね。
大庭 
京都はやっぱり、変ですよね。閉塞していると言えば言える。でも、抜けてるという感じは与えてくれる。囲まれているけど、息苦しさは感じない。鴨川もあるし。
__ 
鴨川?
大庭 
鴨川があるから逃してくれるというか。あの川がないと、苦しいような気がします。
__ 
街の中にある、自然との境界であり自然そのものというか。ふっと橋をわたると、ドキドキする気がしますね。川の中に足を浸してみたり。結構気持ちがいいですよね。
大庭 
亀がいるじゃないですか、飛び石の。いつか近づこうと思っているんですけど、行かないんだよなあ(笑う)。今度こそ行こう。
__ 
その亀を踏みに行かなくてもいい雰囲気があるかもしれませんね。

タグ: 僕を消費してくれ インクの一滴


役を、演じる

__ 
今後、どんな感じで攻めていかれますか?
大庭 
地点の予定としては2月にロシアにいきます。「ワーニャ伯父さん」と「桜の園」の2本です。本場の、しかもアウェー。ボコボコにされるかもしれないので怖いんですが(笑う)。3月に芥川作品の舞台化ですね。
__ 
頑張ってください。楽しみにしております。
大庭 
今後も地点の公演には出るんだろうなと。でも何があるかわからないですね。来年には京都にいないかもしれないし。
__ 
げっ。
大庭 
あたらしい賭けに出ているかもしれないし。飽きっぽいと思われるかもしれないですけど。一般論ですが、明日のことはわからない。
__ 
いえいえ、いつまでも過去の選択にとらわれている必要はないんじゃないでしょうか。
大庭 
あとはまあ、映画が好きで、年200本ぐらい見ています。機会があれば、映画に出たいなと思っています。地点の舞台があれなので、俳優よりパフォーマーと言ったほうがしっくりされる傾向もあり(笑う)。変な事になってますよね僕ら。それももちろん好きなんですけど、やっぱり役を演じるというのを映画や舞台でもやっていきたいなと思っています。それから、ここ数年ダンス公演にはまっています。2、3年前にデラシネラのきたまりさんにも声をかけてもらいました。演劇の演出家からは全く話が来なくて、ダンスの振付家からは声がかかるんです。2011年にもKIKIKIKIKIKIの再演がある予定です。身体性にすごく興味があるのでこれからもダンス公演は積極的にやりたいと思っています。
カンパニーデラシネラ
マイム、演劇、ダンスといった様々なジャンルを取り込み、フィジカルシアター的手法で注目を集める演出家。
藤田桃子
1995年、パフォーマンスシアター水と油結成。国内外で公演活動を行う。以後2006年3月水と油活動休止までの全ての作品に出演。2003年に自身のマイムユニット「蜥蜴」を結成し、小作品を発表している。(公式サイトより)
KIKIKIKIKIKI
03年京都造形芸術大学 映像・舞台芸術学科在学中のきたまりを中心に活動開始。以後ダンサー個々の特異な身体のフォルムから湧き上がる独自の振付の世界観を追求し実験的に作品の上演を重ねる。06年大学卒業を期にカンパニーとして本格始動。(公式サイトより)

タグ: きたまり 今後の攻め方


adequateのレザーブレス

__ 
今日はお話を伺えたお礼に、プレゼントがございます。
大庭 
ありがとうございます。開けてもいいですか?
__ 
どうぞ。
大庭 
(開ける)お。これは。
__ 
アクセサリーですね。腕輪なのですが。
大庭 
ありがとうございます。これはこうするのかな。
__ 
はい。
大庭 
いいかも。新しい自分への挑戦という感じですね。ありがとうございます。

タグ: プレゼント(リング・ネックレス・ブレスレット系)


