子供鉅人2008年10月公演「電気女夢太る」

__ 
今日は、宜しくお願い致します。
益山 
宜しくお願い致します。
__ 
しかし、凄く良い雰囲気のお店ですね。
益山 
ボロいだけですけどね(笑う)。
__ 
いえ、こういう感じ好きですよ。さて、前回公演の「電気女夢太る」。非常に面白い作品でした。
益山 
ありがとうございます。
__ 
俳優の演技のスタイルや、演出や、音楽が一つにまとまって、面白く拝見できました。
益山 
ミュージシャンの方とも、仲の良い人たちとやれたんですよね。今回は初めての長尺のお芝居でしたが、それまでは習作の短いお芝居をライブハウスなどでやっていたんです。それの集大成としての作品でしたね。
__ 
ええ、お芝居としても最後のカタルシスがきちんと演出されていて、終わった後に確かな見ごたえがありました。主人公のデブが、それまで周囲にはひた隠しにしていた電話を全員に掛けてハーメルンのバイオリン弾きよろしく電気町に連れていくという・・・。舞台となった町が洪水で流されてしまうという展開も良かったですね。
益山 
ちょっと、力技の落ちでした。
__ 
良いシーンがいっぱいあった芝居でした。益山さんは、どのシーンがお気に入りですか?
益山 
僕ですか? 全てのシーンが好きですね(笑う)。まるで我が子のように。あえていえば、最後のシーン、オーラスの後に死体が結婚式を挙げるというのが。
__ 
あそこはキレイでしたね。カーテンコールも起きましたし。そういえば気になっていたんですが、序盤で川に流れ着いた死体が動いたりしてましたよね。その死体がまたキレイな身なりをしていて。幻想的なお話だなと思っていたんですが、あれはどういった着想があったのでしょうか。
益山 
昔、私の実家の隣の川によく死体が流れてきたんですよ。それを膨らませて。
__ 
あ、凄いですね。
益山 
子供の時下町に住んでいたんです。まあちょっと金持ちのあんまりいない、まあそういう空間だったんですよ。極貧じゃなかったんですけど、ちょっとさびれた。
__ 
ええ。
益山 
デパートとか行くと、金持ちの空間が広がってる訳じゃないですか。何だかんだいって、世の中はそういう感じで分けられていくんだなと思ってたんですよ。
__ 
それが作品の世界観のベースにあったんですね。王様が出てきたり。
益山 
身分制度が好きなんですね(笑う)。
子供鉅人2008年10月公演「電気女夢太る」
公演時期:2008年10月11~13日。会場:芸術創造館
カフェバー・ポコペン
益山さんの経営する谷町六丁目のカフェバー。

タグ: カーテンコール ユニークな作品あります 子供鉅人 世界観の作り込み


アナログ人間と音楽劇

__ 
そういえば昨日、YouTubeで「電気女夢太る」のダイジェストを拝見したんですよ。
益山 
ええ、上手く編集して頂きました。
__ 
音楽劇ということで、かなり挿入曲が重視された作品でしたね。
益山 
今回は全部、オリジナル楽曲だったんですよ。1曲だけ、以前のお芝居で作った曲もあるんですが、それ以外はバンマスの高岡さんとメンバーの方が考えてくれました、フルオリジナルということで。
__ 
作品全体を幕開けから引っ張っていきましたよね。お客さんのノリとしてはどんな感じでしたか。
益山 
楽日が最高でした。その時に来て頂いたんですよね。
__ 
あ、そうなんですよ。盛り上がりましたね。
益山 
音楽劇ですので、基本的に楽しいお芝居を見せたいんですよね。そうするとやっぱり、お客さんのグルーブが重要だと。
__ 
生演奏というのが大きいですよね。
益山 
僕は基本的にアナログ人間なので・・・(笑う)。
__ 
今後も、ああいった感じの音楽劇を作られていくのでしょうか?
益山 
ああ、それは劇団ミーティングで話し合っていくつもですが、元々僕も含め、そんなに劇が好きで好きで仕方ないという人たちではないんですよ。色んな事をしたいね、と。僕は高校時代は写真学科で、他のメンバーも絵描いてたり色々しています。演劇作品のみならず、そういう創作活動もやっていきたいなと思っています。
「電気女夢太る」のダイジェスト

