稽古

三条
基本的に、稽古は週一回なんですよ。日曜日。
__
そうなんですか!
三条
丸一日やるんですけど。公演直前、一ヶ月くらい前になると、土曜日やったり、祭日を使ったりすることもあるんですけど。それ以外の期間であれば、平日を犠牲にすることもなく出来るんですよ。そこは理想的ですね。
__
週一回というのは確かに凄いですね。
三条
僕も最初はそんなの出来るかなあと思ってたんですけど、その分稽古期間は4ヶ月くらい・・・。
__
それぐらいあれば十分大丈夫な気もしますね。
三条
中野の計算であれば稽古20回あればなんとかなると言ってましたね。それでも様子見ながら、考えてやっています。今日はどこまでやって、というのを計画的にやってるみたいですね。それが自分が思ってたより遅れてたらペースアップしたり、別の日を使ったりとか。
__
なるほど。
三条
それから、役者も次の週まで何もしてないかといえばそうでもなく、演出から言われたことを返して練習したり考えてみたり。結構、その時間が大事やったりして。現役の頃は毎日やってたんですけど、時間が空いたとしても逆にそれがプラスになることも沢山あって。
__
6日間あれば、色々ネタを得る事もできますしね。
三条
そうですね、映画を観たりドラマを見たり。
__
そういう稽古の形態は目新しく感じますね。凄い。
三条
そうでもないですよ(笑う)。やってみれば出来るもんで。脚本をきちっと上げてくれるというのも大きいですね。直前でバタバタして、まだ上がってないという事がないので。
__
何かいいですね、そういうの。
三条
逆に言うと、僕らがやっていくにはこれしかないのかなと。余りに私生活を犠牲にしすぎると、楽しさが無くなってきたりしますから。結局僕ら、楽しいから好きでやってるんであって。けれど、趣味でもお金を貰ってお客さんを入れてやる以上は絶対楽しませなあかんと思ってやってるし。

役者

__
これは役者の方に伺っている質問なんですけれど、これから、役者としてどんな方面を目指していかれるのでしょうか。
三条
目指す。難しいですね。
__
抽象的ですかね。こう、俳優の技というか。
三条
あー。本当は、シリアスな芝居がしたいんですけど、中々そういう機会に恵まれず。中野からみて、あんまり僕はそういうの向いてないのかなと(笑う)。
__
いえいえ。
三条
やっぱり、青春活劇とか家族愛とかそういうの結構好きなんで。笑う所は笑って、最後はしみじみと。人を色々な演技で感動させられる役者になれたらいいなと思うんですけど。精進が足りず。
__
なるほど。
三条
中野が、役者を見ながら台本を書けるんですよ。弱点を隠して長所を伸ばせるストーリーを書けるんで、観てる人からしたら、全体、そこそこ観れるように仕上がると思いますね。中野からは、シリアスなのは向かないと思われているみたいなんですけどね。

どこ

__
ある人から、質問を預かってきております。
三条
はい。
__
新良エツ子さんからです。「奥さんのどこが好きなんですか?」
三条
なんじゃそりゃ。
__
と聞かれております。
三条
どこが好き(笑う)。新良さんか。「奥さんのどこが好き」?。いや、どうなんでしょうね。芝居やらしてくれるところかな。普通だったら多分、させてくれないでしょうね。でも、芝居してる僕を結構認めてくれるっていうか。そういう所があって。好きにさせてくれるって所がいいかなあ。
__
分かりました。
新良エツ子さん
てらりすとにて活動中。女優。歌手。ブログ:なかない兎の悦楽酒場

AMERICAN RAG CIEのグラス

__
今日は、お話を伺えたお礼に、プレゼントがございます。
三条
ありがとうございます。いいんですか。
__
実は若干、内容について後悔しているところもあるんですが・・・。どうぞ。
三条
ありがとうございます。おっ、これはインド。僕の好きなインド。あ、インドの関係ではないんですか。
__
では、ないですね。
三条
ものすごいインドのパッケージだったんですけど。
__
まあ、ブランドのコンセプトだと思いますが。
三条
なんでしょう(開ける)。コップですか?コップですね。
__
はい。
三条
ありがとうございます。何か、オシャレな。使わせてもらいます。
__
ええ。
三条
うち、ちょっとコップが割れちゃったんで。丁度良かったです。
__
ああ、そりゃ良かったです。実はですね、ご結婚されている事を存じておりませんでして。新良さんの質問をもらっていたにも関わらず結びつかなくて。で、ペアで買わなかったという。
三条
いえいえとんでもない。ありがとうございます。

