毛帽子新聞

__
しかし、ニットは色んな作品やりますよね。
奥村
そうですね。
__
多才というか。
奥村
ごまのはえの作風が広いんですね。でも、元を辿れば一緒という。
__
そうですね。「ヒラカタ・ノート」みたいなシリアスなのもやれば、物凄い下ネタもやる。一番最初にご覧になったニットの作品は何だったんでしょうか。
奥村
「じょうどこちらへ」という、ウイングス京都でやった。
__
ありましたね。京都中の色んなホールで公演しようとかいう企画でしたよね。
奥村
そうそう。私はたまたま、それを見て。
__
私は、北大路のホールでみた朗読劇が最初で、その次が「クモノヒモ」でしたね。
奥村
そうなんや。
__
どうでしたか、ニットとの出会いは。
奥村
その時は短編集みたいな感じで。2作品くらいだったかな。すごい面白かったんですね。さらに、「毛帽子新聞」てのがまた面白くて。本格的に見始めたのは、アートコンプレックスでやってた時代劇で、何て言ったかな。
__
「そばの花」でしたね。
奥村
それ。
__
これは色んな方から聞かれる事があるかと思うんですが、ニットキャップの魅力についてお伺いしたいのですが。奥村さんにとって。
奥村
どんなところねえ。ごまのはえの作品世界というのもあると思うんですけど、ごまの世界を忠実に表現しようという団結力というか。
__
ああ、ありますね。それは。
奥村
集団力というか。稽古を見ていてそれは思いますね。面白い事をやってるのに、本人達はあくまで真剣で。細かい立ち位置から何から、ごまの考えている事を再現しようと。大変だろうと思います。
ニットキャップシアター第19・20回公演 新・KYOTO演劇大賞本選出場作品・京都芸術センターセレクション vol.14『ヒラカタ・ノート』
公演時期:2004年12月9日~14日(芸セン)、2005年2月26日(KYOTO演劇大賞)。会場:京都芸術センター、京都府立文化芸術会館。
ニットキャップシアター『じょうどこちらへ』
公演時期:2000年6月3~4日。会場:中京青年の家。
ニットキャップシアター『クモノヒモ』
公演時期:2001年11月8~14日。会場:アートコンプレックス1928。
毛帽子新聞
ニットキャップシアターが発行していた刊行物。公演情報やコラムなど。
ニットキャップシアター『そばの花』
公演時期:2000年12月8日~10日。会場:アートコンプレックス1928。

タグ: 朗読劇についてのイシュー その人に出会ってしまった


vol.55 奥村 マキ

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奥村

感覚

__
非常にこう、頼りがいのある感じの受付をされているわけですけれど。ニットにおける、ご自分のお立場とか、自覚されていることはありますか?
奥村
自覚ねえ・・・。ベビー・ピーの制作をした時に、「奥村さんはその一般的な感覚を無くさないで下さい」と根本君に言われた事があって。多分、演劇界からしたら常識的な事が、私にとってはどういうものか良く分かってないから。用語でも、マチネとかソワレとか知らなかったし。だからちょっと、違った所から見ていたのかなと。
__
だからかな、さっきも申し上げたのですが、これからニットの迫力ある下ネタ満載の芝居を見る前に奥村さんの姿を見るとほっとしますね。
奥村
それは高橋君がニットを知ってるからやろう(笑う)。
__
あはは。これから、何かニットも忙しいでしょうねえ。
奥村
そうですねえ。
__
客演とか、外部の演出とか。
奥村
そう、それもやってますね。
__
ニットも、全国的になっていきますね。
ベビー・ピー
京都の劇団。主にニットキャップシアターの若手俳優によって結成。脚本・演出、根本コースケによる幻想的な世界を現代演劇に即して表現する。

vol.55 奥村 マキ

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奥村

ファイヤーキングのカップ

__
今日はですね、お話を伺えたお礼にプレゼントがございます。
奥村
ありがとうございます。
__
どうぞ。
奥村
あ、何か重い。(開ける)かわいいねこれ。
__
ファイヤーキングです。
奥村
何それ。
__
アメリカの、パイレックス素材の容器を出しているブランドですね。


