ガバメンツの個性

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ガバメンツのコメディ集団としての個性はどこにあると思われますか?
西岡 
やはり、ドラマがあるところですかね。私個人が好きな部分ですが、「コメディです!」といいながらドラマもあって温かいしときには泣けたり、みたいな。登場人物がみんな大事にされていて、飛び道具も出てこないし。けして下品ではない、自分で上質っていうとあれですけど、そんな雰囲気にいながら、笑いの扉が開いたときに大笑い出来るんです。初めて見た時からそう思っていました。
__ 
上品さってすごく重要ですよね。
西岡 
オシャンティな、ですね。

全10話のTVドラマ演劇、の謎

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そこで、次回公演の「刑事パハップス」。どんな作品になりそうでしょうか。
西岡 
連続ドラマです。全10話のTVドラマを一本の演劇作品でやる、と。またウチの早川がおかしな事を思いついて。
__ 
色々なやり方や、ひねりの効いた工夫がありそうですね。
西岡 
それは見てからのお楽しみに、で(笑う)。よく聞かれるんですよ、10話全て見れるの?って。それに関してはちょっともう、一文字も言えません。私も、今回初めてTVドラマをやると聞いた時「1話を長めにやって2話目は短く、以降順番にやっていくのかな」とか一瞬は思ったんですが、貰った台本を読んで「まあそんな訳ないよな」と。また新しい感じです。でも、ちゃんと全10話のドラマを100分の演劇で見せています。お楽しみに。
__ 
ガバメンツの企みはいつも楽しみです。
西岡 
もう、毎回、何かやらんとあかんのかなと思ってるかもしれませんね(笑う)でもまあ生きてる限りは頭を絞って何かをしないといけないですし。お客さんも増えつつ合って、有り難い限りです。自分としても楽しみです。
__ 
そこで、お客さんに一言、期待させるような事を仰ってくださいますか。
西岡 
「安心してください」と。お金もお時間も頂戴するのでそのご期待に添えるのはもちろんですが、それ以上の「何か」がありますので。
__ 
なるほど。ガバメンツは硬派ですよね。作品に殉じるというスタイルに、非常に強くポリシーを感じます。
西岡 
何か、作品だけでやっているのは個人的にも好きです。そうあるべきだと思いますしね。メンバー同士もプライベートの事とかあまり知らないですし。
__ 
あ、そうなんですか。
西岡 
お互い、いい意味であまり関心がなくて、作品だけでつながってる感じです。
__ 
へー。私でさえ、西岡さんが教職についている事は知っているのに。
西岡 
あ、そうなんです。教職についてるのはさすがに知ってくれてると思いますが、何を教えてるのかまでは知らないと思います(笑う)
__ 
大阪芸大と言うのは共通しているんですか?
西岡 
私は違いますね。あ、正確には、違いました。でも私ちょっと勉強したい事があって、この間、大阪芸大に入ったんですよ。結果、全員大阪芸大の劇団になったんです。だからみんな先輩なんです。
__ 
さっき、近藤さんにインタビューした時に、母校の後輩に一言という事で伺ったら「輝け」と。
西岡 
あ、分かりましたパイセン(笑う)。

