凛々しい

__ 
さて、男肉ですが。先ほどの実技実習のお話とは正反対のマスターベーションというか。非常にワガママな身体性が、私は非常に好きなんですけれども。
小石 
ありがとうございます。どうなんですかね。実際、初めて舞台上で何かやったのが「男肉終着駅(ピリオド)」だったんですね。それ以来、やれるだけの事はやるしかないというスタンスが、今までずっと続いているんですが。
__ 
非常にこう、小石さんはあれだけの男肉の面々の中で、一際切実な存在感が伝わってきて、見ごたえがあるというか。痛々しいくらいの。
小石 
こと男肉に関しては思いっきりやる事にしてますね。例えば、舞台上でしばかれたりとか、つい盛り上がって尋常な威力ではなくなったツッコミのドロップキックとかで受けたダメージをそのまま放出するみたいな。
__ 
ああ、ありますね。
小石 
そういう勢いは大事にしていますね。
__ 
確かに、男肉作品には非常に勢いを感じます。今でも街頭パフォーマンスは続けているんですよね。
小石 
そうですね。それで本公演に観に来てくれた素敵な方もおりまして。
__ 
何か、街頭ってつまりは社会じゃないですか。しかも一番外側の。その中での男肉ってすごい、こう、凛々しいものを感じますね。

タグ: 自分は何で演劇を


天秤

__ 
小石さん的に、男肉の弱点みたいなものがあればお聞きしたいのですが。
小石 
まあ、男肉の作品作りには台本が無いんですね。あえて言えばそこです。本が無いという事で、言葉を吐く事に対するこだわり、意識が演じる側に薄いというか。
__ 
ああ、本当に台本は無いそうですね。
小石 
全て稽古場で出てきたものを記憶するんで。本番中でもその瞬間その瞬間のアドリブで作られたりしてるんで、ライブ感なんかは自然と出来上がって、即興能力もついていっていると思うんですけど、逆にみっちり積み上げられないのではないかなあと。最終的にはキッカケも決まって、ある程度ベースは作られるんでなんとかなるんですけども。最後にどんな境地に辿り着くにしても、取捨選択の意識無しに進んでいくのはどうなのかぁと思いますね。
__ 
紙に落とされたキッカケ表がないので、一つのパフォーマンスを別の面から見る事が出来ない、という感じですかね。
小石 
言うたらそうですね。セリフの発音にしても、文字にしてみたらブレスの位置とか句読点を自然と整理出来ると思うんですが。演じる側としてそれらをやるにせよ、やっぱりやらないにせよ、一度天秤に掛けてみる価値はあるかと。
__ 
なるほど。実は、男肉に台本が無いというのを知ったのは精華演劇祭の前夜祭での記者会見だったんです。それを聞いて、ならではのライブ性が何故発生するのかが物凄く納得したんですけども。

納得

__ 
役者として、今後こうなっていきたいというのはありますか?
小石 
ひたすら体力を使う事ばっかりやっているので、次は知識面での補強が必要かなと思っているんです。あんまり、舞台についてのしっかりした考え方がないんですね。著名な劇作家の戯曲を読むなりして勉強すべきかと思う訳なんですよ。現在の自分に欠けているものは多々あって。とりあえず、まず、自分に対してそれでいいのかと問い続ける姿勢は持ち続けたいと思いますね。
__ 
稽古中や本番なども、ご自分への疑いを持っている?
小石 
ていうか、疑問しかないですね。自分の演技に、中々納得した事がないので。10の内、1か2か3しか出来てない、みたいな。周りからは自虐的だと言われるんですけど、役者って言われるほど技術も経験もないし、ダンサーでもないですし。
__ 
あれだけ動ければダンサーと言っても良いような気がしますが。
小石 
いや、その先に全然行けないんですよね。ユニゾンも出来ませんし。まあ、男肉がユニゾンを求めるかというとそうでも無いのですが・・・。

柳川のロングTシャツ

koisi
__ 
今日はお話を伺えたお礼にプレゼントがあります。どうぞ。
小石 
あ、ありがとうございます。見ても宜しいですか。
__ 
はい。
小石 
(開ける)
__ 
Tシャツですね。実はそれは、この間まで精華演劇祭で公演をしていた柳川の受付で買ったものです。Sサイズの割りに大きめみたいですね。
小石 
ありがとうございます。


