数を

__
今後について伺いたいと思います。村井さんは、これからどんな形で攻めていかれますか。
村井
本番が凄く好きなので、舞台の数を増やしたいですね。自分とこの回数のみならず、客演だったりとか、違う機会でもっと多くの公演に参加できたらなと思っています。
__
いいですねそれは。
村井
数が多ければいいと言う訳でもないんですが。もっとたくさん板の上にいたいと思いますね。
__
もちろん、緊張感を保った上で。
村井
そうですね。・・・本番が離れている期間は、凄く状態が悪くなるんですよ。
__
状態。
村井
何か、生きてて大して面白く思えなくなったりとか、寝れなくなったりとか。
__
なるほど。

タグ: 今後の攻め方


__
これは真剣な意味で伺いたいのですが、村井さんが今一番欲しいものはなんですか?
村井
今一番欲しいもの。
__
あ、別にやりたい事でも結構です。
村井
言うならば、大きい話なんですが、実現力。
__
はい。
村井
大分色々まとめてますが。
__
大丈夫です。叶える力ですね。
村井
・・・現状に何も不満ではないが、しかし、自分の限界を伸ばしたいと思っています。
__
それはどんな世界で。
村井
表現。具体的にいくつか言ってしまうと、風邪なんか引かない喉が欲しい。喉をつぶしやすいんですよ。
__
防御力、ですね。
村井
そうですね。あと、存在感ですね。実は、狂言とかの古典芸能が大好きなんですよ。何が好きって、役者が出てきただけで空気が変わるんですね。纏って出てくる空気が違う。それだけで目を瞠ってしまうものがあって。
__
凄いですねあれは。
村井
あんなのになりたいですね。
__
彼らは明らかに、存在が違いますからね。前提に普通や日常や庶民感覚がある、小劇場とは違いますね。
村井
全く違うと思います。狂言が好きで、稽古とか見学に行ってます。ワークショップで知り合いになったので。そういう存在に近づきたい。
__
存在感にも色々ありますよね。華ですとか、殺気ですとか、怒りですとか。
村井
小さい佇まいなのに、とても引き付けられてしまう、そういうものに惹かれますね。それから、琵琶の弾き語りとか文楽とかの声の出し方がもの凄く好きなんですよ。潰れない喉が欲しいというのはそういう事で。小学校の頃から、声を出したり聴いたりする事に興味があるんですね。でも伝統芸能の声の出し方となると・・・。
__
はい。
村井
ああなるためには途中で喉を潰す訳には行かなくて。さらに、歳にならないと出てこない風格があったり、その重ねをちゃんとやって行くために潰れない喉が欲しいんですね。

小鉢 (作・堀田円夏

murai_present
__
喉ではないんですが、お話を伺えたお礼にプレゼントがあります。
村井
ありがとうございます。大事にします。
__
どうぞ。
村井
(開ける)お、凄い・・・。これ、面白いですね。
__
器ですね。
村井
いや、ありがとうございます。めちゃくちゃカッコいいじゃないですか。
__
小物入れなどにして頂ければ。

セカンドステージ

__
今日は宜しくお願いします。
山本
宜しくお願い致します。緊張しますね。
__
そうですね。
山本
ホンマですか。HP見てると、慣れてはるなあと思って。
__
いえいえ。これ、ただの趣味でやってますからね。別に慣れまくっているとかはないです。
山本
いや、趣味ってのがまた。
__
いえいえ。最近どんな感じですか。
山本
最近はですね。こないだPASSIONEさんが終わったばかりなんですが、大分昔のような感じが。
__
ああ。
山本
でも、もうすぐM_PRODUCEのワークショップに行ったりしています。
__
いかがでしたか。
山本
楽しかったですね。私は実は、学生劇団から、基本を固めるワークショップを受けた事がなくて。
__
どんな事をされたのでしょうか。
山本
初めは体をほぐしたりしてたんですね。「役者は足が大事だ」って、ひたすら足をマッサージしたり。軽いウォーミングアップから始まって。それから、動きを真似するトレーニングですね。室内で全員が自由に歩き回り、一人がある動きを加えたらそれをみんなが真似していって、その反応の速度を高めていくという。そういう基礎的な事やエチュードとか。凄い楽しかったですね。
劇団アルケミスト
京都の劇団。
PASSIONE
1997年結成。京都を拠点に活動する劇団。寓話的世界を描きながらも、 不思議な現実感の後味を残す作品が特徴。激しさと寂しさの同居する、 万華鏡のような世界観。(公式サイトより)
M_Produce
演劇制作者・丸井重樹さんのユニット。プロデュース公演、俳優育成のワークショップ、舞台芸術関係者が集うサロンの開催を総合的に行う。
丸井さん
演劇制作者。ベトナムからの笑い声代表。

