全部やっておきたいんです。オパンポン創造社

__ 
役者として、いつかこんな演技が出来るようになりたいとかはありますか?
野村 
いやもう、何でもしたいんで何でもしているんですけど、この年になってもメディアの最前線で活躍してはる有名な俳優の方とたくさん仕事をしたいという気持ちは強いです。関西小劇場の年上の方ともお仕事したいんですけど、やっぱりそういう気持ちはウソでも持っておかないと、とは思いますね。
__ 
なるほど。
野村 
桜×心中とか、ふだんやらないジャンルのお芝居とかにも挑戦していければと思っています。全部やっておきたいです。
__ 
今後、どんな感じで攻めて行かれますか?
野村 
10年オパンポンをやってきて。ようやく色んなところから呼んでもらえるようになって。最初の目的は達成できたはずなので。これから自分はどこまで走れるかですね。著名な方とも仕事が出来るようになりたい・・・普通の人みたいな言い方ですけど。それから、これまで自分は横の繋がりはあんまり持ってなかったんですけど、もっとお客さんに見てもらえる・関西小劇場が盛り上がる方法を模索出来ればと思っています。横の繋がりがあんまりないので独自という形にはなると思うんですけど。
__ 
最後に。改めて、オパンポン創造社東京公演の意気込みを教えてください。
野村 
今回も見切り発車で始めてしまって、動員が壊滅的な状況になっているんですけど・・・それはそれでしょうがないんですけど、諦めずに、一人でも多くのお客さんに見て貰えるように頑張っています。作品は面白いので。大阪公演は評判良かったんですけど、それをなぞるんじゃなく、良い公演にしたいです。
__ 
オパンポン野村さんは何かこう、私の中では今の関西小劇場の中でのユニークさを引き受けている感じがします。個人的にははまりますよね。ところで、オパンポン創造社ってどういうところから付けた名前なんですか?
野村 
中島らもさんが好きやったんですよ。始めて劇場に日程を押さえに行ったとき、劇団名を聞かれて。何も知らずに行ったんで、用意してなくて。その時偶然持っていたらもさんの短編に「おぱんぽん」って書いてあっって。生み出していくという意味で、色んなものを生み出していこうと。

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それから感覚が備わってきて・・・

__ 
これまでに、自分を変えたのはどんな舞台でしたか・
杉原 
2回生にやった、北村想さんの「屋上のひと」という作品で、シンちゃんというチンピラの役を演じました。自分でも上手く出来た気がしましたし、先生からもお客さんからも良かったって声を頂いて。それがすごく楽しかったんです。この感覚で芝居をしたら上手と言われるんや。この感覚でずっと行こう、と。今でもその感覚を続けています。
__ 
上手く出来たというのは、格好良く出来たという事ですか?
杉原 
違いますね。凄く集中しているんです。その瞬間しっかりと会話が成立したというか。役も自分もしっかり実感を伴っていて、上手に出来ている感覚がある瞬間があるんです。周りの役者やお客さんの反応や表情も見えているし、次にせなあかん事も見えているし、そのすごい集中が出来る時がたまにあるんです。その時が凄く楽しいです。
__ 
分かります。いや、分かるなんて言ったら語弊があって、観客としてその役者の感覚は伝わるという事なんですけど。役者が本番の日にまで作ってきた理解って、お客さんに全部伝わるんですよ。見せる為に作った理解を流れで見せられるんだから、実は観客にはほとんど全てが伝わっているんじゃないか。役者の感覚も伝わっていると思います。まあ、受け止めてもらう為に作られたものなので当たり前なんですけど。
杉原 
お客さんには何でも伝わりますからね。

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コントロールできひん

__ 
前回のインタビューから5、6年経ちましたね。その間の、ご自身で考える大きな経験は。
FJ 
マレビトの会の「王女A」の通し稽古をしたんです。僕はその時、段取り上必要なセリフを忘れてしまって。何やったかなあと思って、プロンプが入って、で次の動きに移れたんです。その時ですね。
__ 
というと。
FJ 
「何やったかなあ」って悩んだんですけど、それは頭だけで、首から下は次の段階に行こうと準備していたんです。
__ 
身体が勝手に準備していたと。
FJ 
そうですね。直後、そのズレにちょっと、自分でも付いていけなかったんです。それぐらいビックリした経験でした。その時以降、俯瞰で見るという言葉の意味が分かりましたね。ホンマに俯瞰で見るんだなと。ズレを大きくしたり小さくしたり、他にも沢山の回路が見えてきて、やってて凄く興奮しましたね。こういう事をみんなやっているんだ、って思いました。
__ 
なるほど。
FJ 
これまで演出家の人たちが言っていた事はホンマなんやと思いましたね。セリフを言う時に、そういう体(てい)じゃなくて、「そうなる」んや、って。台本で指定されている順序でセリフ言えるやんと思ってたんですが。そういうコントロールが出来るようになるのって難しいですよね。でも、そうなるように近づけていきたいです。
__ 
でも、役者としての仕事を完全にコントロール出来るようでありたいと。
FJ 
どういうアクセスでもいいんですけどね。

