貫禄のある体格

__ 
今日は笑の内閣の俳優、眞野ともきさんにお話を伺います。
眞野 
宜しくお願い致します。
__ 
眞野さんと言えば非常に貫禄のある体格で・・・ええと、いきなりで失礼かもしれませんが。
眞野 
何をおっしゃいますか。何でもどうぞ。遠慮だけは遠慮して下さい。
__ 
ありがとうございます。あとで、色々伺えればと思います。
笑の内閣
2005年、元劇団紫高間響が代表をつとめるプロデュース団体として結成、後に劇団として旗揚げ。プロレスを演劇に組み込んだ作品を作り続ける。派手なプロレス演出の完成度は高く、しかも笑いを取るための努力を惜しまない。

プロレス劇団としてすっかり

__ 
最近はプロレス劇団としてすっかり認知された笑の内閣ですが、眞野さんが参加されたのはいつ頃からなのでしょうか。
眞野 
3年前からですね。
__ 
そうだったんですね。ブッチャーを模したプロレスラーを演じられていることが多いですが、非常にインパクトの強い演技ですよね。
眞野 
ありがとうございます。
__ 
プロレス芝居なんて、誰かがやってそうで実は斬新ですよね。芝居の後でプロレスを本格的にやるという。演じられている側として、何か面白い発見などはありますか?
眞野 
外部の団体にも参加させて頂く機会も何度か頂きまして、それで内閣がどういうところが違うのか分かったんですね。良い言い方をすると著しく独特というか、異端児な。
__ 
どういうところが違うのでしょうか。
眞野 
まあ、例えば使うネタですね。正直すぎる部分があると申しますか。誰かが傷ついていないならば幸いと思い、それならばもっとやらせてもらいましょうか、と。
__ 
なるほど。確かに、異端という言葉が良く似合いますね(笑う)。

笑の万博

__ 
前回の笑の万博ですが。4日にわたる公演でしたね。楽しませて頂きました。眞野さんはプロレスでもお芝居でも出演されていましたね。
眞野 
はい。芝居ではアメリカの外交補佐官をやらせてもらいました。
__ 
あれは非常に面白かったです。ご自身としてはいかがでしたか?
眞野 
そうですね。あの時の私は人を思いやる気持ちが足りていなかったというのがただ一言いえることなんですが・・・。それ以外は好き勝手やらせて頂きました。
__ 
万博というイベント自体についてはいかがですか?
眞野 
一言で言えば、色んな意味で「想像通り物事は進まない」という。
__ 
なるほど。
眞野 
でもこれは単に失敗ではなく、すごい経験を得たと思います。ただ、ひどく足を挫いてしまいましたが(笑う)。我々が思い浮かぶ倍をやらなければ追いつかないという事だったんですね。楽しいイベントをやるんだから、「これぐらいでいいだろう」じゃなくて、「これ以上やらなくちゃ」という気持ちでいかないと、という事が良く分かりました。もしかすると、我々のためのイベントだったのかもしれません(笑う)。
__ 
良い経験でしたね。
眞野 
それでも、少しでも楽しんで頂けた人がいたら幸いです。
プロレスでもお芝居でも
笑の万博ではプロレスと芝居を独立して上演。芝居では、「朝まで生ゴヅラ」の再演。

第9次笑の内閣 さよならにせんとくん ~あなたのハートに3カウント

__ 
今年の3月にindependent theater 2ndで公演を予定されているんですよね。その公演も通りプロレス芝居だとか。
眞野 
はい。私も出させて頂きます。
__ 
作品作りはどんな感じですか? 差し支えなければお聞きしたいのですが。
眞野 
ウチの代表が遅筆なので、脚本を中々読めなかったのですが、第一稿は今までで一番面白くなかったという(笑う)。あの人は頭で考えていることが中々指先に伝わらなくて、それを皆で繋げていって作品を作っていたんですけど・・・今回はかなり難産な。
__ 
あ、そうだったんですか。
眞野 
その内、第二稿がやっと上がったんですけど「あ、面白い」とすんなり思えるようなものだったんです。感覚がもう摩耗してダメになってるかも知れないんですけど(笑う)。でもそれこそがチャンスだと思うようにしています。今が自分の限界だとすれば、もっと先に行けるかもしれないという期待があります。
__ 
退廃の果てに何があるんでしょうか。とても楽しみです。ところで、今回は弱小プロレス団体が有名プロレス団体に挑戦するというお話だとか。
眞野 
有名なほうは第7次に出てきた団体と同じというか、パラレルなんですよ。業界トップに弱小が、挑戦して売り込んでいくという。
__ 
おお、プロレス業界っぽいですね。期待しております。頑張ってください!
independent theater 2nd
大阪日本橋の劇場。広いキャパシティ、高い天井、これまで大掛かりな舞台を組む作品をいくつも上演してきた印象がある。
第7次に出てきた団体
第7次笑の内閣「THE SCHOOL OF THE LING いきなり最終章!全米が泣いた」のプロレス団体。

