空晴第三回公演「引っ越しのススメ」

__ 
先日の精華演劇祭での「引っ越しのススメ」、大変面白く拝見しました。
岡部 
ありがとうございます。ところで、どんな理由で来て頂けたんでしょうか?
__ 
実は以前から、岡部さんの客演を拝見する機会がありまして。そこで空晴の存在を知ったんですね。クロムモリブデンの板橋さんも出るし、もうこれは行くしかないと。
岡部 
何かね、板橋君の知り合いからは「彼の普通の芝居が見れた」って感想が多かったんですよ。
__ 
あの人はなんて言うか、キワモノの役が大変にハマりますからね。
岡部 
私も、板橋君の芝居を見たのはおじいちゃん役ばっかりだったんです。でも、人間としての彼が好きなんですよ。それで今回出演して頂きました。
__ 
そうだったんですね。今回はご本人の人柄の良さが出ていました。かえって斬新だなあと。
空晴第三回公演「引っ越しのススメ」
精華演劇祭vol.11・第19回下北沢演劇祭参加作品。会場:大阪-精華小劇場、東京-OFF・OFFシアター。公演時期:大阪-2008年12月18日(木)~23日(火・祝)、東京-2009年2月3日(火)~8日(日)。リーディング公演「一番の誕生日!」との二本立て。
クロムモリブデン
主宰・青木秀樹氏。1989年、大阪芸術大学映像学科を卒業した青木秀樹を中心に、同大学の学生らを主要メンバーに結成。積み上げてきた独自のスタイルを基盤としながらも、ポップさを前面に押し出したコメディ色の強い作品を制作。(公式サイトより)
板橋さん
俳優。2007年、クロムモリブデンに入団。鋭い眼光が印象的な、キレのある演技。

タグ: 俳優自体の人間力 引っ越し


客演さん

__ 
さて、今回の精華演劇祭で上演された「引っ越しのススメ」。岡部さんにとってはどんな作品だったのでしょうか?
岡部 
3つ目に書いた長編の脚本だったんですよ。短いのはそれまでに何本か書いていたんですが。
__ 
あ、そうだったんですね。
岡部 
ランニングシアターダッシュという劇団の若手公演で、「たまたま、素敵。」という作品を作ったんです。次に男女2チームに分けるという公演があったんですけど、その第2弾が「引っ越しのススメ」だったんですよ。
__ 
再演だったんですか。
岡部 
はい。当時は宛書きで作ったんですけど、今ビデオで見返してみると酷いんですよね。その時は面白いと思って作っていたんですけど。
__ 
今見返すと、そうでもなかったと。
岡部 
それは役者だけの問題じゃなくって。だから、昔の作品をスキルの高かったり貫禄のある外部の人たちでやってみたらどうなるんだろうか、と。うちのメンバーの能力が低いとかじゃないですけど。
__ 
そういえば、今回出演者にかなりの割合で客演がいましたね。
岡部 
はい。以前に「ボクのサンキュウ」という作品を再演させてもらったときも客演を色んな方にお願いしたんですけど、やっぱり面白かったんですよ。私の予想外のところから突っ込みを受けたりとか。
ランニングシアターダッシュ
岡部さんが所属されていた劇団。
宛書き
脚本家が、演じる役者をあらかじめ想定して台本を書くこと。

タグ: 引っ越し


スクエアの北村さん

__ 
ラストシーンで、スクエアの北村さんが後ろから蹴りを入れられながら暗転するのが面白かったですね。最後まで楽しみのある、いいエンドでした。
岡部 
あの二人も仲良くなるんだろうなあと、そう予感させたいなあと思っていたんです。最後暗転していく中で何か演技させるのは、旗揚げからやってますね。終わりまで目を離さないでほしいと。
__ 
個人的に、ずっと北村さんからは目を離せませんでしたね。二枚目で物静かなのに、どこか様子のおかしいみたいな。
岡部 
あの役は元々他の人に宛てて書いたんですけど、キャスティングで一番早く決まりましたね。結果、凄くハマってて。あまり多くを語らない中国留学生役でしたが、私の中ではベストオブ北村守でした。
北村守さん
スクエア所属。俳優。二枚目だがコミカルな演技が非常に面白い。

