宣伝書き込みについて

ニガツ
制作の人に一度聞きたい事があったんですよ。私はmixiで観劇コミュニティを運営しているんですけど、そこでの宣伝書き込みについて。
___
はい。まあ、私は制作者ではありませんが・・・。
ニガツ
例えばmixiのトピックで、宣伝のカキコミがされるんですけど。最初は「申し訳ないのですがスペースをお貸し下さい」から始まって、後はほとんどチラシの情報のコピペでしかないんですね。最後に、「この書き込みが不適切でしたらお手数ですが削除して下さい」と。なんで皆さんああいう書き方をするんですか?
___
劇団ホームページの掲示板でも、しょっちゅう見かけますね。
ニガツ
不適切かも知れないと思うんだったら最初から書くなよ!と。それなら、「消したら殺す!」くらいの勢いで書いてほしいですね。宣伝書き込みの内容も、もっと工夫のしがいがあると思います。自動的にコンピュータが書き込んでいる訳じゃないんですから、例えば身内の人が「今日稽古を観にいったけど凄く面白かったですよ」とか、あるいはトピックの前後の書き込みの内容に関連させて宣伝してくれれば、書き込みを見る側としても興味を持ちます。あくまで、コミュニティの人に向けたものであるのなら、アレンジのしようがいくらでもあるのに。そういうお金をかけない宣伝の方法があるのに、もったいないですね。愛がないよ、宣伝に。

タグ: 殺す


vol.65 ニガツ

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ニガツ

劇場で醒める

___
ブログで、劇場における演劇関係者のあり方についてお書きでしたが。
ニガツ
客席で自分の公演の話ばかりしていたり、受付で「お疲れ様」と言い合ってるのを見ると気になります。例えば、職場の上司が個人的に参加している合唱部のコンサートに行ったとしますよね。私は上司に「今日はお招き下さいましてありがとうございました。とても良かったです」とは言いますが、職場で交わすような「お疲れ様です」は言いません。言いませんよね?
___
うーん。そうですね。
ニガツ
劇場に仕事に来ている訳ではないですよね。
___
醒めると。
ニガツ
自分だけ浮いてる気になります。一体、観ているだけの人の事をどう考えているのか、疑問です。
___
そのような体験を、東京でもされた事はありますか。
ニガツ
東京では、一度だけ。招待客席があって、誰が座るんだろうと思ったら演出が座ってました。でも一度きりです。京都は東京に比べて、身内率が凄く高いんですね。
___
それは良く言われますね。
ニガツ
そのせいか、外から見た人の感想がやった人に届いている気がしないです。東京の小劇場では、「えんぺ」があったからそういう気はしませんでしたけど。
___
「えんぺ」とは。
ニガツ
「えんげきのぺーじ」。お芝居を観た人が、その感想を一行で書き込みできるんですね。点数つきで。その日にあった公演の感想が、ずらずらと出てきたりします。
___
何か、そういうのって生活に観劇が自然に付いているという感じがしていいなあ。

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ニガツ

SUUNTOのコンパスとキーホルダー

nakagawa
___
今日は、貴重なお話を伺えたお礼にプレゼントがあります。
ニガツ
あ、はい。
___
どうぞ。
ニガツ
何でしょうか。
___
良ければ、お開け下さい。
ニガツ
(開ける)え、これは・・・。
___
コンパスと、キーホルダーですね。
ニガツ
あ、ありがとうございます。キーホルダーも素敵ですね。
___
はい。これで、劇研に行くにも迷わずに済むのではないかと。


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ニガツ

壁ノ花団

__
この間壁ノ花団「悪霊」が終わりましたが、最近はいかがですか。
垣脇
そうですね、割と公演が終わるとぼんやりしてしまうのですが、壁ノ花団は12月に東京公演があるので、そろそろ。はい。
__
東京公演もありますね。
垣脇
あと、もうすぐ年末なので制作にとっては忙しい時期なんですよ。申請とかが色々あってバタバタし始めました。その東京公演が終わった後にMONOの公演が2月から始まるので、忙しくなりますね。
__
そうですね。
垣脇
中々、複数の公演を並行させていくのは難しいですね。