タグ: 生演奏のある作品


何しても楽しい空間

__ 
演劇作品の方向性としては。
益山 
以前、このお店で大体3週間くらいのロングランの公演をした事があるんですよ。その時は会話劇でしたね。けっこうぴしっと。まあ、節操無いんでウチは。
__ 
ええ。
益山 
次は、3週間毎日やり続けたらどうなるか?と。お芝居って、なかなか行きづらいじゃないですか。3週間あれば、空いた時間を使って来てもらえるんじゃないかと。作品としても実験的に、短編をいくつか集めてシフトを組んで、ミュージシャンの方に演奏もしてもらって、横にバーも作って。
__ 
ロングランは嬉しいですね、平日も公演があって。土日に仕事がある人にとってはなおさら。
益山 
はい。この間、ミナミを散歩してたんですけど、どこへ行こうかと思った時に「芝居を見に行く」という選択肢が無かったんですよ。それって凄く悲しいなと思ったんです。落語は寄席があるし、お笑いは吉本を見に行けばいい。でも芝居はない。いわゆる小劇場を観にいくことがない。
__ 
それは単純に、やっていないからですね。
益山 
そうですね。場がないんですね。それはちょっとさみしいんじゃないかなと。昨晩はライブ行って飲んだくれてたんですけど、昔はこういうみんなでワーワーする場所は芝居が担ってたんだろうなと思うんですよ。歌舞伎とか、みんな黙って見てるのは最初の1時間くらいで、あとは騒いでたと思うんですよ。飲んで食って。ある意味、何しても楽しい空間というのを、今演劇が作れていないのはちょっと力が落ちてるんじゃないかなと。
__ 
なるほど。そこでいつでもやってるロングランの劇場を。面白そうですね。
益山 
今そういうのがないのは、ライフスタイル的に求められていないからやらないと思うんですよ。夜はテレビ見てた方がマシだし、みたいな。そういう要求がないのは寂しい事で、もしこれから私たち演劇人が生き残るのであれば、そういう楽しさをこちらが打ち出していかなければと思うんです。
__ 
ええ。
益山 
今またどんどん不景気になりそうじゃないですか。でも、そういう時にこそ芸の華が咲きやすいんじゃないかと思うんですよね。今こそ、私ら河原者のチャンスだと。

グルーブ感、楽しい音楽劇

__ 
先ほど、お客さんとグルーブ感を共有するというのが重要だとおっしゃっていた訳ですけれども。本番の一瞬ってあるじゃないですか。演技して、お客さんに届くか届かないかっていう、あの感覚ですよね。やっぱりそうする為には、劇の最初の方でお客さんを乗せる事が凄く重要なんだと思うんですよ。そういう思考を持つ事は、実は作品を作る上でイマジネーションの次くらいに重要なのかもしれないなって。まあ良く言われる事ですが、ツカミが重要という。「電気女~」は、一番最初の入り方が低いところから入っていったんですよね。トランペットの低い音程の。
益山 
それからテーマソングに繋がっていくんですけど、「これは楽しい音楽劇なんだよ」って提示すれば、たとえば暗いシーンになったとしてもお客さんは付いてきやすいんですよね。基調さえ作ってしまえば。
__ 
俳優もやっていきやすいでしょうね。あ、そういえば、聞いた話によると舞台に出るのが初めてという人が何人かいたとか。
益山 
私がやってた工場長役の娘役の女の子と、王様と。誰でも当たり役ってあると思うんですよね。私、自分でもその辺のキャスティングは上手いかなっと思っちゃったりなんかしちゃったりしてるんですけど(笑う)。パッとその人を見て「この人ならこれをやってもらえば絶対ウケる」というのが分かるんですよ。それを見つけさえすれば、1回はいけますね。
__ 
なるほど。
益山 
でもそれは、ウチの劇団の今後の課題なんですよ。素材だけではなく、もうそろそろテクニックというか、芸という部分の磨きを掛けないと。

タグ: キャスティングについて


ダサいか、カッコいいか

__ 
さっき録音が回っていない間におっしゃった、この間ご覧になった劇団の芝居が全然面白くなかったというお話ですが。そうですよね、つまんないお芝居ってのは確かにキツイですよね。何ででしょうか。
益山 
単純な話、何でもそうだと思うんですけど、芝居でも映画でも音楽でも、それこそ一般的な職業でも、結局それしか出来ないっていう人がやるべきなんですよ。無理やりやるこたないんです。私なんか、ものすごくぐうたらなんで、何か作ってないと死んでしまうんですよ。
__ 
なるほど。
益山 
上手い下手は別にして、魂で何かを作る、そういう表現でなければ必ず滅んでしまうんですよ。だから理屈で作ったものなんて全く面白くないんです。
__ 
ええ。
益山 
以前そうした作品を見たことがあるんですけど、ひね媚びた視線で「ちょっと変わったことしてみたらカッコいいんちゃうん」みたいなことしてて。お前なめてんのか?って。表現行為そのものをなめてるんですよ。一片でもその人の魂を削るようなものが見れたら僕は全然OKなんですよ。
__ 
ああ、分かります、それは。
益山 
極端に言えば、ダサいかカッコいいかの世界になってくると思うんです。いくら理屈がしっかりしていても、ダサいものには人は寄ってこない。ムチャクチャでも、カッコ良ければ人が集まるんですよ。
__ 
ええ。
益山 
結局、色気があるかないかなんです。そこを見据えずに理屈に走るところはホンマに面白くないです。色気と理屈が合致すればそれは本当に面白いです。一流と呼ばれている人はそうですからね。どっかに寄りかかりすぎると良くないんですね。私はそのバランスを持っていきたいですね。色気も欲しいし、ただ笑かすだけじゃなくて、感動させる芝居も作りたいですね。