タグ: 結婚について


建仁寺ワークショップ「おどるからだ つたえるからだ」

__
このワークショップは、去年も確か。
山脇
はい。去年からやらせてもらってます。
__
どんな事をされているのでしょうか。
山脇
ええと、体をほぐして。私昔、インプロを習ってて。即興演技に体を持っていくみたいな。やりとりする体を作る感じです。子供さんが来るから、そういう時は凄く楽しいですね。
__
なるほど。
山脇
昨日、芸センに赤ちゃんを連れて待っているおばあちゃんがいて。喋ってて。明日こんなんやるんです、って言ったら割とそういうのが好きな家族の方で。
__
うん。
山脇
今日来てくれました。嬉しい。
__
お客さんが増えたと。
ヨーロッパ企画
98年、同志社大学演劇サークル「同志社小劇場」内において上田、諏訪、永野によりユニット結成。00年、独立。 「劇団」の枠にとらわれない活動方針で、京都を拠点に全国でフットワーク軽く活動中。本公演では、代表・上田誠の作・演出による、ある一定のシチュエーションにおける群像劇を数多く上演。(公式サイトより)
建仁寺ワークショップ「おどるからだ つたえるからだ」
山脇さんは講師として呼ばれていた。
京都芸術センター
京都市の中心部にある芸術振興の拠点施設。元明倫小学校であった建物を再利用するかたちで設立された。ここの上演スペースでも毎週のように公演が行われている。

タグ: 群像劇


バック・トゥ・2000「冬のユリゲラー」

__
東京の公演期間、一週間くらいでしたっけ。
山脇
十日間かな。愛したまま終れるように。
__
ええ。
山脇
東京のお客さんは感じが違うので。きっと。大阪でやっちゃった分、苦労するので。きっと。いつもは東京で芝居を高めて、大阪で遊ぶみたいな流れなので。今回は大阪では笑ってくれたけど、東京ではお客さんは笑わないから・・・。
__
ああ、笑わないんだ。
山脇
大阪の人は、結構早い段階で笑ってくれるけど。どうだろうか。スズナリだから、「スッ」と観られると思う。そんな気がする。
__
面白いなあ。今回の、「桜井 米」ですよね。
山脇
ヨーロッパに入って初めて名前のある役。
__
そうなんだ。
山脇
上田さんが「役に名前のあるのはあんまり・・・」と思い初めてから入ってるから。
(注・東京のお客さんも笑って下さいました。杞憂でした(山脇))
バック・トゥ・2000
「苦悩のピラミッダー」「冬のユリゲラー」「衛星都市へのサウダージ」を、 3本連続再演するという企画。まずは先の2本「苦悩のピラミッダー」「冬のユリゲラー」を、ヨーロッパの役者陣が2チームに分かれて上演し、そののちに、再び1つにまとまって、「衛星都市へのサウダージ」を上演する、という流れ。3公演それぞれを、大阪・東京の2都市で行い、計91ステージという途方もないステージ数となった。(公式サイトより)