質問 京都造形大 舞台芸術学科卒業制作の皆さんから 西岡 裕子さんへ

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前回インタビューさせていただいた方たちから質問をいただいてきております。京都造形芸術大学の舞台芸術学科の卒業公演が3チームあるんですが、代表の方々から。まずは、ダンス公演をされる藤井さちさんから。「笑いを取る秘訣を教えて下さい」。
西岡 
むずかしい(笑う)やろうとしている事を面白いと思わないと笑いは取れないと思います。これは面白いんだ、と信じてやるだけです。
__ 
ありがとうございます。次は南風盛もえさんです。「美容室に行く時、どんな言い方をしたら伝わるんでしょうか。伝え方が分からなくて自分で切っています」。ちなみに南風盛さんはこんな髪型をしています。
西岡 
まずは、気の合う美容師さんを見つけてください。希望する長さを伝えて、「お任せで」と言えばお気に入りの美容師さんだったらどんな髪型にされても気に入ると思うので。私は美容師さんを変えられないタイプなんです。その方は話も気持ち良いし、似合わない髪型をしようとしたら止めてくれるし。そんな気の知れた美容師さんを見つけた方が良いと思います。
__ 
ありがとうございます。最後はルサンチカの河井朗さんから。「全くウケなかったら反省会するんですか?」
西岡 
例えば130の笑いを取れる時に、129しか取れなかったとしても反省会を開きます。1%でも足りなかったら反省します。本番と本番の間も、休憩時間はあんまりありません。
__ 
なるほど。「では、スベった時はどうしますか。」
西岡 
フォローしてもいい場面とかはあんまり無いと思うんですよ。一瞬外してもすぐにドラマに戻るので。スベっても一瞬で忘れるようにします。

質問 近藤 貴久さんから 西岡 裕子さんへ

__ 
そして、近藤さんからも質問を頂きました。「何故、そんなにセリフを覚えるのが早いのですか?」
西岡 
あっはっは。そうなんですよ。いや、近藤が遅すぎるんですけどね(笑う)確かに私は早い方みたいですが、その、文字を覚えていません。どう思ったか、だけを覚えています。相手役にこう言われたらこう思うんだ、と覚えたら文字が出てくるんですね。台詞を覚えている訳じゃなくて、文字と文字の間を覚えるという感じですね。
__ 
それは完全に俳優術ですね。能力として誇っていいものですね。
西岡 
ありがとうございます。これは両親に感謝ですね。
ナチュラルな芝居
__ 
いつか、どんな演技が出来たらいいですか?
西岡 
難しい。私は、ナチュラルな芝居が好きなんですよ。ナチュラルではない芝居はしたくなくて。演技をしながら頭がカチカチになってしまう事があるけどそれは決して見せず、どんなシチュエーションでも全てナチュラルにこなせる、みたいな。なんせ自然な演技がしたいですね。頭が働いてるな、みたいな部分が見えないようにしたい。あとは、女優と言われるのが嫌で。女優じゃなくて役者でいたい。それをこれからも大切にしていきたいです。
__ 
そう自覚して悔しくなる、という事は、もしかして、そもそも演技する事に恥ずかしさを覚えている?
西岡 
いえ、恥ずかしいということはないですよ。演劇って宇宙人とか熊とか木みたいな、人間ではない役を演じないといけない。でも、基本的には全て生きているじゃないですか。石コロでも生きていると思うんです。生命あるものを生命あるものが演じているんだから、ナチュラルじゃないものなんてないんですよね。演技していますって役者を見せたい訳ではない。自然の者が舞台の上に出てきて虚構を見せるというのが大切で、そこに西岡裕子が1ミリでもいたらいけないと思うんですね。宇宙人としてそこにいられるかどうか。

なりきること

__ 
ナチュラルさにこだわりを覚えたのは、いつごろから?
西岡 
劇団ひまわりの研修生時代、会話劇の授業で先生が教えてくださるんですけど。で、泣く演技をするんですよ。したら講師の方に、「人間、そんな泣き方するか?」と言われて。ああ、こういう泣き方はしないわ、普通だったらどうするのか、という事を心がけていくようになってからは、お芝居の楽しさとか気持ちよさが増えてきて。何だか自分が出していくものも変わってきて。まだまだですけど、役者としての私がやりたい事ってそれなんだなあ、と。
__ 
ありがとうございます。なりきる、か。
西岡 
なりきる、というよりは、成るですね。役作りって言葉も好きじゃなくて、作るんじゃなくてなればいいじゃん、と。役の分析もあまりしないし、どんな性格なのかなと思うぐらいで。その性格だったらそのセリフはこう吐くかな、と。それが繋がっていくんですよね。

