『work for the publick good』

__ 
私が葵さんを初めて拝見したのは、chikinのイベント『work for the publick good』でした。ストリップ自体見るのが初めてで、非常にショッキングな体験でした。
葵  
どういうところが。
__ 
あの時掛かった曲は「東京ブギウギ」で、舞台中央で客席に背を向けてお尻を突き出すというフリがありましたよね。で、Tバックだったじゃないですか。その瞬間まで、ストリッパーがプログラム表に書いてあったけど本気にしてなかったんですよ。それがマジなんだって分かって、一気に会場の温度が上がったんです。
葵  
あの時のお客さん、ストリップってものが初めてな人が多かったでしょうね。
__ 
最後のベッドシーンは歓声まで上がってね。それまで、ライブとコントとパフォーマンスのイベントだったのが一気にひっくり返った。・・・ちょっと悔しかったんです。女性が舞台上のあらゆるツールを使って、というか舞台芸術というメディアを使って脱いで踊るのであればそれは完全な夢の世界じゃないですか。それに敵うものなんてないだろうと。
葵  
いやぁ。
__ 
いや、実のところはダンスの技術が物凄く高かったからそこまで思ったんだろうけども。でも半年くらい時間が経って、それはもっと大変なことなんじゃなかろうかと思い始めたんですよ。もしかしたら、ストリッパーとは最も他人の視線に強い人種なのかもしれないって。
『work for the publick good』
公演時期:2010/2/14。会場:UrBANGUILD。
chikin
京都を中心に活動する劇団。京都造形芸術大学の卒業生3名で立ち上げ。ショート作品を連作形式で発表する。

タグ: SeizeTheDay Urbanguild


お客さんの楽しみ方を即座に考えつく(!)

__ 
というのは、ストリップ劇場に来ているお客さんの目線って、性欲目的と鑑賞目的が同時にあるんですよ、多分。それに耐えうるものを持っていかないと、すぐにつまらない時間になってしまうのではないかと。
葵  
お客さんは踊って脱いで、という流れを分かってるから、そういう面では受け身なんですよね。ステージを見るぞ、というよりは消極的なんじゃないかなって。だから、「分かってくれるかな?」だと絶対伝わらないんですよ。
__ 
へえー。
葵  
自分が興味がないと、見なくなるんです。持ってきた新聞を読み始めた人もいたりして。
__ 
ええっ!もったいない。でも、同じ事をし続けていると目線がそれるんだろうなあ。
葵  
うんうん、脱ぐっていう事に飽きる。
__ 
演劇のように、柔軟に別のネタに接続したり、場面を転換できない。ダンスのように、芸術の追求もちょっと制限がある。その上、脱ぐというプライズを過ぎたら、すぐにハイハイってなっちゃうかもしれない。女性の体だって、お客さんによっては見飽きているものだし。貴重である事は代わりはないけど。
葵  
そうですね。10年15年の経験がある先輩の方って舞台上ですごく遊ぶのが上手で、見せ方を知っているんですよ。強い身体を持つ反面、観客の視線にめっちゃ敏感だと思うんです。空気によってはしゃべりだしたり。
__ 
へえー。
葵  
常連さんばっかりの4回目の終わりとか。その場のノリを感じ取るのがすっごいうまいから、その時のお客さんの楽しみ方を即座に考えつくんですよね。
__ 
なるほど。それは凄いですね。