タグ: 色気なるものの謎


質問 長沼 久美子さん から 益山 貴司さん へ

Q & A
__ 
さて、今日はですね、前回インタビューさせて頂きました長沼久美子さんから質問を頂いてきております。 1.今までで一番おいしかった食べ物は?
2.それはどこで食べられますか?またはどうやって作られますか?
3.今まで一番おいしくなかった食べ物は?
4.それはどこで食べられますか?またはどうやって作られますか?
食べ物関係が多いですが、いかがでしょうか。
益山 
1、炊きたての白御飯
2、実家
3、弁当に入っていた油の回ったサバの塩焼き
4、実家
__ 
ありがとうございました。

藤田ミラノ画集・あしたの少女たち

masuyama_present

__ 
さて、今後は演劇人としてどんな感じで攻めていかれますか?
益山 
結局そこなんですよ。演劇人になるかならないか。僕は今、外から見たら演劇人というくくりで見られるんですが・・・。さっきおっしゃった、演劇村の村民にはなりたくないですね。あくまでも、社会の中での演劇という立場に立って胸を張りたいです。
__ 
それはもちろん、これしかできない、という魂の問題ですよね。
益山 
そうです。僕は器用貧乏で色々出来ちゃうんですけど、それでも演劇をやり続けているのは、自分の魂にフィットしている部分があるからだろうなと思います。そういう風に見極めるっていうのは大切な事なんじゃないかなと思います。
__ 
分かりました。頑張ってください。今日はですね、お話を伺えたお礼にプレゼントがあります。
益山 
えっ。そんなものがあるんですか。
__ 
どうぞ。
益山 
ありがとうございます。(開ける)あ、いいじゃないですか。藤田ミラノ。好きなんですか。
__ 
古本屋で買ったものです。これしかないなと思いました。60年代後半に描かれた作品が中心ですが、全く古くないというより、現在の感覚で美しいと思えるんですよ。それが40年前に描かれているという驚きが、何だかいいなと。
益山 
この時代の絵は主張があって良いですよね。ありがとうございます。

タグ: プレゼント(書籍系) 社会、その大きなからくり 今後の攻め方 自分は何で演劇を


アレクサンダーテクニックのワークショップ

__ 
今日は宜しくお願いします。
豊島 
宜しくお願いします。
__ 
今日は確か、アレクサンダーテクニックのワークショップを受けられていたと伺いましたが。
豊島 
そうですね。
__ 
この近くにそういう場所があったんですね。
豊島 
はい、ご自宅で開催されていて、今日は1年ぶりくらいに行きました。友達と一緒に、ペアレッスンという形で。
__ 
内容としてはどんな。
豊島 
とてもいろいろあると思いますが、たとえば、身体の正しい知識というか。自分が思っている身体のイメージに気付かされたり、そのうえで実際の身体のつくりはどうなのかを教えていただいたりですね。
__ 
それを実際に確認していくという内容なんですね。例えば、どんな感じで役立ちますか?
豊島 
楽になることが多いです。思い込みのイメージがいつの間にかあって、そのことでつらくなる身体の使い方をしていたりするので。たとえば、今日のことでいうと、これまで背骨の位置を後ろに、またとても細く捉えてしまっていたりしていました。でも、もっと身体の中心に近いところを通っていて、太さも握りこぶしの手首まであるのだ、と知ると、案外しっかりした身体だなと思って、安心する気持ちが生まれました。また、していたい姿勢がすこし変わり、そうするとただ座っていることがいつもより楽に思えました。 そもそも、はじめて行ったのは5年ほど前です。そのころ、関節が痛くなってしまって。おおげさですけど、手足がちぎれるように痛くて、洗面器が持てなくなるような時があったんです。色んな病院に行っても原因が分からなかったんですね。そういう時に友達の影響で行ってみたんです。そこで、自分の体の癖に気づかされたんですね。
__ 
ああ、客観的に身体の事が見えたと。
豊島 
はい。今でもそうなりがちなんですけど、手首に力を入れてぎゅっと握る癖があったんですね。自転車のハンドルとか、何でも握りすぎる、力んでいる。それが、一ヶ月二ヶ月と受講していくうちに、そんなにぎゅっと握らなくてもいい事に気がついたんですね。すると、関節が千切れていくような感覚がなくなったんですよ。
__ 
何かそれ、良く分かります。
豊島 
でもこれは私の場合で、アレクサンダーのことを人に話す勉強が私にはできていません、すみません。自分の身体が見えなくなってきたりするとアレクサンダーのことを思い出すみたいで、また、いま少しずつできたらいいなと思っています。こころを見ることにもつながると思うので。背骨のことも、以前に教えていただいていたのに、忘れてしまって、長年の思い込みのほうが出てきちゃっていたようで、もったいないなと思いました。

