役者の価値って何なんだろう

__ 
さて、沢さんは映画にも出演されたという事で。映画『星を継ぐ者/Inherit The Stars』。予告編を拝見したんですが、延命さんがカッコ良かったですね。高瀬川すてらさんも。そして、あの吉岡里帆さんが出てますね。
沢  
とにかく、時間を掛けた作品でしたね。演劇と映画がとても魅力的な出会いをしている作品だと思います。今回を機に、映画の方に演劇人を紹介出来たというのが大きいかなと。映画の方からは演劇が畏れ多いというものがあるらしくて。演劇側にもそういう思い込みはあると思うんですけど・・・その間の出会いを、名鑑のような形で紹介出来るような仕組が作れればいいなと思います。
__ 
素晴らしい。撮影自体はどんな経験でしたか?
沢  
一年半ほど撮影期間がありまして。その間、色々ありました。喧嘩もあったし、対話もしたし。深く交流のある作品でしたね。役者の価値って何なんだろうと、そういう事も考えました。役者になりたいという思いを小学校から抱いていたけれど、その時描いた通りに行くわけではないんだな、と。
__ 
そうですね。俳優が生きるというのは、それだけで難しいかもしれない。経済的な事情はどうあれ。
沢  
一緒に演劇をやりたい仲間とも、いつまでも出来る訳じゃないんですよね。京都ロマンポップの作家であるよりふじゆきが上海で仕事してるんですけど、彼といつかもう一度演劇をしたいなとずっと思っていまして。この前の5月、上海に行ったんです。
__ 
おお!
沢  
向こうでの彼の仕事や生活を見たり、お互いの考えを話しあったり。結果、やっぱり無理なんだなと分かって。そういう分岐がある節を迎えて、色々考えますよね。どうしても理想との乖離というか。それがきっかけとなってか、俳優って全く価値が無いなと思っちゃったりするし、演劇はもっと面白くなれるし社会に対して価値を持てるはずなのに、全然足りていない。そういう事を考えながらも、学生演劇祭をやってますけど。
映画『星を継ぐ者/Inherit The Stars』
2014年第6回福岡インディペンデント映画祭コンペティション部門正式出品となった-映画『爛れる/Becomes Sore』の監督・末長敬司と、2011年第5回京都造形芸術大学映画祭において作品-賞・撮影照明賞・録音音響賞・美術賞・女優賞の5冠を達成した映画『つくすみ』のスタ-ッフが、吉岡里帆を主演に迎えて放つ、インディペンデントのスケールを超えたSF大作!*2014年秋より順次公開予定*(公式サイトより)

タグ: 分岐点 社会の中で演劇の果たすべき役割


TOKYO PLAYERS COLLECTION「IN HER THIRTIES」

__ 
今日はどうぞ、よろしくお願いします。永津さんは最近、いかがお過ごしでしょうか。
永津 
最近は「IN HER THIRTIES」の稽古です。一人の女性の30歳から39歳を10人で演じるんです。2チームに分かれるんですが、それぞれ別の俳優が演じるので、年毎に全然違う人なんですよ。でも、同じ一人の女性。しかも今回は俳優ばかりという訳じゃなくてダンサーさんや音楽関係の人、演劇が初めての人もいるんです。
__ 
面白いですよね。実はわたし、去年の「IN HER TWENTIES」を見ておりまして。もしかして、あの続きなのかな。
永津 
私も見ました。面白かったですよね。あの作品は恋愛が中心にあったと思うんですけど、今回は仕事や自分の人生を考える、そんな作品になると思います。実は「麗らか」と「華やか」でストーリーが違うんです。
__ 
えっ、そうなんですか。
永津 
大きな分岐点があって、別の道を選んでいたらどうなっていたのか。そういう面白さもあるので、是非2チームとも見てもらいたいですね。
__ 
意気込みを教えてください。
永津 
この所女性が多い稽古場が続いていたんですが、一人の女性を十人でやるのは初めてで。その中のエピソードも、どこか出演者の人生が反映されているんですね。
__ 
もしかしたら、永津さんの人生も?
永津 
結構、出ているんじゃないかと思います(笑う)。間違いなく、誰かの人生が上演時間にはあって、そのどれかが心には残ると思います。大事に受け止められるような、そんな作品が作れたら嬉しいです。
__ 
とても楽しみです。
Aripe
女性だけの演劇ユニットAripe。当時としては珍しい、食事もできるカフェ公演を積極的に行う。
ブルーシャトル
劇団ひまわりのプロダクション部門「ブルーシャトル」です。俳優・タレントのマネージメントや育成と、舞台のプロデュース公演を手がける会社です。(公式twitterより)
TOKYO PLAYERS COLLECTION「IN HER TWENTIES」
公演時期:2014/3/27~31。会場:in→dependent theatre 2nd。
TOKYO PLAYERS COLLECTION「IN HER THIRTIES」
公演時期:2013/1/31~2/3(大阪)、2013/2/7~2/11(東京)。会場:芸術創造館(大阪)、王子小劇場(東京)。