劇団にこだわって

__ 
空晴を旗揚げした経緯などを伺えないでしょうか。
岡部 
2005年まで、今のメンバーが全員ランニングシアターダッシュという劇団にいたんですよ。解散する時に、当然私は芝居をやめたくなくて。そしたら、私の芝居が好きだと平本が言ってくれたんです。
__ 
あ、それが空晴の旗揚げのきっかけだったんですね。
岡部 
私の作品をやりたいと言ってくれて。「またやろうか」と。いざ解散するとどんどん話がまとまっていったんです。
__ 
旗揚げまではしばらくの間、フリーというか。
岡部 
はい、色んな劇団に客演をさせてもらいました。売込隊ビームとか。
__ 
沢山出ておられましたね。私も何度も拝見しました。
岡部 
どこ行ってもやっぱり劇団っていいなと思いまして。
__ 
劇団にこだわったと。
岡部 
嫌なところも一杯知ってるけど、良いところも知っていましたから。ずっとそれでやってきたし。だから、やるとしたら一回こっきりのプロデュースやユニットじゃなくて、自分のホームグラウンドとしての劇団が欲しかったんです。
平本光司さん
空晴所属。俳優。
売込隊ビーム
1995年秋に大阪芸術大学舞台芸術学科出身者を中心に結成。重量感のあるテーマをコメディータッチに仕上げ、笑いというフィルターの向こう側にある世界を投げ掛けている。(公式HPより)
スクエア
1996年、上田一軒、森澤匡晴の2人により「スクエア」結成。 主に、脚本を森澤匡晴、演出を上田一軒が担当し、 コメディの上演を目的に活動する。(公式HPより)
デス電所
1998年の近畿大学在学中に、作・演出の竹内佑を中心として結成。(公式HPより)ブラックな笑い、社会風刺を和田俊輔氏の音楽とともに表現する。

「そういえば、私にも」を

__ 
今回の「引っ越しのススメ」。大きく言うと登場人物がみんな素直になっていくという流れだったと思うんですけど、やっぱりいいなあと思ったんですよね。ハートフルというか。そこで伺いたいのですが、岡部さんは空晴の作品を通して、どんな事を表現されたいのでしょうか。
岡部 
非日常やスペクタクルなものを見せているつもりはないんです。どこかの部分で、「そういえば、私にもそんな人がいた」と共感してもらえる。そういうことを大事にしています。
__ 
共感というと。
岡部 
ウチの芝居では、よく舞台上には出てきていない人の話をする事が多いんですよ。今回で言うと、西さんという女性の。
__ 
ええ、マドンナ役ですよね。
岡部 
他の作品だと、買い物に行ったまま帰ってこない両親とか。そういう、今はいない人達を語ると、舞台上に出てくるよりも想像が広がるんですよ。それで、観ている人にも誰かの事を思い出して貰えたらいいですね。
__ 
あ、それ私もなりました。家族の事を思い出しました。
岡部 
観て頂いた方それぞれにとっての、ある人の顔を思い出すという。それがいいんじゃないかなと思います。「実家の母に電話したくなりました」とか、アンケートに書かれていると嬉しいです。