視点 vol.1 Re:TRANS

__ 
本番期間中に、お時間を頂いて大変申し訳ありません。本日は、宜しくお願いいたします。
ハセ 
よろしくお願いします。
__ 
さて、ハセガワさんが主宰するユニット、MUの主催イベント「視点 Re;TRANS」。3つの団体が集まってそれぞれ30分程度の作品を上演するという趣旨ですね。とても面白かったです。
ハセ 
ありがとうございます。良ければ、京都からこちらのイベントに興味を持って下さったキッカケを伺いたいのですが。
__ 
東京滞在中に、やはりショーケースの企画は見たいというのがあって。
ハセ 
この3つの内、知っている団体はありましたか?
__ 
あ、鵺的もかな。MUはすみませんが、ちょっと。
ハセ 
関西まで届くように頑張ります(笑)。ちなみにコンセプトなんですが、東京では『15 Minutes Made』というイベントがあって、僕も主催の方とは親交があるので、あえて差別化を図っているというか。コント劇団だと15分でもOKだったりするんですけど、物語をやろうとする場合はどうしても「起承転結」でいうと「承」までしかやれないんですよね。
__ 
ええ。
ハセ 
僕は脚本家として、MUでは短編を売りにしていて。今回見ていただいた『無い光』も40分の上演時間なんですが、実は分かりやすく10分ごとに「起承転結」で区切れてるんですね。
__ 
あ、そういえばシーンも分かれている感じですね。
ハセ 
他の団体にもそういう短編をじっくり創って欲しいという提案があります。さらに、作品をただ並べるだけではなく、コンペ形式にしています。そうすると公演が終わってもイベントは続く。あの公演の評判ってどうだったんだろうとか、アンケートに寄る投票や審査委員の会議などが、ネットで追う事が出来る。そういう余韻が残ればいいなと思っています。
MU
ハセガワアユムが主宰とプロデューサーを兼ねる、演劇界では珍しく劇団ではない個人ユニット。名前の由来は、魑魅魍魎の劇団名が溢れる小劇場の中で浮くべく「徹底した意味の無さと妖しさ」を元に命名。(公式サイトより)
視点 vol.1 Re:TRANS
公演時期:2010/09/21~26。会場:渋谷ギャラリールデコ4F。参加団体は「MU」「ミナモザ」「鵺的」の3団体。あるひとつの「視点」でセレクトされた劇団たち。テーマは『Re:TRANS』。あの『トランス』に対する返信のように「少人数・どこでも上演が可能」をルールとして、 新しいスタンダードの形を目指す、短編のコンペティション。(公演詳細より)
鵺的
鵺的は脚本家・高木 登によるオリジナル作品を上演することを目的とした演劇ユニットです。硬質な物語構造をそなえた劇作を通じて、アクチュアルな題材を悪夢的に描くことを特徴としています。現代社会の歪み、そこを生きる人間の姿、新しい人間関係の在り様など、「いま、このとき」を生きる表現者として描くべきことごとを、慎重に大胆に、鵺的は追究していきます。(公式サイトより)
ミナモザ
俳優・木村キリコとの2人の劇団。綿密な下調べと取材に基づき、リアリティを重視した舞台を作っている。ドキュメンタリーのように鋭く社会をえぐりながら、その先の地平へ飛ぶ作風が特徴。振り込め詐欺集団の姿を描いた『エモーショナルレイバー』(2009年初演)がシアタートラム・ネクスト・ジェネレーションvol.3に選出され、2011年1月の再演が決まっている。(視点 vol.1 Re:TRANSのインタビューページより)
15 Minutes Made
東京の劇団・Mrs.fictionsによるショーケース公演。6団体がそれぞれ15分程度の作品を上演する。

鵺的ミナモザ

__ 
今回の参加団体について。コンセプトが鴻上尚史の『トランス』で、テーマも恋愛でしたね。ミナモザ鵺的・MUというラインナップですが、これはどういうチョイスだっったんでしょうか?
ハセ 
非常にシンプルで、2009年に観た舞台のなかで面白い上に「シンパシーを感じた」のがこの2劇団だったんですよ。
__ 
なるほど。まず、鵺的はどのような。
ハセ 
鵺的主宰の高木登さんは、みんなが避けて通る暗いテーマを遠慮なく出すんですよね。演劇って笑いを使ってお客さんに寄っていくじゃないですか。暗い話でも同じく。鵺的はそういう事をしない、珍しく硬派な感じだったので。
__ 
そうなんですね。
ハセ 
次のミナモザですが、前回公演『エモーショナルレイバー』は2011年1月にシアタートラムで再演が決定しているくらい、傑作だったんです。でも今回はそれとは違う作風だったんですけど、それも挑戦かなと。この3団体は根底で通じていると思うんですよね。「ブラック」が前提にあるんだけど「大人」であることみたいな。酔ったり逃げたりしてない、自立してるブラックというか。