眞野さんVS.HIROFUMI

__ 
さて、笑の内閣の大きな見どころと言えばやはりプロレスですよね。眞野さんの体格を生かした対戦は非常に見どころがあると思います。特に第6次の、眞野さんVS.HIROFUMIは非常にダイナミックでした。ブンまわしてましたよね。
眞野 
あれは彼が頑張ってくれたのが大きいですね。僕一人じゃ何も出来ない。
__ 
得意技は何ですか?
眞野 
そうですね。毎回同じ事はしたくないなと思います。ミーハーみたいですが、老舗の人とか、枯れた技の持ち主でなければむしろ毎回違う事をするべきだと思っていますので。それでも一貫してやっているのは相手を持ち上げる、「リフト」ですね。
__ 
あれはその、HIROFUMIあたりはどうですか?
眞野 
軽いですね。これは彼には悪いですが。
__ 
軽く感じるんですね。
眞野 
ものっすごく軽いですね。
__ 
やっぱり実際の力が違うんですね・・・。眞野さんは恐らく、私の15倍くらいは脂肪層が厚いと思うんですけど、たとえば殴られたりしたら痛いんですか?
眞野 
拳は全然効かないですね。まあ、場所によります。人と変わらない薄さの部分もあるので。バットはしんどいですけど、服を着ていた上で「来るぞ」って分かってれば耐えられます。打撃は効きません。だから、相手にはブチ壊すつもりで来て貰ってます。
__ 
あはは。いつ頃からそんな貫禄を身につけられたんですか?
眞野 
小学校くらいからですね。
__ 
それ以前はそうでもなかったと。
眞野 
それ以前からそうでもあったんですけど、グラフにすると折れ線グラフがグンっと上に。
__ 
ダイエットをする予定はありますか?
眞野 
めちゃくちゃしたいですね。
HIROFUMI
笑の内閣への出演率が高い役者。いわゆる「空気を読めない人」をやらせると恐ろしくハマる逸材。

タグ: ダイエットについての話題


質問 葛井 よう子さん から眞野 ともきさん へ

Q & A
__ 
前回インタビューさせていただいた、劇団ZTONの葛井さんからご質問を頂いてきました。ちなみに、ZTONはご存じですか?多分同世代だと思うんですが。
眞野 
はい。名前くらいは。
__ 
1.芝居を作る上で、得意なアプローチの仕方は何ですか?
眞野 
僕がその世界にいれば、こう行動するんじゃないか?と想像するんですね。皆やってることかもしれませんが。僕が芝居を始めたのは、別の世界を体験出来るからなんですね。見えない膜一枚を隔てた向こうが全くの別の世界って、凄いことなんじゃないかと。
__ 
であれば、そこの眞野さんは常に面白いことをすると、確信されている訳ですね。
眞野 
はい。もちろん、演出の意向に逆らうという問題ではなく、主軸がそういうところにあると。
__ 
分かりました。2.ご自分に身にしみている得意技みたいなのはありますか?
眞野 
余計な事をする、ですね。最初から遠慮するんではなく、自分のやりたい事をやってみて。
__ 
ご自分で演技を考えて、変えていくということですね。
眞野 
それで周りの方も色々実験していって、最終的には合っていくということが多いですね。最初から演技を決めてしまって後悔するみたいな事にならないよう気を付けています。
__ 
分かりました。3.今まで、感銘を受けた作品は何ですか?一つ挙げてみてください。
眞野 
宮藤勘九朗さんの作品で「マンハッタンラブストーリー」というのを観させて頂いて。松岡の無言の演技だったんですけど、そういう昔の時代の作品作りを、あえて今されるのが斬新に感じましたね。