タグ: 非日常の演出 引っ越し その題材を通して描きたい


ハートウォーミングパニック会話劇

__ 
岡部さんは、いつ頃から脚本を書き始めたんですか?
岡部 
小学校、中学校の時にみんなでマンガを書いて回し読みしてたのが最初だったんですよ。今読むとありえない、例えば転校初日に遅刻した女の子が男の子とぶつかるみたいな。
__ 
ああ、よくある感じの。今見るとシュール系ギャグになるんですかね。
岡部 
その頃からお話を作るのは好きだったんですね。中学は演劇部だったんですけど、高校からは放送部で。そこでラジオドラマのコンクール用の作品を作ったりしてました。
__ 
ああ、いいですねそういうの。どんな作品を。
岡部 
高校なんで、道徳的なお話だったんですね。ラストに主人公が選択を迫られて、「私は・・・」って終わる感じの。
__ 
含みを持たせて終わるみたいな。
岡部 
その頃からそういう傾向がありましたね。
__ 
何か、影響を受けた作品というのはありますか?
岡部 
当時バリバリ出てきてた三谷幸喜さんが好きでよく見てたんですよ。
__ 
ああ、あれは面白いですよね。
岡部 
面白かったですよね。その時気づいたのが、あれはレストランの中だけで話が進んでいたんですよ。他のドラマだと、ある人が会社ちってその帰りに何か起こって、という。これは凄いなって思ったんですね。
__ 
確かに、画期的ですよね。そういえば「引っ越しのススメ」もそういう形式でしたが、言わば影響を受けたと。
岡部 
私の書くジャンルもシチュエーションコメディと言えばそうなんですけど、ちょっとおこがましいなあと。で、企画書を作る時に劇団の先輩が「ハートウォーミングパニック会話劇」と付けてくれました(笑う)。
三谷幸喜さん
劇作家、脚本家、映画監督。
「王様のレストラン」
1995年、フジテレビ。全11回。

タグ: 三谷幸喜 引っ越し ラジオドラマ TVドラマの話題


質問 眞野 ともきさん から岡部 尚子さん へ

Q & A
__ 
先日インタビューさせて頂きました、笑の内閣眞野ともきさんから岡部さんにご質問を頂いてきております。
岡部 
笑の内閣?
__ 
チラシを持ってきているんですけど、ここはいつも芝居中にプロレスをやるんですよ。それが結構面白くて。
岡部 
へー。私も結構プロレス好きですよ。
__ 
3月にin→dependent theatre 2ndでやるらしいので、良かったら。1.朝はパン派ですか?ご飯派ですか?
岡部 
朝に限らずご飯派ですね。無類のご飯好きです。
__ 
あ、ご自分で炊かれるんですか?
岡部 
もちろん。
__ 
2.いきつけの喫茶店を教えて下さい。
岡部 
あんまりないですね。近くにサンミっていうオーガニックのお店があるんですけど、一時期通ってました。あと、京都の烹菓っていうクッキーのお店があるんですけど、そこのプレーンとウォールナッツにハマりました。
__ 
あ、おいしそうですね。今度行ってみます。3.小銭入れと財布を別にしていますか?
岡部 
してないです。
__ 
そうですか・・・。4.今年の初夢は何ですか?
岡部 
それがね、覚えてないんですよ。去年のは覚えているんですけど。タクシーに乗って、値段が高いって運転手とケンカする夢だったんですよ。ひどい夢でした。芝居のしの字も出てこない(笑う)

笑の内閣
2005年、元劇団紫高間響が代表をつとめるプロデュース団体として結成、後に劇団として旗揚げ。プロレスを演劇に組み込んだ作品を作り続ける。派手なプロレス演出の完成度は高く、しかも笑いを取るための努力を惜しまない。

親しまれる劇団に

__ 
今後、どんな感じで攻めていかれますか?個人としてでも、空晴としてでも。
岡部 
空晴としては、いつの間にか存在していきたいですね。
__ 
というのは。
岡部 
私たちのやってる事は、圧倒的なエンターテイメント性はないけど普遍的な事を扱っているつもりなんですね。こんなんしか出来ないですけど、良かったら・・・と地味にやり続けていって。でもみんな知ってるという存在になりたいです。地方にも行きたいし、ロングランもやっていきたいですし。
__ 
なるほど。
岡部 
とある人に、私の書く本は戯曲賞を取るようなものではないと言われたんですよ。それは私にも分かってて、文学チックではないなと自覚はしているんですよ。でも、それを面白いって言って見に来てくれるお客さんがたくさんいたらいいじゃないかと。
__ 
親しまれる、みたいな。
岡部 
そうですね。もちろん、賞なんていらないという意味じゃなく、貰えるものなら欲しいですけど。でも、とにかく長く存在出来たらと思いますね。
__ 
個人としての思いなんですが、心が動くようなそんな芝居をこれからも作っていって頂きたいなと思います。頑張ってください!
岡部 
はい。ありがとうございます。

