本当はなりたい自分像

__ 
いつか、どんなダンサーになりたいですか?
中間 
作品毎に全く違う踊りが出来るようになりたいなと思っています。中間アヤカが出るからこの作品を見に行く、という風になれたらいいですが、中間アヤカを見に行く理由として「カッコいいから」「美しいから」じゃなくて、「この作品ではどんな踊りを見せてくれるか分からないから」見に行くという風になりたいんですよね。
__ 
この作品での中間アヤカはどうなんだろう、みたいな。
中間 
そうですね。キャラクターとかジャンルとか、イメージが付いてほしくないんですよね。
__ 
次はどんなアヤカ中間が見れるのか。みたいな、ね。既にそうなっていると思いますけどね。
中間 
ホントですか(笑う)

タグ: 「いつも同じ」と思われたくない 二十歳のわたし


質問 戒田 竜治さんから 中間 アヤカさんへ

__ 
前回インタビューさせて頂いた、満月動物園の戒田さんから質問を頂いてきております。「一番好きな手の形を画像でお答えください」。
中間 
えー、やだー。何だろう。ピースですかね。

いつかの事

__ 
もし叶うなら、どの国で踊りたいですか?まあ、中間さんは既にイギリスに行ってますけどね。
中間 
やっぱりイギリスですかね。もし叶うなら、ロイヤルオペラハウスで踊りたいです。もしそこで踊ろうと思ったら、ロイヤルバレエ団に入らないと行けない。日本でやってたらそれは出来ないですからね。
__ 
いつか、どんな人と仕事をしたいですか?
中間 
すごく好きな演出家さんがいるんですけど、その人と仕事をしたいです。

jazzzzzzdanceの思い出

__ 
jazzzzzzdanceの思い出を教えてください。
中間 
まだ思い出になり切れていない気がするんです。稽古から本番まで駆け足で来てしまって、本当に参加していたのかなと錯覚するぐらい。夢だったんじゃないかと思うぐらい。
__ 
たしか、棒を持ってる役でしたね。何か10人ぐらい指導してましたね。
中間 
あれはティーチャーという役なんです(笑う)。
__ 
そのままですね! ご自身にとっては、非常に濃い思い出だったそうですが。
中間 
稽古が始まる前に、「腰ぐらいまでの長さで振り回したり出来る扱いやすい棒を探して来てください。それを使ったソロを考えてきてください」ってメールが黒沢美香さんから来て。こういうのです、って何かの棒の写真付きで。美香さんのWSは受けた事があるけど作品に出たのは初めてだったし、どんな踊りを望んでいるのかも分からなかったし、棒を使ったソロを作るってどういう事なんだろうと。で、ソロを作って稽古初日の時に見せたら、良いも悪いも何も言わずにそれがそのまま採用されて。
__ 
はっ!?それは凄いな。
中間 
とても印象的でしたね。それが、冒頭のソロでした。
__ 
jazzzzzzdance、本当に見に行って良かったです。あんだけ盛り上がった作品はちょっと最近ないな。
中間 
そうですね。自分の気持ちがあれだけ盛り上がって、お客さんも盛り上がってくれたのは珍しかったかも。賛否両論ありましたが。

タグ: とにかく出演していこう


今年は毎月本番

__ 
今後、どんな感じで攻めていかれますか?
中間 
私、Facebookで今年が開けた時、「今年は毎月本番を迎えたいです!仕事ください」って書いたんですよ。今年はおかげ様で今のところ毎月公演があるんです。私、本番が好きなんですね。いっぱい見られたいと思うし、jazzzzzzdanceの時も4つぐらい公演を掛け持ちしてて。
__ 
凄いですね。
中間 
神戸出てきてからずっとそういう感じなんですね。でもそのせいで色々な事を犠牲にしているのもあるし、なんか、どうなんだろうなと思いながらこの春を過ごしてますね。でも、この界隈のダンサーの中ではまだまだ若い方なので、あまり考えずにガンガンやっていこうと思っています。毎月本番で。
__ 
やっていってください。とても楽しみです。
中間 
ありがとうございます。
__ 
最後に。どんな作品に出たいですか?
中間 
自分が知らない世界に連れて行ってくれる作品をいつも望んでいる気はしますね。