タグ: 演劇人同士の繋がり 鴻上尚史


「少人数でどこでも上演出来る物語」

__ 
今回のコンセプト「Re:trans」ですが、これはどうして。
ハセ 
鴻上さんの『トランス』ご覧になったことありますか?
__ 
やったことがあります。三蔵役で。
ハセ 
ははは。あ、そうなんですか。いいですね。やっぱ、演劇人ならだいたい『トランス』は通ってるんですよね。何の役やったかとか聴くと盛り上がるんですよ(笑)。ゼロ年代後半からポスト演劇が最先端になっていると思われているかもしれないけど、『トランス』みたいな「少人数でどこでも上演出来る物語」としてスタンダードになっているものを再提案しようっていう意識があったんですよね。ファッションのリヴァイバルと同じように。
__ 
なるほど。
ハセ 
で、僕の『無い光』に関していえば、『トランス』の3人のように愛されるキャラクターを確立したいと書いたものです。雅人、礼子、三蔵、のように。俳優なら、どの役かはやりたくなるような。だから脚本としてどんどん使ってもらえたらなと思っています。
__ 
それこそ、『トランス』のように。
ハセ 
ええ。関西の方で上演してくれたらうれしいですね。もちろん、ほかの2団体も同じ意思だと思うし。脚本ありますので、気軽にお問い合わせ頂ければ嬉しいです。

タグ: 鴻上尚史


同じ原風景が

__ 
今回の作品群、私個人の感想としては、通してクラシックな感じでしたね。
ハセ 
クラシック。
__ 
今っぽいというよりは、カッコ良さから入っている感じでした。
ハセ 
様式から入っていた感じですか?
__ 
その上でMUはすごく面白かったです。セリフが生きている感じがして、緊張感もあったし。
ハセ 
ありがとうございます。
__ 
何というか、芸術方面やイベント性に凝るんじゃなくて、会話劇として最初から最後まで作られているという芝居を3本みたからかな。そういう訳でクラシックという感触がありました。
ハセ 
僕ら3劇団は、バックグラウンドに同じ原風景があると思うんですよ。最先端とされた現代口語演劇があって、最近では物語を放棄するポスト演劇があって。僕は子役出身だからそれこそ20年前から演劇を観ているんですけど、やっぱり物語性を強く打ち出した芝居が一番好きなんですよ。
__ 
ええ。
ハセ 
で、結局は流行なんて時代ごとに入れ替わっているじゃないですか。今最先端と呼ばれているものだって、僕からすれば3週目くらいに感じるし。すぐ古くなるかもしれませんし。でもね、原風景はどうしても残ると思うんです。もちろん最先端へのアンテナは張っておきたいですが、根底にあるものは大事にしたいですね。ロックバンドと一緒ですよ。結局、ギター、ベース、ドラムの構成からは逃げられないし、逃げたとこでどこにも行けずにまた戻るんです。それはもう大人だから判ってるので、ならそこでこそ勝負したいと。

「ナマ」が一番面白いんですけど、そこに甘えてちゃいけない。

__ 
MUのサイト、これまでの公演の映像が沢山ありますね。ちょっとびっくりしました。
ハセ 
今までの作品のダイジェストをyoutubeにあげて、見られるようにしているんですよ。
__ 
あ、そうなんですか。
ハセ 
USTREAMで短編がまるまる一本みれるのもあります。やっぱり、演劇って一般の人からするとかなりブラックボックスじゃないですか。そういうのって演劇が不人気の原因になっていると思うんですよ。「ナマ」にこだわってばかりで舞台写真とか映像を公開するのに抵抗がある人もいるかもしれないですけど、新しい楽しみ方を取り入れるのを恐れてちゃいけないと思うんですよね。
__ 
演劇メディアの形が変わりつつある。
ハセ 
演劇は確かに「ナマ」が一番面白いんですけど、そこに甘えてちゃいけないと思うんです。作品をネットにあげてみたら、コメント欄で叩かれるかもしれない。けど、そういう恐れから逃げてもしょうがないと思うんですよね。確かに演劇村だけで盛り上がってて、一般人の目線観たら全然面白くない作品もたくさんありますよ(笑) でももしかしたら、一般の人にも「面白い」と思われるかもしれない。叩かれるかもしれないけども。でも逃げてる人は薄々ヤバいってことに気付いてるじゃないんですか? 無意識で。
__ 
だから、ネットで公開する事を恐れる?
ハセ 
そうかもしれません。でも怖がらない方がいいですよ。だってそれこそ本当に戦うべき圧倒的他者であり、社会なんですから。演劇のそういう弱いところが大嫌いなんです。

