ジョジョネタでウケる観客と、隣の分からない人

__ 
そういう意味で言うと、今回のオリジナルテンポの成功要因って、実は役者が細かい部分まできっちり演技出来ていたからかもしれないなと思うんですよ。その時に何を考えているかが、手に取るように分かるから。
長尾 
それは、もしかしたらその人の人となりが分かっているからかも知れません。たとえば全員で段ボールを片付けるシーン。坂口修一さんだけが仕事を押し付けられるネタで、彼のキャラクターを知っている人ならもっとおかしく思えると思うんですよ。いじられキャラだから。
坂口 
誰も協力していない><
観客 
いいぞもっとやれ(笑)
長尾 
みたいな。
__ 
あるある。
長尾 
そういう内輪ウケに近いノリって、実はテレビドラマではあんまり見られない。小劇場だから許されるんでしょうね。たまにそういうネタがあると思えば、作ってるのが舞台出身の人だったりする。
__ 
ただし、内輪受けというのはあまり良いイメージはないんですよね。分かる人だけ分かるというのは、他の人たちを拒んでいるようでもある。
長尾 
でもこの時代、全方向の人にウケるものを生み出すのは難しいんですね。60~80年代は、まだ同じ世代の人たちは同じものを見て笑うことが出来たんですけど、今は価値観が細分化されているんです。
__ 
自分はもの凄く面白いけれども、隣の人は笑ってないと。
長尾 
ここまでウケればOKというのは無くなって、どこを狙って投げても客層ルーレットでは「赤の8にしか当たりがない」んですよ。
__ 
ターゲットの割合から、5割~8割が消えてしまったということでしょうか。
長尾 
だから、むしろ、赤の8であるところの客が500%ウケるものを持ってきたら、隣の黄色の人も笑うんじゃないか。そういうふうなやり方じゃないと、もう面白いものは作れないような気がします。オシャレな人もいれば、気を使わない人もいる。お笑いファンがいれば、嫌いな人もいる。みんなもう、そういう風に向かっているんじゃないかと感覚的に思います。
__ 
なるほど。
長尾 
例えば舞台でジョジョのセリフを言ったとして、分かる人にはもの凄く面白い訳ですよ。で、分からない人にとってみれば不快かと言うと実はそれほどでもない。モノによるけど、ネタとしてのレベルが高ければ気になる一瞬になるんです。分からなくても面白ければいいんですよ。
__ 
パロディは分からなくても面白い。そうですね。
長尾 
例えば歴史というジャンルを、中・高でコースの関係で詳しく学んでこなかった女子が戦国時代を描いた舞台を観に行ったとして。歴史の素養がなくても、例えば恋人を殺されたお姫様の気持ちは分かる訳ですよ。感情が引っ張りだされてくるわけだから。演劇は、だから今後マニアックな方向に向かっていくかもしれない。でも当然、人間を描けていないと全然届かないから、基本的な部分は変わらないと思います。
__ 
結果、マニアックさを中核に含む高感覚を持ち、ただし誰にでも届くベーシックな演技がきちんと出来ている作品がウケていくと。

タグ: 内輪ウケの・・・ 黄色 稽古場でいじられる


vol.129 長尾 かおる

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長尾

「俺は今芝居出来ていたらそれでええねん」?

__ 
さて、長尾さんは今後、どのように攻めていかれますか?
長尾 
攻めないですよ(笑う)、でも、ずっと言っているのは「辞めないように、儲かるように」努力してほしいと。演劇という、経済的にあまり能率の良くなさそうなメディアにもっと商業的な思考を持ちこんで考えてほしい。役者とか作家って、そういう思考には疎いと思うんですよね。「俺は今芝居出来ていたらそれでええねん」じゃなくて、どうしたら続けていけるのかを考えてほしいんです。ベトナムからの笑い声の人たちとか、それぞれ仕事を持っていて結婚もしていて、だけど本番のこの瞬間だけは思いっきりアホな事をやる、そして面白いものを作る、それでいいじゃないか。
__ 
カッコイイですよね。
長尾 
または伊藤えん魔さん・わかぎゑふさんのように、初めての人もマニアックな人も楽しめる・みんながお金を払ってもいいと思えるエンターテイメントをつくりつつ、自分のこだわりもしっかりと盛り込んでいくとか。
__ 
プロ化すると。
長尾 
助成金を引っ張るためにこじつけのように頭を使うよりも、何か続けるための自立した方法はないのか、考えていってほしいですね。そういう事は言っていくと思います。