タグ: 観客のクオリア 「おじさん」について 性欲


どこでも脱げるような人間になっちゃいけないんだと思う

__ 
最近は小劇場でも、俳優が脱ぐという機会が増えているような気がします。
葵  
あ、私も京極さんのダンスを見て。上半身脱いでいて、やっぱり男の人って脱げるんだって。
__ 
男はそうですよね。
葵  
でも、それを自然に見れるようになってきているんですよね。御法度だった時代もあったのに。もったいぶっててもしょうがないんじゃないかって気持ちはあるんですよね、こういう仕事していると。
__ 
私は未だに、舞台上での裸はびっくりしますけどね。何かの届け出が必要じゃないかって思ったり。
葵  
そういう感覚は持っておかなくちゃいけないんですよ。どこでも脱げるような人間になっちゃいけないんだと思う(笑う)。本当に、恥じらいは無くしちゃいけないんですよ。ぱって脱いだら終わりな事も、少しずつ脱いでいくとハッとさせられる。裸を見せるだけのものじゃなくて、脱ぐのを見せるものなんだなあって思うんです。ベテランの先輩のお姐さんたちのステージを見ると、脱ぐのに時間を掛けるんですよね。ちらっと見えてくると、女の私でもドキドキする。髪をかきあげる動作だけでも絵になるし、かっこいい。ダンスのうまい人は、そういう演技というか。
__ 
仕草が。
葵  
仕草が上手いんです。一つ一つのフリを先生に決めてもらってそれをそのままやるって事じゃなくて。そういう姿勢はダメなんかなぁって。帽子を取るだけで「あ、脱ぐんだ」って、次の期待が出て引き込める。それも仕草だと思うんだけど、合間合間に遊びを入れると盛り上がるし、自分もステージに入り込めるんだなぁって。
__ 
お客さんの心理を考えながら、いや、お客さんに共感しながらやってるのかな。
葵  
そうかも。お客さんと会話しながら出来る人のステージは面白いんですよね。
__ 
舞台も客席も一つになって、同じ世界にあるってなかなかないですけどね。
葵  
そういう、仕草と振り付けの間みたいな事がダンスと同じくらい大事なんだろうなって思います。
__ 
なるほど・・・。ガラスの仮面でいう、北島マヤが得意とするところですね。
葵  
ガラスの仮面はドラマ版しか見たことないですけど、えーと、あっ、フィギュアの村主章枝さん。
__ 
ああ、私も大好きです。
葵  
表現がすごいですよね。主な点数はジャンプの回転で決まっちゃいますけど、あの人のはジャンプだけの踊りじゃなくて、それも組み込んだ作品になっている。
__ 
わかるわかる。果てしなく表現を向いている
葵  
味わって踊ってるんですよ、アスリートとはちょっと違うんですよね。

タグ: ジャンプ!についてのイシュー 外の世界と繋がる 北島マヤ


やっぱり裸好き

__ 
葵さんは、なぜストリッパーになろうと思われたのでしょうか?
葵  
最近もよく考えていたんですけど、最初は人前で脱いで目立ちたかっだけというのもあって。それと、ブリッジとか、アクロバティックな体勢をとる事が多いんですよね。高校時代彫刻をやっていたんですけど、いびつな形を曲げたり伸ばしたり。頭の中でそんなこと考えて。
__ 
彫刻を始めたのは?
葵  
それもやっぱり裸好きだからかな。アラーキーの写真とか、湿っぽい、アングラだなと思うところを見ていて。
__ 
ええ。
葵  
体のラインをずっと気にしていたんです。彫刻って一つのラインを追求していくともう際限がなくて。
__ 
葵さんの肉体への興味。どこから始まったのでしょうか?
葵  
容姿へのコンプレックスがあるんだろうなと思うんです。顔だってすごい美女とかだったらこの仕事をしていないだろうと思っています。うーん、いろいろ、絡みあっている気がしてます。
__ 
コンプレックスの裏返し。なるほど。いつの間にか、興味を持つ準備が出来ていた感じなんですかね。