ムーミン

__
山脇さんは、その、京都に来たのはどうしてなんでしょう。
山脇
京都に来たのは、ヨーロッパがあったからです。ヨーロッパやりにきた感じです。
__
ああ・・・。なるほど。どこでヨーロッパを知ったんですか?
山脇
あ、2002年のユリゲラーです。東京初進出の。当時、チケットが安くて面白そうな公演を沢山観に行っていた時期で。観に行ったら面白くて。
__
あ、オーディションをしていた時期があったんだっけ。そこで?
山脇
オーディションには間に合わなかったんですよ。パソコン無かったし知らなくて。でムーミンの時に上田さんと喋ってて。
__
うん。
山脇
で、丁度その時ヨーロッパが男七人になっちゃった時期で、女優がいなくて。次はごちゃっと出したい言っていた時期だったらしいから、声が掛かった。
__
ムーミンか。感慨深い作品です。手伝ったしね。
山脇
あー。
__
チラシ撒いてたんだけど、店の人の反応が良かったですね。作品も、チラシの感じを裏切らない感じで。
山脇
ヨーロッパはチラシがいいのがいいですね。
__
本当に。
山脇
そこが、お客さんとしても好きだった。ムーミンの時も、観に行こうと思って飾ってたし。飾ってかわいい芝居のチラシなんてねえ。なかなか。
__
部屋に飾れるんだもんね。キレイ、かっこいいっていうのはありそうな感じはありそうだけれども。山脇さん、ヨーロッパに入りに京都に来たっていうのは、中々すごいなあ。
山脇
あれは22、3歳だったから出来た暴挙で。
__
暴挙か。
山脇
暴挙というよりは、病的な思い込みというか。それぐらいの年齢だったから出来た。周りもよくやるわと思ってたらしいです。今だったらそんな勇気があったかどうか。
__
山脇さんは、つかこうへいの研修所にいたんですよね。
山脇
そうそう。十期生か。未だに仲の良い人もいるし、何をしているやら分からない人もいるし。
__
ねえ、東京に凱旋じゃないですか。
山脇
ねえ。
ヨーロッパ企画 第15回公演「ムーミン」
公演時期:2004年5月14~6月3日。会場:愛知・東京・京都各地にて。

タグ: つかこうへい


おばあちゃん

__
今後、役者としてどういう方向を目指されるんでしょうか。
山脇
えー。それ、前も誰かに聞かれてもやもや返したんですけど。
__
もやもや。
山脇
色々な想いがその瞬間にあって。憧れとかも。でも、神様が「こっちじゃないの」って言う方向に行くと思うんですよ。きっと。いくらやりたいなあ、と思った事でも、逆立ちしても出来ない事は神様はやらせてくれないと思うし。多分。あえていうと、演劇集団「円」に井出みな子さんというおばあちゃんの女優さんがいて、その人みたいになりたいですね。
__
それは、どんな人なんですか?
山脇
おばあちゃんです。幾つぐらいなんだろう。おばあちゃんの役で、森光子みたいなんではなくて、最初から最後までおばあちゃん。
__
ほお。
山脇
かわいいんですよ。おばあちゃんになった時におばあちゃん役をやれたらいいなあ。あれは、うらやましい。うん。
__
それはもう、上手い下手を越えたレベルでしょう。きっと。
山脇
越えれるでしょう、きっと。40、50を越えたらあとはもう年輪で。
__
面白いですね。
山脇
ずっと芝居やってたいですね。お芝居しか出来ないからなあ。それ以外は何も。出来ないんですよ。
__
何それ。自虐的な。
山脇
何にも楽しみを見出せない。本番が終ったら廃人みたいになって、訳も無く泣き出す感じになって。お芝居がないと全然ダメ。お芝居をやってる、というのは私にとって一本の柱で。胸を張れる事なので。それを知らない他人と接するのは、柱のない人と思われるので、怖い。自信を持っていられるポイントがそこしかないんですね。きっと。絵が描ける訳でもないし、目の醒める文章も書けないし。頑張ってお金を取れるようになります、と言えるのがお芝居だけ。
__
なるほど。
山脇
そうです。
__
情熱的ですね。
山脇
いや、奥がないんですよ。本当、奥がないのが嫌なんですよ。一本しかないってのも、永野さんとかみたく凄いレベルにはいってなくて。まだまだ全然低いから。頑張らんといかんですね。

