40年後

山崎
何か役者って、自分の外面的な部分しか表現出来ないんじゃないかと感じてて。一方作・演出だと批判が返ってくるじゃないですか。それが、凄く次につながっていく感じがして。役者とかだと、「今回はこういう役どころだから」みたいな逃げ場が出来てしまう。褒められたら「やろう!」ってなるくせに、批判されたら逃げてしまうみたいなのが凄く嫌で。だから、役者もやりたいんですが、作・演出もやっていきたいなっていう欲望が出ましたね。
__
なるほど。・・・四十年後、芝居をやっていますか。
山崎
やっているんじゃないかなあ。
__
はい。
山崎
イチローが言ってるんですけど、彼が野球を辞めないのは、「まだ上手くなれると思うから」って言っていて。それを聞いた時にああそうだなって思って。30歳になったら30歳の役をやりたくなるだろうし、40になっても同じで。何かね、それを人に言ったら楽観的やろうとか言われるんですけど。
__
うーん。
山崎
ただ、結婚しますかって聞かれたら悩む思うんですよ。僕はこの子を幸せにしたいと思ったらたぶん芝居をやめると思うし。今は、芝居するのを許してくれる人がいいなと。
__
なるほど。なんていうか。40年後も、僕らみたいに芝居をやってる人が大勢いればいいなと思ってるわけですが。
山崎
分かりますね。多分見に行きますもん。
__
そうだ、山崎さんはどんな芝居をよく見るんですか?
山崎
学生劇団の新人公演とか見ます。凄く学ぶことがありますもん。はっきり言ってあまり面白くはないんですが、このシーンの作りは考えたんやなーとか。
__
ええ。
山崎
そういうのを見て、尊敬する気持ちを持ち続けたいし。面白いんですよ。思い入れのあるであろうセリフとか。我武者羅かげんとか。
__
逆に、プロとかの手馴れた芝居については。
山崎
それはそれで、凄いなっていうか。プロのワザっていったら変ですけど、例えば喫茶店のシーンで、前の役者二人が喋ってる時に後ろの人達をどう見せるかってのがプロと学生の違いかなって思っていて。
__
ああ・・・。
山崎
どう違うんだろうなあって思ってて。今回もそういうシーンを作ったんですけど。前の人が喋っていて、しかし後ろの人達は目立たせない。邪魔をさせない、っていうやり方を今までやってたんですね。今回はどんどん動かして、前の人たちはそれ以上に派手にして目立たせる。そうしたら見え方が全然違って。
__
なるほど。
山崎
芝居になるとどうして後ろの、背景の人達は声が小さくなるんだろうと思っていて。大発見でしたね。でもまだまだ、そういうのはいっぱいあると思うんですけど。
__
ええ。
山崎
あと例えば、舞台のどこに机を置くかという時に学生だったら見え易さのために真ん中に置く。プロは下手(客席から向かって舞台の左側)に置く。とか。真ん中におく落とし穴というか、そういうのをどんどん知っていけたらいいですね。
__
色んな芝居を見て、勉強するとか。
山崎
「真似ぶ」と勝新太郎が言ってますけど、本当に必要ですよね。一回、野田秀樹に嵌ってた事があって。その時やった芝居のアンケートにパクリだって書かれて。でも、芝居を作っていく上で影響を受けた作品の方法をなぞり、そんで劇が芝居に変わる瞬間とかを味わうと、これは勉強になりますね。