タグ: 力んでいる


vol.105 豊島 由香

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2008/春
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豊島

「かえるくん、東京を救う」

__ 
さて、この間のウイングフィールドでの「かえるくん、東京を救う」。非常に面白かったです。
豊島 
ありがとうございます。
__ 
あれを見ていて、何かこう全般的に、「正しい方法で演技している」という印象を受けました。丁寧に出された言葉が、こちらに正確に、優しく伝わってくるというか。豊島さんの力もそうですし、そして村上春樹の言葉にもそういう正しさがあったのかなと。
豊島 
そうなんです。凄いんです。村上春樹さんのテキストはやさしい言葉で、なのに、強度があって、深みがある。それがすごいな、と思います・・・ありきたりな言い方しかできなくて恥ずかしいんですけど・・・。配列も無駄がないし。たとえばセリフ忘れで何か一つの言葉を抜かしたり加えたりするときはもちろん、入れる箇所を間違えたりしてもすぐにおかしいなって思うんですよ。それはあたりまえですけれど。でも、その言い間違いによって文章としての精度がぐんと落ちるのがわかるような、かなりパンチのある気持ち悪さです。セリフを間違わずに音に出す時に、気持ちいいというとおかしいかもしれないんですけど・・・。
__ 
分かります。正しく気持ち良く出したセリフが客席に気持ち良く流れ込んでくるというか。
豊島 
そうなんです。何で読んだんだったかな、ある記事に、村上さんは原稿を声に出して確認しているっていうようなことが書いてあったんです。やっぱりそういう作業をされているんだなと思いました。
__ 
だから、朗読劇という形式だったんでしょうか。まあ、実際は本を持って読んでいるシーンはあんまりなかった訳ですが。
豊島 
そうですね、少なめですね。
朗読劇 かえるくん、東京を救う
公演時期:2008年10月22(水)~23(木)。会場:ウイングフィールド。原作:村上春樹。

タグ: 恥ずかしいコト 村上春樹 朗読劇についてのイシュー


vol.105 豊島 由香

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2008/春
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豊島

しっぽを掴む

__ 
引き続き、「かえるくん」について。本番で言葉を出す時に、何か気を使った事はありますか?
豊島 
恥ずかしいんですけど、今回はもう一つ出来ていなくて。でも、お客さんに助けて頂いた点が多いですね。結局、本番で、セリフを通してお客さんと会話する事が重要だなって。
__ 
朗読であれば、そういうコミュニケーションに集中出来そうですね。
豊島 
それが朗読が好きな理由の大きなひとつですね。実は、初演の時に何かもう一つ奥に声のありようみたいなものがあるような気がしたんです。それを探りたいという気持ちがありました。再演の稽古期間では、そのしっぽを触った気がしたんです。
__ 
奥ですか。
豊島 
お客さんが向こうにいて、稽古ではそれを仮定しながらするんですが、そちらへの向かい方で声の出方も変わるのだと思います。その感覚のなかにあるものですね。でも公演の直前数日に情けないことがいろいろあって、本番のころには、しっぽがちょろちょろと動いて・・・。
__ 
そのしっぽというのは、朗読をする上でのもう一つ上の段階、という事だと思うんですけど、声を発する事の真価ですよね。発話して、向こうの人に伝わる間の事だと思うんですけど。
豊島 
そうですね、そのあいだの事ですね。
__ 
しっぽを掴む為に、どのような努力が必要なのでしょうか。
豊島 
きっと、得なければいけない感覚もあると思うんですけど、外していかないといけないものがあるとも思うんですよ。中学から演劇をやってきて、その経験から来る意識や癖から抜け出ないと。
__ 
というのは。
豊島 
舞台でお客さんと関係を結ぶ時の、簡単に依ってしまう便利な型みたいな。私は悪い意味で複雑さを排除しがちなんですよ。すると、単純だけども薄っぺらで嘘くさい表現になってそれが声に出てしまうんです。単純という言葉は好きなんですが、本当にシンプルで美しいものは、逆に凄く情報量が多いと思うんです。もちろん、役者の訓練をしないという事ではなく、余計なものを纏わないようにすることが必要だと思いますね。
__ 
余計なニュアンスをセリフに重ねてしまうのではなく。
豊島 
はい、ここにある本当に見たいものを鈍らせない為に。