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ほお・・・

__ 
舞台に立っていて好きな瞬間はどんな時ですか?
坪坂 
自分の見せ場だったら、自分の演技が受けたりしたらそれは嬉しいですね。でも、壱劇屋としてきちっと作品の世界観を楽しんでもらえたらそれが一番ですね。
__ 
素晴らしい。逆に、嫌いなのはどんな時ですか?
坪坂 
汗をかいている自分ですね。ものすごく汗かくんですよ。尋常じゃないくらいに。気にされたら嫌だなあと。
__ 
これまでの壱劇屋で、もっともご自身が輝いた瞬間を教えてください。
坪坂 
DEEP IN THE 金魚鉢ですね。初主役だったし、最後にダメな自分を脱却するシーンには、思い入れがあります。
__ 
いつか、どんな演技が出来るようになりたいですか?
坪坂 
一言の台詞だけで、「ほお・・・」と思わせるような、そんな演技がしたいです。というのは、壱劇屋はやっぱり会話劇よりパフォーマンスが主なので。だからこそ、一言に対する圧を強く出来たらなと思います。
__ 
なるほど。会話劇を練り混む時間もないでしょうしね。それはやれたらいいですね。
坪坂 
そうなんですよ。「6人の悩める観客」も、大阪と京都ではかなり役者の演技が違うんです。やっぱり公演の間に時間が空いたから、みっちりとシーン稽古をしたので。
__ 
確かに。
坪坂 
時間がないと自己プロデュースだけで役作りをして、それをすり合わせたり熟成させる時間も無かったですしね。
__ 
ただ、その時間の無さが新鮮味を与えているという可能性があるかもしれませんね。それは壱劇屋にしか出来ないところなんでしょうけど。

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勝負するんだったら勝たないと

__ 
今後、どんな感じで攻めていかれますか?
河原 
僕個人としては、次の壱劇屋の公演が終わり次第、あるオーディションに向けてダンスの練習をします。
__ 
はい。
河原 
壱劇屋としては、公演が決まっているので。どれも結構、挑戦として組んでいるスケジュールなんです。今年は本当に勝負の年だと思っていて。勝負するんだったら勝たないと、と思います。どんどん勝負していきます。
__ 
負けても折れないでほしいですけどね。
河原 
これまで、正直勝っているとは言えない生き方をしてきたんです。そろそろ勝たないといけない。そう考えています。

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あの時代から数歩離れて

__ 
玉一さんが演劇を始めた経緯を教えてください。
玉一 
高校3年の頃、文化祭で演劇をやろうと誘われたんですよ。水球部・テニス部・書画部の仲良しで集まって。三谷幸喜さんのTVドラマのある一話を演劇化する企画でした。それまで演劇なんてやった事無かったんですけどね。それから大学に入って友達にすすめられてラーメンズのDVDを見たんですが、凄く世界観が独特じゃないですか。いいなあと思って。
__ 
楽しそうですね。
玉一 
で、私も当時自分の世界観を京都精華大で絵で表現してたりしてたんです。でもある時先生に「それじゃ全部は伝わらないよ」と。これじゃダメなんですか?全部伝えないといけないんですか?私は偶然性というものも好きだったんです、偶然生まれた技法だったりとか。でも、やっぱり学校だから。研究して積み重ねないとダメなんですよね。そこの食い違いというかそういうわだかまりもあったものだから、平面の世界で息詰まっていて。抜け出したかったというのはありますね。そういう折にラーメンズとかを見て、自分が作品を描くのではなく、自分が作品の一部になるというのはこれまた面白いなあと。それで劇的集団忘却曲線に飛び込みました。
__ 
大学は教育機関ですからね。評価されますからね。
玉一 
そうですね、総評されるんです。私は作品の一部分が面白い、というのもありなんじゃないかなあと思ってたんですが、そうじゃないんですよね。難しいなあと。パッと思いついたらそれをやるという、面白い方に飛びつくという。集中力がないんですかね。でも演劇って、何ヶ月も同じ作品に向き合うじゃないですか。今日は昨日よりも掘り下げられた、みたいな感触があって・・・
__ 
それは、確実に製作者としての意識が高まっているんじゃないでしょうか。
玉一 
そうかなあー。
__ 
ある程度以上の重さを持っている作品は確かにあって、それはお客さんの心と引き合うんですけど、その時にどれだけ考えられて作られているか、に依っていると思うんですよ。それがお客さんの目の前に現れる時、美しい調和をもって時間とともに奏でられると思うんです。
玉一 
そういう意味では、大分自分は変わってきていると思います。入ってからも変わっているし、周りも変わったし。だから、なんか、昔と全然違いますね。

