明日、出会うその日までには

__ 
これから、表現を始められる人たちに何か一言。
衣笠 
俳優って、自分が役に入り込んで演技をする分、それを見る人に対して嘘を付いているんですよね。その事を忘れないでほしいと思っています。「おれは俳優だぞ」って偉そうにするんじゃなくて、俳優自身は謙虚にいなくちゃいけないんじゃないかなと思います。自分が仕事をしている上で常に嘘を付いているという自覚を常に持っていたら、楽しんで嘘を付いていいと思うんです。
__ 
今後、どんな感じで攻めていかれますか?
衣笠 
やっぱり大学と違って、ものすごい厳しい世界に飛び込もうとしているんですよね。そんなにすぐには売れないですし。1年、5年、もしかしたら10年と物凄い貧乏な時期になると思って。どれだけチャンスを取りに行けるかと思っています。待ってても仕事は来ないので、自分から攻めていかないといけないので。
__ 
そうですね。
衣笠 
大学だったら3・4回になったら自分で監督が出来るしキャスティングもされるんですが、そんなに甘い世界ではないので。大学に来た頃の「この映画に出たる!」っていう勢いがあったんですが、そういう初心を思い出して。でも焦りすぎず攻めて行けたらいいなと思っています。
__ 
ありがとうございます。これからも、関係性を大事にしていってください。
衣笠 
そうですね。向こうの事務所の方にお会いした時も「この世界は出会いが全て」って仰られて。どれだけの人に出会って、どれだけの人に気に入ってもらえるかと。
__ 
リアルな話、「気に入って下さい!」って攻めて来られたら引きますので、遊びというか空白というか、そういう余裕が結構重要だと・・・何でもそうなんですけどね。

タグ: 色んなものを吸収 オーディション キャスティングについて 外の世界と繋がる いつか一緒に


KAC Performing Arts Program きたまり×白神ももこ×筒井潤 『腹は膝までたれさがる』

__ 
今日は、「腹は膝までたれさがる」の本番をさきほど終えられたばかりの白神さんにお話を伺います。よろしくお願いします。最近の白神さんはどんな感じでしょうか。
白神 
よろしくお願いします。この間までFESTIVAL TOKYOでダンス作品の振付をやっていたのですが、この一ヶ月間は京都に滞在して、ダンサーとして集中できて、良い機会だったなと思います。充実してますね。
__ 
すばらしい。
白神 
東京で自分のカンパニーの作品の製作をしているんですが、打ち合わせやら何やらと色々付いてきて、毎日踊れるってあんまり無いんですよね。京都でも色々ありますけど、自分の身体にじっくりと向き合える日々だったと思います。体調がいいです。
__ 
その滞在期間は、書斎みたいな感覚だったのかもしれませんね。自分の仕事に没頭出来るみたいな。
白神 
そうですね、煩わしいことが無くて。作家さんが旅館に缶詰めになるような感じもあります。いま宿泊しているところも色々な人がいて、吸収する事も多いですね。
__ 
創造環境としての京都。終電が無いとかの点がまず有利ですよね。
白神 
狭いですから、自転車で行き来できますしね。きたまりさん筒井さんとじっくり話したり、時間を多めにとって取材に行ったり。一人の時間も持てたし。
モモンガ・コンプレックス
2005年に活動開始。現実世界から踊りが炙り出されてくるような、人間らしさがにじみ出るユーモラスを味としたパフォーマンスを得意とする、ダンス・パフォーマンス的グループ。世界のはじっこにある些細な存在やできごとも価値ある愛すべき存在として捉え、ちょっとおかしな人たちが、ゆるーく微妙に笑える空間を作り出したりしている。倉庫や体育館などで転々と公演していたが、2008年4月~2011年3月は埼玉県富士見市民文化会館キラリ☆ふじみを拠点に活動するキラリンク☆カンパニーとして活動。同劇場での公演のほか、小学生や高校生を対象としたワークショップ、中学校の卒業式・市役所・地域のお祭りでのパフォーマンスなどをおこなう。(公式サイトより)(公式サイトより)
KAC Performing Arts Program きたまり×白神ももこ×筒井潤 『腹は膝までたれさがる』
公演時期:2014/12/12~14(京都)、2015/1/16~18(横浜)。会場:京都芸術センター 講堂(京都)、のげシャーレ(横浜にぎわい座 地下2階)(横浜)。

