「今回どうだった?」「つまんなかった」

__ 
さて。吉永さんは、お芝居を作る側に立ったりはしないんですか?
吉永 
昔、ある演出家さんにこう言われた事があって。「あなたの役割は、一番よい観客である事だと思う」って。
__ 
というのは。
吉永 
私年末に、石原正一さんです」って答えたんですね。
__ 
内閣と言えば大阪で公演がありましたが。
吉永 
その公演に、イベントでの私の発言を聞いて来たお客さんが来たそうなんですよ。そういう時こそ、生きてて良かったと思います。私の仕事は演劇人に取材して良い記事を作ってナンボなんですよ。その記事を読んだお客さんに劇場に足を運んでもらって初めて私の仕事は完了するんです。その上で面白いと思ってもらうのが究極の目標ですね。だから、どちらかというと、表現者側よりは客席にいたいですね。一番良い観客として色んなお芝居を観聞きして、他のお客さんに伝える。
__ 
今のご自身はどうですか?
吉永 
やってる側にしたら一番厄介な観客だと思う(笑う)。好き嫌いあるし、見たいと思うものしか見ないし。ハッキリ言うし。
__ 
あ、ハッキリ言うんですか。
吉永 
はい。付きあいでは見ないんですよ。「今回どうだった?」「つまんなかった」って言っちゃうし(笑う)。やっぱり作品をストイックに観て、その上で自分の感想はちゃんと持ちたいですね。
石原正一さん
劇作家・演出家・俳優。主に大阪で活動。石原正一ショー
笑の内閣
2005年、元劇団紫高間響が代表をつとめるプロデュース団体として結成、後に劇団として旗揚げ。プロレスを演劇に組み込んだ作品を作り続ける。派手なプロレス演出の完成度は高く、しかも笑いを取るための努力を惜しまない。
男肉duSoleil
代表・池浦さだ夢を中心にしたパフォーマンスユニット。肉体を派手に使った、一歩間違うと意味不明なまでの過激な表現。

vol.116 吉永 美和子

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吉永

質問 犬飼 勝哉さんから 吉永 美和子さんへ

Q & A
__ 
前回インタビューさせて頂きました、わっしょいハウスの犬飼さんから質問です。1.「ご自分のお仕事で、やった事のない人には絶対分からない、大変なことはなんですか?」
吉永 
うーん。何だろうなあ。取材させてもらった人の意外な一面を見てしまうかな(笑う)。こんな人だったのか!というのもあり、こんないい人だったのかというのもあり。
__ 
ありがとうございます。2.「お芝居を見ているあなたの、一番の不安とは何ですか」
吉永 
自分の感性ですね。一般的な人と全く同じじゃダメなんですよね。微妙に進んだ場所にいなければいけないけど、かと言って離れすぎてもいけない。
__ 
逆に、不満はありますか?
吉永 
そりゃつまんない芝居見た時ですね。チラシを投げつけたくなるくらい。

わっしょいハウス
京都を中心に活動する演劇ユニット。

タグ: 意外にも・・・


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吉永

ケンカ・ケツを蹴り上げる

__ 
吉永さんは、今後どんな感じで攻めていかれますか。
吉永 
「ケンカはいつでも買います」という態度でいきます。対劇団・観客だけじゃなくて、対演劇社会、対メディア、対東京とか。
__ 
攻撃的ですね。
吉永 
例えば「演劇って面白いの?」って聞かれた時に、いつでも、しっかり責任を持って受け答え出来るように理論武装して準備したりね。
__ 
ロックですね。
吉永 
私、ローリング・ストーンズが好きなんですよ。彼らの音楽を聴いて「自分も含めて、世界の全てに対してケツを蹴り上げ続けろ」というオピニオンを得て、それに従って今までずっと生きてます。生きてる限りは、ケンカを買い続けて行きたいですね。誰も、私が大人しく引っ込んでる姿を想像できないだろうし。
__ 
分かりました。今後も、そんな吉永さんを見続けて行きたいと思います。
吉永 
ありがとうございます。