タグ: 恥ずかしいコト 情報量の多い作品づくり 俳優を通して何かを見る


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2008/春
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豊島

マークのお芝居

__ 
今回は演出が田中遊さんでしたね。
豊島 
そうですね。初演の時もお願いしたんですけど。
__ 
あ、そうだったんですか。良ければ、経緯を教えて頂きたいのですが。
豊島 
以前、田中さんの「イス」という作品を見たんですよ。
__ 
それを見れなかったんですよ私。もの凄く面白かったという評判を伺っています。
豊島 
あ、そうだったんですか。面白かったです。イスを使って、パズルみたいに組み立てていくみたいな。さっきちょっと、シンプルの話をしたんですけど、人なのに情とかをそぎ落としたみたいな。
__ 
デザインされた、みたいな?
豊島 
私、タバコの箱のデザインとかが好きなんですよね。そういったものを想起するんです。美しくデザインされた演出なんですよ。それで彼のファンになりました。それで、彼の作品を見るようになって、また、彼を役者としても見て、マレビトの会や、水沼さんの演出の作品に出ておられたときのとか、いずれも、声が興味深かった。声のありようが面白かったんです。彼の演出作品にしろ、役者としての彼にしろ、面白かったです。その声の出どころや向かう先を探りたかったし、知りたかったんです。でも今回、田中さん大変だったと思います(笑う)。どうしても私のやりたい事はあったし、でも彼にも言って欲しいし聞きたいし、そういうややこしいなかで凄くよく付き合って下さって。共同演出というのは、とくに依頼されているほうはしんどいだろうなと思いました。
田中遊さん
正直者の会代表。作家、演出家。

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2008/春
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豊島

もうちょっと、先に

__ 
全てひっくるめて、ご自身の手ごたえとしてはいかがでしたか。
豊島 
もうちょっと、先にいきたいなと。貰ったものは大きかったんですよ。観て頂いた方から聞いた感想やイメージとか。人によっては、それが、私の表現したものよりも膨らんだりしていたんです。それはとても嬉しかったんですが、同時に悔しかったり、申し訳なかったりする面もありましたね。こんなに豊かな感性を前にさせていただいていたんだなとあらためて思って、私の方でもっとできていれば、どうなっていたんだろうと思うんです。ちょっとギュッとしていたなと・・・。でも、それはそれで、あそこであったかけがえのないことだし、とても大事に思います。ただ、つぎは名古屋に行くんですけど、ちょっと硬くなってしまったものを放したい、と思っています。
__ 
お客さんからの感想って、参考になりますよね。まして一人芝居だと、尚更だと思います。

タグ: 一人芝居


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2008/春
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豊島

ほそぼそとでも、こつこつとでも

__ 
今後、「かえるくん」は再演を重ねていきたいとパンフレットにありましたが。それはどのような狙いがあるのでしょうか。
豊島 
色々あります。前に音楽が弾ける人と共演したことがあるんですけど、そういう技術って財産だなと思ったんです。バイオリンをぱっと弾けたりとか、その人のもので。役者は一回一回稽古する必要があるんですね。それはすっごくすっごく好きな作業なんですけど。
__ 
ええ。
豊島 
一つの舞台作品を自分の一つの仕事にして、人に喜んでもらえるようなレパートリーを持ちたいですね。元関西芸術座の新屋英子さんという女優の方が、2000回以上一つの作品を続けられたという自伝を読んだことがあって、素敵だと思ったんですね。ひとつの作品を再演し続けたら、その先があるんだと思うんです。一回一回の作品が通過点であり、到達点である、過去のものが低いということではなくて。
__ 
なるほど。では、豊島さんご自身は今後、どんな感じで。
豊島 
ほそぼそとでも、こつこつとでも。かえるくんは、ちょこんちょこんと続けていきたいですね。友達の家でやるというお話も出ているので。そんな感じでも出来たらいいなと思います。でもやっぱり、お芝居したいなと。
__ 
ええ。
豊島 
相手がいて、会話をしたいですね。そういうお芝居の稽古って、ジャンプしていくというか。ドキドキするんですよ。人とやると、やはりそういう面は強くなりますね。
__ 
会話もやっていきたいと。
豊島 
はい。
新屋英子さん
女優。劇団野火の会。ひとり芝居「身世打鈴」の再演を1973年以来2000回重ねる。