ナッツの蜂蜜漬け

__ 
今日はですね。お話を伺えたお礼にプレゼントを持って参りました。
中間 
あ、そういえば何か貰ってましたよね、いつも。これってどういう風に選んでるんですか?
__ 
イメージ。
中間 
イメージ。へー・・・。
__ 
でも、大層なものではないですよ。
中間 
(開ける)わっ、ナッツの蜂蜜漬け。ナッツも蜂蜜も大好き。かわいーですね。ありがとうございます。

タグ: プレゼント(食品・飲料系)


満月動物園第弐拾四夜『ツキノオト』

__ 
今日はどうぞ、よろしくお願い致します。満月動物園の園長・戒田さんにお話を伺います。最近、戒田さんはどんな感じでしょうか。
戒田 
とりあえず、脚本が終わってホッとしています。
__ 
そう、6月の「ツキノオト」ですよね。稽古がもう始まっているそうですが、どんな感じでしょうか。
戒田 
まだ3回目で、立ち稽古に入ったばっかりなんです。でも、俳優陣のレスポンスが衝撃的に良くて。なんといいメンバーなんだろうと。
__ 
劇団の代表や演出をしているような人も何人かいらっしゃいますからね。死神シリーズ観覧車編。今年は満月動物園15周年という事で、観覧車の崩落事故から始まる1話完結の5連作を1年掛けて上演されるという事で。とても楽しみにしております。
戒田 
ありがとうございます。
満月動物園
おもな登場人物たちはいつもフツーの人たち。でも、ほんの少しメルヘンな世界におかれる。キュートな死神にとりつかれたり、 トイレに流されてしまったり、アタマからカサのはえてる人と仲良くなったり、ユメとネムリの境目をウロウロしたり。クスリと笑えるシチュエーションで日常をほんの少しメルヘンにずらして、ほんの少し優しく見つめると、ハードな現実も直視できます。(公式サイトより)
満月動物園第弐拾四夜『ツキノオト』
tsumitsumimi
満月動物園が15周年記念にお届けする死神シリーズ[観覧車編]は、倒壊する同じ観覧車の別々のゴンドラを舞台にした一話完結型の5連作。突然の大事故に遭遇した人たちに取り憑く新米の死神が繰り広げる、笑いと涙の止まらないノンストップ・メルヘン!!
【公演日程】
日時 2015/6/19~21
6/19(金) 19:30
6/20(土) 15:00 19:00
6/21(日) 11:00 15:00
【会場】シアトリカル應典院
【料金】一般前売¥2,800 一般当日¥3,000 はじめて割¥4,000 学生3人割¥3,000(※要学生証)

タグ: この座組は凄い


無は白い顔をしている

__ 
その15周年記念シリーズ2作を両方とも拝見しました。どちらも應典院での上演でしたが、そういえば全て暗幕を吊るのではなく、白幕でしたよね。そういうところの印象が、何故か強くて。全体に、その独特な味付けをしているような気がしたんですよね。
戒田 
ありがとうございます。暗幕ってね、演劇の先人達の偉大な発明やと思うんですよ。あれは「何も無い」という表現なんです。僕たちはそれを借用してる。歴史上初めて暗幕を見たお客さんは「何やあの黒い布?」と思ったんじゃないかと思うんです。
__ 
ああ、そういえばそんな気がしてきました。
戒田 
一方、應典院はベースが白いんです。だから、應典院で「何も無い」のは白色なんじゃないかと思うんですよね。
__ 
應典院での無は白色をしているという事ですね。とても暗示的な観点だと思います。それは「ツキノウタの時に凄く生きたと思うんですよね。冒頭のシーン、音響照明と共にカラフルな幕が捲れ上がっていき、一面が白色になる仕掛けがありました。非常に印象的で見事でした。色とりどりの世界が一瞬でめくれ上がり、白い無になってしまう。
満月動物園第弐拾参夜『ツキノウタ』
公演時期:2015/3/6~3/8。会場:シアトリカル應典院。

タグ: 外の世界と繋がる 一瞬を切り取る 印象に残るシーンを作りたい 世界 会場を使いこなす


満月動物園=アングラ?