制作者への契機

__
垣脇さんの今までの事について、伺って行ければと思うんですけども。
垣脇
はい、私が答えられる範囲で。
__
垣脇さんは大学の頃から演劇に携わっていらっしゃるのでしょうか。
垣脇
そうですね、そういう事になりますね。高校の頃は全くやった事が無くて、興味も無かったんですが。偶然入った大学が演劇芸能専攻という名前が付いた学部だったので。近畿大学なんですけど。そこは役者もスタッフも何でもやる学部でしたので。そういうキッカケでしたね。
__
MONOに入ったのはどのような。
垣脇
在学中は、大学で学内公演などをしていたんです。そこで制作班に入ったのですが、卒業するときにもうちょっと続けたいなと思いまして。就職して制作が出来る、大手の事務所とかホールとかは中々難しかったので。就職難でしたし(笑う)。大学の教授とかにも相談したんですよ。例えば劇場に就職するにしたって、企画をやるホールは当時は凄く少なくて管理業務だけの場合もあるし。制作としてやりたいんだったら、劇団に入るのがベストだろうと言われたんです。でもお金にはならないと。それでもやると言うんだったら、関西でも東京でも、全部の劇団を回っていいと思う所を探すぐらいでないと続かないだろう、みたいな事を言われて。
__
そうだったんですね。大変ですね。
垣脇
大学の頃は公演ばっかりやってたので、あまり観れていなかったんですが、それを言われてから行くようになって。そこでいいなと思ったのが、今入っているMONOだったんです。
MONO
京都を拠点に活動する劇団。軽妙な会話劇から古典劇まで手掛ける。
壁ノ花団
MONO所属俳優、水沼健氏が作・演出を務める劇団。前衛的な手法を用いて豊穣なユーモアの世界を紡ぎだす。
公演時期:2007年8~9月(京都)、2007年12月(東京)。会場:アトリエ劇研(京都)、こまばアゴラ劇場(東京)。

タグ: 出来ない!難しい!演技


MONOとの出会い

__
MONOに会って、初めて感じられた魅力というのは何だったんでしょうか。
垣脇
私は、先ほども言ったんですが、田舎で育ったので身近に演劇がなくてあまり演劇を意識して来なかったんですね。演劇部のイメージというのは、よくある大げさな、あるじゃないですか。だから演劇というものは恥ずかしいものだと思っていて。まあ大学に入ってからそういう思いはなくなったんですけど、でもまあ一般的にはまだまだ恥ずかしいという印象があって。
__
なるほど。
垣脇
でもMONOのお芝居は凄くテンポが良くてね、何かこう、恥ずかしい感じが全然無かったんですね。自分に合った、というか。それが新鮮だったんですよね。
__
そこだったんですね。