タグ: 今後の攻め方


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吉永

J-PERIOD 立鼓形茶筒

yoshinaga_m_present

__ 
本日はお話を伺えたお礼に、プレゼントがあります。
吉永 
これ、楽しみだったんですよ。
__ 
期待外れでないと良いんですが。どうぞ。
吉永 
何か、プレゼントを貰う機会ってあまりないんですよね。選んでいる時が楽しいんですよね(開ける)。おお、渋いものが。
__ 
茶入れみたいですね。小物入れなどとしても良いみたいですし。
吉永 
わーい。ありがとうございます。

タグ: プレゼント(容器系)


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吉永

前田司郎の見たいもの・ザ・プーチンズとわっしょいハウス

__ 
今日はどうぞ、宜しくお願い致します。
犬飼 
お願いします。今日は一応、次に出演するイベントのチラシを持ってきたんですけど。
__ 
前田司郎の見たいもの・ザ・プーチンズとわっしょいハウス」。
犬飼 
東京のテルミンを使った音楽ユニットとやるんですよ。演劇と音楽を使った公演です。
__ 
面白そうですね。東京ですか。
犬飼 
京都でも上演する予定なんで。
__ 
おお、楽しみです。
前田司郎の見たいもの・ザ・プーチンズとわっしょいハウス
五反田団・前田司郎氏がコーディネーターする、アトリエヘリコプター企画公演。会場:アトリエヘリコプター。公演時期:2009年4月10~12日。

なぜ、「わっしょいハウス」?

__ 
犬飼さんと浅井さんわっしょいハウス。いつ頃から活動を始められたんですか?
犬飼 
出来たのは結構最近です。2006年に、壱坪(ひとつぼ)シアターで「アウトドア」っていう1時間くらいの二人芝居をやったんです。それからですね。ライブイベントや、演劇企画に出たり。
__ 
なぜ、「わっしょいハウス」と。
犬飼 
大学に来る前からの友達が、何かをやる団体を作りたいと言ってて。その名前が「~~ハウス」にしたいって言うんですよ。その時に浅井が「じゃあ、わっしょいハウス」にしようって。そこからですね。特に意味はないですけど(笑う)。
__ 
浅井さんとは、どういう。
犬飼 
実は高校からの同級生なんですよ。
__ 
なるほど。だから息が合う。
犬飼 
やっぱりね、浅井の話は面白いんですよ。ネタ話をたくさん持ってるんです。話術師ですね。
__ 
ああ、一度聞いてみたいですね。
浅井浩介さん
わっしょいハウス所属、俳優。
壱坪シアター
京都の小さな劇場小屋。元は木屋町に位置していたが、2009年現在は烏丸五条に移転。

「人は死んだら木になるの」

__ 
こないだの山口茜さんの台本を使った「人は死んだら木になるの」に参加されましたよね。とても面白かったです。まるでMacのCMみたいな、アーバンな感じで台本を紹介する、という。先の2グループのものと全然違った切り口だったので新鮮に感じました。例えば、冒頭のAVに出ることになってしまったアイドルのモノローグを浅井さんさわやかに語ったりとか。
犬飼 
あれはよくやれたな、と思いますね。でも、半分演出放棄みたいになっちゃっていて、個人的には反省点が多いです。前の肥田さん改造計画の時同様になってしまったというか。
__ 
オリジナルの台本で上演する時は、お二人が普通に会話をするというものらしいですが。
犬飼 
こじんまりとした感じでやってます。一番最初に芝居を作り始めた時は最初は浅井に台本を書いてもらってたんですが、これなら普通にいつもの会話を再現した方が面白いんじゃないかなと思ったんですね。
__ 
会話を録音して、台本に起こすと。
犬飼 
だから、エチュードで作ったということになるんでしょうね。それを何回も再現できるようにやって出来たというのが当初の作品でした。
__ 
それだけで成立するぐらい面白かった。
犬飼 
脚本を用意するより面白かったと思います。お題を決めて話したら、まあまあいいんじゃないの、っていう出来になったんです。中心は浅井のネタ話なんですけどね。
人は死んだら木になるの
欄干スタイルプロデュース公演。山口茜さんの同名戯曲を3団体が演出し、上演する。わっしょいハウスほか、欄干スタイル・このしたやみが参加。会場:アトリエ劇研。公演時期:2009年2月11~15日。
山口茜さん
主に京都を拠点に活動する劇作家。トリコ・Aプロデュース主宰。現在、文化庁新進芸術家海外留学制度研修員としてフィンランドに滞在中。
肥田知浩改造計画
欄干スタイルプロデュース公演。劇団hakoの劇作家・演出家の肥田知浩さんの脚本「犬の眼、石の耳」を3団体が演出し上演。会場:アトリエ劇研。公演時期:2008年4月18~20日。