タグ: 色んなものを吸収 今の作品に集中する きたまり 創造環境としての京都 筒井潤


目論見

__ 
いつか、こんな演技が出来るようになりたいというのはありますか。
佐々 
2時間まったく動かない演技がしてみたいですね。逆に。こういう役がやりたいとかは実はあまりなくて、例えば人形のように、自分の身体を制御するだけの2時間。出来るようになったら凄いなと思いますね。今のままじゃ出来ないと思うんですが。
__ 
今後、どんな感じで攻めていかれますか。
佐々 
バイト辞めたいです。演劇一本にしたいです。でも一過性の売れてる売れてないじゃなくて、とにかくお芝居を頑張って・・・何にせよ、たくさん吸収したいです。

タグ: 色んなものを吸収 いつか、こんな演技が出来たら 今後の攻め方


カストリ社第三号解散公演「花田一郎の述懐」

__ 
今日はどうぞ、よろしくお願いします。最近、東さんはどんな感じでしょうか。
東  
よろしくお願いします。最近は稽古とバイトだけです。
__ 
そう、カストリ社第三号解散公演「花田一郎の述懐」の稽古ですよね。どんな感じですか?
東  
実は私、稽古に参加するのが少し遅くて。最近まで映画の収録に参加していたんですよ。ああこうなってるんやと。楽しかったです。私だけ新鮮な気分でした。
__ 
今回はがっかりアバターとの合同公演ですね。
東  
私、がっかりアバターさんを見たのがこの間のLINX'Sが初めてだったので。向こうがどんな短編を持ってくるのか楽しみです。
__ 
勢いのある若手、匿名劇壇が発明したフラッシュフィクションという形式の公演を、あべのハルカスの新しいスペースで上演するという事で、なんだか記念碑的な作品になりそうな気がします。
東  
意気込み・・・ウチは客演さんを呼んだ事はあまりないんですが、他の劇団と組むのもなおさら初めてなんです。実は昨日、がっかりアバターの方が稽古場に来て下さったんですよ。やっぱり、向こうのいい所を吸収して帰りたいなと思います。匿名も吉本さんが入って初めてのフラッシュフィクションなので、役者の意外な面を見たりとかの面白みもあると思うんです。
__ 
役者の新しい一面が見れる、そんな作品になりそうですね。とても楽しみです。
匿名劇壇
2011年5月、近畿大学の学生らで結成。旗揚げ公演「HYBRID ITEM」を上演。その後、大阪を中心に9名で活動中。メタフィクションを得意とする。作風はコメディでもコントでもなく、ジョーク。いつでも「なんちゃって」と言える低体温演劇を作る劇団である。2013年、space×drama2013にて優秀劇団に選出。(公式サイトより)
カストリ社第三号解散公演「花田一郎の述懐」
作/福谷圭祐(匿名劇壇)・坂本アンディ(がっかりアバター)・演出/福谷圭祐(匿名劇壇)・坂本アンディ(がっかりアバター)。公演時期:2014/11/7~9。会場:SPACE9(スペースナイン) 阿倍野ハルカスウイング館9階。
がっかりアバター
結成2011年6月。主催の何とも言えない初期衝動からほぼ冗談のように結束。2011年6月vol.1『岡本太郎によろしく』2012年11月vol.2『啓蒙の果て、船降りる』(ウイングカップ2012受賞)2013年6月vol.3『俺ライドオン天使』(公式サイトより)