ユリゲラー

__
ユリゲラー。私は初演をビデオで見ているのですが、諏訪さんの芝居が何か凄く新鮮でしたね。二回観てるのに。
山脇
私が諏訪さんを凄いと思うのは、ヨーロッパの中心で純粋培養されてるみたいな感じなのに、いつのまにかぐわーんと上手くなってるっていうのが凄いなと。へろっとやってるのかなあ、と思ってたら、稽古中に話してるのを聞くと凄い考えてる。ナチュラルにやってるのかなと思ってたら、実は計算されてたりとかして。
__
そうなんですよね。
山脇
すごくクレバーに演技してる人なんだと思って。
__
何というか。演劇とは、という話になるんですが。目の前で人が演技をしていて、それを私がどう受け止めるか、という話だと思うんですよ。単純にすると。それの一連が上演された作品で。で、その上で役者が「これこれこういう訳だから、ここでこういう式をもってこの結果が出ればこういう印象を与えられる」という言わば計算をして、組み立てていくのが、基本だと思うんですよ。ヨーロッパの場合は、物凄く大きな計算をしているようには見えない、というのが凄いんじゃないかなあと。
山脇
あー。
__
たとえば、諏訪さんなり中川さんなりが他の人のプランを把握して、それぞれ他の人の、式と結果の違いを意識して絵を作っていくところとか。それが上演時間に従って広がって、でも、複雑には見えない。全て平易でスマートな表現だから。冬のユリゲラーとかはその辺が凄く上手くいってて。
山脇
ねえ。そうっすね。
__
あれはよく出来ている。だから、ユリゲラーはヨーロッパ的な芝居の最たるものと言っていいと思う。
山脇
ああ、中川さんも「サマーが代表作だと思われてるけど、実はユリゲラーが代表作です」って。最初の伏線がパチパチと嵌っていくのがすごく面白いと思う。

SOUSOUの小皿・袱紗・干菓子

__
山脇さんはですね。私が初めて出会う、芝居で生きてきた女性なんですよ。つかこうへい研修所にいたというのが。
山脇
あー。つかにいた人自体、あんまりいないんですよ。女の子は年に2・3人くらいしか入らないから
__
そうなんですか。
山脇
そういえば、つかさんが賞をもらったとか。
__
ああ、紫綬褒章。
山脇
おめでとうございます。
__
今日はですね。お話を聞かせていただいたお礼にプレゼントがあります(渡す)
山脇
えー。開けていいんですか。
__
どうぞ。
山脇
ここ、可愛いなと思って全然手が出せてなかったんですよ(開ける)。
__
袱紗と。
山脇
これは、なんですか。・・・いいですか、ビリビリで。アメリカ流で。
__
どうぞ。
山脇
うわあ、凄い。もったいないぐらい可愛い。この数字は?どんな意味が。
__
いやあ、多分ないです。
山脇
うわあ。ありがとうございます。これ、私も誰かにあげます。
__
その干菓子をですね、お皿にあけて出す、という形だったんですよ。
山脇
うわ、なるほど。可愛い。


トリコ・A

__
今日は宜しくお願いします。
森上
お願いします。
__
最近は、トリコ・Aの東京公演が終わり。
森上
そうですね。今日も名古屋公演の稽古があったんですが。
__
いかがでしたか。東京は。
森上
東京公演ですか。
__
言える範囲で結構です。
森上
結果的には、大賞が貰えたんで良かったですね。初東京。個人的にはすごい、笑ってくれるお客さんが多かったですね。東京は。
__
意図しないポイントでですか。
森上
そうですね、お客さん全シーン笑ってましたね。演出含め役者が皆驚いてましたね。
__
興味深いですね。それは。
森上
そうですね。何なんですかね。
__
トリコ・Aは一応、何か、幻想的な感じなのかなと思っているんですが。
森上
山口さんはいつもより分かり易くしたいといってましたけど。僕は過去の作品を見た事が無いので比較できないんですが。
__
会話劇主体、だったんですね。
森上
そうですね、場面転換がほぼ無しでやったりとか。
__
山口さんの作品は、溶暗の中で転換したりとかが多かったようですが。
森上
名古屋公演のは今、書き直してはるみたいですけどね。
トリコ・A
山口茜氏による演劇上演団体。