タグ: 恥ずかしいコト


MONOの方向

__
そうしてMONOに入られて、もう何年になるんでしょうか。
垣脇
10年、あ、11年か。
__
旗揚げ当初から、という訳ではないですよね。
垣脇
私が入った時には7年目だと言ってたので、もうすぐ20年ですね。
__
凄い事ですよね。
垣脇
凄い事ですよね(笑う)。7年目に入ったので、新入り気分で入っていたんですね。それから劇団員がほとんど入っていないのでもう新入りじゃないのですが。
__
ええと、MONOにお勤めになっている、という認識で宜しいのでしょうか。
垣脇
はい、一応そうですね。
__
日常業務の他は、例えば他の催し物の受付に立っていらっしゃったりする訳ですけども、そういった事もされているのでしょうか。
垣脇
はい、そう手広くやっている訳ではありませんけども。
__
ありがとうございます。ここで垣脇さんにとっての、制作という業務についてお聞きしたいと思うのですが。具体的にはどういうスタンスで、制作業に当たっているのでしょうか。例えば、MONOの公演ですとか。
垣脇
まあ、これまで劇団はずっと続いているし、座長の土田が割としっかりとしたイメージを持っているので、「こうしていこうよ」とかいう話は土田とよくしますね。それをどう上手く動かしていこうかという事が主ですね。そこから先の仕事が、一般的な制作の仕事ですね。会場を押さえたり。
__
宣伝ですとか。
垣脇
そうですね。その合間合間に次の公演をどうしようかとか考えていくという感じですかね。まあ、いまよりもっと企画性をもってやったりとかいう時期もあったんですが、メンバーも本当に、大人になってしまったし。公演も一年に一回やるぐらいになってるんですね。
__
そうですね。
垣脇
単純に、劇団公演だけやっていても食べていけないという事や、それぞれが演劇に限ったとしても他にやりたい事もあるし。細かい事を言えば、演劇的志向はみんな違うと思うんですね。でも今まで培ってきた呼吸とかもあるので、メンバーがそれを嫌っているのでなければ続けていけばいいじゃないかと。それぞれの別の場所での活動が公演に戻ってきたり。例えば土田も、少し前に留学とかしていたので。
__
まあ、放任主義という。
垣脇
そうですかね(笑う)。だから、今後の事をああしてこうして、とあまり考えすぎても無駄やなというように思っています。流れに従おうと。

タグ: 留学して表現を学ぶ


制作者のタイプ

__
垣脇さん個人としては、今後、制作としてどのように攻めていかれますか。
垣脇
そうですね、MONOがそういう感じなので、個人としてやりたい事を考えてはいるんですが・・・。そうなんですよね、そこなんですよね問題は。ここ何年か、それを模索してる感じなんですよね。
__
ああ、そうなんですか。
垣脇
制作さんと言っても、皆さんそれぞれスタンスが違うと思うんですけども。
__
そうですね、違いますね。
垣脇
私は、一から企画をする、というタイプではないんだなあと思っていて。だから、プロデューサーというよりいわゆる制作さんなんだなあと思うんですけど。何か種があれば、それを育てていくような感じの事は凄く好きなんだろうなと思います。
__
夢のある話ですよね。
垣脇
だから、種を見つけるとか、そういう事については弱いというか、発想に至らないと思うんですよね。劇団に入ってから箱入り娘だったからか。プロデューサーさんとかは、それがあるからやってるじゃないですか。今までにいろんな事をかじって、最近やっと、自分は舞台の世界が好きで、お芝居を作って行きたいなあと思っています。今になってこんな事を言ってちゃいかんのですけど。あとは、自分よりも若い人達よりは少しだけ長く培ってきたものがあるので、それを伝える事が出来ればいいなと思いますね。
__
確か、劇研でワークショップをされていましたよね。
垣脇
ええ、やってましたね。まあね、それがどんなもんかと言われるとどうかという感じですけど。・・・私も学生の頃、そういうワークショップに出た事があるんですけどね。全部鵜呑みにするわけじゃないけど、現場にいる人達の話を聞くと、「ああ頑張ろう」と思うじゃないですか。そういうキッカケくらいになればいいかと。方法なんて自分で見つけるしかないんですし。