タグ: 色んなものを吸収 映画の話題 「フラッシュフィクション」 最近どう? 意外にも・・・


「何でもやります」の姿勢

__ 
今後、どんな感じで攻めていかれますか。
白井 
もう一回、「何でもやります」という気持ちに立ち返りたいですね。二十歳くらいの頃は本当にそういう気持ちでやってるんですけど。もちろん選ばなきゃいけないし、色んな事情はあるんですけど。でも「何でもやります」の姿勢で、少しでも魅力を感じたお話には、迷ってお断りするのではなく引き受けたいな、と。自分からもっと、オーディションとかも受けたりしたいなと思います。身体が動くうちは。
__ 
そうですね、体が動くうちは。
白井 
自分には飽きないようにしたいと思います。僕はこんなもんだから、みたいに捨てたりはやめようと思います。歌は苦手だからとか踊れませんとかじゃなくて。それはやってきていないだけなので。可能性が眠っているだけなので、最初から否定はしないようにしようと思います。
__ 
自分を限らないようにしたいと。
白井 
そうですね。言うてもまだまだ勉強不足なので、もっと吸収していきたいなと思います。

タグ: 色んなものを吸収 オーディション 迷っています 二十歳のわたし


視界に余裕が生まれる?

__ 
これまでに一番、ご自身を変えた舞台は何ですか?
髙橋 
出演させて頂いた舞台の全てにおいて、沢山の事を吸収しています。有り難いことに、外部で出演させて頂く機会も多く頂いて。例えば松平健さんや藤山直美さん、石原さとみちゃんとも共演した事もあって。やっぱり一線で活躍されている方を間近で見ると、その姿勢にシンパシーを頂くんです。
__ 
青年座というホームとは全然違う経験でしょうね。
髙橋 
実を言うと、当初は「ああ、青年座っぽいよね」って目で見られる事に凄く抵抗がありました。でも今はいい意味で逆手に取って、その現場に合わせて「青年座の」自分だけのものを持っていくようにも出来るようになったり。結婚してからは、これまでの経験にも別の視点から見れるようになりましたね。
__ 
そういう風に、自分を変えていけたんですね。
髙橋 
これまでキリキリとした意識で現場に向かっていたんですけど、結婚の節目を越えてからは視界に余裕が生まれた気はします。

タグ: 結婚について 色んなものを吸収 演劇人同士の繋がり ホーム/アウェイ 結婚したら・・・ 人生の節目


舞台と私

__ 
今後、坂根さんはどういう風に演劇と関わっていきたいですか?
坂根 
まだ考えている段階で、難しいんですけど。役者としては、色んな公演を見て吸収して、沢山の作品に出られるようにしたいです。そこでの経験を自分の劇団に持ち帰って。色んな事が出来る役者になりたいですね。ちょっとでも多くの人に見てもらう環境作りも必要ですね。
__ 
素晴らしい。
坂根 
映像スタッフとしても、自分の技術を充実させたいです。舞台の表現とは違う表現ですよね。舞台記録映像のスタッフとして参加させてもらったり、舞台用の効果映像にも手を出そうとしています。この4年、色んな事をやってきたんですが、これからは役者と映像に絞って活動していきたいです。

タグ: 色んなものを吸収 映像の現場 外部活動を持ち帰る


質問 安達 綾子さんから 小刀 里那さんへ

Q & A
__ 
前回インタビューさせて頂いた安達さんから質問を頂いてきております。「何か言いたい事はないのか」。安達さんいわく、小刀さんはあまり何も言わずに稽古に参加していると。何か言いたい事があるなら、文句でもいいから言ってみてもいいんじゃないか、と。
小刀 
文句はそんなに無いですね。その人はそういう意見を持っているんだと受け入れてしまうタイプなので。どちらかというと、自分は自分で人は人、という考え方を取るので。それに、経験もあまり豊富ではないので・・・
__ 
今は吸収している段階だと。
小刀 
意見できるような知識もないしなあ、で終わってしまっているのかな。もっと経験を積んだら。

