祭り

伊沢 
何かさ、演劇ってもうずっと下火じゃないですか。
__ 
そうですね、お客さん少ないですからね。どうなっていくんですかね。
伊沢 
本当は、じいさんとか子供とか、それこそ普通の人が劇場に入ってくるような祭り的な場になっていったらいいと思うんですけどね。
__ 
作品性が高くて本当に面白い芝居なのに客席がガラガラだったりとかありますからね。寂しいですよね。
伊沢 
・・・色々、昔は前衛的な事をしてたんですね。そういう作品に演出助手で関わったりした事があって。
__ 
確か、岡本太郎さんの。
伊沢 
そうそう。見た目は凄く前衛的なんですけど、強いメッセージ性があったんですね。それは本当に面白かったですね。そういうものならいいと思うんだけど。新しい方法を探る事は大切だと思うんだけど、方法論が先走り過ぎて小難しくなってしまう作品が最近多いんじゃないかなと。劇場は元々、自分達の考えている事や心の発信の場で、それをすっ飛ばしてただ単にやっているというような。それでは人は感動しないんじゃないかしらと思う。それで、この間(Teatro Pipa!)も自分の考えている事を載せようと思ったんだけど、中々上手く行かなかったんですけどね。

ベル

izawa_present

__ 
今日はですね、伊沢さんにお話を伺えたお礼にプレゼントがあります。
伊沢 
えー。まさかそんな、プレゼントを頂けるとは。
__ 
どうぞ。
伊沢 
開けていいですか?
__ 
どうぞ。あんまり必要の無いものかもしれませんけど。
伊沢 
必要のないもの? 何だろう。「STOCK ROOM」
__ 
さらさ鴨川というカフェがあるんですが、そこの1Fの雑貨屋ですね。
伊沢 
あるんや。(開ける)ベル?
__ 
ベルですね。
伊沢 
すごいすごい。何故これをプレゼントに?
__ 
かわいいかなと思いまして。
伊沢 
かわいいかわいい。


好き

__ 
朝平さんは、これからどんな感じで。
朝平 
うーん。自分が出れるお芝居があったらそれを一生懸命やる。何年先の展望みたいなんは常になくて、いきあたりばったりなんですけどね。でもね、今回ARTRACTIONで初めて自分の作品を作ってるんですよ。
__ 
あ、そうなんですか。
朝平 
企画自体がそういう趣旨で。参加者が7人いるんですけど、自分の企画で他の出演者をキャスティング出来るんですね。私は、今までそういう事をやった事がなかったんですが、一回自分が作品を作ったらどんなのが出来るんだろうと思っていたんです。色んな人から、「結局何がしたいねん」って言われてたんですよ。色々やりすぎていて。だから、これをキッカケに変わるかもしれない。まあ、大変だけどね。
__ 
今回、どんな感じのものが出来るんでしょうか。
朝平 
それは来てからのお楽しみで・・・。でも、大分好き勝手やってますね。自分が好きなのはこういう事なんかなあ、というのに気づきましたね。

タグ: キャスティングについて


vol.83 朝平 陽子

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朝平

予感

__ 
朝平さんが、お芝居を見るにあたって何か、大切にしている趣味や基準はありますか?
朝平 
いや、あんまり無くって・・・。好みはあるんだけど、見る芝居を選ぶ時に大きな理由になるのは、「これ見ておいたほうがいいやろうな」という予感がまずあって。
__ 
予感ですか。
朝平 
そうそう、私がもともといた劇団は皆あんまり劇を見に行かなかったのね。戯曲を読んで勉強したりとか。私もあんまりそういう事をしてこなくって、で、そういう勉強の為に見る芝居も多いかなあ。どうやろね。でも、それが一番かな。
__ 
では、舞台に立つ上で何か基準は。
朝平 
そんなにないかなあ(笑う)。あ、無理しないこと。
__ 
無理しない(笑う)。
朝平 
芝居をやるにしたら目立たないといけないとか、将来的には売れるようになるとか考えるのがすごくしんどくて。前へ前へ、という気持ちが無くはないんだけど、どうしても・・・。そうするのが苦痛で。そうしなくてもいいや、と割り切った時から楽になった。作る作業に専念すればいいんだと。作品を作る、その上でどう目立っていくか、というのは私にとって余分な要素だったと分かったんですね。
__ 
最近、そういう、がつがつ目立っていこうという人はあんまりいないような気もしますね。
朝平 
というよりは、長く続けていきたいんですね。

