プリズム

清水 
演じている人って、凄いなと思うんですよ。初めてまともに見た芝居が、MONOの「燕のいる駅」なんです。それまでもドラマとか映画で演技というものを見ているはずなのに、そのとき舞台上にいたみなさんを観ながら、生身の人間が演じるってこうなることなんだ・・・と、初めて目の当たりにした気がしました。
__ 
目の前で行われている演技が新鮮だと思える。役者の仕事の一つの到達点かもしれないですね。
清水 
衝撃的でした。
__ 
清水さんは、いつかどんな演技がしたいと思いますか?
清水 
そうですね。演技って凄いという気持ちとは裏腹に、自分からそんなにかけ離れた事は出来ないと思っていて。「君ほほえめば」の時もそうでした。自分から派生した演技しか出来ないと思うんですよ。
__ 
ええ。
清水 
私は自分の範囲内で、自分の感じ方を深めて、表現出来たらいいなと思うんです。
MONO
京都を拠点に活動する劇団。

タグ: いつか、こんな演技が出来たら MONO


vol.298 清水 智子

フリー・その他。

2013/春
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清水

イエティ「さらばゴールドマウンテン」

__ 
古藤さんの最近の出演作、努力クラブとイエティと壁ノ花団と衛星と、どれも拝見しています。
古藤 
ほんまにありがとうございます。
__ 
最近の中で特に印象深かったのは。
古藤 
去年から本格的に演劇に入って、毎回違う方達とやらせてもらっていまして。毎回その、違うんですよ。これが良かったなというよりは、毎回違う事をやっている感じですね。
__ 
毎回全然違う。
古藤 
その中でも今年の頭に出させてもらったイエティと努力クラブは僕の中では特別に印象が強いです。変な意味じゃなくて、真逆だったんですよ。現場とか、経験が。イエティは先輩ばっかりで僕が一番下、努力クラブは僕が上の年代だったり。まあ、努力クラブもキャリアとかは皆さんが先輩だったんですけどね。
__ 
なるほど。
古藤 
イエティでは先輩に必死に食いついて、努力クラブでは今まで出来なかった事とかを出来るようにして。でも、どちらもまだまだ出来る事はあって、反省も残っています。
__ 
というと。
古藤 
台本を頂いてから本番までに、やっぱり段階があるんだと思うんですよ。イエティの方でそれを再認識しました。セリフを覚える段階、噛まずに言える段階、セリフが染みこんでくる段階と、その段階のスピードが早かったりして。もちろんそれは誰でもバラバラなんですけど。でもイエティでは、ある時ギューンと、周りがさらに上の段階に成った時があったんです。
__ 
へえ!
古藤 
僕がいなかった稽古があったのかなと思うぐらい。実は最初の方でエチュードをしていて、いい意味で抜けた雰囲気でやっていて、割とこういう感じで進んでいくのかと思っていたら、稽古期間の最後の方で急に物凄く伸びたというか。どういう思考でやってはるのかなと。
__ 
そのイエティの作品「さらばゴールドマウンテン」では最後の方にドタバタがありましたね。それが凄く面白かったんですけど、そこを舞台上で生でやる事に照準を合わせて稽古を進めていった、という感じなのかもしれませんね。
古藤 
狙いに合わせて、それまでのシーンのディテールとか、態勢を稽古で色々決めていった、のかも。
__ 
何より、彼らの役者としての、その「ギラギラしている」という言葉を使っていいのか分からないですけど、そういう熱い部分が伝わってくるようですね。
古藤 
弱男の村上さんと舞台が終わった後に話させてもらって。世界観を崩さない為に、ウソになってしまうようなコミカルすぎる演技じゃあ、なかった、ってなって。僕は最初、コントに近い作品だと思って稽古に臨んでいったんですが、舞台を作り込んだり戯曲を読み込んでいったりする内に、あの世界観に入れていった感じでした。その感覚を汲んでもらったんですね。嬉しかったです。「~~風のコントじゃなくて、ちゃんと演じている役の人物を考え、その上での感情を込めた演技をしたいよね」と、競演させていただいた土佐さんには言われました。同じ事かもしれません。それは僕の課題なのかもしれないですね。次の努力クラブに、その意識で行けました。
__ 
努力クラブ必見コント集ですね。
古藤 
まずは、居場所を見つけるところからでした(笑う)とけ込めばいいのか、ケレン味をもっと出せばいいのか探りながらですね。あんだけのメンバーなので。楽しみながら迷ってました。
イエティ
大歳倫弘氏作・演出のヨーロッパ企画のプロデュース公演。
イエティ「さらばゴールドマウンテン」
公演時期:2013/2/14~18(京都)、2013/2/22~25(東京)、2013/3/1~3(大阪)。会場:元・立誠小学校 音楽室(京都)、駅前劇場(東京)、インディペンデントシアター2nd(大阪)。
努力クラブ
元劇団紫の合田団地と元劇団西一風の佐々木峻一を中心に結成。上の人たちに加えて、斉藤千尋という女の人が制作担当として加入したので、今現在、構成メンバーは3人。今後、増えていったり減っていったりするかどうかはわからない。未来のことは全くわからない。未来のことをわかったようなふりするのは格好悪いとも思うしつまらないとも思う。だから、僕らは未来のことをわかったようなふりをするのはしない。できるだけしない。できるだけしないように努力している。未来のことをわかったふりをしている人がいたら、「それは格好悪いしつまらないことなのですよ」と言ってあげるように努力している。(公式サイトより)
壁ノ花団
MONO所属俳優、水沼健氏が作・演出を務める劇団。独特な手法を用いて豊穣なユーモアの世界を紡ぎだす。
劇団衛星
京都の劇団。代表・演出は蓮行氏。既存のホールのみならず、寺社仏閣・教会・廃工場等「劇場ではない場所」で公演を数多く実施している。