タグ: ジャンプ!についてのイシュー どんな手段でもいいから続ける 再演の持つ可能性について 楽器の話題・バイオリン


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2008/春
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豊島

本当にいい人たちに会えたと思います

__ 
豊島さんはTARZAN GROUPという劇団に所属されていたとの事ですが。
豊島 
はい、今もしています。ここ最近は、1年に1回くらい集まって飲みますね(笑う)。もう一度やりたいという気持ちはみんなあるんじゃないかと思うんですが、お子さんがいたり、仕事が忙しかったりで。でも、もっとおじさんおばさんになってからもう一度やりたいですね。
__ 
昔と今では、ご自身の演技にどんな違いがあると思われますか?
豊島 
ちょっと暗い話なんですけど、TARZANに入った頃舞台に立つのが怖くてしょうがなかったんです。
__ 
怖いとは。
豊島 
お芝居はしたいんですけど、不安だったんです。私もっと好きだった筈、みたいな記憶で立っていたんです。そういう気持ちで立っていたからダメ出しも多かったんですね。
__ 
何が原因だったんでしょうか。
豊島 
それは結局、自分が嫌いだったと思うんですよ。それまで、TARZANに入るまでの頃は演劇が楽しくて仕方なかった。でも、自分が恥ずかしい人間だと気づかされるようになってからは、演劇を好きという理由でうまく逃げ場所にしていると自覚したんです。それからは、どんな役に対してもただ引け目を感じて怖くなった。考えるのは自分の事ばっかりで、舞台に立っていても、こんな自分の事はばれていると。そうした時に大学のサークルの人や、TARZANのみんなには助けていただきました。そのあともいろいろな人や出来事に出会って、だんだん、もうばれてしまったらいいな、ここから人に手をのばしていこうと、そんな力を育ててもらったように思います。
__ 
それは良かったですね。
豊島 
はい。本当にいい人たちに会えたと思います。
TARZAN GROUP
京都を中心に活躍していた劇団。1988年旗揚げ。

タグ: 恥ずかしいコト


vol.105 豊島 由香

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2008/春
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豊島

質問 益山 貴司さん から 豊島 由香さん へ

Q & A
__ 
さて、前回インタビューをさせて頂きました益山さんからですね、豊島さんにご質問を預かってきております。
豊島 
はい。
__ 
「好きな映画は何ですか?」
豊島 
ええ、何だろう。うーん・・・是枝さんの、「誰も知らない」という。
__ 
ええと、柳楽優弥の。
豊島 
あ、そうです。
__ 
あの悲惨な。お母さん役のYOUが絶妙なキャスティングでしたね。
豊島 
そうですね。ダメなんだけど憎めない。
__ 
最初に画面に出てきたとき、あまりにハマっていて笑っちゃいました。YOUには本当に失礼な話なんですが。
豊島 
ええ、あのYOUは、誤解を受けるかもしれませんが、魅力的でした。あの母親はひどいかもしれないけど、彼女なりに背負っているものがあって、自分とは無関係に思えない、あちら側の悪い人、とは思えない。あと、「歩いても歩いても」という映画があるんですけど、面白かったです。特に劇的じゃないんだけども感動しました。人はしんしんと怖くて悲しくて、でも同時に面白いなというのをあらためて感じました。是枝さんはドキュメンタリーを以前よく撮られていて、そこで培われたであろう視点が好きなんだと思います。村上春樹さんに通じると思います。どちらの方の作品も、人を、世界をよく見て、耳を澄ましていて・・・。
__ 
それを再構成して作品に昇華するという感じなんでしょうね。作品性に結び付けるって凄いなと思います。
豊島 
都合良くしていないんですよね。あと、料理のシーンがめちゃくちゃおいしそうですね。枝豆とかがザアって出てきたりとか、食材をかき混ぜたりとか。希林さんって料理好きなんだろうなと思いました。一番好きなシーンですね。

「誰も知らない」
2004年日本。監督:是枝裕和。
「歩いても歩いても」
2008年日本。監督:是枝裕和。

タグ: ドキュメンタリー 村上春樹


vol.105 豊島 由香

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2008/春
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豊島