タグ: アングラ演劇という価値


感情移入

__ 
葵さんが今までみた舞台作品で、印象に残ったり、ご自身の転機になったような作品ってありますか?
葵  
砂連尾さんと寺田さんの作品ですね。舞台作品ってあまり覚えていられないんですけど、ずっと見続けていたいような時間でした。寺田さんがずっと砂連尾さんにしがみついていて、後ろから赤ん坊の泣き声が聞こえているっていう。それがずっと忘れられないんですよ。何回もみたい気持ちになったんです。自分の何かとリンクした感じがしたんです。
__ 
なるほど。
葵  
何かこう、ストリップをしている時でも、感情移入していないと全然だめなんですよね。大学で作品を作っていた時も、自分の感情でしか作れなかったのがいやで。子供の時から踊りをやっていた人は動きを先に作って、感情は後から来るんですよね。
__ 
葵さんは、感情が先だった。
葵  
未だにそうやって作っているのがイヤなんですよね(笑う)でも、私的な、まぜこぜの、湿っぽいいろいろな感情は忘れちゃいけないなって。それがなかったらストリップはやっていないし、そういうこだわりと、じゃれおさんと寺田さんのあのシーンが繋がっているんですよ。そんな気がして。
__ 
大事にしたいんですね。
葵  
でも、そればかりでも限界がある。次にも行けないなって。その感情に頼りすぎていると、お客さんとの関係も一つしか出来ないなと思うんですよね。遊び方が下手なんだろうなって。
__ 
遊び方。
葵  
KUNIOさんは上手いんだろうなと思います。
__ 
HAPPLAYね。インタビューで伺いました。
葵  
そのアフタートークで、「この企画には遊び方を上手い人を集めた」って仰っていました。大事なことなんだなあって。
砂連尾理+寺田みさこ
京都を拠点に活動するダンスパフォーマンスユニット。砂連尾理と寺田みさこのデュオ作品では、振付・構成・演出・出演をすべて共同で行っている。「人と人との間にあるもの、つまりそこに流れる空気、堆積した時間の重みが、どのように生まれ、形成されていくのか、私たちはそこに興味を抱いている。」(公式サイトより)
KUNIO
演出家、舞台美術家。
KYOTO EXPERIMENT フリンジ“HAPPLAY” 
フリンジ・パフォーマンス企画として、アトリエ劇研で1ヶ月にわたって新進気鋭の若手アーティストたちの作品を紹介。(公式サイトより)

質問 杉原 邦生さんから 葵 マコさんへ

Q & A
__ 
さて、前回インタビューさせて頂いたKUNIOさんからご質問を頂いてきております。「1.僕の事を知っていますか?僕の印象はどうですか?」
葵  
はい、知っています。見えない所ですごい仕事をしているのに、それを表には全く出さないで楽しんでいるっていう感じがして、尊敬しています。
__ 
「2.好きな芸能人は?」
葵  
いまぱっと思いついたんですけど、バナナマンの日村さんですね。
__ 
「3.その芸能人と、僕との差ってなんですか?彼と比べて、僕と付き合うのに何がダメなんですか?」
葵  
ああ、そういう質問をされるんですね・・・。良く知らない方ですしね。タイプとか、あまりないかなあ。理由は、特に思いつかないです。
__ 
ありがとうございました。

元気が出たよって

__ 
葵さんは、今後どんな感じで攻めて行かれますか?
葵  
明日からのステージは、演劇やダンスをやっている知人に宣伝してるんです。ストリップ自体下降気味なので、そうやって少しでも盛り上げていきたいなと思っていて。
__ 
頑張ってください。今後は、どんな作品を。
葵  
東京ブギウギみたいな、レトロ系の曲が好きなんですよね。そっち系はやっていきたいです。でもやっぱり、技術を上げたいです。ジャズダンスとか、体の鍛練も足りてないし。休みにちょっと怠けすぎちゃうんですよね。ストイックさが足りてないんです。
__ 
なるほど。最後に、見た人にどう思って貰いたいですか?
葵  
元気が出たよ、って言ってほしいです。

DIESELのTバック

__ 
今日はですね。お話を伺えたお礼にプレゼントがあります。どうぞ。
葵  
ありがとうございます(開ける)。
__ 
あ、ちょっと周りには見えないようにお願いします。
葵  
あ、かわいい。スケスケや。

タグ: プレゼント(アダルティ系)


