余裕

__
若干話題を変えて。今後、本多さんはどこへ向かいますか?
本多
どこへ向かうんですかね(少し笑う)。わかんないですね。あんまり、ここへ向かうとかは。ある人はやっぱりあるのかなあ。こういう人になりたいなあというのはあって、その為にはこういう事をしとかな、ていうのはあるんですけど。うん。もうちょっと余裕がある人間になりたいですね。すぐいっぱいいっぱいになってしまうんで。
__
ああ、私もすぐそうなってしまいます。
本多
何か、このイベントはこの人が仕切る、みたいな持ち回りがあって。仕切る時に、余裕を持っているふうを装うとしているんですけど。この前の公開記者会見とかの仕切りが僕だったんですけど。大阪ではやれてたんですけど、東京ではいっぱいいっぱいで。後で永野さんに「爆発しそうだった」と言われて。
__
ああ(笑う)。
本多
そういうのが多々あるんでね、余裕が欲しいですね。
__
はい。
本多
あります?そういうの。
__
そうですね。私もすぐそうなってしまうんですが。仕事の難易度にポイントを付けて、どこでどれだけ掛かるかの見通しを付ければすっきりと仕事が進められる、というセンパイの話を聞いた事があります。
本多
ああ、そうですねえ・・・。
__
あとは、不安にならないことですね。
本多
そうですね、自信を持つ事ですよね。自信を持ちつつ、ダメな感じの大人になりたいですね。
__
ダメな感じの?
本多
好きな人にそういうのが多くて。
__
飄々とした、というような。
本多
飄々ともしてるのかな。そういう人が、駄目という言葉を使うんですよ。宮沢章夫さんとかきたろうさんとか。ダメだなあ、という、褒め言葉になるような。
__
今後、ヨーロッパ企画の見通し的なものについてはいかがでしょうか。
本多
見通し。今のまま、ずっと年とっていきたいなと思いますね。早く40歳ぐらいになったら。
__
ええ。
本多
それぐらいになってまだ似たような事やってたら面白いですね。
__
素晴らしいですね。
本多
やっぱ、諏訪さんの存在が大きいですね。この前の断食とかも。
__
あの人は、企画の人ですよね。
本多
楽しい人ですよね。巻き込んでいくし。
__
デザインも出来ますしね。
本多
そうですね・・・。このまま皆が幸せになれたらいいですね。知り合い全員。
諏訪雅氏
ヨーロッパ企画所属、俳優・制作。

タグ: 見ている人が幸せになる いっぱいいっぱいになってしまう


ブックカバー、コーヒー豆(Starbucks)、Joanne Harris「ショコラ」(角川文庫)

__
今日はちょっとですね。お話のお礼にプレゼントがあります。(渡す)
本多
マジすか。ありがとうございます。
__
どうぞ。
本多
開けていいですか?
__
ええ。
本多
これ、コーヒー?
__
一応、挽いてもらってきたんですけど。豆挽きとかってありました?
本多
いえ、ないです。
__
ああ、良かった。そこが今日一番のポイントだったので。
本多
いや、ありがとうございます。コーヒー、よく飲むんですよ。あ、これは?
__
ブックカバーですね。
本多
いや、ブックまであるじゃないですか。「ショコラ」。こんなんいいんですか。
__
ええ、どうぞ。
本多
・・・いや、僕もね。対談のサイトを読ませて貰って。プレゼント貰えるな、と思って。
__
はい。
本多
僕もね、プレゼントを持ってきたんですよ。
__
あ、ありがとうございます。
本多
どうぞ、開けて下さい。
__
おお!「Actus」。素晴らしい、ありがとうございます。
本多
しょうもないっすよそれ。多分。
__
いや、どんなものでも嬉しいですよ。(開ける。巨大なフォーク)
本多
フォークです。
__
・・・。
本多
でっかいスプーンかフォークかで迷ったんですけど。スプーンなら使い道がありそうやけど、フォークだけ渡されても使い道ないかなと思って。
__
はい。
本多
ナイフとか要りそうじゃないですか。これを、何に使うのかなと思って。


