身体に目を向ける

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東京に移って、どんな事を考えるようになりましたか?
西岡 
自分の身体と思考について、とか、何かに関わっている時のそれぞれの自分の事をその都度観察する事が多くなりました。
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ええ。
西岡 
京都にいたときには、フワフワしているのは悪と思っていて、目的をバチーンと決めようとしてました。いついつまでにこうなるんだみたいな猪突猛進な自分だったなと思っていて。東京に来たら、誰も私の事は知らない他人ばっかりだし、ギュウギュウの満員電車にいたら、いま何をしてるんだろうなあ自分は、と思う。日頃無視していた自分の身体に目を向けるようになったと思います。それは、研修のプログラムから影響を受けた部分もあります。
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内面に目を向けるようになった?
西岡 
「こうしなきゃいけない」という意識から、「今自分はどういう状態であるか」という意識が強くなった。(今私はこの人が嫌いかもしれない)とか、(この人と仲良くなりたいけど、身体がバタバタしているようだ)とか。決めてかかってた時より呼吸がしやすくなりました。
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なるほど。
西岡 
頭でっかちな性質と、自分の身体との連動性を付けようとしているのかもしれないですね。結構、バラバラしている傾向があるので。
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完全に把握したいと。
西岡 
完全に把握は出来ないと思いますけどね。だけど以前は今より自分本来の性質に無自覚だったのかもしれません。
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精神と身体を同時に常に把握する事は、とても有効な俳優のトレーニングかもしれませんね。
西岡 
まだ、分かってるつもりだったり分かっているだけの状態かもしれませんけどね。自分が分かっていないと感じたら周りに指摘してもらう、それぐらいの気持ちでいたいですね。東京に来てからは、人に頼るという事も増えたかもしれません。以前は全部自分でやろうとしていました。人に頼ったり任せる事も大事だな、って。
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なるほどね。

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そうして書いた作品を演劇化する時、何が失われますか?また、何が得られますか?
市川 
根本的に、演劇の基本形式は報告劇だと思っています。誰かがどこかでそれをした、その再現。「舞台上で起こっている事は、舞台上で起こっている訳じゃないだろう」と思っています。
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そうかもしれませんね。
市川 
俳優は中間項として観客と物語を仲介として存在しているんじゃないか。ならば、俳優は舞台に書くみたいな感覚で行ってほしいですね。
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書きに行く。
市川 
「デ」は言葉に関心が強いんです。言葉以前のものが、どういう運動をして言葉になるのかをいつも考えています。言葉は記憶と強く結びついているんでしょうね、そこから物語にも繋がっていくんじゃないかと。

タグ: 演技の理解、その可能性 俳優の身体認識 出ハケについて


質問 御厨 亮さんから 諸江 翔大朗さんへ

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前回インタビューさせて頂きました、御厨亮さんから質問です。「ついつい見てしまう体の部位はどこですか?」多分、好きとか嫌いとか以前の問題として。ちなみに御厨さんは耳だそうです。
諸江 
御厨君らしいですね。フェチとかではないんだったら、お尻を見ますね。結構、その人の生活の態度ってお尻に出るんじゃないかと思うんです。座ったり寝たり、必ずお尻が大事なので。あとは、目ですね。ものすごく見ます。演劇でもダンスでも、その人がどこを向いているのか、何を対象に喋りかけているのか。その人がどこを見ているのかは凄く注目します。
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その人の方向を直観したいという事ですね。
諸江 
そうですね、思考の部分では目を見て、肉体的な部分はお尻を見て、です。

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vol.287 諸江 翔大朗

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2013/春
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諸江