タグ: 「初めて芝居を見たお客さん」 結婚したら・・・ 新しいエンターテイメント 今後の攻め方


vol.129 長尾 かおる

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長尾

質問 池田 智哉さんから長尾 かおる さんへ

Q & A
__ 
前回インタビューさせて頂きました、東京の劇団ギリギリエリンギの池田さんから質問を頂いてきております。「東京の演劇に対して、どんなイメージを持っていますか?」
長尾 
新しければ価値だと思っているんでしょう?と思ってます。
__ 
なるほど。
長尾 
関西圏で芝居を見て来て長いんですが、新しかろうが古かろうが、良ければいいんだと。面白ければいいんだとされているんですよね。吉本新喜劇のカンカンヘッドとか、分かっているけど面白い。
__ 
愛されているし、実際面白いですしね。
長尾 
ベタなんですけど、秀逸なんですよね。その証拠に、面白くないものは消えて行っている訳ですから。でも東京の芝居っていうのは逆で、「新しければいいんでしょう?」っていう感覚が強くて、面白さそのものよりも「あれは前にどこかがやった」とか「これはまだ誰もやってない」とかで判断されているところが凄くあると思うんですよね。
__ 
なるほど。
長尾 
私はそういう風潮に凄く疑問を感じるんですよね。前に誰かがやっていても面白ければ別にいいじゃないかと。新しさが持つ良さも当然あると思うんですが、それが稚拙だったり駄目だったりすればマイナスになってしまう。
__ 
劇団としてはどうなんでしょうね。
長尾 
新しさを求める観客が多いから、その要望に答えるというのもあるでしょうね。その逆かもしれませんけど。

劇団ギリギリエリンギ
主宰・池田智哉による一人劇団。2004年結成。

タグ: 愛される劇団づくり 「ベタ」の価値


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長尾

バスダック

__ 
今日はですね、長尾さんにお話を伺えたお礼としてプレゼントがございます。
長尾 
そんな。貰っていいんですか。
__ 
もちろんです。
長尾 
(開ける)あ、ヒヨコですね。いいですね。ありがとうございます。

タグ: プレゼント(可愛らしい系)


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長尾

最近どうですか?


TorinGi「捨てる。」

__ 
今日は、宜しくお願い致します。
池田 
宜しくお願い致します。
__ 
私が拝見したのは、「エビス駅前バー」でのTorinGiのバー公演「捨てる。」でした。とても面白かったです。お疲れ様でした。
池田 
ありがとうございます。まさか、いつも読んでいるサイトの人に来て頂けたとは。
__ 
いえいえ。東京にもご存じの方がいると伺って私もびっくりしました。
池田 
あの、逆に聞いちゃいますけど、ウチを観に来られたのはどういう理由だったんですか?
__ 
東京でのバー公演というのに興味があったんですね。あとは、七味まゆ味さんにオススメ公演を聞いたら宣伝メールが転送されてきたので。バー公演って、東京では多いんですか?
池田 
あ、多いんじゃないですか? 荻窪の、名曲喫茶ヴィオロンっていうお店とかは演劇公演多いですよ。そこのマスターが、気に入った人にしか貸さないみたいな。実は僕も、自分ではこれまであまり劇場で芝居した事がないんです。ギャラリーとか、喫茶店とか。
__ 
あ、そうなんですか。
池田 
話に聞いただけですが、カラオケボックスでやった公演もあったらしいですよ。
__ 
それは面白そうですね。
劇団ギリギリエリンギ
主宰・池田智哉による一人劇団。2004年結成。
TorinGi「捨てる。」
公演時期:2009年9月19日~22日。会場:エビス駅前バー。脚本・米内山陽子。演出・池田智哉。
エビス駅前バー
恵比寿駅徒歩3分。通常は音楽ライブなどを行っている。2009年より「feblabo×エビス駅前バープロデュース」という形で演劇公演を行う。