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朝平

キッカケ

__ 
朝平さんは色々、プロデュース公演などへの出演が多い訳ですが。
朝平 
いや、そんな色々なところに出ている訳でもないですけどね。
__ 
朝平さんがお芝居を始められたキッカケは何だったのでしょうか。
朝平 
友達が精華の忘却曲線に入っていて、その公演を見に行ったんですよ。それが面白かったんですよね。こんな面白いものがあるんだと思って。何か、興味を持ったらやってみようという性質なので、始めました。
__ 
どんなお話だったんですか?
朝平 
何かその、秘密組織の話だったんですね。何をする組織だったのかな? 内容としては、シーンが繋がったり途切れたり、飛ばされたり。そういう、一見脈絡のない世界が出てきて、一つのものになっていくのが面白いと思ったのかな。そこから、忘却に入って、電視游戲科学舘に参加するようになったんですね。
朝平 
そうですね。最初はプロデュース公演だったんですが、すぐに劇団が立ち上がって。電游の人達とやりたかったんですね。それから2年ぐらい参加していました。辞めてからはM_Produceに出たり。
__ 
バンドもやっているんですよね。非常に意外でした。ずっと、役者されている方なんだと思っていたので。
朝平 
うーん、でもそれはあんまり活発な活動をしている訳ではないんですけどね。歌も下手やし。けどすごく楽しんでます。
劇的集団忘却曲線
京都精華大学公認演劇サークル。
電視游戲科学舘
京都の劇団。大がかりな舞台装置、凝った音響・照明、しかし行き過ぎない美意識のもとに作られたエンターテイメント演劇を得意とする。

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朝平

ART LIVE PROJECT Act3 「ARTRACTION」

__ 
今日は宜しくお願いします。
朝平 
宜しくお願いします。
__ 
最近はいかがですか?
朝平 
最近は忙しいですね。練習と仕事と。
__ 
次は、ARTRACTIONで。何をされるんですか? あ、歌うんでしたっけ。
朝平 
歌わないです。
__ 
あ、そうなんですか?てっきり。バンドに参加されているので。
朝平 
喋ります。ちょっと踊ります。
__ 
そうでしたか。是非参ります。
朝平 
宜しくお願いします。
Alphact Act3 ARTRACTION
公演時期:2008年1月25~27日。会場:BlackChamber。
BlackChamber
大阪市住之江区の名村造船跡地の劇場。
(注・今回のインタビュー実施時期は1月上旬です。朝平さんが出演されたART LIVE PROJECTはAct3でした。なお、次回Act4「EXSPOT」では演出補佐を担当されるとの事です)

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朝平

カモメの小箱

asahira_present
__ 
今日はですね、朝平さんにお話を伺えたお礼にプレゼントがあります。
朝平 
おお。何だろう。
__ 
どうぞ。
朝平 
あ、ありがとうございます。開けますね。私、こういう、包み紙の匂いが好きなんですよ。この紙は、いい紙です。
__ 
はい。
朝平 
けいぶん社だ(開ける)。何だこれ。入れものやね。
__ 
小物入れですね。
朝平 
へえー。可愛いね。何入れよう。
__ 
お香とかですかね。
朝平 
お香かあ。・・・これで、何か始めるようにする。
__ 
え?
朝平 
例えばその、お香とかした事ないんですけどこれを貰ったの機に始めてみたり、アクセサリーを付けるようにしてみたり。そういう何かにします。