vol.55 奥村 マキ

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奥村

豊満

__
岩田さんはお芝居を始められて何年くらいになるのでしょうか。
岩田
学生の時からなので、十年・・・十二年くらいですね。演劇人では結構多いですね、私の世代は。
__
岩田さんといえば、トリコ・Aの。
岩田
そうですね、ほとんどあそこに出させてもらってますね。
__
はい。
岩田
よく呼んでもらってるんですよ。こないだも。
__
『豊満ブラウン管』に出演されましたよね。
岩田
ええ。鈴木君や森洋君とお話されてたみたいで。
__
まあ、『豊満』は結局見れなかったんですけれども。
岩田
そうなんですか。結構、名古屋は、最終的には良いものが出来たと思うんですけれど。稽古を始めたのが去年の九月からで。長かったです。衛星さんだったらそういう長い期間もあると思うんですけど、私、あんまりなれてなかったので。結構大変でしたけど。
__
なるほど。
岩田
えと、私の舞台を見てもらった事はあるんでしょうか。
__
あ、「壁ノ花団」の第二回公演を拝見しました
岩田
「たまごの大きさ」ですね。
__
それを拝見しています。あと、なんだったかな。「肉付きの面」だったかな。
岩田
3、4年前ですね。アートコンプレックスで。懐かしいですね。あと、田辺さん、水沼さんとかと関わったくらいですね。あ、77年企画もか。あとはほとんど、トリコが間をおかずに公演してたので、それに乗っかっちゃって。凄い長い付き合いで。トリコになる前から彼女の芝居にでていました。
__
魚船の。
岩田
そう、そうです。OMS戯曲賞を取った作品の一つか二つ後かそれぐらいからなので。長い付き合いですね。
__
確か、大学は佛教大学でしたよね。
岩田
そうですね、同じ世代だとニットキャップシアターの旗揚げメンバーが同朋です。
による演劇上演団体。
トリコ・Aプロデュース『豊満ブラウン管』
公演時期:2006年11月29日~2007年5月13日、京都・東京・名古屋各地で上演。公演紹介ページ:豊満ブラウン管 | トリコ・Aプロデュース [演劇公演紹介] ★CoRich 舞台芸術!公演記録:トリコ・Aプロデュース『豊満ブラウン管』
「壁ノ花団」
2004年に結成。京都を拠点に活動している演劇ユニット。
ニットキャップシアター
京都の劇団。代表・演出はごまのはえ氏。個性的な俳優陣と高い集団力をもってごまのはえ氏の独特な世界観を表現する。
山口茜氏
主に京都を拠点に活動する劇作家。トリコ・Aプロデュース主宰。