chikin『シティ派で』

__ 
今日は、どうぞよろしくお願いします。最近は、アトリエ劇研での公演が終わったところですかね。面白かったです。
cosi 
ありがとうございます。
__ 
「シティ派で」。以前のchikinとはかなり手触りの違う、シリアスな感じの作品でしたね。
cosi 
あ、ほんまですか。今回、前半はおちゃらけていて、後半はちょっとテーマの強いピースを入れていきました。「いいじゃない、幸せならば」。
__ 
ありましたね。あの。
cosi 
そこがめっちゃストレートだったと思うんですけど、いつも「君たちの言いたいこと、意味わかんないよ」って言われるので、伝わりやすい方法を試してみました。いつもは直接的な言葉を使わないんですけど、遠回りしすぎていたのかな、と。
__ 
今回は直球でしたね。
cosi 
やっちゃったぁ。やっちゃったって感じですね。
chikin
京都を中心に活動する劇団。京都造形芸術大学の卒業生3名で立ち上げ。ショート作品を連作形式で発表する。
chikin 舞台公演『シティ派で』
公演時期:2010/4/16~18。会場:アトリエ劇研

「80年代地下文化論」

__ 
まず、今回「シティ派」という題材を選んだのは。
cosi 
言葉が気になったんですよね。「シティ派」って言葉の響きが、なんか懐かしくてちょっとバカバカしいなと。シティ派っていう言葉が既に自分で自分の事をかっこいいと言っちゃってる。そんなおかしさがあったんですね。
__ 
なるほど、言葉から入ったと。
cosi 
色々調べていく内に、ヒデキとかにまずイメージされるダサかっこいい感じよりも、今見てもカッコイイと思える存在に出会えたんですね。それこそ30年昔に日本にあった、アンダーグラウンドな感じのアーティストとか場所とか。今回作品を作る上での参考資料の一つに、宮沢章夫さんの「80年代地下文化論」という本があったんです。そこで色々書かれてあったんですが、まず80年代に一番カッコよかった奴らってどんなんだろう。今でも彼らのカッコ良さは通じるのか。
__ 
それで「シティ派で」を。
cosi 
そこを根底にして作品を作っていく事になりました。もちろん、バカバカしさも必要だし、80年代以外にもカッコイイシティ派はある。

「いいじゃない、幸せならば」

__ 
「シティ派」を作った意義とはなんでしょうか。我々を取り囲む社会であったり、世界にとって。
cosi 
今回、実は助成金を結構狙ってたんですよ。それで、今回の作品の企画書を書いたんです。ぶっちゃけ私たち、やりたい事をやってるだけなんですけど。今、私たちは就職もせずバイトしながら表現活動をしたり、人のを見たり。何の保証もなくて、怖くなるんです。自由に生きているようで病んでいて、傷つきやすい人も多いと。
__ 
なるほどね。
cosi 
でも、一歩引いて見てみるとバカバカしく見える。見方を変えると優しい人もいる。世の中を肯定したいんですよね。私たちみたいな、経済のルールから外れて社会に還元してない、それで楽しくやっているかというと病んでたり。この渦あかんやんと。
__ 
ええ。
cosi 
でも、それでうんうん言っている姿が愛らしかったりするじゃないですか。それを肯定したいという気持ちがまずありました。それから、資本主義との関わりをもう一度考えたかったんですよね。
__ 
後半に出てくるピース、「いいじゃない、幸せならば」っていうのがchikinの結論?
cosi 
一見ちゃんと働いている人だって幸せとは限らなかったりするんですよね。社会から外れている人たちも、実は頑張っていたり。だから「いいじゃない、幸せならば」って簡単には言えない事だと思うんです。
__ 
だから、そのセリフにあえてしたんですね。
cosi 
無責任ですけど!でも、肯定したかったんですよね。