タグ: 俳優のブレイクスルー はじまりのエチュード 迷っています MONO 今年のわたし 反省Lv.1 ギラギラした俳優 世界観の作り込み 作家の手つき


kitt「梢をタコと読むなよ」

__ 
kittについて。公演が11月に迫りましたね。
高阪 
はい。土田さんのワークショップや会議を重ねています。
__ 
あのチラシを拝見して、キャストがほうぼうから集まってきていて。そもそも、どのようなキッカケで生まれたユニットなのでしょうか。
高阪 
僕がMONOさんの公演に客演させて頂いて、で本番直前に事故に遭ってしまって。「もうダメや芝居辞めなアカン」ってなってた時に土田さんから手紙を頂いて。
__ 
おお。
高阪 
一緒にもう一度、芝居が出来るようにって励まして頂いたんです。「ああ、こんな事を仰ってくれる方もいるんだ」って。何とか回復して、土田さんに会いに行ってお話して。
__ 
なるほど。
高阪 
ありがたい事にスケジュールを調整して下さって、一回ユニットとしてやってみようという事になりました。客演さんも、普段は一緒にやらないような人を集めて。
__ 
そう、世代を越えている感じがいいですよね。チラシもキレイな感じがするし、見やすくて誰でも行けるような感じになればいいなと。
高阪 
土田さんも、MONOとはまた違う作品にしたいとか。もちろん僕も、男肉とは全然違う丁寧な会話劇をすると思います。僕は飽きっぽいところがあって、男肉ばかりやっているとたまには。というか、一番最初メインはそっちだったんですけどね。
__ 
そう考えると、メンバーがそれぞれ違う活動もしていますね。
高阪 
男肉は一人一団体制と言っていて、すみだが映画やって菊地がコンテンポラリーダンスのようなものをやっていて。そういう奴らが集まると半裸で踊っているみたいな。