人×場所の組合せ

__ 
さて、TorinGiの「捨てる。」色々な意味で程よい会話劇というか、非常に見やすい芝居でした。池田さんは、演出をされていたんですよね。
池田 
はい。そもそも演出をやろうと思ったのが、いまは活動休止してるんですけどギリギリエリンギという劇団を主宰してて、そこで最初は役者をやっていたんですが、一つ今までと違った事をしてみようと思ってたんです。一つ、やりたい事をやらせてくれと。
__ 
ええ。
池田 
その時は6人の脚本家に同じ場所設定で6本の脚本を書いてもらって、7人の役者に演じて貰うという、トライアスロンみたいな企画をしていたんです。僕が演出で。それを結局、2007年と8年に4回やりました。
__ 
そこから演出を始めたと。
池田 
はい。自分が出会ってきた人や場所を組み合わせる作品作りが凄く面白かったんです。今回の企画も、相性の合う脚本家さんに、いままで知り合った面白い・魅力的な役者さんをお呼びしました。でも、実は稽古期間が10日間しかなくて(笑う)。
__ 
なるほど。
池田 
初日に読み合わせをして3日目に通しをするという突貫工事で。役者さんには楽しんでもらったみたいで良かったですが。
トライアスロンみたいな企画
劇団ギリギリエリンギAnotherWorksシリーズとして、2007年・2008年で延べ26本の短編を上演。

タグ: 稽古期間が短いピンチ


やっていて一番楽しい、キャスティング

__ 
先ほど、「程よい会話劇」と申し上げましたが、行き過ぎない現代口語会話劇、という印象を受けまして。エンターテイメント性を適当に配したというか、バーの雰囲気と凄く調和が取れていたように思います。いとこ達、兄弟、生き別れの親子が、同じバーで入れ替わりに会話するという内容でしたね。舞台が本物のバーというのがまず特色として面白いなと。
池田 
普通の舞台ではない分、会話のやりとりに集中出来る環境だったと思います。小道具も舞台も全部本物なんで。だから、役者はお芝居の周りの「嘘」が少ない分、自分の気持ちの動きだけでお客さんの心を動かす事が出来たと思います。気持ちの持って行き方とか、お互いの距離の詰め方とか。
__ 
なるほど。伺いたいのですが、演出をする際に何か気を配られた事はありますか?
池田 
台本の言葉と役者の言語感覚の相性ですね。体に乗っかった時にムリがない形になるよう注意していて、どうしてもそれを言っているように見えない役者がイヤなんです。そこは気を使っていました。
__ 
つまり、言えてないセリフ。
池田 
言わされちゃってるセリフを見ると、そうじゃないだろう、と思っちゃうんですよね。脚本と自分のイメージにそぐわない役者は呼ばないんです。逆に言うと、そうして選んだ役者さんは稽古場ですんなりと自分のものにしてくれるように思います。プロデュースをやっていて面白いなと思う瞬間ですね。
__ 
配役の妙ですね。
池田 
誰かが書いた脚本と、自分が選んだ役者が、化学反応を起こしてくれると嬉しいです。今回に関してはトリコ劇場の米内山さんとプロットの段階から詰められたんで、かなり良いイメージでできました。キャスティングは、やっていて一番楽しい作業ですね。
トリコ劇場
2003年結成。主宰・米内山陽子氏。

