そろそろ本番

___
中野劇団ですが、そろそろですね。
唐仁原
一月後には終わってる状態ですね。
___
今回は長編だそうですが。
唐仁原
そうです。
___
珍しいですね。
唐仁原
1年に一回の公演ペースで、状況的に長編がやりづらかったので。2001年の作品の再演です。私も中野で長編は始めてで、役どころもやった事の無い役で。
___
それは。
唐仁原
実年齢よりもだいぶ年上の・・・。どうしたものかという感じです。
___
なるほど。
唐仁原
すこしづつ糸口は見えているので、何とか間に合わせますが。
中野劇団
京都を中心に活動する劇団。脚本・演出の中野守氏の織り上げる、緻密なプロットのコメディ。
喀血劇場
2004年9月頃に旗揚げ。唐仁原俊博が主宰。劇場を名乗りながら、その実たったひとりの劇団である。すなわち、喀血劇場=唐仁原俊博。(公式サイトより)

vol.66 唐仁原 俊博

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唐仁原

「もう一回やろう」

___
唐仁原さんはいつからお芝居をされているんでしょうか。
唐仁原
始めたのは中学三年の時で。その演劇部の顧問の先生が立命館の月光斜でやっていた、割とバリバリと取り組む人で。部員がいなかったので停部していたんですが、4人で始めました。それから、中・高と。
___
大学に入学されてからも、お芝居をされていたのでしょうか。
唐仁原
入学してからは、あまりやる気はなかったんですよ。もういいかなと思っていて。でも吉田寮のお祭り的な奴には参加していました。その寮祭の芝居とかに参加していたのですが、だからと言って芝居に戻る訳でもなく。で、1回生の夏休みに帰省して、高校の頃の演劇部の顧問に「人が足りないから出てくれ」って言われて出たんですね。その本番をうちの親がビデオで撮ってて。それが・・・何かこう。いたたまれないというか。これ下手やなあと思って。それで、「俺、これで終わったら全然ダメだ、もう一回やろう」と思ったんですよ。
___
なるほど。
唐仁原
でも別に、ケッペキに入る訳でもなくふらふらと。たまたま知り合いになった人達で昔テント芝居をやった人達と組んで、野外の公演とかをやっていました。
___
どくんごとかですよね。西部の前の広場で見た事があります。
唐仁原
そうですそうです。まあ、どくんごじゃないんですけど、精華の水上ステージとか、島根県の沖ノ島ででかいテント張って芝居してました。その旅の終わりごろに、京大のNFで何かやろうと思った時に「喀血劇場」というのが出来て、公演を打つ事になったんです。

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唐仁原

「どんだけ芝居臭いか」という

___
ご自分では、ご自身をどんな役者だと思っておりますか。
唐仁原
何ていうか、持続力がないなと。多分ひらめきとかは人並みにあると思うんですけど。例えば稽古場でパッと閃いたのに、それを続ける事が出来ないんですよ。だから例えば、演出をつけてくれる人が「この前のアレみたいな感じでいいから」と言っても、もう出せない(笑う)。自分で出した壁に当たるという事が多々あります。
___
で、本番で別の絵が出てしまったり。
唐仁原
レコーディングしておきたいとか思いますね。それが出来るようになれたらいいなあと。お客さんにとっては本番だけが残るものなんで。毎回、そこで苦しみます。あの時、俺どんな風にやったんだっけ、というのがわからなくなって。登場人物になりきるっていうのではなくて、自分と役の接点を探して、「これは使えそうだ」というのをほじくりかえして広げていくタイプなので。あの時、俺はどういう掘り方をしたのか分からなくなって。
___
難しいですよね。
唐仁原
一番最初に見ていただいたのって、何でしょう。
___
「楽屋ちゃん」に出ておられましたね。いかがでしたか。
唐仁原
やみいち出てたら、普段舞台上でやってることがどんだけ芝居臭いかという事が分かったというか。例えば、「えっ」というリアクション一つとっても、アドリブと稽古を付けた芝居では全然違いますから。やみいち完全な自然体という訳じゃないんですけど、芝居がかんない方がいいよねと単純に思いました。
___
あれ、ライブですからね。
唐仁原
今年も、大晦日に出るんですよ。
___
是非参ります。
唐仁原
まあ、年忘れという事ですので、もし忙しかったら切り捨てて下さい(笑う)。
中野劇団第4回公演『楽屋ちゃん』
初演公演時期:2005年12月9~11日。会場:アトリエ劇研。
やみいち行動
面白い事や面白くない事をや面白いかどうかよく分からない事などを行う即興的演劇的行為集団。(公演チラシより)。年二回、京都大学文学部学生控室(通称ブンピカ)にて公演を行っている。脚本はなく、役どころの最低限の約束事によって成立する。無料。