__ 
満月動物園の、開園の経緯を教えてください。
戒田 
開園、初めて言われました(笑う)。元々は大学でやっていて、ぼちぼち外部でのプロデュース公演にも参加するようになっていって。けれどもその内、先輩を含め周りが卒業して会社員になっていく訳ですよ。芝居を続けたいけれど続けられるかしら、と不安になる。なら、一つ形にしてみようと。
__ 
ありがとうございます。いつも思うんですが、公演のタイトルが非常に魅力的な付け方ですよね。あんまり、お褒めの言葉としては違和感があるかもしれませんけど。
戒田 
いえいえ、ありがとうございます。
__ 
そして、今の満月動物園。サイトにあるコンセプトの文章には「ファンタジー」「メルヘン」とありますが、それよりもとても、人間の心にどこまでも迫った作り方をしているように思うんです。これは本当にほめ言葉にはならないんですけど、「演歌」に近いんじゃないかなと。
戒田 
ええ。
__ 
最近の二作は主人公が冒頭で自分の死に直面しますよね。そこから、観客が自分自身の世界に入っていってる気がするんですよ。死ぬなんて超個人的なテーマですからね。本編も家族と配偶者についてのお話が中心だし、最後には泣いてしまうぐらい感情移入しているお客さんがいるのは当然だと思うんです。自分の人生もいつか終わっていってしまう、というのを強く感じました。生きていて死んでいく、自分の物語だから。
戒田 
ありがとうございます。的確だと思います。まあ、死ぬというのも含めて、僕自身が無くすという事を恐れていると思うんです。例えば川を欄干から見下ろしている時とか、この眼鏡をもし落としたらもうずっとお別れだなとか思っちゃうんですよね。常日頃からそれを敏感に怖がっている。メガネに対してさえ、そういう意識がふと行ってしまうと怖くなってしまうんですよ。死神シリーズではそういうのがよく出ていると思うんです。劇団の紹介に関して言えば・・・最近の満月動物園は、もはやアングラとは名乗れないかも(笑う)。
__ 
いえ、私にとっては現役というか、最前線のアングラですけどね。
戒田 
あ、そうですか。嬉しいです。それを聞いて、嬉しいと思う自分が新鮮です。

タグ: 愛される劇団づくり ファンタジー 観客との関係性 タイトルの秘密 旗揚げ 意外にも・・・


転機の数だけ

__ 
15周年を迎える満月動物園。これまでで転機となった作品はありますでしょうか。
戒田 
転機といえば沢山あって。作風がよく変わるし、お客さんも変わっていくんですよね。死神シリーズを始めてからもお客さん変わったし。
__ 
年齢層が高めなような気はしますね。
戒田 
若い人にも観に来てもらいたいですけどね。来てもらいさえすれば、なにかしら響くと思うんですけど。どうしたらいいんですかね?
__ 
やりたい事をやってる感じが伝わればと思います。本当に、それだけさえあれば・・・難しいとは思いますが。でも、1年を通してシリーズを完結させるというのは大事業ですよね。追求しているのがただ心強いです。

