経験と総括・3

__ 
これまでに苦労した作品はありますか。
山野 
いっぱいありますね・・・。一番難しかったのは先ほどもお話に出た「シガールーム」でした。何回も言いますが難しかったです。ただ確かに技術的にはしんどく、プレッシャーも大きかったわけですが、現場は楽しく、やりがいも感じていました。苦労した分得たものも大きかった公演でしたね。苦労というならほかには、烏丸ストロークロックの柳沼昭徳さんの現場ですね・・・。柳沼さんが劇研のアクターズラボの公演クラスの講師をされていて僕は2011年?2012年の1年間だけ受講したんです。「山下君が死んだあとのこと」という作品に出演させていただきました。廣瀬さんに紹介していただきまして。この現場で僕は柳沼さんにボコボコに叱られたんです。完膚なきまでにボコボコに(苦笑)具体的な内容は言えませんが・・・(笑)その時は辛かったし、なんでこんなこと言われるんだろうと思っていましたが今から考えると言われておいて良かったです。柳沼さんの元で学べたことが自分の大きな糧となったと思っています。
__ 
なるほど。
山野 
それからココロからだンス8期の発表公演ですね。今となっては貴重な経験でしたが、全体的に出席率があまり良くなくて稽古が上手くいかなかったんですね。僕自信も足を負傷してなかなか稽古に行けず迷惑をかけてしまって・・・申し訳なかったんですが・・・。参加者の一人一人の距離がなかなか埋まらず、信頼関係が構築できなかったんですね・・・。そしてそのままの状態で通し稽古をしたんですがこれがひどいもので・・・。「本当にこのままの状態で公演を打つのか?!」という話になって・・・。皆で車座になって話し合いました。そしてこのままではいけない、もっと頑張ろうと皆で決意を固めて何とか間に合わせたんです。正直悔いは残りました。もっとできたんじゃないかと・・・。しかし舞台に対する思いが変わった公演だったように思います。舞台の恐さをほんの少しではあるが体験できたというか・・・。今から思えばこういう辛い公演の全てが僕をいい方向に変えてくれたと思います。ちなみに苦労無しで手放しで楽しかったのはTHE ROB CARLTONの「フュメ・ド・ポワソン」でしたね。この現場は楽しくて楽しくてしょうがなかったです。やっと自分の人生でもいい時が来たんだなと思いましたね。

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vol.364 山野 博生

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2014/春
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山野

新しい絶望

__ 
今回の「あくまのとなり。」見所を教えて頂いてもよろしいでしょうか。
葛原 
個人的には、ハタチの坂本アンディの作品なんじゃないかなと思います。今しか書けない葛藤が書かれている戯曲。今までの作品は、坂本さんの感性で書かれた、自己紹介的な作品だと思うんですよ。今回は彼の深層が書かれている。
__ 
坂本さんが本心を打ち明けている?
葛原 
そうですね。いつもはキチガイ役がいっぱい出てくるじゃないですか。そのキチガイって、基本的には超人的なキチガイなんですよ。前回僕がやらせてもらった役は超然としていて、僕自身、弱くて不安定な人間なので演じるのが難しかったんです。でも、今回はある種の純粋さからくる弱さが全員描かれているので。細井美保さんですら、弱い部分があるんですよ。
__ 
あ、そうなんですか。それは驚きました。
葛原 
細井さんは、今回大分演技の質が違うんです。そこは個人的にはとても楽しみです。
__ 
坂本さん、なぜ今回はそんな書き方になったんでしょうね。
葛原 
もしかしたら、前回公演の「おしゃれな炎上」が、第二回公演の「啓蒙の果て、船降りる」とプロットが似ていたんです。台本を読んだ時、これはリベンジなのかなと思ったんです。
__ 
というと?
葛原 
多分なんですけど、第二回公演の「啓蒙の果て、船降りる」から、前回公演の「おしゃれな炎上」の一連の流れで、アンディはずっと一つのテーマにリベンジし続けて来たんじゃないかと思っています。そしてそのリベンジは、前回でようやく終わったんじゃないかと思います。
__ 
「オシャレな炎上」では、つまり世界が終わった後に何が待ち受けているのかを見たかったんですね。そこを経ての、前回までの公演を準備としての「あくまのとなり。」は、個人の絶望に迫ろうとしている。
がっかりアバター「おしゃれな炎上」
公演時期:2013/12/27~12/29。会場:ウイングフィールド。