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朝平

地底人

__ 
今日は宜しくお願いします。
3号 
宜しくお願いします。
__ 
いきなりですが・・・。ピンク地底人3号という、芸名というかステージネームですが、何故その名前にされたのでしょうか。
3号 
もともと、この前の「サリィ・シナモン」にも出ていた1号・2号と3人で何かをしようという事になって。名前を付けた時には意味は無かったんです。が、作品を重ねていくに従ってやっている事がピンク地底人っぽくなっていきましたね。
__ 
現在は、どんな環境でお芝居をされているのでしょうか。
3号 
同志社の学生をやりながらですね。元々、ピンク地底人は全員演劇集団Q(同志社大学)に属していたんですが。
__ 
Qでは、どんな役割を。
3号 
音響、衣装、役者ですね。その時は別の芸名だったんですけどね。
ピンク地底人
京都の地下に潜む貧しい三兄弟。日々の孤独を紛らわせるため、人間のふりをして、演劇活動を行っている。2006年から仲間を集め、徒党を組んで意外に合法的に活動中。(公式サイトより)
「サリィ・シナモン」
公演時期:2008年1月11~13日。会場:東山青少年活動センター創造活動室

ありえないシーン

__ 
この間の、東山青少年活動センターで上演された「サリィ・シナモン」。お話の筋としては、バーのマスターが女性関係で混乱して、最後には今までのお話の筋全部が壊れて滅茶苦茶になったシーンで幕を閉じるという。あの展開は凄く面白かったです。ご自身としてはいかがでしたか。
3号 
回によって出来はバラ付きがあったんですけど、良かったと思います。ピンク地底人はこれまで3作公演をして、1・2作目は訳が分からなかったという声があったので、今回は意識して分かりやすく書きました。ラストの意味が分からないという人も何人かいましたが、あんまり意味を考えなくても、想像力にお任せしたいというのはあります。
__ 
何かこう、滅茶苦茶になって終わるというのは私は好きなんですよ。これまでストレートプレイをしていたのが、盛り上がりと共に突然音響・照明が激しくなりマスターや他の登場人物がそれまでの役の演技をかなぐり捨てて激しく踊るという。
3号 
そのシーンが作品作りの最初にあって、物語は後から作ったという感じですね。ラストが最初に決まってました。
__ 
毎公演、ああいったテイストなんでしょうか。
3号 
基本的に、現実的なお芝居ではないですね。前回は、会話劇の現実的な空気から、ありえないシーンに持っていきました。
__ 
そういう持っていき方が、とても刺激的でした。

タグ: ピンク地底人


とりあえずバッドな感じ

__ 
なぜあのラストが生まれたのでしょうか。
3号 
直前までウェルメイドの芝居をやって、でもそのまま終わらせずに全部ぶっ壊したかったんですね。昔、演劇集団Qでイオネスコの「禿げの女たち」という作品をやったんですよ。あれも、そんな感じだったんですよ。言語が崩壊しているという。それを、妊婦でやりたかったんですね。
__ 
妊婦。確か4人出ていましたね。崩壊ですか。
3号 
とりあえずバッドな感じで。
__ 
確かに、バッドでしたね。
3号 
あんまりハッピーエンドにはしたくなかったんですね。
__ 
一番最初のシーンは、空港から逃げる主人公のモノローグでしたが、それが最後のシーンとは結びつかないのですが、そういう矛盾が面白いですね。
3号 
結びつける事は出来たと思うんですが、あえてしなかったですね。最後のシーンも含めた芝居を通して、想像力を喚起してもらえればと思います。