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山本

蒲団座

__
山本さんがお芝居を始めたのは、どうしてでしょう。
山本
実は、渡部篤朗さんがもの凄い好きで。私が大学2回の時に「ケイゾク」っていうドラマがあったんですけど、それにすっごいハマって。こんな凄い役者さんがいるのかと。演技の細かさとか。それから渡部さんのインタビューを掲載した雑誌とかを買いあさったりしました。計算した演技とか、自分を表現する貪欲さとかが書いてあって、とにかく惹かれたんですね。
__
そういうのが、お分かりになったんですね。共鳴したというか。
山本
そう、そうです。なるほどと頷けるような話ばっかりで。何とかして彼と同じ事をしたいと思って、それまでお芝居なんて見た事もやったこともなかったんですが。最初は映研に行ってみたんですけど、唯のサークルと化していて。違うなと。
__
大谷大学映画部ではなかったと。
山本
そうなんです。次に蒲団座って大谷大学の演劇部に行ったら、すごく丁寧に説明してくれて。是非、みたいな。
__
あの、キレイなBOXで。
山本
あ、知ってるんですか。私が入部する前は汚かったそうなんですが。それが大学2回の春ですね。新歓公演に出させていただいて。今のnono&lili.の人達が私の直属の先輩ですね。

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山本

演出家さんは人を見る

__
山本さんの、稽古のやり方とかを伺えれば。
山本
うーん。そうですね。当たり前ですけど、ひたすら稽古ですよね。疲れてくると、うっかり手を抜いてしまうじゃないですか。何回も同じシーンをやると飽きてきたりとか。だんだん中身を置いてきて形だけでやってしまうとか。そういう状態に陥っても、何か新しい発見をしなきゃねっていう。そういう事は、競演の役者さんとも話しますね。
__
なるほど。ところで山本さんは、どのような役どころをよく振られるのでしょうか。
山本
こう見られているだろうなというのは、私は基本マイペースで、運動神経が良くないので。舞台上で激しい動きがあんまり出来ないんですよ。ダンスとか100%ムリですね。だからか、のんびりした人みたいなキャラを当てられていたりしていたので、そういう風に見られているんだろうな、というのは分かっていたんですけど。鈍くさかったりボーっとしたりする役をやっていて、正直やりやすかったんですが、最近、演出家さんによって見られ方が違うという事に気づいて。
__
というと。
山本
田辺剛さんという方の演出を受けていた時は、もっと自我の強い女をやってくれと言われたり、アルケミストでは少年の役をやったり、PASSIONEさんでは毒舌キャラみたいな。蟻蛸蛆さんからは、「山本さんは笑いながら人を刺すみたいなのが絶対いいんだよ」って言われて、今までやった事がない、リーダーシップを取るような女の子をやりましたね。
__
忙しいですね。
山本
そんな感想(笑う)? でも、こんなにも見方が違うのか、と思いましたね。演出家さんって、人を見るじゃないですか。山口吉衛門さんの演出だったら、もっと汚くやるのがいいよ、みたいな。面白いなあって。