成安造形大学演劇部「劇団テフノロG」

__ 
今日は、宜しくお願いします。
中谷 
宜しくお願いします。
__ 
こちらこそ。演劇スナックあけみは、大学の演劇部のユニットなんですよね。
中谷 
はい、成安の演劇部は「劇団テフノロG」というんですが、このメンバーが中心でした。ですが、今回は劇団外からも人を集めておりまして。成安には13の科があって、色々な事を学んでいる人がいるんですね。例えばファッションですとか、絵を学んでいたりとか。そういった人達の中で、今まで一緒に出来なかったけれども、大学卒業間際の機会を生かして、最後に一緒にやろうと。大きな有志団体という感じですね。演劇をやろうと思っても劇団に入ってまでやるつもりは・・・という人も引っ張ってきて、私達が思うベストメンバーが揃ったと思います。
__ 
中谷さんはご所属の学科名から察するに、メディアを総合するとか、メディア表現の方向性とかを学ばれているような印象なんですが。
中谷 
そうですね、コンピューターグラフィックなんかもやるんですが、どちらかというと映像+アート+工学系の。メディアを複合させて扱うクラスなので、割と何でもやります。演出なので作品作りもやるんですが、WEBもやりますし、チラシも作りますし。

「演劇スナックあけみ」

__ 
今回の会場はアトリエ劇研だったのですが、滋賀県からであればかなり苦労されたのではないかと思うんですが。
中谷 
遠かったです(笑う)。本当に大変だったんですよ。しかも雪が結構降っていたので、路面も滑るし。でも、京都でどうしてもやりたかったというか。テフノロGは、滋賀での公演を中心にやっていこうというのが大きな方針だったんですね。地元密着というか。ずっと続けていて、滋賀にも若い人達の劇団があるという事を周囲に知ってもらったんですけども。もっと外の人にも知ってもらいたいとなった時に、京都かなと。私自身は京都で生まれて、ずっと京都で小劇場を見ていたので、ここでやりたいと思ったんですね。あけみ内にも京都で自分の作品を出展したかったという子もいましたし。
__ 
なるほど。そういう経緯で。
中谷 
はい。北大路にオープンしました(笑う)。
「演劇スナックあけみ」
成安造形大学演劇部「劇団テフノロG」のOBにより結成された演劇ユニット。

カーテンコールの瞬間

__ 
中谷さんは、これまでどういった活動をされてきたのでしょうか。
中谷 
中学高校と、バレーボール部だったんですけど、高校の頃はそれこそ小劇場に良く通ってました。
__ 
初めてご覧になったのは。
中谷 
劇団SHOWDOWNですね。高校の友達が出演しておりましたので。お客さんと近くて、うわツバが飛んでくるとか、こんなに近くで見てていいのとか思ってたんですけど、その後、小劇場ならではの良さに気づく事になるんですが。で、大学に入学してから劇団に入って。途中で「テフノロG」に改名したんですけど。
__ 
あ、改名されたんですか。
中谷 
2年の時にやっと大学に芝居が出来るホールが出来たんですね。それをキッカケに。
__ 
横道にそれますが、どんな理由で「テフノロG」なんでしょう。
中谷 
先輩が、「蝶のイメージを持つ名前にしたい」と言い出して。蝶の「てふてふ」という昔の表記から、テクノロジーと結びついて、その日にはイメージキャラクターまで出来ていたという行動の早さで。
__ 
なるほど。テフノロGで、何かしんどかった事はありましたか。
中谷 
しんどかった事ですか。うーん。あんまりないですね。カーテンコールの瞬間、やり遂げたという実感が湧くんですね。それと同時にその公演で辛かった事は全て忘れてしまうので。
__ 
なるほど。分かります。
中谷 
あえて言うなら、胃腸炎を2回やった事と、大学2年の夏公演で2時間半の芝居中、ほぼ半分が自分のセリフだった事ですね。
__ 
2時間半ですか。
中谷 
しかも最初の20分間は全て自分のセリフで。1週間前にようやくセリフが入ったという。まだ台本を持ってるのかって怒られました(笑う)。
__ 
危なかったですね。
SHOWDOWN
元ニットキャップシアターのナツメクニオを中心し、2001年5月に旗揚げ。既成の劇団という枠にとらわれず、いろいろな物を貪欲に吸収しながら、「頭のいらないエンターティメント」をテーマに大衆娯楽の王道を追及する。(公式サイトより)