名古屋

__
今は、トリコ・A
鈴木
そうですね、いま稽古している最中で。もう試演会も二回やって、東京公演も終っています。全部ワークインプログレスという形で進んできているんですが、今は名古屋公演に向けて、という形なのかな。
__
なるほど。
鈴木
今から、一ヶ月ちょいくらい詰めて詰めて、という感じですね。
__
私はちょっと、見られなかったんですが、役どころとしてはどんな感じだったんでしょうか。
鈴木
役どころですか。何でしょうね。医者の役で、妻から疎ましく思われていて。何ていうんだろう。自分はもっと妻と仲良くなりたいんだけど、どうにもならない状態でずっと暮らしている男なんですよね。
__
演じていて、いかがですか。役作りとか。何ていうんでしょうか、演出と、ご自身の二人で作り上げていく形だと思うんですが。
鈴木
そうですね、演出と二人でというよりは、トリコ・Aの作り方というのもあると思うんですが。山口さんは山口さんで、こうして欲しいと稽古場に持ってきているものもあって。僕も、他の役者さんも稽古場に持ってくるものもあって。もうぐちゃぐちゃに混ざり合って、それを山口さんがまとめる、という事が多いですね。
__
ぐちゃぐちゃ。それがまとまると。
鈴木
稽古中に山口さんが「こうしてみて」とヒントを出してくれるのを、自分達なりに解釈して、またぐちゃぐちゃに。その上で、山口さんが面白いなと思ったものをまとめていくという。だから、台本を読んで考えて考えて、という事もあるんですけど、稽古場の中でいつのまにか自分のやっている事が役になっている事が多いですね。
欄干スタイル
鈴木正悟と前尚佳を中心にしたユニット。京都を中心に活動中。(公式サイトより)
による演劇上演団体。
トリコ・Aプロデュース『豊満ブラウン管』
公演時期:2006年11月29日~2007年5月13日、京都・東京・名古屋各地で上演。公演紹介ページ:豊満ブラウン管 | トリコ・Aプロデュース [演劇公演紹介] ★CoRich 舞台芸術!公演記録:トリコ・Aプロデュース『豊満ブラウン管』
山口茜氏
主に京都を拠点に活動する劇作家。トリコ・Aプロデュース主宰。

拾う

__
稽古場をぐちゃぐちゃにするために、ネタを稽古場に持ってきて、自分の演技を提案する、という感じなんでしょうか。
鈴木
そうですね、提案する、というよりか・・・。例えば、稽古場で『私は、あなたの役はここでこういう風に感情が動くと思うから、あなたこうしてみて』というやりとりが役者間であったとするじゃないですか。それって、すごい矛盾が生じることで。こうして話をした時に、例えば面白い話をして、笑うじゃないですか。そういう反応って凄くリアルだと思うんですけど。
__
反応ですか。
鈴木
さっき言ったような刷り合わせをした場合には、何だろう。ホントに作られたものしか出来ない。『そこで笑って』と言われて、あはは、笑う事は簡単に出来るんですけど、その人から出たものではないと思うんですよ。
__
その人、というのは、役ですか、俳優ですか。
鈴木
ええと、僕の場合は稽古場では「その人」だと思ってるんで稽古場で、不意に出てきてしまったものを拾っていくのが大切だと思っているので。稽古場では、役がどうこうというより、「僕」ですね。
__
その、俳優としての仕事をしている鈴木さんですね。
鈴木
そうですね。稽古場で出てきてしまったものを拾うのが役者の仕事だと思っています。それをどう見えるようにするのか考えるのは演出の仕事なんですけど。本番までに出てきてしまったものをいっぱい集めていくという。
__
それは、死にませんかね。
鈴木
死ぬ?
__
芸が死ぬとか、よく言いますが、そういう意味で。
鈴木
あー。死ぬ(笑う)。
__
段々ギャグが面白くなくなっていくとか。
鈴木
ああ、でもそれに耐えるのも役者の仕事だと思います。一番面白いのは、それが初めて稽古場に出てきた時だと思うんですが。それが、何回かやっていくうちに段々面白くなくなっていく。やろうとするんだけど、あざとい感じが出てきてしまう。でも、それを続けていくという忍耐力が必要だと思うし。ある程度、信頼の置ける演出家さんとかの稽古場だったら、その人が面白くないと思うまで続ければいいわけだし。

タグ: 信頼のおける演出家


これから

__
その、俳優としてのこれまでとこれからについてお話を伺いたいと思います。
鈴木
これまでとこれから。うーん。今までですよね。結構、ある時点で役者としての気持ちの持ちようが変わりまして。何ていったらいいのか。大学を出て、京都に出てきて。やっと、就職せんとこれでやっていこうと決めた時は、今よりは凄く浅はかな気分で決めてた。演劇できればいいや、というぐらいのノリでやってて。で、それで劇団だった頃の山口さんのトリコ・Aに入らせてもらって。で、トリコ・Aが解散したんですよ。
__
2002年くらいでしたね。
鈴木
そうですね。で、劇団員だった人たちと山口さんで話したことが、『役者としての不安感をいいように使おう』と。こんな事言ってたのかな、僕としてはそう受け止めたんだけど。劇団という形であって、いい事も沢山あるんだけども、『次もこの劇団での仕事があるから、何もしなくても芝居に出れるわ』という状態が凄く役者をダメにする。作・演出の人は、まあ自分で書いて演出して、でチラシとかで一番最初に名前が出るから名前も覚えられ易いけど。役者の場合は、『あそこの劇団の人でしょ』という状態でいると何も努力しなくなる。作・演出の人は賞とか取ってどんどん知られていくけど。そうすると、あそこの劇団の人だから大丈夫に思われる・・・という状態は、それでいいのか、という話。
__
はい。
鈴木
解散した理由はそれだけじゃないですけど。まあ、一番大きいのはそこで。役者自身が何も努力しなくなるというか。芝居をする上で何をしなくちゃならないのかを全く考えなくなってしまうのではないか、という。そこからですね、気の持ちようが変わっていったのは。もうフリーだから、自分からアクションを起こさなければどこかに呼んで芝居をやらせてもらったり出来ないし。自分に何か無ければなおさら呼んでもらえない。今までは運良く、山口さんとか、マレビトの会とか、前田さんとかのに出させてもらってますけど。これから、他に色んなところに出させてもらうのには、もっと努力しなくちゃならないと思いますね。
マレビトの会
2003年、舞台芸術の可能性を模索する集団として設立。非日常の世界を構想しながらも、今日におけるリアルとは何かを思考し、京都を作品製作の拠点として創作を続ける。(公式サイトより)