SCHLEICHの動物フィギュア

toyoshima_present

__ 
今日はですね、豊島さんにお話を伺えたお礼にプレゼントがございます。
豊島 
わあ、嬉しい。ありがとうございます。このコーナーを見ていて緊張していたんですよ。
__ 
いえいえ、それほど大したものではありませんから。どうぞ。
豊島 
ありがとうございます。(開ける)え、これは。楽しいです。小さい時こういうのいっぱいあって。飾らせて頂きます。
__ 
どうぞどうぞ。

タグ: プレゼント(可愛らしい系)


vol.105 豊島 由香

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2008/春
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豊島

MONOスペシャルイベントin金沢 『チェーホフを待ちながら』

__ 
今日は宜しくお願い致します。
長沼 
お願いします。緊張してます。
__ 
いえ、そんな肩肘をはったものではありませんので。最近の長沼さんは、どんな感じでしょうか?
長沼 
最近は、次の公演の準備です。稽古期間が短いので、台本は稽古が始まる前に渡されて、各自が覚えてくるという。稽古が始まったらすぐに立ち稽古、通し稽古、という感じなのだと思います。
__ 
どんな作品なのでしょうか。
長沼 
MONOさんの、金沢市民芸術村でのスペシャルイベントです。チェーホフの一幕物なんですけど。
__ 
あ、MONOですか。
長沼 
はい、声を掛けて頂いて。
__ 
この間のぶんげいマスターピースの「三人姉妹」から、チェーホフが続きますね。
長沼 
続きますね。でも今度やる一幕物は、「三人姉妹」とはだいぶ雰囲気が違うので、また新鮮に楽しめそうです。
MONO スペシャルイベントin金沢 『チェーホフを待ちながら』
公演時期:2008年10月5日。会場金沢市民芸術村

タグ: 稽古期間が短いピンチ


vol.104 長沼 久美子

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2008/春
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長沼

ぶんげいマスターピース工房「三人姉妹」

__ 
さて、ぶんげいマスターピース工房の「三人姉妹」。9月の末にありましたね。ものすごい大人数のお芝居でしたが、稽古はどんな感じで進んでいきましたか?
長沼 
他に公演を抱えている方もいたので、最初のうちは代役をたてたり、その日いるメンバーでできるシーンから作っていきました。結構長い稽古期間だったんですけど、全員揃ってからの盛り上がりは高速で、その後はあっという間でした。
__ 
 なるほど。
長沼 
あと、今回は初共演の皆さんもたくさんいらしたので、さぐりさぐりな距離感が面白かったです。
__ 
たくさん役者がいる訳ですから、本番まではやりがいのある期間だったでしょうね。
長沼 
そうですね、どの芝居でもそうなんですけど、稽古の初期段階では全体を平等に見ていられるのに、稽古が進んでいくと自分の役を中心に作品を見てしまう傾向があって、で、そんな時に、ふと自分の出番じゃない時とかに、別の俳優さんが、自分の想像を超えるような解釈というか、役の成長を遂げられてるのを目の当たりにすると興奮しますね。そういう部分でも、初共演の方々からは目が離せませんでした。
__ 
なるほど。本番はいかがでしたか?
長沼 
メイク・衣裳に照れましたね。
__ 
照れるというのは?
長沼 
いつもは普段着でナチュラルメイクで芝居をしているので、単純に照れました。メイクつけての稽古もほとんどなかったので、相手役の顔に慣れるのが大変でしたね。ものすごいメイクしてるのに真剣に芝居してるのがお互いおかしくて、笑いそうになって。
__ 
ああ、確かに派手で、宇宙人っぽい感じでしたよね。
長沼 
どうだろう、その、芝居との違和感みたいなものは感じませんでしたか?
__ 
観ている側としては、そのギャップが面白いというのはありましたよ。というか、SFモノみたいな刷り込みがあったのでメイクはすんなりと受け入れられましたね。かつ、演技がちゃんと内面が分かるように作られていたので、それほど違和感というのはありませんでしたが。
長沼 
あ、いいお客さんですね。
ぶんげいマスターピース工房「三人姉妹」
公演時期:2008年8月30~31日。会場:京都府立文化芸術会館。

タグ: 必殺メイク術 舞台全体を見渡せる感覚 あの公演の衣裳はこだわった


vol.104 長沼 久美子

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2008/春
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長沼