タグ: 結婚について 初期衝動 結婚したら・・・ 野田地図 ギラギラした俳優 悪いけど、芝居させてください


カップ

__
今日はありがとうございました。そういう気持ちと、これからのご活躍を込めて、プレゼントがあります。
山崎
ありがとうございます。
__
どうぞ。
山崎
開けてもいいですか?
__
あ、どうぞどうぞ。
山崎
いや、これは嬉しいな。こういう。(開ける)何ですかこれ。おお・・・。ティーセット。これは何か意味が。
__
別に・・・。迷った末に。
山崎
(笑う)でもこれありがたいですよ。マグカップしかないんで。家には。使いますよ。
__
嬉しいです。
山崎
芝居やってて良かった。


iPod

__
じゃあ、宜しくお願いします。
吉永
宜しくお願いします。(録音用のiPodを見る)
__
すみません、何か、時間を分けていただいて。
吉永
あ、いえいえ。・・・私も、iPodminiを持ってるんですけど。
__
あ、そうなんですか。
吉永
もう、売ってないんですよね。もう、作ってない。
__
ああ・・・。
吉永
あっという間に1,000曲になっちゃって。容量が少ないんですよね。
__
iPodminiって、どんな奴でしったっけ?
吉永
何か、水色とか黄緑とかピンクとかの。
__
ああ・・・。いいですよね。iPod。
吉永
ねえ。・・・。
__
・・・。
吉永
(笑う)。
__
はい(笑う)。最近、どうですか。
吉永
最近・・・。最近。どう・・・?どうって、難しいですよね。うーん。まあ、どうですかね。ねえ。
__
はい。
吉永
そんなに、あれですね。変わった事もなく。
__
はい。
吉永
・・・どうですか?
__
いや、・・・普通ですね。
吉永
普通。
__
はい。毎日、仕事やって。
吉永
ああ・・・。
__
で、帰って。
吉永
毎晩、遅くまで?
__
そうですね。吉永さんは、今はあの、えー、どちらにお勤めなんですか?
吉永
今は、派遣で。単発で行ったり。
__
あ、いいなそれ。
吉永
でも、中々安定しないんですよ。
__
ああ・・・。最近は、どんな所に行かれたんですか?
吉永
えーと、最近は子供向けの夏休みのイベントに行きました。
__
どうでした?
吉永
けっこう、ヒマだったんですけど。
__
その、派遣を選んでいるっていうのはヨーロッパの制作を兼ねているから、ですか?
吉永
前はあの、事務の仕事を月勤でやってたんですけど、やっぱり公園とかで、長期的に休みづらいから、ですね。
__
時間が取りやすい?
吉永
(頷く)・・・就職してるんですか?
__
はい。
吉永
どういう関係のお仕事ですか?
__
あの、何か、プログラム作ったりするんですけど。
吉永
へー。じゃあ、衛星の活動は今は。
__
たまにサイトを作ったりするぐらいですかね。

ミルク

__
吉永さんって、ヨーロッパ企画が始まった当初からのメンバーでしたっけ?
吉永
えーと、始まってからではないですけど。第4回からの5回あたりの。
__
ピラミッドビルダーあたりの。
吉永
そうですね。・・・ブラックですか、コーヒーは。
__
はい。あんまり。砂糖も。
吉永
ミルクも入れない?
__
入れませんね。吉永さんは、ブラックではないんですね。
吉永
そうですねえ。うーん。ミルクは大体、多めに入れて。
__
そ、そうですか・・・。あ、でそうだ。僕はピラミッダーを見たのが最初だったんですけど、吉永さん出てましたっけ?
吉永
出てないですよ。
__
あっ。
吉永
多分ね、松田さんと間違えて・・・。よく間違えられるんですけど。
__
すみません。では、役者としてヨロパに出たことは。
吉永
ないですね。役者は大学の頃にやってたんですけど。あの、ワレタさんがいた。
__
演劇集団Qか。
吉永
そうそう。で、本多さんも一緒で。で、ワレタさんとは直接は共演してはないんですけど。
__
ああ・・・。
吉永
そこで、ちょっと、何回か出た事があるだけで。
__
Qの、本多さんが星ポエム時代の、何か、変身する・・・、あれが凄く印象に残ってます。
吉永
ええ、あの、おでんの。見ました?
__
見ました。出てました・・・よね?
吉永
出てました。
__
あ、何役で出てたんでしたっけ?
吉永
あれは・・・あの、本多さんをヒーローに変身させるみたいな。
__
あー。
ヨーロッパ企画
京都の劇団。現代的なセンスの会話劇を得意とする。見ごたえのある作品性。
星ポエム
ヨーロッパ企画本多力さんの演劇集団Q所属時代の芸名。