タグ: ハッピーエンドについての考え方 ウェルメイドという価値観


妊婦

__ 
今は、どんな事を考えてお芝居をされているのですか?
3号 
やっぱり劇作をしたいですね。それ以外あまり考えていないです。
__ 
次回の公演は。
3号 
次回は7月です。その前に、戯曲の提供を行った2作の作品の上演があります。大阪と京都ですね。
__ 
いい感じだといいですね。今後はどんな感じでお芝居をされていくのでしょうか。
3号 
え、うーん。分からないな。・・・多分、もうあんまり役者をする事はないと思います。戯曲と演出で。
__ 
どのような作品を作られていくのか、気になるところなんですが。
3号 
みんなそうなのかも知れないですけど、自分の企画でしか作れない芝居がしたいと思います。今も台本を書きながら、混沌とした、サイケデリックなイメージが出てくるんですね。宇宙を漂っているような。
__ 
宇宙を漂う。
3号 
(笑う)陶酔感のある。いや、ちょっと言ってみただけなんですけど・・・。
__ 
それは、ボーっと見ていられるような、心地良い芝居という意味ですか?
3号 
いや、違いますね。何か、麻薬をやっているみたいな感じにしたいんですね。「サリィ・シナモン」は完全にバッドトリップでしたけど、今書いているのもそういうのばっかですね。
__ 
麻薬ですか。それはいいですね。
3号 
いいですね。あんまり麻薬を扱っている芝居ってないなあと思うんですね。ピンク地底人では、妊婦と麻薬を取り扱っていきたいですね。
__ 
妊婦ですか。
3号 
僕の書く作品には、必ず妊婦が出てくるんですよ。妊婦って、凄く劇的な存在だと思っていて。
__ 
それはありますね。すれすれに卑猥ですよね。危ういというか。妊婦の何にそんなに惹かれるんですか?
3号 
ドラマティックだと思うんですよ。あのかたちもそうですし、お腹の中に赤ん坊以外のものが入っていてもおかしくないような気がするんですよね。
__ 
何が入っていてもおかしくない。
3号 
不思議ですね。
__ 
それに、母親ではないけれども、子持ちであるという状態の女性というか。
3号 
ちなみに、次のピンクは妊婦4人出ます。助産婦も1人出ます。
__ 
生殖における人類と動物の圧倒的な違いというのは、お婆ちゃんがいるという事らしいですね。
3号 
どういう事ですか?
__ 
つまり、1回出産を経験した者が近くで助産出来るという。
3号 
ああ、そうなんですか。

タグ: カオス・混沌 京都と大阪・大阪と京都


マレビトの会

__ 
今は、次に出演されるマレビトの会の稽古ですね。そこで伺いたいのですが、ご参加のキッカケは。
3号 
劇研のワークショップですね。ワークショップを4回やって、オーディションで選ばれました。
__ 
共演が、私にとっては非常に豪華な。
3号 
広田ゆうみさんですね。
__ 
凄いですよね、ゆうみさんは。稽古はいかがですか?
3号 
普通の会話劇だったらいかに役になりきって自然な流れで会話出来るかじゃないですか。そういう事じゃない、感情を乗っけるんじゃなくて役になりきれないものを求められてるみたいです。
__ 
そういう演技をする体になれ、という事なんでしょうか。
3号 
どうでしょうね。まだちょっと分からないですね。どうしたらいいのかと悩んでいます。稽古場は楽しいんですけどね。
__ 
やり応えがありますか。
3号 
本当に、毎日やり応えがありますね。学生劇団では、周りが全員学生だったので、あんまりいないんですよね、経験のある方が。それだとやっぱり吸収する事が少なくて。ただの稽古にしても、広田さんとか筒井さんの芝居を見ているだけで、なるほどと思ったり。勉強になります。

タグ: 広田ゆうみさん


お箸と箸置

pink3_present
__ 
今日はお話を伺えたお礼に、プレゼントがございます。
3号 
ありがとうございます。
__ 
どうぞ、開けて頂ければ。
3号 
(開ける)お箸ですか。体に良いとか書いてありますが。
__ 
そういうおまじないですね。