タグ: 実験と作品の価値 焦点を絞った作品づくり


不慮の事故から始まる、他でもないあなたの物語

__ 
最近、戒田さんがお考えになっている創作のヒントについて教えてください。
戒田 
それは自分が知りたいぐらいで・・・自分のスイッチがどこにあるのか、自分も知りたいくらいです。今の連作、観覧車が倒れる事故が始まりという縛りでやってますが、そういう縛りがあった方が書きやすいんですよね、何故か。
__ 
では、観覧車が倒れるというモチーフってどこから出てきたんですか?
戒田 
それをね、忘れてしまったんですよ。あの時の創作ノートがどこかに行ってしまって、15周年が始まる前に1年ぐらい探してたんですけど、出てこなくって。プロデューサーの相内さんに企画を細かく説明出来るぐらい作ったのに。
__ 
相内さんに聞いたらいいんじゃないですか?
戒田 
彼もね、覚えてないみたいで。
__ 
うーん、何でしょうね。人生そのものと輪廻を表している、とかですかね? 観覧車のゴンドラ=人体でもあり、その中に閉じ込められて、誰もが全く同じ道を通るという提喩で、その事故だから早死を表しているんでしょうかね。
戒田 
そういう見方も出来るかも・・・でも、震災を挟んで意味が変わりましたよね。亡くなられた方々にとっては理不尽そのものですから。
__ 
理不尽な死。
戒田 
そうですね、最初に「ツキカゲノモリを書いた時とは、意味合いは変わっていると思います。
__ 
なるほど。では、この作品をご覧になった方に、どう思ってもらいたいとかはありますか?
戒田 
正直に申し上げて、何を持って帰っていただくかはお客さん次第だと思っていまして、物語に感情移入していただきやすいように頑張るだけです。モチーフがモチーフなので、必然的に何かを持って帰って頂けるんですよね。そこを想定するのは放棄したと言ってもいいかなあ、と。
應典院舞台芸術祭 space×drama2009 満月動物園 子の刻『ツキカゲノモリ』
公演時期:2009/7/31~8/2。会場:シアトリカル應典院。

タグ: コンセプチュアルな作品 震災 月についての話題


「ダムで芝居したい」

__ 
ちょっと話題を変えて。ありえない想定として、300億円あったらどんな作品を作りたいですか?
戒田 
ええと・・・ダムで芝居したいかな。
__ 
ああ、いいですね。300億は丁度いいですね。
戒田 
そう、ものすごいお金掛かるらしいですからね。
__ 
1日借りるぐらいならいいですよね。
戒田 
コンクリートの巨大な壁を背景に芝居してみたいですね。決壊させたいな。300億じゃ済まないですね。
__ 
プロジェクションマッピングとかじゃなくて、本物の。
戒田 
役者が流されていって終わり、みたいな。
__ 
カーテンコールは救命ボートで。いつかやってほしいですね。

タグ: 泡のように消えない記憶 舞台美術 妄想


役者がいてこそ

__ 
いつか、どんな演劇が作りたいですか?
戒田 
緒形拳と芝居したいと思ってたんですが亡くなりましたしね。高倉健も亡くなりましたし。菅原文太も。立て続けでしたね。一気に時代が終わろうとしていますね。でも、やっぱり役者かな。
__ 
役者。
戒田 
劇団員もグイグイ成長していってくれて。世間的に評価が高いというよりも、僕がワクワク出来る方ともっと出会えて、一緒に作品が作れたらなと思います。出不精で、そんな努力をしているかと言われると・・・ですけど。
__ 
でも、役者にこだわっているんですね。
戒田 
役者と一緒に舞台を作るのでなければ、家で小説書いている方が楽ですからね。
__ 
演劇とは作り手にとって効率の最も悪いメディアでありながら、観客からすれば最も効率の良いメディアとも言えると思います。戒田さんは何故、演劇にこだわっているんですか?
戒田 
一番、手になじむからです。若いときに美術部、文芸部、バンドと色々やってみたんですが、一番手になじむのは演劇でした。続ける理由は特に必要ない。
__ 
役者と一緒に作品を作る。出来るだけ、良い作品を作る。
戒田 
そうですね、役者さんと一緒に新しい風景を作りたいです。人が変わればまた違う風景になりますしね。人が変わらなくても、例えば今回主演の上原君とは6年振りなんですけど、もの凄く巧くなってるし。実は劇団員の誰よりも付き合いが長かったりして。どういう経路を辿って成長してきたのかが、稽古を通して見えるような気がして。長い間続けている甲斐があるものだと思いますね。
__ 
つまり、上原さんのこれまでの全てが見れるかもしれない。
戒田 
と、思いますね。