タグ: Ustreamの話題


質問 かにぱん。さんから ハセガワアユムさんへ

Q & A
__ 
さて、前回インタビューさせて頂いた、かにぱん。様からご質問を頂いて来ております。1.宇宙は拡大し続けるか?有限なものなのか。どう考えますか?
ハセ 
「宇宙は見える所までしかない」と松尾スズキさんが書いてたので、俺もそんな感じです。
__ 
ありがとうございます。2.最近見た、印象的な夢は何ですか?
ハセ 
仮眠したとき24世紀の夢を見まして。流行っている色は黒で、東京の街は立て直す予算がないのか、ビルがくすみまくってました。まだ不況っぽかったです。

映画を撮ります

__ 
今後、どんな感じで攻めていかれますか?
ハセ 
映画を撮ります。演劇と同じくらい映画、大好きなんですよ。小劇場や演劇で長年頑張った人に「御褒美で映画を撮らせる」って企画が多いんですけど、それを待つんじゃなくて自分から。
__ 
なるほど。
ハセ 
あと10年も待ってたら、ぼくの好きな俳優たちは、その役に合う年齢じゃなくなるんです(笑)。信頼している同時代の俳優を使いたいので、どんどん自分から撮って、コンペとか出品したいですね。演劇界だけの順位にこだわっていてもしょうがないですから。
__ 
どんな映画を撮られますか?
ハセ 
実際にあった、複数の女性がひとりの男と同居しているハーレムの事件があるんですよ。それを元にした短編を、映画の配給会社につとめている友人に見せたら一番食いつきがよかったので、それを映画化する形で。
__ 
素晴らしい。ハーレムですか。
ハセ 
やっぱり可愛い女の子が沢山出てくるのが食いつきがいいんですね(笑)。まあ、そういう映画を撮ります。

タグ: 映画の話題 今後の攻め方


赤いカード立て

__ 
今日はですね。お話を伺えたお礼にプレゼントがあります。
ハセ 
えー、いいんですか?
__ 
どうぞ。
ハセ 
ありがとうございます(興奮して開ける)。何ですか、これは?
__ 
カード立てですね。
ハセ 
(フライヤーを乗せて)おっ、すごい。かっこいい! え、いいんですか? 嬉しいなあ、ありがとうございます。

タグ: 赤色 プレゼント(ツール系)


悪い芝居vol.11「キョム!」

___ 
今日はどうぞ、よろしくお願いします。
大川原 
はい、よろしくお願いします。
___ 
最近は、大川原さんはどんな感じですか?
大川原 
今は稽古の毎日ですね。
___ 
あ、悪い芝居の次回公演「キョム!」ですね。
大川原 
そうなんですよ。これ、チラシです。
___ 
すごく目立つチラシですよね。
大川原 
ありがとうございますー。作ったのは山崎と植田なんですけど。
___ 
裏にキャストの写真が出てますねー。今回、何だか出演者が多いように思いますが。
大川原 
今回の作品、出演者が13名も出るんです。半分以上が悪い芝居団員じゃないんですよ。お互いを全然知らなくて、最初は人見知り状態だったんですが、最近はずっと一緒にいるという事もあって、冗談ばっかり言ってます。
___ 
最近はどんな冗談がHOTでしたか?
大川原 
ウチに進野というのがいるんですけど、彼結構年上なのにいじられキャラになっていますね(笑う)。「進野さん頼みますよー」「進野さーん」って。19歳の女の子にターゲットにされてます。
悪い芝居
2004年12月24日、旗揚げ。メンバー11名。京都を拠点に、東京・大阪と活動の幅を広げつつある若手劇団。ぼんやりとした鬱憤から始まる発想を、刺激的に勢いよく噴出し、それでいてポップに仕立て上げる中毒性の高い作品を発表している。誤解されやすい団体名の由来は、『悪いけど、芝居させてください。の略』と、とても謙遜している。(公式サイトより)
悪い芝居vol.11「キョム!」
公演時期:2010/12/18~26(大阪)2011/1/14~16(東京)。会場:精華小劇場(大阪)駅前劇場(東京)。

タグ: 稽古場でいじられる 悪い芝居「キョム!」


私たちの家になります!