タグ: 見られている事を意識する マイペースの価値


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山本

もう自然な

__
山本さんは、今後、どんな感じで攻めていかれますか?
山本
それ、本当に毎日考えてたんですけど出てこなくて。こんなにも出てこないのは。今まで私は攻めるという考えを持ったことがないんだなあと思って。
__
おお。攻めるより、続けていくタイプなんですかね。
山本
全然そっちですね。演劇人としてどう攻めるか、というのが本当に出てこなくて。今まで息をするように演劇をしていたので、当たり前だったんですよ、それが。多い時期だったら年に7・8本、少ない時期だったら2・3本だったんですけど、私の中ではどういう場合でも生活の一部だったんですよ。
__
なるほど。
山本
長く続けようと思ったこともないんですね。
__
出演の話が来て終わるまで、もう自然な。
山本
自然体ですね。
__
あ、そうなんだ。
山本
そうなんですよ。あまり褒められた事じゃないと思うんんですが。皆さん、こういう話だとどう応えられるんですか?
__
人によりけりですね。長く続ける事が目標という方も多くいらっしゃると思いますし。
山本
それ、凄く分かります。あえて、目標を挙げるなら、そこですね。・・・私実は、もうすぐ結婚するんですよ。で、子供を産んだとして、育てて、手が離れて、芝居をする環境になったとしたら芝居をすると思うんですよ。結婚したり就職したりしたら芝居をやめなきゃならないとか言うじゃないですか。そういうのも私は全然なく(少し笑う)。このまま、何も変わらない感じですね。
__
そうですね。長く続ける人が増えて欲しいですね。
山本
うん。色々事情があると思うんですけど、やりたいなら、やらなきゃ。
__
そうですね。残業があって平日の稽古に参加出来ない人でも、土日に稽古するようにシフトする事も出来るわけで。
山本
ああ、そうなんですよね。
__
根性並や調整力とかが必要になってくると思いますね。
山本
そういう人はすっごい立派だと思うんですよ。例えば、フリーターをしていて、時間はあるし環境はいくらでも変えられるのに、「やりたくても」やらない人ってもったないと思うんですよね。
__
そうですね。

タグ: 結婚について どんな手段でもいいから続ける 続ける事が大事 結婚したら・・・ 自然体 今後の攻め方


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山本

イヴサンローランのマニキュア

nakagawa
__
今日はお話を伺えたお礼にプレゼントがあります。
山本
ああ。恐縮です。
__
どうぞ。
山本
うわあ、何だろう。ありがとうございます。めっちゃ嬉しいです。
__
あ。
山本
まだ中身分からないですけど嬉しいです。(開ける)うわあ、いいんですか?
__
ええ。
山本
ありがとうございます。ネイル。私、めっちゃ好きなんですよネイル。
__
良かった。
山本
凄いですね。よく私の好きな色を。

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山本

おとついまでワークショップ

__
今日はよろしくお願いいたします。
山本
よろしくお願いいたします。
__
はい。
山本
ふふ。
__
最近どうですか。
山本
最近ですか、最近と言いますか。おとついまでワークショップを東京まで受けてきました。
__
どんなワークショップだったんでしょう。
山本
日本演出家協会の国際部が企画した、イスラエル人の女性の演出家の方のワークショップで。
__
5日間くらいですか。
山本
いえ、一週間くらい。
__
そんなにですか。凄いですね。お芝居の技とか、そういうのを。
山本
技というより、俳優のトレーニングもしながら、シーンも作るというような。俳優と演出家どちらも対象だったんですよ。結果的に、どちらが比重が大きかったか分からないんですけど。中々説明出来ないなあ。
(注 インタビュー実施日は2007年の夏です)
WANDERING PARTY
2001年8月、結成。京都、大阪を中心に活動。「芸術と娯楽」は同義であることを追求すべく、現代美術、身体表現を換骨奪胎し、笑いと涙を誘う演劇づくりにいそしむ。(公式サイトより)