方向

__
このところは、いかがですか。最近。
森上
人生に迷ってますね。色々と。転機みたいのを考えて。将来の展望が見えてきたり。
__
今後は、俳優としてどんな方向で。
森上
どうしたらいいですかね。何したら面白そうですか? 色々やってみて、これはダメかなとか思っても実際やってみたら面白かったという事もあって。
__
オースティンパワーズとかやったらいいんじゃないですかね。
森上
主役ですか?
__
うん、主役以外大体ギャルしか出てこない。
森上
なるほど。バカ騒ぎの。いいですね。
__
まあ、今思いつきで喋ってるだけなんですけどね。
森上
大体そうだと思ってました。やりたいですね。面白ければ。

寮食

__
最近は、ケッペキはどうなってるんですか?あ、辞めたんだっけ。
森上
辞めて一年ですね。今どうなってるんでしょうね。・・・部室に行ってもあまりいい顔されないので。
__
あ、そうなんですか。
森上
被害妄想かもしれないけど。あ、これはもう行かない方がいいなと。子離れしなあかんなと。公演を観に行くのは行くんですけど。
__
ケッペキか。
森上
どうなっていくんでしょうね。
__
何とでもするでしょうね、きっと。
森上
そうですね。吉田寮も使えなくなりますしね。
__
あ、そうなんですか?公演場所として?
森上
地震が来たらまず崩れるだろうという事になったらしくて。
__
まじっすか。
森上
ブンピカもあれですしね。
__
うん。寮食がなあ。様々な公演がありましたね。サンセット企画とか。
森上
ありましたね。ヨーロッパもやってましたね。
__
ありましたね。
森上
何回もあそこでやってましたね。SHOWDOWNとか。最近ではあそこで公演やるってあまり聞かないでしょう。
__
だからか。
森上
A号館もないですし。
__
鍵がかかっちゃいましたからね。
森上
入り口にすら鍵が掛かっちゃいましたしね。
__
うん。
森上
最悪ですね。
__
最悪か(笑う)。我々が恵まれ過ぎていたんですよ。大阪とか、お金を払って稽古場を借りてるんですから。
森上
そうなんですよね。信じられないですよね。東京とか、稽古場代に月何万も掛かるらしいですよ。びっくりしますね。
__
凄いよなあ。芸センとか、青少年活動センターとか、もっと丁寧に使って行かなくてはならないですね。
劇団ケッペキ
劇団鞠小路、VOL.0を経て、1993年に京都大学学生部公認サークル・総合芸術集団潔癖青年文化団として結成。1995年、劇団ケッペキと改称。現在、京都大学唯一の公認劇団。(公式サイトより)
吉田寮
吉田寮
京都大学吉田寮。食堂として使用されていた建物があり、そこで様々なイベントが行われていた。当記事の書かれた時期、吉田寮食堂は老朽化のため使用できない状態であった。
ヨーロッパ企画
98年、同志社大学演劇サークル「同志社小劇場」内において上田、諏訪、永野によりユニット結成。00年、独立。 「劇団」の枠にとらわれない活動方針で、京都を拠点に全国でフットワーク軽く活動中。本公演では、代表・上田誠の作・演出による、ある一定のシチュエーションにおける群像劇を数多く上演。(公式サイトより)
SHOWDOWN
元ニットキャップシアターのナツメクニオを中心し、2001年5月に旗揚げ。既成の劇団という枠にとらわれず、いろいろな物を貪欲に吸収しながら、「頭のいらないエンターティメント」をテーマに大衆娯楽の王道を追及する。(公式サイトより)
京都芸術センター
京都市の中心部にある芸術振興の拠点施設。元明倫小学校であった建物を再利用するかたちで設立された。ここの上演スペースでも毎週のように公演が行われている。

タグ: 群像劇


ベトナム

森上
こないだ、「ベトナムからの笑い声」が団員募集してましたね。
__
うん。
森上
応募しようかと思って。気がついたら終ってたんですよ。
__
いや、行くべきだったよ!
森上
で、丸井さんの日記見たら、『応募者ゼロ』と書いてあって。
__
あー。
森上
そこで応募してたら、「1人、俺だけだ・・・」みたいなプレッシャーを感じてましたねきっと。で、しなくて良かったとかしなくても良かったのかとか・・・。
__
いや、森上君なら即断でしょう。
森上
いやー。・・・出たいですね。好きですね、ベトナム。
__
あんだけ丁寧に作っていって、作品自体とは関係ないけど皆社会人っていうのは、カッコイイですね。やっぱりね、凄いんですよ、ベトナムは。
森上
そうですね。
__
雑誌とかにもちゃんと載ってたりするんだけど、そこまで露出しないとことか。笑いだけに特化してさ。
森上
観た時は衝撃でしたね。初めてでしたよ、笑いで涙が飛んだのは。「ぴゅっ」って。
__
そうなんですか。
森上
びっくりしました。『マンガ道』とか。笑った瞬間に。涙腺がおかしくなって。
「ベトナムからの笑い声」
丸井重樹氏を代表とする劇団。手段としての笑いではなく、目的としての笑いを追及する。