___ 
このチラシ。表紙が既に面白いですよね。イメージキャラクターのこの男の子。特に目を引きますよね。
大川原 
よく言われます、それ。でも彼は出演しないんですよ。
___ 
そうなんですか。彼がキョムっていうあだ名なのかと思ってました。
大川原 
「キョム!」は虚無の事で。普段はあまり考えないネガティブな部分をどうポップにするか考えてそういうタイトルになりました。
___ 
面白いタイトルですよね。虚無って二つも同じ意味を重ねた熟語で、そういうマイナスな、いやマイナスですらないゼロの概念をカタカナにして「!」まで付けると、強引なのに全く別の表情が宿る気がします。
大川原 
個人的には虚無っていうと、私、結構天邪鬼で・・・思っている事とは全然違う事を言ってしまって、後で惨めな思いをした時にその虚無感を感じることがありまして。そんなことが言いたかったんじゃないのに、ガーン、みじめ・・・って。
___ 
ええ。
大川原 
虚無っていうと、さみしい、虚しいってダークなイメージがありますけど、今回は、その元々のイメージをどう前向きな感じに持っていくのか、なんです。観終わった後に、前向きな何かを帰ってもらいたいですね。
___ 
あはは(笑う)。今回のチラシにはかなり具体的にあらすじが書いてありますね。ホームレスの話らしいですが。
大川原 
そうです。使わなくなった劇場に住みついたホームレスが私たちなんですよ。精華小劇場が、私たちの家になります。そのホームレスがやるお芝居が「キョム!」だと思ってください。
___ 
楽しみしております。
精華小劇場
大阪市難波。元・精華小学校をリノベーションした劇場施設。
悪い芝居vol.11「キョム!」
公演時期:2010/12/18~26(大阪)2011/1/14~16(東京)。会場:精華小劇場(大阪)駅前劇場(東京)。

タグ: タイトルの秘密 悪い芝居「キョム!」


精進します!

___ 
大川原さんが芝居を始めたのはどうしたキッカケだったんでしょう。
大川原 
大学3回生の時に、バイト先の社員さんに大人計画の公演のチケットを貰って、見に行ったんです。観てもあまり訳は分からなかったんですけど、でも心に引っかかるものがあったんですよね。何か、面白いなって思って。
___ 
なるほど。
大川原 
舞台に秋山菜津子さんが出ていて、カッコイイなと思ったんですよね。それから舞台を見に行くようになったんです。
___ 
どういうところが。
大川原 
その秋山菜津子さんの舞台を目当てに通っていたんですけど、何回も観ていく内に役の振り幅が広いなって事に驚いたんですよ。最初は可愛い女の子の役だったのに、次はシックで大人な女性の役だったりして。それまで、たまにTVでドラマを見ていてもお話を面白いと思うだけで、役者さんに注目して見ている訳ではなかったんですね。
___ 
そこで憧れたと。
大川原 
はい。演劇を知って、初めて役者さん単体に興味を持ったという感じですかね。
___ 
今は、どうですか。
大川原 
え!私が!?秋山さんと比べて、ですか? どうなってるんだろう・・・?うん、精進します!
___ 
続きは劇場でですね。
大川原 
お前全然違うじゃないかと言われないように。

タグ: 次の公演


質問 葵 マコさんから 大川原 瑞穂さんへ

Q & A
___ 
さて、前回インタビューさせて頂きました葵マコさんから質問です。インタビュァー、つまり私ですね。の事をどう思いますか?
大川原 
ありがたい人ですね。関西のみならず、最近は関東にも行かれて演劇人を着目して、掘り起こして下さって。
___ 
ありがとうございます。精進します。

らぶドロッドロ人間はダーク。キョムは?