タグ: 色んなものを吸収 新人の不安


BRDG vol.2『TEA×HOUSE』

__ 
「TEA×HOUSE」。物語というよりも、取材で得た資料を再構成して作品化しているという事ですが、そうした作品を作っているのはどのような理由があるのでしょうか。
山口 
まず、私は物語が作れないんですよ。自分からはどうしても出てこない。紡げないし、自分よりも大きなものが沢山あるとずっと前から思っていて。紡ぐよりはどう吸収するか、が私の表現だと考えています。舞台に出る時も、自分から表現するというよりも何かに動かされる事が多いですね。外の要素だったりとか、もちろん共演者、環境、お客さんにも動かされるのが好きなんです。受動的な・怠惰な態度ではなくて。作品を製作する時も、世界を解釈をして変換して、つまり通訳してそれを違う言語に出力する。そういう事に興味があります。私は別に作家じゃないと思っています。紡げないので。外と接する作品を作りたいと思っています。
__ 
個人が世界と接する作品。
山口 
個人と他者が、どう接するのか。いい悪いじゃなくて、そこを観察したいですね。
__ 
ありがとうございます。私は最近のテーマとして、情報は読み手の創造性を以って初めてその価値を成立させると思っています。だから、山口さんの仰っている事はそうした観客にはきっと歓迎されるかもしれません。しかし、観客という他者が、舞台上の世界を常に受け止めてくれる訳ではありませんよね。積極的になるかもしれないし、消極的になるかもしれない。むしろ、敵視してくるかもしれない。
山口 
そうなんです。他の人にも、それが美しいと思ってもらえる為の工夫をしないといけないんですよね。やっぱり、お客さんの感想が分かれるんですよ。「全く意味が分からなかった」と、「もの凄く面白かった」と。それは、どちらも当然返ってくる反応で。分からない=面白くないと見なすのは当然じゃないか、って私も思ってしまう時があるんです。だから、もっと作り手として、「これがキレイだよね」と紹介するだけのものじゃなくて、「何故そう思えるのか」が分かる。そんな、もっと面白く見てもらえる仕組みを考えださないといけないと感じています。
__ 
余談ですが・・・「TEA×HOUSE」で、非常にスリリングで面白いと思ったシーンがあります。スコーンが焼けるまでに、若干時間が余りましたよね。その時に舞台上で二人の出演者が暴れまわっているという場面がありました。時間稼ぎだと気付いた瞬間、ものすごく面白かったんですよ。物凄い可愛らしい時間でしたね。チャームポイントだったと思うんですよ。何か、お客さんに渡してあげたゆとりのある時間というか。
山口 
素敵に思って頂けるのは嬉しいですが、そこに甘んじる事無く(笑う)スコーンを焼く間の時間で作品を収めようと決めていたんですが、出演していたブリジットが「焼き時間を短くなんて出来ない」と言ってくれて。だからどうしても。辛かったお客さんもいたかもしれません。
BRDG vol.2『TEA×HOUSE』
公演時期:2013/4/26~28。会場:京都四条大宮滋野宅。

タグ: 色んなものを吸収 外の世界と繋がる わたしの得意分野 ユニークな作品あります 工夫する俳優 「目の前で起こっている」 受け入れる・受け入れられる 世界 その題材を通して描きたい 焦点を絞った作品づくり


初舞台

__ 
大石さんが芝居を見たキッカケを教えて下さい。
大石 
大学に入ってからです。神戸大学の自由劇場さんが、土田英生さんの『約三十の嘘』をやってたんですよ。それを見て、演劇って、自分が思ってたのと違うんやなと思いました。そこが、スタートですね。それで、元々、モンティ・パイソンが好きだったので、その繋がりでケラリーノ・サンドロヴィッチさんの作品を見たんです。それがとても面白くて、更に、いろいろ芝居を見るようになりました。それから、もっと演劇を知りたくなって、ワークショップに参加するようになって、それでも物足りなくなって、あごうさとしさんの最後の代のビギナーズユニットに参加して初舞台を踏みました。だから、初舞台まで、めちゃめちゃ段階を踏んでるんですよ。
__ 
思ってたのとは違う、とは。
大石 
実際に、自由劇場さんの舞台を観るまでは、勝手なイメージなのですが、舞台上で凄い良い顔した人たちが、いい声を出して、カッコイイポーズを決めてるみたいなイメージを持ってたんです。舞台って、そなんやないのやなぁと、そのとき初めて思いました。