ニット

__
そういえば、ニットキャップシアターにも森上さんは出演されておりましたね。
森上
ありがたいですね。1年前ですね。
__
若干、昔になりますね。
森上
面白かったですね。だいぶ、勉強させて頂きましたね。また、出たいですね。
__
キャラクターが俳優に食われた感じでしたね。何か、こう、演出から指示がない状態で、どんどん、自分から新しい事をしていったと聞いてますが。
森上
何も考えて来ないんですよね。だからその場でやらんとしゃあないと。必死でしたね、あの時は。面白くなかったりすると、露骨に出番が減って行ったりするんですよ。これは怖いと思って。常に安心できなかったですね。ごまさんを喜ばせるために。
__
そういう話を聞いて、やっぱり森上君は凄い人なんだと思って。
森上
自由にさせてくれたんですね。
__
もっと、森上君の舞台での姿を見たいですね。
森上
出たいですね、もっと。オファーさえあれば、いくらでも。
ニットキャップシアター
1999年、劇作家・演出家・俳優のごまのはえを代表として旗揚げ。以降、京都を拠点に、全国で大小40回近くの公演を重ねる。ごまのはえが独自の幸福観に基づいて描くストーリー性のある戯曲を、個性的な役者たちが体当たりで演じる作品を上演している。ベタでドタバタなコメディから、シュールでシニカルな悲劇まで非常に幅広い作風が人気だが、総じてポップでシュールで漫画的。(公式サイトより)

コロコロゲームボード

__
今日はですね。お話を伺わせていただいたお礼にプレゼントがありまして。
森上
あっ。
__
どうぞ(渡す)。
森上
あんまり大した事言ってないですけど。
__
いえいえ、大丈夫です。
森上
『Playing』・・・?ゲームですか?
__
どうぞ、お試し下さい。
森上
あー。何か、イラッとするやつですね?ちょっと(やってみる)あ。・・・あー。この数字は何ですか?
__
さあ。
森上
ありがとうございます。
__
いえいえ。多分、その数字は、複数人で遊んで、点数として競うものだと思います。
森上
ああ、ここで落ちたらお前2点だぜ、とかいう。いいですね、こういうの好きですね。