ガバメンツ、もっとたくさんの人に

__ 
座右の銘があったら教えて下さい。
西岡 
「思い立ったが吉日」です。私は亥年なんですけど、性格も猪で。その時やらないと気が済まなくて、深夜3時にビールが飲みたいと思ったらパジャマでコンビニに行ったり、海行きたいと思ったら特急に乗って行ってしまったり。でもそれで生きてきた結果いい事ばっかり起こっているんで、やりたいと思った時にはやらないという選択肢は取らない事にしています。
__ 
ありがとうございます。さて、そろそろこのインタビューも終わりに近づいていますが、何かお話しておきたかったこととかはございますか?
西岡 
私がガバメンツに入った事があんまり浸透していないみたいで。私、ガバメンツなんです。最後にそう書いておいてください。(笑う)
__ 
分かりました。では今後、どんな感じで攻めていかれますか?
西岡 
ガバメンツを、もっとたくさんの人に見てもらいたいです。シンプルですけど。なんせ一人でも多くの人に。

マニキュア

__ 
今日はですね、お話を伺えたお礼にプレゼントを持っていまいりました。つまらないものですが。
西岡 
ありがとうございます。開けても良いですか?
__ 
もちろんです。大したものではないんですが。
西岡 
プレゼントって嬉しいですよね。(開ける)あ、女性っぽい。
__ 
ハロウィン仕様のマニキュアですね。
西岡 
ありがとうございます。うわ、嬉しいです。ちょうど、マニキュアが足りなくなってたので。これ、キラキラするやつですよね。


劇団ガバメンツ「警部パハップス(全10回)」

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大変良い天気ですね。本日は天王寺にて、劇団ガバメンツの近藤貴久さんにお話を伺います。お忙しい中恐れ入りますが、どうぞ、よろしくお願い申し上げます。最近、近藤さんはどんな感じでしょうか。
近藤 
宜しくお願いします。最近は、そうですね。次回公演の「警部パハップス」の稽古をしています。作品がちょっとずつちょっとずつ、ミルフィーユのように積み重なっていっています。
__ 
ありがとうございます。台本はもう出来ているんですよね。早川さんの事ですから。
近藤 
はい。早川さんが身を削りながら執筆なさいました。あとは稽古場で生まれたものと馴染ませながら創っています。
__ 
とても楽しみです。今回はどんな作品になりそうでしょうか。
近藤 
今回も喜劇である事には変わりはないのですが、ガバメンツは色んなコメディに挑戦している事もあり、今まではスクリューボール・コメディや悲喜劇をやったりもしてまいりました。今回は早川さん曰く「感動なし涙なし、でも笑いと何かがある。そんな作品にしたいと。確かにテイストが今までとは若干違うのかなと私も思います。どう違うかは今の時点ではハッキリは申し上げられないんですけれども、僕の主観では「ダージリンティーとアッサムティー」の違い。同じ紅茶ではありますが、ハッキリとした違いがあるように思います。
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お好きな方には、より味が深く分かる、そんな時間なのですね。
劇団ガバメンツ
「コメディしかできません、でもいろんなコメディができます」シュチュエーションコメディばかりがコメディじゃない。ラブコメディ、サスペンスコメディ、スクリューボールコメディ、トラジコメディにコメディコメディ。喜劇はこんなにあったのか。喜劇を愛する全ての人と、そうでもない全ての人へ。1年に1回しか演劇を見ない人の為に、さまざまなスタイルの喜劇に挑戦している。(こりっちより)
劇団ガバメンツ本公演 木曜ドラマ「PERHAPS」警部パハップス(全10回)
作・演出 早川康介
雨にふられた殺人現場。
落ちていたのはあの果実。
何も見てない家政婦に、ヘコヘコはじめた警察犬。
現れたのは「たぶん」が口癖のあの警部。
だらだらと続く連続殺人に、なんとなく疑われた容疑者たち。
一話完結、いつも未解決。
「犯人はあなたです、たぶん」
なんて連続ドラマ、毎週見てはいられない。
だから、今日だけコメディで。
会場:道頓堀ZAZA HOUSE
日程:
2015年11月13日(金)~15日(日)
11月13日(金)19:30
11月14日(土)15:00・19:30
11月15日(日)13:00・17:30
チケット:
日時指定・自由席 前売・当日とも一般 3,000円
 U-22 2,500円(要証明書)
【出演】 近藤貴久 西岡裕子  浅雛拓 石畑達哉(匿名劇壇) 賀來正博 片山誠子(PEOPLE PURPLE) 是常祐美(シバイシマイ) 佐々木ヤス子 永津真奈(Aripe/ブルーシャトル) 山本禎顕(スクエア)
【ギター演奏】福島大