タグ: 続ける事が大事 自然体


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唐仁原

「か?」

___
芝居の稽古は自分との戦いだとか良く言われますが、最近稽古中で引っ掛かった思いつきやアイデアですとか、そういう事があれば。
唐仁原
結構、何ですかね。自分は人を見ているようで見ていないなというか。例えば、次は「おじさん」の役をやるんです。資料として「おじさん」の出る映画とかを見てみたんですけど、そこから何を拾ってきたら良くなるのか迷ってしまって。感情とかの部分は何とかなると思うんですけど、外見の部分というのは難しくなるなと思って。
___
外見とは、仕草ですとか。
唐仁原
そうですね。中々。後は、私は疑問系の「か?」の語尾が上がるというのを凄く指摘されていて。だから語尾が上がってたら脳に電極を埋め込んでそれに電流を流し込んで下さいと。だから、本番でも語尾が上がってたらものを投げつけていただきたいと。あとは、何でも経験しておかないとなあ、と思います。
___
例えば。
唐仁原
まあ、何でもいいんですけど、普段の生活では絶対にやらない事をしなきゃならないなと思います。例えば川に飛び込んでみたり。別に川に飛び込む必要はないんですけど、幅のある人間になりたいなと。
___
幅のある。
唐仁原
何かをやるにしても、色んな引き出しがある人とない人では全然違うやろうと。表現するのが上手いという訳じゃないから、他の人が経験した事のない事を沢山経験しておかなくてはという感じですね。

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唐仁原

川に飛び込んだり

___
今後、唐仁原はどんな感じで進めていかれるのでしょうか。
唐仁原
大学の方が、そろそろ・・・。もうそろそろ関わる公演の数を減らさなければという所に来ていて。おそらくは、中野劇団以外の舞台には立てないという感じなんですけれども。もう、学校行かなきゃという。早く卒業しなきゃと。まあ、大学出てからどうするんだと。
___
なるほど。
唐仁原
今はもう、中野一本みたいな形になると思います。
___
そういう中で、役者として実現したい事はありますか。
唐仁原
何だろうな。個人的には、舞台だからフィクションなんだけど、セリフを言ってる自分がフィクションにならないようにしたいですね。
___
というのは。
唐仁原
舞台上で思ってもいないような事を言わないようにしていきたいです。色んな経験をしておきたいなあと。薄っぺらくならないようにしたいですね。リアリティというのとはまた違うと思うですけど。ちぐはぐ感がないようになりたいですね。大学の1回生の夏にやった芝居の録画を見た時のいたたまれなさが無くなればよいかと。
___
川に飛び込むというのは実は、結構良く使われる例えで。人の特殊な経験や感性の広がりを自発的に高めるという事だと思うんですよ。何か違う場所にいきたい、変なエネルギーを手に入れたい、そういう為には、川に飛び込む事も必要なんじゃないかなと。
唐仁原
みそぎなんですかね。体が汚れたりとかそういう事を気にしないで、例えば泥んこになって相撲を取った事のある人と無い人とでは、同じ演技をさせてみても・・・。
___
全然違いますね。
唐仁原
全然違うと思うんですよ。すごいキレイな人がいて、セリフがとても上手い人でも引き込まれない事がある。それは、そういう、体に染み付いているかどうかという事が重要だと思うんですよね。演技が自分の内側から沸いてくるものであれば良いけど、小手先でやってるうちはダメだと。皆分かっている事なんだけれど。