タグ: キャスティングについて 新しいエンターテイメント


深夜番組のような・・・

__ 
今回の「捨てる。」。3組の家族・親戚の人間模様をあまり飾らない会話で描いたお話だったと思います。おかしさをベースに、少し切ない色もあったりで。池田さんは、お客さんにどう思って貰いたかったのですか?
池田 
実は、今回の本の2本目の芝居で「弟を実家に帰らせて家業を手伝わせ、自分は東京に住みたい姉」がケンカしてたんですけど。僕、あれと全く同じ会話をしているんですよ(笑う)。実家で。今やってる仕事は実家じゃ出来ないのか、と。
__ 
なるほど。
池田 
そういうシーンを見て貰って、「ああ、知ってるなこの会話」って思って貰いたかったんですよね。実体験と重ねて共感してもらえればと。面白かったのは、若い方よりも比較的年配のお客さんからの反応が良かったんですね。
__ 
年配の方は、「帰ってこい」というセリフを言った事があり、かつて言われた事もあると。
池田 
そういう体験が重なったんでしょうか。僕はお店のバーテンダーの役で。カウンターの中から、舞台と客席をニヤニヤしながら見比べてました(笑う)。
__ 
さらに言うと全体的に、こじんまりとしたというか、ひっそりと面白い企画でしたね。
池田 
そうですね。沢山のお客さんに見て貰いたいというのと同時に、深夜番組のようにやりたいとも思っているんです。箱庭みたいな形で芝居が出来るのが幸せだと思っていて。今回のバーみたいな、ミニマムな中での近い距離感でされる会話が面白いと思っているんです。
__ 
深夜番組。
池田 
TV局の若手のディレクターが、予算の無い中で作る、深夜番組。余計な演出とかがなくて、見せたいものだけ見せる、あの雰囲気が好きで。僕、基本一人なんで(笑う)、あんまり予算はないかもしれないけど、自分が自信とリアリティを持って面白いと言えるものを作ろうと思います。

タグ: 見ている人が幸せになる


こりっち舞台芸術!

__ 
東京の小劇場の現況について教えて頂けないでしょうか。
池田 
僕でいいですか(笑う)。劇場の数が多いですし、ジャンル分けもけっこうちゃんとあって、お客さんの選択の幅はかなり広いと思います。ネットで調べれば色々出てきますし。
__ 
劇場が多い。
池田 
選択の幅が広いのはいいんですが、それで逆に密度が下がるというのもありますね。もちろん、濃い部分もあって、例えばこりっち舞台芸術!の上位にいる劇団はどれもちゃんと実力や人気があると思いますね。
__ 
そこでフィルタリングがされていると。
池田 
まあ、そういうのがある気はします。
__ 
なるほど。このシルバーウィークで私は8本程度芝居を見たんですが、確かにどれもこりっち上位でした。と言う事は、そうでない舞台も見ておくべきだったのかな。
池田 
いや、それでいいんじゃないですか? 一つのパラメーターになっていると思いますよ。こりっちで評価されて勢いを得る団体もいますし。お客さんのネット上のクチコミで、初日の倍のお客さんが来る事もありますし。健全な形だと思いますけどね。
__ 
初動が遅いのに、後半は全然違うと。
池田 
ある程度の評価を見てから動いているお客さんが増えている気がします。こりっちの場合は数値化されているので、明確なんですよね。