タグ: いつか、あの人と 作家の手つき


質問 亀井伸一郎さんから 戒田 竜治さんへ

__ 
前回インタビューさせていただきました、カメハウスの亀井さんからの質問です。「脚本を書いている時の、自分だけの変な癖はありますか?」
戒田 
うーん、特に無いですね。深夜になると筆の進むペースが上がる事ぐらいかな。筆が乗り始めるキッカケが毎公演違っているんですよ。そろそろ、そういうのがルーチン的に決まってきてもいいくらいキャリアは積んでいる筈なんですけどね。

生きている、そして立ち上がる・・・

__ 
戒田さんにとって、魅力的な俳優とは?
戒田 
登場人物の人生をきちんと生きれる俳優。それに尽きますね。文法はアングラでもエンタメでも、静かな芝居でもいいんですけど。脚本を使って人間を表現出来る俳優じゃなければいやだと思っています。そういう人だけ集めているんですけどね。
__ 
台詞の言い方だけ研究している役者は、正直すぐ分かるし、ちょっと注意して観れば役作りの深浅も分かってしまいますからね。誰にでも。
戒田 
最後は俳優自身の人間力だと思うんですよ。舞台に如実に現れるんですよ。「上手にはなったら宜しいがな」とは思いますけどね。でもどういう経験をしてきたかは如実に出てくるんですよね。
__ 
ごく個人的には、観客からの見え方を研究して工夫してくれればもう、良いと思えてしまうんですよね。
戒田 
仰る通りです。
__ 
演劇は、その場に集う事から始まる。であれば、他者の思考の流れくらいは想像して作り上げてほしい。他者の認識に素直になるにはまず自己の素直な気持ちで今の役の気持ちと同調するのが大事で、そこには役者自身の経験や人間力がとても大切ではないかと思っています。
戒田 
ええ。
__ 
満月動物園は個人に陶酔し生死を全うする場所なので、つまり、役者自身による総力戦でもありますよね。尽くされたものを観たいと思っています。
戒田 
役に関しては俳優が専門家であるべきだと思っています。演出ではなく。だって、一人一人の役について演出家がそれを掘り下げていくんなら、何故役者を呼んだんやという話になってしまう。必要な時はやってますけど、でもやっぱり僕とは違う感性で掘り下げてもらいたい。
__ 
必要な時。
戒田 
あまりいい時じゃない(笑う)。
__ 
役の演技について、戒田さんから何も言う事はない?
戒田 
稽古の仕上げの段階では言いますが。序盤ではあくまで、「こういう面があるんじゃない」とか「こうも考えられるよね」という事を提示し続けます。俳優は役の専門家なんだから、全ての可能性を考慮してその中から選択しないとダメだろ、と。人間を描く担当でしょ、と。俳優の中から人間が立ち上がってお客さんの前に寄っていく段階になったら、作品を整えるという意味で指示を出したりしますね。役者の中で登場人物が動き出さないと、物語になりえないので。
__ 
満月動物園は、俳優にとってはやりがいのある環境でしょうね。
戒田 
そこにやりがいを感じてもらえる人が俳優でしょうね。・・・あえて足しておくと、登場人物が生きているというのはあくまで土台で(笑う)。
__ 
それはもちろん。最終的には・・・いや、作品によって違いますけど、向こうの世界に全員で行けたら、まあある程度は成功かな、というぐらいじゃないですか。だからこそ土台作りが重要ですけどね。
戒田 
そうですね。

タグ: 演技は出来てなんぼ 役者の認識(クオリア) 演技を客席の奥まで届ける 俳優自体の人間力 工夫する俳優 役作り=個人の人間力 俳優を通して何かを見る


死神シリーズの正体(?)

