「言う前に!」に隠された伏線

__ 
「言う前に!」のコントフォーマット、大好きなんですよ。特に「2931inNY」。
黒木 
私も。海外ドラマをやっていた二人がうおおおおおって言いながらブルマ姿になるシーンが好きですね。
__ 
ご自身ではどこが一番面白いのですか?
黒木 
どれも面白いですけど、最近振り返って気づいた事があるんですよ。ストーリー上で私がユニット美人の公演中に事故で舞台から落ちて、目を覚ますと妊娠していたという流れがあるじゃないですか。その話の後で、親子のコントがあるんですけど・・・
__ 
ああ、お母さんがユニット美人という。紙本さんが学生服で出てくる奴ですよね・・・あっ!
黒木 
そう、あの子は私が産んだ子なんです。
__ 
考えて見ればそうですね。いや、言われるまで全然気づかなかった。年代記になってたんだ。
黒木 
その筋書きを作ったのは紙本さんなんですけど。何でこんな上手いこと出来たんだろうと。
__ 
気がつけば深いですね。
黒木 
意識して作った流れではなく、まして二人で作っているのに何かしら流れ出来ている。そのあたりがあの作品の面白いところですね。

伝説のユニット美人旗揚げコント「ブルマ人間ブル子」

__ 
これは触れるべきかどうか迷っているんですけど、トレードマークのブルマについてです。これは、どんなきっかけで?
黒木 
一番最初は、劇団衛星の2軍、劇団星衛(ホシマモル)の公演です。「千年王国の避難訓練」男女逆転バージョンの上演でした。紙本さんが初めて衛星に入っての公演で、そこで女子の出演者全員のユニフォームをブルマにしたのが始まりなんですよ。
__ 
その案はどなたが?
黒木 
誰だったんだろう・・・ちょっとはっきりしませんね。ユーコさんかな?その頃、女性は笑いを取れないという考えが主流だったんですよ。女性は裸になれないという理由で。
__ 
確かに。
黒木 
でもやりようによっては何とかなると考えたんです。周りの評価以上に、自分達が面白かったんですよね。滑稽だ、アッハハァ~って。そのあたりで紙本さんがユニット美人をしようと言い出して。
__ 
創設者だそうですね。
黒木 
一番最初にコントを作ったんです。そのタイトルが、「ブルマ人間ブル子」。
__ 
あ、あのライブハウスでやった。どんな話だったんですか?
黒木 
ブル子が武留山にブルマ人間の秘密を探るべく向かう。そこでドウブツの着ぐるみに襲われるんですが、中に入っていたのは姉のブル美だったという。謎が謎を呼ぶストーリーでした。解決はされないんですけど(笑う)。
__ 
それ、凄く見たかったです。

タグ: 伝説的な公演 タイトルの秘密 衣裳・ユニフォーム系


質問 ピンク地底人2号さんから 黒木 陽子さんへ

Q & A
__ 
前回インタビューさせて頂きましたピンク地底人2号さんから質問を頂いてきております。1.公演で採算ってとれてますか?
黒木 
ユニット美人は、東京公演以外は赤字を出しておりません。はい。
__ 
素晴らしい。2.オススメのたこ焼き屋さんを教えて下さい。
黒木 
あー、私、たこ焼きいつも食べたいなと思ってるんですけど食べないんですよね。私が教えてほしいです。

もっと見たい、ユニット美人

__ 
ユニット美人、新作は久しぶりですね。もっとやって欲しいという声が聞かれていますね。
黒木 
そうですよねー。そうなんですよ。いや、衛星との絡みでやれないという事は全然なくて、単純にやらないだけなんですよね。やりたいんですけどね。
__ 
代わりにイベント出演が多くなりましたね。
黒木 
2年に一回のペースで、私と紙本さん以外のキャストを集める作品をやって。その時期以外はコントとイベント出演という感じかな。コント公演は岡田あーみんにおける「岡田あーみんの好き放題劇場」、普通の公演は「お父さんは心配性」などの作品にあたると考えて頂ければ。