タグ: 汚す


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唐仁原

BEAMSのアンダーシャツ

toujinbara_present
___
今日はお話を伺えたお礼にプレゼントがあります。
唐仁原
あ、例の。
___
はい。どうぞ。
唐仁原
では、失礼して(開ける)。あ。
___
アンダーシャツですね。それ、実は汗っかきの人には素材的にどうかと思うんですが、いかがでしょうか。
唐仁原
超汗っかきなんですが。
___
ああ。
唐仁原
汗っかきなんでめっちゃTシャツを持っているんですが、これでまた1日洗濯しなくて済みます。ありがとうございます。

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唐仁原

演劇を見始めたキッカケ

___
今日は宜しくお願い致します。
ニガツ
宜しくお願いします。しかし、なんで私なんでしょうか。
___
Tokyoscapeのチケットの件で、ブログにいろいろ書いておられましたよね。それを読んで、問題意識を持って観ている人だと思いましたので。最初に、ニガツさんが演劇を観始めたキッカケをお聞きしたいのですが。
ニガツ
中学生の頃に、劇団四季の「cats」が大阪に来たんですよ。そこで夢中になって、3回も観に行ってしまいました。そもそも、親がそういうのが好きでホイホイお金を出す人だったんです。
___
なるほど、中学からだったんですね。
ニガツ
はい。で、大学で演劇映像専修という学科に入って、月に一・二度は観ていました。
___
大学というのは、どちらでしょうか。
ニガツ
東京の方です。
___
という事は、下北沢とかで。
ニガツ
色々です。下北沢でやるのはちゃんとした劇団ですね。松尾スズキとか、拙者ムニエルとか。私はよく早稲田どらま館というスペースで、学生劇団の公演を観てました。質も高くて、最低でも1800円くらいとるの。京都は600~800円くらいですよね。
___
東京はたくさん劇場があると伺っています。
ニガツ
はい、新宿とか駒場とか中野とか王子とか。まだ有名でないころの本谷有希子は、大塚で観ました。で、京都に来てびっくりしましたね。
___
数箇所しかないですからね。しかも散らばっていて。
ニガツ
アトリエ劇研に初めて行った時も、歩いても歩いても着かないから途中で不安になったりしました。
東京6劇団を京都に招聘し、各地で公演を行うイベント。公演時期:2006年7月26日(水)~8月6日(日)。会場:アトリエ劇研/人間座スタジオ/ART COMPLEX 1928/須佐命舎。
アトリエ劇研
京都・下鴨にある客席数80程度の小劇場。1984年に設立し96年に「アトリエ劇研」に改称、2003年11月にはその運営主体がNPO法人となった。(公式サイトより)

タグ: 本谷有希子


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ニガツ

京都の劇団について

___
ニガツさんが好きな劇団はどこですか。
ニガツ
東京にいた頃、リージョナルシアターっていって、地方の劇団をいくつか招いて公演をしてもらうという企画があって。そのときに初めてMONOを観たんですね。「その鉄塔に・・・」
___
「男達はいるという」、ですね。
ニガツ
それを観て「何て面白いんだろう」と思って。演劇らしい演劇って感じで、新鮮でした。松尾スズキ以降の東京のお芝居というのは、何か、笑える中に残酷な事を挟む、みたいなのが多くなって。
___
悪ノリの。
ニガツ
はい、何でもノリでやるというか。
___
そういう気分が広がっていたんですかね。
ニガツ
あと、やっぱりリージョナルシアターシリーズで劇団八時半を観て、京都いいなあと思って。今は、「地点」が好きですね。
___
いいですよね。
ニガツ
でも、京都のお芝居は言う程観ていないので、これから見て回りたいです。