タグ: 今後の攻め方


限界

__
今まで、一番しんどかった公演というのはありますか。
垣脇
しんどかった・・・。20代の後半だったかな。その頃は、MONOがツアーを始めて、助成金も取れるようになり始めたり、予算が倍々ゲームみたいに大きくなっていったり、そういう中で感覚がマヒしてしまったりする時代で。公演箇所が増えたりで、単純にやる事も倍々ゲームになって。
__
そうですね。
垣脇
その上に、違うカンパニーの制作も引き受けていて。ちょっとしたプロデュース公演だったんですけど、動員が動かなくて悩んだ事がありまして。MONOは比較的、お客さんの入る劇団なので、私は今まであんまり悩んだ事が無かったので。その公演が劇場の買取公演だったんですよ。しかも、この客席分は埋めろという。
__
うわあ。
垣脇
買い取って下さってるという事はすごく有難かったんですけど、劇場のプロデューサーの方がめっちゃ怖くて。箱入り娘としてはこれが社会人かあと。でも当たり前だなあと。向こうもプロでやってるんだし。でも東京でチケットを売るなんて、どうすればいいのか全くわからなくておろおろして。きっとプロデューサーの方も困ったでしょうね。
__
なるほど。
垣脇
それで体調を崩したりして。でもそれで「自分はココまではやれるんだ」って自信になりました。自分の限界がこの辺なんだなという事も分かったし。あとで考えると、いい一年だったなと思いますね。

専門家

__
MONOの活動の拠点も京都な訳ですが、京都の小劇場の状況について。どのように変わってきていると思われますか。
垣脇
うーん。ゆっくりとですけど、専門家が立つようになってきていると思います。呼び名が単純に増えてきたり。
__
コーディネーターとかですね。
垣脇
ええ、技術者、例えば照明さんとか音響さんとか、割とやる事はハッキリしていると思うんですけど。舞台監督とか制作とかは、あふれた部分を拾う部分もかなりあるんですね。そういう時は、それは舞監で拾う?制作で拾う?みたいな話し合いをして。
__
スイーパーみたいな。
垣脇
そうですね。もちろん、小さいカンパニーで全部分けるというのは大変だと思うんですけど、意識的にやることは大事だと思います。そうすれば「小道具さんがいたらいいな」とか、「チケットを売ることを中心にやってくれる人がいたらいいな」とかいうことに思いいたるんじゃないですかね。同じように「制作」と名乗っても得意分野も実際にやってることもそれぞれ違うだろうから、得意分野にそれぞれが気づけるといいですよね。

タグ: 天才スタッフのひらめき


片山文三郎商店のネックレス/ブレスレット

kakiwaki_present
__
今日は、お話を伺えたお礼にプレゼントがあります。
垣脇
ああ、すみません。
__
どうぞ、
垣脇
あ、開けてもいいですか?
__
ええ。
垣脇
えー・・・?何だ何だ(開ける)。ネックレス?ブレスレット?
__
どちらにでも使えるタイプですね。
垣脇
(付けて見る)おお。
__
あ、お似合いですよ。本当に。
垣脇
マジですか。しかも、色が合っていますし。
__
おお、本当だ。