マレビトの会の場合

__
次は、マレビトの会ですね。もう稽古は始まっているんでしょうか。
山本
始まっていますね。
__
マレビトの稽古って、どんな感じで進んでいるんでしょうか。やはり、台本に合わせて。
山本
そうですね。普通のお芝居だったら例えば「ここはこういう台詞だからこう動くってのを役者がある程度作ると思うんですけど、マレビトの場合は、脈絡が演出家にしか分からない状況が続く場合があるので。
__
そこを皆さんで作っていくと。
山本
いえ、演出家が主に。俳優は細かいディティールを作るというか。
__
そうでしたか。
山本
マレビトの会をご覧になったことは。
__
何回かありますね。「島式振動器官」と。
山本
ああ、「島式」を見て下さったんですね
__
あと「王女A」と。
山本
「アウトダフェ」は・・・?
__
「アウトダフェ」、見てますね。
山本
どうでした。
__
面白かったです。訳が分からなかったですけど。
山本
(笑う)
__
でも、何故かシーンがとてもハッキリしていて具体的で、見やすかったですね。但し連続しているように思えない。あくまで松田さんの中では成り立っている構成が、やっぱり我々には見えないというゆらゆらした状況が面白かったですね。
山本
ふ~ん。何か嬉しいです。ありがとう。
__
マレビトの会の俳優である時に、気を付けている事はありますか?または、ご自分のテーマでも結構です。
山本
そうですね。当たり前やろうけど(笑う)、一生懸命やろうと。
__
ああ。一生懸命。
山本
松田さんが最初の頃よくおっしゃっていたのが、「切実にやれ」と。一生懸命やろうっていうのはそういう意味なんですけど。
マレビトの会
2003年、舞台芸術の可能性を模索する集団として設立。非日常の世界を構想しながらも、今日におけるリアルとは何かを思考し、京都を作品製作の拠点として創作を続ける。(公式サイトより)
マレビトの会 第四回アトリエ劇研演劇祭参加作品・こまばアゴラ劇場提携公演『島式振動器官』
公演時期:2004年5月(京都)、2004年6月(東京)。会場:アトリエ劇研(京都)、こまばアゴラ劇場(東京)。
マレビトの会『王女A』
公演時期:2005年7月。会場:アトリエ劇研。
マレビトの会『パライゾノート』
公演時期:2006年5月。会場:アトリエ劇研。
マレビトの会『アウトダフェ』
公演時期:2006年9月(伊丹)、2006年12月(東京)。会場:アイホール(伊丹)、シアタートラム(東京)。

ドゥエンデ

__
今後、俳優として目指していく方向とかは。
山本
今回のワークショップでもつくづく思ったんですけど、自分の演技の浅さなどを痛感しました。深めていきたいと思います。
__
深めていく。深い演技とは、具体的にどのような事を指すのでしょうか。
山本
具体的に。いや、ワークショップ行った直後で、普段思ってる事と見聞きしてきた事が混ざってね、普段のが・・・。
__
一週間もですしね。
山本
今回受けてきたのはルティ・カネルさんというイスラエルの演出家の方のワークショップで、テキストにした戯曲が「ロルカ」っていう人の作品なんですけど。
__
ロルカ。
山本
スペインの劇作家で、今回はその人の「血の婚礼」と「イエルマ」っていう本を使いました。で、ワークショップの前に役が決まっていて。各自これだけ覚えてきて下さいって。で、戯曲だけじゃなくて基礎的な身体の使い方とか声の出し方とかもやったんですけど。・・・その、「ドゥエンデ」という言葉があるんですって。芸術の精神という意味で、それは自分をも殺す事が出来る炎なんだと。これがないと意味がないという話で。使ったテキストは、既婚女性が夫ではない人を好きになったりとか、子供が欲しいけど出来ないとか、強い欲望を持った人たちが出てくる、割とドロドロした話なんですが、それを事前に読んで、考えていったんですけどもう全然あかんと。もう全然何もない。私なりには考えてるし、やってるつもりだったし、表現してるつもりだったんですけど。いや、実際やってみたら、自分でも全然何もないわと思ったんですけど。で、このロルカという人は同性愛者で。当時この同性愛は今以上に社会に受け入れられない。人に話せない。なので、ロルカは、自分の心情を男女の話に置き換えて作品を作ってて。ルティさんがジプシーの音楽を聴かせてくれたりもして。でその中で、ほんまに自分が浅いという事を感じて。
__
はい。
山本
で、私も、そういうのが芝居には必要やなと思うし、そうでなかったらやってる意味もないなと。
__
そのドゥエンデが。
山本
マレビトでも松田さんが「切実にやれ」と仰ってたりしていて。