タグ: カーテンコール バレーやってた ターニング・ポイント


一本の樹

__ 
今回の「物書きの書き物」。ストーリーの概略としては、流しの物書きの女の子が物語をスナックで発表し、その内に架空であった筈の物語が自分の過去と重なっていくというものでした。ええと、このお話はどのようにして生まれたのでしょうか。
中谷 
そうですね。まず、これは個人的な認識の問題なのですが・・・自分が感じた事というのが、実は見たもの・聞いた事よりもリアルだと感じていて。そういう、感じた事をフレッシュな形で留めておきたいというのがあって。だから物を書いたり、芝居を作ったりしているんですが。その時自分が一番感じた事を、何故?という疑問を置いておいて「わっ」て捕まえて「ばっ」て紙に流すという感じで書くんです。そういう意味で、今回の「物書きの書き物」の、自分自身の過去の思い出を書いて残しておくというテーマと似てますね。
__ 
主人公の女の子が、ね。
中谷 
ある意味、私がやっている事と同じで。だから、日記や物を書いたり、芝居をしたりとか、私がやっていた跡を残したいという思いがあります。今まで感じた事を忘れてしまったり、あとは大学で過ごしてきた環境を出る寂しさとかが重なって生まれました。時期的にも卒業式がありましたし。というか、昨日卒業式だったんですけども。
__ 
あ、おめでとうございます。ええと、何故そういった思いや考え方などを残したいと思われたのでしょうか。
中谷 
そうですね、残す理由・・・。一番大きいのは、振り返る事だと思うんですよね。実は、常に忘れてしまう事への怖さがあって。考えた事って、それ自体に形がない為に消えてしまうものだと思うんですね。それって脳の電気信号そのもので、一瞬で消えてしまうもので。
__ 
どうしてもそうですね。
中谷 
本能的にそれを外に出したいという欲求があって、それを貯めて置くことで振り返りたいと思うんですね。それは物凄く手間の掛かる事だけれ。感覚って、消えてしまうものなんですよ。例えば一本の樹を見て、「あ、キレイ」と思ってもその感情はその時だけに思われるものかもしれんと・・・大分深い話になるんですけども。
__ 
いえ、どうぞ。
中谷 
大学で、40代・50代の年上の方と話す機会がありまして。お話をする内に物を見る価値観って年と共に変わっていくんやなあと思ったんですね。すると、一本の樹への感想を今のうちに残しておきたいという衝動が。
__ 
なるほど。
中谷 
ある意味で冷静過ぎるのかもしれないですけど、そういう思いは最近特に大きくなってきたように思います。
「物書きの書き物」
公演時期:2008年3月1~2日。会場:アトリエ劇研。

タグ: 泡のように消えない記憶 残したいという気持ち


疾走

__ 
入学から4年間、最後は「物書きの書き物」で終えた訳ですが、総括していかがですか。
中谷 
あー終わってまうという思いもありますが・・・。最後に外部公演も出来ましたし、一つのまとまった成果になったと思います。自分達自身の実力も培われたと思いますし。
__ 
演劇公演を別の土地で上演する訳ですからね。
中谷 
疾走感のある4年間でした。
__ 
なるほど。ちなみに、卒業後の進路はどうされるのでしょう。
中谷 
実は名古屋に就職が決まっていて。
__ 
あ、おめでとうございます。
中谷 
ありがとうございます。
__ 
名古屋も小劇場が盛んみたいですね。
中谷 
あ、そうなんですか。
__ 
どうですか、名古屋でも続けていくとか。
中谷 
そうですね・・・。いきなり劇団を立ち上げるというのは無理だけれども、今までと変わらず、書き物は続けて行きたいと思います。向こうに移住しても、何らかの形で演劇や表現に携わっていきたいと。演劇に関わって、これだけは諦めたくないというものが出来たんですね。芝居を始めるまで私は諦めの早い性格だったんですが、演劇公演を企画作成から最後のカーテンコールまで仕上げるという・・・。
__ 
完遂力というか。
中谷 
はい、無理だと思っても諦めない力が付いたと思います。実は、私の周囲では就職せずにフリーターして、でも自分のやりたいフィールド(演劇や色々な製作活動)で活動を続けていく子も多いんですが。自分のやりたい事を続けていくって単純に凄いと思う。やりたいで終わるとか、あの時出来たであろうにとかで終わるのではなく、本当にやるっていうのは。私もそうありたいです。会社で仕事をしながらでも演劇というフィールドにこだわっていきたいと思います。
__ 
分かりました。
中谷 
といっても、実は昨日の卒業式後の送別会で「あけみは続けていく」宣言はしちゃったんですけどね(笑う)。台本をファックスで送るから、とか。