他人も私も知らない私

___
宜しくお願いします。
よこえ
宜しくお願いします(笑う)。えー。何ですかね。
___
最近どうですか。
よこえ
あはは。何か、そういう出だし多いよね。
___
そうですね・・・。ええと、よこえさんは結構前にニットキャップシアターを辞められている訳ですけれども。
よこえ
すごく世界観が好きでそこでしてたんやけど。何か、やっぱりニットにいたころは、生かされていた感じがしていて。自分で生きてた感じがしなかった。自分が、ふやけてたから。そこは、ごまさんや劇団の凄いところだと思うんだけど、でももうちょっと一人で立てるように。ピンで立てるような役者にならんとあかんなと思ったわけです。いつか、もう一度、ニットの芝居が出来たらと思ったりしてます。好きですから。
___
それで、退団されたと。
よこえ
七月の雨垂事典でやった役も、ニットでは貰えない役だったと思うし。だから、そういう現場が外に出ると増えてくるんですよ。もちろん劇団にいても機会はあるんだけれど、私は甘えっこなので。関わった事のない色んな現場にいって、よこえとも子として立たんとなあと。
___
なるほど。よこえさんは、今後どんな感じで役者をされていくんですか?
よこえ
新しいものを発掘、ですね。変な話、私は自分を解った気がしていた上で演技をしていたと思うんですよ。でも、わからないもの、というか。例えば他人から見た私と、自分が知ってる私と、他人も知らない私と、他人も私も知らない私があって。そこいらを掘らなきゃいけないというのを凄く思うんですね。だから、その辺の作業をする事によって、新しい顔が生まれてくるんじゃないかと。
___
なるほど。
よこえ
私、今年からブログをやり始めたんですよ。他人に対して説明したりするのが抜け落ちてたり、自分から色々発信できてないなと、で、やり始めたんですね。日本語日記。自分の中にある言葉とか、自分が好きな言葉とか書くだけですけど。ちゃんと認識して吟味してから、体に落とさんとなーと。役者は歴史が勝負なのかなと思ってましてね。
___
歴史?
よこえ
その人の歴史ですね。重要じゃなかろうかと。
___
そうですね、その人の過去・来歴が人を形作っている訳で、それが舞台上で違う人間をやる訳ですから、これは凄い作業ですよね。
よこえ
人の歴史の中には苦手な事とゆうのも含まれてると思うんやけど、私にもそれがもちろんあって。今まで、自分に出来ない事を簡単に制限し過ぎてたのではとゆうふうに最近の生活で気付いたんよ。私は自分の好きな世界観だけでやっていた節があったから。それだったら、分かりやすい人間像しか演じられへんくなるというか。当たり前のことなんかもしれないんですが・・・言葉、変じゃないです?
___
分かります。輪郭のはっきりしている人間像も私は好きなんですけど、うーん。
よこえ
いや、私のゆっているのは、輪郭がはっきりしてないんですけど・・・型みたいなのを決めただけだと。カタチの型、ですね。そーいえば昨日、とある女性と喋ってて。
___
え?
よこえ
で、気持ち悪いと言われたんですよ。川本真琴の真似をしたら。やっぱり、よこえさんに似合わない事をしたから、気持ち悪かったわと。それは川本真琴の歴史抜きで形だけでしてたからなんですけど。役も一緒で、気持ち悪くならないようにやらなくちゃならないと。型でやってて、落ち着いてる。「軽く」ならないために、もっと自分の動きと本を模索していかなくてはと思うんですね。
てんこもり堂
ニットキャップシアター
1999年、劇作家・演出家・俳優のごまのはえを中心に旗揚げ。個性的な俳優陣と高い集団力をもってごまのはえの独特な世界観を表現する。
雨垂事典
関西人のネイティヴ言語である関西弁をベースに、笑いと、ほんわか人情話を提供する劇団。