vol.54 岩田 由紀

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岩田

キャリア

__
もう芝居を続けられて12年くらい、ですよね。
岩田
俳優しかやってないですけどね。学生劇団の頃はスタッフワークとかもやらないといけないんですけど、そればっかり十年。ちょっと引いちゃいますか?(笑う)
__
今はお仕事をされながら続けておられるのですか?
岩田
そうですね、みんなそうだと思うんですけど、生活が出来なくなるので。今のバイトも長くなりましたね。関わる人関わる人、結構長い付き合いになることが多いですね。
__
それでも長いキャリアがありますよね。
岩田
いえ、キャリアも大事かもしれないですけど。例えば、最近芝居を始めた人でも素直な感受性があれば、もっと面白い演技が出来ますよね。こないだやった芝居で、ある女の子と共演してたんですね。京都教育大の大学生で陶芸をされている方。舞台が二回目だったんですが、すごくいい役者ぶりで。本当に感受性が豊かだったんです。舞台に立ったらみんな対等ですから。
__
最近、俳優の仕事そのものについてよく考えるんですよ。質の向上についてとか。要求されたものを作るだけで、果たして十分なんだろうか、とか。それに対しての工夫はどのように行えば良いのか、とか。
岩田
考えますね。
__
私はプログラマの仕事に就いているんですけど、言われた事だけをやる、いわゆるワーカーになってはいけないなと最近感じておりまして。そこへ行くと、ワーカー俳優なんて本当に、ないなと思うんですよ。難しいですよね。
岩田
難しいといえば難しいかもしれませんね。技術をつけるというのは凄く難しい事なんですけど、それに頼ってしまうというのはやだなと思っていて。
__
はい。
岩田
それで安心するというのはちょっと、面白みがないかなと。役者の仕事として。何か、一つの役があって、それを演じるための技術があるんだったら誰でもいいという場合に、別に私がやらなくてもという事になってしまう。技術も持っていなくてはいけないんですけど、そうじゃない所。人間の未知の部分とか、そういう所を掘り下げていかなくてはならないなと思いますね。仕事と言えるのか、と。うーん。仕事なんですけど、私は割りと楽しむようにはしていますね。
__
人間性を描くというのが演技の根本的な所だと思うんですね。あまり面白くない芝居は、絵が先にあって、それを実現させるためにやっている、みたいな感じですね。その絵も、自分達で発見したものではなく、予め決められたものであるがために、追求する伸びしろがない。
岩田
そうですね、それは。私も思いますね。言ったらモノマネみたいな事ですよね。
__
そうなんですよ。本当に面白いエンタメ系芝居はそういう事では決してないですから、ハマりますよね。
岩田
分かります。芝居を始めた初期は、私もそうだったんですよね。何かのマネをすることが技術だと思っていて。ある程度簡単にモノマネが出来ちゃったりとか。芸能人の誰っぽいとか。でもそこから、全然動かなくなっちゃって。拡げられないんですよね。内側から出ないというか。自分のリズムも勝手に決めちゃうので、相手の心身の動きを無視していましたね。学生劇団の時は。それを反省しなければと思い、山口茜ちゃんの所に出させて下さいとお願いしたんです。

vol.54 岩田 由紀

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岩田

方法

岩田
彼女は遊劇体の野外劇で大暴れしていた人なんですけど、ああいう事をやっている人が会話劇をやったらどういう事になるんだという趣旨で始めたのが魚船だったそうです。だから、稽古は内面を深く探るというものだったので。とりあえず私も訓練がてら、とりあえず出してくれと。
__
なるほど。
岩田
最初は野外劇でしてたのをそのまま持ってきていたので、本当に筋肉を鍛えるというトレーニングでしたね。発声練習も、喉を枯れるまで出すみたいな感じだったんです。魚船をやっていく元々の趣旨は、会話劇をどうやるかという事なので、一緒に勉強をさせてもらったというか。山口さんがワークショップを受けにいったりとか、演出方法を学びにいったりとか。色々拾ってきて。私は私で、石田陽介君というダンサーのカンパニーに出させて貰ったりして。で、体と心が・・・どうやって繋がっていったらいいのかとか、勉強していますね。やっと、説明が出来るようになったところですね。納得して人に言えるようになったというか。
__
それは、例えばどういう事なんでしょうか。
岩田
無意識の行動って、面白いじゃないですか。それをどういう風に演技にするかとか。すごく楽しいですね。
__
それが、作品になったりもするわけですね。
岩田
そうですね。壁ノ花団の第二回公演の時は、言葉と体を分けた演技を行いましたね。水沼さんの演出が、「わざと棒読みでやってくれ」というものだったので。それはそれで面白かったですね。色んな実験をしたり。
__
なるほど。
岩田
(コップを手に取る)これから他のものに興味が移った時に、どういう人格が見えるか、またはどういう人格だからこういう興味の移り方をするんだ、みたいな事ではなく、役の「コップを持つ」という行動で、これを持ったらどういう人間になるかという・・・何とか分かりますかね。
__
ええと、形から、じゃなくて先に与えられたシークエンスから内部を再構築、みたいな。
岩田
あ、そうです。ご名答。色々、持つ物があったんです。じゃがいもとか電話とか。興味をどういうふうに振るか、とか、足が悪い事をどういう風に思っているかとか。そういう事を色々。面白かったですね。
__
なるほど。
岩田
でもそれだけじゃ、自己満足かなと。で、この間の芝居では、物語というか設定をきちんと語れる役を内部からも外からも考えてやったんですけど。
__
内部とは、どういう事でしょうか?
岩田
単に、感情ですね。例えば(コップを持つ)この、コップを持つというのは感情があるから触っているとは限りませんよね。ただ単に触っているだけかもしれない。そういう、行動から考える中身ですね。後は役としての関係性とか、台本上の役柄とか。そういう事をうわーってやって、大変でした(笑う)。本当に一年掛かりました。けど、面白かったです。やっとスタートに立ったって感じです。
__
素晴らしい。それを私は見れなかったという訳ですね。
岩田
でもね、本当に実験的というか、初の試みだったんですよ。一つの役に対して、山口さんと話す事なんて無かったんですよ。「この役はこうだよね」とか。一切。それはどうなんだ、っていう抵抗があったんですよ。演出が求めているだけのものではなく、こちらからも提示したいし。時間掛けてそれをすり合わせていくのが良いと思っているんですけど。今回は役についての話をし、だから物凄い大変だったんですよ。
__
すり合わせですか。
岩田
でも、彼女の演出自体も、「この役はこう思っているからこうやってくれ」という事は一切言わないし、そこは彼女の好きな所なんですけど。単純に、「低い声で言ってくれ」とか、「間を詰めてやってくれ」とか、そういう事なんですね。「上を向いてくれ」とか、「ちょっと焦ってみて」とか。
__
そういう、方向性だけのチューニングというか、私の見方かもしれませんが、そう難しくはないですね。
岩田
そうですね、だから自分の持って来たものとは大きくぶれないですね。演出と考えている事が、刷り上っていく。
__
へえー。面白いですね。
岩田
面白いですよ。
遊劇体
1983年12月、京都大学演劇部を母体として団体結成。1984年7月キタモトマサヤの作・演出で野外劇を上演、旗揚げ。1990年までは京大西部講堂でのみ公演活動。91年より現主宰キタモトマサヤが実質上の主宰となり、野外劇場での公演のほか小劇場にも進出し公演活動を行う。(公式サイトより)