タグ: 出来ない!難しい!演技 舞台に立つまでの葛藤 炎上、がっかりアバター いつかリベンジしたい


「さくら」

__ 
掴むのに、苦労した役はありますか?
丹下 
最近で申し訳ないのですが、トリコ・Aさんでやらせて頂いたさくらが一番つかみにくかったですね。ふだん、派手な演技で賑やかなお芝居をさせて頂く事が多いので。言ってみれば普通の女の子だったんです。丹下真寿美としては、彼女を理解するのは難しかったです。
__ 
丹下さんは、確かにジャンルとしてのエンタメ系に出る事は多いようですが、そういう意味で会話劇が難しかったりはありましたか?
丹下 
そうですね、日常生活の所作が難しかったです。相手の言葉に対する反応が凄く大かったんですね。びっくりしたら手を広げて、というのが私にとっては普通だったんですよ。トリコ・Aさんはそれとは作り方が全然違うんです。私が作り上げた土台は使えなかったですね。稽古初期に茜さんに頂いた指示が「そんなに一個一個反応しなくていいです。動かないで下さい。それぐらいが一番、丁度いい」と。どうしても、動かなきゃという気持ちがあるんですが、それをしてはいけないと。
__ 
舞台に立っている人間をそのまま感じるために、演技は却って邪魔になる、という事かもしれませんね。リアクションを一旦保留するというか、反応する動きを一旦保留する。すると、それを見ている観客は彼の真意をつかもうとして想像を広げるんじゃないかなと個人的には思います。こうした言い方が相応しいかは分かりませんが、京都で支持されている会話劇はこういう意識で作られている気がします。良いか悪いかは別にして。
丹下 
なるほど。
__ 
丹下さんの演技、私は不自然だとは思わなかったです。むしろ、いつも相手を受け止めるような反応をしていたと思いました。この人には近寄ってはならないと思いました。あれは凄かったですね。
丹下 
良かったです。全ての男性に対して粗末に扱わないでください、傷付けないようにしてくださいと言われていて、でも、誤魔化すような事もしないでと。「そんなのゆうてないし~」みたいな事も言わず、じゃあどうするの?って悩んでたんです。
__ 
そうですね。詰め寄られても、一旦受け止めてあげるみたいな。それが、ワクワクするような嘘と駆け引きのバトルシーンを見ているようでした。すごく面白かったです。
丹下 
嬉しいです。素直に嬉しいですね。小屋入りしてからも稽古の時間を頂けて、結構変わったんです。一日一回通したりして・・・。

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vol.317 丹下 真寿美

フリー・その他。

2013/春
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丹下

__ 
この事だけは伺いたいのですが、演技は訓練していれば誰でも習得出来るんだと思うんです。
嵯峨 
ええ。そうですね。
__ 
恐らくはダンスの振付も、空手の型も、誰でも訓練すれば出来るはずです。
嵯峨 
はい。
__ 
でも、100日間訓練しただけの人と、同じように訓練したダンサーや空手家では、同じ動きをしていても絶対に違うと思うんです。それは、理を分かっているかどうかではないか。空手の型にも道理はありますか。
嵯峨 
もちろんあります。道理があるから残るんですよ。理があるから系譜されていくんです。中途半端なものを作っても、誰もついていけなくて廃れる、そう僕の師匠が言ってまして。
__ 
ダンスでも芝居でも、理の伴わない芝居が、そりゃ全てとは言えないですけど、見応えのあるものとは成り得ないだろうなと思うんです。
嵯峨 
そうですね。僕もそう思います。
__ 
もちろん、そうしたパフォーマンスを本番で発揮出来なければ何の意味もない。

タグ: 演技の理解、その可能性 出来ない!難しい!演技


地続きになりたい

__ 
いつか、どんな演技が出来るようになったらいいとおもいますか?
山本 
市原悦子さん。
__ 
おおっ。
山本 
正確に言うと、映画「青春の殺人者」で水谷豊の母親役をやった市原悦子さん。が、父親を殺した息子を庇おうとしたり、一転して殺そうとしたり。その時の、気が触れたんじゃないか、この人演技しているけどちょっと違ったら完全にキマっちゃうな、みたいな。日常とお芝居が地続きになっているような。
__ 
地続き・・・。
山本 
今怒ってますよみたいな演技ではもちろんなくて、見てる側が「あ、あっち側なのね」と思うようなお芝居でもなくて。普通の日常と繋ぎ目がないようにしたい。
__ 
分かったような気がします。変身済みのキャラクターがいて演技をキメているんじゃなくて、同じ肉体を持つ人間をリアルに見てとれて、彼の芯の向こう側に何かがガーって広がってる感じ。
山本 
うん。市原悦子さん、ある舞台でどんどん狂っていくシーンがあって、その稽古から本番までずっと見ていた人に聞いたんだけどね。毎回、本番中に「あ、今日こそは完全に狂ってもうた」って思っちゃったんだって。
__ 
それは凄い。
山本 
初めて見るお客さんはともかく、毎日見ている人でもそう思うって、凄いなと。いつか、端っこからでもいいから拝見したいです。