色んな人が楽しみにしてくれたら

__ 
ユニット美人、今後はどう攻めていかれますか?
黒木 
あまり変わらないです。やって欲しいと言われた時、やりたいと思った時、やれる時に、色んな人が楽しみにしてくれる面白いユニットになれればいいなと思います。日本各地の、私達とおなじ年代の女性たちがあははって笑って、日々の忙しさを忘れてくれればいいなと。
__ 
最近はアフタートークとかにも呼ばれていますね。
黒木 
そうなんですよね。柿喰う客さんとか、第一線で活躍している人たちに会う機会が増えて。私たちも頑張らないといけないなと思いますね。
柿喰う客
中屋敷法仁の演出作品を上演する演劇集団。演劇の虚構性を重視し、「圧倒的なフィクション」の創作を続ける。虚構性の高い発話法/演技法を追求し、人間存在の本質をシニカルに描く。その姿勢から「反・現代口語演劇」の旗手として注目を浴びる。(公式サイトより)
ゲキバカ
1998年劇団コーヒー牛乳として旗揚げ、柿ノ木タケヲの紡ぎ出すバカバカしくも熱い物語に、 役者の肉体に根ざした泥臭いスタイルを載せた舞台が好評をきたす。(公式サイトより)

タグ: 今後の攻め方


線香花火

__ 
今日はお話を伺えたお礼にプレゼントがあります。
黒木 
ありがとうございます。(開ける)あ、線香花火。こんなん売ってるんや。
__ 
はい。
黒木 
これは凄いですよ。
__ 
良かった。
黒木 
何かの機会にやります。

タグ: プレゼント(凶器・防犯系)


夏の日のピンク地底人

__ 
今日はどうぞ、よろしくお願いします。しかし暑いですね。
PNK2
暑い・・・。夏ですね。完全に。完全に夏ですね。

タグ: ピンク地底人


ピンク地底人落涙の第六回公演「FLOWER OF ROMANCE」

__ 
ピンク地底人の前回公演「FLOWER OF ROMANCE」。お疲れ様でした。面白かったです。ご自身としてはどんな感じでした?
PNK2
今までは適当に、電話で「やろっか」みたいな感じで企画してたんですけど。そろそろ大きくなりたいみたいな野望がムクムクって感じでなってきたので、今回は何か、日にちとか値段とかを決めるのに口出しさせてもらって。
__ 
確かに。これまでのピンク地底人の公演、悪い意味でざっくばらんな感じがあったと思うんですけど、今回はプロデュース色が強かったなあと思いますね。今回はどういう公演にしたいと思われていたのでしょう。
PNK2
京都での公演が2年振りだったので、忘れ去られているんだろうなって思っていました。とりあえず、思い出して下さいっていう。これからも京都でやっていきたいと思っているしので。色んな人に手紙を書いたり。
__ 
なるほど。それもあってか、反応も多かったようですね。
PNK2
本当に賛否両論でした。でも、忘れらなくて良かったです。
ピンク地底人
京都の地下は墨染に生まれた貧乏な三兄弟。日々の孤独と戦うため、ときおり地上にあらわれては演劇活動をしている。夢は関西一円を征服することと、自分たちを捨てた母への復讐。最近は仲間も増え、京都を中心に大阪にも出没中。(公式サイトより)
ピンク地底人落涙の第六回公演「FLOWER OF ROMANCE」
公演時期:2010/7/22~25。会場:アトリエ劇研。

タグ: 賛否両論


ホントは、どエンタメ。

__ 
今回の公演は、本当にしっかりした作品だったと思うんですよ。プロデュースに気を配られたと仰っていましたが、確かに、企画としてもまとまりのある公演だったんじゃないかと思いました。
PNK2
どのあたりがですか?自分では全然分からなかったので、外から見ての感想が欲しいです。
__ 
というのは、まず、前回公演「Ex.人間」が非常に前衛的だったという事があるんですよ。会話劇で登場人物が舞台の上にいて、やりとりは繰り広げられているのにセリフは全て一人のモノローグ。それも、1シーンにつき必ず1人だけという。
PNK2
うん。
__ 
新機軸でした。で、今回はそういった前衛性を迂回するように、後半は分かりやすい物語性の強い演劇に回帰していったと。でも実験精神はそのままだったんですよ。
PNK2
作演出をやっている3号としては前衛という認識はそれほどないらしいです。「Ex.人間」の時も「これ、どエンタメやで」って。私も、ベタ、好きなんですよ。でも同時に、ベタだけを作ってもなって思うんです。
__ 
ベタと前衛のバランスが取れてて、刺激的だったのかも。最初はコンテンポラリーな雰囲気が強くて、チラシの内容と全然違うように思えたのがだんだんとチラシに載っているストーリーが寄り添う。
PNK2
あれ、チラシを作った時とは全然違う台本だったんです。
__ 
あ、そうなんですか。
PNK2
最初はシンプルな物語で、エンタメ色が強かったんですけどね。でも脚本のピンク地底人3号が「やりたい事あるから」って。じゃあ、そっちのほうがいいよねという形で新しく書き下ろしました。稽古の後半になったら台本が全部書き換わるというのは割と毎回あるんですよ。よくやるよなと思いますね、自分達のことながら。
__ 
なるほど。前半と後半で結構、温度の違う作品だったように思います。ポップな作品だという評価がありましたが、確かに。
ピンク地底人饒舌の第五回公演「EX.人間」
公演時期:2009/10/17~18。会場:ロクソドンタブラック。