タグ: はじまりのエチュード 反省Lv.4


浅井さんのお話

犬飼 
けど、今思うとそれはやっちゃいけない事だったんですよね。作れないからと言って、放棄するな、と。今思うと楽な道を選んでたんですよ。
__ 
出てきたアイデアをそのまま使うというのは、それはそれであるとして、創作する者の態度としてどうか、ということですね。
犬飼 
そうです。だから、脚本と演出を僕が担当するようにしました。今回のこれも、僕が書いて演出することになっています。
__ 
内容としては。
犬飼 
宮部さんと浅井の二人芝居ですね。語りをベースに、物語を起こせないかと思ってるんですね。人が一人行方不明になって、その人についてのお話なんです。全然深刻じゃないんですけどね。
__ 
手ごたえはいかがですか。
犬飼 
初期に比べれば全然成立していると思います。色々な問題はあるんですが、まあまあ何とかなるだろうと。
__ 
犬飼さんは、浅井さんのお話を構成して戯曲に落とすという作業をされる訳なんですね。ネタを加工して受け入れられやすい形にプロデュースすると。
犬飼 
ただ単発で面白い話をしても演劇として弱いんですね。エピソードだけではなんともならないんですよ。単純でもいいから筋を通すことで、何とか物語にするという作業をただただやっています。だからまず、執筆活動のために書く力をつけたいですね。

劇場の雰囲気が、なんか苦しい

__ 
今後、わっしょいハウスはどんな感じで。
犬飼 
この公演後に、C.T.T.に参加する予定です。その後はまだ何も決まってないんですけど、一回は本公演をやっておきたいですね。
__ 
本公演にこだわりがあるんようですが。
犬飼 
そうですね。とりあえずは安くやりたいですけどね(笑う)。照明とかもあまり使わない形式で。
__ 
なるほど。どんな感じの公演を作りたいのでしょうか?
犬飼 
気楽にやりたいですね。劇場の雰囲気が、割と苦しいって思っちゃうんですよ。きゅうきゅうづめというか。ライブイベントで音楽の人とやるときはおしゃべりもOKだったりするんですよね。そういう、ゆるいものにしたいなと。やっぱり僕は、前田さんの五反田団みたいなのが好きなんですよ。チラシが手書きで、舞台もイスだけだったり、俳優も普段着だったり。すごくいいなあって思いますね。もちろん、そうじゃない派手なものも好きですが。
C.T.T.
舞台作品の試演会。Contemporary Theater Trainingの略。1995年に設立され、既に50回以上開催されている。

質問 トミーさんから 犬飼 勝哉さんへ

Q & A
__ 
前回インタビューさせて頂いたchikinトミーさんから質問を頂いてきております。1.最近ハマっている食べ物は何ですか?
犬飼 
食べ物にはあんまり執着はないですね・・・。お腹が減ったらあるものを食べるという。
__ 
2.最近町で見た面白い人・物は何ですか?
犬飼 
昨日、大学の卒業式だったんですけどね。人だかりがものすごく面白かったですね。本当にたくさんなんですよ。
__ 
分かります。同じ式典に集まってる大量の人。
犬飼 
僕、一人だったんですけどね。その寂しさのコントラストもあったりで。

カエルのマウスパッド

inukai_present

__ 
今日はですね、犬飼さんにお話を伺えたお礼にプレゼントがあります。
犬飼 
ありがとうございます。
__ 
どうぞ。
犬飼 
(開ける)何ですか。
__ 
マウスパッドですね。
犬飼 
僕マウスパッド持ってないんですよ。ぴったりです。

タグ: プレゼント(文具系)