中間地点に立って

__ 
さて、眞野さんは今後、どんな感じで攻めていかれますか?演劇人として。
眞野 
演劇人という目線しか持たないのではなく、中間地点に立っていたいですね。
__ 
というのは、何と何の中間なんでしょうか。
眞野 
お客さん、役者、そして自分ですね。
__ 
お客さんというのは。
眞野 
観客という意味でもありますし、客観的にという意味ももちろんあります。その3つの僕が常にあってほしいですね。そういう風にして出来た領域をもっと広く持ちたいです。それぞれの視点が組み合わされば、また違ったものが作れるんじゃないかと。

タグ: 今後の攻め方


一澤帆布製 ペンケース

mano_tomoki

__ 
今日は眞野さんにお話を伺えたお礼に、プレゼントがあります。
眞野 
ありがとうございます。お返しするものもなくて。
__ 
いえいえ、どうぞ。
眞野 
(開ける)ええっ、これはかなりの業物ではないですか。いやいやこんな立派なものを。
__ 
筆箱ですね。会計業務をされているとの事ですので、そういうものがもう一つあっても良いのではと思いまして。
眞野 
筆箱、欲しかったんですよ。学校に持っていくものを無くしてからというもの、ペンをポケットに入れていたので。匠な選び方をされます。
__ 
いえ、とんでもないです。

タグ: プレゼント(文具系)


ナントカ世代からZTON

__ 
今日は宜しくお願いします。
葛井 
宜しくお願いします。凄いドキドキする。
__ 
いえ、あまり緊張なさらずに。最近はいかがですか?
葛井 
そうですね。この間出させて頂いたナントカ世代の稽古が1月から始まるんですけど、その準備段階ですね。
__ 
役者の他に、衣装も担当されているんですよね。
葛井 
はい。照明もやってる小泉梅子も同じ衣装班です。
__ 
先日、アートコンプレックス1928の時もですよね。あの衣装は良かったです。
葛井 
ありがとうございます。
ナントカ世代
劇作・演出・音響、北島 淳氏による劇作の上演を行う演劇企画。強い美意識によってあらわれた空間と、人を食ったようなユーモア。冷たい客観性をもったまま優しい気持ちになれるような、何か複雑な気分の芝居。
劇団ZTON
2006年旗揚げ。主宰:河瀬仁誌氏。時代活劇エンターテイメントを手法としながら、人間の内面を丁寧に描く。
アートコンプレックス1928
京都市中京区の小劇場。1999年オープン、小劇場・コンサート・ライブイベントなど多数公演あり。
月黄泉ノ唄
劇団ZTON vol.5「月黄泉ノ唄」公演時期:2008.8.29~31、会場:アートコンプレックス1928。ART COMPLEX 提携公演

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葛井

「たわしとしか言えない役だよ」

__ 
ナントカ世代「シ・バハマ」へのご出演、いかがでしたか?
葛井 
面白かったです。面白かったですって、出てる側が楽しんでるのもどうかと思うんですが。
__ 
いえいえ。
葛井 
北島さんの演出で、目の前で面白いものが作られていく過程が体験出来ました。あの雰囲気で、難しい目で見るお客さんが多いと思うんですけど、本質は不条理な面白さや人間の可笑しさだったりするんですよね。
__ 
ネタの一つ一つが面白かったですよね。葛井さんは、「私」、自分の概念を教えられずに育った娘さんの役でしたが。
葛井 
ええ。出演のお話を頂いた時に「たわしとしか言えない役だよ」って言われて。母親に外界から隔離されて育った子が、人の感情を真似してみたり、外の世界に触れて自我が芽生えていくという。
__ 
そういう役どころでしたよね。ZTONからの客演というかたちでしたが、その面ではどんな経験でしたか?
葛井 
ZTONはやっぱり、ド派手なイメージを持たれていて、一方ナントカ世代さんは難解なロジックが組み合わさった世界観で、動と静で全然違うんですけど。
__ 
ええ。
葛井 
実は北島さんとZTONの河瀬とは思考の芯が似通ってるように思うんですね。アプローチは違うんですけど、モノづくりに対する厳しさというか。精度を上げるための努力が徹底しているんですよ。
「シ・バハマ」
ナントカ世代「シ・バハマ」公演時期:2008.12.12~14、会場:アトリエ劇研