タグ: 目を引く役者とは 出来ない!難しい!演技 いつか、こんな演技が出来たら 事件性のある俳優 地続き 印象に残るシーンを作りたい


そんなおこがましい事、言っちゃいけない

__ 
サワガレの前の、象牙の空港#2「20のアマルガム」も面白かったですよ。
飯坂 
あれ、凄く難しかったんです。作演出の伊藤君も、役者さんとどこまで共有するかを迷っていたみたいで。これ、いいのかなという状態で舞台に立っていました。
__ 
なるほど。
飯坂 
私が一人でずっと長セリフを言うシーンもあって。自分なりの解釈で、ある程度自由に。
__ 
自由な現場は楽しいですか?
飯坂 
いや、苦しいですね。不安が苦手で・・・。パフォーマンスの演劇って、自分で楽しんだらいいのかなって。あー、いや違う。それは違います。役者として思ってはいないです、そんなおこがましい事、言っちゃいけないですよね。
__ 
いや、大事な要素だと思いますよ。
飯坂 
うーん。最終的に役者が楽しいというのは違うんです。自分で楽しむポイントを見つけたらいいという事ですよね。
象牙の空港
京都大学学生の伊藤元晴が自身の作・演出作品を上演する個人ユニットとして設立。(公式サイトより)
象牙の空港#2「20のアマルガム 」
公演時期:2011/12/2~4。会場:UrBANGUILD 。

タグ: 出来ない!難しい!演技 Urbanguild


vol.256 飯坂 美鶴妃

フリー・その他。

2012/春
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飯坂

映画的

__ 
ノイズも大変でしたね。
三鬼 
例えば男がメインで演技するシーンだと、ノイズを出す人たちは男を見て同調するという指示があって。
__ 
というと。
三鬼 
その男の考え方や感じ方を想像して、気持ちに同調するんですよね。まあ皆難しかったみたいです。
__ 
あー。確かに、人は誰かを見るとき、自然と状態が分かるようになってますからね。
三鬼 
しかも、気持ちによって、脳が選択するノイズが違うんですよね。
__ 
だから映画的だと、ずっと感じていたのかな。終わって、どんな作品でしたか?
三鬼 
映像的だな、と思います。お話の内容からどうとでも見えるように作っているんですが、実は「このシーンではここを見ろ」と観客の視線を操作するんですよね。すごく練り込まれている作品だなと。
__ 
関わって思う事は。
三鬼 
毎回、「もうピンクなんて出ねえ」って思うんですけど(笑う)、終わってみると毎回「ああいい作品だった」って思うんですよね。
__ 
なるほど。

タグ: 出来ない!難しい!演技


vol.203 三鬼 春奈

フリー・その他。

2012/春
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三鬼

アプローチ

__ 
さて、今日はお仕事としての役者業について伺えればと。まずは役作りについて。坂口さんは様々な舞台に立たれると思うんですが、与えられた役に対してどのようなアプローチをするのでしょうか。
坂口 
役を自分に近づけることが多いです。舞台上で自由に自然に動けるようになることが理想ですね。芝居を初めてからずっと役作りってのが分からなくて、自分に役を近づけることが安易で悪いことだと思ってました。なんとか演じなきゃ!別人にならなきゃ!って思っていたんです。でも全然しっくりこなくて、これじゃ駄目だなとすっぱり諦めました。
__ 
別人になるのを諦めた。
坂口 
自分のままで舞台にいようって、開き直りました。まぁ、今度はそれがすごく難しかったんです。必ず演じる役がありますから。でもそう考えたことで、逆に自分にとっての役作りってのが見えてきました。台本を全ての基本にとらえて、一字、一句、隅から隅まで丁寧に分析して、自分と役との違いを発見する。それを自分の感覚に嘘をつかずにどう処理するのかを見つける作業なんだと思ってます。最初はその部分を力でねじ伏せてごまかしていたんですけど、最近はそのしっくりこない部分を大事にして、そこが自分なりの新しいに役を手に入れるチャンスだと思って注意深く取り組んでいます。
__ 
なるほど。
坂口 
やっぱり自分と遠い役ほど苦労しますけどね。無口な役とかもう大変です。僕はそもそもお喋りだから、「こいつ何でここで喋らないんだ」って。根本がわからない(笑う)。昔はそれっぽく誤摩化してましたけど、それだったら自分より、もっとその役にはまる上手な人がいるじゃないですか。だから今はあくまで僕らしく挑んでみようと思っています。喋らないだけで、体中でめっちゃ喋ってる!とかね。もちろん、普通のやり方よりもっと面白い形じゃないとダメだし、演出にも認めてもらわないと駄目なのでなかなか通らないんですけどね(笑う)。