貴重な経験

__ 
今日は宜しくお願いします。最近はいかがですか。
丸山 
そうですね。ちょっと前まで色々な事をしなければならないと焦っていた時期にありまして。そういう状態で失敗を重ねてしまったんですね。自分の納得出来るものが出来ないばかりか、周りの人たちに多大な迷惑を掛けてしまいまして。
__ 
なるほど。
丸山 
最近は、そういう事情もあって美術の仕事はセーブしていこうと思っています。
__ 
抑えていくと。
丸山 
もちろん、新しい仕事のお話を頂くのは嬉しいのですが、同時に色々な事を進めていく力量がないので・・・。もちろん、余裕があれば別ですが。今の所美術を引き受けているのはナントカ世代だけですね。
__ 
今は、腰を落ち着けて取り組んでいるという感じでしょうか。
丸山 
そうですね。正直、自分がどのようなものが得意なのか模索しきれていないんですね。こなしてきたプランの数もそう多くないので。ならば、じっくりこなしていこうと。
__ 
じっくりやっていくというのは、とても貴重な経験ですね。
丸山 
あとは、大道具としての仕事も早くこなせるようになりたいですね。それが出来ると出来ないのでは大違いなので。
ナントカ世代
劇作・演出・音響、北島 淳氏による劇作の上演を行う演劇企画。強い美意識によってあらわれた空間と、人を食ったようなユーモア。冷たい客観性をもったまま優しい気持ちになれる、複雑な情緒のある芝居。
悪い芝居
2004年12月24日、旗揚げ。メンバー11名。京都を拠点に、東京・大阪と活動の幅を広げつつある若手劇団。ぼんやりとした鬱憤から始まる発想を、刺激的に勢いよく噴出し、それでいてポップに仕立て上げる中毒性の高い作品を発表している。誤解されやすい団体名の由来は、『悪いけど、芝居させてください。の略』と、とても謙遜している。(公式サイトより)

vol.114 丸山 ともき

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丸山

キッカケ

__ 
ええとですね、丸山さんの美術の仕事として初めて印象が深く残ったのは、ニットキャップシアター「喉骨のフルート」での復讐装置だったんですよ。
丸山 
「ザ・過剰」。
__ 
あれは凄く良かったです。ドクロがリアルで、これがカギ代わりに自転車に付けられてたらやだなあと(笑う)。
丸山 
あれは美術というより、小道具の仕事ですね。実はああいう、細々としたものも引き受けているんですよ。
__ 
そういった諸々の造形のお仕事を始めたのは、何がキッカケだったのでしょうか。
丸山 
それこそ、小学生の頃からものを作るのが基本的に好きだったんですね。変な形のものを作るのが好きで、ずっと続けている事なんですよ。絵も描いていました。その延長ですね。
__ 
なるほど。どんな点が楽しいと思われますか?
丸山 
「これはこういう風に作るものだ」という定石があるものを作るよりは、これはどういう風に作ればいいんだろう? とゼロから考えるのが好きですね。大道具は、定石があるものが多いんですが、それがない大道具や小道具をどう作るかを考えるのが。
__ 
ああ、それは物凄く分かります。
丸山 
さらにどう安く上げるか(笑う)。まずは100均に行ったりして。
__ 
まずはね(笑う)。
丸山 
自分で言うのは少し違うかもしれませんが、ものを作る才能が自分にはあったとして・・・。舞台にしろ、小道具にしろ。それで関わった舞台が面白くなったら嬉しい。キッカケとしては、多分それが根本だと思います。
ニットキャップシアター 精華演劇祭 vol.3 参加作品・どん亀演劇祭V3「喉骨のフルート」
どん亀シリーズとは、ニットキャップシアターのコメディシリーズ。不幸の申し子どん亀の不器用な生き方は観客に共感を与え、笑いと涙を同時に誘う。