タグ: 例えばこのコップ 実験と作品の価値


vol.54 岩田 由紀

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岩田

追求

__
岩田さんは、今後、どんな感じで。
岩田
私は、芝居を始めた頃は焦ってたんですよ。職業として、がんがん行ってやろうとか、メディアにもばんばん出て、とか。今は表現をするということを、自分も、周囲にも受け止められるようにしていきたいですね。
__
周囲にも、だけではなく自分にも。
岩田
芸術的なものを追求したいなあというのがあって。日本じゃ中々難しいですけどね。山口が今度フィンランドに行くんですが、それで海外の事情について話すんです。やっぱり、演劇が日常の文化として根付いているんですね。劇場に行く事だとか。そういう状況に、一歩でも近づければいいなと。漠然と思っていますね(笑う)どんなやねん。
__
一歩でも近づく。
岩田
そうですね、一人でも多くの一般のお客さんがもっと気軽に見に来てくれるようにしたい、そう思いますね。

vol.54 岩田 由紀

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岩田

小さい絵皿

__
今日はですね、お話を伺えたお礼にプレゼントがあります。
岩田
あ、見ましたよ、このページ。いいんですか、こんなんしか喋ってなくて。
__
いえいえ。どうぞ。
岩田
わ、すっごい嬉しい。開けていいですか。
__
どうぞどうぞ。
岩田
へえー。これはもしかして・・・。これ、戻せるかな・・・。
__
あ、どうぞ適当にして頂いて。
岩田
あ、めっちゃかわいいー。私、びっくりする事に、器がなかったんですよ。
__
おお。
岩田
しかもこないだ岡山に行って、大きい器を作ったんですよ。何か最近、縁がある。何だろう。
__
ああ、良かった。
岩田
ありがとうございます。使えないなこれ、勿体無くて。飾っておきます。
__
今日はありがとうございました。


vol.54 岩田 由紀

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2006年以前
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岩田