劇団八時半

__ 
さて、長沼さんのこれまでの事についてお伺い出来ればと思います。私が初めて長沼さんのお名前を拝見したのは、劇団八時半の公演だったと思うのですが。
長沼 
ええ。
__ 
以前から、八時半の作品に参加されていたのでしょうか。
長沼 
2003年からです。最初は客演で参加して、その後入団することになったので引っ越して来ました。
__ 
どうして八時半だったのでしょうか。
長沼 
鈴江さんの本が好きだったからです。あとは、客演した時に、正確には客演のオーディションを受けた時に劇団員の皆の雰囲気がやわらかくて面白くていいなぁと感じたからです。
__ 
そこからしばらくして京都に来られたと。京都の演劇についてどんな印象を持たれましたか?
長沼 
まず稽古場に恵まれてるというのが一番最初の印象です。これはきっとよそから来られた方は皆感じてるんじゃないでしょうか。特に京都芸術センターには驚きましたね。芝居に使う荷物を置いたまま帰っていいし、タタキも出来るし、装置を立て込んで稽古することもできる。
__ 
まあ、申請して認可されれば使えますね。
長沼 
以前はあちこち小道具もって巡るのが当たり前だったので、ほんと有難かったです。
__ 
芝居自体の風土というか、全体的なノリとしては。
長沼 
好印象です。それぞれがマイペースに伸び伸びやれている、という感じがしました。こういうのがマルでこういうのはバツだから、というのじゃなくて、まず自分はこういうのがやってみたいからと健康的に悩んで、まっすぐ表現されてる方が多いという印象です。都会は入れ替わりも激しくて、それは刺激的で良い環境だと思うのですが、周りの評価を気にし過ぎたり、自分が何をやりたかったのかわからなくなってしまったり、必要以上に急かされてる感がありました。個人的にですけど。
__ 
それが京都だと、そうでもない。
長沼 
そうですね、私はこういう表現をやります、あの人はああいう表現をやります、それでいいじゃないかという雰囲気ですね。誰に引け目を感じることもなく、自分がいいと思う作品を集中して作れる環境だと思います。
__ 
そういう空気はありますね。
長沼 
純粋ですよね。京都に来る前ちょうどそんなことばかり考えて悩んで停滞していたので、客演はタイミングが良かったというか、今だ!と迷いなく移住を決めることができました。

タグ: 伸び伸びと演技 マイペースの価値


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長沼

実際、自分だったら

__ 
長沼さんの、役者としてのスタイルみたいのを伺えたらなと思います。ご自身では、どのような俳優だと思われていますか?
長沼 
自分で自分の事を?
__ 
または、どう受け止めて貰いたいか、とか。
長沼 
そうですねぇ、たまに言い回しが独特だと言われます。心当たりがあるとすれば、自分が同じ状況になったとしたらどうなるか、というのを気にしてるからかもしれません。
__ 
演技の仕方、という事でしょうか。
長沼 
解釈、ですかね?例えば、私は大学に入るまで演劇未経験者だったんですよ。で、演劇科を受験したので、エチュードが入試に含まれてたんですね。その時のことで例えると、
__ 
大学の入試で、エチュード初体験ですか。
長沼 
はい。設定を与えられて、待ち時間30分の間に2分間のを作らなくちゃいけない。大きな部屋に受験者が3人ずつ入れられて各々課題に取り組むわけです。どうやら私以外の二人は高校演劇をやっていたみたいで、もうさっそく作り始めたんです。
__ 
ちなみに、どういう課題だったんでしょうか。
長沼 
念願の大学にやっと合格しました、その入学式に遅刻しそうですさあどうする、みたいな感じだったと思います。
__ 
はい。
長沼 
その二人は「キャー!遅れてしまいそうだわ、どうしよう」みたいなセリフ作ったり泣き叫んだりしてて。それ見て、私もこれをやらなきゃいけないのかと恥ずかしくなっていたんですね。
__ 
ああ、分かります。
長沼 
それだけは避けたいと。その時に「実際、自分だったらどうするだろう」って想像して。そしたらまず、町中でそんな大きな声は出さないだろうってことに気付いて。結局それ以上はあまり思い浮かびもしなかったので、あとはぶっつけ本番で最初から最後まで無言でウロウロ。そうしている内に2分経って。
__ 
ああ、それは素晴らしいですね。
長沼 
その感覚はずっと覚えておこうと思っています。どうしたらより普通に出来るかとか、普通って何かってことは忘れたくないです。
__ 
より普通に。
長沼 
普通な事の連続が結果、ドラマチックになると思うんですよ。舞台上の役の人は大体は一般人じゃないですか。だから、普通の人の感覚を常識を持って、秩序を持ってできるのが理想です。
__ 
その積み重ねがドラマチックさを生むんですね。分かります。
__ 
なるほど、そういう事を考えて稽古されるんですね。
長沼 
あ、長々と話してるけど、実際はもう少し適当にやってます(笑)。ていうか、言い回しが独特、の理由になってるのかな、これ。ごめんなさい、わからなくなってきました。

タグ: はじまりのエチュード


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