__ 
世界における満月動物園の位置付けについて、伺っても宜しいでしょうか。
戒田 
ちょっと前から、演劇業界を引退したって言ってて。プライベートが忙しすぎて。一時期、付き合いが全く無くなってたんです。公演はしてたのに。
__ 
公演しながらプライベートが忙しいって相当忙しいですよね。
戒田 
だから、つい最近まで、自分が満月動物園をどう世界に位置付けて作品作りをするかにまで手が回っていなくて。・・・俳優が、役を、もっと生きるようであって欲しいと思っています。でもそれは他の演出家の下では全く違う意味合いになると思いますし。
__ 
ええ。
戒田 
僕たちの中で、ちょっとずつでも前を向いて進んでいく事で、やりたい事はどんどん増えていくんだろうとは思っています。元々は凄く実験的な事をやってたんですよ。満月動物園と言えば「実験」だったんですよね。
__ 
やっぱり前衛だったんですね。
戒田 
死神シリーズは、そんな実験を繰り返していた僕が、どこまで分かりやすいものを書けるか、という、自分なりの実験、挑戦でもあるんです。
__ 
死神シリーズ。本当は具体的な作品の筈なのに、ものすごく抽象的な感覚があります。そして、演歌の世界に入っていく。改めて言うと、観覧車が倒れるというのもとても象徴的なモチーフと言えるでしょう。不条理さすら覚えるほどの事故と、そこから始まる怒濤の残りの人生。それは観客個人の物語を語る事でもあり、輪廻を暗示する幕切れは、白幕の向こうの世界を黙示することでもある・・・かもしれない。

タグ: 観客に血を流してもらいたい 信頼のおける演出家 実験と作品の価値


あなたに投げかける

__ 
今後、どんな感じで攻めていかれますか?
戒田 
もっとお客さんに届く作品を作りたいですね。第15回公演「ツキノアバラは十五夜という事で、ちょっと特別な意味合いの公演にしたんですよ。この豪華なキャストで。
__ 
ああ、本当だ。凄いですね。
戒田 
その公演頑張って、でも次がショボく見られたら嫌だと思って2本立ての公演にしたんですよ。「トラワレアソビ」と「ツキカゲノモリ」。本公演クラスの2本立てをやったんです。どちらもえらく評判が良くて。僕の作品は的を絞れていないカオスだったんだなという気づきもあったんです。
__ 
なるほど。
戒田 
そのあたりから、お客さんからの反応がビビットに届くようになりました。今更かもしれませんけど、もっとお客さんの心に届いて、反応の返ってくる作品を作りたいなと思っています。
満月動物園第壱拾五夜『ツキノアバラ』
公演時期:2008/10/24~26。会場:in→dependent theatre 2nd。

タグ: カオス・混沌


革製のリボンアクセサリー

__ 
今日はですね、お話を伺えたお礼にプレゼントを持ってい参りました。つまらないものですが、どうぞ。
戒田 
ありがとうございます。(開ける)あ、かわいい。
__ 
ジャケット等にでも付けて頂ければ。

タグ: プレゼント(衣服・布小物系)


k1k / 波

__ 
今日はどうぞ、よろしくお願い致します。最近、亀井さんはどんな感じでしょう。
亀井 
最近は何か、今までにないくらい忙しいんですよ。フットワークが軽いのをウリにしているんですけど、先月なんかはめちゃくちゃ忙しくて。
__ 
KING AND HEAVYへの出演もありましたしね。
亀井 
役者で呼ばれる事は無いだろうと思ってたんですけど、最近は多くて。芸人さんとお笑いLIVEする事も、最近は多いです。思っていた自分とは違う忙しさなんです。
__ 
忙しいのは素晴らしいですね。
カメハウス
近畿大学文学部芸術学科舞台芸術専攻演技コース出身の代表・亀井を筆頭に旗揚げしたパフォーマンス演劇集団。亀井が作・演出・振付を行い、彼の作り出す世界は多人数が動き回るエンタメ作品から、少人数で構成された繊細な文学的作品まで幅広い。楽曲のPVの様なパフォーマンスが芝居の中に多用されるのが特長で、身体全てを使った独特な表現を追求している。本公演以外にも、チャリティー企画や文化祭、前説など各種イベント及びコンテストや、LINX'Sなどの演劇祭に出演。映像製作にも力を入れている。(公式サイトより)

