バスソルト

___ 
さて、浅川さんは今後、どんな感じで攻めていかれますか。
浅 川 
出来る出来ない関係なくやりたいと思います。とりあえず今後、友達と二人芝居をします。
___ 
おお! どんな内容なのでしょうか。
浅 川 
もうめちゃくちゃやります。
___ 
なるほど。頑張ってください。今日はお話を伺えたお礼に、プレゼントがあります。
二階堂 
おお!何ずら。嬉しいずら。きっとアレだよ、八ツ橋だよ。
___ 
どうぞ。
浅 川 
ありがとうございます。
二階堂 
ありがとうございます。開けてもいいですか?
___ 
もちろん。
二階堂 
あ、シュシュだー。
___ 
地味でしたでしょうか。
二階堂 
いえ、バナナ色好きっす。
浅 川 
(開ける)あー!
___ 
バスソルトですね。
二階堂 
舞台で使いなよ。
浅 川 
食べます。頂きます。
___ 
あ、それは普通に使った方が良いかと。
浅 川 
大丈夫です。バナナ学園でファブリーズとか飲んだ事あるんで。
二階堂 
目に入ったよね。
浅 川 
眼科行きました。
二階堂 
王子のね。連れてった連れてった。
___ 
あんま無茶しないで下さいね。

タグ: プレゼント(化粧品系) 今後の攻め方


vol.126 浅川 千絵

座組内恋愛禁止集団★ど!れみシアター。

2009/春
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浅川

2009年9月近況

__ 
今日は、宜しくお願い致します。最近はいかがですか?
伊藤 
France_panの公演が今月にあるんですけど、11月にもまたPan_offIceのプロデュース公演があります。それは凄い面白いですよ。
__ 
おお。
伊藤 
自分で言っちゃいましたが、お客さんも沢山入るといいなあと(笑う)。あとは、月イチで中之島のアートエリアB1という場所で、シアターカフェというイベントをやっています。
__ 
それは、どのような。
伊藤 
演劇について話し合う、無料のカフェイベントですね。この間は今年度の演劇計画事務局の代表もしています。
__ 
お忙しいですね。
伊藤 
同時に色々な事が進んでますので。楽しいから全然いいんですけどね。
France_pan
04年結成。演劇における恥ずかしい境界を壊しつつ護りつつ、覚束無い言葉のコミュニケーションを軸に、真面目と不真面目の中間地点を探り続ける。揺らいじゃった身体性、現代人の悲喜劇性、ペンペケピーな前衛性。作品はポリリズミックに展開。観客の過剰な能動性や批評眼の重要性を各方面に訴えながら、演劇知の可能性を弄ぶ。(公式サイトより)
アートエリアB1
京阪中之島駅構内。文化・芸術の創造と交流を目的として作られたスペース。
演劇計画
京都芸術センター主催。関西のみならず、広く全国から演出家とその作品を募り、上演を含めた育成プログラムを展開する。
C.T.T大阪
C.T.T.とはContemporary Theater Trainingの略で「現代演劇の訓練」を意味する。1995年に京都のアトリエ劇研で発足し、70回以上の上演会を行う。現状、3カ月毎の上演会を予定。(公式サイトより)

2009年9月19~21日「点在する私」

__ 
次回作の「点在する私」今月の19日から21日までアトリエ劇研で上演ですね。どのような作品になるのでしょうか。
伊藤 
今回の作り方は面白いんですよ。役者個人へのインタビューから始まっているんです。
__ 
インタビューですか。
伊藤 
僕が俳優に対して手紙を書いて、彼らに渡す。対する回答を録音、それを再構成したテキストを上演するんです。皆さんがあまり観たことが無いような、ちょっと変な芝居になると思いますよ。
__ 
ええと、伊藤さんはもしかして変な芝居を目指しているのでしょうか?
伊藤 
いや、そういう事ではないです。明快で分かりやすい答えを作品に求めるお客さんに対して、もっと能動的に答えを探してほしいと思うんですよ。たとえば、現代美術にしたって一緒に美術館に行った人同士で意見が食い違う事はままありますね。
__ 
はい。それが面白いところだと思います。
伊藤 
ところが現代演劇になると、観てても意味の分からないシーンがあったら拒否というか、鑑賞するのをやめちゃうんじゃないかなと。日本の観劇教育にはそういう未熟なところがあるんじゃないか。そうじゃなくて、色んな深読みをしてもらいたいんですよね。
__ 
例えば色んな見立てで作品を解読していくと。
伊藤 
はい。そういう理由で、僕の作品では静かさを大事にしています。言葉を多用すると説教臭くなる気がするんです。ただでさえ、演劇って何でも出来るんですよ。名画や名曲をスクリーンや音響で流したり。その上役者に言葉を出させると、これはやり過ぎな気がして。
__ 
説明を控えたシーン演出ということですね。
伊藤 
静寂が好きなんですね。
__ 
「点在する私」も、そのようなお芝居に。
伊藤 
はい。新しいリアルを感じに来てほしいですね。
France_pan 15th「点在する私」
京都芸術センター舞台芸術賞2009ノミネート作品。公演時期:2009年9月19日~21日。会場:アトリエ劇研