タグ: 殺す 愛はないとぼくは思う 人が人を好きになるってすげえじゃん ギラギラした俳優 深めていきたい


ワンダリングパーティーと山本さん

山本
ワンダリングパーティーを見に来ていただいているんですよね。ありがとうございます。
__
いえいえ。大変面白かったです。
山本
本当ですか。
__
本当に。これまでのワンパとは全然違う感じでしたよね。
山本
そうですね、ワンパはご覧になった事があるんですか?
__
ええと、3年ぐらい前から見始めたんですけど。
山本
ちょっと最近、傾向が変わって。いつ頃から変わったと思いますか。
__
iPodが出てきたあたりですかね。
山本
「21世紀旗手」。
__
ええ。そして前回の「オルターナティブ・グリフ」ですが、いい感じで前衛でしたね。
山本
ありがとうございます。
__
ヘンリー・ダーガーをなぞったり。それとはまた別軸で陰惨な事件があったりと、ある意味オルタナティブな構成というか。
山本
いやあ、嬉しいです。何か賛否両論だったような。あの発話の仕方とか。
__
いえ、ああいう方法を、自分達で作っていってるという。とても挑戦的でした。
山本
正にそうなんです。
__
あと、義助と刑事が話すシーンで、前触れなく照明がパツンて切れるのが面白かったですね。
山本
ありがとうございます。実は昨日東京で、「ヘンリー・ダーガー展」を見てきたんです。
__
ああ、そうなんですか。どうでしたか。
山本
画集はいっぱい見てたんで。凄い人だかりでしたよ。
WANDERING PARTY11th.「21世紀旗手」
公演時期:2006年1月27~29日(京都)、2006年2月17~19日(東京)。会場:アトリエ劇研(京都)、タイニイアリス(東京)。
WANDERING PARTY13th.「オルターナティブ・グリフ」
公演時期:2007年6月15~18日。会場:アートコンプレックス1928。

タグ: 賛否両論


「生まれいづる前の悩み」

__
山本さんは、もとは劇団飛び道具の方だったんですよね。もう、何年ぐらいになりますか。役者を始められて。
山本
13年。短大の演劇部に入った時はスタッフだったんですよ。そんなに熱心にやってた訳ではなくて。公演も年に一本くらいで。本格的に始めたのは飛び道具の旗揚げ公演でした。
__
なんていう公演でしょうか。
山本
「21世紀の森」。その時は卒業してました。誘ってもらって。
__
なるほど。
山本
フリーでやってたのは、5、6年ですね。
__
その中で、出演された中で印象の深いものはありますか。これは私の人生を変えられた、というような。
山本
・・・飛び道具の「生まれいづる前の悩み」という第二回公演が。飛んだり跳ねたりする芝居だったんですけど。私そんなの絶対出来ないと思ってたんですけど。あれが一つ、自分が変わるキッカケになりましたね。
__
どんな風に変わられたんですか。
山本
それまで単純に、自分にはこれは出来ないとかいうのが無数にあったんですね。明るい役は出来ないとか、無茶苦茶な(笑う)。
__
はい。
山本
それはお芝居を始めたばっかりだったからでしょうけども。いきなり意味なく飛んだり跳ねたりするなんて絶対出来ないと思って出演するのが恐怖だったんですが、単純に公演が終わった後私にもこんなことが出来るんだと。しかも本番がちょっと楽しかった。それまでは、芝居を続けていくか迷ってたんですが、続けることに決めて入団しました。
__
なるほど。
山本
今は出来ないかもしれませんけど(笑う)。
劇団飛び道具
京都を拠点に活動する劇団。
<