舞台上にもう夢中

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ガバメンツの近藤さんはいつも、落ち着いた大人の男性の役が多いように思います。今回の出演もとても楽しみです!その上で、注意したい事ですとか、挑戦したい事ですとか、そういう部分はありますか?例えば早口にならないようにしたいとか、滑らないようにしたいとか。
近藤 
滑らないようにしたい、というのはいつもですが……。何よりも、舞台上の空気をうまい事うねらせられればと思います。
__ 
空気がうねる。それはつまり、脚本の伏線が幾重にも積み重なり、それらの前提や疑問を全て把握した上で、舞台上に一緒にいるような気持ちになって見守る。客席にいる観客全員が同じ状態になっている。だから、役者の行動に空気が動くような感覚が生まれる、でしょうか。では、ガバメンツならではのミルフィーユは何だと思われますか?
近藤 
やはり、脚本ですね。繊細に重ねられた作品ですので、ビリヤードのように成功していけば、トントンとキレイに嵌る。早川さんはそうは思っていないと思うんですが、美しい笑いなんですよね。勢いで持っていく笑いも必要ですし、役者個人の身体的特徴のおかしみで持っていく部分もあるんですが。
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脚本通りの事が出来るかどうか。
近藤 
巧くいけば、蜘蛛の巣に昆虫が掛かるようにお客様が笑ってくださる。その笑いにこちらが助けられる事もありますね。

まず第一に、コメディであること

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ガバメンツのキャッチコピーがいいですよね。「コメディしかできません。でもいろんなコメディができます」。こんなに抽象的なコンセプトは珍しいと思います。そう、劇団ガバメンツは抽象的な集団なのかもしれない。毎回、少しテイストは似ているんですが、プレーンな手触りが素晴らしい。みんなで大事にしたい、素敵な劇団なんです。近藤さんは、どんなところが好きですか?
近藤 
まず第一に、コメディであること。実は僕は、劇団にはあまり興味はなかったんです。誘われて大学三回生の頃に初演に出させていただいたんですが、それがコメディとの出会いでした。ちなみに、実はもともとミュージカルが好きだったんです。ガバメンツで描くコメディはストレートプレイですのでもちろん歌もダンスも無いのですが、まるでそれが作品中にあるかのような、そんな雰囲気を感じたんですね。
__ 
とても分かります。歌やコメディが始まりそうですよね。まるで、イギリスで書かれた戯曲のような雰囲気があるような・・・少し大きすぎますね。でも、海外に持って行っても絶対に通用する戯曲だと思います。
近藤 
ええ、行けるんじゃないかと思いますね、僕も。

特徴を支える力

__ 
ガバメンツが役者に求めるものは何でしょうか。
近藤 
もちろん個性を活かして頂きたいんですが、例えば客演の方がガバメンツの作品に出た時、どんな面白さが生まれるのか。客演してくださる俳優さんの、本質的な面白さを大事にしていると思いますね。
__ 
私は片山誠子さんが大好きなんですけど、あの方の面白さはどんなところにあると思われますか?
近藤 
彼女の面白さは、見た目、声、それは誰が見ても面白いと思うんですけど、そうした際立った特徴だけだとバランスが悪かったりすると思うんですが、それを下支えする実力があってこそだと思います。だからこそ活きる特徴ですね。
__ 
そして、舞台のうねりに振り落とされないだけの粘りの強さ。精神的な体力は、どんな俳優にも求められますね。

俳優を見る事で生まれる癒やし?