mina perhonenのピンバッチ

nakagawa
__ 
今日はありがとうございました。お話を伺えたお礼に、プレゼントがあります。
中谷 
ありがとうございます。いつもプレゼントされてますけど、どういう風に選んでいるんですか?
__ 
適当の時もあれば、意味合いを考える事もありますね。まあ適当なんですけど。今回のは偶然、雑誌でみた「レトロビル特集」ってのに載っていたビルにあった洋品店で購入しました。
中谷 
あ、かわいい。桜のイメージなんですかね。


ブレヒトだよ!

__
今日は宜しくお願いします。すみません、稽古後の疲れているところを。
小林
いえいえ。宜しくお願いします。
__
最近は、ブレヒトの稽古が。
小林
はい、最近は毎日。昨日は公開稽古だったのですが、お客さんも来て頂いて。
__
反応はいかがでしたか。
小林
お客さんも劇団員もおおっという感じになりました。詳しくは話せないのですが、ある仕掛けもあったりで・・・。
__
サプライズもあったと。今回の「ブレヒトだよ!」、小林さんはどんな感じの役回りなのでしょうか。
小林
銀行のお姉さん役ですね。ぽーっとした感じの性格なんですけど。まあ、稽古場の仕事としては、植村さんがいない時に台本の製作を手伝っています。あとは、日替わりギャングのスケジュール管理とかですね。
__
昔の根本君の役割みたいな感じかな。衛星での小林さんの役割って、そういう感じですか。
小林
そうですね、制作の現場業務が中心ですね。挟み込みの管理とか、置きチラシとか。後は、例えば珠光の庵という作品では、有り難いことにいくつかの和菓子屋さんなどに協力して頂いているんですが、その周辺の営業ですね。
劇団衛星
京都の劇団。代表・演出は蓮行氏。既存のホールのみならず、寺社仏閣・教会・廃工場等「劇場ではない場所」で公演を数多く実施している。
ブレヒトだよ!
公演時期:2008年2月23~24日、2008年2月29~3月2日。会場:東山青少年活動センター創造活動室。

タグ: サプライズ・ドッキリ


難解さ

__
小林さんが衛星に入ったのって、何がきっかけなのでしょうか。
小林
最初に関わったのはティーンズステージですね。高校から入ろうと思ってたんですが、他の事もやろうと思って部活動をしていました。2006年の大陪審を見て、改めて入団しましたから、今は2年目です。
__
衛星の芝居のどこが面白いと思ったのでしょう。
小林
それは凄く話したい事なんですけど・・・まず初めて見た小劇場が衛星だったんですね。中学生の時に「千年王国の避難訓練」を見たんですけど。やっぱりこう、凄い衝撃を受けました。その衝撃をどう言葉で表していいか分からないんですけど。もちろん、小劇場ならではの刺激もありましたが、あの、難解さがあるんだけども全然置いていかれないところとか。
__
確かに、あの感覚はちょっと説明出来ないですよね。
小林
ええ。あと、個人的に蓮行さんと感覚が近い部分がありまして。何かの選択をする時とか。作品作りの方法にしても、感覚的に合うというか。
__
作品作りの仕方ですか。
小林
はい。植村さんも言っていたかもしれないんですけど、衛星の稽古場では口立てという方法を使って作品作りをしているんです。そこでは稽古場での会話で出てきた話題やネタがそのまま作品に繋がったりするんですね。脚本ありきで作る作品とは全く違っていて。面白いです。
__
今回は銀行強盗の話ですね。
小林
ええ、銀行強盗をする劇団と、もう一つの劇団の主宰が銀行で鉢合わせするという。実はこれは、まんまそうとは言えないけども蓮行さんの二面性を表しているという捕らえ方を稽古場ではしていて。お金の事でどうしようもなくなった劇団が、最後にはどうするのか、という。
__
追い詰められた劇団か。
小林
例えばこれを見た演劇人や、他の追い詰められた人達とかも、色々考えちゃったりするんじゃないかなと思います。
ティーンズステージ
京都市東山青少年活動センターが十代の青少年向けに実施していた、演劇公演の発表を最終目標とする企画。劇団衛星代表の蓮行さんがこの2001年度の演出を受け持っていた。演目は別役実作「マッチ売りの少女たち」。
千年王国の避難訓練
劇団衛星作品。初演・2000年5月