タグ: 非日常の演出


鍛錬

__
俳優としては、これからどういった方向で。
鈴木
今までは、トリコ・Aの山口さんに呼んで頂いて、断続的にお芝居には出れていたんですけど。それを頼りにしていても始まらないなと。今年は、それを頼りに出来ない状態になりますね。山口さんが文化庁の研修で海外に2年間行く事になったので。劇団解散してから、本当に自分で何とかするしかない期間がやってくるんですね。ちょっと前から思ってた事なんですけれども、俳優って他の劇団から呼んで貰ったり、オーディション受けたり。何かしら受身の状態でいるじゃないですか。それよりは、自分が好きだな、と思える演出家さんとか、劇団さんに『出して欲しい』という事が必要だと思うんです。
__
ええ。
鈴木
そう言うには、自分の鍛錬も必要だと思っていますし。そうするほうが、ずっと健康的だと思います。
__
売り込む。普通に重要だと思いますね。
鈴木
芸能界みたいにマネージャーがいるわけじゃないですから。どうかしようと思ったら自分で何とかするしかないんですね。だから、訓練が必要ですね。自分の演技を他人に見てもらったりとか。

グラス

__
今日はですね、お話を伺えたお礼にプレゼントがあります。
鈴木
すみません。何か、読んでていつも大変だなあと。
__
いえいえ。どうぞ。
鈴木
あ、ありがとうございます。開けていいですか?
__
どうぞ。
鈴木
Georges・・・これを開けるのが緊張する(開ける)。おお。何ですかこれは。
__
グラスですね。
鈴木
おー。すげー。うち、あんまりパッとしたグラスがないので。ありがとうございます。すいません。
__
いえいえ。
鈴木
焼酎いれます。


エチカ

広田
今は4月の、朗読劇の稽古ですね。
__
「エチカ」ですね。いかがですか、稽古の進み具合は。
広田
うーん。そうですね、まあ、どうなんですかね。体力がやっと戻りかけてきたので。
__
ああ、集中力とか。
広田
持つようになってきた、のかな。
__
何か、そのですね。非常に楽しみにしているんですけども。今回は幻想譚みたいな感じなんですかね。チラシをみた限りではそう思ったんですけれども。いかがですか、俳優のとしてのプランなどがありましたら。
広田
そうですね。朗読って初めてなんですけど、声だけで勝負できる所と、やっぱりそこに体はあるので、体で表現する所と。それを考えてみようという感じですね。宣伝としては、ピアノを弾いてくれる人がいて。劇研にピアノを持ち込んで。これ、いいのかなと思いますけどね。
__
へえ。朗読劇。どんな感じですか?
広田
ずっとやってみたかったんですよ。本が好きなので。これは絶対、一度読んでみたいと思うものもあったりします。でも、何だろうなあ。聞いている方も面白かったりするんですけど、自分がやるときになるとこれは面白いんだろうかと思っちゃったりするんですよ。
__
体を使って分かり易くするわけでも、特定の役を演じるわけでもないですしね。ダンスとは正反対ですね。ダンサーは言葉を使わないが、朗読者は体を使わない。
広田
うーん。例えば、田中遊さんの時は、本を読んでいる体で何をするか、というようなことをやったんですね。本と私の関係。それそのものを表現する方法もある。ただまあ、今回はそういうメタな事はしない。
__
そのまま、物語を表現される訳ですね。
広田
そうですね。でも、そこで読んでいる事が、何かにはなるのではないかなと。見てもらう時に先入観を持たれてしまうのでとりあえずは言えないんですが。
小さなもうひとつの場所
「別役実戯曲を『正しく』上演するためにつくられた」ユニット。藤原康弘広田ゆうみなどが参加。
「エチカ」
朗読を中心とした演劇ユニット。2006年演劇ユニットとして発足。枳穀聖子の演出作品を発表する場とする。年に一度のペースで東京を中心に活動。朗読の形式を軸に、声のもつ可能性を追求している。(公式サイトより)
アトリエ劇研
京都・下鴨にある客席数80程度の小劇場。1984年に設立し96年に「アトリエ劇研」に改称、2003年11月にはその運営主体がNPO法人となった。(公式サイトより)
田中遊氏
正直者の会主宰。脚本家・演出家・俳優。
正直者の会「円卓」
公演時期:2006年2月。会場:Art Theater dB。