もう・・・楽しいですよね

_  
今日は、宜しくお願い致します。
蜜  
いえいえ、宜しくお願い致します。
_  
最近、いかがですか。
蜜  
最近ですか(笑う)。
_  
ええ(笑う)。
蜜  
ZTONの番外公演、本番を二つ抱えていて、台本二つも入んねー、という(笑う)。
_  
進み具合としては。
蜜  
ZTONが始まったばかりの感じですね。
_  
ZTONと言えば、この間出演されていた劇団ZTONの公演「沙羅双樹のハムレット」。非常に好演でしたけれども。
蜜  
ありがとうございます。
_  
ご自身のBLOGによりますと、5回の公演の内1回が物凄く良く出来たとの事ですが、それはどういう・・・。
蜜  
ああ、自分の中で、ですけれども(笑う)。もちろん稽古でやってきた事を信じてやってるんですけど、そういう回が出てきてしまうというのは、やっぱり稽古での出来の他に何かあるんじゃないかなと。もちろん、やってきた事を全て出しているつもりではあるのですが、たまにスッと入れる回があるんですよね。自分を後ろから俯瞰で見ている感覚と、ドカンとハマって演じている感覚の両方がある回が。そういうのはSHOWDOWNでも1度あって。
_  
集中出来たという事なんでしょうか。
蜜  
そうですね。例えば掛け合いとか、稽古でもやっている事がズカンとしっくりかみ合うというか。大体、ヤバかった回の後に出ますね(笑う)。僕の中では神の回ですね。それをやってしまうと、もう・・・楽しいですよね(笑う)。
_  
ええ、感覚は凄く分かります。
蜜  
感覚の話なので、上手く説明出来ないんですよね。
劇団ZTON
和を主軸としたエンターテイメント性の高い作品を展開し、ロクソドンタフェス2008でアキコ伊達奨励賞・衣装デザイン賞を、東放エンターテイメント芸術祭2008で第二位を受賞。旗揚げから一貫して日本の歴史を題材に、オリジナルの歌や楽曲、殺陣やダンスなどのエネルギッシュな身体表現を交えた新たなスタイルの「活劇」を提供し、多くの観客の心を捉えている。(公式サイトより)
劇団SHOWDOWN
元ニットキャップシアターのナツメクニオを中心し、2001年5月に旗揚げ。既成の劇団という枠にとらわれず、いろいろな物を貪欲に吸収しながら、「頭のいらないエンターティメント」をテーマに大衆娯楽の王道を追及する。(公式サイトより)
劇団ZTON vol.3「沙羅双樹のハムレット」
公演時期:2008年3月6~9日。会場:京都市東山青少年活動センター(京都)。

一つのバランス

_  
重要なキーワードの一つに、「稽古」があると思うんです。ご自身のBLOGで、「公演の本番の為に今まで積み重ねてきた稽古で作った作品に自信があるから、舞台の上でお客さんを沸かせる為にアドリブを気まぐれで入れてしまっては崩れてしまう」という事を仰っていて。非常に共感したんですよ。
蜜  
ありがとうございます。
_  
それは、私が衛星の稽古場に居た時に代表がよく言っていた事と同じで、ちょっとびっくりしたんで。
蜜  
あ、そうなんですか。へー。嬉しいな。
_  
もちろん、アドリブの楽しさもあるし、お客さんと共有する事も重要だけども、舞台でポッと出てきたものが稽古で培ってきたものよりも面白いわけが無いんだ、と。
蜜  
あ、はい、正にそうなんです。
_  
それから、同じくBLOGで「舞台作品が生モノというのは、一つのバランスを崩されたら途端に腐ってしまうからだ」と書かれておられますよね。
蜜  
そうです。それは最近思いついて。あ、これだと思って。そうなんですよ。毎回変える奴は本当に嫌で。
_  
意図的なアドリブコーナーはまた別としても、基本的な事ですよね。
蜜  
だと思うんですよ。こないだ、北島さんのナントカ世代に出た時に、「舞台上と客席を切ってくれ」と言われて。
_  
あ、確かにあの作品はそういう感じだったかも知れませんね。
蜜  
「稽古場通りの事をしてくれたらいいから」と。もちろん、それに100%納得はしませんが共感しましたね。やっぱりそういう考え方もあるんだと。あれは楽しかったですね。
_  
ああ・・・。
蜜  
やっぱりフリーとして役者をしていると、全く関係の無かった人達に誘われるじゃないですか。そこで、全然別の考え方をで芝居を作る人に会えると、嬉しいんですよね。