タグ: 世界観の作り込み


vol.63 よこえとも子

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よこえとも子

スライム

___
今後の予定としては。
よこえ
9月に埼玉で野外の公演があって、11月に東山青少年活動センターで如月小春さんの「夜の学校」っていう。知ってる?
___
聞いたことないなあ。
よこえ
私も知らんかったんやけどね。それをやんねんか。ちょっと課題のある役になってしまって。結構苦手分野だから、いかに、ねえ。
___
自分自身との戦いがね。
よこえ
いっつもそこでつまづくから。毎回そうやけど、チャンスを与えられてるなと。前までは苦悩しながら戦ってたんですが、最近は楽しく戦えるかなと。
___
で、冬に。
よこえ
映画の撮影を、東京で。その監督さんは今いろんな映画祭とかで上映中みたいです。それには出ていないですが。舞台と映像って、めっちゃ切り離されてる感じがするけど、携わったら演じる上では一緒やなと思いました。
___
大きい小さいの差はあるかもしれませんが、同じ人間を使った表現ですからね。
よこえ
うん。選択肢の幅を狭めたら勿体無いなておもう。何やろう、自分の中にある、にじみ出て来るものをもっと磨かなあかんのやろうなと。だから、そうそう・・・何者か分からないという事で、惹きつけるというのは必要なんかなって。分かる?
___
正体不明の。
よこえ
そうそう。
___
そうですね、そういう人がロックな芝居をやると物凄い魅力がありますよね。
よこえ
何か、私の中ではスライムと呼んでいて。ドラクエのじゃなくて。
___
うんうん。
よこえ
子供の頃に遊んだアレね。何なんだろうっていう。中身が透けているのに。人とかって、細胞で出来ているじゃないですか。顕微鏡でみたら、そういうのが見えるという。人だけじゃなくて色々みえるけど、スライムだけはわからへん。と私思うねん。
___
化合物だからね。
よこえ
何か、そういう人になりたいなと。例えば、梅澤さんとか。
___
あ、そうなんですか?
よこえ
あははは、いや分からんけど。意外やった?
___
いやいや、意外ではないです。そうだよな、そういう芝居って全然観なくなったような。簡単に言ってしまえば、訳わかんないけど熱い芝居って言ってしまえるんじゃないかなと思うんですが、重要なのはそれが何とか舞台に乗っているって事ですよね。なんじゃないかなと。それが舞台にのって信じられない事に芝居をしているっていうか。いや、それを観てきてはいる筈なんだけど、言い表しにくいな。
よこえ
最近、ないですか。
___
うん。
よこえ
別にそれで激しくしなきゃってのじゃないんですが・・・でも、そうじゃないと、どんどんどんどん甘えていってしまうんじゃないかと。土地に。京都や、劇団に。
___
土地に頼らない。
よこえ
いや、でもちゃんと乗っておかないと、浮遊しちゃうから。そういう流れみたいなのに流されているのは良くないのかなあと。いや、すごい頭でっかちなのかもしれないけど。
___
あー、土地に甘えてるかー。なるほどねー。梅澤さんか。
よこえ
いや、梅澤さんが大好きって訳じゃないよ(笑う)。美脚の稽古の時に、ごまさんが「もっと色々何かやれって」言わはって。思いつくかぎり色々やってんけど、全然で。やし、ごまさんが「足りひん」って怒り出してさ。今思うと自分自身、軽いとこばっかさぐってばっかやったなって。
___
なるほど。
よこえ
梅澤さんは、稽古で脱いでたと。いや、別にそれも良くはないと思うねんか。だって最終的には脱げばいいという事になるから。何していいか分からないから脱いでしまったという・・・。
___
その、スライムがね。
よこえ
そうスライムが。ごまさんはそれがぶあって出たところが観たかったんじゃないかなと。ごまさんだけじゃなくて、お客さんが観たいのもそれなんじゃないかなと。いや、分からへんけど。
___
いや、それは間違ってないと思う。

vol.63 よこえとも子

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よこえとも子

目標

___
今後は、ピンスライマーを目指して。
よこえ
そう、ピンスライマー(笑う)。それから、今までは完成されたものを目指してたけど、「完成した」って思いたくないと。ずっと探し続けていければと。
___
そういう形で、今後もお芝居を続けていかれるんですかね。
よこえ
いきたいな。どうなるんやろうね。無かったよね。どういうふうにしたいかとか、どれがとか、そういう目標が。何ていうのかな。でも一つ決まると、あれがしたいこれがしたいという欲求が増えてきて。でもそういう欲求がある限りはやっていきたい。

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よこえとも子

BEAMSのニーソックス

isige
___
今日はお話を聞かせていただいたお礼に、プレゼントがあります。
よこえ
あ。何か知ってるよ。何か貰えるって聞いたよ。
___
どうぞ。ちょっと袋がよれてますけど。
よこえ
うわー、ちょっと待って。誕生日みたいやな。え、BEAMS。厳重やな。
___
ええ。
よこえ
あ、何?靴下?えー、嬉しい。何だこれ。
___
まあ、タンスの中に入れておいて頂ければ。
よこえ
え、魔よけ?
___
ええ。
よこえ
・・・。