時間と芸術

__ 
さて、前回公演の芸術創造館での「どれい狩り」さんとの合同公演で、上演時間が2時間以上でしたね。
伊藤 
はい。
__ 
前半、実は若干ついていけるか不安だったんですよ。前半は暗い照明の中で静かなシーン、後半はふざけたお祭り騒ぎが始まると。一瞬も飽きなかったんですが、これは初めての人にはどうなのかなっていう。
伊藤 
たとえば携帯でもYouTubeが見れる今の世の中で、もう最初の三分でいかに観客を掴むか、多くの人に再生させるか、という即時性の勝負が繰り広げられている訳じゃないですか。そういうものしか流行らないのはちょっと嫌なんですよね。
__ 
確かに、時間が短くてすぐ分かりやすいものが好まれる傾向が強いですね。
伊藤 
演劇は他のジャンルに比べて、観るのもやるのもやはり多少の忍耐がいるんですよ。1時間以上、ずっと観客に付き合ってもらわなければならないので。映画だって撮影と編集に膨大な時間が掛かるのに、チャプターで飛ばせますから。飛ばせないのが演劇の魅力でもあるんですけど、そういう所に無頓着では居られないなと思います。その辺りをちゃんと考えないと、2,010年代以降、演劇を見るお客さんが増えないんじゃないかなぁと思います。
__ 
まあ、映画と演劇では観客の数は全然違うでしょうね。
伊藤 
映画の興業で一つ凄いなと思うのは情報公開ですね。例えば配給会社が特設サイトを作って、映画の内容が大体分かっちゃう。演劇ってそういうのがほとんど出来ないでしょ。会場に行くまで内容がわからないってのは演劇の面白さかもしれないけど、大衆的に考えれば、やっぱりデメリットの方が多いなと思うんですよね。
__ 
そうですね。
伊藤 
例えばお芝居の冒頭を10分だけでも見られれば、興味を持って足を運んでくるお客さんも増えるんじゃないか。ちょっと情報開示をしてあげたらいいんじゃないかと。
__ 
France_panのトップページに、動画が載っている模様ですが。
伊藤 
あれ、練習風景なんですよ。
__ 
あ、そうなんですか! 何かかぶり物とかしてますけど、衣装なんですね、あれ。
France_pan×トイガーデン混同公演 どれい狩り
安陪公房の原作を舞台化。公演時期:2009年4月24日。会場:芸術創造館。
トイ・ガーデン
大阪の若手劇団。安武剛氏を中心として、エンゲキらしきものを表現することを目的に結成。

タグ: 膨大な仕事量に押しつぶされそう 映画の話題 「初めて芝居を見たお客さん」


ペンペケピー

__ 
さて、France_panの紹介文に「ペンペケピーな前衛性」とありますが。これはどういう意味なのでしょうか。
伊藤 
それ、面白い話があるんですよ。以前、アゴラサミットに参加した時に、チラシ製作の関係で「ペンペケピー」を英訳するために正確な意味を教えて欲しいと言われて。その時は、なんか上手く答えてたなぁ。
__ 
そうなんですか。
伊藤 
何て言ったかな・・・。いや、深い意味は多分ないんです。
__ 
あ、そうなんですか。
伊藤 
擬音語が好きなんで付けたんですよね。擬音語って、触れた時に「感じ」がダイレクトに生まれるじゃないですか。「ペンペケピー」って聞いたら、まず馬鹿みたいって思う。そういう、その場のノリが好きなんですね。
__ 
おふざけだったんですね。
伊藤 
おふざけって、大事だと思うんですよ。国境を越えられるユーモアだと思います。あとは、パ行が好きだからですね。パピプペポって、ちょっと可愛い印象があって。