タグ: 外の世界と繋がる 難しい演劇作品はいかが


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葛井

世界が全然違う

__ 
葛井さんは、いつからお芝居をされていたんでしょうか?
葛井 
初めて舞台に出させて頂いたのは、去年のZTONの公演でした。それまでは、大阪の声優プロダクションの養成所にいたんですよ。
__ 
あ、そうだったんですか。
葛井 
はい。そこで河瀬くんと知り合って、ZTONに出演するキッカケになったんです。
__ 
ちなみに、どんな経緯でその養成所に。
葛井 
物心付いた時から声優に限らず、そういう事をやりたいと思ってたんですね。それが声優という具体的な形になったのは小学生の頃からでした。テレビを見ていたら、姿は出さずとも演技している人がいるなあって。テクニックのいるプロフェッショナルな仕事だと思ったんです。それで、自分で入学金を稼いで、養成所のオーディション受かって、上手い具合に良い先生にも出会って、少しは評価もして頂いて。
__ 
ああ、なるほど。
葛井 
けど、段々実際の声優業界と自分のやりたい事にギャップが出てきたんです。
__ 
と言うのは。
葛井 
私達の世代って、声優になりたいという人が多いって言われるじゃないですか。擬似アイドルみたいなイメージで。私はそういう風にインフレ化する前からこの職業に気持ちを置いてたんですが。テクニカルな職業だという部分で。それがある時からアイドル的な見方をされて、どうなんやろうと。求められるモノも技術よりルックス・みたいな。
__ 
養成所に入ってらしたんですね。小劇場と世界が全然違うような。
葛井 
そうですね、サバイバルでしたね。少なくとも私はそのつもりでした。役者になろうとする人はストイックに追及して、のしあがっていくか蹴落とされるかだと思っていましたから。仲良しこよしじゃなくて、その世界で生きていくために通っていましたし。で、クラスの中で浮いてたんですよ、私も河瀬も。まわりは、役者になりたい!ってゆうよりも、好きなアニメにでたい!てな感じだったので。空気がまるで違った。

タグ: 声優になりたかった いつか、こんな演技が出来たら 声のお仕事、細かい作業


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葛井

実戦で修行

葛井 
そういう時期に、基礎科・本科を経て東京の研修科に行ける事になったんです。そこにいれば、あわよくば仕事も貰えるかも、という。でも、自分の本当にやりたいことがこれで合ってるか分からなくなってきたんですね。そういう時期に、ZTONを立ち上げて間もなかった河瀬に「そうやったらウチに出てみいひん?」って誘われたんです。「ここで修行したらええやん。実戦で修行つける方が向いてるタイプやで」って言われて。悩んだんですけど。
__ 
そうでしょうね。
葛井 
でも、彼の作った作品のビデオを見せてもらったんです。それがもう、ドツボで。これや!って。それまでお芝居って、自分とは窓口が完全に違うと思ってたんですよ。でも、やみくもに東京に行って何にもならないよりは、舞台に立った方が良い勉強になるかもしれない、と。
__ 
最初の舞台作品は。
葛井 
「しぐれ」という作品でした。もう何もかも初めてで、本当すみませんという(笑う)。
「しぐれ」
劇団ZTON vol.2「しぐれ -shigure-」公演時期:2007.4.29~30。