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よこえとも子

前回出演公演について

___
最近はいかがですか。
イシゲ
忙しいですね。僕のバイト先が京都駅で、ファミレスみたいなところなんですけど。そこが忙しいのと、9月の熱海殺人事件の稽古と、次はナントカ世代さんにお邪魔するので。色々掛け持っていて、最近大変ですね。
___
こないだの何色何番にも、出演されましたね。
イシゲ
はい。いかがでしたか。
___
いや、もう。自然な会話というか、その上手さが。何て言うんですかね。自然な演技って一概には言えないじゃないですか。目的のある自然な演技と、日常を表現する為の自然な演技と。あれは、なんていうのか。ボールがどういう風に転がっていってもいいような生活感覚が、観客席と共有されていて、乗って行きやすかったですね。ご自身は演じていてどうでしたか。
イシゲ
初めはたかつの方法論的なものに戸惑っていた所もあったんですけど、楽しかったですね。後半までこれでいいのだろうかと思っていたのもあったんですが。
___
何か、問題意識が。
イシゲ
台本に、囚われるなという事を言われていて。その囚われなさっぷりが幅広くて。自由すぎてちょっと困った部分がありました。今まで台本ありきな作品をやってきたので、作品に対するよりも、自分に対する不安が出てきて。
___
はい。
イシゲ
俺、これでちゃんと出来てるのかと。でも蓋を開けると大変好評で、好意的な意見を下さって。これは、たかつの一人勝ちだなあと。
___
一人勝ち。
イシゲ
作品性の高さが、強かった気がするんですね。言いたい事がはっきりしているとか、そういう感想を頂いています。
___
そうですね、雰囲気の演出も、作品の存在性というか、そういうものを含めたコンセプトが明確で。
イシゲ
で、ちゃんとそれに合った演出だったなあと今にして思いますね。
nono&lili.
京都を拠点に活動する劇団。
ナントカ世代
「正確な日本語」と嘯く特異な言語感覚に支配された規律(ルール)と、したたかな美意識によって用意する絵本のような突き放した風景描写(マナー)により織り成す、独特としか言えない割には中庸な世界観が身上。(公式サイトより)
何色何番
たかつかな・村井春也。の二名による演劇ユニット。各公演に~~色と題して、全くテイストの異なる公演を行う。

タグ: 何色何番


京都の劇場の観客

___
イシゲさんは、これからどんな風に役者として活動されていかれますか。
イシゲ
今年の初めに、私はいつまで芝居を続けるんだろうと思いまして。で、僕は今年で25なんですけど、転機だなと。
___
ええ。
イシゲ
今年で、芝居を始めて5年になるんですよ。そういう意味でもキリがいい年だから色々決めようと。なんだろうな。芝居で食べていこうというのは無理があるかと思うんですよ。衛星さんみたいに、会社として成り立たせるみたいに。
___
衛星のみならず、小劇場というドメインで会社を設立する所はあるっちゃありますね。
イシゲ
ええ、まあそんな中、京都で食べれるようにはどうしたらいいだろうと考えています。僕が芝居に関わっているのは、一緒にやっている人たちが好きだから、という事に気づいて。その人たちの為にじゃないけど、今後もやって行くために何とかしようと。具体的な事はまだ全然考えていないんですけど、京都で役者が食べていけるような環境に出来ればと思っています。その為には、役者をやっていては無理なんじゃないかと。でも、それは一旦置いておいて、今は役者をやっていようと思っていますね。僕、劇団に入ったんですよ。6月に。何色の前に、nono&lili.さんに出演させていただいて。それで色々話した結果として、ご一緒させて頂く事になって。初めてなんですよ、劇団に入るのは。