タグ: MONO


MONO第39回公演「少しはみでて殴られた」を終えて

__ 
今日はどうぞ、よろしくお願いします。MONO第39回公演「少しはみでて殴られた」お疲れ様でした。大変面白かったです。
奥村 
ありがとうございます。良かったです。やってる側としては面白いかどうかは判断つきかねるので、そう仰って頂けて。
__ 
いえいえ。その、牢屋の中に国境が引かれるというシチュエーションがまず面白かったです。
奥村 
アイルランドに国境の真上に建っている家があって、そこが民族紛争の協定に使われたりするらしいんですが、それが土田さんへのヒントになったそうです。
__ 
お互いの区切りを自分達の便利のために線を引いていたんだと思うんですね。気がついたらものすごい溝が出来ていた。そういう流れがとても丁寧に追えていった感じですね。どんな諍いも、案外最初は、各自の都合が行き違うところから始まるのかもしれないなあと。
MONO
京都を拠点に活動する劇団。
MONO第39回公演「少しはみでて殴られた」
公演時期:2012/2/17~26(東京)、2012/2/19(名古屋)、2012/3/3~4(北九州)、2012/3/8~12(大阪)。会場:吉祥寺シアター(東京)、テレピアホール(名古屋)、北九州芸術劇場 小劇場(北九州)、ABCホール(大阪)。

タグ: MONO 丁寧な空気づくり 舞台美術


キャラは強くない

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以前拝見した地点の作品で、小林さんがお客さんに向けて無理矢理スピーチして扇動するという演出があって。私がすごくそれが好きなんですよ。話セバ解ルと、式典。
小林 
ああ、確かにね。ニヤニヤしながら。式典はMONOの土田さんが面白いテキストを書いて下さったので、お客さんに直接しゃべるのがとても楽だった印象があります。
__ 
あれも良かったですね。なんか、ちょっと溜めてちょっと溜めてちょっと溜めて出すみたいな節が。
小林 
その時は、何かを隠している気持ちなんですかね。
__ 
なるほど。そのあたりが、何か濃いキャラクター性があると思っています。
小林 
キャラが濃い・・・。地点の中で、僕はキャラは強くない方だと思っていて。
__ 
ええっ。
小林 
色々動いているんですけど、印象に残るかどうか。
__ 
いや、お客さんの4割は小林さんの事を思い出しながら帰っていると思いますよ。何というか、地点の世界に足を踏み入れる上で、仲立ちとなる存在じゃないかと。
小林 
ああ、そういう役回りが回ってくる事は多いですね。地点もここまで回数を重ねてくると、役所が決まってくるんですよ。いいのか悪いのか。

タグ: 印象に残るシーンを作りたい MONO


ルドルフ「授業」

__ 
今回はルドルフ「授業」(作=ウージェーヌ・イヨネスコ)の演出を務められる、MONOでは俳優、壁ノ花団では作・演出を務める水沼さんにお話を伺います。よろしくお願いします。
水沼 
よろしくお願いします。
__ 
本番が6月10日から13日まで、会場は京都芸術センター、ですね。1ヶ月をきりました。本日の稽古はいかがでしたか?
水沼 
まだまだアイディアを探している段階です、最終的にどうしたいのかが決まっていないので。結論をまだ出さずに芝居の方向性について考えている状態です。
MONO
京都を拠点に活動する劇団。軽妙な会話劇から古典劇まで手掛ける。
ルドルフ「授業」
作・ウージェーヌ・イヨネスコ。演出・水沼健。出演・金替康博[MONO]・筒井加寿子・永野宗典[ヨーロッパ企画]。公演時期:2010年6月10~13日。会場:京都芸術センター。
ルドルフ
京都で演劇を上演する集団。
壁ノ花団
MONO所属俳優、水沼健氏が作・演出を務める劇団。独特な手法を用いて豊穣なユーモアの世界を紡ぎだす。