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葛井

ポップな公演・ISUKA

__ 
ZTONの最近の公演ですと、「ISUKA」ですよね。非常に面白かったです。どんな稽古風景でしたか?
葛井 
今回、会場のキャパシティもそんなに大きくはないし、まあいい感じに気ぃ抜いていこうよ、初心に帰って。という方向で進んでいきました。
__ 
そういえば、役者の演技に余裕があったような気がします。
葛井 
ダレるという訳ではなく、シーンをきっちり作りながらも変なピリピリ感はないように、仕込みから本番までまったりと進んでいきましたね。良い人たちの現場でした(笑う)。
__ 
そういうカラーだったんですね。
葛井 
特に河瀬君が、「ポップな公演にしたい」って繰り返してたんですよ。
__ 
ポップが合言葉。
葛井 
そうですね。月黄泉の時はシニカルで。気に入ったら使い続けるんですよ彼は。
__ 
ZTONの稽古場で、何か苦労されることはありますか?
葛井 
パッと見エンターテイメントで、派手さをウリに押し出しているように見えて実は人間の根底にあるものを描く芝居を目指しているんです。役者はそれをどれだけくみ取って、演出とすり合わせて表現する事ができるかが大事だと思います。
__ 
演技の内容は役者が作るんですね?
葛井 
演出のなかにも大体のイメージがあるのでそれを聞き出しつつですが、基本は役者におまかせしてくれるのでそこで面白いものが出来たら採用する形ですね。だからか、伸び伸びと表現出来ますね。
__ 
いつも苦労する点とかはありますか?
葛井 
2年やらしてもらって、ここ最近でやっと自分のスタンスがちょっとみえてきたかな、と。舞台上で俯瞰しながら表現する事が出来てきたかな・・・。少しずつなんですけど。
__ 
冷静になれた、と。
葛井 
求められているものが思っていたより面白く出来なくて後悔する事が多いので、次からは思い切ってやりたいですね。
「ISUKA」
劇団ZTON Project R「ISUKA」公演時期:2008.11.8~9。会場:クロスロード梅田。東放エンターテイメントスクール芸術祭2008「アキコ伊達×コラボエンタフェス」 参加作品

タグ: 伸び伸びと演技 コラボレート 新しいエンターテイメント


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葛井

もう浮き足だっていられない

__ 
今後、葛井さんはどんな感じで攻めていかれますか?
葛井 
お芝居を続けて3年目ですので、もうペーペーですみたいなごまかしは出来ないなと。テクニックの向上はもちろん、自分自身をストイックに追い込んでエンジンを掛けていきたいです。最終的にはそれで食べていけるようになりたいですから。
__ 
ええ。
葛井 
芝居に関わらせて頂いたスタートも遅かったので、ずるずると続けていく訳にはいかないと思ってるんです。来年が本当の意味で勝負の年ですね。もう浮き足だっていられないですね。

タグ: 今後の攻め方


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葛井

質問 高田 ひとしさん から葛井 よう子さん へ

Q & A
__ 
さて、前回インタビューさせて頂きました高田ひとしさんからご質問を頂いてきております。
葛井 
恐縮です。
__ 
1.「今京都演劇界で必要なものはなんですか?」
葛井 
あんまり詳しくないんですけど・・・。ちょっと感じたのは、老舗の劇団さんと若手で真っ二つに分かれてる印象がありますね。そんな中で、何となく閉鎖的なイメージがあります。劇団交流という訳ではないですけど、もっと、お互いに温かくやっていければなと。
__ 
2.「京都演劇界の何を変えて行かなければならないと思いますか?」
葛井 
京都に限らず全国的な話ですけど、斬新だったり奇抜だったりすると叩かれやすい傾向があると思います。でも、そういうチャレンジを否定せずに受け入れていければと思うんですよ。
__ 
セオリーに沿ってない変化球を投げても、同じ世界の人が受け止めてくれないと。
葛井 
そうですね。もうちょっと広い視野で作品を見れば面白いところはあるのに、と。もったいないなと思いますね。
__ 
3.「あなたは、自分が死んだら世界が終わる派ですか?」
葛井 
自分のやりたい事をやっているとしても生きてる限りは死に向かっている訳なんで。後ろ向きという訳じゃないんですけど。やり遂げて死ぬんだから、その後に何かが永遠に続いていくようには・・・。とにかく、なるべく後悔のないように生きて、笑って死にたいですね。
__ 
ありがとうございました。

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葛井

ボディーシャンプー・コンディショナー・化粧水の
スカーフ布つきセット

fujii_present

__ 
今日はですね、葛井さんにお話を伺えたお礼にプレゼントがあります。
葛井 
わあ、ありがとうございます。プレゼントって嬉しいですね。
__ 
あ、どうぞ開けてみてください。
葛井 
(開ける)私、桜色って大好きな色なんですよ。癒されます・・・。ボディーシャンプーとコンディショナーですか? ありがとうございます!めっちゃ嬉しいです。
__ 
そんな感じのセットですね。
葛井 
わあ~。