貝を棒でRMX

__ 
France_panC.T.T大阪に参加されているんですね。どんな作品を出されたのでしょうか。
伊藤 
ポカーンとされたのがありまして。「貝を棒で」というウチの作品のワーク・イン・プログレス公演として、その作品の中の台詞をリミックスした30分ぐらいの作品を上演したんです。
__ 
リミックス。ユーロビートみたいですね。
伊藤 
「貝を棒で」は前半が公衆便所に籠る男の子の芝居、後半が女の子が妊娠したりする芝居で、比較的セクシャルなセリフが多く出てくるんですよ。その台本の、ちょっとエロいセリフだけをピックアップして、番号を付けて、役者に覚えさせるんです。128個ありました。それを僕が指揮者のフリをして番号を出すと役者がポンポン言う・・・。
__ 
それはめっちゃ面白そうですね。
伊藤 
それをやった時に、若い子はウケるんですけど、おじさんおばさんはポカーンとして。最終的にお客さんに止められたんですよ。もうやめろって。こんなのは演劇じゃないって。
__ 
素晴らしい。
伊藤 
で、上演終りの合評会の時に「あれはサクラですか?」って聞かれて(笑う)。
__ 
サクラだったら最高でしたね。
伊藤 
サクラではなかったんですけどね。勉強させてもらいました。あの時は、アングラの時代ってこういうものだったのかもな、って。

タグ: エロスについて ポカーンとなった観客


質問 澤村 喜一郎さんから 伊藤 拓さんへ

Q & A
__ 
前回インタビューさせて頂きました、ニットキャップシアターの澤村さんからご質問を頂いてきております。これは役者向けの質問かもしれませんが、1.もし何の制限もなかったとしたら、どんな役をやってみたいですか?
伊藤 
自分の家族をやりたいですね。オカンとか、妹でも弟でもいいし。「点在する私」にも関わってくるんですけど、役者が何かの役をやる時はその役についての情報が必要じゃないですか。でも家族の場合は個人の思い出があるので、それが滲んで来るのが面白いんじゃないかと。「点在する私」も、役者が役者個人をやってるんですよね。それも、ちょっと変わった方法で作っています。
__ 
非常に興味深いです。2.好きな俳優さんは誰ですか?
伊藤 
親族に映画好きが多くて、やたらロバート・デニーロを勧めてくるんですよ。ヤバいぞと。で見てみたら確かにクレイジーなんですよね。それから何本も立て続けに見ました。アル・パチーノも好きです。
__ 
3.役作りってどうしてるんですか?
伊藤 
役者さんって、引出しが多ければ多いほどいいと思うんですけど。うーん。イメトレと実際のトレーニングを両方やるしかないんじゃないですかね?

ニットキャップシアター
京都の劇団。代表・演出はごまのはえ氏。個性的な俳優陣と高い集団力をもってごまのはえ氏の独特な世界観を表現する。

タグ: 引き出し合う


11月「京都かよ!」

__ 
伊藤さんは、今後どんな感じで攻めていかれますか?
伊藤 
とりあえず今年は9月に「点在する私」、11月にはPan_offIceプロデュースで「京都かよ!」というプロデュース公演をアトリエ劇研でやります。京都の劇作家さんに書いてもらって、それを大阪の俳優でやるという。一人芝居は悪い芝居の村上慎太郎さん。この企画は僕もワクワクしています。
__ 
楽しそうですね。
伊藤 
来年は2月に精華小劇場製作作品の演出補をやります。その後の予定は決めてないのですが、海外には行きたいですね。せっかく英語を勉強したので、演劇の勉強に行ってみたいです。
悪い芝居
作家・演出家・俳優の山崎彬氏と俳優の四宮章吾氏を中心に2004年旗揚げ。挑戦的な作品を、誠実な姿勢で創作。
司辻有香さん
劇作家。演出家。辻企画代表。
下鴨車窓
京都の劇団。アトリエ劇研プロデューサー、田辺剛氏が演出・脚本を務める。
夕暮れ社 弱男ユニット
2005年、京都造形芸術大学にて村上慎太郎の個人ユニットとして始動。ゲルニカとテポドンが戦ったり、男同士が愛し合いゴリラを人の子に育てて不幸になる等チープなストーリーと、俳優の個性や爆発力のある演技・スピード感溢れるテンポの良い芝居作りが特徴。(公式サイトより)