タグ: ターニング・ポイント


京都にずっと

__
山本さんは京都にずっといらっしゃいますけど、お芝居を続けるにあたって京都にいるメリットというのはありますか?
山本
まあ、いい土壌があるという感じがしますね。作品を作るにあたっての。もちろん、メディアに出て行こうと思ったらむちゃくちゃ不利ですけど。
__
そうですね。稽古場がタダで使える事もありますしね。
山本
そうですね。どうなんですかね、他の土地を知らないからですけどね。割とこう、面白い事が出来る人があちこちにいて。お互い、刺激しあえていい感じなんちゃうかなと。でも東京でもそうでしょうしね。
__
はい、まあそうでしょうね。
山本
あとは、何なんですかね。
__
まあ、のんびりしてますしね。
山本
でもやっぱり京都がいいなというのは、京都の人だから思うだけですかね。

relacher trois roundsのベルト

__
今日はですね、お話を伺えたお礼にプレゼントがあります。
山本
いやあ、ありがとうございます。
__
いえいえ。どうぞ。
山本
開けてもよろしいですか?
__
どうぞ。
山本
やったー。(開ける。ベルト)これ、どこで・・・?
__
新風館の洋品店ですね。
山本
(開ける)いやうれしい。私、ベルトこれ一本しか持ってないんですよ。
__
それ、どこでも穴を通せるみたいなんですよ。
山本
合理的ですね。


Dramatic Odd Theater

___
ええと、ユリイカは大阪のHEPで、Dramatic Odd Theaterがあったんですよね。
たみお
あ、うんうん。
___
実は行けなかったんですよ。etwの時は拝見したんですが。いかがでしたか、ご自身の手ごたえは。
たみお
まあ、ぼちぼち(笑う)。その格好は、会社帰りなん?
___
はい。
たみお
会社でも、そんな眼鏡を掛けてるの?
___
はい。
たみお
あー。何か、もうちょっと軽いのに変えた方がいいんじゃない?
___
あ、いや、実は自転車で転んで壊れちゃったんですよ。このメガネは替えのもので。
たみお
どんな転び方したん。
___
顔面からですね。眉毛の辺りが今でも少し膨らんでいるんですが。
たみお
全然分からへん。
___
ああ、良かった。
ユリイカ百貨店
2001年に脚本・演出を担当するたみおを中心とするプロデュース集団として結成。その後劇団としての活動に形を変え、2005年4月、再度プロデュース集団となる。幼い頃の「空想」と大人になってからの「遊び心」を大切に、ノスタルジックな空気の中に、ほんの少しの「不思議」を加えたユリイカ百貨店ならではの舞台作品を作り続けている。(公式サイトより)
HEP FIVE主催 Park Style『Dramatic Odd Theater』
公演時期:2007年9月。会場:HEP HALL。

良い夢を見る方法

___
そろそろですね、それっぽい質問に移っていきたいと思います。
たみお
あ、どうぞ。
___
ええと、ユリイカ百貨店って、どこからそんな名前がついたんでしょうか。
たみお
ほんまにそういう話するんやね。
___
あ、もしお気に召さないようなら・・・。
たみお
いやいや、大丈夫よ。
___
すみません。
たみお
はい、ユリイカ百貨店は・・・あ、でもこれを話すと皆にがっかりしたと言われるから。
___
あ、そうなんですか。では次の質問です。ええと、このあいだ観客の方にお話を伺う機会があったんですが、その方からたみおさんに質問を預かっております。「良い夢を見るにはどうすればいいんでしょうか」。
たみお
あはは。うちね、昨日凄い夢見てん。
___
あ、そうなんですか。
たみお
良い夢じゃないんだけど、何か、宇宙人が侵略してくんねん。野球を見てたら、グランドの向こうに京都タワーと教会の影が見えるのね。まず教会が右手に倒れて、京都タワーがこっちに向かって倒れんねん。
___
はい。
たみお
で、色々高い建物が崩壊していくねん。ズドーン、ズドーンって。したら、その崩壊した煙の間から、エグい形をした宇宙船みたいのが5~6匹、ミョンミョンミョンミョンって出てきて・・・。
___
はい。
たみお
宇宙人が侵略してきたって事が分かる夢。あまりいい夢じゃないけどね。こういう夢はいっぱい見る。恐ろしい夢とか、面白い夢とか。あまり熟睡は出来ないかな。
___
楽しいですか。
たみお
楽しいよ。何だかんだ言って。
___
夢見がいいっていいですね。
たみお
いい夢を見る方法か。何やろう。でも、空を飛ぶ夢が見たいと思ったら必ず見られる。
___
ええっ!
たみお
絶対出来る。目をつぶって、細長いトンネルをずおおって抜けるイメージ。したら、空がスコンって抜け始めて、飛ぶ夢が見れますね。
___
凄いですね。