___ 
そうそう、前回のらぶドロッドロ人間、面白かったです。
大川原 
ありがとうございます。ありがとうございます。あの公演は本当にお客さんに支えてもらった公演だったと思います。
___ 
最後の方の、3人の女による責任の擦り付け合いは見所でしたね。
大川原 
あれは楽しかったですね。直接攻撃はしないんですけど、あっちからこっちからちくちくやり合うという。
___ 
あのシーンが一番、醜かったですね。
大川原 
ありがとうございます(笑う)。らぶドロッドロ人間は1階と2階で分かれている作品でした。上では日常の身体の演劇と、下では演劇らしい演劇があって。
___ 
そうそう。大川原さんは上だけの出演でしたけど、ダークな感じでしたね。悪い芝居を見ていていつも思うのは、悪意でもって作られているなあと。これは悪い意味じゃなくて。
大川原 
毎回、あえて一般的に誰でも通じる主題を選んでいます。ちょっとネガティブで後ろ向きなテーマだったりするんですけど、そこをポップに切っていくっていうか。普段だったらわざわざ暗い部分に突っ込んでいかないところ。そこに挑戦する姿勢が魅力かなと思っています。見に来る人も、ちょっと斜に構えて来る人も多いように思うんですけど、そういう人たちと正面から向きあって楽しい時間を作れたらなと思います。
悪い芝居vol.11「らぶドロッドロ人間」
公演時期:2010/5/19~23(京都)2011/6/11~14(東京)。会場:アートコンプレックス1928(京都)王子小劇場(東京)。

タグ: 悪意・悪趣味 悪いけど、芝居させてください


悪い芝居にいるから

___ 
さて、今後大川原さんはどう攻めて行かれますか?
大川原 
自分は何で役者を続けているのかなって思った時に、やっぱり舞台に立つのは楽しいし、まだ何も舞台の事を分かっていないし。だからやるのかなーと思ったんですけど。
___ 
ええ。
大川原 
一番しっくり来るのは、悪い芝居にいるから、かなと。お芝居はまず楽しいんですけど、悪い芝居が存在しているから。私がどうなるか、じゃなくて、悪い芝居がどうなっていくか、というのを考えていますね。だから、大川原としてこれからどうするよりかは、悪い芝居に役者として図々しく居座ってやろうと思います。
___ 
もしあれば、課題を。
大川原 
感情的になれないところですかね。感情で一気に役を作るというよりは、周りから固めるタイプなので、一気に役に詰め寄れる力が欲しいです。
___ 
それは、姫川亜弓が北島マヤに出会ってから求めるようになったモノに近いですね。
大川原 
そうですね(笑う)やっぱり、感情が入っているものはぐっと持って行かれますから。普段も何か、感情がうまく表現出来ていないらしく。楽しい時間でも「大丈夫?楽しい」って聞かれるんです。どうも素直じゃないんですよね。それが最初に行った、天邪鬼の部分かなって。
___ 
いやいや、それは大川原さんが気を使われる方だからだと思いますよ。何だろう、多分誰に対しても分かりやすい言葉やイントネーションで話す方のように思います。だから、もしかしたらそう見えるだけかも知れない。すみません、インタビューしてるのにこんな事。
大川原 
いえいえ。ありがとうございます。

タグ: 姫川亜弓 北島マヤ 自分は何で演劇を


手袋

___ 
今日はお話を伺えたお礼に、プレゼントがあります。
大川原 
うわぁ~。
___ 
サイズがあわないかも知れない。
大川原 
キレイに開けれるかな・・・(開ける)手袋!めっちゃ嬉しい。
___ 
合いますかね?
大川原 
・・・ピッタリです! 今日はこれをして帰ります。ありがとうございます。

タグ: プレゼント(装飾系)


憧れの世界

__ 
今日はどうぞ、宜しくお願いします。葵さんは、最近は。
葵  
今月11月1日から10日まで、DX東寺で出演するので、そこでの新作の準備をしています。月頭から仕事なんです。
__ 
DX東寺、京都のストリップ劇場ですね。一度行ってみたいんですよ。憧れの世界で。
葵  
実は、私も憧れでこの世界に入ったんです。
__ 
あ、そうなんですか。
葵  
大阪のクラブで踊っているお姉さんがいて、その時は下着を付けていたんですが、すごくかっこよくって。あ、でも仕事にするとちょっと違ったりもして。
__ 
どういうところが?
葵  
自分のやりたい事と、お客さんの求めている事が違ったり、コンスタントに新作を出さないといけなかったり。新作を作るのって大変なエネルギーがいるんですよね。同じ劇場に乗る時は新作じゃないといけないという掟があるんです。
__ 
そんなのがあるんですね。
葵  
ちょっとしたリメイクでも、お客さんは覚えているので、出来れば新作を出したいんです。
__ 
コンスタントに新作を作る。どんな風に作っているんですか?
葵  
曲から入ることが多いですね。一曲、踊りたいというのがあって。それからベッドシーンにどう繋ぐか、とか。
DX東寺
京都のストリップ劇場。京都市南区西九条。