タグ: 残酷な演劇


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ニガツ

劇研のリニューアル

___
最近ご覧になったお芝居は、何でしょうか。
ニガツ
壁ノ花団の「悪霊」ですね。内田さんが大好きなんです。
___
面白かったですよね。最後の、岡嶋さんと内田さんが踊るシーンが印象的でしたね。
ニガツ
あれ、ハッピーエンドですよね。
___
多分、そうですね。私は壁ノ花団では「悪霊」が一番好きです。
ニガツ
はい。
___
そういえば、劇研はリニューアルしましたね。
ニガツ
あれってどの辺が変わったんですか。
___
入り口付近がきれいになりましたね。内部も、かなり手を入れてるんじゃないかなと思います。新築の匂いがしました。
ニガツ
一番リニューアルしてもらいたかったのは、トイレなんですけどね。全然されていなかったから、ちょっと。
___
そうですね。
ニガツ
やっぱりその辺は、ずれがありますね。

タグ: 劇場のリニューアル


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ニガツ

チラシについて

___
京都での小劇場の概況について伺えればと、参考にいくつかチラシを持ってまいりました。例えば、このような小規模のユニットによる芝居がギャラリーなどで行われています。いかがでしょうか。
ニガツ
(数点を手に取る)私、こういうチラシを作る人の気持ちが分からないんですよ。
___
というのは。
ニガツ
余白が空いていて、あまり興味を引かないんですね。
___
確かに、素朴というか素っ気無いデザインの物が多いですね。京都では、そういう傾向が確かに強いと思います。
ニガツ
大学での卒論が、寺山修司の天井桟敷のポスターを取り上げたものだったので、どうしても比較してしまいます。例えば、チラシを作る時点でまだ脚本が出来ていなかったとしても、デザイナーさんと打ち合わせをしますよね。内容についても。その結果あまりにのチープでしょうもないのができてくるのは、そのすり合わせの作業が不十分だと思わざるを得ないんですよね。それとも、このチラシに興味を持てない人は来るな、と選別されているのでしょうか。
___
なるほど。
ニガツ
芝居は、町や劇場でチラシを見るところから始まっているでしょ。またはある日DMが届いて、それが日常を揺るがすようなものであってほしい。そういう覚悟のないチラシは、持って帰りたくないですね。
壁ノ花団
MONO所属俳優、水沼健氏が作・演出を務める劇団。前衛的な手法を用いて豊穣なユーモアの世界を紡ぎだす。
公演時期:2007年8~9月(京都)、2007年12月(東京)。会場:アトリエ劇研(京都)、こまばアゴラ劇場(東京)。

タグ: 卒論についての話題


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ニガツ

その芝居を選ぶ理由

___
ニガツさんは、例えば複数の公演が日程的に被っていた時に、何を決め手にお芝居を選びますか?
ニガツ
いや、被っていたとしても両方観に行きますね。本当に観にいきたいのなら。
___
では、特定のお芝居に興味をもつキッカケというのは。
ニガツ
え、何ですかね。考えた事ないです。そこに芝居があるから?
___
おお、なるほど。
ニガツ
または、誰が出るかとか。
___
そうですね。私もファックジャパンが出る公演は出来る限り見に行きます。
ニガツ
ファックジャパンさん、面白いですよね。立っているだけでも。
___
ファックジャパンと私は同じ誕生日なんです。3月30日。
ニガツ
おお!じゃあ、お誕生日会できるじゃないですか。
___
したことないですけどね。
ファックジャパン
劇団衛星所属。俳優。第11回関西現代演劇俳優賞受賞。