 稽古

___
今日は宜しくお願いします。
こみち
宜しくお願いします。
___
ええと、こみちさんはHOMURAがお久しぶりの舞台だったんでしょうか。
こみち
いや、あれです。三月の頭に、神戸で少年に出させてもらって。それが1年半ぶりぐらいの芝居でした。
___
行きたかったです。
こみち
遠いですしね。お話は面白かったんですけど、お客さんがいなくて。それが寂しかったんですけど。
___
なるほど。普段、お仕事をされながら稽古をする、という感じなんでしょうか。
こみち
そうですね。
___
大変ですよね。
こみち
私が大変というよりは、周りが大変なんじゃないかと。
___
あー。
こみち
一緒にやる上で。どうしても。うーん。やっぱり、最初から最後まで全部参加という事が出来ないので。
劇団HOMURA
京都の劇団。脚本・演出、酒井信古。
少年
松本健吾(少年A)と延命聡子(少・F・年)を中心とした演劇サークル。

vol.53 こみち みちこ

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こみち

 同志社小劇場

___
こみちさんは、元々は同志社小劇場の方なんですよね。
こみち
そうです。
___
大学に入られてから始められたんでしょうか。
こみち
いや、高校から演劇部に入ってて。まあ、でもそんなに高校の頃はやってなかったというか。部活動でやっていただけで。大学から本格的に。
___
同小かあ。懐かしいなあ。
こみち
見たことはありますか?
___
何回かあると思います。えーと、ウォーリー木下さんの・・・。
こみち
『645』ですか?
___
そうそう、それです。あとは、毛毛毛佳周5さんが演出された。
こみち
どれでしょう。
___
何だったかな。私が大学入りたての頃だったから。
こみち
何年入学ですか?
___
2000年ですね。
こみち
あ、一緒ですね。一緒なんですね。で、佳周さんが演出された奴ですか。それ私の初舞台ですね。
___
マジですか。いきなり初めに椎名林檎を歌ったと思う。
こみち
うんうん。ん?coccoだったんじゃないですか?coccoを歌いながら田実さんが出てくるという。・・・それを見てるんですか。
___
ええ。それで、私が見ていた回に限ってベニヤで出来た剣が折れ、恥ずかしい思いを共有したという。
こみち
貴重ですね。
___
そうなんですか。
こみち
私がその頃出ていた舞台はビデオに残っていないんですよ。無茶やってましたね。新感線をあの狭いホールでやったり。
同志社小劇場
同志社大学演劇部。同大には他に二つの学生劇団が存在する。

タグ: 恥ずかしいコト


vol.53 こみち みちこ

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こみち

 どこかしらで

___
こみちさんは、同小を辞めてから、どんな感じでお芝居をされているんですか? 時間の取れる職場で働いて、バリバリに活動されている方もいらっしゃいますけれど。
こみち
卒業してどうしようかなという時に。漠然とまあ、芝居一本でやっていく自信が無かったので。でも、京都の、どこかしらで芝居がやっているみたいな雰囲気が好きだったので、仕事をしながら芝居に関わっていけたらいいなと思ってたんですけど。<最初の一年が、忙しくて、かつ芝居に関わる機会がなくって。一年で仕事をやめたんです。
___
はい。
こみち
これはもう、私的に無理だと思って。で、次の仕事を探している時に延命さんから声を掛けてもらって。したら、上手い具合に時間を取れる仕事が見つかって。
___
ああ。
こみち
それで、これなら行けるかもと思って第二の芝居期が始まったんですけれども。その年の夏と冬にやったんですけれど、そこからぱったりとなくなっちゃって。去年はおととしの年末に出た芝居を見に来てくださった方から去年の夏の舞台に誘われたんですけど、ちょうど仕事が忙しい時期で被ってしまって。
___
ええ。
こみち
公演となると金土日が空いてなければダメだったり、どうしても平日に一回休めなければならないじゃないですか。休める時とそうでない時があって。で、泣く泣く・・・。今回のHOMURAは幸いにして何とか参加させて頂きましたが。