タグ: 分岐点 IN HER THIRTIES 恋愛至上主義 メタフィクション


浮き足だっていられない

__ 
TOKYO PLAYERS COLLECTION「IN HER THIRTIES」どんな作品になるでしょうか。
Q本 
女の30代って、結構、人間として分岐の時代だと思うんですよ。最大の分岐は子供を産むかどうか。うかうかと浮き足だってもいられないんですよね。地に足を付けて、一つ一つ決めていかないといけない年代だと思うんです。どちらの道に行っても、力強く自己肯定出来るようでありたい。紆余曲折がありながらも40代を迎える。この作品は一人の女性の30歳から40歳の姿を、一年につき一人の女性が演じるんです。芝居の最後、10年後の彼女の姿を見たとき、私も頑張ろうと思ってもらいたいです。
__ 
なるほど。
Q本 
あとは、今の時代、社会における女性の立ち位置ってすごく複雑で、「女って大変だな」と今回の作品に関わって改めて思ったので、そういうことをちょっと投げかけたいっていうのはあるかもしれないですね。
__ 
女には女の大変さがある、と。

タグ: 分岐点


分岐点

__ 
戸谷さんが舞台に立った上で、この一瞬は忘れたくないという一瞬はありますか?
戸谷 
ありますけど、シークレットです。
__ 
分かりました。では、どのような瞬間が好きですか?
戸谷 
私はこれまで、役者にしか興味がなくて、アンサンブルが上手く行った時が凄く楽しかったりします。笑いが取れた時も嬉しいです。あと役として作品の役割(ポジションなど)をこなせそうなときも。最近は、演出のプランを考えている時が面白いです。
__ 
プランを企んでいる時ですね。
戸谷 
それを実際にすると失敗するんですけど(笑う)前回の公演も出演者の方に迷惑を掛けてしまったんですが、自分の中では分岐点になりました。
__ 
分岐点というのは、どういう。
戸谷 
演出として関わる事があればやっていきたいなと思えたんです。新しく、演出への興味が生まれたんです。役者への興味が失せたというわけではないんですが。

タグ: 分岐点


旗揚げ前夜

__ 
片岡さんがお芝居を始められた経緯を教えて頂けないでしょうか。
片岡 
高校の演劇部ですね。ものすごく仲の良かった子が部長で、人数が足りへんと。最初は全然本気じゃなかったのに、どこでスイッチが入ったのか。
__ 
なるほど。
片岡 
いっこ下に竜崎がいてたんですけど「こんなふざけた奴が入ってくるなんて。私やめます!」って辞めたんですよ。部長が泣いて「皆仲良くやってくれへんかな」と。したら戻ってきてくれて。卒業するとき引退したんですけど、OBだけで劇団を旗揚げしたんです。1年したら竜崎たちも合流して。惑星ピスタチオの「破壊ランナー」に衝撃を受けて、LOVE THE WORLDに入って。それくらいまでOBの劇団でやってましたね。
__ 
ありがとうございます。ミジンコターボを旗揚げした経緯を教えて頂けますでしょうか。
片岡 
LOVE THE WORLDが解散するとき、僕は放り出された気分になったんです。打ち上げの席で、この2・3年ずっと同じ釜の飯を食った仲ばかりでした。「まだやり足らへん人、一緒にやらへんか」って募ったらぱっぱっぱって手を上げてくれて。嬉しかったですね。で、面白いんちゃうんかって竜崎も連れてきて。劇団名を決める時に、僕以外は「ミジンコターボ」がいいと。僕は百萬両一座がいいと言ったんですけど多数決で負けて。いま、多数決で勝った人は誰も残ってないんですけど。由来は気に入っています。