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ニガツ

宣伝書き込みについて

ニガツ
制作の人に一度聞きたい事があったんですよ。私はmixiで観劇コミュニティを運営しているんですけど、そこでの宣伝書き込みについて。
___
はい。まあ、私は制作者ではありませんが・・・。
ニガツ
例えばmixiのトピックで、宣伝のカキコミがされるんですけど。最初は「申し訳ないのですがスペースをお貸し下さい」から始まって、後はほとんどチラシの情報のコピペでしかないんですね。最後に、「この書き込みが不適切でしたらお手数ですが削除して下さい」と。なんで皆さんああいう書き方をするんですか?
___
劇団ホームページの掲示板でも、しょっちゅう見かけますね。
ニガツ
不適切かも知れないと思うんだったら最初から書くなよ!と。それなら、「消したら殺す!」くらいの勢いで書いてほしいですね。宣伝書き込みの内容も、もっと工夫のしがいがあると思います。自動的にコンピュータが書き込んでいる訳じゃないんですから、例えば身内の人が「今日稽古を観にいったけど凄く面白かったですよ」とか、あるいはトピックの前後の書き込みの内容に関連させて宣伝してくれれば、書き込みを見る側としても興味を持ちます。あくまで、コミュニティの人に向けたものであるのなら、アレンジのしようがいくらでもあるのに。そういうお金をかけない宣伝の方法があるのに、もったいないですね。愛がないよ、宣伝に。

タグ: 殺す


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ニガツ

劇場で醒める

___
ブログで、劇場における演劇関係者のあり方についてお書きでしたが。
ニガツ
客席で自分の公演の話ばかりしていたり、受付で「お疲れ様」と言い合ってるのを見ると気になります。例えば、職場の上司が個人的に参加している合唱部のコンサートに行ったとしますよね。私は上司に「今日はお招き下さいましてありがとうございました。とても良かったです」とは言いますが、職場で交わすような「お疲れ様です」は言いません。言いませんよね?
___
うーん。そうですね。
ニガツ
劇場に仕事に来ている訳ではないですよね。
___
醒めると。
ニガツ
自分だけ浮いてる気になります。一体、観ているだけの人の事をどう考えているのか、疑問です。
___
そのような体験を、東京でもされた事はありますか。
ニガツ
東京では、一度だけ。招待客席があって、誰が座るんだろうと思ったら演出が座ってました。でも一度きりです。京都は東京に比べて、身内率が凄く高いんですね。
___
それは良く言われますね。
ニガツ
そのせいか、外から見た人の感想がやった人に届いている気がしないです。東京の小劇場では、「えんぺ」があったからそういう気はしませんでしたけど。
___
「えんぺ」とは。
ニガツ
「えんげきのぺーじ」。お芝居を観た人が、その感想を一行で書き込みできるんですね。点数つきで。その日にあった公演の感想が、ずらずらと出てきたりします。
___
何か、そういうのって生活に観劇が自然に付いているという感じがしていいなあ。

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ニガツ

SUUNTOのコンパスとキーホルダー

nakagawa
___
今日は、貴重なお話を伺えたお礼にプレゼントがあります。
ニガツ
あ、はい。
___
どうぞ。
ニガツ
何でしょうか。
___
良ければ、お開け下さい。
ニガツ
(開ける)え、これは・・・。
___
コンパスと、キーホルダーですね。
ニガツ
あ、ありがとうございます。キーホルダーも素敵ですね。
___
はい。これで、劇研に行くにも迷わずに済むのではないかと。


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ニガツ

壁ノ花団

__
この間壁ノ花団「悪霊」が終わりましたが、最近はいかがですか。
垣脇
そうですね、割と公演が終わるとぼんやりしてしまうのですが、壁ノ花団は12月に東京公演があるので、そろそろ。はい。
__
東京公演もありますね。
垣脇
あと、もうすぐ年末なので制作にとっては忙しい時期なんですよ。申請とかが色々あってバタバタし始めました。その東京公演が終わった後にMONOの公演が2月から始まるので、忙しくなりますね。
__
そうですね。
垣脇
中々、複数の公演を並行させていくのは難しいですね。