ka2ak / 「罪ツツミツツ蜜」

__ 
さて、カメハウスの次回公演は「罪ツツミツツ蜜」、五月一日から上演ですね。
亀井 
言いにくいですよね。
__ 
いえ、好きなタイトルです。回文になっていて、日本語としても通っているじゃないですか。今の時点で、どんな作品になりそうでしょうか。
亀井 
いつもはパフォーマンスが多いんですけど、今回は比較的しっかりストーリーを組み立てているんじゃないかと思います。構造は凄くシンプルなんですけどね。章それぞれにテーマがあって、それらを全体で見ると回文形式になっているんです。それを初めに思いついて書き始めました。いつもは章立てすらしないんですけど。
__ 
チラシからすると怪奇ゴシックロリータ的なイメージを感じますが、それがカメハウスのカラーなのでしょうか?
亀井 
基本的に、カラーは無いんですよ。短編と本公演で作風がガラッと変わりますし。そのとき僕が書きたいものを書くというのを信条にしているんです。最近はちょっと柔らかくなってるのかな。このごろ小説をよく読んでいる事もあって、文字にこだわった脚本を書いたりもしています。
__ 
文字にこだわる?
亀井 
脚本家として、例えば「言えちゃう台詞」ってあるんですよね。それを、どこまで言わずにいけるか、にこだわったりしています。例えば普通に「元気ですか?」「元気です」という受け答えがあるとして、「元気です」という台詞を絶対に言わずに「はい元気です」と答えるには?みたいなまわりくどい事を結構やっています。そういう実験ばかりしていると言葉遊びとかリズムにこだわってきてしまって。
__ 
最終的には、台詞を文字に近いように使うようになるとか?
亀井 
それに近いかもしれません。今回、作中にも言葉と認識というのがテーマとして出てくるんです。今ここにカップに入った水があるんですが、これを水と認識するには言葉が必要で、「水」という言葉があるから認識が出来るんじゃないか。今回は怪奇探偵もので、妖怪が絡んでくるんですよ。認識のズレがキーになる。お客さんに認識させる言葉とそのズレを意識しながら書こうとしています。
__ 
舞台上での会話とは、とても複雑な現象ですね。通常の会話とはどこまでも異なっている。俳優によって演じられている、すでに用意された言葉を観客が解釈している、という状況。どうやっても誤解の生まれる状況ですよね。
亀井 
そうですね。誤解は発生するし、むしろ疑ってほしいです。僕の周りでは王道のエンターテイメント=シンプルな伝わり易さがその醍醐味だと考えられていますが、お客さんにはそこを疑ってほしいです。全部嘘なのかもしれない、って。で、今回は回文がテーマなんで、そこを手掛かりにしてほしいですね。意味が分からない言葉が出てきたら逆さまにしてみたり、とか。しかも今回は探偵モノなので、脚本の中にも謎を埋め込んでいます。話自体は簡単なんですけどね。
カメハウス第捌回本公演「罪ツツミツツ蜜」
tsumitsumimi
カメハウスが1年半振りにお送りする怪奇探偵物語!妖怪、怪異、愛、恋、オカルト、宗教、脳髄、記憶― 圧倒的なスケールと、カメハウスコラージュ演出の真骨頂を是非体感しに来てください!

【公演日程】
日時 2015/5/1~4
5/1(金) 19:30
5/2(土) 14:00 19:00
5/3(日) 14:00 19:00
5/4(月) 13:00 17:00
【会場】シアトリカル應典院
【料金】一般前売¥3,300 一般当日¥3,500 学生¥2,000(※要学生証)

タグ: 意図されたズレ 新しいエンターテイメント タイトルの秘密