タグ: ピンク地底人


可愛らしい関西弁が聞きたくて

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「FLOWER OF ROMANCE」。大きな特長として、関西弁が可愛かったですよね。
PNK2
そうですね。3号、最近気に入ってるみたい。
__ 
柔らかいけどちょっぴり強引な響きを持つ関西弁が、言葉はそのままに、全く別の可愛らしい表情を持っていたように思います。
PNK2
ネイティブの関西人が少なくて、結局、シンプルな感じで言おうと心がけました。
__ 
だから可愛い感じになったのかも。儚い感じもあるんですよ。ごんぎつねで言えば「ばれへんように魚や栗を納戸に入れとかな。これ、絶対の事やで」とか。なかなかないと思います。
PNK2
稽古場でもめっちゃ流行りました。「今日のご飯、うなぎのことやで」みたいな。ピンク地底人の稽古場では、その作品の新しいアイデアが流行ったりするんですよ。今回は関西弁が。
__ 
毎回、何かしら新しいやり方を持ってきますよね。それが毎回面白いから凄いんだと思います。

新しいお客さん!

PNK2
でも、やっぱり人来ないなあと思いましたね。昔、電視游戲科学舘がたくさんやってた時は私良く見に行ってたんですけど、あの頃は普通のお客さん、関係者じゃないお客さんが沢山いたような気がしていて。もっと沢山、呼べないかなあって。
__ 
多分、宣伝戦略の部分でその二つとは違ってるんだと思うんですよ。お客さんの性質云々で時代が変わっているという事はあんまりないと思う。
PNK2
何か今回。造形大のお客さんが多かったんですよ。多分、これまでにないことだったから。今まであんまり、造形大の人と関わりが無かったので。
__ 
あー、なるほど。面白い出会い方ですよね。なんというか、新しいお客さんを見つけにいく、作りにいくことが大切なんですよね、きっと。ピンク地底人はいつも着眼点がすごく新鮮、だから作っている人には刺激的だったでしょうね。
電視游戲科学舘
京都の劇団。大がかりな舞台装置、凝った音響・照明、しかし行き過ぎない美意識のもとに作られたエンターテイメント演劇を得意とする。
ユリイカ百貨店
2001年に脚本・演出を担当するたみおを中心とするプロデュース集団として結成。その後劇団としての活動に形を変え、2005年4月、再度プロデュース集団となる。幼い頃の「空想」と大人になってからの「遊び心」を大切に、ノスタルジックな空気の中に、ほんの少しの「不思議」を加えたユリイカ百貨店ならではの舞台作品を作り続けている。(公式サイトより)

地底とか潜っちゃうけど、たまに出てくる

__ 
演劇を始めたのはどのようなきっかけで。
PNK2
大学に入学時に一瞬演劇部に入ったんですけど、すぐ辞めて。3回生の頃に演劇集団Qに。その頃1号も3号もいたんですよ。
__ 
あ、123号が同時に。そう言えば、ピンク地底人って何故そんなネーミングなんですか?
PNK2
うーん。誰もその経緯を覚えてないんですよね。朝起きたら紙に書いてたんですよ。「ピンク地底人」。酒に酔ってたんですよ。地底とか潜っちゃうけど、たまに出てくるみたいな。お洒落ぶりたかったんだと思います。
__ 
分かりやすいネーミングですよね。イメージも強いし、アングラぽく、ポップでもあるし。ネットで検索もしやすい。
演劇集団Q
同志社大学の学生劇団。