制作者への契機

__
垣脇さんの今までの事について、伺って行ければと思うんですけども。
垣脇
はい、私が答えられる範囲で。
__
垣脇さんは大学の頃から演劇に携わっていらっしゃるのでしょうか。
垣脇
そうですね、そういう事になりますね。高校の頃は全くやった事が無くて、興味も無かったんですが。偶然入った大学が演劇芸能専攻という名前が付いた学部だったので。近畿大学なんですけど。そこは役者もスタッフも何でもやる学部でしたので。そういうキッカケでしたね。
__
MONOに入ったのはどのような。
垣脇
在学中は、大学で学内公演などをしていたんです。そこで制作班に入ったのですが、卒業するときにもうちょっと続けたいなと思いまして。就職して制作が出来る、大手の事務所とかホールとかは中々難しかったので。就職難でしたし(笑う)。大学の教授とかにも相談したんですよ。例えば劇場に就職するにしたって、企画をやるホールは当時は凄く少なくて管理業務だけの場合もあるし。制作としてやりたいんだったら、劇団に入るのがベストだろうと言われたんです。でもお金にはならないと。それでもやると言うんだったら、関西でも東京でも、全部の劇団を回っていいと思う所を探すぐらいでないと続かないだろう、みたいな事を言われて。
__
そうだったんですね。大変ですね。
垣脇
大学の頃は公演ばっかりやってたので、あまり観れていなかったんですが、それを言われてから行くようになって。そこでいいなと思ったのが、今入っているMONOだったんです。
MONO
京都を拠点に活動する劇団。軽妙な会話劇から古典劇まで手掛ける。
壁ノ花団
MONO所属俳優、水沼健氏が作・演出を務める劇団。前衛的な手法を用いて豊穣なユーモアの世界を紡ぎだす。
公演時期:2007年8~9月(京都)、2007年12月(東京)。会場:アトリエ劇研(京都)、こまばアゴラ劇場(東京)。

タグ: 出来ない!難しい!演技


MONOとの出会い

__
MONOに会って、初めて感じられた魅力というのは何だったんでしょうか。
垣脇
私は、先ほども言ったんですが、田舎で育ったので身近に演劇がなくてあまり演劇を意識して来なかったんですね。演劇部のイメージというのは、よくある大げさな、あるじゃないですか。だから演劇というものは恥ずかしいものだと思っていて。まあ大学に入ってからそういう思いはなくなったんですけど、でもまあ一般的にはまだまだ恥ずかしいという印象があって。
__
なるほど。
垣脇
でもMONOのお芝居は凄くテンポが良くてね、何かこう、恥ずかしい感じが全然無かったんですね。自分に合った、というか。それが新鮮だったんですよね。
__
そこだったんですね。

タグ: 恥ずかしいコト


MONOの方向

__
そうしてMONOに入られて、もう何年になるんでしょうか。
垣脇
10年、あ、11年か。
__
旗揚げ当初から、という訳ではないですよね。
垣脇
私が入った時には7年目だと言ってたので、もうすぐ20年ですね。
__
凄い事ですよね。
垣脇
凄い事ですよね(笑う)。7年目に入ったので、新入り気分で入っていたんですね。それから劇団員がほとんど入っていないのでもう新入りじゃないのですが。
__
ええと、MONOにお勤めになっている、という認識で宜しいのでしょうか。
垣脇
はい、一応そうですね。
__
日常業務の他は、例えば他の催し物の受付に立っていらっしゃったりする訳ですけども、そういった事もされているのでしょうか。
垣脇
はい、そう手広くやっている訳ではありませんけども。
__
ありがとうございます。ここで垣脇さんにとっての、制作という業務についてお聞きしたいと思うのですが。具体的にはどういうスタンスで、制作業に当たっているのでしょうか。例えば、MONOの公演ですとか。
垣脇
まあ、これまで劇団はずっと続いているし、座長の土田が割としっかりとしたイメージを持っているので、「こうしていこうよ」とかいう話は土田とよくしますね。それをどう上手く動かしていこうかという事が主ですね。そこから先の仕事が、一般的な制作の仕事ですね。会場を押さえたり。
__
宣伝ですとか。
垣脇
そうですね。その合間合間に次の公演をどうしようかとか考えていくという感じですかね。まあ、いまよりもっと企画性をもってやったりとかいう時期もあったんですが、メンバーも本当に、大人になってしまったし。公演も一年に一回やるぐらいになってるんですね。
__
そうですね。
垣脇
単純に、劇団公演だけやっていても食べていけないという事や、それぞれが演劇に限ったとしても他にやりたい事もあるし。細かい事を言えば、演劇的志向はみんな違うと思うんですね。でも今まで培ってきた呼吸とかもあるので、メンバーがそれを嫌っているのでなければ続けていけばいいじゃないかと。それぞれの別の場所での活動が公演に戻ってきたり。例えば土田も、少し前に留学とかしていたので。
__
まあ、放任主義という。
垣脇
そうですかね(笑う)。だから、今後の事をああしてこうして、とあまり考えすぎても無駄やなというように思っています。流れに従おうと。