ジャック・レモン

___
たみおさんが、嫌いな趣味ってなんですか?
たみお
あー・・・。映画とかお芝居とか漫画とかでも、うげーってなるのは、意味なく人が死ぬのが。
___
意味なく。
たみお
何かこう、中指立てて、舌にピアスして「ファッキュー」みたいなジャンルで人が死ぬっていうのはもううんざり。そういうのはもう帰りたくなる。ていうか帰る。
___
逆に、お好きな趣味は。
たみお
映画で、ああこの監督は絶対良い人やわと思ってしまうやつ。監督が、この主役を本当に愛しくて作ったんやろうなというのが伝わってくるのは凄い好き。
___
例えば、具体的には。
たみお
ジャック・レモンが出てくる映画が好き。「アパートの鍵貸します」とか。「あなただけこんばんは」とか、「お熱いのがお好き」とか、古き良き時代の。
___
何か愛らしい感じの。
たみお
昔の映画って、スローに流れるときもあるけど、苦痛に感じない。何だろう、役者が上手いのかな。

婦人

___
ユリイカって、どういう感じで始まっていったんでしたっけ。一番最初は「センセ、」だったと思うんですけど。
たみお
一番最初は「宇宙誘拐」から始まったんじゃないかな。
___
あ、そうでしたか。それから、もう何年ぐらい。
たみお
もう、8・9年くらいかな。
___
公演は1年に一回くらいですよね。
たみお
スローペースやね。
___
いちユリイカファンとして、今度どうなっていくのか楽しみです。
たみお
ね。どうなっていくんやろうね。
___
たみおさんは、今までのユリイカの作品で、これは、というものはありますか?
たみお
これは・・・?どの作品も、周りの人が凄く頑張ってくれるから。自分の力量的には全然いけてないんだけど。チラシとか舞台美術も、良い人に恵まれて。
___
ええ。
たみお
だから、これ作ったウチはイケてるわというのはないかな。
___
では、たみおさんの作品つくりは、一体何から始まっていくんでしょうか。具体的な例で「婦人」はいかがでしたか?
たみお
参加して欲しい人に声をかけたら、女子ばっかに。じゃあ女子揃いの話はどんなかなと。だから、周りの状況で出来るね。
___
そうだったんですか。
たみお
まず話ありきではない。だから駄目なんかな。
___
というのは。
たみお
この役者さんはこんな事を言うと素敵そうだとか、じゃあこんなシーンが展開したらいいのか、とか。人スタートやね。
1st Stage 『宇宙誘拐 -first dog in the space-』
公演時期:2001年9月。会場:京都大学西部講堂。

こんな感じ

___
こないだの「Dramatic Odd Theater」ですが、etwでも公演がありましたね。何か、カフェならではの理由があったんでしょうか。
たみお
etwが好きだからですね。
___
ああ、だから。
たみお
あと、お客さんと仲良くなりたかったから。力まずに。会場が広くなると力んじゃうから。
___
HEPでは、どこでされたんでしょうか?1階の広場とか?
たみお
ホールで。スタッフさんも皆良い人だったよ。
___
例の飴電球は使われたんでしょうか。
たみお
ううん。
___
残念だ。
たみお
(笑う)照明さんが凄く頑張ってくれて。何か、楽やねユリイカって。こんな感じってのをスタッフさんのほうが理解してくれるから、こうしたいっていうのを言ってくれて。
___
へえ。
たみお
こんなん言ったら怒られるかもしれんけど、傍観者みたいな感じで決めていける。
___
すげえな。