タグ: プレゼント(衣服・布小物系) プレゼント(化粧品系)


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葛井

子供鉅人2008年10月公演「電気女夢太る」

__ 
今日は、宜しくお願い致します。
益山 
宜しくお願い致します。
__ 
しかし、凄く良い雰囲気のお店ですね。
益山 
ボロいだけですけどね(笑う)。
__ 
いえ、こういう感じ好きですよ。さて、前回公演の「電気女夢太る」。非常に面白い作品でした。
益山 
ありがとうございます。
__ 
俳優の演技のスタイルや、演出や、音楽が一つにまとまって、面白く拝見できました。
益山 
ミュージシャンの方とも、仲の良い人たちとやれたんですよね。今回は初めての長尺のお芝居でしたが、それまでは習作の短いお芝居をライブハウスなどでやっていたんです。それの集大成としての作品でしたね。
__ 
ええ、お芝居としても最後のカタルシスがきちんと演出されていて、終わった後に確かな見ごたえがありました。主人公のデブが、それまで周囲にはひた隠しにしていた電話を全員に掛けてハーメルンのバイオリン弾きよろしく電気町に連れていくという・・・。舞台となった町が洪水で流されてしまうという展開も良かったですね。
益山 
ちょっと、力技の落ちでした。
__ 
良いシーンがいっぱいあった芝居でした。益山さんは、どのシーンがお気に入りですか?
益山 
僕ですか? 全てのシーンが好きですね(笑う)。まるで我が子のように。あえていえば、最後のシーン、オーラスの後に死体が結婚式を挙げるというのが。
__ 
あそこはキレイでしたね。カーテンコールも起きましたし。そういえば気になっていたんですが、序盤で川に流れ着いた死体が動いたりしてましたよね。その死体がまたキレイな身なりをしていて。幻想的なお話だなと思っていたんですが、あれはどういった着想があったのでしょうか。
益山 
昔、私の実家の隣の川によく死体が流れてきたんですよ。それを膨らませて。
__ 
あ、凄いですね。
益山 
子供の時下町に住んでいたんです。まあちょっと金持ちのあんまりいない、まあそういう空間だったんですよ。極貧じゃなかったんですけど、ちょっとさびれた。
__ 
ええ。
益山 
デパートとか行くと、金持ちの空間が広がってる訳じゃないですか。何だかんだいって、世の中はそういう感じで分けられていくんだなと思ってたんですよ。
__ 
それが作品の世界観のベースにあったんですね。王様が出てきたり。
益山 
身分制度が好きなんですね(笑う)。
子供鉅人2008年10月公演「電気女夢太る」
公演時期:2008年10月11~13日。会場:芸術創造館
カフェバー・ポコペン
益山さんの経営する谷町六丁目のカフェバー。

タグ: カーテンコール ユニークな作品あります 子供鉅人 世界観の作り込み


アナログ人間と音楽劇

__ 
そういえば昨日、YouTubeで「電気女夢太る」のダイジェストを拝見したんですよ。
益山 
ええ、上手く編集して頂きました。
__ 
音楽劇ということで、かなり挿入曲が重視された作品でしたね。
益山 
今回は全部、オリジナル楽曲だったんですよ。1曲だけ、以前のお芝居で作った曲もあるんですが、それ以外はバンマスの高岡さんとメンバーの方が考えてくれました、フルオリジナルということで。
__ 
作品全体を幕開けから引っ張っていきましたよね。お客さんのノリとしてはどんな感じでしたか。
益山 
楽日が最高でした。その時に来て頂いたんですよね。
__ 
あ、そうなんですよ。盛り上がりましたね。
益山 
音楽劇ですので、基本的に楽しいお芝居を見せたいんですよね。そうするとやっぱり、お客さんのグルーブが重要だと。
__ 
生演奏というのが大きいですよね。
益山 
僕は基本的にアナログ人間なので・・・(笑う)。
__ 
今後も、ああいった感じの音楽劇を作られていくのでしょうか?
益山 
ああ、それは劇団ミーティングで話し合っていくつもですが、元々僕も含め、そんなに劇が好きで好きで仕方ないという人たちではないんですよ。色んな事をしたいね、と。僕は高校時代は写真学科で、他のメンバーも絵描いてたり色々しています。演劇作品のみならず、そういう創作活動もやっていきたいなと思っています。
「電気女夢太る」のダイジェスト