これからの小劇場についてまじめに考える会

__ 
今回、やって良かった事はなんでしょうか。
池田 
演出家としては、短い稽古期間でもポジティブに動いてくれる役者に巡り合えた事ですね。やってて面白かったですし。短い時間を上手くコントロールする事が出来ました。
__ 
これがまずかったというのは。
池田 
シルバーウィークに負けたという部分ですかね(笑う)。動員面でしんどかったというのはあります。これは小劇場全体の問題だと思うんですが、お客さんが観劇に使うお金を別の事に使い始めてるんですよ。月に4本見ていた人が2本しか見なくなってる気がするんですよ。
__ 
まあ、真っ先に切り捨てられる部分ですからね。
池田 
全体的にお客さんが離れつつあると思います。
__ 
そういった問題に対して、具体的にどうしたらいいのでしょうか。
池田 
単純に、クオリティを高める事以外ないと思います。面白いものを作る。それが公演の形態や、作品の内容や、色々あると思うんですけど。チケットを買う動機をもっともっと刺激していかなくてはならないと思うんですけど。
__ 
動機付けですか。
池田 
これを見たいと思ってもらうにはどこまで持っていかなくてはならないか、と。こうすればお客さんが入る、みたいな方法はないので。
__ 
全体がもっと戦略的にならなくては、小劇場に来やすい環境は作れない、んでしょうね。
池田 
実は今年の6月の頭に、「これからの小劇場についてまじめに考える会」というイベントを企画したんですよ。僕が企画・構成して、当日の司会進行もさせてもらったんです。延べ3日間やったんですが、演出家や制作者、劇場主や役者さんも来て。プロジェクタで映像を出して、これから自分達がどうしていかなくてはならないかという事を話し合ったんです。
__ 
どうなったんですか?
池田 
まとまった答えは出なかったです。一日ごとにばらばらな意見で一致して・・・いや、一致しなかったんですけど(笑う)。結局、僕らにお金がない状態でどのようにお客さんを舞台に集めるにはどうすればいいのか、そもそも興味のない人に舞台に来て貰う必要があるのか、もっと考えよう!という(笑う)。
__ 
面白そうですね。どのくらい集まったんですか?
池田 
3日間で延べ40人くらいです。演出家が集まった時は、自分がどのような世界を作りたいのか、から始まって「演劇に観客は果たして必要なのか」という話に戻って、半分ケンカになっちゃってました。凄いなと。面白かったです。

タグ: 稽古期間が短いピンチ


質問 三浦 直之さんから 池田 智哉さんへ

Q & A
__ 
前回インタビューさせて頂きました、劇団ロロの三浦さんから質問を頂いてきています。
池田 
あ、ロロ。
__ 
ご存じですか。
池田 
一度、15minutes madeという、ショーケースで見た事があります。舞台上でペンキを掛けあってました。素舞台から役者がどんどんドロドロになっていくという・・・。面白かったです。
__ 
ああ、ちょっと面白さが分からないですね・・・。
池田 
いや、言葉ではなかなか説明出来ないです。あれは劇場で見ないと。
__ 
なるほど。「どんなお芝居が好きですか?」
池田 
そこにいる人間が見える芝居が好きですね。キャラクターだったり、人間関係だったり、感情だったり。
__ 
今回の「捨てる。」も。
池田 
そうですね。好きな事をやらせてもらったので。楽しかったです。

劇団ロロ
2009年結成。主宰・三浦直之氏。脚本・演出をつとめる三浦直之が第一回作品『家族のこと、その他のたくさんのこと』で王子小劇場「筆に覚えあり戯曲募集」“史上初”の受賞を果たし、結成。物語への愛情と敬意を込めつつ、演劇で遊びまくる。(公式サイトより)
15minutes made
Mrs.fictions主催。毎回6~7団体が15分の作品を持って参加する。

出会いの神様

__ 
さて、今後池田さんはどのように攻めていかれますか。
池田 
常に面白い事をやろうかなというだけですね。そういう事をやらせてくれる空間と、ノッて来てくれる人達が沢山いてくれるみたいなので。そういう人たちを組み合わせてリミックスして、面白い事を生み出して行きたいと思います。
__ 
リミックスですか。
池田 
何よりも、そういう新しい面白さを自分が楽しみにしているのもあります。一つ信じてるのが、自分には出会いの神様がついてると思っていて。変な宗教じゃないですけど(笑う)。本当にいい縁がずっと続いていて。作家さんだったり役者さんだったり、スタッフさんだったり。それをどう生かしていこうかと思います。