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質問 鈴木 ちひろさんから 戸谷 彩さんへ

__ 
前回インタビューさせていただいた、鈴木ちひろさんから質問を頂いてきております。「憧れている人はいますか?」
戸谷 
たくさんいますね。トリコ・Aの山口茜さんにはとても憧れていますね。『ポストムーミン』に出させて頂いたんですが。
__ 
どういう所が。
戸谷 
すごく繊細な方だと思うんですけど、それをアピールする訳でもなく、気遣いが出来る人だと思います。『ポストムーミン』の時、私がどうしてもセリフを言えなかったんですが、そこで「座ったらセリフが言えるんちゃう?」って。そういう心遣いをしてくださるというのが凄いですね。
トリコ・A
トリコ・Aは、山口茜が「自分で戯曲を書いて演出をしてみたい」という安易な気持ちを胸に、1999年、勢い余って立ち上げた団体です。当初の団体名は、魚船プロデュースと言いました。以来11年間、基本的には上演ごとに俳優が変わるプロデュース形式で、京都を拠点に演劇を上演してまいりました。やってみると意外と大変だった事が多い様に思いますが、皆様の暖かいご支援のもと、現在も変わらず活動を続けております。(公式サイトより)
トリコ・A「ポストムーミン」
C.T.T.京都 vol.94 参加作品。公演時期:2011/6/30~7/1。会場:アトリエ劇研。

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イエティ「さらばゴールドマウンテン」

__ 
古藤さんの最近の出演作、努力クラブとイエティと壁ノ花団と衛星と、どれも拝見しています。
古藤 
ほんまにありがとうございます。
__ 
最近の中で特に印象深かったのは。
古藤 
去年から本格的に演劇に入って、毎回違う方達とやらせてもらっていまして。毎回その、違うんですよ。これが良かったなというよりは、毎回違う事をやっている感じですね。
__ 
毎回全然違う。
古藤 
その中でも今年の頭に出させてもらったイエティと努力クラブは僕の中では特別に印象が強いです。変な意味じゃなくて、真逆だったんですよ。現場とか、経験が。イエティは先輩ばっかりで僕が一番下、努力クラブは僕が上の年代だったり。まあ、努力クラブもキャリアとかは皆さんが先輩だったんですけどね。
__ 
なるほど。
古藤 
イエティでは先輩に必死に食いついて、努力クラブでは今まで出来なかった事とかを出来るようにして。でも、どちらもまだまだ出来る事はあって、反省も残っています。
__ 
というと。
古藤 
台本を頂いてから本番までに、やっぱり段階があるんだと思うんですよ。イエティの方でそれを再認識しました。セリフを覚える段階、噛まずに言える段階、セリフが染みこんでくる段階と、その段階のスピードが早かったりして。もちろんそれは誰でもバラバラなんですけど。でもイエティでは、ある時ギューンと、周りがさらに上の段階に成った時があったんです。
__ 
へえ!
古藤 
僕がいなかった稽古があったのかなと思うぐらい。実は最初の方でエチュードをしていて、いい意味で抜けた雰囲気でやっていて、割とこういう感じで進んでいくのかと思っていたら、稽古期間の最後の方で急に物凄く伸びたというか。どういう思考でやってはるのかなと。
__ 
そのイエティの作品「さらばゴールドマウンテン」では最後の方にドタバタがありましたね。それが凄く面白かったんですけど、そこを舞台上で生でやる事に照準を合わせて稽古を進めていった、という感じなのかもしれませんね。
古藤 
狙いに合わせて、それまでのシーンのディテールとか、態勢を稽古で色々決めていった、のかも。
__ 
何より、彼らの役者としての、その「ギラギラしている」という言葉を使っていいのか分からないですけど、そういう熱い部分が伝わってくるようですね。
古藤 
弱男の村上さんと舞台が終わった後に話させてもらって。世界観を崩さない為に、ウソになってしまうようなコミカルすぎる演技じゃあ、なかった、ってなって。僕は最初、コントに近い作品だと思って稽古に臨んでいったんですが、舞台を作り込んだり戯曲を読み込んでいったりする内に、あの世界観に入れていった感じでした。その感覚を汲んでもらったんですね。嬉しかったです。「~~風のコントじゃなくて、ちゃんと演じている役の人物を考え、その上での感情を込めた演技をしたいよね」と、競演させていただいた土佐さんには言われました。同じ事かもしれません。それは僕の課題なのかもしれないですね。次の努力クラブに、その意識で行けました。
__ 
努力クラブ必見コント集ですね。
古藤 
まずは、居場所を見つけるところからでした(笑う)とけ込めばいいのか、ケレン味をもっと出せばいいのか探りながらですね。あんだけのメンバーなので。楽しみながら迷ってました。
イエティ
大歳倫弘氏作・演出のヨーロッパ企画のプロデュース公演。
イエティ「さらばゴールドマウンテン」
公演時期:2013/2/14~18(京都)、2013/2/22~25(東京)、2013/3/1~3(大阪)。会場:元・立誠小学校 音楽室(京都)、駅前劇場(東京)、インディペンデントシアター2nd(大阪)。
努力クラブ
元劇団紫の合田団地と元劇団西一風の佐々木峻一を中心に結成。上の人たちに加えて、斉藤千尋という女の人が制作担当として加入したので、今現在、構成メンバーは3人。今後、増えていったり減っていったりするかどうかはわからない。未来のことは全くわからない。未来のことをわかったようなふりするのは格好悪いとも思うしつまらないとも思う。だから、僕らは未来のことをわかったようなふりをするのはしない。できるだけしない。できるだけしないように努力している。未来のことをわかったふりをしている人がいたら、「それは格好悪いしつまらないことなのですよ」と言ってあげるように努力している。(公式サイトより)
壁ノ花団
MONO所属俳優、水沼健氏が作・演出を務める劇団。独特な手法を用いて豊穣なユーモアの世界を紡ぎだす。
劇団衛星
京都の劇団。代表・演出は蓮行氏。既存のホールのみならず、寺社仏閣・教会・廃工場等「劇場ではない場所」で公演を数多く実施している。