タグ: 今後の攻め方


月光荘画材店 スケッチブック

__ 
今日はですね、伊藤さんにお話を伺えたお礼にプレゼントがあります。どうぞ。
伊藤 
もう、ありがとうございます。プレゼントなんて久しく貰ってないです。
__ 
つまらないものですが。
伊藤 
(開ける)これは、メモ帳的な。さっそくこれにダメ出しを書こう。ありがとうございました。

タグ: プレゼント(文具系)


「THE DIVER」演出助手として

___ 
本日は、野田秀樹さん東京芸術劇場芸術監督就任記念公演「THE DIVER」の演出助手を務めた、金田一さんにお話を伺います。先ほどの公演を見せてもらいましたが、非常に面白かったです。お疲れ様でした。
金田一 
ありがとうございます。
___ 
いや、本当に良かったです。最後にも幕の間からもチラっと見れたし。
金田一 
あそこで効果音とか出してるんだけど、大丈夫だった?
___ 
いや、大丈夫だったよ。
金田一 
本当に。
___ 
久しぶりに頑張っている姿を見れて嬉しかった。
金田一 
久しぶりだもんね。
___ 
しかし、本当にもの凄い舞台に関わってるんだなあと。役者さんがやっぱもの凄くカッコ良かった。
金田一 
いや、凄いよ。プロだから。
___ 
まあ、プロだからね。当たり前と言えば当たり前の。
金田一 
本当に、あの人達をプロと呼ばずして誰をプロと呼ぶのか。
___ 
だから故にか、カッコイイしね。
金田一 
褒めても仕方ないけどね。格好良いってさ、自分への引け目から発していると思わない? あの人達のは、そこを超越したカッコ良さだと思う。
THE DIVER
野田秀樹氏の東京芸術劇場芸術監督就任記念公演。金田一氏は演出助手として参加。

タグ: 野田地図


vol.125 金田一 央紀

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2009/春
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金田一

ロンドンの街中で

___ 
今回の作品には、助演出として参加したという事ですが。ご自分にとって良かった事とは。
金田一 
そりゃあ、あの稽古場にいられたことでしょう。もちろん僕は僕なりに仕事があったんだけど、とにかく居られる訳ですよ。稽古初日は怖かったんだけども、有起哉さんがガチガチの僕に声を掛けて扉を開いてくれて。いっけいさんも何かとツッコんでて楽しかったし、大竹さんも週に2~3回、稽古場に差し入れ持ってきてくれるしね。今回、役者が4人だけだったから密な関係を作るのが必要だったのかもしれないけど、凄くフラットな雰囲気の現場でした。作品作りをする上で、スムーズに意見が出やすくなるようになっていたんだと思う。
___ 
なるほど。
金田一 
野田さんが、夢の遊眠社の話もしてくれる訳ですよ。僕は大学の時に憧れてて戯曲を大学の劇団でやっちゃうくらい好きだった訳だから。これは凄いことですよ。
___ 
幸せだなあ。ところで、野田さんとはどういうところで知り合ったの?
金田一 
大学を卒業してからロンドンに留学してたのね。演劇とミックスメディアの勉強をしていて。ある時期に、野田さんが今回の作品の製作で来てるというから、劇団や事務所に連絡して。
___ 
ロンドンで。
金田一 
そうそう。橋渡ししてくれる人もいたおかげで会えたし、仲良くなれた。ロンドンの街中の劇場の施設は1階にバーがあって、そこで色んな演劇関係の人や観客が溜まれるようになってるんですよ。楽屋口もないから、上演終了後はみんなそこで集まる。そういうところで会えたんです。その内気に入ってくれて。
___ 
なるほど。劇場のバーか。いいね。
金田一 
日本には中々そういう場所はないんですよ。もっとそういう場所が増えるといいな。

タグ: 野田地図 大竹しのぶ 差し入れ ガチガチな身体


vol.125 金田一 央紀

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2009/春
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金田一