タグ: 色んなものを吸収 役者の積み上げ 「初めて芝居を見たお客さん」 衝撃を受けた作品 舞台にいる瞬間


vol.312 大石 英史

フリー・その他。

2013/春
この人のインタビューページへ
大石

次は全然別の所に立ってみたい

__ 
今後、一緒にやってみたい人や劇団はありますか。
諸江 
誰とでもやりたいです。あまり、この人というのはなくて、誰とでもやってみたいです。もっと年上の人とはやってみたいかな。60代、70代の方とか。色々吸収したいです。そこまで俳優を続けているという事は、俳優としてたっていられる根幹がある証拠なんですよね。その技術ってなんだろうと。
__ 
今後、どんな感じで攻めていかれますか?
諸江 
飽き症なんですよ。何とか続いているのが演劇なんです。演劇だけは、時々飽きる事もあるけど戻ってこれるんですよね。立て続けに3本ピンク地底人に出させてもらってますけど、次は全然別の所に立ってみたいですね。
__ 
いいですね。
諸江 
舞台畑とはあまり関係ない、美術家さんの方々の考え方が面白いんですよね。高嶺さんもそうだし。去年、梅田哲也さんと雨宮庸介さんの26時間パフォーマンスというのに出させてもらいました。その考え方、どこから出るの?みたいな。そういう考えに触れたいので、芝居の外に出たいなと思います。また戻ってきて、舞台に還元したらいいなと思っています。
__ 
色んな作品に関わりたい。
諸江 
そうですね。本当に、そういう風に関わっていたいです。
__ 
10年後も続けていると思いますか?
諸江 
続けていると思います。年老いていく事に全然不安がないんです。その歳でしか出来ない事があると思うんです。しかも、演劇は同じ事が出来ないので、楽しみですよね。
__ 
その上、言葉以外のコミュニケーションなんですよね。
諸江 
面白い演劇って、そっちなんですよ、きっと言葉で完全に伝えなくてもいいようなコミュニケーションがある芝居だと思う。全部伝えようとすると、意味にしか意識がいかなくて、自分たちが入る余地がないんです。