タグ: お金の事


__
それから色々な業務に関わっている小林さんなのですが、今後はどうなっていきますか。
小林
結構、ドライで現実的な性格ですので・・・。大学に入った時にこんな考えを持っていまして。3回生後半から就職活動するじゃないですか。その時点で自分に芽がないと思ったら演劇を辞めようと。それをファックさんに言ったら「芽がないってどこで判断するの」て笑われたんですね。性急に色々な事を決めてしまう節があるんですが、20代のうちは迷ったっていいんだと思うようになりまして。色々な事をやっていいんだと思っています。
__
では、もし、今後小劇場で生きていくとして。自分の成長に必要なものはなんですか?
小林
自分をプロデュースしていかなければならない、という事ですね。「ブレヒトだよ!」の企画で、100人にチケットを渡しに行くという企画をやっていまして。
__
やってますね。
小林
そのチケットを売る為に、人に知って貰わないと駄目じゃないですか。つまり、宣伝の事ですね。
__
では、今ご自分に欠けているものと言えば。
小林
それは最近言葉に出来たんですけど、「失敗を恐れない」。衛星は、世代的に私の上は結構あくんですね。特に役者間は。稽古場で作品を作る時に、役者も色々アイデアを出すんです。で、自分は年が下というのもあって、「絶対こんなん通らへん」「スベったらどうしよう」って思って言わないというのがあって。そういうのが良くないなあと。何か、それで何も出来なくなったらどうすると。
__
まあ、勇気ですかね。
小林
で、こないだ笑の内閣さんに出させて貰った時は意見を言いやすかったんですよ。環境的にも。衛星でも自分の発言を臆せず言えるようにならなければ、と思います。

タグ: もう、辞めたい


役者

__
小林さんの役者としての長所として、声が非常に良い、というのがあるなと思うんですが。例えば、舞台上でセリフを言うに当たって、何か気を付けている事ってありますか。
小林
逆に、今まで気を付けていなかった事なんですが、重要な単語や情報を分かりやすくお客さんに提示する事を全く考えずに演技してまして。人に言われて気づいた事なですが、考えてなかったんですよ(少し笑う)。後は、キャラクターに合わせた物言いをする事ですね。
__
例えばどのような。
小林
フルベースの時は、高校生アナウンサーの役だったんですけど、就職活動の為の実況という設定だったんですね。自分の中で「セリフを噛んだら不採用」とか裏設定を作ったり、スポンサー企業をマイクの前で言うんですが、その時は絶対に噛まないようにしたりとか。
__
なるほど。役作りですね。
小林
今日は実はユニット美人のワークショップで。年配の方もいらっしゃったんですけど、人生の厚みとかが芝居に出ていて面白かったんですね。私も、日常生活における経験とか、自分の事は自分でやる姿勢とかを増やしたり身につけていければいいなあと思います。
__
その、年配の方の演技と言うのはどんな。
小林
二人いらっしゃったんですけど、その方の職業とか普段の生活を私は知らないんですが、例えば言葉に独特のキャラクターがあったり、存在感があったり。
__
それは役作りとは違う、別の分野ですかね。
劇団衛星新春興業フルベース
公演時期:2007年1月27日~2月4日。会場:東山青少年活動センター。
ユニット美人
劇団衛星所属俳優の黒木陽子と紙本明子で2003年11月に結成。あまりに人気がない自分達が嫌になり「絶対モテモテになってやる!」とやけくそになって制作に福原加奈氏を迎え正式に結成。「女性が考える女性の強さ・美しさ・笑い」をテーマに日々精進中。(公式サイトより)

bliwのハンドソープ

ハーモニカ
__
今日はですね、小林さんにお話を伺えたお礼にプレゼントがあります。
小林
ありがとうございます。凄く楽しみにしてたんですよ。開けていいですか?
__
どうぞ。
小林
こないだ、衛星の人達とプレゼントについて話してたんですけど。最近凝ってますよね。
__
凝る方向性ですね。ある時期から。
小林
(開ける)ハンドソープ。へえ、可愛い。
__
携帯出来るもののようですね。
小林
ありがとうございます。