タグ: 生演奏のある作品


何しても楽しい空間

__ 
演劇作品の方向性としては。
益山 
以前、このお店で大体3週間くらいのロングランの公演をした事があるんですよ。その時は会話劇でしたね。けっこうぴしっと。まあ、節操無いんでウチは。
__ 
ええ。
益山 
次は、3週間毎日やり続けたらどうなるか?と。お芝居って、なかなか行きづらいじゃないですか。3週間あれば、空いた時間を使って来てもらえるんじゃないかと。作品としても実験的に、短編をいくつか集めてシフトを組んで、ミュージシャンの方に演奏もしてもらって、横にバーも作って。
__ 
ロングランは嬉しいですね、平日も公演があって。土日に仕事がある人にとってはなおさら。
益山 
はい。この間、ミナミを散歩してたんですけど、どこへ行こうかと思った時に「芝居を見に行く」という選択肢が無かったんですよ。それって凄く悲しいなと思ったんです。落語は寄席があるし、お笑いは吉本を見に行けばいい。でも芝居はない。いわゆる小劇場を観にいくことがない。
__ 
それは単純に、やっていないからですね。
益山 
そうですね。場がないんですね。それはちょっとさみしいんじゃないかなと。昨晩はライブ行って飲んだくれてたんですけど、昔はこういうみんなでワーワーする場所は芝居が担ってたんだろうなと思うんですよ。歌舞伎とか、みんな黙って見てるのは最初の1時間くらいで、あとは騒いでたと思うんですよ。飲んで食って。ある意味、何しても楽しい空間というのを、今演劇が作れていないのはちょっと力が落ちてるんじゃないかなと。
__ 
なるほど。そこでいつでもやってるロングランの劇場を。面白そうですね。
益山 
今そういうのがないのは、ライフスタイル的に求められていないからやらないと思うんですよ。夜はテレビ見てた方がマシだし、みたいな。そういう要求がないのは寂しい事で、もしこれから私たち演劇人が生き残るのであれば、そういう楽しさをこちらが打ち出していかなければと思うんです。
__ 
ええ。
益山 
今またどんどん不景気になりそうじゃないですか。でも、そういう時にこそ芸の華が咲きやすいんじゃないかと思うんですよね。今こそ、私ら河原者のチャンスだと。

グルーブ感、楽しい音楽劇

__ 
先ほど、お客さんとグルーブ感を共有するというのが重要だとおっしゃっていた訳ですけれども。本番の一瞬ってあるじゃないですか。演技して、お客さんに届くか届かないかっていう、あの感覚ですよね。やっぱりそうする為には、劇の最初の方でお客さんを乗せる事が凄く重要なんだと思うんですよ。そういう思考を持つ事は、実は作品を作る上でイマジネーションの次くらいに重要なのかもしれないなって。まあ良く言われる事ですが、ツカミが重要という。「電気女~」は、一番最初の入り方が低いところから入っていったんですよね。トランペットの低い音程の。
益山 
それからテーマソングに繋がっていくんですけど、「これは楽しい音楽劇なんだよ」って提示すれば、たとえば暗いシーンになったとしてもお客さんは付いてきやすいんですよね。基調さえ作ってしまえば。
__ 
俳優もやっていきやすいでしょうね。あ、そういえば、聞いた話によると舞台に出るのが初めてという人が何人かいたとか。
益山 
私がやってた工場長役の娘役の女の子と、王様と。誰でも当たり役ってあると思うんですよね。私、自分でもその辺のキャスティングは上手いかなっと思っちゃったりなんかしちゃったりしてるんですけど(笑う)。パッとその人を見て「この人ならこれをやってもらえば絶対ウケる」というのが分かるんですよ。それを見つけさえすれば、1回はいけますね。
__ 
なるほど。
益山 
でもそれは、ウチの劇団の今後の課題なんですよ。素材だけではなく、もうそろそろテクニックというか、芸という部分の磨きを掛けないと。

タグ: キャスティングについて