__ 
近藤さんは、どんな演技が出来るようになりたいですか?
近藤 
二十代前半、同じような事を劇団内で質問しあった事があるんです。その時は「役の本質を演じられる役者になりたい」と言ったんですね。それは今も思っているんですが、今はそこから進んで、その……よく「役者は夢を与えるもの」とか言われるじゃないですか。
__ 
ええ。
近藤 
悲劇にしても喜劇にしても。僕はその、夢を与えるとまでおこがましい事は言えないんですが、少しでも演技をご覧いただいて、癒やされていただければ、と思っています。癒やしを感じてもらえる俳優。
__ 
癒やし。
近藤 
自殺率が増えたり、ストレスをどう処理するのかが問題になったり。まず癒されるのが一番いいのかなあと僕は思うんですね。
__ 
素晴らしい。癒されるのが楽しみです。私、この間風邪を引きまして。一日ずっと寝ていたんです。でも特に精神が癒されはしなかった。身体は治りましたけど。実際に会場に運び、そこで具体的な俳優を肉眼で見るというのが大切なのかもしれませんね。ちなみに、近藤さんご自身は、ストレスの発散はどうしているんですか?
近藤 
僕はそれは、あんまり思い当たらないんですよ。意識してストレス発散をしているという事が、ほぼない。
__ 
という事は、貯めこんでしまう部分がある。
近藤 
そうですね。ただ、どうやって発散しているのかは分からない。
__ 
別のものに形を変えているのかもしれませんね。
近藤 
それは知りたいような知りたくないような。

昔は本当によく喋る子だった

__ 
笑いを獲る事に、こだわりはありますか?
近藤 
あるんだと思います。多分、3歳ぐらいの頃からそんな記憶がありますね。昔は本当によく喋る子供でした。ずっと喋っている子供で、マシンガントークでしたね。笑いを獲る、獲ろうという意識はそれほどないんですが、気がついたらそうなっていったんだと思います。

質問 京都造形大 舞台芸術学科卒業制作の皆さんから 近藤 貴久さんへ

__ 
前回インタビューさせていただいた方たちから質問をいただいてきております。京都造形芸術大学の舞台芸術学科の卒業公演が3チームあるんですが、その代表の方々から。まずは、ダンス公演をされる藤井さちさんから。「笑いを取る秘訣を教えて下さい」。
近藤 
邪心を抱かない事。笑いを獲ろうと思わない。獲ろうと思った瞬間に面白くなくなるんじゃないかと思うんです。
__ 
それは耳が痛いですね。ウケを獲ろうとしてハマっていった経験があります。
近藤 
そうですか。
__ 
次は南風盛もえさんです。「美容室に行く時、どんな言い方をしたら伝わるんでしょうか。伝え方が分からなくて自分で切っています」。ちなみに南風盛さんはこんな髪型をしています。
近藤 
え、この髪型?これは・・・美容師さんの年代にも寄りますが、長さとか髪型は具体的に伝えて、「世界名作劇場に出てきそうな髪型にしてほしい」とイメージを伝えるのはどうでしょうか。若い方には「earth music & ecology」の店員さんみたいにしてください、と言えばいいかもしれませんね。
__ 
彼女は無印良品が好きらしいので、そう言えば良いのかも。
近藤 
ああ、無印良品か。自分で言ってて思ったんですが、ブランドで言ったら伝わりやすいかも。
__ 
次は河井朗さんから。「全くウケなかったら反省会するんですか?スベった時はどうしますか。」
近藤 
反省会はしませんが、演出からのダメ出しがきます。それを解消してまた次の回に進みます。スベった時、それは本番中の事ですか?唯一の方法は、忘れる(方法という程ではありませんが)。次の笑いが待っているので、引きずるとえらい事になるんですね。容易ではありませんが。