タグ: 朗読劇についてのイシュー 広田ゆうみさん


無防備

__
その、こないだのユニット美人では、今まで「小さなもうひとつの場所」などでは観られなかった演技をされておりましたが。これまで、ああいうアクションの多い演技は・・・?
広田
あ、凄い昔にやった事はあります。いわゆるイロモノというのか。当時は自分のやりたい事も分からなかったので、たまたま入った劇団でそういう役を振られて。
__
はい。
広田
何か、やりながら違うよなと思ってて。ある演出家さんと出会った時から、「あ、私はこういう感じなのかな」っていう。
__
そういう、自分の俳優としてのあり方が分かったと。
広田
俳優としてのあり方というか、自分がどういう劇世界に立ちたいか、という事がその演出家さんによってはっきりと。それからはしばらく静かな事をやってたんですけど、それはそれで何か、狭い所に入っていたなと。特化していっちゃったのかな。で、状況的に、その特化を認めて貰えるようになって。まあ認めてもらうといってもやってる人同士でなんですけど、という感じで。最近になって、色々ちょっと・・・。
__
拡げて。
広田
うん、拡げるって言い方は好きじゃないんですけど。何だろう。
__
色んな事が出来ると。
広田
あの、正直自分がどうしていいか、無防備な感じがしていて。やっぱり、ほぼ一つの事をずっとやっていると、そこは出来るなという自負がある程度出来てくるんですね。で、それとまた違う事をやった時に、拠って立つものとは何だろうと考えるんですね。稽古場ではそんなこと考えないんですけど、改めて考えると、無防備な感じが。
__
難しいですね。役者が拠って立つもの。
広田
何ですかね、自分に何が出来るかというのを若者の時に考えるじゃないですか。それがらせんを描いて戻ってきたみたいな。まあらせんだといいんですけどね。堂々めぐりじゃないといいんですけどね(少し笑う)。ただ、若い時ほど深刻には考えてないのかな。
__
まあ、その答はその都度、お客さんが出す、んですかね。
広田
のかな。そうでしょうかね。だから、今問われて、抽象的に考えても確信を持って何も言えない。
__
でも、不安な印象というのはあんまり受けないですね。それを人は、貫禄と言うのでは。
広田
貫禄ですか?貫禄・・・。
ユニット美人
劇団衛星所属俳優の黒木陽子と紙本明子で2003年11月に結成。あまりに人気がない自分達が嫌になり「絶対モテモテになってやる!」とやけくそになって制作に福原加奈氏を迎え正式に結成。「女性が考える女性の強さ・美しさ・笑い」をテーマに日々精進中。(公式サイトより)

らせん

__
今後、抽象的な意味でも、具体的な意味でも、どんな方向を目指されて行くのでしょうか。
広田
目指す。うーん。抽象的というと、皆が思っているじゃないか、という事になっちゃうのかな。そこに居られたらいいな、という。で、まあ、何か違う場所に、一緒に行けたらいいなと思うんですけど。本当にそういう事というのは簡単には言えないし、あたしどうすんのというのはあたしが聞きたい。という感じですかね。
__
ええ(笑う)。
広田
たまたま、舞台が続いている期間があるので、何か、やりながらやりながら何かが更新されているという感触はあるんですけど、じゃあその先どうすんの、ていうのはあんまり・・・。難しいですね。昔、演劇をやっている中で、自由とか、遊ぼうとか、楽しもうとかいう言葉が大嫌いだったんですよ。で、ずっとやってきて。当時嫌だったそういう言葉とは別の意味で、ああ自由になれたらいいなと思えるんですね。
__
その自由というのは、何かからの自由、という意味ですか?
広田
いや、あの、どこにでも行ける。
__
ああ、状態としての。自由自在な。
広田
そうですね。器用とか、そういう事ではなくて。何だろう。うん。だって、どこにでも行ける筈、ですよね。現実的にも物理的にも。という事を最近は思います。私が多分反発していた、演劇における自由というのは、何でもアリというのでは。
__
ないと。
広田
違うよな、と。恐らく自由という言葉の内包する何でもアリに、イヤと思っていて。で、一回りして、放恣放埓、何でもアリというものに対しては、まあそれはそれでいい、けど、目指すものではないかなと。でも難しいよなあ。何でもアリというのは人によって定義が違いますよね。
__
そうですね。
広田
でもまあ、一回りして、もっと自由になれたらな、と。自分で自分を束縛している。ベタな言い方ですけど・・・。2月にやった「傘をどうぞ/ソウルの落日」と話していて、自分の考えが自分を縛るから、といわれて。そうだなあと。よく言われる言葉なんですけど、文脈とかのせいか、すごく腑に落ちたんですよね。
第28回Kyoto演劇フェスティバル実行委員会企画「傘をどうぞ/ソウルの落日」
公演時期:2007年2月20日~22日。会場:京都府立文化芸術会館。
山口浩章氏
脚本家。演出家。劇団飛び道具所属。