スムーズ

吉永
いつも、もっとスムーズですか?
__
いえいえ。
吉永
私があんまり、どっちかって言うと話下手なので。ちょっと。大丈夫ですか?
__
いえいえ。私も話しベタなので。・・・今はその、ヨーロッパとどんな関わり方をされているのかなと。
吉永
制作というよりは、公演の時に受付をしたり物販をしたり。
__
はい。
吉永
でも制作的なことは公演の時だけですね。普段は、ホームページにヨーロッパスタジオっていう企画があって。その更新をしたりとか。そういう感じですね。
__
楽しそうだなあ。
吉永
(笑う)。
__
あ、でも、似た様なことやってるな俺。衛星の、珠光の庵っていう。
吉永
ああ・・・。
__
難しいですよね。あれ。

タグ: 「ベタ」の価値


劇団員

__
「下北サンデーズ」って、見てます?
吉永
見てます見てます。
__
あれ面白いですよねー。
吉永
ねえ。
__
リアルですよね。
吉永
うーん。
__
この前の、サプライズでケーキを持ってきたりしたじゃないですか。そうだよあれ、演劇人はよくやるんだよって感じで見てて。
吉永
ねえ。結構リアルですよね。
__
ええ。作ってる人が作ってる人だからそりゃリアルになるでしょうけれど。
吉永
ねえ。というか、まず、劇団がドラマになるとか・・・。
__
中々ないですよね。会社で、芝居をやってるって言ったら皆、ちょっと引いちゃったりするんですよね。
__
ええ。そういうのがちょっと悔しくって、こういう事もやってるんですけど。
吉永
ねー。ちょっと、怪しいって思われますよね。
__
ええ。
吉永
説明が難しかったりしますよね。私も、高校の頃の同級生に言うと、「何またマニアックなところで何してんの」みたいな。
__
言われますよね。
吉永
そういわれればそうなんだけども。
下北サンデーズ
石田衣良原作のドラマ。小劇場を扱ったドラマは非常に珍しく、新鮮に思われた。

タグ: サプライズ・ドッキリ


ピラミッダー

__
その、ヨロパが有名になっていって。今後、どうなっていくんですかね。
吉永
ねえ。どうなっていくんですかね。
__
ちょっと離れた所のTSUTAYAとかマンガ喫茶で、サマータイムマシンブルースのDVDを見つけて。ちょっと、感動しちゃいましたね。
吉永
あー。結構、ホントに。ずっと知ってるから、何かちょっと現実味が無いっていうか。他人事のような気がするんですよ。
__
いやいやそれはもう。ねえ。
吉永
(笑う)。
__
ではその、今後の課題みたいなもの、あります?
吉永
ええー。
__
例えば、作品的なことで。これ私が個人的に思ってる事なんですが、昔とは作品のノリが違ってるな、みたいな。
吉永
はいはい。
__
作品自体が変わってきていて。昔の何か、サウダージとかピラミッダーあたりのナンセンスさが好きだったんですけど。一番強く感じたのは、ウェーイの映像のノリが、何かちょっと、シリアスな感じになってるなあって思って。以前の軽いノリが、何だか懐かしいと。
吉永
ここ最近は、実験的なことをやりたいって傾向が強くて。

補足:吉永さんによれば、来年の春の次回公演でサウダージ・ピラミッダー・ユリゲラーの3本再演が予定されているとの事。楽しみです。
サマータイムマシンブルース
ヨーロッパ企画公演。大学の野球部にタイムマシーンがやってきた夏の午後。力の抜けたSF舞台。
バック・トゥ・2000シリーズ
『苦悩のピラミッダー』『冬のユリゲラー』『衛星都市へのサウダージ』を再演。