冬のユリゲラー

__
では、コーヒーが来るまでの間、世間話をしたいと思います。最近どうですか。
本多
最近どうですかで入りますよねえ(笑う)。
__
ええ。
本多
ねえ。いい質問ですよね。変わらずですよ昔と。全然。
__
実はですね、こんなものを持ってきました(バック・トゥ・2000シリーズのチラシ)。いいチラシですよね。
本多
ありがとうございます。大変なんですよ。
__
今回、舞台セットの製作はどうしてるんですか?ヨーロッパハウスで?
本多
ちゃんと芸術センターを借りて。「冬のユリゲラー」だけは、初めてなんですが外注して。
__
実は「冬のユリゲラー」だけは見た事がないんですよ。
本多
あ、そうなんですか。珍しいですね、ユリゲラーが3本中一番観た人多いんですよ。是非。岡嶋さんも首藤君も出てるんで。
__
ピラミッドビルダーだけは見たんですけど。
本多
ピラミッダーですね(笑う)。吉永さんとの対談でそう書いてて。笑ってしまったんですけど。
__
そういう呼び方だと思ってまして。今、どんな感じですか?
本多
練習ですか?今は交互でやっていってる感じなんですけど。ピラミッダーが先に初日なんですけど。ユリゲラーは客演の方が三人いて。首藤くんはやったことがあるけど、岡嶋さんとガッツリやるのは初めてだし。
__
ですね。
本多
で、人羅さんという。
__
お笑いの。確か、イクイプメンの。
本多
なんで、凄い新鮮ですね。
__
楽しみです。必ず観に行きます。
本多
そうですね、だから、昼間タタキやって夜は練習して。練習のない日は他の作業をやって。だから、昔と本当に何も変わってないですね。
__
忙しいでしょうねえ。
本多
いや、まあ、でも楽しいです。皆と一緒にやれてるんで。
ヨーロッパ企画
98年、同志社大学演劇サークル「同志社小劇場」内において上田、諏訪、永野によりユニット結成。00年、独立。 「劇団」の枠にとらわれない活動方針で、京都を拠点に全国でフットワーク軽く活動中。本公演では、代表・上田誠の作・演出による、ある一定のシチュエーションにおける群像劇を数多く上演。(公式サイトより)
バック・トゥ・2000シリーズ
2000年に行われた公演「苦悩のピラミッダー」「冬のユリゲラー」「衛星都市へのサウダージ」を、 3本連続再演するという企画。まずは先の2本「苦悩のピラミッダー」「冬のユリゲラー」を、ヨーロッパの役者陣が2チームに分かれて上演し、そののちに、再び1つにまとまって、「衛星都市へのサウダージ」を上演する、という流れ。3公演それぞれを、大阪・東京の2都市で行い、計91ステージという途方もないステージ数となった。(公式サイトより)
冬のユリゲラー
ヨーロッパ企画作品。初演:2000年12月15日~17日。その後再演を重ね、映画化もされる。参考:「曲がれ!スプーン」オフィシャルサイト

タグ: 群像劇


企画集団

__
ヨーロッパには俳優の他にデザインですとか、そういう仕事の出来る方が多くいらっしゃいますよね。
本多
そうですね、諏訪さんとか。角田さんとか。
__
そういう面から見ても、新しい集団ですよね。
本多
僕とか、別に他の特技とかないから。永野さんとか漫画描いたり出来るから。僕とか、何もないから。
__
な、何を。何を・・・。
本多
でも、映像とか編集とか、パソコンさえあって教えて貰えれば皆、均等に作業が出来るようになるじゃないですか。そういう感じで。
__
そうですね、そういうチームのあり方ですよね。
本多
うん。
__
ええ・・・。
本多
・・・。
__
しかし、いい名前ですよね、ヨーロッパ企画
本多
ねえ。今考えたらいい名前ですよね。
__
「企画」ってちゃんと付けてるところがいいですよね。企画集団なだけに。
本多
最初は、色んな企画をやろうとして付けたわけじゃないんですよ。「劇団」って付けるのがあれやなあって。でも、今とそうしなくて良かったなあと。でも、よく「劇団ヨーロッパ企画」って書かれちゃうんですけどね(笑う)。
__
ああ(笑う)。
本多
はい・・・。
__
感慨深いですよね。「バック・トゥ・2000」。
本多
そうですね。
__
ええ。
本多
そうなんですよ。
__
あの時いなかった人も、今回は。
本多
そうですね。当時いたメンバーもいなかったりして。
__
今回は、フルメンバーではなく、俳優を3つに分けて。
本多
そうですね。7年前を振り返る、という事で、当時の写真を見てたら永野さんが現在と同じ服を着てたり。
__
ああ(笑う)。7年か・・・。7年長いですよね。7年あったら小学生が・・・。
本多
ねえ。小学校卒業出来るし。