タグ: 新しいエンターテイメント 今後の攻め方


ui-bagの小銭入れ

okabe_present

__ 
今日はですね、岡部さんにお話を伺えたお礼にプレゼントがございます。
岡部 
ありがとうございます。
__ 
どうぞ。
岡部 
この袋は破ってしまっていいんですか?
__ 
ええ、どうぞ。
岡部 
(開ける)おっ。
__ 
小銭入れですね。
岡部 
小銭入れじゃないですか。じゃあ、これを機に。
__ 
まあ、小物入れみたいな感じで。
岡部 
かわいらしいじゃないですか。こういうのを使いこなせるような人になれるように。ありがとうございます。

タグ: プレゼント(衣服・布小物系)


貫禄のある体格

__ 
今日は笑の内閣の俳優、眞野ともきさんにお話を伺います。
眞野 
宜しくお願い致します。
__ 
眞野さんと言えば非常に貫禄のある体格で・・・ええと、いきなりで失礼かもしれませんが。
眞野 
何をおっしゃいますか。何でもどうぞ。遠慮だけは遠慮して下さい。
__ 
ありがとうございます。あとで、色々伺えればと思います。
笑の内閣
2005年、元劇団紫高間響が代表をつとめるプロデュース団体として結成、後に劇団として旗揚げ。プロレスを演劇に組み込んだ作品を作り続ける。派手なプロレス演出の完成度は高く、しかも笑いを取るための努力を惜しまない。

プロレス劇団としてすっかり

__ 
最近はプロレス劇団としてすっかり認知された笑の内閣ですが、眞野さんが参加されたのはいつ頃からなのでしょうか。
眞野 
3年前からですね。
__ 
そうだったんですね。ブッチャーを模したプロレスラーを演じられていることが多いですが、非常にインパクトの強い演技ですよね。
眞野 
ありがとうございます。
__ 
プロレス芝居なんて、誰かがやってそうで実は斬新ですよね。芝居の後でプロレスを本格的にやるという。演じられている側として、何か面白い発見などはありますか?
眞野 
外部の団体にも参加させて頂く機会も何度か頂きまして、それで内閣がどういうところが違うのか分かったんですね。良い言い方をすると著しく独特というか、異端児な。
__ 
どういうところが違うのでしょうか。
眞野 
まあ、例えば使うネタですね。正直すぎる部分があると申しますか。誰かが傷ついていないならば幸いと思い、それならばもっとやらせてもらいましょうか、と。
__ 
なるほど。確かに、異端という言葉が良く似合いますね(笑う)。

笑の万博

__ 
前回の笑の万博ですが。4日にわたる公演でしたね。楽しませて頂きました。眞野さんはプロレスでもお芝居でも出演されていましたね。
眞野 
はい。芝居ではアメリカの外交補佐官をやらせてもらいました。
__ 
あれは非常に面白かったです。ご自身としてはいかがでしたか?
眞野 
そうですね。あの時の私は人を思いやる気持ちが足りていなかったというのがただ一言いえることなんですが・・・。それ以外は好き勝手やらせて頂きました。
__ 
万博というイベント自体についてはいかがですか?
眞野 
一言で言えば、色んな意味で「想像通り物事は進まない」という。
__ 
なるほど。
眞野 
でもこれは単に失敗ではなく、すごい経験を得たと思います。ただ、ひどく足を挫いてしまいましたが(笑う)。我々が思い浮かぶ倍をやらなければ追いつかないという事だったんですね。楽しいイベントをやるんだから、「これぐらいでいいだろう」じゃなくて、「これ以上やらなくちゃ」という気持ちでいかないと、という事が良く分かりました。もしかすると、我々のためのイベントだったのかもしれません(笑う)。
__ 
良い経験でしたね。
眞野 
それでも、少しでも楽しんで頂けた人がいたら幸いです。
プロレスでもお芝居でも
笑の万博ではプロレスと芝居を独立して上演。芝居では、「朝まで生ゴヅラ」の再演。