追求する事

__ 
母校の後輩に一言ください。
近藤 
大阪芸大ですね。そうですね。ひとこと言うなら、「キラキラしていてください」と。いつまでも。いまキラキラ輝いているけれども、中年になっても老人になってもキラキラし続けて欲しい。
__ 
今後、どんな感じで攻めていかれますか?
近藤 
ガバメンツは引き続き色んなコメディをやっていくと思いますので、お楽しみに。僕個人としては、癒やしに重点を置いた演劇活動をしていきたいなと思います。具体的にどういう形になるかはまだわかりませんが、そういうのにもどんどん興味が湧いてきているので。演劇と癒やしの追求ですね。

ミニカレンダ(柴犬)

__ 
今日はですね、お話を伺えたお礼にプレゼントを持っていまいりました。
近藤 
ありがとうございます。開けてもいいでしょうか。
__ 
もちろんです。大したものではないのですが。
近藤 
(開ける)あ、来年のカレンダーですか。月毎に差し替えて使うタイプですね。
__ 
そうですね。キッチンやデスクに置いておけるように。
近藤 
見られている感じがしますね。しかも、「収益の一部は動物たちの保護と飼い主探しの事業の支援になる」と書いてますね。
__ 
素晴らしいですね。


3人の最後の日々

__ 
今日はどうぞ、よろしくお願いします。最近、みなさんはどんな感じでしょう。
河井 
最近はバイクにハマってます。今まで興味が無かったんですが、親友の地道元春がバイクがすげー好きで、「バイクに乗れない男とかゴミっすよ」みたいな事言ってて、ハラ立って調べていくうちに僕もハマったんですよ。
南風盛 
(以下、南風)私はずっと稽古です。遊びたいんですけど稽古です。もうすぐ一ヶ月前なので、稽古せざるを得ない感じです。
__ 
藤井さんは。
藤井 
最近、めっちゃ走る練習をしてて。今日が地元の運動会だったんですけど、勝てなかったです。中学生には勝てなかった。長距離走の練習を頑張ってたんですけど、運動会が始まった時に150m走だったと気づいて。
河井 
使う筋肉違うからな。
藤井 
ちなみに藤井も陸上部やった。
河井 
なんやいな、なんで間違えてんねん。
藤井 
玉入れと綱引きと大縄跳びもしたんですけど、チーム的には成績的には中の下でした。
河井 
一番微妙なオチやな。
京都造形芸術大学 舞台芸術学科
[演技・演出コース][舞台デザインコース]を擁する。

みだしなみ「蝶のやうな私の郷愁」(松田正隆・作)

__ 
今回は、皆さんの卒業制作に向けてのインタビューという事で。それぞれ、どんな企画なのか教えていただけますでしょうか。
南風 
「みだしなみ」という私の企画団体で、松田正隆さんの「蝶のやうな私の郷愁」を上演します。男女の二人芝居です。舞台芸術学科では、現役でご活躍なさってるアーティストの方々に教鞭をとってもらう授業があって、授業の最後には「授業発表公演」として公演をうつんです。私は主に俳優として参加して、色々な先生から色々な演出を受けました。色々贅沢な時間を過ごしたので、例えば卒業公演でも、先生から受けた演出を自分たちでさらに深化させたり展開させたりする方が、きっと完成度が高いし賢いとも思うんです。でも結局やった事のないのを選んじゃった。でも、それでいいんじゃないかなと思ったんです。私、今回で企画自体は3回目で。自分が出演せず、見るだけ、というのは今回で2回目です。私が役者として出たいな、出ても(自分が)恥ずかしくないな、と思えるものをつくるが理想です。今回は男女二人芝居も、「女役、やりたいな~」と自分が思えるように、演出しています。
__ 
どんなタッチでしょうか。
南風 
会話劇です。俳優が作品を引張らないといけないやつなので、「どうやったら演技って上手くなるんだ…?」って、俳優二人とずっと演技の事について話し合ってます。
みだしなみ 第3回公演「蝶のやうな私の郷愁」(京都造形芸術大学 卒業制作演劇公演)
作:松田正隆
演出:南風盛もえ
日程:
2015年
11月15日11:30 / 18:00
  16日13:30
会場:京都芸術劇場 studio21にて
出演:近藤智子、蜷川敬太