タグ: 色んなものを吸収 どんな手段でもいいから続ける 今後の攻め方 X年後のあなた


vol.287 諸江 翔大朗

フリー・その他。

2013/春
この人のインタビューページへ
諸江

スポンジのように

__ 
演劇を始めたきっかけは何でしょうか。
御厨 
最近ずっと弱男の美術をやってくれている小西くんと、実は以前から友達だったんですが、彼がベビー・ピーの「ごった煮」の美術をやるという事で誘われたんですよ。そこでベビー・ピーの芝居を見て、何だこれはと。プロの演劇を見た事はあるんですけど、こんなに面白いものがあるんだとビックリしたんです。それを見た時に、自分も演劇をやってみたいと思いました。ベビー・ピーの根本さんに相談して、稽古の見学をさせてもらって。初舞台は劇団ケッペキさんのプロデュース公演だったんですが、その後、「はたたがみ」にも出演させて頂いて。
__ 
今、舞台を続けているのはどのような理由があるのでしょうか。
御厨 
大学は造形大なんですけど、入学して3年は展覧会の制作などのスタッフワークを中心にやっていました。演劇を見てから、自分でも舞台に立っていいんだという思いとか、照明に当たった時の喜びがあって。それが毎回の舞台に立つ度に噛み締められるんですね。自分を見に来てくれている人もいて。あとは、演劇という表現ツールしかなかったというのもありますね。何か絵を描ける訳でもない自分でも、体一つあれば出来る表現なんです。
__ 
これからも演劇を続けて行きたいと思いますか?
御厨 
そこが難しいところで、これからやっていくべきなのは本当にお芝居だけなのかというのがあります。ダンサーほど踊れないし、役者と呼べるほど技術力も器用さもない。自分は何なんだろうと毎回自分でも思うんです。その時に、「パフォーマー」という位置があるんだとしたら、そういう事なのかなと。ある人に「御厨君はパフォーマーだよね」と言われたのが最初なんですけど。
__ 
パフォーマーとは何かを定義していくのが今後の課題でしょうか。
御厨 
そうですね。今は、演劇もダンス作品も参加しているに過ぎないんですが、やっていく内に技術を培っていければ、役者・俳優としての形があるのかもなと。中途半端な僕でも、貪欲に吸収していくのが大事なのかなと思っています。
ベビー・ピー
作家・演出家・俳優の根本コースケを中心とした演劇ユニット。 2002年、当時根本が所属していたニットキャップシアターの劇団内ユニットとして結成。 翌々年に独立。以降、公演ごとに役者・スタッフを集めるスタイルで、京都を拠点に活動している。(公式サイトより)
ごった煮
京大の吉田寮でベビー・ピーが開催したイベント。
ベビー・ピー「はたたがみ」
公演時期:2010/7/16~20。会場:京都大学西部講堂。

タグ: 色んなものを吸収


荒れ果ててます

__ 
今日はどうぞ、よろしくお願いします。最近、福原さんはどんな感じでしょうか。
福原 
いやー、実は、荒れ果ててます(笑う)。
__ 
そうなんですね。というと。
福原 
去年の震災で、ぽっかり空いてしまって。お芝居もあまりしていなかったんです。しばらく経った去年10月から、たまっていたものが押し寄せてきたかのように縦続けに芝居に参加していました。範宙遊泳、セッションハウス(ダンスイベント)、黒色綺譚カナリア派、「ダンスがみたい!」というイベントで踊って、ロロに出演してその翌月にもう一度踊って、今はtsumazuki no ishiで芝居しています。毎月本番があって、本番の無い日はリハーサルがあるという。半年間毎日、昼も夜も稽古していました。
__ 
忙しかったんですね。
福原 
最初の方はアドレナリンが出ていたんですけど、最後の方は枯れ果てているような気がしてきました(笑う)。
__ 
アイデアが枯れる、というのは良く言われますが、そういう事なのでしょうか。
福原 
ええ、ちょっとそれも感じていました。同時に色んなものを吸収して走っている感じです。カラカラにならないように。これはどこまでいけるのか、どうなるのかなと思いながら。
範宙遊泳
Tokyoを拠点に活動する演劇集団。代表・山本卓卓(yamamoto suguru)が脚本・演出を勤める。人間に対する悪意をアイロニカルな笑いにかえ、一方で人間を苦し紛れに全肯定する「えせハッピー」な脚本。ジャンルにとらわれない「超自由」な活動を目指し、毎公演ごとに方法論を一新する演出。現在は「バーチャルリアリティ的リアル」と称し、遊園地のアトラクション、またはテレビゲームのような演出を展開する。(公式サイトより)
劇団ロロ
2009年結成。主宰・三浦直之氏。脚本・演出をつとめる三浦直之が第一回作品『家族のこと、その他のたくさんのこと』で王子小劇場「筆に覚えあり戯曲募集」“史上初”の受賞を果たし、結成。物語への愛情と敬意を込めつつ、演劇で遊びまくる。(公式サイトより)
tsumazuki no ishi
1990年、劇団ランプティパンプティ解散後、寺十吾・木立隆雅(現・釈八子)・宇鉄菊三のメンバーを中心にプロデュース集団 tsumazuki no ishiを結成。「『tsumazuki no ishi』は、集団の名前ではなく、場所の名前である」をコンセプトに、其の場所に集まった様々なジャンルのアーティスト達とのコラボレーションを軸に活動を始める。1992年、猫田直をメンバーに迎え、劇団「tsumazuki no ishi」を旗揚げ。1998年から2年間の劇団活動休止を経て、2001年、謎の新人作家としてスエヒロケイスケが参加し、劇団活動を再開した。以降、年間1~2本のペースで公演を行っている。東京を拠点に活動。(公式サイトより)