タグ: 今後の攻め方


ノートブック

__ 
今日はお話を伺えたお礼に、プレゼントがあります。
池田 
あ、本当に頂けるんですね。
__ 
どうぞ。
池田 
開けてもいいんですか?
__ 
もちろん。
池田 
あ、メモ帳ですか?
__ 
はい。
池田 
すげえ。こういうデザインモノ好きなんですよ。自慢します。

タグ: プレゼント(文具系)


最近どうですか?


バナナ学園純情乙女組「おはぎライブ」

___ 
今日はどうぞ、宜しくお願い致します。赤坂L@Nのイベント、劇団福耳presents『第六回 赤坂炎上』でのパフォーマンス、お疲れ様でした。面白かったです。
二階堂 
ありがとうございます。
___ 
私が見たのは、30分ずっと、最初からトップスピードでアイドル曲やゲーム音楽のメドレーを絶え間なく踊り続けるというものでした。文字通り息を吐かせない、曲と曲との間がほとんどない中踊り続けるという。非常に現代的なパフォーマンスだと感じました。
二階堂 
おはぎライブは、そうですね、私が凄く飽きっぽいので、お客さんを飽きさせないためには同時多発テロしかないだろうと。
___ 
おはぎライブ?
二階堂 
あ、あのパフォーマンスの事です。特に意味はないんですけど、「おはぎライブ!」って思いついてそのまま決まりました。バナナ学園のレギュラーパフォーマンスですね。いつもは芝居の後にやるんですけど。
___ 
素晴らしい。皆ポカーンとしてましたね。
二階堂 
あ、良かった。狙い通りです。
バナナ学園純情乙女組
二階堂瞳子を中心とする”永遠に卒業出来ないスクールガール調”を大義名分に挙げ、いつまでもセーラー服を脱ぎたがらない女子や男子の集合体。脚本担当は中屋敷法仁。中屋敷法仁が不真面目・不道徳に書いた脚本に対し、二階堂瞳子の間違いだらけの不適切・不衛生な演出が加わった時、現代の科学では到底解明出来ない亜空間が観客の前に現れる。(公式サイトより)
劇団福耳presents「第六回 赤坂炎上」
開催時期;2009年9月18日。会場:L@N AKASAKA。ライブ、インプロ、コント、演劇など、いわゆるショーケースとして楽しめるイベント。

タグ: ポカーンとなった観客


呆 然 ! お は ぎ ラ イ ブ

___ 
さて、改めて今回の赤坂L@Nのパフォーマンスについて。非常にエッジの効いた表現だったと思いました。皆唖然としていましたね。
二階堂 
唖然とされるのが狙いなので、手拍子とか頂くと申し訳なくなるんです。
___ 
意図的に呆れさせるって珍しいなと。
二階堂 
もの凄く盛り上がる人もいるし、物理的に塞ぐ人もいますね。一度、目と耳を塞いじゃったお客さんがいて、舞台に引きずり出そうとした事もあって。
___ 
ええ?それは凄いな。
二階堂 
客席に行った事もあるし、客席と舞台を入れ替えた事もあって。あれは楽しかった。
___ 
盛り上がってそうなったんですか?
二階堂 
はい、踊りながらお客さんを全員舞台に連れていくんですよ。私たちは客席で踊ってました。
___ 
素晴らしい。お客さんとのグルーブ感を一切目指していないところが潔いですね。見やすい構成をハナから目指していないのが心地良い。
二階堂 
あはは。
___ 
それでも、その内彼らの事が愛しくなってくるから不思議ですね。
二階堂 
そうですか? ありがとうございます。