それはさておき「悪戯乞ひて」

__ 
藤井さんの「それはさておき」はダンスの作品になりそう、との事ですが・・・
藤井 
いつも、お客さんに「こう見てほしいな」という事ばかり考えてしまうんですけど、あー手届かんな、みたいな感じをイメージしています。物理的な距離は近いのはずなのに手が届かない。そんなイメージです。なんか、京造に入って思ったんですけど、演出勝ちのダンスが多いなと思って。演出家の力でダンサーになれてる人が多いと思うんですよ。ここは演劇学科なので、ダンスの割合は少ないから当たり前の事かもしれませんけど。
__ 
というと。
藤井 
私は3歳からクラシックバレエしかしてこなかったから、そういう「ダンサーになれる」状況に感動しながらも「そうじゃないだろ」と思ったんです。当初。でもこの4年で、それ以外の分野の踊れる身体にも出会えて。今はそういう状況込みで作品を作りたいと思っています。この京都造形芸術大学に入った自分に勝ちたいです。実は入った事を後悔していて。それは今も。
南風 
その話、私たちもちょっとした。この学科には演劇経験が無くても入れるけど、特別な人になれる訳ではない。でも、せっかく4年間の経験があるんだから、卒業公演は特別な人と思われたいよね、そういう作品が出来たらいいよね、って。
__ 
才能。最初は才能が無くても身につけた人もいるわけじゃないですか。
南風 
そうですね。
__ 
彼らの、その今が見たいと思います。
藤井さち 京都造形芸術学科 舞台芸術学科 卒業制作ダンス公演 それはさておき「悪戯乞ひて」
1部→衣装展示、2部→ダンス公演
日程:
2015年12月
24日(木)1部16:00-17:30 2部18:00
25日(金)1部12:00-13:30 2部14:00
会場:京都造形芸術大学 京都芸術劇場 studio21にて

ルサンチカ「春のめざめ」

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ルサンチカは「春のめざめ」ですね。どんな公演になりそうでしょうか。
河井 
「春のめざめ」、ご存知ですか?これは劇団四季が5、6年前にミュージカルにした作品で、ブロードウェイではトニー賞とかたくさん受賞したんですね。僕はこれを、大学におる間にストレートプレイでやりたいなと思っていて。でも、高校の頃に見た時に思った「やりたい」という気持ちとはもう全然理由が違っていて、でもその違いは信じていいものだなと思ってはいます。やっぱりそれは社会の事だったり、思春期の子供たちの話は今しか出来ないな、というのもあって。卒業前の僕らの今、を考えた作品。いやあ、でも「今」を題材にするなんて大概はそうですよね。
__ 
いや、でもタイムリミットのあるみなさんだからこその今、というのはあるかもしれませんよ。単位が揃ってたらの話ですけど。
藤井 
揃ってますか?
河井 
ますよ。お前が言うのそれ。
__ 
大丈夫なんですね、みんな。良かった。
ルサンチカ 次回公演「春のめざめ」(京都造形芸術大学 卒業制作演劇公演)
作:フランク・ヴェデキント 演出:河井朗
日程:
2015年
12月5日(土)16:00
  6日(日)16:00
会場:京都芸術劇場春秋座
[料金]予約/前売り800円 当日1000円
ルサンチカ:主宰 河井朗による演劇ユニット。
近藤千紘が女優。
世間的弱者の鉄筋コンクリート製防御陣地。