第9次笑の内閣 さよならにせんとくん ~あなたのハートに3カウント

__ 
今年の3月にindependent theater 2ndで公演を予定されているんですよね。その公演も通りプロレス芝居だとか。
眞野 
はい。私も出させて頂きます。
__ 
作品作りはどんな感じですか? 差し支えなければお聞きしたいのですが。
眞野 
ウチの代表が遅筆なので、脚本を中々読めなかったのですが、第一稿は今までで一番面白くなかったという(笑う)。あの人は頭で考えていることが中々指先に伝わらなくて、それを皆で繋げていって作品を作っていたんですけど・・・今回はかなり難産な。
__ 
あ、そうだったんですか。
眞野 
その内、第二稿がやっと上がったんですけど「あ、面白い」とすんなり思えるようなものだったんです。感覚がもう摩耗してダメになってるかも知れないんですけど(笑う)。でもそれこそがチャンスだと思うようにしています。今が自分の限界だとすれば、もっと先に行けるかもしれないという期待があります。
__ 
退廃の果てに何があるんでしょうか。とても楽しみです。ところで、今回は弱小プロレス団体が有名プロレス団体に挑戦するというお話だとか。
眞野 
有名なほうは第7次に出てきた団体と同じというか、パラレルなんですよ。業界トップに弱小が、挑戦して売り込んでいくという。
__ 
おお、プロレス業界っぽいですね。期待しております。頑張ってください!
independent theater 2nd
大阪日本橋の劇場。広いキャパシティ、高い天井、これまで大掛かりな舞台を組む作品をいくつも上演してきた印象がある。
第7次に出てきた団体
第7次笑の内閣「THE SCHOOL OF THE LING いきなり最終章!全米が泣いた」のプロレス団体。

眞野さんVS.HIROFUMI

__ 
さて、笑の内閣の大きな見どころと言えばやはりプロレスですよね。眞野さんの体格を生かした対戦は非常に見どころがあると思います。特に第6次の、眞野さんVS.HIROFUMIは非常にダイナミックでした。ブンまわしてましたよね。
眞野 
あれは彼が頑張ってくれたのが大きいですね。僕一人じゃ何も出来ない。
__ 
得意技は何ですか?
眞野 
そうですね。毎回同じ事はしたくないなと思います。ミーハーみたいですが、老舗の人とか、枯れた技の持ち主でなければむしろ毎回違う事をするべきだと思っていますので。それでも一貫してやっているのは相手を持ち上げる、「リフト」ですね。
__ 
あれはその、HIROFUMIあたりはどうですか?
眞野 
軽いですね。これは彼には悪いですが。
__ 
軽く感じるんですね。
眞野 
ものっすごく軽いですね。
__ 
やっぱり実際の力が違うんですね・・・。眞野さんは恐らく、私の15倍くらいは脂肪層が厚いと思うんですけど、たとえば殴られたりしたら痛いんですか?
眞野 
拳は全然効かないですね。まあ、場所によります。人と変わらない薄さの部分もあるので。バットはしんどいですけど、服を着ていた上で「来るぞ」って分かってれば耐えられます。打撃は効きません。だから、相手にはブチ壊すつもりで来て貰ってます。
__ 
あはは。いつ頃からそんな貫禄を身につけられたんですか?
眞野 
小学校くらいからですね。
__ 
それ以前はそうでもなかったと。
眞野 
それ以前からそうでもあったんですけど、グラフにすると折れ線グラフがグンっと上に。
__ 
ダイエットをする予定はありますか?
眞野 
めちゃくちゃしたいですね。
HIROFUMI
笑の内閣への出演率が高い役者。いわゆる「空気を読めない人」をやらせると恐ろしくハマる逸材。