タグ: 再演の持つ可能性について


マグカップ

吉永
今日は、こんな感じで良かったんでしょうか。
__
はい、もう全然。今日は、お礼の気持ちを込めてプレゼントがあります。
吉永
えー!?
__
どうぞ。
吉永
ありがとうございます。開けていいですか?
__
どうぞ。
吉永
へえー。
__
それ、文椿ビルヂングの雑貨屋で買ったんですけど。
吉永
あ・・・可愛らしい・・・。
__
こういうのを、いっぱいお持ちになってる感じがありますけど、大丈夫でしたか?
吉永
いえ、陶器のカップは持っていなくて。使わせていただきます。
__
良かった。


甘エビ

__
今日は、宜しくお願いします。
黒木
お願いします。へー。ベルギーのビールか。
__
はい。
黒木
フルーティーな感じ。(料理を食べる)おいしい。エビ、好きですね。
__
はい。
黒木
干しエビ?
__
甘エビですね。
黒木
このパリパリしてるのは?
__
甘エビの殻を乾かして細かく砕いたものです。
黒木
これ使うの好きやね。
__
はい。
黒木
おいしい。
__
良かった。黒木さんに褒めてもらえるのは。
黒木
ああ・・・私、辛口やからね。あでも。本当に高橋くんは料理うまくなったね。
__
橋本さんにも、味が落ち着いたと。
黒木
うん。安心して食べられます。

挽肉

__
最近どうですか。
黒木
昨日おとついから、ベースを習い始めました。
__
ああ、「楽団衛星」
黒木
強制で(笑う)。今の所、そんなに難しくはない。ギターはめっちゃ面白いと思うねんけど、良くわからへんけど単音だけでいいねんか。だから楽やなって。手は痛いんやけど。
__
なるほど。あ、どうですか、77年企画は。
黒木
まだ、全然稽古も始まっていなくて。楽しみ。顔合わせの後で、奥田さんと筒井さんとすごい喋ったんですよ。3時間以上。
__
そんなに喋ることがあったんですか?
黒木
何かね。色々。面白かったですよ。ねえ。
__
なるほど。
黒木
これは?
__
ああ、これはキャベツの中にひき肉とアンチョビとクリームチーズを挟んで焼いたものですね。
黒木
アンチョビか。塩辛かったから。・・・今度、奥田さんと岡嶋さんの飲み会に誘われたんですよ。
__
因縁深いな、その面子は(笑う)
黒木
うーん。そんなに・・・。うーん。ねえ。でも、衛星を辞めた人とはそんなに仲悪い人いないですね。
__
ああ、普通ですしね。
黒木
まあね。・・・中々、盛り上がりませんね。
__
あすみません。でもこんなもんですよ。徐々に。
黒木
あ、良かった。
__
まあ、ゆっくり。
黒木
・・・うーん。あ、ごめんなさい。実はあんまりお腹が空いてなかったもので。
__
あ、そうなんですか!?
黒木
ごめんなさい。ご飯が進んでいなくても美味しくないと言う訳じゃないんで。
__
いえいえ。良ければ、後で包みますんで。
新京の動物園
ニットキャップシアター電視游戲科学舘合同公演。2002年9月、京都大学西部講堂にて上演。
小さなもうひとつの場所
「別役実戯曲を『正しく』上演するためにつくられた」ユニット。藤原康弘広田ゆうみなどが参加。

Candle

__
あ、黒木さんお見合いの話はどうなったんですか?
黒木
何も無い。本当何も無くて。
__
何もないんですか!?お見合い自体もしていない。
黒木
してないですね。私の中ではもう。
__
あー。一年前からの話題ですよね・・・。
黒木
高橋くんは26だっけ?
__
25です。
黒木
今年で25?
__
はい。
黒木
早生まれなんか。
__
ええ。
黒木
・・・話が進みませんね。
__
いえいえ。そろそろ、固い話なんかも聞いていければと。
黒木
はい。
__
このですね、キッカケを作るのが難しい。固い話の。・・・皆と話してて、衛星のナンセンス路線をもう一度やりたいとか見たいっていう話を聞くんですよ。これは実は僕が一番思ってるんですが。その辺はどうかな、と思って。
黒木
あー。そうですね。私もいいと思いますけどね。・・・今度、○○がやりたいと蓮行さん言ってて。
__
あ、そうなんですか。
黒木
内緒で。伏字でね。
__
なるほど。ナンセンスですが、Candleとかの台本読んで、メチャクチャ面白いなと思って。
黒木
うん、私も血の創世記の台本読んで、一々言葉の選びところが面白いなって思って。本人はどう思っているのか聞きたい所ではありますね。
__
ええ。