vol.53 こみち みちこ

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こみち

 積極

___
今後の事についてお伺い出来たらなと思うんですけれど。
こみち
はい。
___
その、俳優として、これからどんな道筋を辿って行かれるのでしょうか。
こみち
うーん・・・。
___
いきなりこんな事を言われてもしょうがないかもしれませんが。
こみち
そうですね(少し笑う)。どうして行きたいのか・・・。一応、私の中では今はオファー待ちの充電期間なんです。また一年、二年とずっと充電中になるんじゃないかという懸念があって。もうちょっと、自分から積極的に行かなければならないんじゃないかと思ってみたりとか。自分の中で、次にどうするのかというのがまだ見えていないので。ですね・・・。
___
そうですか。
こみち
時間的な問題とか、職場の制約もありますし。正直、使いにくい役者だと思うんですよ。
___
(笑う)
こみち
もう、ねえ。大して上手くもないし(笑う)。
___
いやいやいや。
こみち
うーん。ねえ、ちょっと。
___
前回は、振り幅の少ない役どころではありましたが。
こみち
何かね、ああいう役どころが多いんですよ。
___
クールビューティーみたいな。
こみち
そうそう、喋んない、存在感だけは何となくあるけど、みたいな。

vol.53 こみち みちこ

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こみち

 逆境

___
今まで舞台に立たれた中で、これは自分にとって大事だなというものはありますか。
こみち
大事? うーんと、一番楽しかったなという芝居が3回生の引退公演でしたね。その時に、一応、主役をやらせてもらって。もともとそんなに主役をやるほうじゃなかったので。凄い楽しかった反面しんどかったり。で、ちょうどその時期ホールの環境が凄く悪くて。ゲネの時に喉を壊してしまって。
___
新町別館ってそんなでしたっけ。
こみち
いや、それこそ西部と比べたら恵まれているんですよ。冷暖房もつくし、屋内になってるし。狭いっていうのは難点なんですけど。建て替えの時期で、埃っぽくて。喉はもともとそんなに強くなかったし、でも喋んなきゃいけないし。
___
はい。
こみち
大変だったんですけど、その分充実してたというか。今回は自分頑張った、みたいな。
___
逆境ですね。
こみち
そうですね。最近、中々そんなに逆境になることが少なくて。逆に凄くしんどかったのが、2回生の時にプロデュース公演で『熱海殺人事件』やったんですよ。演出の人が凄い厳しくて。やってもやってもダメを出されて。しんどかったんですけど、その分、一つ成長したかな・・・?と。
___
同志社で熱海というと、金田一君を思い出しますね。
こみち
金田一くん。あー。ねえ。

vol.53 こみち みちこ

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こみち

 adequateのレザーブレス

___
今日はですね、お話を伺えたお礼にプレゼントがあります。
こみち
あ、そうなんですか。ありがとうございます。
___
ちょっと微妙かもしれない。
こみち
いいんすかね。こんなしょうもない話しか出来ないで。
___
どうぞ(渡す)。
こみち
ありがとうございます。
___
ちょっと湿ってますけど。
こみち
今日、雨凄かったですよね(開ける)。
___
多分腕に付けるやつだと思うんですけど。
こみち
え、どうなんだろう。あれ?
___
多分、これを外すんではないですかね。
こみち
あ、そうですよね。これをいい感じに巻いて。へー。凄い。ありがとうございます。


vol.53 こみち みちこ

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2006年以前
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こみち

総裁

__
高間さんは、どうして総裁と名乗っておられるのですか?
高間
まあ一番は、大川興業の大川総裁が好きなんで。後、総裁っていうと響きがいいからっていうので。僕は政治ネタが好きなので、代表とか主宰とかよりはアホみたいでいいかなと。まあ、僕は権力は茶化す方が好きなので、それで総裁とか名乗ってる、というのもあるんですけどね。
__
政治ネタがお好きなんですね。
高間
選挙当落予想とか日記書いてたりしますね。実際政治ネタは毎回脚本に入れてあるんで。まあ、興味を持ってる人が少ないから突飛に見えるんだけども。演劇を続けている以上、ある程度政治に興味を持たなければならないと思います。格差とかが進んだら、おちおち芝居なんか続けてられないから、ちゃんとニュースは見て、自分の意見をもってやるべき行動はとらなあかんと思うんですね。
__
ええ。
高間
それこそ、京都でタダで稽古場が使えているのも、政治の結果であって、今後いつ取り上げられるか分からない。特にホワイトカラーエグゼンプションて残業代をタダにしようってとんでもない法案があるらしいんですよ。そんなことやられたら、無制限に残業させられて働きながら芝居なんかできなくなる。そういうアンテナは常にはってます。まあ、私はフリーターなんで対象外なんですけど。そういうのはネタとして入れてますね。