タグ: ダイエットについての話題


質問 葛井 よう子さん から眞野 ともきさん へ

Q & A
__ 
前回インタビューさせていただいた、劇団ZTONの葛井さんからご質問を頂いてきました。ちなみに、ZTONはご存じですか?多分同世代だと思うんですが。
眞野 
はい。名前くらいは。
__ 
1.芝居を作る上で、得意なアプローチの仕方は何ですか?
眞野 
僕がその世界にいれば、こう行動するんじゃないか?と想像するんですね。皆やってることかもしれませんが。僕が芝居を始めたのは、別の世界を体験出来るからなんですね。見えない膜一枚を隔てた向こうが全くの別の世界って、凄いことなんじゃないかと。
__ 
であれば、そこの眞野さんは常に面白いことをすると、確信されている訳ですね。
眞野 
はい。もちろん、演出の意向に逆らうという問題ではなく、主軸がそういうところにあると。
__ 
分かりました。2.ご自分に身にしみている得意技みたいなのはありますか?
眞野 
余計な事をする、ですね。最初から遠慮するんではなく、自分のやりたい事をやってみて。
__ 
ご自分で演技を考えて、変えていくということですね。
眞野 
それで周りの方も色々実験していって、最終的には合っていくということが多いですね。最初から演技を決めてしまって後悔するみたいな事にならないよう気を付けています。
__ 
分かりました。3.今まで、感銘を受けた作品は何ですか?一つ挙げてみてください。
眞野 
宮藤勘九朗さんの作品で「マンハッタンラブストーリー」というのを観させて頂いて。松岡の無言の演技だったんですけど、そういう昔の時代の作品作りを、あえて今されるのが斬新に感じましたね。

中間地点に立って

__ 
さて、眞野さんは今後、どんな感じで攻めていかれますか?演劇人として。
眞野 
演劇人という目線しか持たないのではなく、中間地点に立っていたいですね。
__ 
というのは、何と何の中間なんでしょうか。
眞野 
お客さん、役者、そして自分ですね。
__ 
お客さんというのは。
眞野 
観客という意味でもありますし、客観的にという意味ももちろんあります。その3つの僕が常にあってほしいですね。そういう風にして出来た領域をもっと広く持ちたいです。それぞれの視点が組み合わされば、また違ったものが作れるんじゃないかと。

タグ: 今後の攻め方


一澤帆布製 ペンケース

mano_tomoki

__ 
今日は眞野さんにお話を伺えたお礼に、プレゼントがあります。
眞野 
ありがとうございます。お返しするものもなくて。
__ 
いえいえ、どうぞ。
眞野 
(開ける)ええっ、これはかなりの業物ではないですか。いやいやこんな立派なものを。
__ 
筆箱ですね。会計業務をされているとの事ですので、そういうものがもう一つあっても良いのではと思いまして。
眞野 
筆箱、欲しかったんですよ。学校に持っていくものを無くしてからというもの、ペンをポケットに入れていたので。匠な選び方をされます。
__ 
いえ、とんでもないです。

タグ: プレゼント(文具系)


ナントカ世代からZTON

__ 
今日は宜しくお願いします。
葛井 
宜しくお願いします。凄いドキドキする。
__ 
いえ、あまり緊張なさらずに。最近はいかがですか?
葛井 
そうですね。この間出させて頂いたナントカ世代の稽古が1月から始まるんですけど、その準備段階ですね。
__ 
役者の他に、衣装も担当されているんですよね。
葛井 
はい。照明もやってる小泉梅子も同じ衣装班です。
__ 
先日、アートコンプレックス1928の時もですよね。あの衣装は良かったです。
葛井 
ありがとうございます。
ナントカ世代
劇作・演出・音響、北島 淳氏による劇作の上演を行う演劇企画。強い美意識によってあらわれた空間と、人を食ったようなユーモア。冷たい客観性をもったまま優しい気持ちになれるような、何か複雑な気分の芝居。
劇団ZTON
2006年旗揚げ。主宰:河瀬仁誌氏。時代活劇エンターテイメントを手法としながら、人間の内面を丁寧に描く。
アートコンプレックス1928
京都市中京区の小劇場。1999年オープン、小劇場・コンサート・ライブイベントなど多数公演あり。
月黄泉ノ唄
劇団ZTON vol.5「月黄泉ノ唄」公演時期:2008.8.29~31、会場:アートコンプレックス1928。ART COMPLEX 提携公演