演劇

__
京都でお芝居をしている人は沢山いるし、それ以上にこれから始めようかと思っている人も沢山いると思うんですけど、そういう人たちに何か一言。
黒木
やればいいと思います。若い人はね。・・・どうなんでしょうね。
__
はい。
黒木
演劇学校に入って、そこで勉強してちゃんとやるっていうのがいいんじゃないかと思っているので。趣味で始めるんなら趣味でいいんじゃないかと。自分はそう思ってるんで。
__
演劇人論ですが、イギリスでは、フリンジ(小劇場)で生きていける人が沢山いるって言いますけど、アレ本当なんですかね?
黒木
ああ・・・。
__
もしそういう状況があったら、演劇人口はもっと多いでしょうけれども。

過激

黒木
思うに、京都は保守的な流れになってるよね。分からんけど。
__
何か過激なこととか、そういえば安全性がありますよね。
黒木
まあ、それはそれで、私は今の京都の状況はいいと思います。何か、カラーが出てて。やはり芸センが目指すあり方は京都でしか出来ないんじゃないかと思いますね。大学が多いから、ある程度アカデミックな事が出来るという。
__
ええ。
黒木
なんていうか、この路線でいいんじゃないかなと思いますね。
__
はい。
黒木
私、美術史専攻だったんだけど。私の代は、芸センの存在を知らない人も多かったんちゃうかな・・・
__
ああ。
黒木
例えば、文学部の人なんかも芸センには行ったらいいと思うんやけどね。今は、演劇史をやっているひともあんまり劇場には来てないんじゃないかなと思って。色々大学はあるんやし、そういう人が来たらいいんじゃないかと。
__
個人的に、今お芝居をしている人がこの先ずっと演劇を続けていける状況が出来ればと思うんですが。この間、気付いたことがあって。よく芝居している人って、人生を削ってるとか浪費しているとか言われているじゃないですか。でも、それはサラリーマンも就職して人生を削ってるわけで。開き直りかもしれませんが、同じだと思うんです。
黒木
まあねえ。
__
だから、どっちが偉いとかはとりあえずないと思うんです。
黒木
ああ・・・。そういえば、昔一緒に芝居やっていた人が、就職して。それから職場の先輩と一緒にボランティア活動とかしてたらしくって。老人ホームとかに行って漫才やったり。
__
へえ。
黒木
豊かやなあと。
__
豊か。
黒木
何か、私みたいな会社勤めしたことが無い人にとって、ダークなイメージはないんだけど、仕事が生きがいみたいな人生になるんかなと思ってたんだけど。そんなこともないんだなあと思った。いいなあと。

当然

__
コックピットとか、大陪審の黒木さんのナビゲート役はいいですよね。好きです。
黒木
ありがとうございます。山形ね。
__
ああ。
黒木
いやー、いい仕事してると思いますね(笑う)。
__
ええ。
黒木
本当にね、あれは完成が遅れてしまって・・・。そうそう、最近ね、いい仕事をしているかどうか。これが世の中の基準になって。
__
いい仕事。
黒木
お客さんにお金を払って見に来てもらってるわけで。それは凄く。大きな話ですけど。
__
いえいえ。僕も、何かの職人っていいなあと。いい仕事をして当たり前、のヒロイズムというか。この前、ある人と話していて。その人はベトナムを見てああ、ありだなと思ったそうなんですよ。社会人でも、芝居はやり続けられると。大変だろうけど。
黒木
私は、蓮行さんが言う職業的演劇人っていうのがあまり理解できなかったんだけど。最近はそれはそれでいいかなと思えるようになった。もちろん、保障も何も無いけど。それでバイトをやめる時も、言い出し易かったし。それはそれで難しいこともあるけど。個人事業主としてやっていくていうのは。