タグ: 「ベタ」の価値 自由自在になる


刺激

__
そういえば劇研のアクターズラボにも参加されていますよね。
広田
ええ、それもやっぱり私にとっては大きいですね。継続的に、演劇経験の無い人から長い人まで、一緒にやれるというのは。アクターズラボの日記に書いてもいるので、何がどういいかはそちらに譲りますが。・・・ある日のラボが終ったあとに、劇研の杉山さんと喋っていた時に、「演劇をやっている人って、映像感覚から入る人の方が多いよね」って話をしていて。で、落ち着いて考えると、恥ずかしながらウチにはテレビ無くて。映画も観なくて。本当に、活字情報だけで生きてるような。
__
あー。
広田
それって、演劇人としてはどうなんだろう、と。
__
映像から入る人。
広田
映像で、動かされる。舞台を見て感動するとか、映画を観て感動する、参考にする、とか。
__
うーん。その、映像から入る人のが行う芝居のイメージというのは、アレですかね、観られている前提の世界で、自分も動かなくちゃなんないんだ、という意識が稽古の前段階で刷り込まれている、って事ですかね。
広田
いや、世界の捉え方、っていう意味ですね。何に自分が心を動かされるか、という。演劇を作る事に限らず。
__
なるほど・・・。杉山さんのお話を又聞きしてですね。何というか、ビジュアルだけでお芝居を作る人が多いけど、そうではなく、人間のあり方を示す芝居をやろうよ、という事を言ってるのかな、と思ったんですが。
広田
いや、それは何か今更言うまでもないという話じゃないですか。そういう事ではなく、刺激を何から受けるか、という。言い方が悪かったですかね。ごめんなさい。
__
いえ、とんでもございません。

タグ: 劇研アクターズラボ


ガラスのコップとコースター

__
お話を伺えたお礼として、プレゼントがございまして。
広田
ええ、いいんですか。
__
どうぞ。ちょっと袋がよれてしまったんですが。
広田
何だろう(受取る)。何か、本当に実の無い話をしてしまって。大丈夫ですか?
__
いや大丈夫ですよ。
広田
色々エクスキューズを入れだすと凄い事になっちゃうんで。共通の言語が無い状態で。ほとんど喋った事が無いじゃないですか。
__
いえいえ、共通の言語が誤解の無い形で伝わるようになるなんて、回数の問題じゃないんですかね。
広田
回数。
__
誤解の訂正が回数を追う毎に堆積していって、最適化されたら、それは仲良くなった、って事じゃないですかね。
広田
そうですよね。・・・ああ、何かもう。そういう、エクスキューズを入れるのをやめようと思っていて。
__
ええ。
広田
当たり前ですよね、皆そこを何とかしているわけだし。時々戻んないといけないけどさ。いちいち戻ってたら話も出来ないし。甘えんなって自分に思いますね(開ける。コースターが出てくる)。
__
ええ。
広田
あ、何これ。かわいい。そして何これ。器ですね(もう一つを開ける)
__
コップです。
広田
あ、キレイ。何か、かわいいなあ。何かこう、美しい生活って感じですね。ありがとうございます。


終着駅

__
では、さっそく、お話を伺っていきたいと思います。最近はいかがですか。
池浦
今は、5月の稽古があるので。5月12・13日とArtTheaterdbで公演します。それの稽古ですね、毎日。
__
男肉 du Soleilですが、ダンスカンパニーなんですかね。
池浦
何なんですかね。うちは。大本は近畿大学の、舞踏学科なんですが。そこの先生が結構しんどい人なんですよ。何か、ちょっとモダンな人なんで。表現とは、とかダンスは芸術だから、とか、そういう人で。それに反発するといったらアレなんですけど。何だかなあと思う僕を筆頭に作ったので。ダンスカンパニーと言えば、そうなのかなと。何ともはや。
__
講師の方への反発から生まれたという事ですが、そういう由来でしたら、何とも面白そうな。私が初めて拝見したのは男肉終着駅(ピリオド)でした。の横の街宣トラックの宣伝を受けて知ったんですけど、非常に面白かったです。本番中の写真を撮ってしまいました。
池浦
撮って良しと言ってましたからね。そういえば。
__
一番好きなシーンが、ジュディマリの「そばかす」のシーンでした。振り付けが良かったですね。
池浦
ふんどしの男が歌うところでしたね。
__
歌ってましたね。
池浦
あれは、ウチが出来た時から毎回やってるんですよ。ふんどしの男がずっと太鼓叩いてて。いきなり歌い出す。曲は毎回変わるんですけどね。
__
ずっと奥で待機していたのが、非常に面白かったですね。尖がったことをされていると思います。
池浦
アーコンの時は、特にそうでしたね。世間からの「何だアレは」という声が多かったですね。言っても、身内の人からだけだったんですけどね。
__
ええ。
池浦
で、前回のBlackChamberの時はドラマテイストをもっと強くしてみようと思って作ったんです。
男肉 du Soleil
パフォーマンスカンパニー、男肉 du Soleil (オニクドソレイユ、と読む)は団長こと池浦さだ夢を中心に結成された団体。(公式サイトより)
ArtTheaterdb
大阪府大阪市浪速区・フェスティバルゲート内にあった劇場。2010年現在は神戸に移転。
男肉 du Soleil公演「男肉終着駅」
公演時期:2005年11月。会場:アートコンプレックス1928。
アートコンプレックス1928
三条御幸町の多目的ホール。ダンス、演劇公演、ショーやワークショップ、展覧会等を開催する。