タグ: アングラ演劇という価値


質問 七井 悠さんから ピンク地底人2号さんへ

Q & A
__ 
前回インタビューさせて頂きました京都ロマンポップ七井悠さんからご質問を頂いてきております。1.二リットルの水を持ち歩いて飲んだりしますか?
PNK2
しないですね。噂では、汗をあまりかかない人は塩分を排出するためにおしっこを出す必要があるので水を沢山飲むらしいですよ。
__ 
2.舞台に関わる上で大切にしている事はなんですか?
PNK2
同年代の中でも特に迷いながらやっているので、その時その時で変わるんですよね。これというのは。あ、ご飯をきちんと食べる事ですね。タバコとコーヒーで済ませるみたいなノリではなく。

京都ロマンポップ
2005年、当時立命館大学生であった向坂達矢(現・代表)、よりふじゆき(脚本家)を中心として旗揚げ。以後一年に2~3本のペースで公演。ポップな新劇というスタイルを取り、芸術的・哲学的テーマを基調とした演劇を製作する。

ピンク地底人の明日

__ 
今後、どんな感じで攻めていかれますか?
PNK2
これまで携わり方がふらふらしていたので、今回は自分なりに公演作りに関われたのがよかったですね。今後もそうありたいです。続けている動機は言葉にしにくくて、結局何となくですけど。でも、「何となくで続けているんだったら辞めろ」と言われても絶対やめないと思います。
__ 
なるほど。
PNK2
あと、大阪や神戸で客演で行ったのがいい経験になったなと。今後も、色んな人や劇団と関係していきたいなと。大阪の人は優しいから大好きです。

タグ: どんな手段でもいいから続ける 今後の攻め方 自分は何で演劇を


銅のスプーン

__ 
今日はですね、お話を伺えたお礼にプレゼントがあります。
PNK2
貰ってもいいんですか。
__ 
もちろんです。
PNK2
見てもいいですか。
__ 
はい。
PNK2
(開ける)わっ。スプーンだ。いいんですか!?何で私がスプーンを欲しがっている事を知ってるんですか?最近、アイスコーヒーとミルクをかき混ぜるのにお箸を使っているんですけど、スプーン欲しいなと思っていたんですよ。
__ 
よかったです。

タグ: プレゼント(食器系)


京都ロマンポップ第十回公演「人を好きになって何が悪い」

__ 
今日は京都ロマンポップで俳優をされている、七井さんにお話を伺います。どうぞ、よろしくお願いいたします。最近はどんな感じですか?
七井 
9月頭の次回公演の稽古です。
__ 
次回の京都ロマンポップ「人を好きになって何が悪い」ですね。これ、チラシが一つの作品と言えるぐらいきれいですよね。今回はどんな作品になるのでしょうか。
七井 
簡単に言ってしまうと、女の子同士の同性愛、それにキリスト教がテーマです。
__ 
深刻そうな感じですね。次回公演の仮チラシに「次回は真面目な作品を作ります」って。新鮮でした。
七井 
あんなんわざわざ言う必要ないのに(笑う)
京都ロマンポップ
2005年、当時立命館大学生であった向坂達矢(現・代表)、よりふじゆき(脚本家)を中心として旗揚げ。以後一年に2~3本のペースで公演。ポップな新劇というスタイルを取り、芸術的・哲学的テーマを基調とした演劇を製作する。
京都ロマンポップ第十回公演「人を好きになって何が悪い」
公演時期:2010/9/3~6。会場:アートコンプレックス1928。

最初に全部決めている。でも・・・

__ 
その京都ロマンポップ「人を好きになって何が悪い」。みどころは。
七井 
京都の学生劇団全部に声を掛けて、参加者を募りました。今までの京都ロマンポップで一番参加者が多いんですよ。
__ 
あ、そうなんですか。
七井 
今までの中では、わりと明確に何かを言おうとしている作品じゃないかなと。
__ 
私も京都ロマンポップの作品を全部拝見している訳じゃないですが、珍しい気がしますね。
七井 
決め打ちじゃないけど、最初から言いたい事は決まっている。それがどういう風になっていくのかなと思っています。
__ 
最初に全部決めている。
七井 
でも、作る過程まで決めきっているわけじゃないので。これからの稽古でどんな風になっていくのか。楽しみなところですね。