タグ: 生き方と世の中の為に動く


美人

__
紙本さんと話してて。黒木さんは、自分が美人であることを受け容れていないなと。
黒木
いや・・・何かね。嫌な言い方ですけど、そうなんかなと色々思うんですけど。でも、商品価値がなきゃ意味が無い。なんかねー。演劇をやっているという事が深く関わっていると思うんですけど。美人としてそこに立っていて許されるのでなかったら美人でなくていいと思うんですよ。商品価値がなければ、別に。キレイで可愛い人は、ホントに可愛いからなあ。そのぐらいじゃなきゃ、美人として認められないんじゃないかな。

ハンコ

__
そうだ、プレゼントを。
黒木
えっ。す、すいません。楽しみにしててください、就職祝い。
__
ああ、いいですよ本当に。(渡す)これ、けいぶん社で買ったんですけど。
黒木
あぁすいません・・・。開けてみてもいいですか?
__
どうぞ。
黒木
あっハンコや!うわー。嬉しい。ちょっと手紙を書こうと思ってて。ユニット美人の企画で。


院生

__
今日は宜しくお願いします。
大角
は、はい。これまでもう、大分インタビューしてはるんじゃないですか?
__
あー、これまでで30人くらいかな?でも、もう一度話したい人もいるし。時間を掛けて、じっくりやっていきたいなと。
大角
話の内容って、私生活的な事も含めてですか?
__
そんなにこだわってないかな。
大角
私、修士論文のテーマが演劇教育とかのことをやってて。参考になるかなって(このサイトを)見てたら人によって色んな事があって。ほとんどお喋りですし。
__
ああ、あまりこだわってやってなかったので・・・。今回はまあ、ちょっとテーマを決めてやっていきたいと思います。例えば大角さんが最近、気になっていることとか。
大角
気になっていること?ええ・・・?気になっていること。最近は就活ばっかなんで。その事ばっかりですね。
__
そうなんだ。あ、大角さんって今何回生でした?
大角
今、M1っていって。院の1回生です。
__
じゃ、2回で卒業して・・・。
大角
はい。
__
就活始めるの早いですね。うん、早ければ早いほどいいのか・・・。
大角
何か、4月から一期生を採用しはじめるんですよ。どこでも。
__
そういう協定があるみたいですね。
大角
大きいところではそういうのの通りにやるんですが、小さい所はもう、早くて。早めに人材確保する。