タグ: 自分は何で演劇を


笑の内閣

__
今後も、プロレス芝居を続けていかれるのでしょうか。
高間
完全にプロレス団体にしている訳ではないので(笑う)。
__
例えば、他にはどういう展開が。
高間
そうですね、まあ、狂い酒みたいなストレートプレイもありますし。もっとバカバカしい、バラエティ番組みたいなのも。
__
基本的には、笑いの。ああ、「笑の内閣」ですもんね。
高間
24時間芝居でHIROFUMI100キロマラソンとか。極端な事でも、笑えればいいと思ってるんですよ。役者やお客さんに、肉体的及び精神的に重度の傷を負わせなければ何をやってもいいと思ってるんですよ。こういう笑いは邪道だとか、こんなのダメだとか、おもしろければなにやってもいいのかという批判にはおもしろけりゃなにやったんでいいかと返しますね。色んな芸術作品とかありますけど、僕は人に見てもらう以上面白くなければ意味がないと思ってるんですよ。
__
それはそうですね。
HIROFUMI
非常に特異な雰囲気を持つ俳優。

観劇

__
やっぱり、京都っていうのは続け易い環境ではないかなと思いまして。
高間
そうですね、稽古場タダですし。
__
京都でも、他の劇団の芝居をご覧になったりするんですか?
高間
付き合いのある人の所には行きますね。年、7・80本は見ているんじゃないかな。
__
それぐらい見れたらいいですね。
高間
まあ、内心行くのめんどくさいという芝居もありますが、出演してくれたし、とか観に来てくれたし、とかいうのが遥かに上回りますね。僕自身は、芝居を続けたりするのならば、一緒にやった仲間の公演には行く義務があると思うんですよ。僕らが何だかんだ言って一番嬉しいのは、多くの人が劇場に来てくれる事じゃないですか。友達に観に来てもらえなかったら、悲しい。一緒に芝居をやったり、約束した人が観に来なかったり行かなかったりとかいうのは、一番腹が立つんですよ。殴られるより腹が立つ。のめりこんで、人生賭けてやってることなんで。まず、観劇を一番にしてスケジュールを作ってますね。劇団の主宰をやってる以上、それは当たり前です。

方向

__
今後、笑の内閣の方向性としてはどのような。
高間
そうですね。僕はけっこう、行き当たりばったりで生きてるので(笑う)。なにせ、団員とかもいないですからね。人望がないから人が集まらない、定着率も低いですから。今回は出てくれない、なんて人も多いです。色々やっぱり、僕自身にも迷いはありますね。これから、売れるようにやっていきたいと言ってる割には、その為の努力をしているとも言えない。昨今の政治情勢を見ても、そんなことをやっていたら飢え死にしちゃうんじゃないかという。
__
ええ。
高間
不安もありますね。今は金銭的に貧乏でもやってけるので、芝居を続けていけている状況ではあるんですけど。笑の内閣として、僕はやっぱり今後も作・演出としてやっていきたい、というのが一番なんで。それで人が来てくれる限りは続けます。自分の中で本当に売れたいのかと言ったら、今のバイトは楽しいけれどなるべく芝居以外のめんどくさいことしたくないから、芝居で収入をえたいだけなんじゃないかなと。有名になりたいとか、そういう自己顕示欲は強いんですが、何せめんどくさがりなのでその為の何かをしているとかといったら、たいしてしてないですね。団員が集まらないのは、僕が「とりあえず入ってくれ」みたいな態度で集めないっていうのもあると思うんですけどね。作品を作る以外の事はかなりずさんなので。