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vol.200 坂口 修一

フリー・その他。

2012/春
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坂口

シャイ

__ 
お芝居を始められたのはどういうキッカケがあったのでしょうか。
名越 
昔からそういう気持ちはあったんですね。単純にテレビに出たいと思ってたのかな。高校の頃は演劇部が3人しかいなかったので、ダンス部に入りました。
__ 
あ、そうらしいですね。ストリートダンスとか。
名越 
当時は踊れたんですが、いまはすっかり(笑う)もう一度習いたいです。大学時代は西一風に入ったんですよ。びっくりしたのは、私、演出の人が演技を全部付けてくれるんだと思っていたんですが違ったんですよね。「とりあえずやってみて」って。
__ 
演技を自分で作るとは普通思わないですからね。演出という存在が最初から作ってくれると思っているかもしれませんね。
名越 
シャイな人間だったので自分から提示することが全然できなくて、周りからも「この子にはムリだ」って思われていたみたいです。
__ 
それから悪い芝居に出るようになるまで・・・
名越 
そうなんです。最初は自分がやることに自信が持てなくて「これでいいんですか?」って思っていたんですが、山崎さんが「こないだの良かったよ」って言って下さって。それで誘ったりして頂いて。
__ 
「キョム!」にも出演されていましたね。
名越 
あの母親役は自分とはかけ離れていて、難しかったんですが、好きでした。あの役がどう生きてきたのか想像するのが面白かったです。
悪い芝居vol.11「キョム!」
公演時期:2010/12/18~26(大阪)2011/1/14~16(東京)。会場:精華小劇場(大阪)駅前劇場(東京)。

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vol.197 名越 未央

フリー・その他。

2012/春
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名越

永野くん上手に飛ばさはるわ

__ 
印象に残っているのが、女中(永野さん)の頭を教授(金替さん)が紙のナイフで刺すシーン。刺された後の永野さんの何食わぬ顔が面白かったですね。筒井さんは刺されて死んだのに、演劇のウソのウソそのものでした。
筒井 
あれ、みんなどういう風に思ったんだろう。
__ 
まず、よく出来たメタ的ネタだなと思いました。あの瞬間、教授のうさん臭さが本当にウソになったんだけど、それは演劇というシステムが最初からウソなので、実は何もおかしくないみたいな。で、最後にはもう一度筒井さんがインターホンで喋ってて、一番最初のシーンにもどるし。
筒井 
円環構造になってましたね。あのナイフのシーンは、教授と女中と生徒三人の関係をよくあらわしている象徴的なシーンだと思うので私は気に入ってます。紙を使った演出を最大限に活かせたと思います。
__ 
あとは、空気砲の演出が美しかったですね。
筒井 
美しかったっていうのは初めて聞いた(笑う)。あれ、上手いこと飛んでたもんね。永野くん上手に飛ばさはるわと思ってた。
__ 
四角く区切られた空間で丸い三次元の気体が捩れの関係で飛んでいったから美しかったんじゃないかなと。視覚的に衝撃的で美しかったし、壁の設定をその際に無視するという思い切りの良さも感じました。
筒井 
そっか、あの方向がね。
__ 
で、飛んでいった対象が筒井さんだったから、女中の生徒に対するある種の感情が表現されていた。コンタクトに科学的な力を使うという、訳の分からなさがよかったんですね。そこで筒井さんを襲う寒気が一気に視覚化されたんじゃないかなと。
筒井 
最初はドライアイスを使ってたんだけど、ドライアイスが空気より重いせいで上手く飛ばなかったんですよ。それでスモークマシンの煙を箱に入れて飛ばしました。タイミングと方向を定めるのが難しかったみたいですが、最終的にうまくいって良かったです。