「シティ派で」の思い出・1

__ 
一番最初のピース、ファッションショーでしたね。トミーさんがガン黒になって出てきましたね。
cosi 
似合ってましたよね。あれ、私めっちゃ可愛いと思ってて。でも本人はあれで褒められても嬉しくないって。
__ 
それから、彼女へのインタビューを挟んで、何だかよく分からない状態になった山村さんの。
cosi 
あれは80年代のクラブの、ヘンにカッコイイファッションだったんですよ。
__ 
ああ、何だか覚えがある。
cosi 
お前バカじゃねーの、みたいな。
__ 
まだキモイという言葉が生まれていない時代の。次の印象深かったピースはエアロビでしたね。あれは何だったんですか?
cosi 
あれは「アンチ保守化」というタイトルで。「80年代地下文化論」にコミュニティの内閉について書いてあったんですよ。そのコミュニティがアツければアツいほど閉じていく。でも、今見ると個人がそれだけで内閉しているように思えるんです。今クラブに行っても、下を向いて踊っている人が多い。自分の中だけで踊っているんです。でも、90年代のバンドが演奏しているクラブのホールに行ったらみんな上向きで踊っている。他人だけど、隣の人と楽しく踊るみたいな。そのムードと、エアロビ教室の楽しさって似通っている。これ、今の若モノ世代ではありえないなと。衝撃だったんですよ。
__ 
ええ。
cosi 
で、演劇を見に来るお客さんってちょっと内向的な人が多いと思うんですよ。だから、半分実験なんですけど、アトリエ劇研に来るお客さんを踊らせてみようと。
__ 
申し訳ないですが、私は後ろの方で見ていました。
cosi 
(笑う)2日目は誰も踊らなかったですね。そんな違いも面白かったです。
__ 
それから、妙な赤い全身タイツが出てきましたね。
cosi 
あれも80年代のヘンなカッコ良さですね。
__ 
それから、着替えタイムでしたね。あの時のトミーさんの服装は物凄くダサかったですね。
cosi 
どうしようもなかったですね、あれは(笑う)。ファッションが人の価値を決める訳ではないのに、ダサイ格好の人間が下に見られて締め出されるという傾向が80年代から強かったんですが、服に振り回される人を描きたかったんですよ。
__ 
あと、下らない会話のピースが。
cosi 
あれはトミーのですね。演劇じゃなく、ただの会話を見せたいと。それは平田オリザの静かな演劇と何が違うのか。会話を芝居やコミュニケーションとして捉えるのではなく、物体として見た時に、例えば街にいるギャルのとりとめない会話って面白いなと。突然話が切れたり、全然別のセリフにつながったり。でも携帯がなったら「Heyボス!」って言わなきゃならないという圧力もある。
__ 
それから、例のダンスが。ダンス?フォーメーションダンスと言えばいいのか。
cosi 
はい。あれは三角という図形をモチーフにヒエラルキーを表現しようという振り付けでした。最近chikinは三角にハマっていて。
__ 
ああ、図形としては単純なクセに他と調和しない形ですよね。不自然ですよね。

タグ: 赤色 静かな演劇と「出会う」


「シティ派で」の思い出・2

__ 
確かに今回、後半を中心にかなりシリアスな作品が多かったですね。暗い中にポップメドレーを延々と流したり。
cosi 
4分あったんですよ。
__ 
あ、ちょっと長く思えたんですよね。そういう表現って凄くchikinらしいなと思います。
cosi 
というのは?
__ 
何だか、迷いがないというか。自分達の表現に踏み切る力というか。
cosi 
今回は結構、テーマを強く意識しましたね。いつものようにグチャグチャしていなくて。
__ 
「シティ派」。難しいテーマでしたけど、凄く誠実に表現されていたように思います。例えば最初に女の子らしいキャピキャピした会話コントを入れてお客さんを惹きつけて、みたいな事をせず、堂々と取り組んでいたように思いました。
cosi 
うーん。そういう定石を知らないですからね。それは良く言われましたけど、演出の方法とかはあまり勉強してきていないので・・・。

質問 柳沼 昭徳さんから cossiさんへ

Q & A
__ 
さて、前回インタビューさせて頂きました、柳沼昭徳さんから質問を頂いてきております。1.演劇を続ける為の秘訣はなんですか?
cosi 
アホな精神を忘れない。それを忘れたら芝居を作れないと思います。
__ 
アホな精神?
cosi 
さっきの話とも繋がるんですが、結局あまり固い作品を見せたくないんですよ。重い気分にさせたくないし、自分がやりたい事を表現したくてやっているので。アホな事はしている方も見ている方も楽しいし。
__ 
ありがとうございます。2.演劇を辞めるのはどんな時ですか?
cosi 
飽きた時ですね。もしくは、これ以上ないくらいの良い芝居を作った時。もうええわとなるんちゃうかと。