タグ: ポカーンとなった観客


地下アイドルとして

___ 
二階堂さんは、アイドル研究をされているとHPにありましたが。
二階堂 
そうですね。というよりは、私自身が元々ネットアイドルだったので。
___ 
あ、そうなんですか。
二階堂 
ネット番組でレギュラーを持っていたんです。そういうのもあって、アイドルに対するコンプレックスを破壊衝動に変えた表現としておはぎライブを始めて、より答えが見えなくなっているという。
___ 
二階堂さんがそういう表現をしている理由とは。
二階堂 
芝居をしている時にしか生きている実感がないからですね。芝居ジャンキーというか。
___ 
なるほど。では、今後も。
二階堂 
はい。自称地下アイドルとして安売りしていきます(笑う)。

タグ: 生きている実感


毒虫たちの宴天

___ 
そんな「おはぎライブ」。めちゃくちゃやってるなと本当に思う訳ですが、その狙いとは。
二階堂 
今回のL@Nのパフォーマンスは勝負に掛けた感じがあって。いつもは30人くらい出てるんですけど、今回は12人くらいの精鋭だったんですね。それも、自分のキャラが分かっていて、さらに目立とう目立とうと思っている人のみを集めたんです。おはぎライブは一見自由そうにみえて、その実私が厳しく規律やルールを提示しているんですよ。その上でキャラ立ちすると、さらなる亜空間が生まれるんじゃないかと。ほとんどのお客さんがポカーンし、一部ではカルト的な人気が生まれるほどの。
___ 
ポカーンとさせたいんですね。
二階堂 
それくらい、今まで観たことのないものを見せつけたいんです。
___ 
ポップアートですね。
二階堂 
ありがとうございまーす。
___ 
最先端のポップ文化が、最高に加速した末にあるのがおはぎライブだと言ってもいいかもしれませんね。
二階堂 
おはぎライブも、実は演劇的要素が強いんですよ。あそこで踊っているのはダンサーではなく、あくまで役者なので。役は与えられていて、その上で振り付けや陣形にいかにセリフを込めるかという。
___ 
じゃあ、あの30分には論理的な物語があると。
二階堂 
それは全くないです。ただのエネルギーとか、面白とか、かわいい曲で兇暴な事をして、あきさせないようにテロをするという。

おいアップされてるぞ!!

___ 
ニコニコ動画から引っ張ってきたネタが多かったように思いますが、好きなんですか?
二階堂 
あ、普通に好きです。
___ 
おはぎライブ見ながら、これ組曲・ニコニコ動画だ!とか思っていました。たぶん、皆が知っているものをみんなで見るから共有感があるんでしょうね。
二階堂 
そうですね。全然飽きないし、ずっと面白いし。
___ 
動画のアップロードもされているようですが。
二階堂 
あ、上げているのは私たちじゃないんですよ。ファンの人が勝手に。
___ 
怒ったりしないんですか?
二階堂 
全く。ありがたいですね。「おい、アップされてるぞ!」って騒いだり。ハルヒの踊ってみたの動画が角川認定動画になってて、嬉しかったですね。
___ 
「踊ってみた」、ありますね。私も好きなんですよ。
二階堂 
私たちもめっちゃ参考にしてます。
___ 
誰が好きですか?
二階堂 
ブログもあって、凄い人気があるんですけど、愛川こずえっていう。
___ 
あ! 私も好きです。正直ファンです。
二階堂 
どれが好きですか?
___ 
「青春バスガイド」ですね。毎日見てます。
二階堂 
あ、Berrysの。いいですねー。コピーしよう。
___ 
こずえはいいですよねー。あの、サービス精神というか。自分の全力をぶつけてくる感じが、他の踊り手と一線を画しているように思う。言ってみれば「おはぎライブ」も、そういう情熱の塊そのものだと思うんですよ、根本的には。熱いんですよ、だから。
愛川こずえ
動画投稿サイト・ニコニコ動画の「踊ってみた」カテゴリで活躍する踊り手。
参考:



タグ: オーガナイザーの企み