高田会計さんの言えない表情

__ 
ロマンポップの公演はこれまで5回拝見しています。特に最近のコント公演のめちゃくちゃさ加減が、個人的にはすごくお気に入りです。全員白塗りのメイク、衣装は袴。まさに大正ロマンな雰囲気で。
七井 
うんうん。
__ 
なのに、全くミスマッチなコントを持ってくるような姿勢が好きなんですよ。逆上がりハリケーンで、高田会計さんが向坂さんに、ある日コンビニに入ってきた変な女の話を聞かされるシーンがあったと思うんですけど。それを聞いている白塗りの高田さんの表情がたまらなかったですね。呆れ顔とも無表情ともとれない、曰く言いがたい顔でした。あれはよく作られたなあと。
七井 
あの公演で高田君の評価は一部でうなぎ登りでしたね。
__ 
伺いたいのですが、七井さんから見て、ロマンポップの魅力とは。
七井 
全員が、真面目に物事を考えているんですね。今なぜ演劇をやることについて、真面目に考えている、という事ですね。真面目だからいいというだけじゃなくて、何かを乗り越えようとしている意志を感じるんです。非常に主観的ですけど、そういう姿勢に魅力を感じます。
__ 
七井さんも、ご自身はそういう姿勢なのですか。
七井 
そうですね。実は大学卒業後に、劇団態変というカンパニーに出会ったんです。
京都ロマンポップのさかあがりハリケーンvol.1「苦しみを煮込んで喰え」
公演時期:2009/8/15~16。会場:アトリエ劇研。
劇団態変
主宰・金満里の「身体障害者の障害じたいを表現力に転じ、未踏の美を創り出すことができる」という着想に基づき、身障者自身が演出し、演じる劇団として 1983年より大阪を拠点に活動を続けている。(公式サイトより)

タグ: 衣裳・時代物


持っていいんだ

七井 
そこでは演出補という役割で、2年半ほど関わらせてもらいました。そこの主宰が行っている身体表現研究所という教室に通いつつ、何度か公演にも関わらせて貰って。
__ 
劇団態変といえば、身体障害者による非常に見事な舞踏やパフォーマンスをされていると伺っています。ご自身にとって、どのような経験でしたか?
七井 
 すごくストイックなカンパニーですね。思想に非常に信頼を置いていて。だからこそ、自分たちの表現の社会における意味を常に捉え返しているのだと思います。
__ 
というと。
七井 
私の口から語るより本当に観て貰ったほうが早いのですが、例えば。何の志も持たない表現活動では、何をやっても障害者が健常者に踊らされているんでしょ・・・って常にそう見られかねないところにいる。だからこそ我々がこれをやるということに対して明確なポリシーを持っておられます。そしてそういったものを持つべきなんだ、もってもいいんだと学びました。そこからの影響が大きいです。ポリシー云々に関しては健常者である私が語れることではないので、あくまで感想です。

バカバカしい、意味のなさそうに見える

七井 
で、自分でも舞台に立とうと思った時期に向坂と出会ったんです。
__ 
最初の印象は。
七井 
最初に見たのは大学の追い出しコンパで、何やら危なそうなのがいるなと(笑う)。
__ 
そこから、ロマンポップの旗揚げに。
七井 
はい。旗揚げから5年ですね。途中何回か出演しない公演もありましたが。
__ 
ところで京都ロマンポップ、3年くらい前とは結構印象が違う気がします。西部講堂での「宇宙人Xの言葉」を見た事があるんですが、テイストも違うし、演出のスタイルも違うように思います。イメージを明確に打ち出す、みたいな。
七井 
演出が向坂に変わってから、ですね。公演を重ねるにつれ、彼の中でのイメージも練れてきているのかなと思います。「ドイツ!ドイツ!ドイツ!」あたりからかな。
__ 
それに、ビジュアル的に鋭くなっているように思うんですよ。アートコンプレックス1928でのコント公演で、学生服の彼が踊った舞踏は非常にかっこよかったです。コント公演でありながら、無常性が常に舞台にあったように思います。
七井 
向坂はあまり褒められない性質らしいので、言ってやってください(笑う)。バカバカしい、意味のなさそうに見えるんだけど、ディテールに込められた意味をくみ取ってくれると嬉しいんですよね。
京都ロマンポップ第六回公演「宇宙人Xの言葉」
公演時期:2007/9/23~24。会場:京都大学西部講堂。
京都ロマンポップ第七回公演「ドイツ!ドイツ!ドイツ!」
公演時期:2008/5/16~18(京都)。2008/6/14~15(大阪)。会場:京都市東山青少年活動センター(京都)。ロクソドンタブラック(大阪)。

タグ: その人に出会ってしまった