タグ: 名称の由来 尖った事をやりたい


クラブシーン

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今後の男肉 du Soleilの展望は。
池浦
とりあえず、今考えているのはクラブシーン突入ですね。知り合いが、クラブのイベンターなんですけど。まだ始めたてのペーペーなんですけどね。それで、その人のイベントを観に行ったんですけど、正直「うっさい飲み屋だな」ぐらいの。性の匂いがイラッっと来ました。まあ、ちょっと盛り上がっていなかったんですけどね、その時は。でも、俺らならもっと盛り上げられるかなと思ったんですよ。
__
DJ以上に。
池浦
DJが曲を掛けて、俺らが出て行ってフロアでパフォーマンスしたらブチ上げられるんじゃないか。多分、人をフツーに集められるんじゃないだろうかと。劇場以上に。あわよくば、そこでのお客さんが劇場にも観に来てくれるんじゃないだろうかと。よく考えたらクラブのお客さんが劇場に来るかなと。おやっとなって。
__
客層の違いが。
池浦
そういうのもあるんですけど・・・。まあ、今後は突入していこうと思います。

ニュータイプ

__
作品の作り方について、お伺いして行きたいと思います。どうやって作ったのか全く分からない振り付けがあるんですが。終着駅(ピリオド)で、T.a.t.uのAll things She Saidに合わせて男子が横に並んだり縦に並んだりする振り付けがあったんですが。
池浦
はい。
__
あの曲中ずっと、中央の男子がこういう振り付け(両手を水平に水かきのように回す)をしながら、始終不安な表情を見せながら持ち上げられたりしていたんですが、あの振りはどうやって作ったんですか?
池浦
あれはガンダムに乗ってるんですよ。ニュータイプとして戦ってくれと言われて。最終的にやられちゃうんですけど。ずっと脅えているのは、敵が物凄いいっぱいいるから脅えてるんですよ。
__
そうだったんですか、あー。
池浦
何故ガンダムに乗ったのかは僕も分からないんですけどね。
__
終着駅(ピリオド)はダンスレビューの構成でしたね。
池浦
シルクドソレイユをパクったんですけどね。男肉 du Soleilは、それの一発限りのパクりみたいな感じで。前に、友達からシルクドソレイユのDVDを借りて見たんですけど、話がめっちゃ下らないんですよ。少女が自分探しの旅に出たりとか。でもそこに訳の分からないものが出てきたりするんですよ。で結果完結しちゃうんですけどね。何て素晴らしいんだろうと。何の関係もない中国軍とか、すごい技とかが出てきて。どーでもいいなーと。
__
ええ。
池浦
でも、為しえていると。こういう事がしたいなと思って。話自体はどうでもいいんですけど、最終的に底抜けのハッピーエンドになるという。で、作り始めたんですね。前回のは只のお話になっちゃったんですが、アートコンプレックスでやった作品のテイストとうまい事融合出来たらなと思っていまして。終着駅(ピリオド)も、僕らがやりたかった事ではあるんですけど、やり切れていなかったんですね。
__
全然ですか。
池浦
全然ブチ上がってはいなかったんで。質量ともに。アングラも色んなフォーンマンスもバラバラに入り混じったお祭りで、最後に話が完結した、みたいな。一個一個の質が弱っちいなと。次回は、自分達にとっては勝負どころですね。

タグ: ガンダム ハッピーエンドについての考え方 演劇は勝ち負け?