タグ: 自信がない


あの時代

_  
そのナントカ世代の作品、去年の秋あたりに拝見したんですけども、いつもとは違う蜜さんの姿が新鮮でした。いかがでしたか。
蜜  
まあ、今までやってきた芝居とカテゴリーが違うじゃないですか。静かな芝居というのが単純に好きではなくて。会話劇って、固定観念なんですが見た事ないリアルを追求してて、それって面白いの? と思っていて。初めて観た芝居がキャラメルボックスなんですよ。大学時代に。キャラメルの会話って前切りでワーって喋る芝居じゃないですか。
_  
しかも凄い説得力がありますしね。
蜜  
ツバとか汗とか飛んでくるのがたまんないですね。あれが好きなんですよ。やっぱり最終的にはそこに行き着くんです。
_  
なるほど。ところで・・・大学に入って、未踏座から始められたそうですが。
蜜  
ええ、岡嶋さんがいた時代ですね。あの時代は本当に凄い人がいて、はっちゃけた人ばっかりでした。
_  
それはもう、虹色の時代ですね。
蜜  
最初に演出を受けたのが、中野劇団中野さんだったんですよ。
_  
ああ、歴史ですね・・・。それからSHOWDOWNに入られたと。
蜜  
当時、未踏座のOB劇団って無かったんですよ。上田直人さんという先輩と、じゃあ作ろうという話になって。それからしばらくは劇団に入ったりしていましたね。THE RABBIT GANG TROUPESHOWDOWNと。
ナントカ世代
「正確な日本語」と嘯く特異な言語感覚に支配された規律(ルール)と、したたかな美意識によって用意する絵本のような突き放した風景描写(マナー)により織り成す、独特としか言えない割には中庸な世界観が身上。(公式サイトより)
未踏座
龍谷大学の公認サークル劇団。