カバー

__
そのですね。ヨーロッパの舞台は、いつも新鮮ですよね。
本多
そうですか。新鮮て。
__
「Windows5000」を見て思ったんですが。コンセプトが強くあって、俳優の掛け合いが強く訴えかけてくるものはないんですけれど、何故か見たことのないものを見ている気がします。というのはですね。何かのメディアから取って来たコピー舞台を見る機会が最近ありまして。もちろん、コピーなんて当然なんですが、それが一つの世界観からの丸ごとコピーだったりして。ちょっと、創造とか工夫の跡が見られなくてがっかりした事がありまして。で、ヨロパの舞台はこう、上田さんのオリジナルというか、常に新しいものを見ている気がしますね。見たことがない。
本多
「Windows5000」は、まあ毎回そうなんですけど、舞台上での段取りは決まっているんですが、それ以外は本当に生活する、っていう。
__
ええ。
本多
ねえ。やってて新鮮ですしねえ。
__
アジアンの持ってきたおにぎりのタッパーがあったじゃないですか。あのタッパーの白い濁りと、赤いおにぎりが透けているあたりが。
本多
生活感ありますね(笑う)。みんな部屋から、色々もって来てましたからね。
__
それが、全部消えましたからね。
本多
ええ。全部消えて、公園で立て看板だけがあって、皆がポツンとしていて。
__
ええ。
本多
めっちゃ受けるかと思ってたんですが。
__
シーン、でしたからね。
本多
やっぱり、ショックがあったんですかね(笑う)。友達に聞いたらショックだったそうで。
__
私もショックでしたね。
本多
それがやりたかったみたいですね。生活の営みが全て消えると。
__
ただ、トイレだけが残ってたじゃないですか。で、トイレのレバーのカバーだけが残っていたと。あれは、どういう・・・。
本多
あ、あれ気付いてたんですね。凄いですね。
__
いや、私は、カバーを取っていった方がいいかなあとか思ってたんですが。
本多
あれは、多分、元々公園にあったもので。市役所の二人も、撤去後にトイレの中まで見ないじゃないですか。で、残って。その残った感じが。何か哀しみみたいな。
__
そこか・・・。
本多
そうだったんじゃないですかね。
__
もう、2年くらい疑問だったんですが。
本多
ええ。
__
私は、取っていった方が美しかったのではないかと。
本多
いや、そこに気付いてたってのが凄いですよ。公園になっちゃった時、サイバーの人の部屋の斜面が滑り台だってのに気付いてた人も少なかったし。
__
ええ。
本多
でもそれが分かるように説明的にはせずに、明かりがついてすぐに消えるという。
__
いやー。その。残心ってあるじゃないですか。剣道でいう。
本多
ええ。
__
レバーカバーはあれかなあと思ってたんですが。失礼しました。
ヨーロッパ企画第20回公演「Windows5000」
公演時期:2006年3~4月。会場:滋賀・京都・東京各地にて。

タグ: 赤色 世界観の作り込み


感覚

__
その、ヨーロッパの本番前の様子の事を伺いたいのですが。あまり、これからお芝居する、みたいな様子ではないとか。
本多
そうですね。
__
どんな姿勢で、本番に臨まれるのでしょうか。
本多
人によってバラバラですけど、普段と一緒ですね。別に気合を入れようとかは。たまにやるけど、と言ってももう何年もやってないけど。最近声を潰したりとかあったから、ストレッチやったり。劇場に入ったらピュンっというかシャンとなるから、客席を走ったり、普段全然やらないのに腹筋をしてみたりとか。
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シャンとなる。
本多
何やろう。でもまあだらだらしてますね。本番前になったら服を着替えて。自分のリズムがありますからね。トイレ行ったりとか。でも、皆で行くぞーみたいなのは。
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舞台で、新鮮な感覚を・・・。
本多
いや、新鮮な感覚とかはないですね。発声もやったりはするけど、乗っかってる感じで。
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ああ。
本多
でも、初日はそういう余裕はないから。大慌てでやってますね。
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初日。そういえば、ピラミッダーの初日は4月4日ですね。
本多
そろそろですね。公演。そろそろやなあ、という感じですね。
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ええ。
本多
テンションの持って生き方が、違うかな。本番前に舞台上に集まってお酒を回してちょっとづつ飲むとか、ああいうのはないから。
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なるほど。
本多
ああ、でも東京の下北沢の駅前劇場でやったときに。永野さんが近くのレコード屋にめっちゃ良いカバンが売ってるとか言ってて。本番15分前ぐらいの時に。
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ええ。
本多
皆観に行こうとなって(笑う)。買おうとか言って財布持ってったのに。行ったらめっちゃダサくって。そのままバーっと帰って。
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それはテンションが上がりますね。

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