タグ: 色んな秘訣集


まだ結果の見えていない作品

__ 
今後、どんな感じで攻めていかれますか?
cosi 
あ、その前にちょっとお知らせが。実は、今年の夏に、元立誠小学校のイベントに展示を出すんですよ。
__ 
そうなんですか。確か、RISSEI SHOWという企画だったかな。
cosi 
今回の「シティ派」の映像をDVDにしたので、それを流そうかと。この「シティ派で」、まだ結果の見えていない作品で。これはちょっと続けたいなと思うんですよ。まだまだ掘り下げられるテーマだと思うので。
__ 
分かりました。頑張って下さい。

タグ: 今後の攻め方


ピアス

__ 
今日はお話を伺えたお礼にプレゼントがあります。どうぞ。
cosi 
あ、ピアスですね。ちょっとアジアっぽい。ありがとうございます。

タグ: プレゼント(装飾系)


elePHANTMoon #6 again 「心の余白にわずかな涙を」

__ 
今日はどうぞ、よろしくお願いします。つい先日、elePHANTMoonの公演が終わったところですね。大変面白かったです。
松葉 
ありがとうございます。
__ 
ご自身ではどのような公演でしたか?
松葉 
elePHANTMoonに出演させていただくのは2回目なんですけど、自分の中で一つの意味のある特別な公演になりました。
__ 
どのような。
松葉 
俳優としての問題も課題も見えて、それでも演劇を続けたいと思えたんですよ。まず、脚本演出のマキタさんは本当に、愛がある人だなと。
__ 
愛。
松葉 
私は劇団員でも何でもないのに、芝居が出来なかったらカットするか別の役者にセリフを振ればいいのに、でもマキタさんはキツい事を行ってもずっと稽古に付き合ってくれて。愛情の深い方なんだなと思いました。
__ 
なるほど。大変だったんですね。
松葉 
共演者の人にも手助けしていただいて。今回の作品は本当に全員が同じ方向を向いていられた作品だったと思います。それぞれがそれぞれの課題に集中できて・・・。
__ 
結果として、あの作品が出来た訳ですね。とにかくお疲れさまでした。
佐藤佐吉演劇祭2010参加作品 elePHANTMoon #6 again 「心の余白にわずかな涙を」
公演時期:2010/9/16~20。会場:王子小劇場。
elePHANTMoon
2004年に映像ディレクターのマキタカズオミと役者の永山智啓、酒巻誉洋を中心に結成。ショートムービーをはじめ、ミュージック・ビデオやライブ・ビデオなどの映像を手掛ける。2005年よりさらなる活動の場を求め、演劇活動を開始。『心地よいアンバランスな世界』をテーマにストーリー性にこだわった物語を展開している。

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2010/春
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松葉

袋小路に陥る?

__ 
どんなシーンが苦労されました?
松葉 
やっぱり、夫婦が教会の中で***するシーンですね。それが終わって、妹の悩みを聞くシーンもそうでした。マキタさんの思い描いているふうには見えないって、厳しく言われました。
__ 
夫婦の***、ありましたね。
松葉 
相方ははらぺこペンギン!の立浪君だったんですけど、試行錯誤の連続で。
__ 
試行錯誤?
松葉 
そのシーンはなかなかOKが出なかったんです。立浪くんが色々案を出してくれて、助かりました。私は一つの演技を突き詰めるタイプなので、そういう場合袋小路に陥るんですよね。
__ 
なるほど。今後の課題なんですね。
松葉 
もうちょっと、エンジン掛かるのが早い役者になりたいですね。特に今回は、相手役の人がアイデアをポンポン出してくれたので、自分は怠けてたんじゃないかと思っていました。相手役の人とちゃんと話しあって、自分の胸の内を話さないとって。とにかく今後も、応援してくれている人に応えられる演技をしたいと思います。
はらぺこペンギン!
2002年、早稲田大学演劇倶楽部を母体に旗揚げ。以降年2本のペースで本公演を行う。2004年12月、日本演出者協会主催「若手演出家コンクール」優秀賞受賞。その作品世界では、「家族」「故郷」などをテーマに、登場人物の心情をリアルに、かつドラマティックに描くことにより、「現代にはなくなってしまった何か」を浮かび上がらせている。(公式サイト・プロフィールより