土壌

イシゲ
まあ、でも個人的には京都の土壌を何とか出来たらなあと思っています。
___
私個人は、言い出したらキリがないのですが、これは確実に独特なものがあるなと思うんですが。色んな、才能のがある人がいて、文化圏というのか、ムードというのか、それはあると思うんですが、それを経済的な方面に結び付けられないか、という事でしょうか。
イシゲ
どうなんでしょうね(少し笑う)。まだちゃんと、考えられてはいないのですが。例えば、京都の芝居を見に来るお客さんのほとんどが同じ演劇人だという事実とか。こんな言い方は変ですが、一般の人がもっと足を運んでくれたらいいなあと。それが、結果としては一番欲しいものなんですけれども。
___
永遠のテーマですね。
イシゲ
テレビには勝てないですからね。
___
まあ、でも競合している訳でもないですからね。テレビと競合しているのはむしろネットだと思いますので。実は。でも、大半の人が夜7時からどちらに流れるかと言うと、テレビですからね。
イシゲ
簡単に言うとそういう事ですね。劇場に赴いて、例えば2000円払って、一時間半拘束される事に比べれば、家でテレビを見たほうが。
___
ただし、私がテレビに勝てるのは、生身の人間が観れるという事で、それはどうしても。
イシゲ
昔、鴻上とかの書いたものを読んでると、今の観客は想像力が無さ過ぎるとあって。演劇とは観客がいて初めて成立すると。それが難しくなっているのかな。

タグ: 鴻上尚史


演技の方法

___
例えば、芝居の稽古が始まるとしますよね。3ヶ月以上あったり、二週間しかなかったりする場合がありますが、そういう稽古期間の中で何か気を付けている事はありますか?
イシゲ
うーん。
___
体のケアとか。役作りとか。
イシゲ
役に対する向き合い方っていうのは、ざっくり分けて二種類あると思っていて。一つは、全く新しい自分を作るという事と、自分のままで立つタイプと。
___
はい。
イシゲ
僕は、割と自分のまま立つタイプで。
___
はい。
イシゲ
明るい役が回ってくると、普段から明るくなったりとかそういう事はよくあります。
___
なるほど。
イシゲ
最近はそうかな。違う誰かになれるという事をあまり信じていなくて。
___
ぶっちゃけ、私も全然信じていません。
イシゲ
そう見える、見えたっていう人がいてもいいと思うんだけど、俺は俺だし、みたいな所があって。だから自分を近づける、という作り方をするのかなと思います。何でも器用にこなせなきゃいけないなあと。でも、おっつかない自分がいたりしますけど。
___
分かりました。ええとですね、私は先ほど、「俳優が役になりきる」という事を信じていないと言った訳ですけれども。でも、やっぱり何か神懸かった一瞬てのが訪れる訳で。そこに向かって進むというのがあるべき姿では、と。思うんですね。
イシゲ
何でしょうね。最初に台本を見て、ぱっと思いついたものを大事にしたいなと思います。でも多分それは、全然理論立っていなくて。
___
直感。
イシゲ
一点だけでもいいから、そういうのは大事にしたいなと。また、逆にそこを目的に作って行ったりとか。それが容姿とか声質とかを除いた自分なりの演技だと思うんですよ。それを除いたら、僕がやる必然性がなくなる。
___
そういう直感を生かした出演作の中で、これは上手くいった、みたいな例はありますか。
イシゲ
この前のnono&lili.は個人的には上手く行ったかなと。自分が今まで教わってきたものをちゃんと出せたかなと。
___
なるほど。
イシゲ
でも、ちょっと客観性が足りなかったかな、と。
___
微妙な反省点ですね。
イシゲ
ええ、そう言われてしまって。

今後の展開

___
今後のイシゲさんの展開としては。
イシゲ
これまでは年に3本くらいの芝居に出演していたんですが、今年は7本出ますね。
___
多いですね。
イシゲ
来年は来年で、たぶん、何色にまたお邪魔するのと。あとはnono&lili.の本公演が。なので、ずっと稽古の日々ですね。
___
なるほど。
イシゲ
それが落ち着いたら、これはずっと言ってるんですけど一人芝居がしたくて。nono&lili.の砂糖浩美に本を書いてもらって。材料も色々揃ってきているので。
___
なるほど。
イシゲ
役者として、nono&lili.に参加しつつ、今までとおり色んな所に出させてももらえたらと。今はとにかく役者をやる時期だと思っているので、しばらくは馬車馬のように芝居に出続けるかなと。