タグ: 留学して表現を学ぶ


制作者のタイプ

__
垣脇さん個人としては、今後、制作としてどのように攻めていかれますか。
垣脇
そうですね、MONOがそういう感じなので、個人としてやりたい事を考えてはいるんですが・・・。そうなんですよね、そこなんですよね問題は。ここ何年か、それを模索してる感じなんですよね。
__
ああ、そうなんですか。
垣脇
制作さんと言っても、皆さんそれぞれスタンスが違うと思うんですけども。
__
そうですね、違いますね。
垣脇
私は、一から企画をする、というタイプではないんだなあと思っていて。だから、プロデューサーというよりいわゆる制作さんなんだなあと思うんですけど。何か種があれば、それを育てていくような感じの事は凄く好きなんだろうなと思います。
__
夢のある話ですよね。
垣脇
だから、種を見つけるとか、そういう事については弱いというか、発想に至らないと思うんですよね。劇団に入ってから箱入り娘だったからか。プロデューサーさんとかは、それがあるからやってるじゃないですか。今までにいろんな事をかじって、最近やっと、自分は舞台の世界が好きで、お芝居を作って行きたいなあと思っています。今になってこんな事を言ってちゃいかんのですけど。あとは、自分よりも若い人達よりは少しだけ長く培ってきたものがあるので、それを伝える事が出来ればいいなと思いますね。
__
確か、劇研でワークショップをされていましたよね。
垣脇
ええ、やってましたね。まあね、それがどんなもんかと言われるとどうかという感じですけど。・・・私も学生の頃、そういうワークショップに出た事があるんですけどね。全部鵜呑みにするわけじゃないけど、現場にいる人達の話を聞くと、「ああ頑張ろう」と思うじゃないですか。そういうキッカケくらいになればいいかと。方法なんて自分で見つけるしかないんですし。

タグ: 今後の攻め方


限界

__
今まで、一番しんどかった公演というのはありますか。
垣脇
しんどかった・・・。20代の後半だったかな。その頃は、MONOがツアーを始めて、助成金も取れるようになり始めたり、予算が倍々ゲームみたいに大きくなっていったり、そういう中で感覚がマヒしてしまったりする時代で。公演箇所が増えたりで、単純にやる事も倍々ゲームになって。
__
そうですね。
垣脇
その上に、違うカンパニーの制作も引き受けていて。ちょっとしたプロデュース公演だったんですけど、動員が動かなくて悩んだ事がありまして。MONOは比較的、お客さんの入る劇団なので、私は今まであんまり悩んだ事が無かったので。その公演が劇場の買取公演だったんですよ。しかも、この客席分は埋めろという。
__
うわあ。
垣脇
買い取って下さってるという事はすごく有難かったんですけど、劇場のプロデューサーの方がめっちゃ怖くて。箱入り娘としてはこれが社会人かあと。でも当たり前だなあと。向こうもプロでやってるんだし。でも東京でチケットを売るなんて、どうすればいいのか全くわからなくておろおろして。きっとプロデューサーの方も困ったでしょうね。
__
なるほど。
垣脇
それで体調を崩したりして。でもそれで「自分はココまではやれるんだ」って自信になりました。自分の限界がこの辺なんだなという事も分かったし。あとで考えると、いい一年だったなと思いますね。