hako

__
どうですか、hakoの活動は。
大角
hakoね。渡辺ひろこさんが面白い。稽古にならないくらい。
__
ああ、面白いですよね。
大角
凄いですよね。役になりきるというか。台本ないことを休憩中に喋らはるんですよ。今までにないくらい、渡辺さんという存在に頼りきりになってるから。変に安心感があって余計にユルユルになって。公演まであとちょっとしかないのに。で、こないだ渡辺さんが休みになったときにいつもの空気になって。それで焦りだして。
__
ああ、そう・・・。でも、そういうhakoの芝居、好きですよ俺。
大角
あ、ああ。そうですか。
__
何見たんだっけ?一回目の・・・。
大角
家庭訪問の。私がちょっとアレな。
__
あれか。面白かったなあ。
大角
その後が牛乳パッタで。
__
あれも良かったなあ。フルで癒し系ですよね。
大角
ぼんちゃんが普段から癒し系なんですよね。それと肥田さんの脚本のもつムードが合っていて。それに私が乗っかったみたいな。すごくやりやすくて。
__
東山の空気と合ってますよね。
大角
ずうっと東山でしかやってないから。どこか、別の小屋でやろうかって時に、どこもうちらとは合わへんってなって。東山の西田さんからは自立しろって言われてて。
__
はいはい。
大角
頼りすぎって言われて。あと、山口さんにも人材確保でお世話になったり。
__
なるほどねー。いや、でも俺、そういう、hakoみたいなチームがあってもいいと思うけどなあ。
大角
誰かに言われたのが、草食動物の集まりみたいだって。全員、がつがつしてないから。外の団体との交流もなくって。引きこもりっていうか社交的じゃないから、逆に手助けしたくなる、みたいな。感じですかね。
__
あ、あるある。
大角
演劇してる人って優しいですよね。
__
そういう習性みたいなのがあるのかもね。というか。一つくらいそういうチームがあってもいいんじゃないかと思うけどね。hakoの芝居の良さって、そういう、素朴さとか素直さが出てるから受けがいいんじゃないかなあ。
大角
今回も、めちゃくちゃ素朴ですよ。
__
ああ、そうなんだ。
大角
ラストでも何も変わらんから。劇的なシーンがひとつも無くて、肥田さんが悩んでます。
劇団hako
2003年度の演劇ビギナーズユニット(東山青少年活動センターが主催する演劇初心者のための企画)のメンバーで結成。メンバーは6名。演出・肥田氏による、日常の空気がぼんやりと舞台上に浮く作品。
ぼんちゃん
劇団hakoのメンバー、小田宮さんの事。
東山
東山青少年活動センター

タグ: ひきこもり


肥田さん

__
これから、hakoはどうなっていくんでしょうか。年に一回のペースでしたっけ、今は。
大角
今は・・・そうですね。年に一回ですね。色々な事情があって、来年度で一回締め切るって話してて。その時にもう一度みんなで話しあおうってなってて。
__
うん。
大角
もしかしたら来年が最後になるかもっていうんで、4・9・3月に公演するってなってるんですけど。肥田さんが「脚本書ける気がしない」って言ってるんで、9月は無いかもしれない。
__
あー、頑張ってるんですね。
大角
頑張ってますね。もう、どんどん肥田さんがやつれていくから。
__
9月かー。楽しみですよ。
大角
それまでには、何とか。

オーディション

__
大角さんって、どんな経緯で芝居を始められたんですか?
大角
私ね、変ですよ多分。えと、まず中学生の頃にオーディション一杯受けてて。プロダクション経由の劇団に入ろうってしたら親に止められて。高いし。高校入って、それでも続けたいって言うんだったら考えてあげるから中学生の間はやめてって。でもオーディション受けるのが趣味になってて。映画のも歌のも受けて。高校入って二年間養成所入って。でも、何かしっくり来なかったのと、その、2年いるくせに進級とかもなくて。で、大学入って1・2回生と授業だったり遊びだったりで一杯一杯で、3回生になってまた芝居をやりたくなって。
__
うん。
大角
3つくらい上の先輩がビギナーズユニットに入ってて。で、そのつながりで。しばらく、大阪の養成所と同時でやってました。
__
そんなことやってたんだ。養成所とか。知らなかった。どんなんだったんですか?大学時代のは。
大角
何かちょっと、新劇の人達が教えてる所で。喋り方が古いって言うか、やり方が古いっていうか。合わなかったんですよ。一年目二年目の先生はまだ理解があって違うことをしても逆に喜んでくれたんですけど、今年の先生は人と違うことをすると怒るんですよ。
__
ああ・・・。
大角
「他の人の注意を聞いていなかったのかお前は」って。でも、そんな人と同じふうには出来ませんって、私は私のやり方でやりたいんですって言ったら嫌われたみたいで。
__
うーん。
大角
試されてたのかもしれないけど。ちょっと・・・。今はhakoでやってます。
__
そんなの全然知らなかった。
大角
いやいやいや・・・。
__
そういう人が、hakoにいるって面白いなあ。
肥田さん
hakoの作・演出家。
ビギナーズユニット
東山青少年活動センターが毎年主催する演劇初心者のための企画。

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