タグ: 出来ない!難しい!演技


樹木さんと役つくり

__ 
益山さんの台本、かなり宛書きですよね。樹木さんは、宛がわれた役をどういう風に作っていくのでしょうか。
樹木 
ハトコの時は頭の中で(ハトコだからこういう風に喋って・・・)って感じでした。でも、サトコやカスはいっぱいいっぱいでした。何か言われても流してしまったり。
__ 
なるほど。
樹木 
台本を何回も読んで状況を分析していくのに、いざとなると全然作れなくて。毎日色んな本を読んでイメージトレーニングしないと身につかないんだなと改めて思いました。
__ 
今回はシーンも断片的で、ストーリーとして把握しやすいものではなかったから尚更でしょうね。
樹木 
さらに会話劇で、相手の言葉を聞いて喋るっていう。当たり前ですけど、難しかったです。全然それが出来てなくて、すごく悩みました。カスという人物を出来るだけハッキリ思い描いてやろうとしたんですけど、まだ色々ムリで。結局、自分が出来る限りカスに近づいていくようにしました。

タグ: 出来ない!難しい!演技 いっぱいいっぱいになってしまう


Teatro PiPa!

__ 
この間のTeatro Pipa!、大変面白く拝見しました。
伊沢 
ありがとうございます。
__ 
出演者の方々が凄く素直な演技をされていて、スッと観れました。伊沢さんは出演と演出をされていた訳ですが、ご自身ではいかがでしたか?
伊沢 
面白かったですね。当初思っていたものとは全然違ったものが出来たんです。当初はセリフがほとんど無い作品にしようと思っていてんですが、会話劇をやってきたメンバーにとってそれはいくら何でも難しかったので、途中で方向転換したんです。
__ 
会話劇に。
伊沢 
それでも色々、動きや形の面白さを付けようとして、「もっと高く腕を上げて」とか。そういう方向の作品をしばらくやっていなかったので、色々苦労しましたね。
劇団飛び道具
京都を拠点に活動する劇団。
Teatro Pipa!
劇団飛び道具・伊沢はるひ氏演出によるプロデュース集団。
Teatro Pipa!「夜のメダル」
公演時期:2008年4月。会場:京都万華鏡ミュージアム。

タグ: 出来ない!難しい!演技 劇団の方向転換


制作者への契機

__
垣脇さんの今までの事について、伺って行ければと思うんですけども。
垣脇
はい、私が答えられる範囲で。
__
垣脇さんは大学の頃から演劇に携わっていらっしゃるのでしょうか。
垣脇
そうですね、そういう事になりますね。高校の頃は全くやった事が無くて、興味も無かったんですが。偶然入った大学が演劇芸能専攻という名前が付いた学部だったので。近畿大学なんですけど。そこは役者もスタッフも何でもやる学部でしたので。そういうキッカケでしたね。
__
MONOに入ったのはどのような。
垣脇
在学中は、大学で学内公演などをしていたんです。そこで制作班に入ったのですが、卒業するときにもうちょっと続けたいなと思いまして。就職して制作が出来る、大手の事務所とかホールとかは中々難しかったので。就職難でしたし(笑う)。大学の教授とかにも相談したんですよ。例えば劇場に就職するにしたって、企画をやるホールは当時は凄く少なくて管理業務だけの場合もあるし。制作としてやりたいんだったら、劇団に入るのがベストだろうと言われたんです。でもお金にはならないと。それでもやると言うんだったら、関西でも東京でも、全部の劇団を回っていいと思う所を探すぐらいでないと続かないだろう、みたいな事を言われて。
__
そうだったんですね。大変ですね。
垣脇
大学の頃は公演ばっかりやってたので、あまり観れていなかったんですが、それを言われてから行くようになって。そこでいいなと思ったのが、今入っているMONOだったんです。
MONO
京都を拠点に活動する劇団。軽妙な会話劇から古典劇まで手掛ける。
壁ノ花団
MONO所属俳優、水沼健氏が作・演出を務める劇団。前衛的な手法を用いて豊穣なユーモアの世界を紡ぎだす。
公演時期:2007年8~9月(京都)、2007年12月(東京)。会場:アトリエ劇研(京都)、こまばアゴラ劇場(東京)。