野田さんはイチから・・・

___ 
さて、金田一君的に、今回勉強になった事とは?
金田一 
野田さんの作り方って凄い良いなと思っていて。芝居の基本を作る姿勢というか。例えば、今回の作品の冒頭で野田さんが一番最初にマイムでドアを開けて入ってくるでしょ。その時に効果音が「ガーン」と鳴ると。
___ 
ありましたね。
金田一 
野田さんは、演出手法としてそのシーンを0から作っていくんですよね。普通は安易に、何も意識せずに「ドアを開けるマイムをすると同時に音が鳴る」シーンを作るけど。
___ 
そういう共通認識というか、観客側もコンテクストを既に持ってるからね。
金田一 
野田さんはそうじゃなく、ルールや文法を、イチから作るんですよ。舞台上に出てきて、マイムでドアを開ける時に「キィー」って音を出す。すると、客席でおしゃべりしていた人たちが「あ、始まったんだな」と気づく。「ガーン」って音がするから舞台を見ると、野田さんがドアを締めた格好で止まっている。ここで客電が消えて、作品が始まるから、この切り替えが後々の舞台転換でも使えるようになる、と。そういう、一見基本的な手法を細かく無から作るのね。
___ 
なるほど。あそこは何故か鳥肌の立ったシーンだったけれど、そういう事をしてたんですね。観ていて安っぽい演出だとは全く思わなくて、カッコイイなと思ったんですよ。一見基本的なやり方に見えるけど、全然違う事で。
金田一 
うん。全然違う。
___ 
やり方を作るってことだよね。
金田一 
そう。もう30年も作ってるのにね(笑う)。なるたけ多くの人に表現を伝えたいから、僕たちは苦心するじゃん。だから、導入部分はきっちり作りたい。僕もそういう、舞台上での言語作りをしたいと思っています。

vol.125 金田一 央紀

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金田一

「俺達はこれで行く」

___ 
金田一君が芝居を続けている、根本的な理由とは。
金田一 
何だろうね。それは僕もずっと考えていて。伝わっているという事の実感を強く感じられるのが演劇だからかな。酒を飲みながらわいわいやりながら喋れるじゃない。その感じが、芝居にはあるんじゃないかと。
___ 
分かります。
金田一 
舞台で芝居をやっていて、客席の人と、何かが通じ合っているという感触があるんですよ。何か面白い事を言って笑いが出るなんて、そんな単純な話じゃなくて。
___ 
たとえば、舞台は毎回違うナマモノである、だとか、客席の反応が舞台に返ってくるどうこうとかの話でもないですよね。
金田一 
うん。例えばあるシーンで、誰かが手を振り上げる、その時、「あ、みんないまここを見てる!」って感じる。その力強く振り上げた指の先を見てるって思うんですよ。今同じ場所で、私たちは同じモノを見て、同じ事を思いながらそこにいる、みたいな。
___ 
共感覚みたいな。
金田一 
面白い芝居を見ると、そういうのを強く感じるんだよね。そういう感覚をもっと感じたくて芝居を続けているのかな。
___ 
演劇って、何だろう、表現が伝わった時点でものすごく有り難いよね。全然違う人間同士がさ、同じ場所に集まってる劇場で。その濃さを上げるにはもう、伝える為の努力をとにかくしなければならない。だから、野田さんは0から芝居を作るのかもしれないなあ。だから鳥肌が立ったのかも。
金田一 
そうそう。あの「キィー」で、「俺達はこれで行く」って宣言してるんだよな。カッコイイんだよ。それを気合だと言うもいるだろう、古臭いだの新しいだの評価する奴もいるかもしれない。そうじゃなくてさ、「こうでいきます」って。自分たちの演劇の宣言なんだよ。中々ないと思うよ。

タグ: 野田地図 自分は何で演劇を


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2009/春
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金田一

質問 伊藤 拓さんから 金田一 央紀さんへ

Q & A
___ 
ここで、前回インタビューさせて頂いたFrance_Panの伊藤さんからの質問をさせて頂きたいと思います。1.演劇の社会的地位は高いと思いますか?
金田一 
自分たちが何歳であるかによって違うんだろうな。僕らが小学生だった頃はアイドルになりたかったと。そういう時に、演劇の地位は結構上だよね。だけど段々、年を取るにつれて色んな職業を知ると段々平等になっていく訳で。お金が回る仕事と回らない仕事があると分かって来て、就職活動を始める時期には、同世代の演劇の社会的地位はガクンと下がっているかもしれない。
___ 
しょうがないけどね。
金田一 
でも、お金を稼げる年齢になった連中に「俺芝居やってるぜ」って言うと、すげえ!とか羨ましいとかの反応になるんですよ。それも3年位経つと、「お前どうやって食ってんの?」って。常に荒波に揉まれているんだと思う。この社会全体でどうこうというのは、あんまり考えない方がいいんじゃない? まあ、演劇と社会との信頼関係がもうちょっとあればとは思う。
___ 
ありがとうございます。2.月に何本くらい芝居を見ますか?
金田一 
9月入って、まだ2本。ロンドンにいた頃はもの凄い本数を見ていた。一月に12本くらいかな。

vol.125 金田一 央紀

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2009/春
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金田一