タグ: 政治とパーティー


ホウキ

__
ホウキと闘うとか、凄いですね。
高間
あれは、アントニオ猪木さんが「俺はホウキとでも闘える」と。
__
なるほど(笑う)。
高間
ホウキが相手の闘いでもプロレスに出来るという技術の話なんですが、あれの・・・。まあ、役者が足りなかったんですけどね。ああいうのは、ちっちゃい団体では良くあるんですけどね。ダッチワイフと戦うとか。
__
闘ってないですけどね。
高間
実は僕はあんまり、格闘技には興味がないんですよね。純粋な強さを競うものってのは、見ててもおもしろいと感じないんですよ。それがプロレスだと、ちゃんとお互いが相手の技を受けてお客さんが受ける展開を作ってるじゃないですか。
__
ああ、なるほど。
高間
実際に戦うんだとしたら、普通に考えたら、まず防御しますよね。
__
でも、あんまり避けたりしませんもんね。プロレスでは。
高間
首から落ちるなんて、それこそ本気でやったらみんな死んじゃいますからね。本当にガチで強い鍛えた人達が、技を魅せるのが魅力なんですよ。演出があるからって、プロレスを八百長だとか批判する人がいるけれども、スポーツだろうとなんだろうとチケット売っている見世物である以上勝負どうこうより客を楽しませてナンボ。それを真剣にやってる人たちに八百長ってのは見当違いな批判だと思うんですね。まあ、我々は鍛えている訳じゃないし、試合も技出す順番1から10まで全部本ありですけど、その分すごくおもしろいものになってるとは思うので胸を張って八百長じゃないと言い張れます。

タグ: 見世物


西部講堂でプロレス芝居!

__
この間の「狂い酒サンダーロード」、大変興味深く拝見しました。
高間
ありがとうございます。
__
次は、西部講堂でプロレス芝居をされるんですね。
高間
はい。そうですね、毎年恒例にしたいなと思います。
__
去年、本当に観たかったんですけどね。チラシ見て、これは凄い事だと思いながら。結局行けなかったんですが。
高間
去年は中々好評で。何でやり始めたかというと、元からプロレスはそこそこ見てたんですけど、高校生の時にプロレスから離れて。で、大学の学生プロレスが、僕が入ってた学生劇団よりお客さんを魅了してたのが悔しかったんですよね。どうしたらこういう事が出来るんだろうっていう。あと、和泉元彌のプロレスを見たのが大きいです。
__
アレは衝撃的でしたね。
高間
やっぱり僕は芝居が一番面白いと思っているんですけど、あれを見た年は他のどの芝居よりも面白かったんですよ。もう、作られたものとしてアレは面白すぎるな、と。悔しかったですね。だからやってやろうと。
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なるほど。
高間
で、受け入れられるかどうか不安だったんですけど、役者も受身の練習からやって。リングもフカフカのマットだったので、プロレス研究会の人から指導してもらったら思ったよりは難しくはないなと思ったんですよ。受身さえ出来れば。出来ない技は最初から台本には入れないので。でも、一つ間違えばやっぱり危険なので、体を張ってやってくれましたね。ただ、やはり今までにない試みなのでふざけんなって言われないか、反応が不安だったんですけど、お客さんも拍手してくれたり、歓声が上がったり。
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それはもう、プロレスですね。
高間
そうですね(笑う)。悪役が出てきたらブーイングが起きたり。確かに開演前に前説でやってくださいて頼んでたんですけど、あそこまでお客さんが参加してくれた芝居はないなと。役者の方も、それが気持ち良かったみたいだし。入場の時に派手な音効や照明使って花道を歩いて来たりとか。
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そりゃ見たいな。
高間
何が嬉しいって、プロレスにそれほど興味の無かった役者が、今回は去年出来なかったこんな事をしたい、あんな技がやりたいって言ってくれる事が嬉しいですね。
笑の内閣
2005年、元劇団紫高間響が代表をつとめるプロデュース団体として結成、後に劇団として旗揚げ。プロレスを演劇に組み込んだ作品を作り続ける。派手なプロレス演出の完成度は高く、しかも笑いを取るための努力を惜しまない。
第5次笑の内閣 狂い酒サンダーロード
公演時期:2007年4月6~9日。会場:カクテルバーナギサクラブ。

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