タグ: 相方


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2010/春
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松葉

何でも言い合うし、喧嘩もするけど・・・

松葉 
縁があって事務所に所属させて貰って、舞台だけじゃなくて映像の仕事もさせていただいて。小さな役でも、演技でお金をもらうっていうのはこういう事なんだなって。お金って一番分かりやすいじゃないですか、仕事の成果として。初めてもらったとき、仕事として演劇を選んだんだなって実感しました。
__ 
今まで俳優をやってきて、思い出深い仕事はありますか?
松葉 
一時期舞台にも呼ばれないしオーディションは落ちるしってのを繰り返していて。友達はそれでも舞台に出てる。自分は才能無いのかな、辞めようかなと迷っていたんですよ。その時、1年ぶりにelePHANTMoonの「ブロークン・セッション」という舞台のオーディションに受かって、サンモールスタジオという劇場の舞台に立ったんです。
__ 
なるほど。
松葉 
それがサンモールスタジオ2009年度の最優秀女優賞を頂いたんですよ。それが、ずっと続けてきた成果なんだろうなと。今回の芝居でも、もう少し続けようって、自分の先をもう少し見たいと思い直しました。
__ 
なるほど。頑張ってください。どんな形でもよいと思います。
松葉 
ありがとうございます。演劇って自分にとって家族のようなもので、何でも言い合うし、喧嘩もするけど時間が経ったら謝りあえるし、とにかく無条件で自分を受け入れてくれるんですよね。
__ 
演劇から遠ざかった経験とは?
松葉 
3年位前に自分で公演をプロデュースしたんですけど、その時に色んな人に迷惑を掛けちゃったんです。
__ 
ああ、ハセガワアユム(MU)さん脚本の。昨晩ネットで検索して知って、びっくりしました。
松葉 
私も昨晩、こちらのサイトを見て、ハセガワさんだって(笑う)。それでもみなさん頑張って下さって、上演出来たんですよ。当たり前のように思ってたんですけど、公演の幕が開くって奇跡なんですよね。それでもさすがに演劇からは遠ざかったんですが。
__ 
ええ。
松葉 
でももう一度受け入れてくれたんですよ、その時に、私にとってこれは家族なんだなと思いました。喧嘩もするけど、上手く行かないときもあるけど、いつの間にか寄り添ってくれている。
サンモールスタジオ
劇場。新宿区。
MU
ハセガワアユムが主宰とプロデューサーを兼ねる、演劇界では珍しく劇団ではない個人ユニット。名前の由来は、魑魅魍魎の劇団名が溢れる小劇場の中で浮くべく「徹底した意味の無さと妖しさ」を元に命名。(公式サイトより)

タグ: 映像の現場 もう、辞めたい


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2010/春
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松葉

ノイズを入れる

__ 
東京の演劇についてちょっと伺いたく思います。こちらに来て何本か芝居を拝見したんですけど、俳優の味をコントロールする場合が多いのかなと勝手に思っています。どうでしょう。
松葉 
うーん。今回の作品では、マキタさんは俳優に負荷を掛けるんですよね。倒置法を使ったり、俳優のリズムでセリフを言わせない。自分の気持ちいいリズムで言ったりすると、だらっとしてしまうと。ノイズを入れることで、俳優の味というものを負荷から引き出そうとしていると思います。
__ 
ああ、なるほど。
松葉 
エンタメだと俳優のそもそものテイストや技が発揮できると思うんですけど。ガチガチに固めてしまったりは出来ると思うんですけど。セリフの言い方をスマートにして、ガチガチにする事も出来るんです。
__ 
でもあえて、そうはしなかった。
松葉 
はい。そのおかげで、こういう事が出来るんだなって発見もありました。負荷を掛けられた方が自分の場合は良いと言われます。

タグ: ガチガチな身体


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