メッセージ 七味 まゆ味さんから 金田一 央紀さんへ

Q & A
___ 
あと、七味まゆ味さんからメッセージを頂いてきています。「今度また一緒に飲もう。がんがってねっ」。
金田一 
がんがる。がんがる。


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2009/春
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金田一

勉強するしかないよ

___ 
金田一君は、今後どんな感じで攻めていかれますか?
金田一 
とりあえず、いっぱい勉強します。勉強するしかないよ。野田さんの演出の仕方とか、たくさんノートに取れたし。色々な経験を形にしたいな。
___ 
おおー。頑張ってください。今後の予定としては。
金田一 
G2さんがブロードウェイミュージカルの「ナイン」て作品をやるんだけど、その脚本の翻訳に参加してます。自分の予定を言うと、色々ワークショップをやっていまして。その成果として友達と一緒に曽根崎心中をやりたいと思ってるんですよ。
___ 
あ、心中モノ。
金田一 
何だかねー、あの芝居は。ひどい話だよ。何であれが恋物語の手本になっているのか、その辺をちょっと考えてみたいなと。

タグ: ミュージカルの話題 今後の攻め方


vol.125 金田一 央紀

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2009/春
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金田一

TAKEO KIKUCHIのソックス

___ 
今日はですね、お話を伺えたお礼にプレゼントがあります。
金田一 
ありがとうございます。ワクワクしてたんだよ。
___ 
どうぞ。
金田一 
タケオキクチ? 時計で有名だよね。開けていい?
___ 
もちろん。
金田一 
靴下? 柄が何かロンドンっぽいね。ありがとうございます!

タグ: プレゼント(衣服・布小物系)


vol.125 金田一 央紀

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金田一

最近どうですか?


芝居の経験なんて全然無かった

__ 
澤村さんは、いつからニットキャップシアターに入られたのでしょうか。
澤村 
一応、2006年の12月から正団員です。それまでは芝居の経験なんて全然無かったんですよ。2006年のビギナーズユニットの演出がニットのごまのはえで、その流れのままなだれ込んでしまったんです。それまで、ニットの芝居は見たことなかったんですけどね。ごまの作品は、劇団衛星さんとの企画のクール&5しか見た事が無かったんで。
__ 
あ、そうなんですか。
澤村 
初めてからまだ2年ちょいの、ペーペーですね。
__ 
じゃあ、そろそろ稽古場に慣れ始めた感じですかね。
澤村 
ちょっとづつですね。困らない程度には、自分のスタイルが出来つつあると思います。まあ、迷惑を掛けない程度には(笑う)。みんなからすれば出来てねーよって怒られるかもしれないですが。
ニットキャップシアター
京都の劇団。代表・演出はごまのはえ氏。個性的な俳優陣と高い集団力をもってごまのはえ氏の独特な世界観を表現する。
劇団衛星
京都の劇団。代表・演出は蓮行氏。既存のホールのみならず、寺社仏閣・教会・廃工場等「劇場ではない場所」で公演を数多く実施している。

そういう感触が掴める瞬間

__ 
それまでは大変だったと。
澤村 
いっぱいいっぱいでしたね。今は、少しは楽しめるくらいには余裕を持てています。
__ 
ニットの稽古場が楽しいって、結構凄いことだと思いますよ。厳しいと伺っておりますので。澤村さんは、例えばどういう時に楽しいと思われますか?
澤村 
あるシーンで、自分のセリフに馴染んでくると、その時に他の役者がどういう芝居をしているかが見えるようになるんです。例えばそのシーンでの大木湖南が、どういうことをしているか。それが分かって対応しながらシーンを作れている瞬間は楽しいですよね。
__ 
周りが見え始めてくると。
澤村 
作・演出のごまの世界が分かってくるようになってきたんですよ。その瞬間、作品に係わっている、そういう感触が掴めるんですよね。
大木湖南氏
ニットキャップシアター団員。俳優。
安田一平
ニットキャップシアター団員。俳優。

タグ: いっぱいいっぱいになってしまう