タグ: 分岐点 俳優同士の闘争心 衝撃を受けた作品 名称の由来 私たちの世代 旗揚げ


スゲー人たち

__ 
土肥さんが演劇を始めた経緯を教えてください。
土肥 
僕、大学が立命館なんですよ。学部の友達と誘い合って、たまたま月光斜の公演を見たんです。河瀬さんの作品だったんですけど、面白くって。当時既に軽音に入ってたんですけど、上手くいってなくて、このまま何も出来ずに終わるのは嫌で、演劇だったら役者じゃなくてもスタッフとか色んな部署があるし、一回ドーンとやって楽しもうかなと。それで月光斜に入りました。
__ 
最初から役者ではなかったんですね。
土肥 
入団して1回目の公演が為房さんが作・演出の芝居だったんです。役者の数がギリギリで、「オーディションだけでも受けてみない?」って言ってくださって、結局役者をやらせてもらえて。後は流れでハマってしまいまして。その秋にZTONを河瀬さんや為房さん達で立ち上げはって、翌年そこに参加させてもらいました。それからずっと付いてきているという感じです。
__ 
始めた頃に見た衝撃作は。
土肥 
今は京都にいないんですけど、元西一風の高田さんの作品ですね。4回生の時、ハムレットの作品に出させてもらったんですけど。スゲー人だなと思っています。でもやっぱり、最初に観た河瀬さんの「SAKURA」という作品が今の自分の起源だと思ってます。それから、月光斜つながりで京都ロマンポップの作品に出させて頂いて、向坂さんも、面白い人だなと。

タグ: 分岐点 入団の経緯 旗揚げ


未知の世界で最初に出会う

__ 
松田さんがお芝居を始めたのは、どのような経緯があったんでしょうか。
松田 
私は30歳の頃、一度転職をしているんですよ。前職場と今の職場の間に少し間があるのですが、その間に「滋賀県演劇アカデミー」というWSに参加したんですね。今から考えるとものすごく安い料金でした。しかも講師は青年団の志賀廣太郎さんで、丁寧に教えて頂きまして。それが最初ですわ。子供のとき、学校で「嫌いな先生の教科が嫌いになる」っていうことってあるじゃないですか。それぐらい未知の世界で最初に出会う指導者って大きいんですよね。志賀廣太郎さんという良い人に出会えてラッキーだったなと思います。
__ 
ああ、社会人になってから演劇を始めるって結構珍しいかもしれませんね。
松田 
演劇人って、学生時代に演劇を始めて30歳を過ぎたあたりで辞めいく人が多いでしょう。結婚とかで生活がかかってきて続けられなくなって・・・本当に惜しい事に。私の場合は逆で、30歳から始めて、その時点で既に仕事をしていた訳ですから、今も仕事をしつつ芝居を続けてます。
__ 
確かに、その意味では松田さんは逆ですね。

タグ: 分岐点 その人に出会ってしまった 就職と演劇の二択 静かな演劇と「出会う」


vol.293 松田 裕一郎

フリー・その他。

2013/春
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松田

分岐点

__ 
いつか、どんな演技が出来たらいいと思いますか?
片桐 
作品の内容には関係なく、見た人が元気になって帰ってくれるような演技がしたいです。
__ 
それはどんな演技ですか?
片桐 
元気って言うと雑過ぎるかもしれないんですけど・・・悲しい、暗い話でも元気になる事は可能だと思うんです。人にダメージを与えるんじゃなくて、自分自身に対して、元々あるのに見えない部分に訴えるというのかな。そこが一つでもあったら、目が冴えるような体験になるんじゃないか。その次の瞬間から、世界を見る目が変わるんじゃないか。それは自分だけかもしれないけど、他人にも何らかの影響は与えられるんじゃないかと。
__ 
その、分岐点を作れたら、という事ですね。
片桐 
だから、誰かにとってどこかのポイントを付いた演技をしたら、それが舞台上の私にもフィードバックするんじゃないか?と思うんです。その時、私はお客さんのその変化を頭では分かっていないけれど、皮膚では分かっている筈なんですよ。
__ 
「お客さんに何かが起こっている状態」と、それがフィードバックされている事。
片桐 
それが、私だけじゃなくて劇場の全ての人の間で起こっていると思うと、それはとても面白い事だと思うんですよね。そういう舞台がやりたいです。

タグ: 分岐点 フィードバック いつか、こんな演技が出来たら


vol.288 片桐 慎和子

フリー・その他。

2013/春
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片桐

これから

__ 
今後、どんな感じで攻めていかれますか。
黒川 
去年一年、一人でやらせてもらって。これは最初の頃に丸井とも話したんですけど、他の演者さんとも作っていって、だんだんと大きな作品も作っていけたらなと。どんどん、やれる限りは攻めていこうと思っています。