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体に来るような演技

__ 
いつか、どんな演技が出来るようになりたいですか?
土肥 
究極の質問ですね。うーん、何か、技術の事になってしまうかもしれないですけど。広いホールがあって、僕にサスが入っていて。僕がボソっと喋ったセリフで、感覚がお客さん全員に伝わるような。そんな演技がしてみたいです。
__ 
感覚とは。
土肥 
フェイクの感覚と、真の感覚があると思うんですよ。フェイクの方は、お客さんが理解の上で(ああ、こういう事なんやろうな)という、想像の上での感覚。そういう、頭で考えて咀嚼するのではなく、体に来るような演技が出来るといいなあと。
__ 
肌で感覚するもの。
土肥 
ぞわって来る瞬間があるんですよ。どんな芝居でも関係なく。小さいホールで感じる事もあれば、大劇場の芝居で感じない時もある。見ている自分のテンションが高まって、ある瞬間にボーンと来る時。技術の有無に関係なく、演技がそのまま届く役者って素敵だなと思います。体験から考えた事なので漠然としてますけど。
__ 
それは天才のやる事ですね。見ている者の想像のスピードよりも早く、感覚を伝える事が出来る。
土肥 
いやホントそうだと思います。そういう役者は素敵ですね。

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「闇光る」

__ 
今まで、大熊さんが参加されたお芝居で、大きな転機となった公演はありますか?
大熊 
大きなものから小さなものまでありますが・・・。一番大きなものは、一昨年再演した「闇光る」というオリジナル作品がありまして。
__ 
どんな作品だったのでしょうか。
大熊 
舞台は1970年代の大阪府南部の山間の町でした。離婚して何年ぶりかに帰ってきた女が、過去の思い出の名残が残る洞窟の中で、昔好きだった男や自分に片思いをしていた男などと再会するんですね。一幕ものの会話劇で、隠された過去などが見え隠れするという芝居でした。
__ 
ありがとうございます。大熊さんは、どのような役柄だったのでしょうか。
大熊 
私は、24歳バツイチ子持ちで地元に帰ってきた女の役でした。離婚した女に対する理解が浅いというか、今ほど女の地位が高くなくて、離婚なんかして帰ってきて恥ずかしい、みたいな村意識がある時代で。
__ 
なるほど。では、大熊さんにとって、その作品はどんな転機だったのでしょうか。
大熊 
まず、それまでのスタイルとは全く違うお芝居の作り方だったんです。小空間の中で、登場人物4人のリアルな感情で紡いでいくという。緊迫感の中で、お互いの吐息やニュアンスが芝居の流れにそのまま直結する作品だったんですね。
__ 
細かい芝居だったんですね。
大熊 
そういう演技に初めて挑戦したんですね。自分には物凄くハードルが高くって思い悩みました。そういう意味で転機になりましたね。自分の芝居が、リアルに自分にフィードバックしてくるんです。そういうのを初めて体感したのがこのお芝居でした。のちのち、この戯曲が仙台で賞を頂いたというのもあって、劇団としても新たな始まりになりましたね。

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