タグ: MONO


ルドルフ「授業」

__ 
今回はルドルフ「授業」(作=ウージェーヌ・イヨネスコ、演出=水沼健)の稽古場におじゃまさせていただきました。本番が6月10日から13日まで、会場は京都芸術センターですね。そろそろ1ヶ月をきりました。稽古のすすみ具合としてはどんな感じですか?
金替 
そうですね。今回、ずっと喋り倒しの役なんですよ。
__ 
あ、そうなんですか!
金替 
やっと台詞が入ったところですね。自分の言葉として言えるようになるのはまだまだこれからです。うーん、難しいですね。ネタを見つける作業なんですよ。これは楽しい作業なんですけど。
__ 
今回の見所は。
金替 
結構この作品、いろんな所で上演されているみたいで。筒井さんはフランスで見てたり、永野君は東京で見たり、水沼さんは岡山で見たと。今回のは水沼さんが台詞をいじったり色々考えてるんですよ。
__ 
水沼版「授業」
金替 
独特なものが見られると思います。僕自身も期待していますね。
__ 
原作をお読みになった印象は。
金替 
読み物として結構面白いですよ。でも、上演するとなるとどうなのかな? そのままやって面白いかどうかは。
__ 
あ、なるほど。あらすじからすると凄く単純な話みたいですね。どんな作品に仕上がるんだろう。
MONO
京都を拠点に活動する劇団。軽妙な会話劇から古典劇まで手掛ける。
ルドルフ「授業」
作・ウージェーヌ・イヨネスコ。演出・水沼健。出演・金替康博[MONO]・筒井加寿子・永野宗典[ヨーロッパ企画]。公演時期:2010年6月10~13日。会場:京都芸術センター。
ルドルフ
京都で演劇を上演する集団。

タグ: 言葉そのものを手がかりに MONO


壁ノ花団「アルカリ」

__ 
ちょっと前になりますが、壁ノ花団「アルカリ」ご出演、お疲れ様でした。
亀井 
ありがとうございます。ご覧になってくださったんですよね。いかがでしたか?
__ 
面白かったです。亀井さんは男性か女性かもわからない役どころだったと思うんですが、謎めいていながらチャーミングな印象がありました。
亀井 
男性か女性かわからなかったですか・・・それも面白いですね。最初はいろいろ戸惑ったんですけど、刺激の多い舞台でした。
__ 
「アルカリ」は作品全体が謎めいていたものだったので、そのせいもあるかもしれませんが。戸惑われたというのは。
亀井 
やったことのない感じの芝居でしたし、稽古の仕方とか、作品の持ってる可能性の広がりですね。
__ 
そういえば、今でも分からないことばかりの作品でしたね。想像の材料がたくさん引き渡されたような。それからまた、座組が豪華でしたね。
亀井 
私、あのチームが凄く好きだったんですよ。
__ 
金替さんに。
亀井 
ホントに良く入れて貰えたなと思いますね(笑う)。内田さんは初めてお会いしたんですけれど、本当素敵な方で。カッコいいし、優しいし、女性としても憧れます。
__ 
可愛いですしね。何か我々、さっきから褒めまくってますが。
亀井 
はい(笑う)。
壁ノ花団第四回公演『アルカリ』
十三夜会奨励賞受賞。演出・水沼健。京都・東京にて公演。初演:2008年11月20~24日(京都)。
金替康博さん
MONO所属俳優。
ファックジャパンさん
劇団衛星所属俳優。
内田淳子さん
女優。ユマニテ所属。

タグ: この座組は凄い 混成軍的な座組 MONO


油絵

__ 
個人的な感想ですが、MONOに出演されていた時と比べて、「アルカリ」では全然違う人だなって思いましたね。
亀井 
私自身も、知らない自分に会ったような経験でした。
__ 
男だか女だか分らなかったし。でもまあ、軽く女性だろうなとは思ってたんですけどね。
亀井 
軽くっていうのは全編通してですか?
__ 
もう最初からですね。例えば演出的に、内田さんやファックさんは大人が子供を演じているのか、頭は子供・体は大人という設定なのか分からない設定だったように思いますが、それと同様です。
亀井 
そういうことが広がりを生むんですかね。
__ 
その辺が油絵だったのかもしれませんね。全部ミックスさせるんじゃなくて、ところどころ生の部分を残して、でも別の場面では色々な要素が重なった絵になってて。
MONO
京都を拠点に活動する劇団。軽妙な会話劇から古典劇まで手掛ける。

タグ: MONO