男肉

__
男肉(おにく)と男肉(だんにく)は、全然違う事だそうですが。
池浦
違いですか。そうですね、これにはウチの団体内ですら色々な諸説が出るほどの。何なんですかねえ。
__
「何なんですかねえ」? ええ!? 提唱している方がもう分からない。
池浦
(笑う)もはや、一人歩きしすぎなんですよね、男肉というものが。男肉(おにく)とは、初めは僕らの事を指していたんですよ。男肉(だんにく)はもっと、広い何かを指しているんですよ。分かりますかねえ。
__
分かりたいんですけどね。
池浦
しかも、意味も色々出てくるんですよね。言っている僕らも、何がどうなっているのか・・・。
__
まず、男肉(おにく)とは、一体どのようなものなんでしょうか。そういう、芸術的な価値なんですか?
池浦
男肉(おにく)とはですね、「とびっきりのオナニー」というコンセプトなんですよ。言わば。
__
(笑う)
池浦
ダメな公演を、よく自己満足とかマスターベーションとか言うじゃないですか。そこで、僕ふと考えて。ガチャっとドアを開けて、誰かが本気でマスターベーションをしていたらめっちゃおもろいやんけと思ったんですね。中途半端な自己満足ではなく、命がけでオナニーしたらそれは物凄い強度を誇ったパフォーマンスになるだろうと。
__
とびっきりのオナニー。
池浦
あとね、ニーズがどうとか良く聞くんですよ。今の社会においてこういう芝居が受けるとか、売れるにはこうすればとか。そんなもん、エスパーでもない限り絶対分からないだろうと。それやったら、自分達が面白いと思う事を命がけでオナニーしたったら、中途半端な人達には勝てるやろうと。で作ったのが男肉 du Soleilなんですよね。実は以前、2年生の時にダンスを作ったんです。女の子も入り混じって15人ぐらいの。そうしたら、ダンサーの女の子達からの物凄い否定がありまして。で、やりたい事をやろうと思ったら男じゃないと出来ないなと。別にね、顔面しばくとか乳出せとか言ったわけじゃないんですけど。
__
どんな事をしたんですか?
池浦
何なんですかね、今男肉 du Soleilがやっている事が、ダンスに近づいたぐらいの、ムーブメントよりのモダンダンスになったってだけで女の子達からの評判が悪くなって。で、男根でいこう我々は、女肉(めにく)を排除していこうという事になって。
__
女肉(めにく)。
池浦
女肉(めにく)、それはもう、区別というよりも差別的なね。こんな事をいったらフェミニズム団体から殺されるかもしれないんですけどね。でも、女の人の中にも、僕らに賛同している方もいるんですよ。僕らの内部の小さな世界で、男肉(だんにく)と女肉(めにく)を区別する方針となり、男肉(だんにく)が我々の通称となったのですが。
__
ええ。
池浦
今やもう、何かよく分からない・・・。
__
分からないんですね(笑う)。
池浦
女肉(めにく)とは情けなくてどうしようもない、男でもここで命を掛けれないというか。人前で恥ずかしがったり、チンコ出せとは言わないけれどその覚悟もない。女だったら、キスシーンでキスも出来ない。僕そういうの一番嫌いなんですよ。ダンスとかでもね、男と女で抱き合うようなフリというかシーンがあったりすると、男・男で抱き合う所と男・女で抱き合う所が出てくるんですよね。男と男はしっかりホールドしあってるのに、男と女ではそうしない。
__
ああ、腰が引けてたりしますよね。
池浦
そこがおかしいやろ!と思うんですよ。お前らのプライベートが見え隠れするやんけと。そこをしゃんと出来ない奴は舞台にあがんなよ、と思うんですよ。男にしたって、褌なのに下にブリーフみたいなのを履いてたり。
__
サポーターですね。
池浦
そこを出来ない奴は女肉(めにく)やと言ってたんですね。若かったから。

タグ: コンセプチュアルな作品 舞台上でのキス 表現=「自己満足、オナニー」?


MOLSKINのメモ帳

__
本日はお話を伺えたお礼に、プレゼントがございまして。
池浦
ええっ。
__
どうぞ。
池浦
ありがとうございます。何すかこれ。開けていいんですか?
__
どうぞ。
池浦
(開ける)あ。
__
メモ帳ですね。
池浦
ありがとうございます。いいんですか。
__
ええ。
池浦
創作するとき、ノートとか取らないんですよね。僕、家で考えれないんですよね。作品を。
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実際に稽古場で。
池浦
僕、劇団千代の富士というのを作ろうとしていて。『その面白さ横綱級』というキャッチフレーズが使いたいだけで、なんですけど。
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(笑う)
池浦
『今度の土俵は演劇だ』とか。そういうのは家で考えられるんですけどね、男肉duSoleilに関しては、家で考えると皆の動きがめっちゃ早いんですよ。実際にやってもらうと何だこれっとなって。
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なるほど。・・・そのメモはですね、ピカソが愛用していたとかいう老舗ブランドのもので。丈夫らしいですよ。
池浦
ガンガン使いますわ。次の作品を作る時に。