タグ: 分岐点 今後の攻め方


分岐した

__ 
今日はどうぞ、宜しくお願い致します。10月!そろそろ秋ですね。
木下 
そうですね、なんか、秋っぽさというもの無いですよね。昔はもっと秋が充実していた気がするけど、最近は短いような。これは良くない傾向やわ。
__ 
そうかもしれませんね。今は、ウォーリーさんはどんな感じでしょうか。
木下 
最近は次回公演「グルリルの稽古と執筆が始まっていまして、それが頭の八割を占めています。後は、神戸の三宮のフラワーロードでパフォーマンスイベントがありました。ハプニング系のパフォーマンスが10箇所以上で同時に起こるイベントで。
__ 
見に行きたかったです。ご多忙のようですが、例えばどのような時にしんどさを感じますか?
木下 
一番しんどいのは本を書く時ですね。イベント演出の時はたくさんの人と顔を合わせて打ち合わせするんですが、実はそれはあまりしんどくないですね。でもそれは、30代の頃に変わったんです。
__ 
というと。
木下 
それまでは一人で家で本を書くのが楽しくてしゃあなかったんですけど、今は、他人と打ち合わせする方が楽しいですね。でも基本は、しんどいという事自体あまり思わないです。失礼な言い方かもしれないけど、周りがどんどん動いてくれるような仕組みを作る仕事なので。だから、ウォーリーの現場はしんどいとよく言われるんです。たぶん、自分がいかに動かないで済むようにするか、という。うん、僕は・・・仕組みを作るのが好きなのかもしれない。
sunday
大阪を拠点に活動する劇団。第二期・劇団☆世界一団。作・演出はウォーリー木下氏。
THE ORIGINAL TEMPO
2002 年に演出家ウォーリー木下を中心として設立されたThe original tempo(TOT)は、海外での作品発表を目標とし、台詞を一切使わないパフォーマンスグループとして活動しています。TOT では、国内で評判のよい作品を海外で発表するのではなく、はじめから海外で発表することを目的として、ポータビリティや言葉の問題などを意識し、作品に反映させていくことを活動の主題としています。(公式サイトより)
グルリル
公演時期:2012/11/9~11(大阪)、2013/1/11~12(東京)。会場:ABCホール(大阪)、パルテノン多摩 小ホール(東京)。

タグ: 分岐点 ユニークな作品あります イベントの立ち上げ


一緒に番組を作っているんですよね。

かに 
私、今転換期なんですよね。自分がしたいことを出来るところまでやってみて、出来なかったらしょうがないって思っています。
__ 
ええ。
かに 
だから、この先あと数ヶ月でのたれ死んでしまうのか、それとも楽しくやっていけるのか。っていう分岐点なのかなって。今後ますます、かにぱんどうなっちゃうんだろうという感じで見守っていただけると。
__ 
特色をどのように打ち出していけるかだと思うんですよね。私はきっと、かにぱんさんの特長は「人なつっこい」ところだと思うんですよ。何というか、人に好かれるタイミングを逃さない気がする。
かに 
ラジオとかもそうですね。
__ 
そうそう、かにぱんさんのラジオは面白いんですよね。
かに 
私もすごいなと感じるのが、書き込んでくれる人も面白い事を書こうとしてくれているんですよね。リスナーも一緒に、俺だって面白い事言ってやるよって。それを私も拾って。一緒に番組を作っているんですよね。
__ 
それは、従来のラジオではなかなか難しいところでしたよね。特別なシステムや人手が必要だし。
かに 
そういうインタラクティブな機会は逃したくないですね。

タグ: 分岐点


vol.152 かにぱん。

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2010/春
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かにぱん。

質問 松井 周さんから かにぱん。 さんへ

Q & A
__ 
前回インタビューさせていただいた方からご質問をいただいてきております。サンプルの松井周さんからです。1.何をしているときが一番幸せですか?
かに 
気の置けない仲間としゃべっている時ですね。アットホームさがハンパないですね(笑う)。打ち解けている仲間とならどこにいてしゃべっていても、そこが家みたいな。
__ 
2.今思い出しても頭を抱えるぐらい恥ずかしい経験をしたことがありますか?
かに 
うーん・・・ないなあ。思い当たらないですね。
__ 
本当ですか。
かに 
羞恥心が欠落しているかもしれませんが、全部肯定して今がある。連続している自分の歴史だから、どこかの一部分を否定しても、今の自分は分岐点を進んできた結果なので、肯定するしかないんですよ。だから今があると思うしかない。失敗しても頭を抱えるほど恥ずかしいとは思わないですね。

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vol.152 かにぱん。

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2010/春
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かにぱん。