タグ: 自分は何で演劇を


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丸山

印象には残らない美術

__ 
丸山さんの、美術としての特徴って、ご自分でどのような部分にあると思われますか?
丸山 
うーん・・・。元々絵を描いたり、物を作ったり、まあ芸術大学にも入ってたんですけど、自分の作品やテーマをゼロから定める事が出来なかったんですね。
__ 
ええ。
丸山 
むしろ、人から得たヒントがある状態で物を作るのって面白いなあと思ったんですね、舞台美術とか小道具作りとか。一つのフレーズなりキーワードなりがお芝居にあって、それが、こちらで密かに作った裏テーマと結び付いたりすると面白いですね。客席には伝わらないかもしれないですけど。例えば色を一つ選ぶとしても、色の名前から連想されるものを使ったり。
__ 
色の決定ですか。それは演出とも相談したりするものですね。
丸山 
美術としては、破綻しない色の組み合わせをまず選びます。その上で演出との相談は、例えば「ナントカ世代」の北島くんですが・・・。
__ 
ああ、この間の劇研での公演を拝見しました。丸山さんが舞台美術でしたね。
丸山 
ええ。北島くんは、装置の配置に関しては割と細かく指定してくるんですね。ただし色は決めない。ナントカ世代の色は物凄く地味なんですよ。黒じゃないか、というぐらい。でも、物凄く抑えているんだけど実は色数がかなり多いんですね。
__ 
おお。
丸山 
お客さんが舞台を観終わって、「あの舞台は何色だったか思い出せないんだけど、作品の内容と調和して印象に残っている」というのが理想ですね。舞台のセットというのは結局背景なんです。役者さんが被写体で、メインじゃないですか。例えば、優れた肖像画の背景って、ほとんど人の印象に残ってないんですよね。まあ、有名なものが何個かありますが。
__ 
なるほど。真っ先にモナリザが浮かびましたけど。
丸山 
ええ。絵を勉強してる人なら覚えているかもしれませんけど、やっぱりそうでない普通の人の印象には残らないんですね。それはどういう事かと言うと、凄く手が込んでいて、でも絵の印象を崩さないで、絵の記憶には残さないんだけどもぶち壊してもいないという。
__ 
高度に調和されているという。
丸山 
そういう舞台美術を目指しています。で、さっきでた「ナントカ世代」の公演なんですが。
__ 
「岸田國士」の「紙風船」でしたね。
丸山 
そこで不思議な経験をしたんです。公演後に、インターネットで検索してこっそり感想を読んでみたんですよ。その中に、舞台上には無かったものを見ていた人がいたんですね。
__ 
どんな事が書かれていましたか。
丸山 
「紙風船」で、妻が4人いるという演出にしていたんですね。夫の正面の妻を横に3人コピペするという配置の。その3人の妻が座っていたのはほとんど黒に近い紫のベニヤ板だったんですけど、その感想によると「畳が敷いてある」と。
__ 
へえ。
丸山 
いや、畳は敷いてなかったんですけど(笑う)。印象としてそう見えたんでしょうね。それは僕のアレというよりは、演出の作り上げた世界からそう記憶されたものなんでしょうね。そういう記憶違いって、凄く面白いなと思います。一つのオブジェクトをメインで集中してみる彫刻などでは起こりえないんです。お芝居だと、目から耳から様々な情報が同時に入って、それで世界観を作っていると。だからこそ記憶違いすら生み出す印象が表れたという事です。面白いなと思いますね。

タグ: 舞台美術 会場を使いこなす 調和の価値 世界観の作り込み


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丸山

試されているような

__ 
現在、丸山さんの関わっているお芝居としては7月の「大炎上企画」、それから10月の悪い芝居の本公演ですね。
丸山 
はい。
__ 
悪い芝居とのお仕事が続きますが、丸山さんから見て山崎さんはどんな感じですか。
丸山 
うーん。とりあえず、要望がシンプルなんですよね。やりたい事がはっきりしている。でも具体的にこうしてくれという訳じゃなく、やりたい作品が山崎さんの中で明確で力強いんですよ。
__ 
なるほど。
丸山 
作品に関わったのは、前回作品の「なんじ」が最初だったんですけども、とにかくやりたい事がストレートだからこそ、こっちとしてはドキドキするんですよ。悪い言葉で言うと、「上手いことやったった」ていうのをやっちゃいけない気がするんですよね。「なんじ」では、それがちょっとあったかなと少し思います。
__ 
力強い要求に対して、力強く応答する、みたいな。
丸山 
そうですね。彼とやっていると、試されているような気がしますね。
大炎上
男肉duSoleil、悪い芝居、尼崎ロマンポルノの3劇団による合同企画。
悪い芝居Vol7.「なんじ」
公演時期:2008年4月2~6日。会場:精華小劇場。