タグ: カテゴライズされる俳優


物凄いエネルギー

_  
今後、蜜さんはどんな感じで。
蜜  
NHKの朝の連ドラに、ヒロインのお兄さん役で出る、という目標がありますね。
_  
それはいいですね。
蜜  
漠然と(笑う)。まあ、これは冗談ですけども。・・・THE RABBIT GANG TROUPEでの公演をやらせてもらって、それ自体は楽しかったんですが。何かもう、いいかな、と思っていて。もちろんやってたんですけど、燃えてこないんですね。SHOWDOWNをやっていた頃はチャリ乗りながら寝てた事もあるほど出来たんですけどね。
_  
マジすか。
蜜  
入院していた時期もあって、辞めようかなとすら思ってたんです。そういう中、HOMURAの公演で河瀬君と出会ったんですよ。河瀬君はSHOWDOWNでの出演も見てくれていて、声を掛けてくれてやっぱり嬉しかったんですね。大学の3~4年で劇団を立ち上げていたりとか、そういう子らの力になりたいなと。
_  
なるほど。
蜜  
まあ、もちろんお互い利用しあうみたいなのもあるんですけど(笑う)、この子らと一緒に売れたらいいなと。
_  
なるほど。ところで、ZTONの魅力というのは。
蜜  
ZTONの魅力か。あー。
_  
まあ、もちろん若さというのがあると思うんですけども。
蜜  
ああ・・・。あいつらに魅力!?(笑う)彼らと一緒に芝居を始めた時、河瀬君の家に飲みに行ったんですよ。したらSHOWDOWNのビデオがあって、そこで僕が台本1ページ分の一人台詞を言うシーンを見せられたんですよ。「僕これ完コピしましたよ」とか言ってコイツ馬鹿じゃねえのと思ったんですけどね(笑う)。でも、そう言ってくれるのは嬉しかったですし。彼らは団員が9人いて、スタッフワークが9人で賄えているんですよね。まあ、ありふれた言葉ですけど可能性を感じたんですね。
_  
考えてみれば、それは凄いですよね。
蜜  
ZTONの旗揚げというのは、河瀬君が3回生の時だったんですよね。3回生でですよ。その時についてくる人がそんなにいたんですよ。劇団を作るって物凄いエネルギーが要るじゃないですか。羨ましいんですね。近くで彼らを見ていたいし、何らかの形で関わりたいんですよ。そういう、人間の熱さというか。言えてないんですけど。
_  
それでは、役者としてはどんな感じで今後攻められていきますか。
蜜  
そうですね・・・。基本能力として、演出家の感覚をちゃんと表現出来る役者にはなりたいですね。当たり前の話ですけど、その役者が立っていると、客が安心する役者っているじゃないですか。
_  
その世界観に調和しているというか、ちゃんと世界の中の人としていてくれると物凄くなじむというか、安心しますよね。
蜜  
演出家に、舞台を任せられる役者になりたいんですね。舞台の広さを、自分の支配下に置きたいというか。出てきた瞬間に、舞台上を把握してしまうというか。
_  
安心しますよね。
THE RABBIT GANG TROUPE
京都を中心に活動する劇団。
ナツメクニオ氏
SHOWDOWNの作家・演出家・俳優。
少年
少年は、2003年度に京都大学劇団ケッペキを卒団した松本健吾(以下少年A)と延命聡子(以下少・F・年)を中心として、京都を拠点に活動する演劇サークル。(公式サイトより)
神戸アートビレッジセンターKAVC
神戸市兵庫区新開地。演劇・美術・映像・音楽などにかかわるさまざまなアーティストたちの制作・練習・発表の場(公式サイトより)。
河瀬氏
劇団ZTON代表。作家・演出家・俳優。

タグ: その人に出会ってしまった 調和の価値 若さの価値 もう、辞めたい 劇団ZTON、参る


GEORGE'Sで購入した緑のペンケース

mitu_present
_  
今日はですね、お話を伺えたお礼にプレゼントがあります。
蜜  
あ、筆箱? すげえ。何か入ってる。
_  
シャープペンですねそれは。
蜜  
僕、本当によくペンをなくすんですよ。一公演に一本くらい。ありがとうございます。使わせて頂きます。