タグ: 色んなものを吸収 アドレナリン アイデアが死ぬ イベントの立ち上げ


実は元々人見知り

__ 
片山さんは、どういうところからお芝居を始められたのでしょうか。
片山 
高校時代に演劇をやっていました。小さい頃から舞台に連れていってもらう事もあって、「いつか自分も」って思っていたんです。
__ 
なるほど。
片山 
舞台が好きで、小・中学校のちょっとした発表でも必ず出ていました。
__ 
劇場での初舞台は、いかがでしたか?
片山 
やっぱりお客様からお金を頂く公演なので、いつもより緊張しました。毎回毎回、きちんとしたものを見せないといけないという責任感がうまれました。
__ 
なるほど。失礼かもしれませんが、親しみやすい方ですよね。
片山 
いえ、実は元々人見知りで、恥ずかしがりなんですよ。今は、誰とでも仲良く出来るように心がけています。新しい人と知り合う事で、全然知らない事にチャレンジ出来るかもしれないので。
__ 
羨ましいです。私も結構人見知りが強いんですが、そういうふうになれるコツってありますか?
片山 
その人の事を知りたいと思う事やと思います。変な壁を作らずに。絶対これはこう、と決めつけるんじゃなくて、色んなものを受け入れる事かなと。
__ 
壁を作らずに、話せるようになるんですね。では、片山さんがお芝居を続けている理由とは。
片山 
小さい頃から、将来の事を心配する子供だったんです。画家になりたいとか保母さんになりたいとか。大人って、60歳になると定年になるじゃないですか。どんな仕事でも辞めないといけない。私は一生続けられるものがいいなあって思って、芝居を選びました。その思いだけは全然変わらないです。
__ 
そうなんですね。
片山 
お芝居はいくつになっても、その時その時で出来る事が違うので、毎回勉強だと思っています。吸収出来る事がたくさんあって、飽きない。こんな楽しい事は私にとっては他に無いと思っています。

タグ: 色んなものを吸収 自分は何で演劇を


試行錯誤だけじゃないやり方

__ 
今後、小嶋さんはどんな感じで攻めていかれますか?
小嶋 
この間柳川さんで客演をさせてもらって、全く違うところのやり方を学べたので、とても勉強になりました。それを生かして、イッパイアンテナをベースに、どんどん外にも出ていければなと思っています。
__ 
ああ、「昔、柳川がいた」ですね。どうでしたか。
小嶋 
大変でしたね(笑う)。いつも参加している作品と全く違うので、戸惑う事はありました。会話の返し方も違うし、台本の解釈も違うし、ドツボに嵌りそうになって・・・でも、競演している二人の先輩が稽古場で色々な事を試しておられて、それが全て面白かったんです。短い稽古期間でしたが、スムーズに吸収出来たと思います。
__ 
次に、同じような短い作品を作るとしたらどのような事に気をつけたいですか?
小嶋 
競演した浦島さんが仰っていたんですが、「やり過ぎると良くない」んですよ。どうしても感じる事が出来なくなってしまう。演技の解釈やタイミングを繰り返し試行錯誤すると、中身に取り込まれて面白さを感じる事が出来なくなるんですね。
__ 
面白さの論理は知り尽くすのに、外から見た時の味が分からなくなると。
柳川presents「昔、柳川がいた。」
公演時期:2011/10/29~30。会場:アトリエ劇研。

タグ: 色んなものを吸収 後輩たちへ 稽古期間が短いピンチ 今後の攻め方