vol.108 葛井 よう子

フリー・その他。

2009/春
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葛井

「たわしとしか言えない役だよ」

__ 
ナントカ世代「シ・バハマ」へのご出演、いかがでしたか?
葛井 
面白かったです。面白かったですって、出てる側が楽しんでるのもどうかと思うんですが。
__ 
いえいえ。
葛井 
北島さんの演出で、目の前で面白いものが作られていく過程が体験出来ました。あの雰囲気で、難しい目で見るお客さんが多いと思うんですけど、本質は不条理な面白さや人間の可笑しさだったりするんですよね。
__ 
ネタの一つ一つが面白かったですよね。葛井さんは、「私」、自分の概念を教えられずに育った娘さんの役でしたが。
葛井 
ええ。出演のお話を頂いた時に「たわしとしか言えない役だよ」って言われて。母親に外界から隔離されて育った子が、人の感情を真似してみたり、外の世界に触れて自我が芽生えていくという。
__ 
そういう役どころでしたよね。ZTONからの客演というかたちでしたが、その面ではどんな経験でしたか?
葛井 
ZTONはやっぱり、ド派手なイメージを持たれていて、一方ナントカ世代さんは難解なロジックが組み合わさった世界観で、動と静で全然違うんですけど。
__ 
ええ。
葛井 
実は北島さんとZTONの河瀬とは思考の芯が似通ってるように思うんですね。アプローチは違うんですけど、モノづくりに対する厳しさというか。精度を上げるための努力が徹底しているんですよ。
「シ・バハマ」
ナントカ世代「シ・バハマ」公演時期:2008.12.12~14、会場:アトリエ劇研

タグ: 外の世界と繋がる 難しい演劇作品はいかが


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2009/春
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葛井

世界が全然違う

__ 
葛井さんは、いつからお芝居をされていたんでしょうか?
葛井 
初めて舞台に出させて頂いたのは、去年のZTONの公演でした。それまでは、大阪の声優プロダクションの養成所にいたんですよ。
__ 
あ、そうだったんですか。
葛井 
はい。そこで河瀬くんと知り合って、ZTONに出演するキッカケになったんです。
__ 
ちなみに、どんな経緯でその養成所に。
葛井 
物心付いた時から声優に限らず、そういう事をやりたいと思ってたんですね。それが声優という具体的な形になったのは小学生の頃からでした。テレビを見ていたら、姿は出さずとも演技している人がいるなあって。テクニックのいるプロフェッショナルな仕事だと思ったんです。それで、自分で入学金を稼いで、養成所のオーディション受かって、上手い具合に良い先生にも出会って、少しは評価もして頂いて。
__ 
ああ、なるほど。
葛井 
けど、段々実際の声優業界と自分のやりたい事にギャップが出てきたんです。
__ 
と言うのは。
葛井 
私達の世代って、声優になりたいという人が多いって言われるじゃないですか。擬似アイドルみたいなイメージで。私はそういう風にインフレ化する前からこの職業に気持ちを置いてたんですが。テクニカルな職業だという部分で。それがある時からアイドル的な見方をされて、どうなんやろうと。求められるモノも技術よりルックス・みたいな。
__ 
養成所に入ってらしたんですね。小劇場と世界が全然違うような。
葛井 
そうですね、サバイバルでしたね。少なくとも私はそのつもりでした。役者になろうとする人はストイックに追及して、のしあがっていくか蹴落とされるかだと思っていましたから。仲良しこよしじゃなくて、その世界で生きていくために通っていましたし。で、クラスの中で浮いてたんですよ、私も河瀬も。まわりは、役者になりたい!ってゆうよりも、好きなアニメにでたい!てな感じだったので。空気がまるで違った。

タグ: 声優になりたかった いつか、こんな演技が出来たら 声のお仕事、細かい作業


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