タグ: 出来ない!難しい!演技


バカ

__
最近見た中で、面白い芝居とかは。
筒井
面白い芝居?ん~、最近出てばっかりで、見れてなくて。あんま良くは無いなと思ってるんやけど。
__
ああ・・・。
筒井
面白いと思ったのは・・・最後に面白いと思ったのは、うーん・・・。イッセー尾形さん、とかが好きかな・・・。一年前からの話だけど。これは面白い!ってのは出会えてなくて。映画とかのビデオの方が見ているかも。
__
ああ・・・。
筒井
そんな感じですね。最近は。高橋くんは何か見た?
__
最後に見たのが・・・ヨロパとか。京都の小劇場ばっかですね。
筒井
あ、壁ノ花団見に来てくれたよね。
__
あ!それが最後だ。
筒井
アンケートで「難しかった」って・・・。(笑う)いやー、あれは難しい言われたね。
__
ああ・・・。
筒井
でも、まあ、もう一息遊びが足りなかったような感じはやっててしてたかなと。概ね気には入ってたんやけど。
__
なるほど。
筒井
何か、言葉は悪いかもしれないけどバカ不足みたいな。
__
それは、単に言葉の意味でのバカ不足ではなくて、エネルギー不足という意味で?
筒井
そうやね、バカエネルギーが足りないというか。それは色んな人に言われてて。
__
破壊しきれていないというか。
筒井
人に言われた事なんやけど、ちょっとストイック過ぎるというか。
ヨーロッパ企画
京都の劇団。現代的なセンスの会話劇を得意とするようでいてノリはアバウト。しかし見ごたえのある作品性。
悪い芝居
2004年12月24日、旗揚げ。メンバー11名。京都を拠点に、東京・大阪と活動の幅を広げつつある若手劇団。ぼんやりとした鬱憤から始まる発想を、刺激的に勢いよく噴出し、それでいてポップに仕立て上げる中毒性の高い作品を発表している。誤解されやすい団体名の由来は、『悪いけど、芝居させてください。の略』と、とても謙遜している。(公式サイトより)
壁ノ花団
MONO所属俳優、水沼健氏が作・演出を務める劇団。前衛的な手法を用いて豊穣なユーモアの世界を紡ぎだす。
壁ノ花団 第二回公演「たまごの大きさ」
公演時期:2006年3月16日~19日。会場:精華小劇場。

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過去のチラシを見る

__
ああ、あったあった。
水波
おお。
__
大体五年前から京都にいるわけですが、やっぱり、こういった当時のチラシと比べると時代の流れというか、流行とか、進歩してますよね。今の方が正直かっこいい。
水波
うん……たぶん技術とかパソコンの普及とかがあるやろね。この五年なんて、デザインに関してはあんまし変化なんてしてないんやろうけど、デザインのためのシステムが簡単に個人利用できるようになったのが大きいだろうなあ。あ、これ昔参加してたやつだ。
__
そうなんですか。懐かしいですね。あ、「風とともにドリフ」ありますよ。
水波
あー。昔ニットこういう路線でいってたよね。いまはもうこれじゃいけへんね。
__
確かに。あ、クセノスは変わらないですね。
水波
長い劇団だからね。ああでもこの時期でもだいぶ洗練されつつあったな。このデンユウの尚のチラシデザインが京都の学生劇団でも有名になってね。
__
どんなですか。
水波
ケッペキのRomanticWorriorsっていうユニットがあったんやけど、そのチラシデザインしてて。今のデンユウみたいになんか芝居のチラシじゃなくて、映画のポスターに近くって。こんなかっこいい芝居のチラシが!って。
__
そういえば映画のポスターってやっぱかっこいいですよね。
水波
だから噂になってん。チラシのデザインってそれまであまり重要視されてなかったところがあったからね。デザインも難しかったし。白黒でコピーしたみたいなのや、それに色がつきました程度のものが多かったし。
__
99年の時点でか。なるほど。パソコンの普及でしょうねやっぱ。
水波
やる気があれば、技術の習得はわりと簡単なんだけどね。

チラシのデザインの発達
小劇場のチラシのデザインは昔に比べ、格段にレベルが上がっている。本稿にある通り、個人のDTP環境が発達したためなのは当然だが、するとその昔のチラシでは人が集まらなかったかというとそうでもない。
問題は、チラシを作る環境と技術が浸透し、作品の内容やトーンをチラシから伝える事が出来るようになったとは言えないか。これは、濃密な関係が演者と観客の間に結ばれやすい状況が発生する事を意味する。これから創作する作品の内容に共感する観客を集めやすくなったからだ。

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