チラシのデザイン

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本日はどうぞ、宜しくお願いします。
中野
宜しくお願いします。
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すみません、お忙しい中。私ですね、中野劇団を初めて拝見したのが『楽屋ちゃん』でして。あのチラシが余りにインパクトが強くて。これは観に行かなくてはと思いまして。実際観て、何で今まで見なかったんだろう、的な後悔をしましたね。
中野
あのチラシで、観てみようという人もいますね。何でこんなチラシなの?って人もいますし。
__
ええ。特に、『恋はぐだぐだ』のチラシが、インパクト強かったですね。
中野
イラストはうちの劇団員によるもので。プロのイラストレーターなんですが。あんまり無いですよね、ああいうチラシは。
__
そうですね、大阪だとたまに見かけますけどね、コミカルなイラストを使ったチラシは。
中野
ああ、ありますね。
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京都では何故かあまり見かけませんね。
中野
うちは、どっちかっていうとナンセンス系の作品ですからね。
__
で、初めて観た『楽屋ちゃん』ですが、これが非常に面白くてですね。あの二段構えの構成が特にびっくりしました。前半、舞台の背景の楽屋から表の舞台を想像していたら・・・。意外な、という。
中野
そうですね。でも、実際に(舞台に)降ろすまではもう、どう転ぶかは博打みたいな感じで。ちょっと分かりづらかったら全く食いついてもらえんかなと思いましたしね。
__
そうでしたか。ええと、やっぱり、お話は中野さんが全て考えておられるのですか?
中野
はい、全部考えてます。
__
ご出身は、確か・・・。
中野
未踏座です。中々、パイプが出来なかったんですよ。大学時代に。
__
パイプ?
中野
劇団同士の、横のつながりが。まあ、後で聞いたら他の大学劇団さんも似たようなものだったそうですが、龍大にいた頃は他の劇団さん同志は凄い仲いいんだろうなと思っていたんですが。学生の頃はよう出ていけなかったですけどね。ビビってしまって。
__
現在はナンセンスコメディをされておりますが、昔からその路線だったんですか?
中野
いいえ。最初は、なんて言うたらいいんですかね。ダンスやったり、歌入れてみたり、歴史ものだったり、派手な、学生の皆がやってたようなのをやってて。で、何かね・・・、好きやったんですけど。途中で、踊ってても自分達だけが満足していて、観ている方はそんなに完成度の高くないものをみてもきついんじゃないかと。他に上手い人がいるじゃないですか。で、ある日地味系の芝居を観て、それに影響を受けて。座劇というか、会話劇にガラっと変えて。
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なるほど。
中野劇団
京都を中心に活動する劇団。脚本・演出の中野守氏の織り上げる、緻密なプロットのコメディ。
中野劇団第4回公演『楽屋ちゃん』
初演公演時期:2005年12月9~11日。会場:アトリエ劇研。
中野劇団第3回公演 恋はぐだぐだ
公演時期:2005年2月26日~27日。会場:スタジオヴァリエ。

東京公演

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東京公演は、これが初めてなんでしょうか。
中野
初めてです。東京自体はほとんど行った事がないんで。一回だけ、劇場の下見に日帰りで5箇所ぐらいまわって。あと、東京という設定のシーンがあったので、稽古期間中に取材で行った事はありますね。だから全然慣れてもないし。
__
誰が公演に来るのか、分かりませんしね。
中野
そうですね、誰も来ないんちゃうかなと。だからぜひ、一杯来て欲しいですね。
__
東京公演が決まったのは、どういう経緯があったのでしょうか。
中野
いや、「やってみいへんか」とか「やりましょうよ」という内外の声があって。自分としては誰も何も言わない限りはやる気も無かったんですが。ええ年になってきて、でさらに5年後ぐらいに行こうってなった時にその体力がないんじゃないかなと。
__
ああ。
中野
今一回行っておいたら、今後あってもいけるかな、というのはあるし。
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はい。
中野
あと、ネットでちらほらと噂を聞いてくれる人がいるんで。まあそんなに多くはないんですけど、そういう人に観てもらえればなと。
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ええ、私の周りでも色々評判が良くてですね。
中野
いやいや、京都でもだいぶ存在を知られてないので・・・。
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いえいえ、アトコンの公演とか非常に評判が良かったみたいですよ。
中野
おかげさまで。あそこは場所が良いですね。
アートコンプレックス1928
三条御幸町の多目的ホール。ダンス、演劇公演、ショーやワークショップ、展覧会等を開催する。

演目

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今後の、中野劇団さんの展開については。
中野
そうですね、・・・何か、こういう事を答える場で毎回答えが変わったりするんですけど、働きながらやってる人間が多いので。そんなにこう、骨をうずめるとか、身を捧ぐっていうのが出来ないんですよ。
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はい。
中野
でもまあ好きでやってて。やるからにはっていうのがあるんで。演目一個一個で、どれだけ残るものが作れるかっていうのが。劇団としてっていうのは、特に重要なんじゃないかなと。沢山の人に観に来てもらって、でグレードが上がればいいと思うんですけど。「あの芝居は凄かった」という、演目で残していければと思うんですけどね。
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評価の高い作品を残す事が目標。
中野
そうですよね、そんな劇団を維持していきたいですね。ですから、いい役者さんとかいいスタッフさんとかと繋がる為には、色々と展開していきたいなと。
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演目の質を高める事で、クリエイターとしての道を作って行きたいという事ですね。
中野
そうですね。役者がね、(話や演出が)面白くなかったら面白くないとはっきり言うんですよ。で、やる気ないみたいな雰囲気を出すので。要は、劇団を維持するためにはヘタを打てないんですよ。
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なるほど。
中野
おもんなくなった時点で次がないんかなと思ってしまうので。
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面白い中野さんを維持しなくてはならないんですね。
中野
そうですね。それが良い意味でハードルになってるんですけど。センスを磨けるのはいいんですけど、もっと甘くてもいいんちゃうかと。