ライフワーク

__ 
きたさんは、これからどんな感じで攻めていかれますか。
きた 
うーん。それは凄く色々考えますよね。・・・ダンスってどういうイメージを持ちます?
__ 
うーん。芝居関係とかとはちょっと違って、もっと向こう側の世界にあるような感じですかね。そのまま突き進んで欲しいというのはあります。
きた 
そうか。やっぱり関西のダンスの状況はあんまり良くなくて。まず親しみやすいものじゃないじゃないですか。
__ 
親しみやすい、よさこいみたいなものじゃないですね。
きた 
あー、今やってますね。私も昨日見て、何て心身共に健康な人達なんだろうと思った。コンテンポラリーのダンサーはああいう感じで見られてはいないだろうなと。それは全然いいんだけどね。でも、もっとたくさんの人に対してベクトルを出したいなあというのが根底にあって、その為にどうしたらいいのかを考えてますね。
__ 
交わる場所、というか。
きた 
例えば普通の、日常の公共的な場所でコンテンポラリー作品を発表したら、「何のこっちゃ解らん」という人もたくさんいるけれど、受け止めてくれる人がそれ以上にいっぱいいると思うんですよ。そういう人をもっと巻き込んでいければなあと。もっと日常にダンスがあればいいのになあと、本当に単純に思いますね。このままでは広がっていかないからね。
__ 
企画としてのダンス公演を考えるという事ですか。
きた 
そうですね。私、サカリバを老人ホームとかでやりたいんですよね。
__ 
おお。それはいいですね。
きた 
酸いも甘いも味わった人達が見たらどういう反応をするんだろうと。おじいちゃんとか喜んでくれるかなあと。それで元気が出たら凄い嬉しいなあと。
__ 
なるほど。または、幼稚園児とか見たらどうなるんですかね。
きた 
広島でやった時に、小学生がいたんですけど途中からずっと笑ってたんですよ。ツボが来たんだろうね、止まらない。楽しんでるんだなと。柔軟だからさ、ここで笑っちゃいけないとかないからね。
__ 
サカリバについては、そういう色々な層に見てもらいたいと。
きた 
いくらでも。ライフワークなんで。60歳ぐらいになってもやりたいね。全然踊れないかもしれないけど、その時にどうしようかなと考えたり。

タグ: お客さんに元気になってもらいたい 今後の攻め方


「モンパルナスのキキ」

__ 
「KIKIKIKIKIKI」というカンパニー名についてですが。これはどういう由来で付いた名前なんでしょうか。
きた 
言いにくい方がいいなと思っていて。言うのに絶対に詰まるっていいじゃないですか。
__ 
かつ印象も強いし、素晴らしいですよね。「モンパルナスのキキ」が由来の一つだそうですけども。
きた 
いや、それも正直後付けで。
__ 
あ、そうなんですか。
きた 
音として、「キ」が好きなんですよ。実際に発音すると歯が見えるとことか。「キ」。「キ」。
__ 
あ、解ります。機械的な感じがしますよね。かつ小さくて表面がロウソクの手触りで、かつ短い。
きた 
いや、音として好きなんですよね。苗字も北だし。でもカンパニーの名前としては長い方がいいなと思って、並べてみたんですよ。
__ 
何故6つ並べたんでしょうか。
きた 
5つだと言えるんですよ。で、7つだと長すぎると。中間として丁度いいのが6つだと。そんな事を考えていた時期にたまたまマン・レイの写真展に行って、キキの写真があって。あの写真自体が気に入って、モデルになったキキついて調べていたら彼女の生き様が凄く面白くって。こういう女性像って凄くいいなと、こういう事がやりたいなっていう。
__ 
ああ・・・何か、アイツは凄いですよね。
きた 
アイツ凄いと思う(笑う)。
__ 
デビュー後はパリ文化の中心人物だったのが、後々はクリーニング屋の店員や麻薬密売人になったりするあたり極端な凋落っぷりというか。
きた 
だけどお金のある振りをしたりね。マン・レイはキキの写真で有名になったじゃないですか。でもああいう男に簡単に捨てられちゃうじゃない。ああいう感じってすっごいいいなと思って。あれぐらいキップがいいと、近づいてこられたら迷惑なんだけど見てる分には気持ちが良くて。ああいう人ってやっぱり面白いなあと。
__ 
伝説ですよね。まあ同時代の人にとっては面白くてしょうがなかったと思うんですよ。凋落って凄く魅力的ですよね。かつて栄光を持った人がショボくなったり。破滅的なね。
きた 
でも暗い破滅は好きじゃないんだよな。
__ 
暗い破滅は好きじゃない。
きた 
暗いんだけど、どこかこう、そこに希望を見てるというか、それも抱えて楽しんでいるというか。ただただ、シリアスになっていくのは好きじゃない。難しいね。

タグ: お金の事 名称の由来