正直者の会稽古中

__
今日はお忙しい中、申し訳ありません。宜しくお願いします。
藤原
こちらこそ、宜しくお願いします。
__
最近は、正直者の会の稽古が始まっているのでしょうか。
藤原
正直者と、ウチの山口吉右衛門が4月に出展する、東京の演劇コンクールの稽古があるんだけど。ギィ・フォワシイっていう戯曲家の作品だけを上演するという。それとの掛け持ちですね。
__
正直者は精華演劇祭ですね。稽古の進み具合はいかがですか?
藤原
どうなんやろう。普通の芝居の稽古のようには進みませんね。まず脚本があって、それについて稽古をするというやり方ではなく、しばらくエチュードばっかりを続けて、その後にいい感じの台本がくるという感じなので。今は、最初の脚本がようやく来たばかりですね。これからどうなるかまだ、分かりませんね。
__
かなり、アイデアを発掘するみたいな感じでしょうか
藤原
そうですね。これまでも実験的な事をたくさんやってはりますので。
劇団飛び道具
京都を拠点に活動する劇団。
正直者の会
田中遊の作品を定期的に発表する場所として1997年より活動を開始する。各企画それぞれで参加者を集めて公演をする。多人数の役者によるお芝居から、近年展開している田中遊の一人パフォーマンスまで。(公式サイトより)
山口吉右衛門
俳優。演出家。劇団飛び道具所属。ユニット「このしたやみ」所属。
精華演劇祭Vol.9「いちげんさん」
2008年2月から約2ヶ月間にわたって、全6団体による個性豊かな作品が上演された。(公式サイトより)

タグ: はじまりのエチュード 実験と作品の価値


飛び道具

__
飛び道具の代表である藤原さんに伺いたいのですが、今後の活動としては。
藤原
今年の6月に公演をしようと言ってるのですが、何せウチの人達はノンビリしてるので(少し笑う)、まだはっきり決まってる事は何もないです。
__
もの凄い楽しみにしております。
藤原
ああ、すいません、頑張ります。
__
この、何て言うんですかね、「Sofa」から結構間を欠かさずに拝見しているんですが、結構「家族」をテーマにされる事が多いですよね。
藤原
ああ、多いですよね。何ででしょうね。ウチの脚本家の大内が書いてくるのはそういう話が多いですね。今度の6月にやる話は家族の話ではないようなんですが、濃密な人間関係を描くようで。まあ、そういう、狭い社会を描くのが得意なのかもしれませんね。
__
「ラフプレイ」も、そういう、人間関係そのものが強く描かれた作品でしたけれども。
藤原
あれも、家族だかなんなんだか分からない・・・。賛否両論でしたね。
__
そうだったんですか。
藤原
僕もやっていて何が何だかよく分からない、終わってみて色々考えるような作品でした。
「Sofa」
公演時期:2003年12月12日~14日。会場:京都府立文化芸術会館。

タグ: 賛否両論


力の入っていない

__
藤原さんがお芝居を始めたキッカケというのを教えて頂きたいのですが。
藤原
大学の1年生から始めたんですけど、それまで元々映画が凄く好きで。映画部に入ろうかと思ってたんですけど、演劇をやるのも勉強かなと思って入ったのが最初ですね。
__
ええと、なんと言う劇団でしたっけ。
藤原
今はもうないんですけど、文文座というとこですね。他の演劇部は稽古とかバリバリやってたんですけど、僕はそんなにストイックではなかったので、あまり力の入っていない所がいいだろうと思ってそこに。当時は段ボールで舞台セットを作ってるような力の抜け具合で。
__
ああ、いいですねそれは。個人的には逆にワクワクします。
藤原
その内、僕の同期の人達がムキになって演劇をやり始めたんです。段ボールで舞台作ってるなんてとんでもないと。それが今一緒に飛び道具やってるメンバーなんですけどね。
__
あはは。それから、もう飛び道具は11年ですね。
藤原
そうですね。