タグ: 「悪い芝居」の存在


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丸山

本当に出会いの話

__ 
丸山さんは、今後、どんな感じで攻めていかれますか。
丸山 
本当に分からないんですよね。とりあえず技術を身に付けなければならないのですが。
__ 
技術とは、どういう意味での。
丸山 
単純に、物を作る技術とか、現場での仕事の仕方とか、もっと正確にしていかなくちゃならないというのはあります。ただ、美術としては、これは本当に出会いの話で。そればっかりは。
__ 
人との出会いですか。
丸山 
美術の向上に関してですが、自分は何かモチーフやテーマを与えられて、それにあてがう形で作る人間だと考えています。そういう意味で出会い次第ですね。今まで、色んなタイプの演出家さんに出会えて、自分が持っていなかった視点に気付く事が出来たんですね、そういう出会いがあれば絵を作る見方も変わっていったり、成長したり出来ます。今まで言っていた事と180度違う事を言うようになるかもしれませんし(笑う)。
__ 
出会い次第ですか。分かりました。今後も、沢山の出会いがあるように祈っております。

タグ: 今後の攻め方


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丸山

アクリル絵具

maruyama_present

__ 
今日は、丸山さんにお話を伺えたお礼にプレゼントがあります。
丸山 
ありがとうございます。
__ 
どうぞ(渡す)。
丸山 
開けても・・・?
__ 
どうぞ。
丸山 
(開ける)
__ 
それはですね、絵具ですね。
丸山 
うわ、アクリル絵具じゃないですか。見たことないメーカーだ。水彩ですか?
__ 
どうでしょうね。
丸山 
今度、これで絵を描きます。
__ 
お役に立てば嬉しいです。

タグ: プレゼント(文具系)


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丸山

chikin 舞台公演『豚』

___ 
前回公演の「豚」が終わりましたが、最近はいかがですか?
トミー 
そうですね。やっと落ち着いて。家の片付けしてます。
___ 
小道具が置いてあるとか。
トミー 
セットで使っていた段ボールがあって、ゴミ溜めみたいになっていたんです。かなりかさばっていたんですが、スッキリしました。
___ 
家のセットがまさに段ボールでしたね。あれ、屋根にお菓子の袋とかのゴミが貼り付けてありましたが。
トミー 
生活感が出ればと。深い意味はないんですけど。
chikin 舞台公演『豚』
会場:アトリエ劇研。公演時期:2009年1月30日~2月1日。

タグ: 一段落ついた


ピース

___ 
この間のchikinの公演「豚」、お疲れ様でした。非常に面白かったです。
トミー 
ありがとうございます。
___ 
コント公演みたいな感じでしたね。
トミー 
はい、パッと見そうかもしれませんね。
___ 
さて、ずばり伺いたいのですが、chikinはいったい、どういうところから始まっていった劇団なんですか?
トミー 
京都造形大の舞台コース出身で、自主企画公演で私とcossiが企画したのが最初です。そこで卒業制作も一緒にやることになったんです。卒業してからも、やりたいということで続けています。
___ 
卒業制作はどんな公演だったんでしょうか。
トミー 
今回の「豚」みたいに、短いピースをそれぞれ担当して連作として上演するという形でした。studio21に大きい布団の山を作って、そこで散らかしたりしてました。
___ 
当初から、短い作品をいくつも並べて構成するという形式だったんですね。その構成自体が新鮮で、何というか、chikinのイメージを上手く表現出来ているようにも思います。
トミー 
ありがとうございます。
京都造形芸術大
京都市左京区の私立芸術大学。芸術学部に舞台芸術学科がある。

chikinとchicken

___ 
あ、そもそも「chikin」の命名の由来を伺いたいのですが。
トミー 
名前を決める時に、食べ物の名前がいいんちゃうってなって、候補を出したんです。まあ、チキンって出て。ウチらチキンやし。
___ 
臆病者という意味の。
トミー 
はい、それで付けました。
___ 
そういえば、英語のchickenとは綴りが違うような。これはどういう意味があるんでしょうか。
トミー 
英語で書こうとした時に、eがどこに入るのかややこしくて、わからんくなって。「ローマ字でいいや」と。
___ 
(笑う)
トミー 
まあ、見た感じもいいやんと。
___ 
なるほど。何か絶対意味があるだろうなと思っていたんですが。
トミー 
ただ分からなかったという(笑う)。