ハイピッチ

__
2007年度は、どのような1年間でしたでしょうか。
藤原
どんな年やったんやろう。すごく沢山お芝居をした年でした。忙しかったです。なるべく、頂いた出演のお話はお引き受けいたので、毎月何かに出ていたし。
__
dotsとか、色々ありましたよね。
藤原
飛び道具の公演もあったし。
__
相当多くの舞台に立たれた訳ですが、ご自身の生活にとって、舞台作品に関わるというのはどんな意味を持つのでしょうか。例えば、一本の芝居に参加するとなったら。
藤原
自分の生活の中の一部になったりしているので、取り立てて特別な事になったりはしていませんね。でも、それもどうかと思い始めていて。あまりにハイピッチで公演を行うと、どうすかね。驚きとか薄れてきますかねえ、やってる自分にとっては。本番の舞台が多くなってくると、何か触発される事柄が少なくなって来るんですね。それも良い事か悪い事か分からないけど。
__
では、最近で、一番難しかったお芝居、役はありますか。
藤原
難しい役。あまり難しさは感じないんですね。簡単だとも思わない。難しい・楽だとかは分からないですね。大変なのは、例えば落語は覚えるのが大変だというのはありますが。
__
凄いですね。
藤原
何も考えてないだけですよ(笑う)。
__
考えてない(つられて笑う)。
藤原
かといって、楽チンな役だと感じる事もありませんけどね。
__
自然にやっている感じですかね。
藤原
どうでしょう。やり終えた後に色々考える舞台もあるんですが、やってる時はそれが難しいかどうかというのはあまり考えませんね。
__
藤原さんの演技は、拝見しておりますとすごく自然に入ってきますよね。力を抜いて観ていられるというか。ご本人としては。
藤原
そうですね、自覚してやれている時とそうでない時があるんですが、そういうのが好きな気はしますね。こういうやり方を買って一緒にやってくれる方もいらっしゃるんですが、そうではない場合はどうもサボってるように見られるみたいで(笑う)。
__
なるほど(笑う)。

「いちげんさん」

__
京都舞台芸術協会についての関わりについて。藤原さんも理事として深く関わっておいでですが、いかがでしょうか。
藤原
どう言ったらいいんかな。発足する前は、横で連携していくという事が薄かったみたいで。僕らのだいぶ先輩にあたる人達が。だから、横の連携を取るという為に作られたのもあるんですけどね。ただ、僕らはやっている上で割とそういうのは結構出来ているので、それをわざわざ確認する必要はないだろうと思います。ただ、京都で演劇をやっていて、横のつながりが希薄な人も中にはいると思いますので、そういう人達の為の仕事が出来ないと本当は出来ないと思っています。ただ現状、他の理事も自分達の公演があったりで積極的に協会の仕事を広げていくのが体力的に難しいという面もありますね。ですが、協会を発足した先達は活動から手を引いて僕らの世代に譲ったという形ですので、多分これから変わっていかなきゃならない時期なんでしょうね。どう変わっていくかはまだちょっと詰められていませんが。
__
話は飛びますが、2月から始まる精華演劇祭京都舞台芸術協会主催ですよね。これは、一体どんな経緯で。
藤原
元々、大阪舞台芸術協会と企画委員の持ち回りみたいな形でやってるんですね。
__
なるほど。今回のタイトルは「いちげんさん」ですが、これはどういう・・・
藤原
理事達がもの凄く頭を捻って。「どうする?」「何にする?キャッチコピー」って(笑う)。
__
京都らしさ、をアピールした。
藤原
そうですね、京都らしさがわかりやすいものである事と、今回のセレクトは誰でも見た事があるよ、という所を選んでないんですね。京都の人ならば名前は知っているけれども、大阪の人はあんまり知らないんじゃないかな、というところをあえて選ばせてもらっています。
__
2月からですね。非常に楽しみにしています。
藤原
僕も楽しみです。自分も出ているから頑張らないといけないし。
京都舞台芸術協会
京都の舞台芸術の活性化を目的としたNPO法人。(公式サイトより)

タグ: 後輩たちへ